JP6411812B2 - 巻取装置 - Google Patents

巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6411812B2
JP6411812B2 JP2014163838A JP2014163838A JP6411812B2 JP 6411812 B2 JP6411812 B2 JP 6411812B2 JP 2014163838 A JP2014163838 A JP 2014163838A JP 2014163838 A JP2014163838 A JP 2014163838A JP 6411812 B2 JP6411812 B2 JP 6411812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
tooth
wire
wheel
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014163838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016037274A (ja
Inventor
茂 田辺
茂 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Car Mate Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Car Mate Manufacturing Co Ltd filed Critical Car Mate Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014163838A priority Critical patent/JP6411812B2/ja
Priority to EP15832635.5A priority patent/EP3181382B1/en
Priority to PCT/JP2015/071540 priority patent/WO2016024477A1/ja
Priority to CN201580052379.3A priority patent/CN106715164B/zh
Publication of JP2016037274A publication Critical patent/JP2016037274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6411812B2 publication Critical patent/JP6411812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C27/00Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels
    • B60C27/06Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables
    • B60C27/10Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables having tensioning means
    • B60C27/12Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables having tensioning means resilient pretension
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C27/00Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels
    • B60C27/06Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables
    • B60C27/10Non-skid devices temporarily attachable to resilient tyres or resiliently-tyred wheels extending over the complete circumference of the tread, e.g. made of chains or cables having tensioning means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)

Description

本発明は、ワイヤを巻き取る装置に係り、特に、タイヤ滑り止めに付帯された締め付け用のワイヤを巻き取るのに好適な巻取装置に関する。
タイヤ滑り止めの締め付け用ワイヤを巻き取る装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているようなものが知られている。
特許文献1に開示されている巻取装置は、ばね力によりワイヤを巻き取るホイールと、このホイールの外周上に設けられた歯部と、この歯部に噛み合う係合手段と、これらを収容するケースを基本として構成されている。係合手段は、ホイールが時計回り、または反時計回りへ回転することを抑制するための噛合い面を備えており、係合手段に一体形成された操作部の操作によりいずれかの噛合い面が歯部に噛み合うポジションを選択することができる。
また、特許文献2に開示されている巻取装置も、その基本的構成は、特許文献1に開示されている巻取装置と同様である。相違点としては、係合手段と操作部とを別体として形成しているという点がある。
実用新案登録第3129055号公報 特開2012−81959号公報
特許文献1、2に開示されている巻取装置では、いずれも、ポジションの設定によりホイールの回転が妨げられる方向と反対側には、ホイールを回転させることができる。このため、ワイヤの引き出し方向への回転を妨げた場合には、ばね力により、自動でワイヤが巻き取られることとなる。一方、ワイヤの巻き取り方向への回転を妨げた場合には、タイヤ滑り止めを取り付ける際に所望する長さまで、ワイヤを引き出すことが可能となる。
しかし、いずれの巻取装置も、各ポジションへの切り替えは、操作者が手動で行う必要がある。このため、ワイヤを巻き取り状態とした後に、誤って、あるいは何等かの外力を受けることにより、操作部がワイヤの引き出しを許可するポジション(ワイヤの巻き取り方向への回転を妨げるポジション)へと切り替えられてしまった場合、ワイヤの緩みを生じさせる虞がある。
そこで本発明では、操作部がワイヤの引き出しを許可するポジションに位置している場合であっても、予期せぬ事態によりワイヤの引き出しが成された場合には、自動で、ワイヤの引き出しを妨げるポジションへ切り替えることのできる安全性の高い巻取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る巻取装置は、ケースと、前記ケース内に固定される回転軸と、前記回転軸に対して回転付勢手段を介して軸支されるホイールと、前記ホイールに一端を固定され、前記回転付勢手段による付勢方向への巻き取りが成されるワイヤと、前記ホイールの回転動作を制御する制御機構とを有する巻取装置であって、前記制御機構は、前記ホイールに形成された複数の歯部と、前記歯部と係合して前記ワイヤを引き出す方向に対する前記ホイールの回転を妨げる第1係止歯と、前記歯部と係合して前記ワイヤを巻き取る方向に対する前記ホイールの回転を妨げる第2係止歯と、を有する係止手段と、前記係止手段における前記第1係止歯と前記第2係止歯の前記歯部に対する係合状態の切り替えを成す操作手段と、前記係止手段と前記操作手段との間に操作方向への稼働に対する無可動領域が設けられ、前記無可動領域が、前記第2係止歯の係合方向に維持されるように、前記係止手段と前記操作手段とを反発させるトーションバネと、前記操作手段が前記第2係止歯の係合状態を成す操作位置を維持する場合には、前記ワイヤの引き出し動作により前記無可動領域がなくなる状態となった後に、前記トーションバネにより前記操作手段を基準として前記係止手段を前記第2係止歯が前記歯部へ係合する状態に押し戻し、前記操作手段が前記第2係止歯の係合状態を成す操作位置を維持しない場合には、前記ワイヤの引き出し動作に起因して前記第2係止歯の係合状態を解かれた前記係止手段を基準として前記トーションバネにより前記無可動領域を維持したまま前記操作手段を前記第1係止歯の係合状態を成す操作位置へと押し戻して、前記第1係止歯が前記歯部と係合する状態へと移行させる切替機構と、を備えることを特徴とする。
また、上記のような特徴を有する巻取装置は、前記第1係止歯が前記歯部に係合している状態において、前記ホイールによる前記ワイヤの巻き取り動作が成された後、前記第1係止歯を前記歯部に係合させる方向に押し付けるように前記操作部を付勢させるラチェットスプリングを備えるようにすると良い。
このような構成とすることで、ワイヤの引き出しを確実に抑制することが可能となる。
また、上記のような特徴を有する巻取装置において前記係止手段と前記操作手段との間には、操作方向への稼働に対する無可動領域が設けられ、前記無可動領域が、前記第2係止歯の係合方向に維持されるように、前記係止手段と前記操作手段とを反発させるトーションバネを備えることによれば、操作手段の操作状態を維持しながら、無可動領域分だけ、係止手段のみを動作させることが可能となる。よって、片手で操作しながら、容易にワイヤの引き出し、巻き戻しの切り替えを行うことが可能となる。
また、上記のような特徴を有する巻取装置において前記第1係止歯は、前記係止手段の回転中心から前記第1係止歯の係合面へ延びる直線と、前記係合面との成す角が90度以下であるようにすると良い。
このような構成とした場合には、係合時に、第1係止歯が歯部に噛み込まれる構成となる。このため、振動や遠心力といった外力を受けた場合に、第1係止歯と歯部との係合が解かれてしまうことを抑制することができる。
また、上記のような特徴を有する巻取装置において前記第2係止歯は、前記係止手段の回転中心から前記第2係止歯と前記歯部との接触点へ下した垂線を基点として、係合方向と、係合解除方向の双方に前記歯部との接触面を有するようにすると良い。
このような構成とした場合には、係合方向と係合解除方向にそれぞれ異なる方向のベクトルが作用することとなる。このため、垂線を基点とした力のバランスをとることがきる。よって、ワイヤの巻き戻しを確実に抑制しつつ、ワイヤの引き出し時に要する引っ張り力を小さなものとすることができる。
さらに、上記のような特徴を有する巻取装置において前記係止手段は、前記第1の係止歯を複数備えるようにすることが望ましい。
このような構成とした場合、係合部分に負荷される応力を分散させることが可能となる。このため、歯部先端から、歯部を備えるホイール内径までの厚みが薄い場合であっても、破損や変形が発生することを防ぐことができる。このため、巻取装置全体の小型化を図ることが可能となる。
上記のような特徴を有する巻取装置によれば、操作部がワイヤの引き出しを許可するポジションに位置している場合であっても、予期せぬ事態によりワイヤの引き出しが成された場合には、自動で、ワイヤの引き出しを妨げるポジションへ切り替えることができる。よって、巻取装置の安全性を高めることができる。
実施形態に係る巻取装置の構成を示す分解斜視図である。 実施形態に係る巻取装置の正面構成を示す図である。 図2におけるA−A断面の構成を示す図である。 カバーを取り外した状態における巻取装置の正面、平面、左側面の構成を示す斜視図である。 カバーを取り外した状態における巻取装置の正面構成を示す図である。 制御機構の構成を示す分解斜視図である。 図4におけるA部の部分拡大平面を示す概略図であり、第1係止歯と歯部との係合状態を示す図である。 図4におけるA部の部分拡大平面を示す概略図であり、第2係止歯と歯部との係合状態を示す図である。 第1係止歯と歯部との係合と、係止手段の動きを説明するための図である。 第1係止歯と歯部が係合している状態から、操作手段を操作した際、あるいは第2係止歯が歯部と係合している状態において、ワイヤの引き出しが成された状態を説明するための図である。 第2係止歯と歯部との係合状態を説明するための図である。 第2係止歯と歯部との係合状態から、切替機構の作用により、自動切り替えが成される様子を説明するための図である。 実施形態に係る巻取装置の使用状態を示す図である。
以下、本発明の巻取装置に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図13を参照して、巻取装置10の使用状態の一例としてのタイヤ滑り止めへの適用について説明する。
[使用状態]
実施形態に係る巻取装置10をタイヤ滑り止めに適用する場合、図13に示すように、車両のタイヤの外周に沿って装着する滑り止め本体50をタイヤに密着させるための締め付け用のワイヤ20を巻き取るために使用される。具体的には、巻取装置10を滑り止め本体50に固定した上で、締め付け用のワイヤ20を巻き取る構成とすれば良い。
[巻取装置の構成]
次に、図1から図8を参照して、実施形態に係る巻取装置10の具体的構成について説明する。なお、図1は、巻取装置の構成を示す分解斜視図であり、図2は正面図、図3は、図2におけるA−A断面を示す平面図である。また、図4は、カバーを外した状態の正面、平面、左側面を示す斜視図であり、図5は、カバーを外した状態の正面構成を示す図である。図6は、制御機構の構成を示す分解斜視図である。さらに、図7は、第1係止歯と歯部との係合状態を示す部分拡大平面図であり、図8は、第2係止歯と歯部との係合状態を示す部分拡大平面図である。
実施形態に係る巻取装置10は、ケース12と、ホイール18、ワイヤ20、および制御機構22を基本として構成されている。
ケース12は、ベースプレート14とカバー16を有する。ベースプレート14は、巻取装置10を対象物に固定するための基盤となる部材である。このため、ベースプレート14は、後述するホイール18によるワイヤ20の巻き取り力により撓みを生じさせることの無い剛性を備える必要がある。カバー16は、ホイール18やワイヤ20、および制御機構22等を収容するハウジングであり、ベースプレート14との間に巻取装置10を構成する部材を封止する役割を担う。カバー16を備えることにより、内部に封止した各機構の防汚性を高めることができる。また、意匠性を高め、かつ巻取装置10を取り扱う際の安全性も高めることができる。
ベースプレート14とカバー16との間の空間には、図3に示すように、回転軸36が固定され、この回転軸36を基点として、ホイール18が配置される。回転軸36とホイール18との間には、巻取付勢手段としてのゼンマイバネ38が配置される。ゼンマイバネ38の付勢方向を定め、一端を回転軸36に固定し、他端をホイール18に固定することで、ホイール18に回転力が加えられた際に、回転力に抗う方向の付勢力を生じさせることとなる。本実施形態では、図3中、ホイール18に対して反時計回り(矢印Aの方向)に回転力が加えられた際、時計回り(矢印Bの方向)の付勢力が生じるように、ゼンマイバネ38が配置されている。
ホイール18は、ワイヤ20を巻き取るための要素である。ホイール18は、大径な初期巻取部18aと、初期巻取部18aよりも小径な巻上げ部18b、および歯部18cを備える。初期巻取部18aを大径とし、巻上げ部18bを小径とすることで、回転軸36を基点として生じる巻取付勢力の変化に対して、ワイヤ20の巻き取りトルクの変化を抑制することができ、巻取付勢力が小さくなる巻上げ時にも大きな力でワイヤ20を巻き取ることが可能となる。
また、初期巻取部18aと巻上げ部18bには、それぞれ螺旋状の溝が形成されている。ホイール18に巻き取られたワイヤ20が溝に沿って収容されることで、ワイヤ20の絡まりを防ぐことができると共に、巻上げ時のワイヤ20を巻上げ部18bに巻回されるように導くことができる。
歯部18cは、ホイール18の外周上に設けられたギアである。詳細を後述する係止手段24と係合することで、ホイール18の回転方向を制限する役割を担う。実施形態に係る巻取装置10では、歯部18cは、反時計方向に鋭角部を持つ鋸刃状に形成されている。
このようなホイール18に対してワイヤ20は、初期巻取部18aの基点となる部位に一端部を固定され、溝に沿って、反時計回りに巻回される。ホイール18に巻回されるワイヤ20は、巻上げ部18bまで巻回された後、他端部をケース12の外部に露出させるように配置される。なお、実際には、ワイヤ20の他端部にはストッパ(不図示)を備えてケース12内部に他端部が引き込まれないように構成した上で、巻上げ状態においても、他端部に所定のテンションが掛かる状態とすることが望ましい。
[制御機構]
制御機構22は、上述したホイール18に形成された歯部18cと、この歯部18cに係合する係止手段24、および係止手段24を操作する操作手段30を基本として構成されている(図4におけるA部参照)。歯部18cは、上述した通り、ホイール18の外周に形成されている。そして、本実施形態では、係止手段24と操作手段30は、1つの支点軸26を共有して構成される。支点軸26は、その軸線方向に沿って、外周形状を異ならせている。支点軸26の構成部位を大別すると、ベース側端部26aとカバー側端部26f、係止手段配置部26b、および操作手段配置部26cとに分けることができる(図6参照)。そして、ベース側端部26aとカバー側端部26fは、それぞれベースプレート14とカバー16との間に支点軸26を固定しつつ支点軸26を回転可能な状態とするために、その断面形状を円形に構成されている。これに対し、係止手段配置部26bは、係止手段24を支点軸26に対して固定し、支点軸26の回転と係止手段24の回転とが一致するようにさせる必要がある。このため、係止手段配置部26bは、円形以外の形状(図6に示す例では扇型)の断面を有するように構成されている。さらに、操作手段配置部26cは、操作手段30を支点軸26に対して半固定状態に支持させるため、円形断面を有する回転領域26eと円形断面の少なくとも一部に突設部位26d1を備えたカム領域26dとから構成されている。回転領域26eに配置された部位は自由回転を可能とし、カム領域26dの突設部位26d1に対して当接部が当接することにより、操作手段30の自由回転が妨げられ、支点軸26と共に係止手段24を動かすことが可能となる。なお、支点軸26には、支点軸26と操作手段30との間に生じる捻じれ方向の力を相対的な反発力として両者に伝達するトーションバネ28が配置される。このため、支点軸26には、カバー側端部26fから操作手段配置部26cの回転領域26eにかけて、トーションバネ配置溝26gが形成されている。
係止手段24は、歯部18cに係合することにより、ホイール18の回転を規制する役割を担う手段である。本実施形態では、係止手段24は、第1係止歯24aと第2係止歯24bとから構成されている。また、第1係止歯24aと第2係止歯24bとの間には、支点軸26を挿通するための貫通孔24cが形成されている。実施形態に示す例では、支点軸26における係止手段配置部26bの断面形状に合わせて、貫通孔24cの断面形状を扇型としている。このような構成とすることで、挿通される支点軸26との間に滑りが生じる虞がなく、支点軸26と係止手段24との挙動を一致させることができる。
第1係止歯24aは、ホイール18に巻回されたワイヤ20を引き出す方向へのホイール18の回転を妨げる要素である。実施形態に係る第1係止歯24aは、図7に示すように、係止手段24の回転中心Oから係合点P1へ延びる直線と、点Pを基点として係合面に沿った直線との成す角θが90度以下(望ましくは、90度未満)となるように構成されている。このような構成とすることで、ワイヤ20が引き出される方向(矢印Aの方向)にホイール18が回転した場合、第1係止歯24aがホイール18の歯部18cに噛み込まれるように係合することとなる。このため、回転するタイヤの遠心力などの外的な力を受けた場合であっても、不用意に歯部18cと第1係止歯24aとの係合が解かれてしまう事態が生じにくくなり、安全性の向上を図ることができる。
また、実施形態に係る巻取装置10では、係止手段24に備えられる第1係止歯24aの数を2つとし、それぞれの歯が歯部18cに噛合い可能な構成としている。このような構成とすることで、係合部分に負荷される応力を分散させることが可能となる。このため、歯部18c先端から、歯部18cを備えるホイール18内径までの厚みが薄い場合であっても、破損や変形が発生することを防ぐことができる。このため、巻取装置全体の小型化を図ることが可能となる。
第2係止歯24bは、ワイヤ20を巻き取る方向(矢印Bの方向)のホイール18の回転を妨げる要素である。実施形態に係る第2係止歯24bは、図8に示すように、係止手段24の回転中心Oから歯部18cとの接触点P2へ下した垂線を基点として、歯部18cとの係合を高める方向(係合方向)と、歯部18cとの係合を解除する方向(係合解除方向)の双方に、歯部18cとの接触面(係合方向接触面C、係合解除方向接触面D)を有するように、平坦面を構成したことを特徴とする。このような構成とした場合、点P2を基点として、係合方向接触面C側と、係合解除方向接触面D側とで、作用するベクトルの向きが逆になる。このため、ホイール18がワイヤ20の巻き取り方向へ回転することを規制することができる。また、係合を解除する際には、点P2を基点とした力のバランスがとれているため、小さな力で操作を行うことができる。
操作手段30は、図6に詳細を示すように、係止手段24を構成する第1係止歯24aと第2係止歯24bを手動で切り替えるための手段であり、取付孔30aと、レバー30b、およびカム部30cを基本として構成されている。
取付孔30aは、支点軸26における操作手段配置部26cの回転領域26eを挿通させる部位であり、その断面形状は、円形とされている。本実施形態では、取付孔30aは、その厚み方向に分断されており、2つの孔が軸方向に並ぶ構成とされている。そして、2つの取付孔30aの間の空間に、トーションバネ28が配置され、トーションバネ28の端部が、レバー30bの基端部に係合されることとなる。
レバー30bは、取付孔30aの形成部位から外周側へ向けて延設されている手動操作部である。レバー30bの操作により、ホイール18の回転制御を行うため、レバー30bは、組み付け状態において、カバー16の外側に露出することとなる。
カム部30cは、支点軸26における操作手段配置部26cのカム領域26dに配置され、突設部位26d1に対する当接部としての役割を担うと共に、詳細を後述するラチェットスプリング32からの付勢力を受け、操作手段30の姿勢制御を成す役割を担う。カム領域26dの突設部26d1とカム部30cとの間には、組み付け状態において隙間が形成されるように構成されており、操作手段30と支点軸26との間の動作伝達に、いわゆる遊びが生じることとなる。すなわち、この遊び分のギャップは、操作手段30と係止手段24との間において直接的な力の伝達が成されない無可動領域となる。
カム部30cは、第1係止歯24aと歯部18cとの係合を維持するための傾斜面30c1と、第2係止歯24bと歯部18cとの係合を維持するための平坦面30c2とを備えている。
ラチェットスプリング32とボール34は、カム部30cの傾斜面30c1、あるいは平坦面30c2に対してボール34を押し付け、カム部30cを介した操作手段30の姿勢制御を図る役割を担う。
[切替機構]
次に、上記のような構成の巻取装置10の動作について、図9から図12を参照して説明する。まず、図9を参照して、ワイヤ20を引き出す方向(矢印Aの方向)へのホイール18の回転を妨げる動作について説明する。図9に示すように係止手段24の第1係止歯24aがホイール18の歯部18cに係合することにより、その機能を発揮する。この状態ではボール34を介して伝達されるラチェットスプリング32による押圧力がカム部30cを構成する傾斜面30c1に付与されていることにより、係止手段24には、第1係止歯24aを歯部18cに押し付ける方向の力が付与されることとなる。
このような状態において、ホイール18がワイヤ20を巻き取る方向(矢印Bの方向)に回転する場合には、歯部18cと第1係止歯24aとの噛合い形状により、第1係止歯24aが歯部18cの傾斜面に沿って持ち上げられることとなる。この時、ラチェットスプリング32の先端に設けられたボール34は、カム部30cの傾斜面30c1を平坦面30c2側に向けて摺動、あるいは転動することとなるが、第1係止歯34aが歯部18cの傾斜面の頂点を越える際には、まだ平坦面30c2には至らない。このため、第1係止歯24aが歯部18cの傾斜面を越えた場合には、再び第1係止歯24aを歯部18c側へ付勢させる力により、ボール34がカム部30cの傾斜面30c1を平坦面30c2とは逆方向に摺動、あるいは転動することとなり、係止手段24が押し戻される。
次に、操作手段30のレバー30bを操作することにより、ラチェットスプリング32を介して押圧されるボール34がカム部30cの平坦面30c2に当接する状態とした場合には、図10に示すように、カム部30cと支点軸26の突設部位26d1との間のギャップaが無くなる状態となる。この状態において、レバー30bの操作位置を維持することにより、トーションバネ28の力により、係止手段24のみが矢印Cで示す方向に回動し、図11に示すように歯部18cに対して第2係止歯24bが噛み合う状態となる。
このような状態では、ホイール18がワイヤ20を巻き取る方向(矢印Bの方向)に回転すると、第2係止歯24bが歯部18cに噛み込まれる状態となり、ホイール18の回転が妨げられることとなる。一方、ホイール18がワイヤ20を引き出す方向(矢印Aの方向)へ回転する場合、支点軸26の突設部位26d1とカム部30cとのギャップaの分だけ係止手段24が矢印Dの方向へ回動し、図10に示すように第2係止歯24bが持ち上げられる。
この時、操作手段30のレバー30bの操作状態を維持した状態である場合、トーションバネ28による押圧力は、操作手段30を基点として支点軸26に働き、歯部18cを乗り越えた第2係止歯24bが再び歯部18cに噛み込まれるように、係止手段24を矢印Cで示す方向へ回動させ、図11に示す状態へと戻る。一方、操作手段30のレバー30bの操作状態が維持されていない場合、トーションバネ28による押圧力は、第2係止歯24bが歯部18cを乗り越える際に、支点軸26を基点として操作手段30に働き、操作手段30を矢印Dで示す方向へ押し戻すこととなる。
操作手段30が押し戻されてカム部30cが回転すると、図12に示すように、ラチェットスプリング32の押圧力を伝達するボール34は、平坦面30c2から傾斜面30c1へと接触部が移行される。このような押圧力の移行により、カム部30cはさらに矢印Dの方向へ回動することとなる。この作用により、係止手段24は、図9に示すように、第1係止歯24aが歯部18cに係止するポジションに回帰することとなる。
このように本実施形態に係る巻取装置10では、操作手段30のレバー30bが、ワイヤ20の引き出しを妨げるポジションに操作された場合には、常時、ワイヤ20の引き出しを妨げる状態を維持するように、ラチェットスプリング32の押圧力が、操作手段30のカム部30cに掛かることとなる。
これに対し、操作手段30のレバー30bが、ワイヤ20の巻き取りを妨げるポジション(ワイヤ20の引き出しを許可するポジション)に操作された場合、レバー30bの操作状態が継続されている場合には、ワイヤ20が引き出された後、係止手段24が再びワイヤ20の巻き取りを妨げる状態に戻ることとなる。一方、レバー30bの操作状態が解除されている場合には、ワイヤ20が引き出された作用により、操作手段30のカム部30cに掛かる力が平坦面30c2から傾斜面30c1へと移行され、レバー30bが、ワイヤ20の引き出しを妨げるポジションに回帰し、係止手段24も、これに従ったポジションへと移行することとなる。
つまり、本実施形態に係る巻取装置10では、操作手段30のカム部30cと、支点軸26の突設部位26d1、およびトーションバネ28の押圧力を伝達するボール34が、切替機構としての機能を果たすこととなる。このため、操作手段30のレバー30bがワイヤ20の引き出しを許可するポジションに位置している場合であっても、予期せぬ事態によりワイヤ20の引き出しが成された場合には、自動で、ワイヤ20の引き出しを妨げるポジションへ切り替わることとなる。よって、誤って、あるいは何等かの外力を受けることにより、操作手段30のレバー30bがワイヤ20の引き出しを許可するポジションへと切り替えられてしまった場合であっても、ワイヤ20の緩みを生じさせる虞がなく、安全性の高い巻取装置10を提供することができる。
上記実施形態では、巻取装置を適用する具体例として、タイヤ滑り止めに適用する場合を例に挙げた。しかしながら、本発明に係る巻取装置10は、積荷の固定用のワイヤの巻き取りや、各種締め付け用のワイヤの巻き取り等、種々のワイヤの巻き取りに適用することができる。
10………巻取装置、12………ケース、14………ベースプレート、16………カバー、18………ホイール、18a………初期巻取部、18b………巻上げ部、18c………歯部、20………ワイヤ、22………制御機構、24………係止手段、24a………第1係止歯、24b………第2係止歯、24c………貫通孔、26………支点軸、26a………ベース側端部、26b………係止手段配置部、26c………操作手段配置部、26d………カム領域、26d1………突設部位、26e………回転領域、26f………カバー側端部、26g………トーションバネ配置溝、28………トーションバネ、30………操作手段、30a………取付孔、30b………レバー、30c………カム部、30c1………傾斜面、30c2………平坦面、32………ラチェットスプリング、34………ボール、36………回転軸、38………ゼンマイバネ、50………滑り止め本体。

Claims (5)

  1. ケースと、前記ケース内に固定される回転軸と、前記回転軸に対して回転付勢手段を介して軸支されるホイールと、前記ホイールに一端を固定され、前記回転付勢手段による付勢方向への巻き取りが成されるワイヤと、前記ホイールの回転動作を制御する制御機構とを有する巻取装置であって、
    前記制御機構は、前記ホイールに形成された複数の歯部と、
    前記歯部と係合して前記ワイヤを引き出す方向に対する前記ホイールの回転を妨げる第1係止歯と、前記歯部と係合して前記ワイヤを巻き取る方向に対する前記ホイールの回転を妨げる第2係止歯と、を有する係止手段と、
    前記係止手段における前記第1係止歯と前記第2係止歯の前記歯部に対する係合状態の切り替えを成す操作手段と、
    前記係止手段と前記操作手段との間に操作方向への稼働に対する無可動領域が設けられ、前記無可動領域が、前記第2係止歯の係合方向に維持されるように、前記係止手段と前記操作手段とを反発させるトーションバネと、
    前記操作手段が前記第2係止歯の係合状態を成す操作位置を維持する場合には、前記ワイヤの引き出し動作により前記無可動領域がなくなる状態となった後に、前記トーションバネにより前記操作手段を基準として前記係止手段を前記第2係止歯が前記歯部へ係合する状態に押し戻し、前記操作手段が前記第2係止歯の係合状態を成す操作位置を維持しない場合には、前記ワイヤの引き出し動作に起因して前記第2係止歯の係合状態を解かれた前記係止手段を基準として前記トーションバネにより前記無可動領域を維持したまま前記操作手段を前記第1係止歯の係合状態を成す操作位置へと押し戻して、前記第1係止歯が前記歯部と係合する状態へと移行させる切替機構と、を備えることを特徴とする巻取装置。
  2. 前記第1係止歯が前記歯部に係合している状態において、前記ホイールによる前記ワイヤの巻き取り動作が成された後、前記第1係止歯を前記歯部に係合させる方向に押し付けるように前記操作部を付勢させるラチェットスプリングを備えることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
  3. 前記第1係止歯は、前記係止手段の回転中心から前記第1係止歯の係合面へ延びる直線と、前記係合面との成す角が90度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の巻取装置。
  4. 前記第2係止歯は、前記係止手段の回転中心から前記第2係止歯と前記歯部との接触点へ下した垂線を基点として、係合方向と、係合解除方向の双方に前記歯部との接触面を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の巻取装置。
  5. 前記係止手段は、前記第1の係止歯を複数備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の巻取装置。
JP2014163838A 2014-08-11 2014-08-11 巻取装置 Active JP6411812B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163838A JP6411812B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 巻取装置
EP15832635.5A EP3181382B1 (en) 2014-08-11 2015-07-29 Winding device
PCT/JP2015/071540 WO2016024477A1 (ja) 2014-08-11 2015-07-29 巻取装置
CN201580052379.3A CN106715164B (zh) 2014-08-11 2015-07-29 卷绕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163838A JP6411812B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016037274A JP2016037274A (ja) 2016-03-22
JP6411812B2 true JP6411812B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=55304106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014163838A Active JP6411812B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 巻取装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3181382B1 (ja)
JP (1) JP6411812B2 (ja)
CN (1) CN106715164B (ja)
WO (1) WO2016024477A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106882001B (zh) * 2017-02-23 2018-08-24 杭州萧山恒利塑料制品厂 一种自动收缩并锁紧的荆轮扣
CN107599763B (zh) * 2017-08-08 2023-09-19 杭州萧山恒利塑料制品厂 一种用于雪地防滑链的自动锁紧装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1680515A (en) * 1926-12-21 1928-08-14 Buda Co Ratchet mechanism for lifting jacks
JPH02172605A (ja) * 1988-12-23 1990-07-04 Matsushita Electric Works Ltd 締め付け具
AT408635B (de) * 2000-04-10 2002-01-25 Pewag Austria Gmbh Spannvorrichtung für eine schneekette
ITVE20060010A1 (it) * 2006-02-27 2007-08-28 Advanced Steel Engineering Ltd Dispositivo di tensionamento e bloccaggio, in particolare per catene da neve.
AT502504B1 (de) * 2006-03-29 2007-04-15 Pewag Schneeketten Gmbh & Co Spannvorrichtung für eine gleitschutzkette
JP3129055U (ja) * 2006-11-19 2007-02-01 株式会社エフ.イー.シーチェーン 車両用タイヤ滑り止めの締め付け装置
AT504512B1 (de) * 2006-12-21 2008-06-15 Pewag Schneeketten Gmbh & Co Spannvorrichtung für eine gleitschutzkette
EP2154009A1 (de) * 2008-08-07 2010-02-17 Pewag Schneeketten GMBH & Co KG Spannschloss
AT510451B1 (de) * 2010-10-14 2012-09-15 Pewag Schneeketten Gmbh & Co Kg Spannvorrichtung für eine gleitschutzkette

Also Published As

Publication number Publication date
EP3181382B1 (en) 2019-05-01
EP3181382A1 (en) 2017-06-21
CN106715164B (zh) 2018-07-24
JP2016037274A (ja) 2016-03-22
WO2016024477A1 (ja) 2016-02-18
EP3181382A4 (en) 2017-09-06
CN106715164A (zh) 2017-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5798468B2 (ja) 自転車のギアシフトのアクチュエータ装置および該アクチュエータ装置に用いられるナット
US7395733B2 (en) Multiple turn mechanism for manual lumbar support adjustment
KR101706691B1 (ko) 신발끈 권취용 릴
CA2883449A1 (en) Strap tensioning system
US8163988B2 (en) Snare tension device
JP6411812B2 (ja) 巻取装置
JP6228556B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP5030029B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP6856536B2 (ja) 解放式ローラークラッチ及びそれを使用する調整可能なヒンジアセンブリ
JP2018144797A5 (ja)
JP2011116284A (ja) ウエビング巻取装置
US7681472B2 (en) Bicycle shifter
JP2013166524A (ja) トランスミッションのパーキングブレーキ装置
JP4414174B2 (ja) シートベルト装置
JP6029473B2 (ja) リコイルスタータ
TWI297653B (en) Control cable adjustment device
JP2010019339A (ja) トルクリミッタ機構付き歯車
JP5314572B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2005289320A (ja) ウエビング巻取装置
JP5529076B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP5376120B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JP6653518B2 (ja) 作動状態解除機構
JP2014109313A (ja) 回動規制装置
US10260552B1 (en) Transmission cable locking device for vehicles
JP2016203804A (ja) 自転車用操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6411812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250