以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、レシート照合装置110における処理の一例を概略的に示す。レシート照合装置110は、照合システムの一例であってよい。本実施形態において、利用者10がクレジットカードを利用して取引すると、レシート発行装置30は、当該取引の情報(取引情報と称する場合がある。)が付与されたレシートを発行する。レシート発行装置30は、紙のレシートを発行してもよく、電子的なレシートを発行して、利用者端末20に送信してもよい。レシート発行装置30は、キャッシュレジスタであってもよく、インプリンタであってもよく、クレジットカート処理端末(CATと称する場合がある。)であってもよく、通信販売会社の決済システムであってもよい。
取引情報には、少なくとも、クレジットカードが利用された時間に関する情報と、クレジットカードの利用金額に関する情報とが含まれる。取引情報には、クレジットカードのカード番号に関する情報、クレジットカードのブランドに関する情報、クレジットカードが利用された店舗に関する情報、クレジットカードを利用した取引のレシートが発行されたレシート発行装置30に関する情報、クレジットカードを利用して取引された商品又はサービスに関する情報、支払い方法に関する情報などが、さらに含まれてよい。支払い方法としては、一括払い、リボ払い、分割払いなどの方法を例示することができる。
取引情報には、レシート32の種類に関する情報が含まれてもよい。レシート32の種類としては、キャッシュレジスタにより発行されたレシート、インプリンタにより発行されたレシート、CATにより発行されたレシート、電子的なレシートなどを例示することができる。電子的なレシートは、取引情報が記載された電子データであってもよく、取引情報が記載された電子メールであってもよい。取引情報は、文字情報であってもよく、当該取引の情報の格納場所を示すURIであってもよい。取引情報は、2次元バーコードなどにより符号化されていてもよい。
クレジットカードが利用された時間に関する情報としては、利用日又は利用日時に関する情報を例示することができる。クレジットカードのカード番号に関する情報は、カード番号の一部であってもよい。クレジットカードを識別する情報の一例であってよい。クレジットカードのブランドは、カード番号の一部に基づいて決定されてもよい。
本実施形態において、レシート発行装置30は、通信回線を介して、取引情報を取引管理サーバ40に送信する。通信回線は、特に限定されず、無線通信の伝送路であってもよく、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信回線としては、携帯電話回線などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット、電話回線、専用回線及びそれらの組み合わせなどを例示することができる。他の実施形態において、取引情報は、処理伝票に記載される。処理伝票は、取引管理サーバ40の管理者に郵送される。処理伝票に記載された取引情報が、取引管理サーバ40のオペレータにより、取引管理サーバ40に入力される。
取引管理サーバ40は、クレジットカードを利用してなされた取引に関する情報を管理する。一実施形態において、取引管理サーバ40は、通信回線を介して、レシート発行装置30から、取引情報を取得する。他の実施形態において、処理伝票に記載された取引情報が、取引管理サーバ40のオペレータにより、取引管理サーバ40に入力される。取引管理サーバ40は、クレジットカードを識別する情報と、取引情報とを対応づけて格納してよい。
取引管理サーバ40は、予め定められた期間ごとに、利用者10のクレジットカードを利用してなされた取引に関する実績情報を集計して、利用明細42を作成してよい。利用明細42には、例えば、予め定められた期間にクレジットカードを利用してなされた1以上の取引に関する情報が記録される。本実施形態において、取引管理サーバ40により作成された利用明細42は、利用者10に郵送される。他の実施形態において、取引管理サーバ40は、利用明細42の電子データを利用者端末20に送信してもよい。利用明細42に記録された1以上の取引に関する情報のそれぞれは、取引の実績に関する実績情報の一例であってよい。
レシート32及び利用明細42を受け取った利用者10は、レシート32及び利用明細42に記録された情報を利用者端末20に取り込む。利用者10は、例えば、スキャナ、カメラなどの撮像装置と、光学文字認識技術(optical character recognition)とを用いて、レシート32及び利用明細42に記録された情報を電子化して、利用者端末20に取りこむ。
利用者端末20は、レシート照合装置110を実現することができる情報処理装置であればよく、パーソナルコンピュータ、携帯端末などであってよい。携帯端末としては、PDA、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。
レシート照合装置110は、レシート32に記録された取引情報と、利用明細42に記録された実績情報とを照合する。レシート照合装置110は、1以上の取引情報のそれぞれに対して、対応する実績情報の有無を照合してもよく、レシート照合装置110は、1以上の実績情報のそれぞれに対して、対応する取引情報の有無を照合してもよい。レシート照合装置110は、利用者端末20を介して、利用者10及び取引管理サーバ40の少なくとも一方に照合結果を通知してもよい。
一実施形態において、レシート照合装置110は、利用者端末20を介して、利用者10に照合結果を通知する。例えば、レシート照合装置110は、照合処理の対象となった1以上の取引情報又は実績情報を、(i)照合できた情報と、(ii)利用明細42に含まれるが、対応するレシート32が発見されなかった情報と、(iii)レシート32は存在するが、利用明細42に含まれない情報とに分類して、利用者10に通知する。これにより、利用者10は、利用明細を容易に確認することができる。また、それぞれの情報に応じて、適切な処理を容易に実行することができる。
他の実施形態において、レシート照合装置110は、利用者端末20を介して、取引管理サーバ40に照合結果を通知する。これにより、取引管理サーバ40は、不正利用の検出精度を向上させることができる。例えば、(ii)利用明細42に含まれるが、対応するレシート32が発見されなかった情報が存在する場合、取引管理サーバ40は、クレジットカードが不正利用された可能性があると判断することができる。
図2及び図3を用いて、レシート照合装置110の詳細について説明する。図2は、レシート照合装置110のシステム構成の一例を概略的に示す。図3は、格納部230のシステム構成の一例を概略的に示す。
本実施形態において、レシート照合装置110は、入力部210と、情報管理部220と、格納部230と、制御部240と、照合部250と、画面生成部260と、出力部270とを備える。情報管理部220は、入力補助部222と、抽出部224を有する。また、格納部230は、利用者情報格納部332と、必須情報格納部334と、レシート情報格納部336と、明細情報格納部338と、照合情報格納部340とを有する。
入力部210及び情報管理部220の少なくとも一方は、取引情報取得部及び実績情報取得部の一例であってよい。入力補助部222は、取引情報取得部、実績情報取得部、必須情報判定部、端末情報判定部及び通知部の一例であってよい。抽出部224は、取引情報取得部及び実績情報取得部の一例であってよい。制御部240は、消去指示要求部、消去時期決定部、関連カード判定部及び実績情報送信部の一例であってよい。出力部270は、通知部、実績情報送信部及び照合結果送信部の一例であってよい。
入力部210は、キーボード、タッチパネル、マイクなどの入力装置であってもよく、例えば、利用者10からの指示又は入力を受け付ける。入力部210は、スキャナ、カメラなどの撮影装置であってよく、例えば、レシート32及び利用明細42の少なくとも一方の画像を取得する。
入力部210は、光学文字認識装置であってよく、例えば、レシート32の画像から、レシート32に記録された取引情報を取得したり、利用明細42の画像から、利用明細42に記録された1以上の実績情報を取得したりする。入力部210は、バーコード、二次元バーコードなどの読取装置であってよく、例えば、レシート32の画像から、レシート32に記録された取引情報を取得したり、利用明細42の画像から、利用明細42に記録された1以上の実績情報を取得したりする。
入力部210は、通信インターフェースであってもよく、例えば、レシート発行装置30から、電子的なレシート32を受信したり、取引管理サーバ40から、電子的な利用明細42を受信したりする。入力部210は、レシート32に記録されたURLを読み取り、当該URLにアクセスして取引情報を取得してもよく、利用明細42に記録されたURLを読み取り、当該URLにアクセスして実績情報を取得してもよい。
入力部210は、近距離無線通信により、RFID、ICカードなどに記憶された情報を取得してもよい。RFID、ICカードなどに記憶された情報は、利用者情報であってもよい。入力部210は、bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)などの無線通信により、利用者情報などの各種情報を取得してもよい。
本実施形態において、入力部210は、レシート32に記録された取引情報を情報管理部220に送信する。入力部210は、利用明細42に記録された実績情報を情報管理部220に送信する。入力部210は、利用者10からの指示を制御部240に送信する。
情報管理部220は、入力部210から受信した情報を管理する。例えば、情報管理部220は、入力部210から受信した情報を、格納部230に格納する。情報管理部220は、制御部240からの要求に応じて、格納部230にアクセスする。情報管理部220は、格納部230に格納された情報の中から、上記要求に応じた情報を抽出し、抽出された情報を制御部240に送信する。情報管理部220は、入力部210から受信した情報を解析して、照合部250の照合処理に必要な情報が含まれているか否かを判断してもよい。
本実施形態において、情報管理部220は、入力部210から、レシート32に関する情報(レシート情報と称する場合がある。)を取得する。レシート情報としては、レシート32を一意に識別するレシート識別情報(レシートIDと称する場合がある。)、レシート32に記録された取引情報、レシート32の画像データ、レシート32の画像データを識別する識別情報(画像IDと称する場合がある。)、レシート32の電子データ、レシート32の電子データのURI、及びこれらの組み合わせなどを例示することができる。画像IDは、画像データのファイル名であってもよく、画像データのURIであってもよい。なお、レシート32には、複数のクレジットカードを利用した取引のそれぞれに関する複数の取引情報が記録されていてもよい。
なお、1つの取引について、複数のレシートが発行されている場合、複数のレシートのそれぞれに対して、異なるレシートIDが付与されてよい。例えば、オンラインショッピングにおいて、複数の店舗により出品されている商品を一括して決済する場合がある。この場合、オンラインショッピングを運営するWebサーバから、利用者端末20に対して、取引内容を確認するための電子メールが送信される。上記の電子メールの中には、複数の店舗のそれぞれにおける取引に関する複数のレシート情報が記載される可能性がある。また、大規模なショッッピングモールにおいて、複数の店舗の商品を一括して決済することも考えられる。この場合、1枚の用紙に、複数の店舗のそれぞれにおける取引に関する複数のレシート情報が記載される可能性がある。複数の店舗のそれぞれにおける取引に対応する、複数のレシート情報のそれぞれに対して、異なるレシートIDが付与されることにより、照合処理の精度をより向上させることができる。
本実施形態において、情報管理部220は、入力部210から、利用明細42に関する情報(明細情報と称する場合がある。)を取得する。明細情報としては、利用明細42を一意に識別する利用明細識別情報(明細IDと称する場合がある。)、利用明細42に記録された1以上の実績情報、利用明細42の作成日に関する情報、利用明細42に記録された取引の支払日に関する情報、利用明細42の画像データ、利用明細42の画像データの画像ID、利用明細42の電子データ、利用明細42の電子データのURI、及びこれらの組み合わせなどを例示することができる。明細情報は、実績情報の一例であってもよい。
入力補助部222は、入力部210から、レシート情報及び明細情報の少なくとも一方を受信する。本実施形態において、入力補助部222は、レシート情報又は明細情報に、必須情報が含まれるか否かを判定する。
必須情報は、照合部250における照合処理に必須となる情報であり、レシート情報若しくは当該レシート情報に含まれる取引情報、又は明細情報若しくは当該明細情報に含まれる実績情報に含まれるべき情報である。必須情報としては、クレジットカードが利用された時間に関する情報と、クレジットカードの利用金額に関する情報とを例示することができる。
例えば、入力補助部222は、レシート情報又は当該レシート情報に含まれる取引情報に必須情報が含まれていると判断した場合、当該レシート情報をレシート情報格納部336に格納する。この場合、入力補助部222は、レシート情報又は取引情報が正常に取得されたことを、利用者端末20を介して利用者10に通知してもよい。例えば、画面生成部260に対して通知画面を生成するための命令を送信し、生成された画面を出力部270のディスプレイに表示させる。
一方、入力補助部222は、レシート情報又は当該レシート情報に含まれる取引情報に必須情報が含まれていないと判断した場合、当該レシート情報又当該取引情報に必須情報が含まれていないことを、利用者端末20を介して利用者10に通知する。より具体的には、画面生成部260に対して通知画面を生成するための命令を送信し、生成された通知画面を出力部270のディスプレイに表示させる。この場合において、入力補助部222は、利用者10にレシート情報の再入力を促してよい。入力補助部222は、必須情報のうち不足する情報についてのみ、再入力を促してもよい。これにより、照合処理を確実に実行することができる。
入力補助部222は、入力部210から受け取った明細情報に対しても、レシート情報と同様の処理を実行してよい。例えば、入力補助部222は、明細情報又は当該明細情報に含まれる実績情報に、必須情報が含まれるか否かを判定する。入力補助部222は、明細情報又は当該明細情報に含まれる実績情報に必須情報が含まれていると判断した場合、当該明細情報を明細情報格納部338に格納する。入力補助部222は、明細情報又は当該明細情報に含まれる実績情報に必須情報が含まれていないと判断した場合、その旨を、利用者端末20を介して利用者10に通知してよい。
入力補助部222は、入力部210からレシート情報を受け取った場合に、格納部230を参照して、入力部210から受け取ったレシート情報に含まれる取引情報と同一の取引情報の有無を確認してよい。格納部230に格納されている取引情報の中に、入力部210から受け取ったレシート情報に含まれる取引情報と同一である可能性の高い取引情報が検出された場合、入力補助部222は、その旨を、利用者端末20を介して利用者10に通知してよい。例えば、利用者端末20は、出力部270の表示画面にメッセージを表示したり、出力部270のスピーカから音声メッセージを出力したりすることで、利用者10にメッセージを通知することができる。
入力補助部222は、2つの取引情報を比較して、各取引情報に含まれるクレジットカードが利用された時間に関する情報と、クレジットカードの利用金額に関する情報とが一致する場合に、両者が同一である可能性が高いと判断してよい。なお、入力補助部222は、取引情報に含まれる他の情報に関する比較結果を参照して、両者の同一性を判断してもよい。
例えば、クレジットカードを利用して商品を購入した場合、利用者10が、キャッシュレジスタにより発行されたレシートと、CAT端末により発行されたレシートとを受け取る場合がある。この場合、利用者10が、上記の2つのレシートとも、利用者端末20に取り込んでしまう可能性がある。しかし、入力補助部222が、同一の取引情報の有無を確認することにより、同一の取引情報が重複して取り込まれることを防止することができる。
抽出部224は、格納部230を参照して、照合部250における照合処理の対象となる情報を抽出する。抽出部224は、レシート情報、取引情報、明細情報及び実績情報の少なくとも1つを抽出してもよい。抽出部224は、抽出された情報を照合部250に送信する。
例えば、抽出部224は、制御部240から照合処理の条件と、当該条件に合致する取引情報及び実績情報を抽出するための命令を受け取る。抽出部224は、格納部230に格納されたレシート情報及び明細情報を参照して、条件に合致する情報を抽出する。抽出部224は、抽出された情報を、例えば照合部250に送信する。
照合処理の条件としては、利用明細42の明細IDが、特定のIDに一致するという条件、利用明細42の作成日若しくは利用明細42に記録された取引の支払日が、特定の日付に合致する若しくは特定の期間内に含まれるという条件、照合処理がまだ実施されていない情報若しくは照合処理を再度実施する必要がある情報という条件などを例示することができる。照合処理の条件は、レシート32のレシートIDが、特定のIDに一致するという条件、又は、レシート32の発行日が、特定の日付に合致する若しくは特定の期間内に含まれるという条件であってもよい。
制御部240は、レシート照合装置110における情報処理を制御する。制御部240は、入力部210から、利用者10の指示を受信して、当該指示にしたがって、レシート照合装置110の各部を制御する。
制御部240は、利用者10の認証処理を実行してもよい。制御部240は、入力部210が取得した情報と、格納部230に格納されている正当な利用者を認証するための情報とを比較して、入力部210が取得した情報に、正当な利用者を認証するための情報が含まれている場合に、利用者10を正当な利用者と判定してよい。制御部240は、利用者10が正当な利用者であると認証された場合に、照合処理、レコード操作などの情報処理を実行してよい。
一実施形態において、レシート情報若しくは当該レシート情報に含まれる取引情報は、利用者を認証するための情報を含んでいてもよい。例えば、レシート情報が、オンラインショッピングサイトから送信された電子メールである場合、当該電子メールに、当該オンラインショッピングサイトのログインID若しくはログインパスワード、又はそれらの一部が記載されていてよい。
正当な利用者を認証するための情報は、正当な利用者の利用者端末を識別する端末識別情報であってもよく、正当な利用者の利用者端末にインストールされたプログラムにより生成された識別情報であってもよい。正当な利用者の利用者端末にインストールされたプログラムにおける正当な利用者のIDであってもよい。正当な利用者を認証するための情報は、オンラインショッピングサイトなどのWebサイトにおける正当な利用者のIDであってもよい。正当な利用者を認証するための情報は、正当な利用者により予め定められたパスワード又はパスフレーズであってもよい。
[照合処理の制御]
一実施形態において、制御部240は、入力部210から、照合処理を開始するための指示を受け取る。制御部240は、照合処理の対象を決定するための画面を生成するための命令を画面生成部260に送信し、生成された画面を出力部270のディスプレイに表示させる。利用者10は、ディスプレイに表示された画面を参照して、入力部210に、照合処理の対象を決定するための条件を入力する。制御部240は、入力部210から、利用者10により入力された照合処理の対象を決定するための条件を受信する。
次に、制御部240は、利用者10により入力された照合処理の対象を決定するための条件を、抽出部224に送信する。また、照合処理の対象となる情報を抽出するように要求する。
例えば、制御部240は、抽出部224に対して、上記の条件に合致する1以上の実績情報を抽出して、照合部250に送信するように要求する。制御部240は、抽出部224に対して、照合処理がまだ実施されていない1以上の取引情報を抽出して、照合部250に送信するように要求する。制御部240は、抽出部224に対して、照合処理を再度実施する必要がある1以上の取引情報を抽出し、照合部250に送信するように要求してもよい。
次に、制御部240は、抽出部224により抽出された1以上の実績情報のそれぞれと、抽出部224により抽出された1以上の取引情報のそれぞれとを照合するための命令を、照合部250に送信する。照合部250における照合処理により、例えば、1以上の実績情報のそれぞれを識別する実績識別情報(実績IDと称する場合がある。)と、照合部250により当該実績IDで識別される実績情報に一致すると判断された取引情報を含むレシートのレシートIDとが対応付けられる。制御部240は、照合部250による照合結果を、照合情報格納部340に格納させる。また、利用者10が複数のクレジットカードを利用している場合、制御部240は、クレジットカードごとに照合処理を実行するための命令を照合部250に送信してもよい。
次に、制御部240は、照合結果を利用者10に通知するための画面を生成するための命令を画面生成部260に送信し、生成された画面を出力部270のディスプレイに表示させる。照合結果を利用者10に通知するための画面において、照合処理の対象となった1以上の情報は、(i)照合できた情報と、(ii)明細情報に含まれる1以上の実績情報のうち、対応するレシート情報が発見されなかった情報と、(iii)レシート情報に含まれる取引情報のうち、明細情報に含まれる1以上の実績情報の中から、対応する実績情報が発見されなかった情報とに分類して表示されてよい。これにより、利用者10が照合結果を閲覧する場合における利便性が向上する。
制御部240は、照合結果を利用者10に通知するための画面において、照合結果に含まれる取引情報のレコードのそれぞれについて、対応するレシートの画像のURIにリンクされたアイコンを配置してもよい。これにより、利用者10が照合結果を閲覧する場合における利便性が向上する。
制御部240は、照合結果を利用者10に通知するための画面において、照合結果に含まれる1以上の取引情報又は実績情報のそれぞれについて、当該情報を選択するためのコントロールボタンを配置してもよい。また、選択された情報に対する操作が割り当てられたコントロールボタンを配置してもよい。上記のコントロールボタンとしては、チェックボックスを例示することができる。
次に、制御部240は、照合結果を取引管理サーバ40に送信してもよい。制御部240は、全ての取引情報又は実績情報に関する照合結果を取引管理サーバ40に送信してもよく、利用者10により選択された取引情報又は実績情報に関する照合結果を取引管理サーバ40に送信してもよい。利用者10が複数のクレジットカードを利用している場合、制御部240は、複数のクレジットカードのそれぞれを管理する複数の管理サーバのそれぞれに対して、クレジットカードごとの照合結果を送信してもよい。これにより、照合結果を取引管理サーバ40と共有することができる。その後、制御部240は、照合処理を終了させてよい。
本実施形態において、利用者10が、1以上の実績情報が記録された利用明細42を受け取り、利用者端末20に取り込む場合について説明した。しかし、レシート照合装置110は本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、クレジットカードを利用した取引に関する情報が取引管理サーバ40に登録されると、取引管理サーバ40は、登録された取引情報を利用者10の実績情報として管理する。取引管理サーバ40は、利用者10の取引情報が取引管理サーバ40に登録されたことをトリガとして、登録された情報を、通信回線を介して、利用者端末20に送信してよい。これにより、入力部210は、利用者10がクレジットカードを利用した後、比較的短時間で、利用者10の実績情報を取得することができる。
この場合において、制御部240は、入力部210が取引管理サーバ40から実績情報を取得したことをトリガとして、照合処理を開始してよい。照合処理の結果、取引管理サーバ40から送信された実績情報に対応するレシート情報が発見されなかった場合、制御部240は、その旨を、利用者端末20を介して利用者10に通知してよい。これにより、利用者10にレシート情報の取り込みを促すことができる。
[レコード操作の制御]
他の実施形態において、制御部240は、入力部210から、照合結果を通知するための画面に表示された1以上の情報を操作するための指示を受信する。制御部240は、受信された指示にしたがって、格納部230に格納された情報を操作する。
[レコードの消去]
例えば、制御部240は、照合結果を通知するための画面に表示された1以上の実績情報のうちの少なくとも1つを選択するための指示を受信する。例えば、制御部240は、選択された実績情報に対応する情報を消去するための指示を受信する。
選択された実績情報に対応する情報としては、選択された実績情報に対応するレシート情報の少なくとも一部、選択された実績情報に対応する明細情報の少なくとも一部などを例示することができる。選択された実績情報に対応するレシート情報の少なくとも一部としては、当該レシート情報に含まれるレシートの画像、取引情報の少なくとも一部などを例示することができる。選択された実績情報に対応する明細情報の少なくとも一部としては、当該明細情報に含まれる利用明細の画像、実績情報の少なくとも一部などを例示することができる。
例えば、照合部250が、レシート情報に含まれる1以上の取引情報について、明細情報に含まれる実績情報の中に対応する実績情報が存在しないと判断する場合がある。この場合、クレジットカードを利用した取引に関係のないレシートの情報が取得されている、利用明細の作成日以後の取引に関するレシートの情報が取得されている、取引に関する情報が取引管理サーバ40にまだ入力されていない、などの原因が考えられる。例えば、取引がなされた店舗においてクレジットカート処理端末が利用できなかった場合、インプリンタを利用して処理伝票が作成される。その後、店舗が処理伝票をクレジットカードの管理会社に郵送して、処理伝票に記録された情報がコンピュータに入力されるまでに時間がかかる場合がある。
この場合、利用者10によるレコード操作としては、上記のレシート情報を削除したり、翌月以降に再度、照合処理を実行したりすることが考えられる。そこで、例えば、制御部240は、レシート情報に含まれる取引情報のうち、明細情報中に対応する実績情報が存在しないと判断された1以上の取引情報のリストと、当該1以上の取引情報を選択するためのチェックボックスと、チェックボックスにより選択された情報を消去するためのコマンドが割り当てられたコントロール要素(消去コントロールと称する場合がある。)と、チェックボックスにより選択された情報に対する照合処理を保留して、翌月以降に再度、照合処理を実行するためのコマンドが割り当てられたコントロール要素(保留コントロールと称する場合がある。)とを含む画面を生成し、利用者10に通知する。これにより、制御部240は、選択された情報に対するレコード操作を利用者10に問い合わせることができる。
例えば、利用者10が、上記の画面上で、リストに含まれる取引情報のうち、消去することを希望する取引情報のチェックボックスにチェックを付して、消去コントロールを選択する。これにより、選択された取引情報を消去するための消去指示が、入力部210に入力される。
一実施形態において、制御部240は、入力部210から消去指示を受け取ると、選択された取引情報のそれぞれについて、当該取引情報を消去するまでの期間を決定する。制御部240は、レシート情報に含まれるレシートの種類と、明細情報に含まれる支払い方法の種類に関する情報との少なくとも一方に基づいて、上記の取引情報を消去するまでの期間を決定してよい。
レシートの種類がインプリンタにより発行されたレシートである場合、上記の取引情報を消去するまでの期間は、レシートの種類がCATにより発行されたレシート及び電子的なレシートである場合と比較して、長く設定されてよい。例えば、レシートの種類がインプリンタにより発行されたレシートである場合、上記の期間は、6ヶ月であってもよく、4ヶ月であってもよく、3ヶ月であってもよく、2ヶ月であってもよい。一方、レシートの種類がCATにより発行されたレシート及び電子的なレシートである場合、上記の期間は、1ヶ月であってもよく、2週間であってもよく、1週間であってもよく、1日であってもよく、即時であってもよい。
[レコードの転送]
制御部240は、選択された取引情報に対応する情報を、他の利用者に転送するための指示を受け取ってよい。例えば、家族カードのように、複数のクレジットカードが互いに関連付けられている場合がある。しかし、本人名義のカードの利用者にのみ利用明細が送信され、家族カードの利用者には利用明細が送信されない場合がある。その結果、明細情報に含まれる1以上の実績情報と、1以上のレシート情報に含まれる取引情報とを照合した場合に、明細情報に含まれる1以上の実績情報の中に、レシート情報に含まれる取引情報と対応付けることができない実績情報が存在することになる。このような場合、照合部250は、明細情報に含まれる1以上の実績情報の中に、レシート情報に含まれる取引情報の中に存在しない実績情報が含まれると判断する。
この場合、制御部240は、利用者10のクレジットカードに関連付けられた他のクレジットカードの有無を判定する。制御部240は、利用者10のクレジットカードに関連付けられた他のクレジットカードがあると判定した場合に、レシート情報に含まれる取引情報の中に存在しないと判断された実績情報を、当該他のクレジットカードの利用者の端末に送信してよい。
他のクレジットカードの利用者の端末にもレシート照合装置110が配されている場合、制御部240は、他のクレジットカードの利用者の端末における照合結果を受け取って、格納部230に格納してよい。制御部240は、受け取った照合結果と、利用者10の照合結果とを統合させてもよい。なお、制御部240は、他のクレジットカードの利用者の端末から、他のクレジットカードの利用者のレシート情報を取得して、利用者端末20上で照合処理を実施してもよい。
照合部250は、レシート情報に含まれる取引情報と、明細情報に含まれる実績情報とを照合する。一実施形態において、照合部250は、1以上のレシート情報に含まれる取引情報と、明細情報に含まれる1以上の実績情報とを照合する。利用者10が複数のクレジットカードを利用している場合、照合部250は、クレジットカードごとに、レシート情報に含まれる取引情報と、明細情報に含まれる実績情報とを照合してよい。例えば、複数のクレジットカードのそれぞれを利用した取引に関する明細情報に含まれる実績情報と、レシート情報に含まれる取引情報とを照合する。
画面生成部260は、制御部240の命令にしたがって、出力部270のディスプレイに表示する画面を生成する。出力部270は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示装置を有してよい。なお、出力部270は、スピーカなどの音声出力装置であってもよく、外部のコンピュータに情報を送信するための通信インターフェースであってもよい。
利用者情報格納部332は、利用者情報を格納する。利用者情報としては、利用者10を識別する利用者識別情報、利用者端末20を識別する端末識別情報、正当な利用者10を認証するための情報、利用者10の連絡先、利用者10のクレジットカードに関する情報などを例示することができる。
利用者10のクレジットカードに関する情報としては、利用者10が利用する1以上のクレジットカードのそれぞれの番号、ブランド、発行会社、種類などを例示することができる。クレジットカードの種類としては、本人名義のカード、家族カード、法人カードなどを例示することができる。利用者情報は、1以上のクレジットカードのそれぞれにつき、発行会社の連絡先、家族カードの他の利用者の連絡先、法人カードの名義人の連絡先などを含んでもよい。連絡先は、電子データを送信できる情報であればよく、ファイル共有サーバのURI、メールアドレスなどを例示することができる。
必須情報格納部334は、必須情報を格納する。レシート情報格納部336は、レシート情報を格納する。明細情報格納部338は、明細情報を格納する。照合情報格納部340は、照合部250による照合結果を格納する。
なお、レシート照合装置110の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、レシート照合装置110の各部として機能する。
上記のソフトウエア又はプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。ソフトウエア又はプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、利用者端末20のコンピュータにインストールされてよい。
コンピュータを、レシート照合装置110の各部として機能させるプログラムは、レシート照合装置110の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、プロセッサ、通信インターフェース等に働きかけて、レシート照合装置110の各部として機能させたり、レシート照合装置110の各部における情報処理方法を実行させたりする。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアと、利用者端末20のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じたレシート照合装置110を構築することができる。
レシート照合装置110の各部は、一般的な構成の情報処理装置において、レシート照合装置110の各部の動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。レシート照合装置110又はその一部として用いられる情報処理装置は、CPU等のプロセッサ、ROM、RAM、通信インターフェースなどを有するデータ処理装置と、キーボード、タッチパネル、マイクなどの入力装置と、液晶ディスプレイなどの表示装置と、スピーカなどの出力装置と、メモリ、HDDなどの記憶装置とを備えてよい。上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。レシート照合装置110の一部は、仮想サーバ又はクラウドシステムであってもよい。また、レシート照合装置110の一部の機能が、複数のサーバによって実現されてもよい。
なお、レシート照合装置110の各部における処理は厳密に区別されるものではない。一実施形態において、制御部240が、入力補助部222における処理を実行してもよい。他の実施形態において、制御部240が、画面生成部260における処理を実行してもよい。
本実施形態において、レシート照合装置110が、クレジットカードを利用した取引について、取引情報と実績情報とを照合する場合について説明した。しかし、レシート照合装置110は、本実施形態に限定されない。レシート照合装置110は、電子マネーを利用した取引についても、クレジットカードを利用した取引の場合と同様にして、取引情報と実績情報とを照合してよい。利用者10が、複数の種類の電子マネーを利用している場合、レシート照合装置110は、電子マネーの種類ごとに、取引情報と実績情報とを照合してよい。より具体的には、レシート照合装置110は、複数の種類の電子マネーのそれぞれについて、当該電子マネーを利用してなされた取引について、取引情報と実績情報とを照合してよい。
図4を用いて、レシート情報格納部336に格納されたレシート情報の一例について概略的に説明する。図4は、データテーブル400の一例を概略的に示す。なお、図4においては、1つのレシート情報に、1つの取引情報が含まれる場合を例として、レシート情報について説明する。
本実施形態において、データテーブル400は、レシートID402と、レシートの種類404と、カード番号406と、利用日408と、利用店名410と、利用金額412と、レシート32の画像ID414と、照合状況416とを対応付けて格納する。図4において、レシートの種類404の「C」は、CATにより発行されたレシートを示し、「I」は、インプリンタにより発行されたレシートを示し、「E」は、電子的なレシートを示す。
照合状況416は、照合処理の実施状況を示す。照合処理の実施状況としては、既に照合処理が実施されているか否か、翌月以降に再度、照合処理を実行する必要があるか否かなどを例示することができる。なお、図4において、「未」は、照合処理が未実施であることを示す。
図5及び図6を用いて、明細情報格納部338に格納された明細情報の一例について概略的に説明する。図5は、データテーブル500の一例を概略的に示す。図6は、データテーブル600の一例を概略的に示す。データテーブル500及びデータテーブル600は、明細情報の一例であってよい。データテーブル500及びデータテーブル600の各行は、明細情報の一例であってよい。
データテーブル500は、明細ID502と、カード番号504と、カードのブランド506と、利用明細42の画像ID508と、照合状況510とを対応付けて格納する。データテーブル600は、明細ID602と、明細ID602により識別される明細情報に含まれる実績情報の実績ID604と、利用日606と、利用店名608と、利用金額610とを対応付けて格納する。
照合状況510は、照合処理の実施状況を示す。照合処理の実施状況としては、既に照合処理が実施されているか否か、翌月以降に再度、照合処理を実行する必要があるか否かなどを例示することができる。なお、図5において、「未」は、照合処理が未実施であることを示す。
本実施形態において、明細情報が2つのデータテーブルに分けて格納されている場合について説明した。しかし、明細情報は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、データテーブル500及びデータテーブル600が、1つのデータテーブルに統合されていてもよい。
図7を用いて、照合情報格納部340に格納された照合結果の一例について概略的に説明する。図7は、データテーブル700の一例を概略的に示す。データテーブル700は、明細ID702と、明細ID702により識別される明細情報に含まれる実績情報の実績ID704と、実績ID704により識別される実績情報に対応する取引情報を含むレシート情報のレシートID706と、実績ID704により識別される実績情報又はレシートID706により識別されるレシートに含まれる取引情報に対する利用者10の指示708と、管理状況710とを対応付けて格納する。
管理状況710は、実績ID704により識別される実績情報又はレシートID706により識別されるレシートに含まれる取引情報の管理の状況を示す。管理の状況としては、保存期間が満了するまで保存する、次回の照合処理まで保存する、関連する情報の少なくとも一部を消去した、不正使用として取引管理サーバ40に通報した、などの状況を例示することができる。
図8は、表示画面800の一例を概略的に示す。本実施形態において、表示画面800は、照合処理を実施するクレジットカードのブランド名を選択するためのドロップダウンリスト812と、照合処理を実施する利用明細の支払月を選択するためのドロップダウンリスト814とを含む。これにより、利用者10は、ドロップダウンリスト812及びドロップダウンリスト814を用いて、照合対象となる実績情報を選択することができる。
表示画面800は、照合済みの実績情報を表示するためのタブページ820を含む。タブページ820は、利用者10の本人名義のクレジットカード(メインカードと称する場合がある。)の照合結果を示すリスト832と、リスト832に含まれる実績情報のそれぞれに対応付けられたアイコン834及びチェックボックス836とを含む。
本実施形態において、リスト832には、対応する取引情報が発見された実績情報が表示されている。アイコン834には、アイコン834に対応する実績情報に対応づけられているレシートの画像データへのリンクが張られている。また、チェックボックス836には、利用者10が、チェックボックス836に対応する実績情報を選択するためのコマンドが割り当てられている。
タブページ820は、利用者10の家族カードの照合結果を示すリスト842と、リスト842に含まれる実績情報のそれぞれに対応付けられたアイコン844及びチェックボックス846とを含む。本実施形態において、リスト842には、対応する取引情報が発見された実績情報が表示されている。アイコン844には、アイコン844に対応する実績情報に対応づけられているレシートの画像データへのリンクが張られている。また、チェックボックス846には、利用者10が、チェックボックス846に対応する実績情報を選択するためのコマンドが割り当てられている。
表示画面800は、タブページ820を表示するためのタブ852と、他のタブページを表示するためのタブ854と、チェックボックス836及びチェックボックス846の少なくとも一方を用いて選択された情報に対する操作又は処理を選択するためのドロップダウンリスト856を含む。これにより、利用者10は、ドロップダウンリスト856を用いて、選択された情報を操作することができる。例えば、利用者10は、ドロップダウンリスト856を用いて、選択された実績情報及び当該実績情報に対応付けられたレシート情報を消去するためのコマンド、選択された実績情報に対応付けられたレシート情報を消去するためのコマンド、選択された実績情報及び当該実績情報に対応付けられたレシート情報を照合済みの情報として扱うためのコマンドなどを選択することができる。なお、図8においては、選択された情報を消去するためのコマンドが選択されている。ドロップダウンリスト856は、消去コントロールの一例であってよい。
図9は、表示画面900の一例を概略的に示す。表示画面900は、表示画面800において、タブ854を選択した場合に表示される画面であり、タブページ920を含む。タブページ920は、照合処理が完了していない実績情報又は取引情報を表示する。
本実施形態において、タブページ920は、対応する取引情報が発見されなかった実績情報のリスト932と、リスト932に含まれる実績情報のそれぞれに対応付けられたチェックボックス936とを含む。タブページ920は、対応する実績情報が発見されなかったレシート情報又は取引情報のリスト942と、リスト942に含まれるレシート情報又は取引情報のそれぞれに対応付けられたアイコン944及びチェックボックス946とを含む。
本実施形態において、チェックボックス936には、利用者10が、チェックボックス936に対応する実績情報を選択するためのコマンドが割り当てられている。アイコン944には、アイコン944に対応するレシート情報又は取引情報に対応づけられているレシートの画像データへのリンクが張られている。また、チェックボックス946には、利用者10が、チェックボックス946に対応するレシート情報又は取引情報を選択するためのコマンドが割り当てられている。利用者10は、ドロップダウンリスト856を用いて、チェックボックス936及びチェックボックス946の少なくとも一方により選択された情報に関する情報を操作することができる。例えば、利用者10は、ドロップダウンリスト856を用いて、選択された実績情報及びレシート情報の少なくとも一方を消去するためのコマンド、選択された実績情報及びレシート情報の少なくとも一方に対する照合処理を保留するためのコマンド、選択された実績情報及びレシート情報の少なくとも一方を他の端末に送信するためのコマンドなどを選択することができる。なお、図9においては、選択された情報に対する照合処理を保留するためのコマンドが選択されている。ドロップダウンリスト856は、保留コントロールの一例であってよい。
図10及び図11を用いて、レシート照合システム1000について説明する。図10は、レシート照合システム1000における処理の一例を概略的に示す。本実施形態において、レシート照合システム1000は、利用者端末1002と、取引管理サーバ1004とを備える。取引管理サーバ1004は、レシート照合装置1010と、利用監視部1020と、停止解除部1030とを有する。レシート照合システム1000、取引管理サーバ1004及びレシート照合装置1010の少なくとも1つは、照合システムの一例であってよい。
図1に関連して説明した実施形態においては、利用者端末20に配されたレシート照合装置110により、照合処理が実行される場合について説明した。本実施形態においては、取引管理サーバ1004に配されたレシート照合装置1010により照合処理が実行される点で、図1に関連して説明した実施形態と相違する。
図1に関連して説明した実施形態においては、取引管理サーバ40により利用明細42が作成され、利用者10に郵送される場合について説明した。また、図1に関連して説明した実施形態においては、利用者端末20に配されたレシート照合装置110により、利用明細42が電子化された。本実施形態においては、利用明細42は、利用明細発行サーバ50の利用明細生成部52により生成される点で、図1に関連して説明した実施形態と相違する。また、利用明細生成部52により生成された電子的な利用明細42は、通信回線を介して取引管理サーバ1004に送信される点で、図1に関連して説明した実施形態と相違する。
利用者端末1002は、上記の相違点に関連する構成を除いて、利用者端末20と同様の構成を有してよい。取引管理サーバ1004は、上記の相違点に関連する構成を除いて、取引管理サーバ40と同様の構成を有してよい。レシート照合装置1010は、上記の相違点に関連する構成を除いて、レシート照合装置110と同様の構成を有してよい。なお、図10及び図11に関連する説明において、図1に関連して説明した実施形態と同様の構成については説明を省略する場合がある。また、図1に関連して説明した実施形態と同様の部材については、同一の記号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態において、利用明細発行サーバ50は、利用明細生成部52を備える。利用明細生成部52は、利用者10がクレジットカードを利用して取引をするたびに、レシート発行装置30から、通信回線を介して当該取引に関する実績情報を受信する。利用明細生成部52は、予め定められた期間にクレジットカードを利用してなされた1以上の取引に関する実績情報を集計して、利用明細42を作成する。利用明細生成部52は、作成された利用明細42に関する明細情報を、通信回線を介して取引管理サーバ1004に送信する。
本実施形態において、利用者端末1002は、レシート32に記録された情報を電子化して取りこむ。利用者端末1002は、電子化されたレシート32に関するレシート情報を、通信回線を介して取引管理サーバ1004に送信する。
利用者10が複数のクレジットカードを利用している場合、一実施形態において、利用者端末1002は、複数のクレジットカードのそれぞれに対応する取引管理サーバ1004に対して、複数のクレジットカードのそれぞれを利用してなされた取引に関するレシート32のレシート情報を送信してよい。この場合、複数の取引管理サーバ1004のそれぞれは、対応するクレジットカードを利用してなされた取引に関する情報を管理する。他の実施形態において、利用者端末1002は、複数のクレジットカードを利用してなされた取引に関する情報を一括して管理する取引管理サーバ1004に対して、複数のクレジットカードのそれぞれと、複数のクレジットカードのそれぞれを利用してなされた取引に関するレシート32のレシート情報とを対応付けて送信してよい。この場合、取引管理サーバ1004は、複数のクレジットカードを利用してなされた取引に関する情報を、クレジットカードごとに管理する。
本実施形態において、取引管理サーバ1004は、利用明細発行サーバ50から、明細情報を受信する。取引管理サーバ1004は、利用者端末1002から、レシート情報を受信する。本実施形態において、レシート照合装置1010は、利用明細発行サーバ50から受信した明細情報に含まれる実績情報と、利用者端末1002から受信したレシート情報に含まれる取引情報とを照合する。
本実施形態において、利用監視部1020は、クレジットカードを利用した取引を監視する。例えば、利用監視部1020は、クレジットカードを利用した取引が予め定められた条件に合致すると判断した場合に、クレジットカードの利用を停止するための処理を実行する。予め定められた条件としては、利用者10の購買履歴と比較して、地理的又は金額的に異常な取引である場合、利用者10のレシート情報の入力履歴と比較して、取引からレシート情報の入力までの期間が長い場合などを例示することができる。
本実施形態において、停止解除部1030は、照合部250による照合結果を参照して、利用監視部1020により、予め定められた条件に合致すると判断された取引の実績情報が、すでにレシート情報に含まれる取引情報と照合されているか否かを判断する。上記取引の実績情報が、照合部250により既に照合されていると判断された場合、停止解除部1030は、クレジットカードの利用の停止を解除するための処理を実行する。これにより、利用者の意図しない利用停止処理を早期に解除することができる。
図11は、レシート照合システム1000のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、利用者端末1002は、入力部210と、入力補助部222と、画面生成部260と、出力部270とを備える。取引管理サーバ1004は、レシート照合装置1010と、利用監視部1020と、停止解除部1030とを備える。レシート照合装置1010は、抽出部224と、格納部230と、制御部240と、照合部250と、通信制御部1012とを有する。通信制御部1012は、取得部の一例であってよい。
本実施形態において、入力補助部222は、入力部210から受け取ったレシート情報を、通信回線及び通信制御部1012を介して、取引管理サーバ1004に配された格納部230に格納する。このとき、入力補助部222は、レシート情報と、利用者端末1002の端末識別情報とを対応付けて、格納部230に格納してよい。
入力補助部222は、レシート情報と、利用者10を認証するための情報とを対応付けて、取引管理サーバ1004に送信してもよい。利用者10を認証するための情報は、利用者端末1002に格納されていてもよく、入力部210から取得されてもよい。
本実施形態において、格納部230は、利用明細発行サーバ50から受信した明細情報を格納する。本実施形態において、制御部240は、通信回線及び通信制御部1012を介して、画面生成部260に対して、画面を生成するための命令を送信する。
通信制御部1012は、取引管理サーバ1004と、利用明細発行サーバ50又は利用者端末1002との間の通信を制御する。通信制御部1012は、利用明細発行サーバ50から明細情報を受信して、格納部230に格納してよい。通信制御部1012は、利用者端末1002からレシート情報を受信して、格納部230に格納してよい。
通信制御部1012は、利用者端末1002から受信したレシート情報に、利用者端末1002の端末識別情報が含まれるか否かを判定してもよい。利用者端末1002の端末識別情報が含まれる場合、通信制御部1012は、上記のレシート情報に含まれる端末識別情報と、クレジットカードの利用者10により予め登録された1以上の端末識別情報とを比較してよい。
上記のレシート情報に含まれる端末識別情報が、クレジットカードの利用者10により予め登録された1以上の端末識別情報に一致する又は含まれる場合、通信制御部1012は、利用者端末1002から受信したレシート情報を格納部230に格納してよい。上記以外の場合、通信制御部1012は、利用者端末1002から受信したレシート情報を格納部230に格納しなくてよい。これにより、利用者10以外の第三者による、なりすましを抑制することができる。
端末識別情報は、少なくとも一定の期間にわたって、利用者端末1002のそれぞれを識別することができる情報であればよく、利用者端末1002の個体識別番号、利用者端末1002に割り当てられた契約者固有ID、利用者端末1002のMACアドレス、利用者10により定められたパスワード又はパスフレーズ、利用者端末1002にインストールされたブラウザに格納されたCookie、利用者端末1002にインストールされて、利用者端末1002のコンピュータをレシート照合装置1010として機能させるためのプログラムにより生成された情報などを例示することができる。
本実施形態によれば、レシート情報が取引管理サーバ1004に蓄積される。そのため、例えば、本人名義のクレジットカードを利用した取引に関するレシート情報と、家族カードを利用した取引に関するレシート情報とを、複数の利用者端末から取引管理サーバ1004に送信することで、実績情報と取引情報とを容易に照合することができる。
本実施形態においては、利用明細生成部52が、利用明細発行サーバ50に配され、取引管理サーバ1004が、利用明細発行サーバ50から利用明細42の電子データを受信する場合について説明した。しかし、取引管理サーバ1004は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、取引管理サーバ1004は、レシート発行装置30から受信した実績情報を、格納部230に格納してもよい。なお、この場合において、利用明細生成部52は、取引管理サーバ1004に配されてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。