JP6413428B2 - 磁気センサ、磁気ヘッド及び生体磁気センサ - Google Patents

磁気センサ、磁気ヘッド及び生体磁気センサ Download PDF

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Description

本発明は、磁気センサ、磁気ヘッド及び生体磁気センサに関するものである。
薄膜磁気記録再生ヘッド等に用いられる磁気センサとして、磁気抵抗効果素子が知られている。一般的に磁気抵抗効果素子は、磁化固定層と磁化自由層との間に電流を流すため、高出力が得られる。しかし、磁気抵抗効果素子は、電流が与えるスピントルクによる磁壁の移動などに起因する、磁気センサとしては不必要な信号が得られる。
一方、磁化自由層及び磁化固定層を同一水平面(スピンを蓄積するためのチャンネル層)上に形成するスピン蓄積型(SA: Spin Accumulation)磁気センサが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。例えば、薄膜磁気記録再生ヘッドにスピン蓄積型磁気センサを用いた場合、磁気記録媒体などの外部磁場を感知する磁化自由層には、電流を流す必要がない。すなわち、スピン蓄積型磁気センサでは、スピン電流のみを利用して、磁気状態を出力電圧として検出することが可能である。
特開2007−299467号公報 特許第4029772号公報 特開2010−113788号公報
スピン蓄積型磁気センサを実用的なものにするためにはいくつかの課題を解決する必要がある。その一つがノイズの問題である。例えば、磁気抵抗効果型磁気センサの場合には電流を流す積層膜と電圧を検出する積層膜が同じであるため、積層膜の抵抗がジョンソンノイズなどの原因となりうる。スピン蓄積型磁気センサの場合にはチャンネル層にスピンを流すため積層膜とチャンネル層の間に電流を流して、スピンをチャンネル層に注入する。この時の電流がノイズの原因であり、電流のノイズがスピン流のノイズとなり、出力として検出される。この解決法の一つとしては例えば特許文献3にチャンネル層と積層膜の接する断面積を大きくすることが提案されている。しかしながら、スピン流の検出側に起因するノイズについての解決策は記載されていない。
また、スピン蓄積型磁気ヘッドの場合、外部磁束に対する空間分解能を高めるため外部磁束を検出する磁化自由層を磁化固定層よりも小さくする必要があるので、一般的にこれらの界面の抵抗は、磁化自由層の方が高くなる。これは磁化自由層をスピン流の注入源とした場合でも、磁化自由層をスピン流の検出電極とした場合でも同様である。磁化自由層とチャンネル層の界面の抵抗が高くなると、回路抵抗に比例するジョンソンノイズが増大することが問題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ノイズを小さくすることが可能な磁気センサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の磁気センサは、チャンネル層とチャンネル層の第一の部分上に設けられた磁化自由層と、チャンネル層の第二の部分上に設けられた磁化固定層を備え、第一の部分のチャンネル層の厚さd1と、第二の部分のチャンネル層の厚さd2が異なり、第一の部分のチャンネル層と磁化自由層の界面の抵抗が、第二の部分のチ
ャンネル層と磁化固定層の界面の抵抗よりも低いことを特徴とする磁気センサである。
磁化固定層とチャンネル層の界面の抵抗よりも磁化自由層とチャンネル層の界面の抵抗の方が低いことにより、検出側のノイズ低減が可能になる。
また、本発明において界面の抵抗とは磁化自由層や磁化固定層における強磁性層とチャンネル層の間の抵抗を指し、界面の抵抗には強磁性層とチャンネル層の間に設置されたトンネル障壁層、ショットキー障壁、あるいは、その両方に起因した抵抗も含む。
また、第一の部分のチャンネル層の厚さd1すなわち磁化自由層の下のチャンネル層の厚さは、第二の部分のチャンネル層の厚さd2すなわち磁化固定層の下のチャンネル層の厚さより薄いことが好ましい。この場合、外部磁束に対する空間分解能が高くなるため好ましい。
また、第二の部分のチャンネル層の厚さd2は、第一の部分のチャンネル層の厚さd1より薄いことが好ましい。この場合、第二の部分のチャンネル層の厚さd2より第一の部分のチャンネル層の厚さd2が薄い場合よりも、得られる出力が高くなる。
また、本発明の磁気ヘッドは、上記の磁気センサからなる読取ヘッド部と、書き込み用の記録ヘッド部とを備える磁気ヘッドとすることができる。この場合、外部からの磁束を検出する磁化自由層の上下、および、左右を、磁気シールドで覆うことが好ましい。このときの上下の磁気シールドの間の距離(Read gap)が外部からの磁束を検出する空間分解能になる。このRead gapの間には、スピンが伝導する部分のチャンネル層と下部磁気シールドを電気的・磁気的に分離するための絶縁層、スピンが伝導する部分のチャンネル層、磁化自由層の少なくとも三層が存在する。第一の部分のチャンネル層の厚さd1すなわち磁化自由層の下のチャンネル層の厚さが、第二の部分のチャンネル層の厚さd2すなわち磁化固定層の下のチャンネル層の厚さより薄いと、Read gapの距離が狭くなるためより空間分解能が高くなる。
また、本発明の生体磁気センサは、上記の磁気センサを複数設置した生体磁気センサとすることができる。このような生体磁気センサは、一般的に磁化自由層と磁化固定層の距離が短いほど高い出力が得られる。また複数設置することによって、微小な磁性粒子がどの位置にどれくらいの量や大きさがあるのかを検出することが可能である。
本発明によれば、ノイズを小さくすることが可能な磁気センサを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気センサの概略断面図である。 図2は、磁化自由層の詳細を示した図である。 図3は、磁化固定層の詳細を示した図である。 図4は、図1とは異なる態様の磁気センサの概略断面図である。 図5は、磁気センサ100aを備える薄膜磁気記録再生ヘッド100Aを示す模式図である。 図6は、磁気センサを複数設置した生体磁気センサを示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る磁気センサの一例として、第一の部分のチャンネル層の厚さd1、すなわち磁化自由層の下のチャンネル層の厚さが、第二の部分のチャンネル層の厚さd2、すなわち磁化固定層の下のチャンネル層の厚さより薄い場合の磁気センサについて説明する。
磁気センサ100aは、基板上に設けられており、アルミナ等の非磁性絶縁層により覆われている。図1に示すように、磁気センサ100aは、チャンネル層5を間に挟んで対向する下部磁気シールド層1と上部第一磁気シールド層11及び上部第二磁気シールド層12と、下部磁気シールド層1とチャンネル層5との間に設けられた第一絶縁層3及び第一電極4と、磁化固定層7上に設けられた反強磁性層8と、反強磁性層8上に設けられた第二電極9とを更に備えている。
磁気センサ100aは、電子のスピンを蓄積・伝導するチャンネル層5と、チャンネル層5の第一の部分上に設けられた磁化自由層6と、チャンネル層5の第一の部分とは異なる第二の部分上に設けられた磁化固定層7とを備えている。なお、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2よりも薄くなっている。ノイズ低減の効果には、磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2と磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1の厚さの違いは大きな影響を与えないが、特に薄膜磁気再生ヘッド100Aとして利用する場合には、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2よりも薄い方が外部磁束に対する空間分解能が高くなるため好ましい。
磁化自由層6と磁化固定層7をそれぞれ別の積層構造で作成する場合には、これらは薄膜プロセスにおいて別々のプロセスで作成される。例えば、磁化固定層を作成した後に磁化自由層6を作成する場合、磁化自由層6に接するチャンネル層5の表面は磁化固定層7を作成するときのプロセスによって汚染されている。従って、磁化自由層6を作成する時にチャンネル層5の表面を、例えば、化学処理やイオンミリングによって洗浄することが好ましい。このプロセスによってチャンネル層5の表面の洗浄度が改善する。さらに、図1に示したように、このプロセスによって磁化自由層6の下のチャンネル層5はエッチングされ、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2より薄くなる。
磁化自由層6は、図2に拡大して示すように、第一強磁性層6B及び、チャンネル層5と第一強磁性層6Bとの間に配置される第一トンネル層6Aによって構成される。第一強磁性層6Bは、外部磁界を検出し、磁気記録媒体などの磁化方向の変化を鋭敏に検出するための層である。磁化自由層6は、チャンネル層5の上面上においてチャンネル層5の検出対象となる磁束が進入する側に配置されている。
第一トンネル層6Aは絶縁膜を材料とした膜であることが好ましい。例えば、MgO、Al、MgAl、TaO、SiOなどが挙げられる。また、これらの絶縁膜は結晶化していることが好ましい。この場合、スピン偏極電流がトンネル層を通過する際にスピンのフィルタ効果によってスピンの分極率が向上し、高い出力特性を得ることができる。また、第一トンネル層6Aはチャンネル層5に形成されたショットキー障壁で代用してもよい。チャンネル層5が半導体の材料の場合、強磁性層の金属の間にショットキー障壁が形成される。あるいは、第一トンネル層6Aが絶縁膜とショットキー障壁の両方の機能を保持しても良い。
第一強磁性層6Bの材料として、強磁性材料、特に軟磁性材料が適用され、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、前記群の金属を1種以上含む合金、又は、前記群から選択される1又は複数の金属と、B、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とを含む合金が挙げられる。具体的には、CoFe、CoFeB、NiFeが挙げられる。
磁化固定層7は、図3に拡大して示すように、第二強磁性層7B及び、チャンネル層5と第二強磁性層7Bとの間に配置される第二トンネル層7Aによって構成される。第二強磁性層7Bは、所定のスピンを有する電子をチャンネル層5へ注入するための層であり、磁化固定層7は、チャンネル層5の上面上においてチャンネル層5の検出対象となる磁束が進入する側の反対側に配置されている。
第二強磁性層7Bの材料として、スピン分極率の大きい強磁性金属材料を使用することができ、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、前記群の元素を1種以上含む合金、又は、前記群から選択される1又は複数の金属と、B、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とを含む合金が挙げられる。具体的には、CoFe、CoFeBが挙げられる。さらに、高い出力を得るためにはCo2FeSiなどのホイスラー合金が好ましい。ホイスラー合金は、X2YZの化学組成をもつ金属間化合物を含み、Xは、周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、Yは、Mn、V、CrあるいはTi族の遷移金属でありXの元素種をとることもでき、Zは、III族からV族の典型元素である。例えば、Co2FeSiやCo2MnSiなどが挙げられる。
第二強磁性層7Bの保磁力は、第一強磁性層6Bの保磁力よりも大きい。第二強磁性層7Bの磁化は、後述する反強磁性層8を用いる磁化固定方法、及び第二強磁性層7Bの形状異方性による磁化固定方法のうち少なくともいずれかの磁化固定方法によって固定されていることが好ましい。これにより、第二強磁性層7Bの磁化の向きを外部磁界に反応し難くすることが可能となる。
第二強磁性層7Bの磁化固定方法として、反強磁性層8を用いる磁化固定方法を採用する場合、図1に示すように、反強磁性層8は、第二強磁性層7B上に設けられている。反強磁性層8が第二強磁性層7Bと交換結合することにより、第二強磁性層7Bの磁化方向を固定(一方向異方性を付与)することが可能となる。この場合、反強磁性層8を設けない場合よりも、高い保磁力を一方向に有する第二強磁性層7Bが得られる。従って、反強磁性層8に用いられる材料は、第二強磁性層7Bに用いられる材料に合わせて選択される。例えば、反強磁性層8として、Mnを用いた反強磁性を示す合金、具体的にはMnと、Pt、Ir、Feのうちから選ばれる少なくとも1種以上の元素とを含む合金が挙げられる。具体的には、例えば、IrMn、PtMnが挙げられる。
一方、第二強磁性層7Bに形状異方性を持たせて、第二強磁性層7Bの磁化を固定する方法を採用する場合には、反強磁性層8を省略することが可能である。なお、反強磁性層8及び形状異方性の両方によって磁化を固定してもよいことは言うまでもない。
チャンネル層5の材料として、非強磁性導電材料が挙げられ、スピン拡散長が長く、導電率が比較的小さい材料が選択されることが好ましい。例えば、チャンネル層5の材料として、Ag、Cu、Al及びMgからなる群から選択される1種以上の元素を含む金属材料が挙げられる。特に、Ag、Cu、MgB2が好ましい。これらの金属材料は、金属材料の中でも比較的スピン拡散長が長く、低ノイズで高出力を得ることが可能である。
また、チャンネル層5の材料として、Si、SiGe、 Ge、 ZnO、 GaAs、グラフェン(Graphene)、ダイヤモンド等の半導体材料であることが好ましい。これらの材料はスピン拡散長が非常に長く、高出力を得ることが可能である。
第一絶縁層3は、チャンネル層5に蓄積させる電子のスピンが下部磁気シールド層1側へ流出することを防ぐものである。第一絶縁層3は、チャンネル層5と下部磁気シールド層1との間に設けられている。スピン蓄積を効率良く行う観点から、第一絶縁層3は、チャンネル層5の下部面上において、磁化固定層7側から磁化自由層6側に亘って設けられていることが好ましい。第一絶縁層3の材料としては、例えばSiO2が挙げられる。
第一電極4は、磁化固定層7へ検出用電流を流すための電極である。第一電極4は、チャンネル層5の下部面上において、外部磁場が侵入する面とは反対側に第一絶縁層3と隣接して設けられている。図1では、第一電極4を介して、チャンネル層5は下部磁気シールド層1と電気的に接続している。従って、第一電極4の下に設けられている下部磁気シールド層1を磁化固定層7へ検出用電流Iを流すための電極として用いることができる。第一電極4として、例えば、CuやTaなどの金属材料が用いられる。
第二電極9は、上部第二磁気シールド層12を電極として磁化固定層7に電流を流し、上部第二磁気シールド層12と反強磁性層8とを電気的に接続するための層である。第二電極9は、上部第二磁気シールド層12と反強磁性層8や磁化固定層7との間の原子の拡散等を抑制する効果がある。第二電極9として、例えば、CuやTaなどの金属材料が用いられる。
第1実施形態に係る磁気センサでは、磁化固定層7(第二強磁性層7B)とチャンネル層5との間に電流が流され、磁化自由層6(第一強磁性層6B)とチャンネル層5の間の電圧が検出される。磁化固定層7(第二強磁性層7B)とチャンネル層5との間に電流が流されることで、磁化固定層7からチャンネル層5にスピンが注入される。
第一の部分のチャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗は、第二の部分のチャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くなっている。チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗はスピン抵抗よりも高い方が好ましい。この場合、磁化固定層7からチャンネル層5に注入されたスピンが、逆にチャンネル層5から磁化固定層7に戻る効果を抑制することができるので、出力の低下を抑制できる。チャンネル層5と磁化自由層6の間ではスピン注入がされないのでチャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗は高い必要がない。チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗を下げることによって、検出回路におけるノイズを低減できる。
スピン抵抗は次の式で定義される。
Figure 0006413428
Pは、スピンの注入・検出効率、λNは、スピン拡散長、σは、チャンネル層の電気伝導
度、Aは、チャンネル層の断面積である。但し、上記の式によるスピン抵抗の定義は、チャンネル層が電流を流せる程度の導体の場合に限定される。チャンネル層が絶縁体に代表される高抵抗材料の場合は上記の式ではスピン抵抗は定義されない。
(実施例1)
以下に、第1実施形態に係る磁気センサ100aの製造方法の一例について説明する。まず、熱酸化珪素膜が設けられた基板上に、下部磁気シールド層1、第一絶縁層3をこの順にスパッタ法によって連続成膜する。次に、第一絶縁層3の一部をミリングによって削り取り、この削った部分に第一電極4を成膜する。
次いで、化学機械研磨(CMP)によって、第一絶縁層3及び第一電極4の表面が平坦になるように研磨する。その後、平坦化した表面上に、チャンネル層5、磁化固定層7、反強磁性層8をこの順に成膜する。チャンネル層5は0.01μmとした。
さらに、X方向を長軸とした短冊状にチャンネル層5をミリング及び化学的エッチングで削り取る。なお、磁化固定層7は第二トンネル層7A及び第二強磁性層7Bによって構成され、チャンネル層5、第二トンネル層7A、第二強磁性層7Bの順に形成される。なお、チャンネル層5は、Agである。第二トンネル層7Aは2.2nmのMgOである。第二強磁性層7Bはコバルトと鉄の合金である。
第二の部分として、Z方向を長軸とした短冊状の磁化固定層7になるようにチャンネル層5及びその上の膜をイオンミリングで削り取り、絶縁膜を設ける。その後、第一の部分として、矩形状の磁化自由層6の形状になるようにチャンネル層5を削り取り、このチャンネル層5の上に磁化自由層6を成膜して、磁化自由層6を形成する。この時、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は、0.005μmになるまで削り込んだ。磁化自由層6はX方向に0.1μm、Z方向に0.1μmで作成し、磁化固定層7はX方向に0.1μm、Z方向に10μmで作成した。なお、磁化自由層6は第一トンネル層6A及び第一強磁性層6Bによって構成され、チャンネル層5、第一トンネル層6A、第一強磁性層6Bの順に形成される。第一トンネル層6Aは0.8nmのMgOである。第一強磁性層6Bはコバルトと鉄の合金である。第一トンネル層6Aは第二トンネル層7Aよりも膜厚が薄いため、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗は、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くなる。また、ここまでのプロセスで、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は0.005μmであり、磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2は0.01μmである。
磁化自由層6上の余分な層を削り取り、上部第一磁気シールド層11を形成する。一方、反強磁性層8上の第二絶縁層13の一部を削り取り、第二電極9を成膜した後、上部第二磁気シールド層12を形成する。以上のようにして、磁気センサが完成する。
以下に、図1で示した第1実施形態に係る磁気センサ100aの動作について説明する。磁化固定層7へ検出用電流を流すために、下部磁気シールド層1と、上部第二磁気シールド層12とを、電流源70に電気的に接続する。また、チャンネル層5と磁化自由層6(第一強磁性層6B)との間に発生する電圧を測定するために、チャンネル層5及び上部第一磁気シールド層11を、電圧測定器80に電気的に接続する。なお、上部第一磁気シールド層11が第一強磁性層6Bから離れて設けられていて第一強磁性層6Bと絶縁されている場合には、チャンネル層5及び第一強磁性層6Bが電圧測定器80に電気的に接続されていても良い。
まず、磁気センサ100aの磁化固定層7へ検出用電流Iを流す。例えば、図1に示す
ように、電流源70から検出用電流Iを、下部磁気シールド層1、第一電極4、チャンネル層5、磁化固定層7、反強磁性層8、第二電極9、上部第二磁気シールド層12、の順に流す。
このように、チャンネル層5から強磁性体である第二強磁性層7Bへ検出用電流Iを流すと、第二強磁性層7Bからチャンネル層5内に第二強磁性層7Bの磁化の向きに対応するスピンを有する電子が流入される(スピン注入)。そして、このスピンは、チャンネル層5内に蓄積(スピン蓄積)し、をさらに磁化固定層7側から磁化自由層6側に向かって拡散する。また、電流を逆方向に流した場合は、スピンを有する電子がチャンネル層5から第二強磁性層7Bへ抽出されることになるが、この時も同様にチャンネル層5にスピンが蓄積される。
そして、外部からの磁界によって磁化の向きが変化する第一強磁性層6Bの磁化の向きと、第二強磁性層7Bの磁化の向きとの相対角に応じた電圧出力が第一強磁性層6Bとチャンネル層5との間において発生する。本実施形態では、チャンネル層5と上部第一磁気シールド層11との間に生じる電圧を検出している。このようにして、磁気センサ100aを外部磁場センサとして応用することができる。
実施例で作成された素子は非局所測定法、例えばApplied Physics Express 2, 053003 (2009)に記載された方法によって測定した。図1に示したように第一電極4からチャンネル層5を介して磁化固定層7(第二強磁性層7B)に電流を流し、電圧は磁化自由層6(第一強磁性層6B)とチャンネル層5の間で測定した。その結果、電流5mAの印加状態で出力27μVであった。また、出力波形に対する信号の振動幅で定義されるノイズは0.4μVであった。
また、チャンネル層5と磁化自由層6または磁化固定層7の界面の抵抗は3端子法によって測定した。例えば、図1において磁化自由層6とチャンネル層5の界面の抵抗を測定する場合には、第一強磁性層6Bとチャンネル層5の間に電流を流し、第一強磁性層6Bとチャンネル層5との間で電圧を測定する。この時、界面の抵抗を主として検出するために、チャンネル層5側の端子についてはチャンネル層5内で電流が流れる方向と別の方向の端子で電圧を測定する。この測定法で観測される電圧は、第一強磁性層6B及び磁化自由層6とチャンネル層5の界面の抵抗の足し合わせの電圧降下であり、第一強磁性層6Bの抵抗は低いので、主として界面の抵抗が観測される。このようにして測定した磁化自由層6とチャンネル層5の界面の抵抗は10Ωであり、磁化固定層7とチャンネル層5の界面の抵抗は78Ωであった。
(実施例2)
実施例2は、図4に示すような磁気センサの構成とし、磁化自由層6と磁化固定層7を形成する順番を逆にした以外は、実施例1と同様にして作成した。
化学機械研磨(CMP)によって、第一絶縁層3及び第一電極4の表面が平坦となるように研磨する。その後、平坦化面上に、チャンネル層5、磁化自由層6、第二絶縁層13をこの順に成膜する。チャンネル層5は0.01μmとした。そして、X方向を長軸とする短冊状にチャンネル層5をミリング及び化学的エッチングで削り取る。なお、磁化自由層6は第一トンネル層6A及び第一強磁性層6Bによって構成され、チャンネル層5、第一トンネル層6A、第一強磁性層6Bの順に形成される。なお、チャンネル層5はAgである。第一トンネル層6Aは0.8nmのMgOである。第一強磁性層6Bはコバルトと鉄の合金である。
矩形状の磁化自由層6になるようにチャンネル層5及びその上の膜をイオンミリングで削り取り、絶縁膜を形成する。その後、Z方向を長軸とする短冊状の磁化固定層7の形状になるようにチャンネル層5を削り取り、このチャンネル層5の上に磁化固定層7を形成する。この時、磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2が0.005μmになるまで削り込んだ。磁化自由層6はX方向に0.1μm、Z方向に0.1μmで作成し、磁化固定層7はX方向に0.1μm、Z方向に10μmで作成した。なお、磁化固定層7は第二トンネル層7A及び第二強磁性層7Bによって構成され、チャンネル層5、第二トンネル層7A、第二強磁性層7Bの順に形成される。第二トンネル層7Aは2.2nmのMgOである。第二強磁性層7Bはコバルトと鉄の合金である。第一トンネル層6Aは第二トンネル層7Aよりも膜厚が薄いため、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗は、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くなる。また、ここまでのプロセスで、磁化自由層6の下のチャンネル層5の厚さd1は、0.01μmであり、磁化固定層7の下のチャンネル層5の厚さd2は、0.005μmである。
実施例1と同様に評価をした結果、電流5mAの印加状態で出力29μVであった。ま
た、出力波形に対する信号の振動幅で定義されるノイズは0.8μVであった。さらに、磁化自由層6とチャンネル層5の界面の抵抗は8Ωであり、磁化固定層7とチャンネル層5の界面の抵抗は80Ωであった。
(比較例1)
比較例1では実施例1及び実施例2と同様の素子を作成した。但し、磁化固定層7は磁化自由層6と同じプロセスで作成した。チャンネル層5の厚さは、d1=0.005μm、d2=0.005μmとした。まず、熱酸化珪素膜が設けられた基板上に、下部磁気シールド層1、第一絶縁層3をこの順にスパッタ法によって連続成膜する。次に、第一絶縁層3の一部をミリングによって削り取り、この削った部分に第一電極4を成膜する。
次いで、化学機械研磨(CMP)によって、第一絶縁層3及び第一電極4の表面が平坦になるように研磨する。その後、平坦化した表面上に、チャンネル層5、磁化自由層6および磁化固定層7、反強磁性層8をこの順に成膜する。チャンネル層5は0.005μmとした。比較例1では、磁化自由層6と磁化固定層7とは同じ積層膜であり、成膜時には同一の膜として形成した。
さらに、X方向を長軸とする短冊状にチャンネル層5をミリング及び化学的エッチングで削り取る。なお、磁化固定層7は第二トンネル層7A及び第二強磁性層7Bによって構成され、チャンネル層5、第二トンネル層7A、第二強磁性層7Bの順に形成される。また、磁化自由層6は第一トンネル層6A及び第一強磁性層6Bによって構成され、チャンネル層5、第一トンネル層6A、第一強磁性層6Bの順に形成される。なお、チャンネル層5は、Agである。第一トンネル層6A及び第二トンネル層7Aは2.2nmのMgOである。第一強磁性層6B及び第二強磁性層7Bはコバルトと鉄の合金である。
第二の部分として、矩形状の磁化自由層6とZ方向を長軸とする短冊状の磁化固定層7になるようにチャンネル層5及びその上の膜をイオンミリングで削り取り、絶縁膜を設ける。この時、磁化固定層7の形状の縦横比は磁化自由層6の縦横比よりも大きくなる構造とする。すなわち、磁化自由層6はX方向に0.1μm、Z方向に0.1μmで作成し、磁化固定層7はX方向に0.1μm、Z方向に10μmで作成した。次に、磁化自由層6の上部に設置されている反強磁性層8をイオンミリングによって削り取り、その後は実施例1と同様にして、上部第一磁気シールド層11、第二電極9、上部第二磁気シールド層12を形成した。
次に実施例1と同様に評価した結果、電流5mAの印加状態で出力30μVであった。
また、出力波形に対する信号の振動幅で定義されるノイズは4 μVであった。さらに、磁化自由層6とチャンネル層5の界面の抵抗は75Ωであり、磁化固定層7とチャンネル層5の界面の抵抗は75Ωであった。
Figure 0006413428
表1に実施例1、2と比較例1で得られた結果をまとめた。それぞれの実施例と比較例を比較すると、出力はほぼ同等であるが、ノイズレベルが数倍以上実施例の方が低くなっていることがわかる。したがって、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗を、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くすることによって、出力を保持しつつノイズを低減できる効果があることがわかる。
本第1実施形態では、チャンネル層5と第一強磁性層6Bの間に第一トンネル層6Aがあり、チャンネル層5と第二強磁性層7Bの間に第二トンネル層7Aがある例について説明したが、トンネル障壁である第一トンネル層6Aおよび第二トンネル層7Aの一方または両方にかえてショットキー障壁としてもよい。また、トンネル障壁層とショットキー障壁の両方を、チャンネル層5と第一強磁性層6Bの間やチャンネル層5と二強磁性層7Bの間に設けても良い。また、磁化自由層6が第一トンネル層6Aを含まず、チャンネル層5と第一強磁性層6Bが接していてもよい。また、磁化固定層7が第二トンネル層7Aを含まず、チャンネル層5と第二強磁性層7Bが接していてもよい。このような場合でも、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗を、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くすることによって、ジョンソンノイズなどの抵抗に比例するノイズを低減することができる。
チャンネル層5と第一強磁性層6Bの間やチャンネル層5と第二強磁性層7Bの間にトンネル障壁層やショットキー障壁を設ける場合には、例えば、これらの障壁の厚みを磁化自由層6と磁化固定層7とで異ならせることによって、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗を、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くすることができる。また、チャンネル層5と第一強磁性層6Bが接しており、チャンネル層5と第二強磁性層7Bが接している場合には、例えば、第一強磁性層6Bと第二強磁性層7Bを成膜する前のチャンネル層5の表面状態を、第一強磁性層6Bと第二強磁性層7Bとで異ならせることによって、チャンネル層5と磁化自由層6の界面の抵抗を、チャンネル層5と磁化固定層7の界面の抵抗よりも低くすることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る磁気センサについて説明する。第2実施形態は第1実施形態と同様であるが、第1実施形態を形成した後、磁気ヘッドにおける書き込み部を作製した。なお、第1実施形態の磁気センサ100aは磁気ヘッドにおける読込み部分として機能する。
図5は磁気センサ100aを備える薄膜磁気記録再生ヘッド100Aを示す模式図である。磁気センサ100aを読取ヘッド部に適用し、書き込み用の記録ヘッド部100bが設けられている。記録ヘッド部100bにおいて、リターンヨーク30上にコンタクト部32及び主磁極33が設けられており、これらが磁束のパスを形成している。コンタクト部32を取り囲むように薄膜コイル31が設けられており、薄膜コイル31に記録電流を流すと主磁極33の先端から磁束が放出され、ハードディスク等の磁気記録媒体の記録層に情報を記録することができる。以上のように、本発明の磁気センサを用いて、記録媒体などの微小な領域から磁束を検出可能な磁気ヘッド100Aを提供できる。
本実施形態では、外部からの磁束を検出する磁化自由層が磁気シールドで覆われており、第一の部分のチャンネル層の厚さd1すなわち磁化自由層の下のチャンネル層の厚さが、第二の部分のチャンネル層の厚さd2すなわち磁化固定層の下のチャンネル層の厚さより薄いため、上下の磁気シールドの間の距離(Read gap)が狭くなるためより空間分解能が高くなる。
(第3実施形態)
図6に示すように磁気センサを複数設置した生体磁気センサとして適用することが可能である。作成方法は第1実施形態と同様であるが、図6のような形状とし、第1実施形態の素子を横に並べ、素子の間に磁気シールド16が設置された構造である。また、図6に示したように素子間絶縁層20を設置し、互いの素子のスピン流が他の素子に流れないような構造とした。
磁化固定層7とチャンネル層5の間に電流を流すと、チャンネル層5にスピンが注入される。チャンネル層5に注入されたスピンは磁化自由層6の第一強磁性層6Bに伝導し、それぞれの第一強磁性層6Bの磁化の向きと注入されたスピンの向きの相対角によって、出力を得ることができる。X方向から進入した磁束はそれぞれの第一強磁性層6Bの磁化の方向を回転させるので、それぞれの第一強磁性層6Bとチャンネル層5の間の電圧を測定することによって磁束の大きさを検出することが可能である。さらに、図6に示したようにスピンの注入源が1つであるのに対して、磁化自由層6が複数並んでいるため、隣り合う磁化自由層6の電圧を比較することで外部磁場の大きさや形状を計測することが可能である。
また、スピン蓄積型磁気センサは一般的に磁化自由層6と磁化固定層7の距離が狭いほど高い出力が得られる。このスピン蓄積型磁気センサを複数設置することによって、微小な磁性粒子がどの位置にどれくらいの量や大きさがあるのかを検出することが可能である。例えば、特定の細胞に磁性ビーズを修飾させ、これを図6のような磁気センサ上を流動させる。磁性ビーズが図4の磁気センサに近づくと磁性ビーズからの磁束を磁気センサが検知し、それぞれの磁気センサで検出した信号を解析することによって磁性ビーズの量や大きさを判定できる。
100A…薄膜磁気記録再生ヘッド、100a…磁気センサ、100b…記録部、1…下部磁気シールド層、3…第一絶縁層、4…第一電極、5…チャンネル層、6…磁化自由層、6A…第一トンネル層、6B…第一強磁性層、7…磁化固定層、7A…第二トンネル層、7B…第二強磁性層、8…反強磁性層、9…第二電極、11…上部第一磁気シールド層、12…上部第二磁気シールド層、16…磁気シールド、20…素子間絶縁層、30…リターンヨーク、31…薄膜コイル、32…コンタクト部、33…主磁極、B…磁束の方向。

Claims (3)

  1. チャンネル層と、
    前記チャンネル層の第一の部分上に設けられた磁化自由層と、
    前記チャンネル層の第二の部分上に設けられた磁化固定層と、を備え、
    前記磁化自由層の前記チャンネル層側の面と、前記磁化固定層の前記チャンネル層側の面と、が平行であり、
    前記第一の部分のチャンネル層の厚さは、前記第二の部分のチャンネル層の厚さより薄く、
    前記チャンネル層と前記磁化自由層の界面の抵抗が、前記チャンネル層と前記磁化固定層の界面の抵抗よりも低いことを特徴とする磁気センサ。
  2. 請求項1に記載の磁気センサからなる読取ヘッド部と、書き込み用の記録ヘッド部と、を備える、磁気ヘッド。
  3. 請求項1に記載の磁気センサを複数設置した生体磁気センサ。
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