JP6413016B2 - 組立用物品管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、物品の保管棚等の収容空間に保管されている物品の中から製品の組立てに必要な部品の受け取りや補給の指示を制御する組立用物品管理システムに関する。
組立用物品管理システムの代表的な例として、組立て生産工程、特にセル生産方式による工程等において広く使用されているピッキングシステムがある。このピッキングシステムとは、物品の保管棚等の物品収容空間に収容されている物品の中から製品の組立てに必要な部品を受け取る作業や、逆に物品収容空間へ補給する作業の指示を制御するものである。
より具体的には、物品が配置されていることを表示するとともに、その物品が搬出されたことを内容とする通知情報の入力手段を備えたターミナルを複数の物品収容空間の各々に配置し、これらターミナルを、制御装置を介してホストコンピュータに接続した構成をとるものである。そして、ホストコンピュータは部品の引取り指示を制御装置に送信し、制御装置が引取り指示の出された部品引渡し棚に装着された前記ターミナルのランプや表示器により指示状態を表すようにしている。
一方、指示された部品の引取りを完了した作業者或いはロボットや自動搬送車は、引取り完了入力として、ターミナルのレバースイッチを操作し、その操作信号が前記制御装置を経由し、ホストコンピュータに届くようになっており、作業の進捗や、誤作業の防止や、物品収容空間への部品の補給、更には部品の在庫管理や、補給部品の発注などが行われる仕組みとなっている。
従来の組立用物品管理システムにおいて、ターミナルにおける表示器や確認スイッチの形式は、使用状況に応じて様々なものが採用されており、更に、受け取り作業における間違いを防止するため、物品収容空間に、板体やシートロール体の蓋体(以下、収容空間の開口を開閉するものを形状によらず蓋体とする)が設けられることがある。すなわち、受け取り対象となる物品が収容されている物品収容空間のみを開放し、その他の物品収容空間を閉鎖することにより、誤った物品の受け取りを防止するというものである。
ところが、物品収容空間に設けた蓋体を空気圧シリンダー等により開閉制御する場合、蓋体がとり得る状態として、単に「開放」か「閉鎖」を選択することしかできない。そのため、蓋体に関する精密な制御をすることができず、例えば、作業者の腕が蓋体に挟まれる危険性を有する等の問題があった。
そこで本出願人は、特許4712121号公報において、組立用物品管理システムに相当する物品受取管理システムを提案している。この物品受取管理システムでは、蓋体の回転軸の周方向表面に設けられた標識を所定の計測位置で読み取り、標識から得られる情報に回転軸の回転角度を関係付けることにより、回転軸の回転角度に応じた制御を行うものとしている。そして、物品収容空間に設けられた蓋体をより精密に制御し、作業者の腕が蓋体に挟まれるなどの事故の発生を防止するものとなっている。
特許4712121号公報
また、上記従来の組立用物品管理システムでは、物品収容空間に設けられた蓋体の制御に加え、蓋体の開閉回数より回転軸の総回転数を算出し、回転軸の駆動装置の寿命が予測できるものとなっている。
しかしながら、駆動装置が蓋体を回転させることができる回数は、装置の仕様や型式などにより異なるため、確認試験などにより寿命となる回数を把握しておくことが必要となり実用化が難しく、また、試験条件の違いによる誤差の影響により正確な寿命を把握することが難しくなる等の問題があった。
そこで、本発明は、複数の駆動装置各々の寿命の到来を簡単な原理で正確に把握することができる組立用物品管理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る組立用物品管理システムでは、複数の物品収容空間の各々、前記物品収容空間の取り出し口を開閉する蓋体を有し、親局とのデータ授受が可能とされた子局が設置される。前記子局は、計測手段と、初期設定時入力手段と、初期設定値記憶手段と、演算処理手段を備える。
前記計測手段は、前記蓋体が前記物品収容空間を開放する第一動作時間と、前記蓋体が前記物品収容空間を閉鎖する第二動作時間を計測する。
前記初期設定時入力手段は、任意の初期設定時を指定する。
前記初期設定値記憶手段は、前記初期設定時入力手段を介した入力操作によって前記初期設定時が指示されたときは、前記初期設定時において計測された前記第一動作時間を第一初期動作時間として、前記初期設定時において計測された前記第二動作時間を第二初期動作時間として記憶する。
前記演算処理手段は、前記第一動作時間と前記第一初期動作時間の比較、または、前記第二動作時間と前記第二初期動作時間の比較に基づいて、前記蓋体の駆動手段の装置寿命の到来を判断する。
前記初期設定時が前記親局から前記子局に指示されるものであってもよい。
なお、本発明において、初期設定時は、使用状況等を考慮して任意に決めることができる。例えば、新設のシステムであれば、設置後、システムが通常動作する前に行われる蓋体の開閉動作確認時が最適である。また、既存のシステムであれば、設計変更や故障等により子局が交換された後、通常使用される前に行われる蓋体の開閉動作確認時が最適である。
前記演算処理手段は、前記第一動作時間が前記第一初期動作時間に所定割合の許容差を加減して得られる許容開放時間の範囲から大きい側に外れたとき、または、前記第二動作時間が前記第二初期動作時間に所定割合の許容差を加減して得られる許容閉鎖時間の範囲から大きい側に外れたとき、前記蓋体の駆動手段の装置寿命が到来したものと判断するものであってもよい。
更にまた、前記演算処理手段は、前記第一動作時間と前記第二動作時間の前記初期設定時からの累積値である寿命積算現在値を所定の寿命時間設定値と比較し、前記寿命積算現在値が前記寿命時間設定値より大きくなったものと判断するものであってもよい。
更にまた、前記子局は、前記寿命積算現在値が前記寿命時間設定値より大きくなったとき、累積超過の有無を前記親局に出力し、前記親局は、前記累積超過の有無に基づき、前記子局の保守点検の要否を判断するものであってもよい。
本発明によれば、蓋体が物品収容空間を開放する第一動作時間、および、蓋体が物品収容空間を閉鎖する第二動作時間について、初期設定時と通常動作時の相違を利用して、複数の蓋体を動作させる複数の駆動装置各々の寿命の到来を簡単かつ正確に把握することができる。
しかも、蓋体が物品収容空間を開放する第一動作時間と、蓋体が物品収容空間を閉鎖する第二動作時間の各々について比較判断しているため、駆動手段の特性が回転方向(正転と逆転)によって異なる場合でも、寿命の到来を正確に判断することができる。
また、比較判断の基準となる第一初期動作時間と第二初期動作時間は、任意の初期設定時に、蓋体の各々について計測されるため、物品収容空間の間口寸法(蓋体の形状)や蓋体重量、更には、板体で構成されたものであれば開放角度、シートロール体で構成されたものであれば垂下される長さ、蓋体が開閉する重力に対する方向の相違により動作時間が子局毎に異なるものとなっても、個別に正確な判断ができる。
更に、初期動作時間が子局から親局に送信され、親局から、初期動作時間を送信した子局とは別の子局に、当該初期動作時間が送信されるため、同じ仕様の蓋体が多く存在する場合には、親局から子局の各々に初期動作時間を送信することにより、子局毎に初期動作時間を設定する場合と比較し、設定作業に要する手間や時間を削減することができる。
本発明に係る組立用物品管理システムは、更にまた、初期設定時に対する通常動作時の時間の相違を利用して、蓋体の駆動手段の装置寿命のみでなく、その他の異常動作の有無を判断することができる。
すなわち、蓋体が駆動手段の回転軸から脱落すると、駆動手段の回転軸は蓋体の駆動負荷を受けること無く速く回転することから、第一動作時間が許容開放時間の範囲から小さい側に外れたとき、または、第二動作時間が許容閉鎖時間の範囲から小さい側に外れたとき、蓋体の駆動手段が空転し、前記蓋体が正常動作していないものと判断することができる。
更に、蓋体の移動経路上に異物が存在すると、蓋体の正常動作が妨げられ動作が完了しない。そこで、第一動作時間の計測開始から許容開放時間の範囲より大きい側の所定時間経過後に第一動作時間の計測を中止し、または、第二動作時間の計測開始から許容閉鎖時間の範囲より大きい側の所定時間経過後に第二動作時間の計測を中止する。そして、この場合は、計測の中止をもって、蓋体の動作に障害があるものと判断することができる。
更にまた、第一動作時間と第二動作時間の初期設定時からの累積値である寿命積算現在値を所定の寿命時間設定値と比較し、寿命積算現在値が寿命時間設定値より大きくなったことを検知することにより、本来、装置寿命が到来している駆動手段が、蓋体の設置状況や組合せの相性などにより通常よりも良好に動作し許容開放時間或いは許容閉鎖時間内で動作する場合などにも、装置寿命到来の目安を得ることができる。
更にまた、動作異常を示す動作異常データを子局から親局に出力し、親局が動作異常データに基づき、子局の保守点検の要否を判断するものとすれば、複数の物品収容空間に設置された子局の動作異常を一括して管理することができる。
更にまた、動作異常データの累積値または頻度値を利用し、子局における動作異常に加え、物品収容空間における取り出し作業または補給作業の正常性について判断することができる。例えば、蓋体の取付け状況が悪い場合には、第一動作時間または第二動作時間の計測を中止したときに出力される動作異常データが頻発し、正常性が悪いと判断される。
本発明に係る組立用物品管理システムの実施形態のシステム構成図である。 親局の機能ブロック図である。 子局の機能ブロック図である。 板体で構成された蓋体の位置を検出する原理を示す斜視図である。 シートロール体で構成された蓋体の位置を検出する原理を示す斜視図である。 動作時間のタイムチャートである。 システムにおける伝送手順の模式図である。 伝送信号のタイムチャート図である。
図1〜8を参照しながら、本発明に係る組立用物品管理システムの実施形態を説明する。
図1に示す組立用物品管理システムは、物品の保管棚の収容空間に保管している物品の中から、製品の組立てに必要な部品の受け取りや補給の指示を制御するものであり、共通データ信号線DP、DN(以下、伝送ラインということがある)に接続された単一の親局2と、前記共通データ信号線DP、DNに接続された子局4の複数を備える。
子局4は、収容空間の各々に設置されている。収容空間は用途に応じた間口とされ、子局4は、収容空間の間口に適応する形状の蓋体6を備えている。そして、蓋体6により収容空間が開閉されるものとなっている。
<蓋体開閉構成>
蓋体6は、図4に示すように、板体で構成され、縁辺部が回転軸61に固定され、回転軸61の回転動作によって回転軸61の周方向に揺動するものとなっている。そして、収容空間の開口面に対する角度を変えることで、収容空間の開口を開閉するものとなっている。
なお、蓋体6は、収容空間の開口を開閉できるものであれば制限はなく、図5に示すように、シートロール体で構成されたものであってもよい。蓋体6がシートロール体で構成される場合、収容空間の上側から下側に垂下する長さを変えることで、すなわちシートロール体を上下動させることで収容空間の開口を開閉するものとすればよい。
回転軸61は、図示が省略されているギアを介し、子局4が備えるモータ8に連結され、モータ8を制御することで、その回転が制御されるものとなっている。
回転軸61は、また、その周方向表面に、間隔を開けて配置された複数のバーで構成される標識62が設けられている。図4に示すように、標識62は、周方向に配置された角度標識62Aの複数と、一連の角度標識62Aを挟む位置に配置されたスタート標識62S及びエンド標識62Eで構成されている。
スタート標識62Sは、角度標識62Aおよびエンド標識62Eよりも蓋体6から遠い側の端部が突出している。一方、エンド標識62Eは、角度標識62Aおよびスタート標識62Sよりも蓋体6に近い側の端部が突出している。
センサ5は、回転軸61の長さ方向に等間隔で配置された3個の光センサ5a、5b、5cで構成されている。光センサ5a、5b、5cは、発光ダイオードとフォトトランジスタとから構成される公知のもので、標識62とそれ以外の部分との濃淡の差を利用して読み取るものとなっている。
ただし、センサ5は、標識62を検出できるものであれば光センサに制限されるものではなく、磁気センサなど、その他の公知のセンサを採用してもよい。
この実施形態において、閉鎖された状態の蓋体6は、収容空間の開口面に対する角度が0度となり、図4における実線で示された状態となる。このとき、センサ5はスタート標識62Sを検出する。なお、センサ5では、光センサ5aで検出されず、光センサ5b、5cで検出されることから、検出された標識62をスタート標識62Sとして認識する。
一方、開放された状態の蓋体6は、収容空間の開口面に対する角度が90度となり、図4における破線で示された状態となる。このとき、センサ5はエンド標識62Eを検出する。なお、センサ5では、光センサ5cで検出されず、光センサ5a、5bで検出されることから、検出された標識62をエンド標識62Eとして認識する。
角度標識62Aは、光センサ5bで検出されることにより認識される。そして、センサ5により検出された標識62に関する情報は、センサ5から後述する子局入出力部40に入力される。
開放された状態の蓋体6の収容空間の開口面に対する角度は、90度に限定されるものではなく、その他の角度としてもよい。その場合、スタート標識62Sの位置を変えて検出することとしてもよく、あるいは、所定の角度標識62Aを使用して検出することとしてもよい。この実施形態において、各々の角度標識62Aは15度間隔で配置されているため、収容空間の開口面に対する角度は、例えば、75度、60度などに設定できる。閉鎖された状態の蓋体6の収容空間の開口面に対する角度も同様である。
<親局構成>
親局2は、図2に示すように、制御部1、出力データ部21、管理データ部22、タイミング発生部23、親局出力部24、親局入力部25、入力データ部26を備える。そして、共通データ信号線DP、DNに接続され、一連のパルス状信号である制御信号を共通データ信号線DP、DNに重畳するとともに、子局4から共通データ信号線DP、DNに重畳された監視信号から監視データを抽出し、制御のための演算処理を行う。
制御部1は、演算処理機能を持つ管理判断手段11と入出力ユニット12を備える。管理判断手段11は、入出力ユニット12を介して管理データ部22および入力データ部26からデータを受け取り、内部に記憶されたプログラムに基づいて必要な演算処理を行う。
出力データ部21は、制御部1から受けたデータをシリアルデータとして親局出力部24へ引き渡す。
管理データ部22は、IDXテーブルを記憶する不揮発性機能を持つ記憶手段29を備える。そして、制御部1から受けたデータとIDXテーブルに基づき子局の指定に必要となるデータをシリアルデータとして親局出力部24へ引き渡す。
IDXテーブルは、子局4に対し、監視データとして得られない子局4側の情報を、データ信号線DP、DNに出力させる子局4を指定するためのアドレスデータのリストである。なお、この実施形態では、アドレスデータとして子局4のアドレスデータである先頭アドレス番号が用いられている。そして、IDXテーブルは、システム起動時に、各子局4からの応答に基づき先頭アドレスを親局2が確認しながら作成され、記憶手段29に記憶される。
タイミング発生部23は、発振回路(OSC)31とタイミング発生手段32からなり、発振回路(OSC)31を基にタイミング発生手段32が、このシステムのタイミングクロックを生成し親局出力部24、親局入力部25に引き渡す。
親局出力部24は、制御データ発生手段33とラインドライバ34からなる。制御データ発生手段33が、出力データ部21から受けたデータと、タイミング発生部23から受けたタイミングクロックに基づき、ラインドライバ34を介して共通データ信号線DP、DNに一連のパルス状信号として伝送信号を重畳する。
(伝送信号)
伝送手順は、伝送信号のスタート信号STと次のスタート信号STの間の、制御・監視データ領域、そして管理データ領域と続く1フレームサイクルであり、図7に示すように、伝送データ信号が複数連なって構成される。スタート信号STは、伝送データ信号の時間幅より長く、伝送クロック信号の閾値Vst(この実施例では18V)より高い電位レベルとなっている。
伝送データ信号は、図8に示すように、伝送クロック信号の閾値Vstより高い電位レベルエリア(伝送クロック信号に相当し、この実施例では+24V)と伝送クロック信号の閾値Vstよりも低い電位レベルエリアで構成される。なお、この実施例では、伝送クロック信号の閾値Vstより高い電位レベルエリアが1周期の後半と、伝送クロック信号の閾値Vstよりも低い電位レベルエリアが1周期の前半とされているが、その順番に制限はなく、これらの順番を逆にしてもよい。
閾値Vstより低い電位レベルエリアのパルス幅が制御信号のデータを表すものとなっている。この実施例では、伝送データ信号の1周期をt0とした時、伝送クロック信号のパルス幅(3/4)t0が論理データ“0”を表し、パルス幅(1/4)t0が論理データ“1”を表している。ただし、制御部1から入力される制御データの値に応じたものであれば、その長さに制限はなく適宜に決めればよい。
また、閾値Vstよりも低い電位レベルエリアに重畳される電流が所定値より大きいか小さいかで監視信号のデータを表すものとなっている。この実施例では、10mAより小さい電流信号が論理データ“0”を表し、10mAより大きい電流信号が論理データ“1”を表している。
なお、伝送クロック信号は、電源電圧となっていることから、子局4は、いずれも、内部回路電源を伝送クロック信号から生成するものとなっている。一方、蓋体6を開閉するモータ8の電源は、共通データ信号線DP、DNとは別の図示しない電源供給線から得るものとなっている。
図8において閾値Vstより低い電位レベルエリアのパルス幅が制御データとして制御データ領域を構成し、その制御データ領域は、図7(a)における制御・監視データ領域の上段に相当するものとなっている。また、閾値Vstよりも低い電位レベルエリアに重畳される電流値が監視データとして監視データ領域を構成し、その監視データ領域は、図7(a)、図7(b)における制御・監視データ領域の下段に相当するものとなっている。
この実施例において、子局4ごとの制御データは、図7(b)に示すように、蓋6の開放を指示するデータ(蓋開)、蓋体6の閉鎖を指示するデータ(蓋閉)、蓋体6の動作テストを指示するデータ(TEST)、及び、受取または補給を促す表示を指示するデータ(表示)で構成されている。
蓋開データは、物品の受け取り作業或いは補給作業が必要となった物品収容空間に設けられた子局4に対し、作業が必要となった都度、蓋体6の開放を指示するために出力される。
蓋閉データは、物品を受け取った作業者から、或いは、物品を補給した作業者から、後述する子局4の入力部9を介して作業終了を示すデータ(作業終了データ)が入力されたとき、その取り出し作業が終了された子局4に対し、蓋体6の閉鎖を指示するために出力される。
TESTデータは、子局4に対し、初期設定時を指定するためのデータである。システムが新設された後、通常使用される前に、IDXテーブルに従って、初期設定を行う所定の子局4に対し出力される。
表示データは、蓋開データと共に、物品の受け取り作業或いは補給作業が必要となった物品収容空間に設けられた子局4に対し、作業が必要となった都度、後述する子局4の指示表示部7を所望の表示とするために出力される。
子局4ごとの監視データは、図7(b)に示すように、受取または補給を行う作業者による終了確認データ(SW)、および、蓋体6の開閉動作に異常のあることを示す異常データ(異常1、異常2、異常3、異常4)で構成されている。
制御・監視データ領域の後には、図7(a)、図7(b)に示すように、管理データ領域が設けられている。なお、図7(a)、図7(b)において、上段は親局からデータが出力される領域(以下、管理制御データ領域とする)を、下段は親局へデータが入力される領域(以下、管理監視データ領域とする)を示すものとなっている。
管理制御データ領域には、子局4に対して情報を要求する等の指示をなす第一管理制御データISTo、および、子局アドレスを指定する第二管理制御データIDXoが、親局2から重畳される。また、管理監視データ領域には、第二管理制御データIDXoで指定された子局4から第一管理制御データISToに対応する第一管理監視データSTi及び第二管理監視データIDXiが重畳される。
親局入力部25は監視信号検出手段35と監視データ抽出手段36で構成される。監視信号検出手段35は、子局4から共通データ信号線DP、DNに重畳された監視信号を検出する。
監視信号のデータ(異常1データ、異常2データ、異常3データ、異常4データ、SWデータ)は、既述のように、閾値Vstより低電位レベルに重畳される電流が10mAより大きいか小さいかで表されており、スタート信号STが送信された後、子局4の各々から監視信号を受け取るものとなっている。そして、監視信号検出手段35で検出された監視信号は、監視データ抽出手段36に引き渡される。
監視データ抽出手段36は、タイミング発生手段32からのタイミングに同期して、監視データ(異常1データ、異常2データ、異常3データ、異常4データ、SWデータ)および管理監視データを抽出し、直列の入力データとして入力データ部26に送出する。なお、IDXテーブル作成処理において、親局2が指定したアドレスに対する子局4からの応答が抽出された場合には、その応答が管理データ部22に引き渡される。これを受けた管理データ部22は、既述のように、そのときの先頭アドレスをIDXテーブルのデータとして記憶手段29に記憶する。
入力データ部26は、監視データ抽出手段36から受け取った直列の入力データを並列(パラレル)データに変換し、監視データおよび管理監視データとして制御部1の入出力ユニット12へ送出する。
<子局構成>
子局4は、図3に示すように、伝送受信手段41、アドレス抽出手段42、アドレス設定手段43、監視データ送信手段44、制御データ抽出手段45、蓋体移動検出手段46、移動時間計測手段47、移動時間記憶手段48、管理制御データ抽出手段53、管理監視データ送信手段54、出力手段71、警告出力手段72、駆動手段81、入力手段91およびセンサ入力手段92を有する子局入出力部40を備える。
なお、この実施例の子局4は、内部回路としてマイクロコンピュータ・コントロール・ユニットであるMCUを備えており、このMCUが子局入出力部40として機能するものとなっている。処理において必要となる演算や記憶は、このMCUの備えるCPU、RAMおよびROMを使用して実行されるが、子局入出力部40を構成する上記各手段のそれぞれの処理におけるCPU、RAMおよびROMとの関係は、説明の便宜上、図示を省略するものとする。
伝送受信手段41は、共通データ信号線DP、DNに伝送される伝送信号を、子局ラインレシーバ51を介して受け、これをアドレス抽出手段42、管理制御データ抽出手段53および管理監視データ送信手段54に引き渡す。
アドレス抽出手段42は、伝送データ信号の始まりを示すスタート信号STの開始または終了の起点から開始される、所定の時間幅を1周期とする伝送データ信号が複数連なる伝送クロック信号のパルスをカウントする。そして、そのカウント値がアドレス設定手段43で設定された自局アドレスデータと一致するタイミングで、監視データ送信手段44を有効にするとともに、伝送受信信号を制御データ抽出手段45に引き渡す。
なお、監視データ送信手段44を有効にする監視アドレスと、制御データ抽出手段45に伝送受信信号を引き渡す制御アドレスは、アドレス設定手段43に設定されており、これら監視アドレスと制御アドレスがアドレス設定手段43に引き渡される。
監視データ送信手段44は、アドレス抽出手段42により有効とされた場合に、移動時間計測手段47および入力手段91から引き渡されたデータを、子局ラインドライバ52を介して共通データ信号線DP、DNに監視信号として出力する。なお、監視信号は、伝送手順の監視データ領域に重畳される。
具体的には、移動時間計測手段47から引き渡されたデータが異常1データ、異常2データ、異常3データ、或いは、異常4データとして出力され、入力手段91から引き渡されたデータがSWデータとして出力される。
制御データ抽出手段45は、アドレス抽出手段42から引き渡された伝送受信信号から制御データを抽出する。そして、制御データの内容に応じた信号を、蓋体移動検出手段46、移動時間計測手段47、出力手段71、および駆動手段81に出力する。
具体的には、図7(b)に示すデータに沿って説明すると、まず、蓋開データに対応した開放信号を駆動手段81に出力する。また、蓋閉データに対応した閉鎖信号を駆動手段81に出力する。更に、表示データに対応した表示信号を出力手段71に出力する。
(初期値設定)
制御データがTESTデータの場合は、まず、制御データ抽出手段45は初期設定時信号を移動時間計測手段47に出力すると共に、開放信号を蓋体移動検出手段46と駆動手段81に出力する。そして、制御データ抽出手段45は、蓋体移動検出手段46から動作完了信号を受けたとき、閉鎖信号を蓋体移動検出手段46と駆動手段81に出力する。
制御データ抽出手段45は、また、初期設定指示検出手段49から初期設定指示信号を受けたときも、制御データがTESTデータの場合と同様に初期設定時信号を出力する。すなわち、初期設定時信号を移動時間計測手段47に出力すると共に、開放信号を蓋体移動検出手段46と駆動手段81に出力し、蓋体移動検出手段46から動作完了信号を受けたとき、閉鎖信号を蓋体移動検出手段46と駆動手段81に出力する。
蓋体移動検出手段46は、制御データ抽出手段45から開放信号が出力されたとき、センサ入力手段92からの蓋体6の蓋開最終端を示す位置データの入力があるまでの時間帯として、蓋開時間計測信号Suを、移動時間計測手段47に出力する。
蓋体移動検出手段46は、また、制御データ抽出手段45から閉鎖信号が出力されたとき、センサ入力手段92からの蓋体6の蓋閉最終端を示す位置データの入力があるまでの時間帯として、蓋閉時間計測信号Sdを、移動時間計測手段47に出力する。
移動時間計測手段47は、制御データ抽出手段45から初期動作時間を計測するための初期設定時信号出力がない場合、すなわち、通常動作時には、蓋体移動検出手段46から蓋開時間計測信号Suが出力されている期間を開放時間tu(本発明の第一動作時間に相当)として計測する。また、蓋体移動検出手段46から蓋閉時間計測信号Sdが出力されている期間を閉鎖時間td(本発明の第二動作時間に相当)として計測する。
一方、制御データ抽出手段45から初期設定時信号が出力された場合、移動時間計測手段47は、そのときのみ、蓋体移動検出手段46から蓋開時間計測信号Suが出力されている期間の開放時間tuを正常開放時間tu0(本発明の第一初期動作時間に相当)として計測し、移動時間記憶手段48に記憶する。また、そのときのみ、蓋体移動検出手段46から蓋閉時間計測信号Sdが出力されている期間の閉鎖時間tdを正常閉鎖時間td0(本発明の第二初期動作時間に相当)として計測し、移動時間記憶手段48に記憶する。なお、移動時間記憶手段48は不揮発性機能を持つ。
(異常判断手順)
移動時間計測手段47は、更に、開放時間tuが計測されたとき、移動時間記憶手段48から引き渡された正常開放時間tu0と開放時間tuの比較演算を行い、閉鎖時間tdが計測されたとき、移動時間記憶手段48から引き渡された正常閉鎖時間td0と閉鎖時間tdの比較演算を行う。
そして、図6に示すように、開放時間tuが、正常開放時間tu0を含む許容開放時間(正常開放時間tu0に所定割合k%の許容差を加減した範囲)から外れた場合、異常を示すデータ(異常1データ)を監視データ送信手段44、出力手段71、および、警告出力手段72に引き渡す。
同様に、閉鎖時間tdが、正常閉鎖時間td0を含む許容閉鎖時間(正常閉鎖時間td0に所定割合k%のを加減した範囲)から外れた場合も、異常を示すデータ(異常2データ)を監視データ送信手段44、出力手段71、および、警告出力手段72に引き渡す。なお、開放動作と閉鎖動作を示すタイムチャートは実質的に同じものとなるため、閉鎖動作は、図6において括弧書きで示すこととする。
監視データ送信手段44に引き渡されたデータは、既述のように、監視信号として伝送手順の監視データ領域に重畳される。
更にまた、移動時間計測手段47は、蓋開時間計測信号Suおよび蓋閉時間計測信号Sdの出力期間が所定時間を超える場合、時間計測を停止し、その場合にも、異常を示すデータ(異常3データ)を監視データ送信手段44、出力手段71、および、警告出力手段72に引き渡す。蓋体6の開放動作或いは閉鎖動作が障害物等により妨げられた場合は、センサ5により蓋体6の蓋開最終端を示すエンド標識62E或いは蓋閉最終端を示すスタート標識62Sが検出されないためである。
更にまた、移動時間計測手段47は、開放時間tuと閉鎖時間tdの計測値を初期設定時から累積積算し寿命積算現在値tscを得て、移動時間記憶手段48から引き渡された所定の寿命時間設定値ts0と比較演算する。そして、寿命積算現在値tscが寿命時間設定値ts0を超えたとき、異常を示すデータ(異常4データ)を監視データ送信手段44、出力手段71、および、警告出力手段72に引き渡す。
なお、寿命積算現在値tscは、初期設定時信号が出力されてない通常動作時に計測される都度、移動時間記憶手段48に引き渡され、寿命積算継続値tsc0として記憶される。寿命積算継続値tsc0は、製造業務終了などによりシステムが停止された場合にも移動時間記憶手段48に記憶された状態となり、次のシステム立ち上げ時に、移動時間計測手段47に引き渡される。そのため、システムが停止された状態を挟み、移動時間記憶手段48に記憶されている前回動作時の寿命積算継続値tsc0を起点とし、開放時間tuと閉鎖時間tdの計測値が初期設定時から累積積算される。
(初期値ダウンロード設定)
移動時間記憶手段48に記憶される正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0は、親局2から伝送手順の管理制御データ領域を利用したデータアップロードの指示受けた場合、本発明の初期設定値送信手段に相当する管理監視データ送信手段54に引き渡される。
管理監視データ送信手段54は、伝送信号のスタート信号STを起点としてパルスをカウントし、管理データ領域のタイミングを得る。そして、移動時間記憶手段48から引き渡された正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0に基づき、子局ラインドライバ52を介して共通データ信号線DP、DNに管理監視信号を出力する。なお、監視監視信号は、伝送手順の管理監視データ領域に重畳される。
出力された正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0は、親局2の管理データ部22に保持される。そして、正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0の設定がなされた子局4とは別の、同じ仕様の子局4に対し、伝送手順の管理制御データ領域を利用して伝送される。
正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0を受信することを管理制御データで指定された子局4では、正常開放時間tu0および正常閉鎖時間td0が管理制御データ抽出手段53で抽出され、移動時間記憶手段48に入力される。
寿命時間設定値ts0は、親局2から、伝送手順の管理制御データ領域を利用して伝送され、管理制御データ抽出手段53で抽出され、移動時間記憶手段48に入力される。ただし、寿命時間設定値ts0は、図示しない入力装置を利用し、移動時間記憶手段48に入力するものとしてもよい。
初期設定指示検出手段49は、入力手段91から引き渡されたデータが初期設定指示を示すもの(レバースイッチの長押し)である場合、制御データ抽出手段45に初期設定指示信号を出力する。
出力手段71は、制御データ抽出手段45から引き渡された制御データに基づき指示表示部7を所定の表示、例えば、物品の取り出しを促す所定の色彩の点灯表示とする。また、移動時間計測手段47からの異常を示すデータが引き渡された場合には、指示表示部7を警告表示、例えば、所定の色彩の点滅表示とする。
警告出力手段72は、蓋体移動検出手段46から引き渡された警告出力を示すデータに基づき警告部73から警告を発する。なお、この実施形態では、警告部73としてブザーが採用されており、指示表示部7の点滅表示とブザー音による警告が発せられるものとなっている。
駆動手段81は、制御データ抽出手段45から引き渡されたデータに基づき、モータ8を駆動させる。例えば、保管棚の収容空間を開放する状態を示すデータであれば、蓋体6が蓋開状態となる方向にモータ8を回転(正転)させる。逆に、保管棚の収容空間を閉鎖する状態を示すデータであれば、蓋体6が蓋閉状態となる方向にモータ8を回転(逆転)させる。
入力手段91は、入力部9からの入力に基づくデータを監視データ送信手段44と初期設定指示検出手段49に引き渡す。なお、この実施形態では、入力部9として、レバースイッチが採用されており、レバースイッチを所定時間以上、長押しすることにより、入力手段91への信号入力を行うことができるものとなっている。この入力手段91と入力部9は、初期設定指示検出手段49と協働し、レバースイッチを所定時間以上、長押しすることにより、本発明の初期設定時入力手段として機能する。
センサ入力手段92は、モータ8に連動する蓋体6の位置を検出するセンサ5からの入力に基づき、蓋体6の検出位置データを蓋体移動検出手段46に引き渡す。
<システム機能>
この組立用物品管理システムは、上記構成により、次のように機能する。
物品の組立て作業においては、親局2から共通データ信号線DP、DNを通して子局4に伝送される制御データを介し、部品の受け取りや補給の指示が行われる。具体的には、受け取りや補給の対象となる物品が収容されている収容空間に対応する子局4には開放の指示がされ、受け取り作業或いは補給作業が終了した収容空間に対応する子局4には閉鎖の指示がされる。
子局4の各々に対する制御データは、制御・監視データ領域の各子局4に割り当てられた伝送データ信号、すなわち、子局4の制御アドレスとカウント値が一致するタイミングの伝送データ信号に重畳される。
自局に対する制御データを抽出した子局4は、その制御データの指示に従い、モータ8を動作させ、蓋体6を開放状態または閉鎖状態とする。
蓋体6を開放する動作においては、既述の手順で、閉鎖状態から開放状態となるまでの開放時間tuが計測され、正常開放時間tu0との比較処理が行われる。そして、その比較処理の結果に基づき、以下のような判定ができる。
図6において最上段(正常時)に示すように、開放時間tuが、正常開放時間tu0を含む許容開放時間の範囲であれば、正常動作と判断される。
図6において2段目(寿命時)に示すように、開放時間tuが、正常開放時間tu0を含む許容開放時間の範囲よりも大きい側に外れた場合は、使用しているモータ8の軸受けや潤滑油などの構成部品の摩耗などにより、出力トルクが低下してモータ回転が低下し、装置寿命が到来したもの判断される。そして、モータ8の装置寿命が到来したことを示す異常1データが親局2に出力される。
図6において3段目(空転時)に示すように、開放時間tuが、正常開放時間tu0を含む許容開放時間の範囲よりも小さい側に外れた場合は、蓋体6が回転軸61から脱落し、モータ8が空回りしているものと判断される。そして、蓋体6が正常動作していないことを示す異常2データが親局2に出力される。
また、図6において4段目(障害時)に示すように、時間計測が中止となった場合は、障害物等の異物の存在により、蓋体6の正常動作が妨げられているものと判断される。そして、蓋体6の動作に障害があることを示す異常3データが親局2に出力される。
なお、既述のように、開放時間tuと閉鎖時間tdの計測値は寿命積算現在値tscとして累積積算され、所定の寿命時間設定値ts0と比較演算される。そして、寿命積算現在値tscが寿命時間設定値ts0を超えたことを示す異常4データが親局2に出力される。
親局2では、異常1データ、異常2データ、異常3データ、異常4データを、各々の子局4ごとに記憶する。そして、異常1データおよび異常2データの累積値および頻度値が所定値を超えると、モータ8、回転軸61、蓋体6などで構成される子局4の保守点検が必要となっているものと判断される。また、異常4データが子局4から出力されているときも保守点検が必要となっているものと判断される。
更に、異常3データの累積値または頻度値に基づいて、物品収容空間における取り出し作業または補給作業の正常性が判断される。例えば、蓋体の取付け状況が悪い場合には異常3データが頻発し、正常性が悪いと判断される。
親局2において判断された内容は、子局4を特定するための情報と共に、親局2に接続された図示しない表示手段によって表示される。
更にまた、異常データ3が子局4から出力されたときは、その時点での異常があるものと判断され、子局4を特定するための情報と共に異常があることの表示がなされる。
蓋体6を閉鎖する動作においては、既述の手順で、開放状態から閉鎖状態となるまでの閉鎖時間tdが計測され、正常閉鎖時間td0との比較処理が行われる。なお、比較処理と判定は、本質的に開放時間tuの場合と同様であるため、説明は省略する。
モータ8の寿命、故障などで、新品に交換された子局4が存在するときには、子局4の入力部9を介して、子局単独で初期設定時の指定を行うことにより、新品に交換された子局4には新たな正常開放時間tu0と正常閉鎖時間td0が設定される。この実施形態においては、入力部9であるレバースイッチは、受け取り或いは補給の作業終了データの入力にも用いられているが、作業終了データの入力操作ではレバースイッチが短い時間押されるのに対し、初期設定時を指定する操作ではレバースイッチを所定時間以上、長押しするものとなっている。そのため、子局4では、初期設定時を指定する初期設定指示と作業終了データは混同されることなく認識される。
なお、新品に交換された子局4への初期設定時の指定は、親局2を介して行うこととしてもよい。この場合、親局2は、新品に交換された子局4に対する制御データとしてTESTデータを出力する。このとき、TESTデータは新品に交換された子局4に対してのみ出力されるため、他の子局4は通常動作を維持することになる。
この実施形態において、標識6は相対コードとされているが、蓋体6の開閉を確認できるものであれば、位置を検出する方式に制限はない。例えば、標識6を絶対コードとして検出し、所定の絶対コードをスタートおよびエンドに対応させ、蓋体移動検出手段46にて一致制御を行うことで、同様な制御を行うことができる。
また、この実施形態において、複数の子局4が共通データ信号線DP、DNに接続され伝送同期方式によってデータの授受が行われているが、データ授受の方式に制限はない。例えば、伝送線で接続された複数の子局とコマンド方式によってデータの授受を行うこととしてもよい。更に、複数の子局を伝送線で接続せず、各々の子局と対をなす親局に複数線で接続し、親局と子局が一対一で直接データを授受してもよい。
更に、親局2と複数の子局4を接続する手法に制限はなく、伝送線で接続せず、親局2と各々の子局4を無線通信で接続し、直接データを授受してもよい。
1 制御部
2 親局
4 子局
5 センサ
5a、5b、5c 光センサ
6 蓋体
7 指示表示部
8 モータ
9 入力部
11 管理判断手段
12 入出力ユニット
21 出力データ部
22 管理データ部
23 タイミング発生部
24 親局出力部
25 親局入力部
26 入力データ部
29 記憶手段
31 発振回路(OSC)
32 タイミング発生手段
33 制御データ発生手段
34 ラインドライバ
35 監視信号検出手段
36 監視データ抽出手段
40 子局入出力部
41 伝送受信手段
42 アドレス抽出手段
43 アドレス設定手段
44 監視データ送信手段
45 制御データ抽出手段
46 蓋体移動検出手段
47 移動時間計測手段
48 移動時間記憶手段
49 初期設定指示検出手段
51 子局ラインレシーバ
52 子局ラインドライバ
53 管理制御データ抽出手段
54 管理監視データ送信手段
61 回転軸
62 標識
62A 角度標識
62S スタート標識
62E エンド標識
71 出力手段
72 警告出力手段
73 警告部
81 駆動手段
91 入力手段
92 センサ入力手段
DP、DN データ信号線

Claims (5)

  1. 複数の物品収容空間の各々に、前記物品収容空間の取り出し口を開閉する蓋体を有し、親局とのデータ授受が可能とされた子局が設置され、
    前記子局は、
    前記蓋体が前記物品収容空間を開放する第一動作時間と、前記蓋体が前記物品収容空間を閉鎖する第二動作時間を計測する計測手段と、
    任意の初期設定時を指定する初期設定時入力手段と、
    前記初期設定時入力手段を介した入力操作によって前記初期設定時が指示されたときは、前記初期設定時において計測された前記第一動作時間を第一初期動作時間として、前記初期設定時において計測された前記第二動作時間を第二初期動作時間として記憶する初期設定値記憶手段と、
    記第一動作時間と前記第一初期動作時間の比較、または、前記第二動作時間と前記第二初期動作時間の比較に基づいて、前記蓋体の駆動手段の装置寿命の到来を判断する演算処理手段と、
    を備えることを特徴とする組立用物品管理システム。
  2. 前記初期設定時が前記親局から前記子局に指示される請求項1に記載の組立用物品管理システム。
  3. 前記演算処理手段は、前記第一動作時間が前記第一初期動作時間に所定割合の許容差を加減して得られる許容開放時間の範囲から大きい側に外れたとき、または、前記第二動作時間が前記第二初期動作時間に所定割合の許容差を加減して得られる許容閉鎖時間の範囲から大きい側に外れたとき、前記蓋体の駆動手段の装置寿命が到来したものと判断する請求項1または2に記載の組立用物品管理システム。
  4. 前記演算処理手段は、前記第一動作時間と前記第二動作時間の前記初期設定時からの累積値である寿命積算現在値を所定の寿命時間設定値と比較し、前記寿命積算現在値が前記寿命時間設定値より大きくなったものと判断する請求項1〜3のいずれかに記載の組立用物品管理システム。
  5. 前記子局は、前記寿命積算現在値が前記寿命時間設定値より大きくなったとき、累積超過の有無を前記親局に出力し、前記親局は、前記累積超過の有無に基づき、前記子局の保守点検の要否を判断する請求項4に記載の組立用物品管理システム。
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