JP6412364B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Description
2種類以上の露光時間で撮像が可能な撮像素子と、
該撮像素子から出力された映像信号を記憶するフレームメモリと、
該フレームメモリに記憶された映像信号を加算する信号処理手段と、を備え、
前記撮像素子は、照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように構成され、かつ1フレームを、n個の期間に分割し、これらn個の期間の各々毎に撮像を行うように構成され、
前記信号処理手段は、前記n個の期間の各々毎に撮像して得られたサブフレームを撮像順に、第1のサブフレーム、第2のサブフレーム、……第nのサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレーム、該第2のサブフレーム、……第nのサブフレームによる各映像信号と、現フレームの直前のフレームの、現フレームに隣接する少なくとも1つのサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力することを特徴とするものである。
2種類の露光時間で撮像が可能な撮像素子と、
該撮像素子から出力された映像信号を記憶するフレームメモリと、
該フレームメモリに記憶された映像信号を加算する信号処理手段と、を備え、
前記撮像素子は、照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように構成され、かつ1フレームを、下式(1)により求められる露光時間t1に設定された第1の期間と、下式(2)により求められる露光時間t2(t1>t2)に設定された第2の期間とに分割し、これら第1の期間および第2の期間の各々毎に撮像を行うように構成され、
前記第1の期間に撮像して得られたサブフレームを第1のサブフレームと規定するとともに、前記第2の期間に撮像して得られたサブフレームを第2のサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレームによる映像信号と、現フレームの該第2のサブフレームによる映像信号と、現フレームの直前のフレームの該第2のサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力することを特徴とするものである。
また、前記露光時間t1とされた長時間露光時間が6.66ミリ秒に設定されるとともに前記露光時間t2とされた短時間露光時間が1.66ミリ秒に設定されることが好ましい。
また、前記撮像素子の画素は、例えば、一方向に7680画素で、この一方向と直交する他方向に4320画素、または一方向に3840画素で、この一方向と直交する他方向に2160画素に設定することができる。
2種類の露光時間で撮像が可能な撮像素子を用いる撮像方法において、
照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように設定し、かつ1フレームを、下式(3)により求められる露光時間t1に設定された第1の期間と、下式(4)により求められる露光時間t2(t1>t2)に設定された第2の期間とに分割し、これら第1の期間および第2の期間の各々毎に撮像を行い、
前記第1の期間に撮像して得られたサブフレームを第1のサブフレームと規定するとともに、前記第2の期間に撮像して得られたサブフレームを第2のサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレームによる映像信号と、現フレームの該第2のサブフレームによる映像信号と、現フレームの直前のフレームの該第2のサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力せしめることを特徴とするものである。
そこで、本発明の第1の撮像装置によれば、照明光の点滅周波数の周期に一致するフレームの周期を、以下のような手法により構成してフリッカが生じないようにしている。
これにより、疑似的拡張フレームの周期は、照明光の点滅周波数の周期と一致させることができるので、従来技術のようなフリッカの発生を抑制することができる。
このように、本発明の第1の撮像装置、第2の撮像装置および撮像方法によれば、フリッカ成分を含まない撮像画像を取得することができるので、フリッカ成分による撮像画像の画質劣化を抑制することができる。
まず、本発明の実施形態に係る撮像装置について簡単に説明する(符号については図1を参照)。
すなわち、本実施形態に係る撮像装置10は、長短2種類の露光時間で撮像が可能な撮像素子12と、この撮像素子から出力された映像信号を記憶するフレームメモリ15a〜cと、このフレームメモリ15a〜cに記憶された映像信号を加算する信号処理部16とを備えたものであり、現フレームの長時間露光による映像信号と、現フレームの短時間露光による映像信号と、現フレームの直前のフレームの短時間露光による映像信号と、を互いに加算し、照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム周期として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力するものである。
このように、本願発明の第1の撮像装置、第2の撮像装置および撮像方法によれば、フリッカ成分を含まない撮像画像を取得することができるので、フリッカ成分による撮像画像の画質劣化を抑制することができる。
すなわち、撮像レンズ11から入射された光情報は、上述した撮像素子12上に結像される。この撮像素子12のシャッタ駆動操作等は駆動回路13から入力されるコントロール信号によって制御される。
本実施形態においては、ローリングシャッターを用いており、撮像素子における長短時間露光の例を示す。なお、このような露光に関する従来技術の内容は、”Wide Intrascene Dynamic Range CMOS APS Using Dual Sampling,” IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 44, NO. 10, pp. 1721-1723 OCTOBER 1997に記載されている。
ここで、フレーム周波数が120Hzの場合、1フレーム期間は8.33msとなることから、照明光の点滅周波数が100Hzの場合、長時間露光の露光時間t1=6.66msであり、短時間露光の露光時間t2=1.66msである。
垂直走査をずらすことによる時間的なずれを、1.66msと6.66msに設定するための具体的な手法を以下に示す。
一方、V.scan1により上記短時間露光が行われた後、V.scan2が864ライン目L864を読み出すまでの時間(1729ライン目L1729〜4320ライン目L4320、および1ライン目L1〜864ライン目L864を読み出すのに要する時間)は6.66msであり、864ライン目L864の画素では、それまでに6.66msの露光(長時間露光)が行われることとなる。
図3(A)に示すように、周波数が120Hzのフレーム期間は、6.66msの長時間露光フレーム(LF)と1.66msの短時間露光フレーム(SF)に分割される。
例えば、図3(B)に示すように、3つの連続するフレームを直線的に並べると、第1フレームの長時間露光サブフレーム(LF)、第1フレームの短時間露光サブフレーム(SF)、第2フレームの長時間露光サブフレーム(LF)、第2フレームの短時間露光サブフレーム(SF)、第3フレームの長時間露光サブフレーム(LF)、第3フレームの短時間露光サブフレーム(SF)となる。なお、第1フレームの長時間露光フレーム(LF)の直前に第0フレーム短時間露光フレーム(SF)が位置する。
1.66ms+6.66ms+1.66ms≒10ms
となり、照明光の点滅周波数(100Hz)の周期である10msに一致する。
まず、図4は、現フレームがフレームnに設定されている時の短時間露光開始のタイミング時における加算手法を示すものである。
すなわち、フレームnの短時間露光サブフレームt2(n)における露光が開始され、このとき撮像された各画素の映像信号はフレームメモリ3(15c)に記憶される。次に、この6.66ms後にフレームn+1の長時間露光サブフレームt1(n+1)における露光が開始され、このとき撮像された各画素の映像信号はフレームメモリ2(15b)に記憶される。次に、この1.66ms後にフレームn+1の短時間露光サブフレームt2(n+1)における露光が開始され、このとき撮像された各画素の映像信号はフレームメモリ1(15a)に記憶される。
このように、3つのフレームメモリ1〜3の信号を各画素毎に順次加算し、全ての画素についての出力が終了するまで繰り返し行われる。
また、上述した実施形態においては、撮像素子の画素は、一方向に7680画素で、これに直交する他方向に4320画素として設定しているが、これら2方向の画素数としては、種々の画素数のものを適用することができ、例えば、一方向に3840画素で、これに直交する他方向に2160画素に設定することできる。
また、上記実施形態においては、シャッタとしてローリングシャッタを用いているが、これに替えてグローバルシャッタを用いることが可能である。
11 撮像レンズ
12 撮像素子
13 駆動回路
14 受信回路
15a、15b、15c フレームメモリ
16 加算処理手段
17 バッファ
18 ドライバ
Claims (7)
- 2種類以上の露光時間で撮像が可能な撮像素子と、
該撮像素子から出力された映像信号を記憶するフレームメモリと、
該フレームメモリに記憶された映像信号を加算する信号処理手段と、を備え、
前記撮像素子は、照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように構成され、かつ1フレームを、n個の期間に分割し、これらn個の期間の各々毎に撮像を行うように構成され、
前記信号処理手段は、前記n個の期間の各々毎に撮像して得られたサブフレームを撮像順に、第1のサブフレーム、第2のサブフレーム、……第nのサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレーム、該第2のサブフレーム、……第nのサブフレームによる各映像信号と、現フレームの直前のフレームの、現フレームに隣接する少なくとも1つのサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力することを特徴とする撮像装置。 - 2種類の露光時間で撮像が可能な撮像素子と、
該撮像素子から出力された映像信号を記憶するフレームメモリと、
該フレームメモリに記憶された映像信号を加算する信号処理手段と、を備え、
前記撮像素子は、照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように構成され、かつ1フレームを、下式(1)により求められる露光時間t1に設定された第1の期間と、下式(2)により求められる露光時間t2(t1>t2)に設定された第2の期間とに分割し、これら第1の期間および第2の期間の各々毎に撮像を行うように構成され、
前記第1の期間に撮像して得られたサブフレームを第1のサブフレームと規定するとともに、前記第2の期間に撮像して得られたサブフレームを第2のサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレームによる映像信号と、現フレームの該第2のサブフレームによる映像信号と、現フレームの直前のフレームの該第2のサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力することを特徴とする撮像装置。
- 照明光の点滅周波数fLが100Hzである場合に、1つの前記フレームの間隔が8.333ミリ秒または8.342ミリ秒のいずれかに設定されるとともに、1つの前記疑似的拡張フレームの期間が10ミリ秒に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記露光時間t1とされた長時間露光時間が6.66ミリ秒に設定されるとともに前記露光時間t2とされた短時間露光時間が1.66ミリ秒に設定されることを特徴とする請求項2、または請求項2を引用する請求項3に記載の撮像装置。
- 前記フレームメモリは、現フレームの1フレーム前の露光時間t2の撮像で得られた映像信号を記憶する第1のメモリ領域、現フレームの露光時間t1の撮像で得られた映像信号を記憶する第2のメモリ領域、および現フレームの露光時間t2の撮像で得られた映像信号を記憶する第3のメモリ領域を備えてなることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子の画素は、一方向に7680画素で、この一方向と直交する他方向に4320画素、または一方向に3840画素で、この一方向と直交する他方向に2160画素のいずれかに設定されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 2種類の露光時間で撮像が可能な撮像素子を用いる撮像方法において、
照明光の点滅周波数をfL(Hz)、撮像装置のフレーム周波数をfC(Hz)、とした場合に、fL<fC<2fLとの条件を満足するように設定し、かつ1フレームを、下式(3)により求められる露光時間t1に設定された第1の期間と、下式(4)により求められる露光時間t2(t1>t2)に設定された第2の期間とに分割し、これら第1の期間および第2の期間の各々毎に撮像を行い、
前記第1の期間に撮像して得られたサブフレームを第1のサブフレームと規定するとともに、前記第2の期間に撮像して得られたサブフレームを第2のサブフレームと規定した場合に、現フレームの該第1のサブフレームによる映像信号と、現フレームの該第2のサブフレームによる映像信号と、現フレームの直前のフレームの該第2のサブフレームによる映像信号を、互いに加算し、前記照明光の点滅周波数fLの1周期をフレーム期間として有する疑似的拡張フレームの映像信号として出力せしめることを特徴とする撮像方法。
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