JP6413596B2 - 共振周波数測定システム、共振周波数測定方法 - Google Patents

共振周波数測定システム、共振周波数測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、共振周波数測定システムに係り、特に、レーザドップラー振動計を利用した共振周波数測定システムおよび共振周波数測定方法に関する。
測定対象物の振動を測定する装置としてレーザドップラー振動計が知られている。レーザドップラー振動計は、所定周波数成分のレーザ光を移動している物体に当てると、移動物体の持つ速度成分に比例して周波数が変化するという光ドップラ効果を利用するもので、照射光の周波数と移動物体からの戻り光との周波数の差に基づく信号により、移動物体の速度に比例した信号を出力する装置である。
図8を参照して、レーザドップラー振動計の基本原理について説明する。本図において、振動する測定対象物520の速度を測定するレーザドップラー振動計500は、レーザ光源501から周波数f0のレーザビームを出射する。レーザ光源501は、装置外部に設けてもよい。このレーザビームは、ビームスプリッタ502により2系統に分割され、一方のビームは、対物レンズ510を介して測定対象物520の振動面に垂直に当てられる入射ビームとなり、もう一方のビームは、AOM(音響工学変換器)等で構成された周波数シフタ503でfMの周波数シフトが与えられ、周波数f0+fMの参照ビームとなる。参照ビームは、ビームスプリッタ506を介して受光器507に入射する。
測定対象物520の表面で散乱された光は、対物レンズ510で集光され、ビームスプリッタ504、ミラー505、ビームスプリッタ506を介して、反射ビームとして受光器507に入射する。反射ビームは、測定対象物520のその瞬間の速度Vzに応じたドップラシフトを起こしており、周波数f0±fDとなっている。
受光器507では、反射ビームと参照ビームとの干渉によりビート周波数fM±fDの干渉信号が観測される。干渉信号は、速度算出部508により、ドップラシフトした周波数成分だけ取り出され、FM復調によって測定対象物520の速度Vzに応じた電圧信号に変換される。速度算出部508以外の構成で光学ヘッドを構成しており、速度算出部508は、信号変換系として装置外部に設けてもよい。
上述の基本的な構成では、入射ビームと同方向の振動、いわゆる面外振動のみが測定対象となる。近年では、測定対象物が小型化、高精度化するのに伴い、面外振動に加え、面外振動と直交する方向の面内振動も測定する必要性が高まっている。そこで、図9(a)に示すように、ヘッドBz、ヘッドBzx、ヘッドBzyの3本の光学ヘッドを用いて測定対象物520の面外振動速度Vzと、面内振動速度Vx、Vzを測定することが行なわれている。
図9(b)に示すように、3本の光学ヘッドのうち、ヘッドBzは、従来の入射ビームと同様に面外振動と同じ方向(z方向)にビームが入射するように配置し、ヘッドBzx、ヘッドBzyは、それぞれzx方向、zy方向の角度を持ってビームが入射するように配置する。このとき、3つのビームが測定対象物520の表面の1点で集光するようにする。
このような構成により、ヘッドBzが測定した速度Vz、ヘッドBzxが測定した速度Vzx、ヘッドBzyが測定した速度Vzy、ヘッドBzとヘッドBzxとの角度φ、ヘッドBzとヘッドBzyとの角度ψを用いてベクトル演算を行なうことで、面外振動速度Vz、面内振動速度Vx、Vzを求めることができる。
特開平7−120304号公報 特開2008−101963号公報
図10は、1本の光学ヘッドを有する基本的な構成のレーザドップラー振動計500を、測定対象物520の共振周波数を測定する装置に適用した場合を示すブロック図である。本図に示すように、レーザドップラー振動計500の光出入口509から出射された入射ビームは、対物レンズ510の中心に入射し、対物レンズ510を介して測定対象物520に照射される。このとき、測定対象物520の表面で入射ビームが集光するように、対象物移動機構540によって測定対象物520のz方向の位置が調整される。なお、光軸方向をz方向としている。
測定対象物520は、加振器530により加振され、z方向に振動する。測定対象物520の表面で散乱した光は、対物レンズ510で集光され、反射ビームとしてレーザドップラー振動計500の光出入口509に入射する。
反射ビームの周波数は、z方向の速度Vzに応じたドップラシフトを起こしているため、速度Vzがレーザドップラー振動計500により短周期で測定される。加振器530は、ネットワーク・アナライザ550の加振周波数走査部552が、所定範囲の振動周波数を走査させる。この走査範囲には、測定対象物520の共振周波数が含まれるようにする。ネットワーク・アナライザ550は、高周波数特性を測定する測定器であり、FFTアナライザ等を用いてもよい。
測定対象物520は、加振器530により振動するが、その変位の振幅は共振周波数で最大となる。このため、変位の振幅が最大となる加振周波数が測定対象物520の共振周波数であると判定することができる。
レーザドップラー振動計500が測定する速度Vzは、ネットワーク・アナライザ550の振幅指標値算出部551に入力され、加振周波数毎に振幅指標値が算出される。振幅指標値は、変位の振幅に応じた値を示す指標値であり、例えば、速度Vzの振幅を用いることができる。速度Vzの振幅は、逐次得られる速度Vzの測定値から比較的容易に算出することができ、変位の振幅が大きいほど大きな値となるとなるため、振幅指標値として適している。
この結果、図10の右上に示すように、走査範囲内の周波数毎に振幅指標値をプロットすることができ、最大の振幅指標値となる周波数を測定対象物520の共振周波数と判定することができる。
共振周波数の代表的な測定対象物として梁型の振動子があげられる。梁型の振動子は、加わる歪みの大きさにより共振周波数が変化するため、例えば、差圧伝送器のセンサとして用いられる。この場合、Q値を高めるため振動子は真空室に配置される。
従来、梁型の振動子を含めた共振周波数の測定対象物は、図10に示すように、z方向の面外振動を測定すれば足りた。しかしながら、上述のように測定対象物が小型化、高精度化するのに伴い、面外振動に加え、面外振動と直交する一方向の振動も測定する必要性が高まっている。ここで、面外振動と直交する一方向としたのは、一般に梁に平行な方向の振動は問題とならないためである。
このため、3本のヘッドで測定した速度に基づいて面外振動、面内振動を測定するレーザドップラー振動計を、共振周波数を測定する装置に適用することが考えられる。
この場合、2方向の速度を検出すればよいため、2本のヘッドで足りるが、複数本の光学ヘッドが必要なため基本的な構成よりもコスト高となってしまう。また、複数本のレーザを測定対象物の表面の1点で集光しなければならず、調整が困難であるのに加え、複雑なベクトル演算も必要となる。
このため、1本の光学ヘッドのレーザドップラー振動計を利用して、面外振動に加え、面内振動の共振周波数を測定できることが望まれる。そこで、本発明は、1本の光学ヘッドのレーザドップラー振動計を利用して、面外振動に加え、面内振動の共振周波数を測定できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の共振周波数測定システムは、1本の入射ビームを対物レンズを介して測定対象物に照射し、前記入射ビームの周波数と前記測定対象物からの反射ビームの周波数との差に基づいて、前記測定対象物の速度に比例する速度信号を出力するレーザドップラー振動計と、前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸が重なる第1の位置と、前記入射ビームと光軸とがずれた第2の位置とに、前記入射ビームと直交する面で移動させるレンズ移動機構と、前記測定対象物を振動させる加振器と、前記加振器の加振周波数を所定周波数範囲で走査させる加振周波数走査部と、前記速度信号から得られる振幅指標値を加振周波数毎に算出する振幅指標値算出部と、前記第1の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値に基づいて、前記対物レンズの光軸方向の共振周波数を測定し、前記第2の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸と直交する方向の共振周波数を測定する共振周波数測定部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記共振周波数測定部は、前記第1の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値の極大値に対応する加振周波数を前記対物レンズの光軸方向の共振周波数と測定し、前記第2の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値の極大値に対応する加振周波数のうち、前記光軸方向の共振周波数以外の加振周波数を前記対物レンズの光軸と直交する方向の共振周波数と測定することができる。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様の共振周波数測定方法は、1本の入射ビームを対物レンズを介して測定対象物に照射し、前記入射ビームの周波数と前記測定対象物からの反射ビームの周波数との差に基づいて、前記測定対象物の速度に比例する速度信号を出力するレーザドップラー振動計を利用した共振周波数測定方法であって、前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸が重なる位置に配置する第1ステップ、前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第2ステップ、前記第2ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値に基づいて、前記対物レンズの光軸方向の共振周波数を測定する第3ステップ、前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸がずれた位置に、前記入射ビームと直交する面で移動させる第4ステップ、前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第5ステップ、前記第5ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記第3ステップで得られた前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸と直交する第1方向の共振周波数を測定する第6ステップ、を有することを特徴とする。
このとき、前記対物レンズを、前記入射ビームの前記対物レンズにおける照射位置が、前記対物レンズの光軸を中心に90度回転させた位置になるように、前記入射ビームと直交する面で移動させる、あるいは、前記測定対象物を前記対物レンズの光軸と直交する面で90度回転させる第7ステップ、前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第8ステップ、前記第8ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記第3ステップで得られた前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸および前記第1方向と直交する方向の共振周波数を測定する第9ステップ、をさらに有するようにしてもよい。
本発明によれば、1本の光学ヘッドのレーザドップラー振動計を利用して、面外振動に加え、面内振動の共振周波数を測定できるようになる。
本実施形態に係るレーザドップラー振動計を利用した共振周波数測定システムの構成を示すブロック図である。 レーザドップラー振動計の構成を示すブロック図である。 レンズの光軸とドップラ振動計が出射するビームとが一致する位置に対物レンズを配置した状態を示す図である。 レンズの光軸がドップラ振動計の出射するビームからずれた位置に対物レンズを配置した状態を示す図である。 レンズの光軸がドップラ振動計の出射するビームからずれた位置に対物レンズを配置した状態を示す図である。 共振周波数測定システムの測定手順を示すフローチャートである。 周波数毎の振幅指標値と共振周波数との関係を示す図である。 レーザドップラー振動計の基本原理について説明する図である。 面外振動と面内振動を測定する原理について説明する図である。 基本的な構成のレーザドップラー振動計を、測定対象物の共振周波数を測定する装置に適用した場合を示すブロック図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るレーザドップラー振動計を利用した共振周波数測定システム10の構成を示すブロック図である。
本図に示すように、共振周波数測定システム10は、測定対象物120の共振周波数を測定するシステムであり、光出入口109を備えたレーザドップラー振動計100、対物レンズ110、加振器130、対象物移動機構140、レンズ移動機構150、ビームスプリッタ160、第2対物レンズ170、カメラ180、ネットワーク・アナライザ190を備えている。
レーザドップラー振動計100は、図2に示すように、従来の1つの光学ヘッドを有する基本的な構成とすることができる。すなわち、装置内部あるいは外部に配置されたレーザ光源101から周波数f0のレーザビームを出射する。この出射方向をz方向とする。このレーザビームは、ビームスプリッタ102により2系統に分割され、一方のビームは、光出入口109から対物レンズ110を介して測定対象物120の振動面に当てられる入射ビームとなり、もう一方のビームは、AOM(音響工学変換器)等で構成された周波数シフタ103でfMの周波数シフトが与えられ、周波数f0+fMの参照ビームとなる。参照ビームは、ビームスプリッタ106を介して受光器107に入射する。
測定対象物120の表面で散乱された光は、対物レンズ110で集光され、光出入口109を通って、ビームスプリッタ104、ミラー105、ビームスプリッタ106を介して、反射ビームとして受光器107に入射する。反射ビームは、測定対象物120のその瞬間の速度に応じたドップラシフトを起こしており、周波数f0±fDとなっている。
受光器107では、反射ビームと参照ビームとの干渉によりビート周波数fM±fDの干渉信号が観測される。干渉信号は、速度算出部108により、ドップラシフトした周波数成分だけ取り出され、FM復調によって測定対象物120の速度に応じた電圧信号に変換される。
なお、ビームスプリッタ、ミラーの数や配置等は本図の例に限られない。反射ビームは、測定対象物120の表面における散乱光を集光するため、光出入口109は、光出口と光入口とで独立させてもよい。また、入射ビームについて周波数シフトするようにしてもよいし、速度算出部108を装置外部に設けるようにしてもよい。
図1の説明に戻って、レーザドップラー振動計100の光出入口109から出射された入射ビームは、対物レンズ110に入射し、対物レンズ110を介して測定対象物120に照射される。このとき、測定対象物120の表面で入射ビームが集光するように、対象物移動機構140によって測定対象物120のz方向の位置が調整される。なお、対象物移動機構140は、ビーム照射ポイントの調整にも用いられる。
本実施形態では、レンズ移動機構150により、対物レンズ110は、光軸に直交する方向に移動できるようになっている。この移動方向をx方向とする。本実施形態の共振周波数測定システム10は、面外振動であるz方向に加え、面内振動のx方向の共振周波数も測定することができる。なお、移動方向をy方向とすると、面内振動のy方向の共振周波数を測定することができるようになる。対物レンズ110を、x方向、y方向のいずれにも移動できるようにしてもよい。
測定対象物120は、加振器130により加振され、z方向およびx方向に振動する。測定対象物120の表面で散乱した光は、対物レンズ110で集光され、反射ビームとしてレーザドップラー振動計100の光出入口109に入射する。
反射ビームの周波数は、測定対象物120の速度Vに応じたドップラシフトを起こしているため、速度Vがレーザドップラー振動計500により短周期で測定される。なお、反射ビームの一部は、ビームスプリッタ160で分岐し、第2対物レンズ170介してカメラ180で撮像される。カメラ180の撮像画面は、入射ビームの測定対象物120における集光状態と集光位置とを表わすことになる。
加振器130は、ネットワーク・アナライザ190の加振周波数走査部192が、所定範囲の振動周波数を走査させる。この走査範囲には、測定対象物120の共振周波数が含まれるようにする。なお、加振周波数走査部192は、ネットワーク・アナライザ190から独立した装置として設けてもよい。この場合、加振周波数情報をネットワーク・アナライザ190の振幅指標値算出部191に送信するようにする。
レーザドップラー振動計100が測定する速度Vは、ネットワーク・アナライザ190の振幅指標値算出部191に入力され、加振周波数毎に振幅指標値が算出される。ネットワーク・アナライザ190の共振周波数測定部193は、加振周波数毎の振幅指標値に基づいて、測定対象物120のz方向の共振周波数およびx方向の共振周波数を測定する。
図3は、レンズの光軸とレーザドップラー振動計100が出射するビームとが重なる位置に対物レンズ110を配置した状態を示している。この場合、入射ビームの照射方向は測定対象物120の面外振動方向(z方向)と同じになるため、従来と同様にz方向の速度に感度を有することになる。なお、振動速度は光速度に対して十分小さいため、いわゆる横ドップラ効果は無視される。カメラ180で観測される測定対象物120の集光面は、光軸上にスポットが現われる。
図4は、レンズの光軸がレーザドップラー振動計100の出射するビームからずれた位置に対物レンズ110を配置した状態を示している。この場合、入射ビームは測定対象物120に対して斜めに照射されるため、z方向の速度およびx方向に感度を有することになる。カメラ180で観測される測定対象物120の集光面は、光軸上からずれた位置にスポットが現われる。このずれ分は対物レンズ110の移動距離に対応する。
すなわち、図5に示すように、対物レンズ110を距離dだけ移動させると、入射ビームは、対物レンズ110の焦点に向かうため、角度θを持って測定対象物120に照射される。このθにより、z方向の感度とx方向の感度の割合が調整される。
なお、一般に、速度Vが光速度に比べて十分小さい場合には、波長λのビームに対してα方向に移動する物体のドップラ効果による周波数シフト量は、2Vsinα/λと表わすことができる。ここで、αは物体の移動方向の法線に対するビームの入射角度である。
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施形態の共振周波数測定システム10の動作について説明する。測定対象物120の共振周波数の測定に際しては、まず、レンズ移動機構150により、レンズの光軸とレーザドップラー振動計100が出射するビームとが重なる位置に対物レンズ110を移動させる(S101)。すなわち、z方向の速度に対して感度を有させる。
この状態で、対象物移動機構140により、入射ビームが測定対象物120の表面で集光するように測定対象物120のz方向位置を調整するとともに、集光スポットが測定対象物120の測定ポイントに一致するように測定対象物120のxy方向位置を調整する(S102)。この際に、カメラ180の撮像画像を参考にすることができる。
そして、加振周波数走査部192により加振周波数の走査を開始し(S103)、振幅指標値算出部191が加振周波数毎に振幅指標値を算出してプロットする(S104)。
この測定では、z方向の速度にのみ感度を有しているため、プロット結果は、図7(a)に示すように、1つの極大値が現われる。共振周波数測定部193は、この極大値の周波数fzをz方向、すなわち面外振動の共振周波数として判定する(S105)。
次に、レンズ移動機構150により、レンズの光軸がレーザドップラー振動計100の出射するビームとずれる位置に対物レンズ110を移動させる(S106)。すなわち、z方向およびx方向の速度に対して感度を有させる。対物レンズ110を移動しても焦点のz方向の位置は変化しないため、対象物移動機構140による測定対象物120のz方向の再調整は不要である。測定ポイントがずれる場合には、対象物移動機構140による測定対象物120のx方向についての調整を行なうようにしてもよい。
なお、x方向の感度を高めるためには、入射角度θを大きくすること、すなわち対物レンズ110の移動距離を大きくすればよいが、対物レンズ110の移動距離が大きいほど散乱光の集光量が減少するため、最適な移動距離を適宜調整することが望ましい。この際に、カメラ180の撮像画像が参考になる。
そして、加振周波数走査部192により再度の加振周波数の走査を開始し(S107)、振幅指標値算出部191が加振周波数毎に振幅指標値を算出してプロットする(S108)。
この測定では、z方向およびx方向の速度に感度を有しているため、プロット結果は、図7(b)に示すように、2つの極大値が現われる。共振周波数測定部193は、2つの極大値のうち、先に測定したz方向の共振周波数(fz)以外の極大値の周波数fxをx方向、すなわち面内振動の共振周波数として判定する(S109)。
なお、x方向の共振周波数の測定後に、レーザドップラー振動計100の出射するビームの対物レンズ110における照射位置が、対物レンズ110の光軸を中心に90度回転させた位置になるように、レンズ移動機構150により、レンズ110を移動させてもよい。この場合、z方向とy方向の速度に対して感度を有することになるため、加振周波数の操作、加振周波数毎の振幅指標値の算出を行なうことで、y方向の共振周波数を測定することができる。
あるいは、対物レンズ110の位置はそのままとし、対象物移動機構140により、測定対象物120を対物レンズ110の光軸に直交する面で90度回転させることによって、z方向とy方向の速度に対して感度を有させて、y方向の共振周波数を測定するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の共振周波数測定システムは、1本の光学ヘッドで構成された基本的なレーザドップラー振動計を利用して、面外振動に加え、面内振動の共振周波数を測定できる。このとき、従来と同様のレーザドップラー振動計を用いて、対物レンズ110を移動させる構成を付加すればよいだけなので、簡易な構成で実現でき、コスト増を防ぐことができる。
10…共振周波数測定システム、100…レーザドップラー振動計、101…レーザ光源、102…ビームスプリッタ、103…周波数シフタ、104…ビームスプリッタ、105…ミラー、106…ビームスプリッタ、107…受光器、108…速度算出部、109…光出入口、110…対物レンズ、120…測定対象物、130…加振器、140…対象物移動機構、150…レンズ移動機構、160…ビームスプリッタ、170…対物レンズ、180…カメラ、190…ネットワーク・アナライザ、191…振幅指標値算出部、192…加振周波数走査部、193…共振周波数測定部

Claims (4)

  1. 1本の入射ビームを対物レンズを介して測定対象物に照射し、前記入射ビームの周波数と前記測定対象物からの反射ビームの周波数との差に基づいて、前記測定対象物の速度に比例する速度信号を出力するレーザドップラー振動計と、
    前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸が重なる第1の位置と、前記入射ビームと光軸とがずれた第2の位置とに、前記入射ビームと直交する面で移動させるレンズ移動機構と、
    前記測定対象物を振動させる加振器と、
    前記加振器の加振周波数を所定周波数範囲で走査させる加振周波数走査部と、
    前記速度信号から得られる振幅指標値を加振周波数毎に算出する振幅指標値算出部と、
    前記第1の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値に基づいて、前記対物レンズの光軸方向の共振周波数を測定し、前記第2の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸と直交する方向の共振周波数を測定する共振周波数測定部と、
    を備えたことを特徴とする共振周波数測定システム。
  2. 前記共振周波数測定部は、前記第1の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値の極大値に対応する加振周波数を前記対物レンズの光軸方向の共振周波数と測定し、前記第2の位置で得られた加振周波数毎の振幅指標値の極大値に対応する加振周波数のうち、前記光軸方向の共振周波数以外の加振周波数を前記対物レンズの光軸と直交する方向の共振周波数と測定することを特徴とする請求項1に記載の共振周波数測定システム。
  3. 1本の入射ビームを対物レンズを介して測定対象物に照射し、前記入射ビームの周波数と前記測定対象物からの反射ビームの周波数との差に基づいて、前記測定対象物の速度に比例する速度信号を出力するレーザドップラー振動計を利用した共振周波数測定方法であって、
    前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸が重なる位置に配置する第1ステップ、
    前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第2ステップ、
    前記第2ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値に基づいて、前記対物レンズの光軸方向の共振周波数を測定する第3ステップ、
    前記対物レンズを、前記入射ビームと光軸がずれた位置に、前記入射ビームと直交する面で移動させる第4ステップ、
    前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第5ステップ、
    前記第5ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記第3ステップで得られた前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸と直交する第1方向の共振周波数を測定する第6ステップ、
    を有することを特徴とする共振周波数測定方法。
  4. 前記対物レンズを、前記入射ビームの前記対物レンズにおける照射位置が、前記対物レンズの光軸を中心に90度回転させた位置になるように、前記入射ビームと直交する面で移動させる、あるいは、前記測定対象物を前記対物レンズの光軸と直交する面で90度回転させる第7ステップ、
    前記測定対象物を、所定の周波数走査範囲で加振させ、加振周波数毎に前記速度信号から得られる振幅指標値を算出する第8ステップ、
    前記第8ステップで得られた加振周波数毎の振幅指標値および前記第3ステップで得られた前記対物レンズの光軸方向の共振周波数に基づいて、前記対物レンズの光軸および前記第1方向と直交する方向の共振周波数を測定する第9ステップ、
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載の共振周波数測定方法。
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