JP6411780B2 - オーディオ信号処理回路、その方法、それを用いた電子機器 - Google Patents

オーディオ信号処理回路、その方法、それを用いた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、オーディオ信号処理に関する。
デジタルビデオカメラやデジタルカメラ、携帯電話端末、ノート型コンピュータ、カーナビゲーションシステム、ヘッドセットをはじめとする様々な電子機器に、録音機能や通話機能が搭載されている。音源の存在する特定方向に対する指向性を高め、目的音を集中的に録音し、その他の方向からの非目的音を除去するために、ビームフォーミングと称される技術が開発されている。
図1(a)〜(c)は、ビームフォーミングを模式的に示す図である。録音システム1rは、信号処理回路10、複数のマイク12a、12bを備える。マイク12a、12bは無指向性であり、指向軸14の方向に所定の間隔で近接して配置される。
信号処理回路10は、マイク12a、12bそれぞれにより電気信号に変換されたオーディオ信号S1a、S1bを受ける。信号処理回路10は、一方のオーディオ信号S1bを遅延する遅延素子11を含み、ビームフォーミング処理を行うことにより、指向軸14を中心とする方向からの目的音を抽出し、明瞭に録音する。遅延素子11の遅延量τは、指向軸14と反対方向からの音の検出レベルが実質的にゼロとなるように設定される。ビームフォーミング処理のアルゴリズムは公知であるため、ここでは詳細な説明は控えるものとし、その原理を簡単に説明する。
図1(a)は、音源2が指向軸14の方向に存在する場合を、図1(b)は、音源2が指向軸14と垂直方向に存在する場合を、図1(c)は、音源2が指向軸14と反対方向に存在する場合を示す。図2(a)〜(c)は、図1(a)〜(c)それぞれにおいて得られるオーディオ信号の波形図である。本明細書における波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは強調されている。
2つのマイク12a、12bは数cmの間隔で近接して配置されるため、音源2から発せられる音4は、2つのマイクにほとんど同じ振幅で入力され、それらの位相差Δφが、音源2の方向に応じて変化する。すなわち、図1(a)のように、指向軸14の方向に音源2が存在する場合、2つのオーディオ信号S1a、S1bの位相差が大きくなる。反対に、図1(b)のように、指向軸14と垂直方向16に音源2が存在する場合、2つのオーディオ信号S1a、S1bの位相差Δφはゼロに近づく。
ビームフォーミングでは、マイク12a、12bから出力されるオーディオ信号S1a、S1bのゲイン差(振幅の差)および/または位相差を利用する。2つの波形が同一である場合にはゲイン差あるいは位相差は本質的には等価と考えることもでき、2つのオーディオ信号S1aとS1bの差分(S1a−S1b)と相関を有する。そこでオーディオ信号処理回路10は、差分信号(S1a−S1b)を利用した演算処理を行うことにより、指向軸14の方向からの音4を集中的に集音することができる。
国際公開第09/025090号パンフレット 国際公開第09/044562号パンフレット
本発明者らは、ビームフォーミングにより指向性を高めた録音システム1rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
たとえばECM(エレクトレットコンデンサマイク)を用いた録音機能付きの電子機器を、風が吹いている環境下で使用すると、ECMの振動板が物理的に振動するため、風音あるいは風切り音と呼ばれるノイズが記録される。このようなノイズが、2つのオーディオ信号S1a、S1bに混入すると、ゲイン差/位相差を大きく乱すこととなり、ビームフォーミング処理に悪影響を及ぼすこととなる。ゲイン差/位相差の乱れは、ノイズが生ずる周波数帯域のみでなく、それ以外の帯域にも顕著なノイズを発生させる。同様の問題は、振動が与えられる環境下で録音システムを用いた場合にも生じうる。
なおかかる問題を当業者の一般的な認識としてとらえてはならず、本発明者等が独自に認識したものである。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、ノイズの影響を抑制可能なオーディオ信号処理回路の提供にある。
本発明のある態様は、第1マイク、第2マイクそれぞれにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理するオーディオ信号処理回路に関する。オーディオ信号処理回路は、第1入力オーディオ信号および第2入力オーディオ信号に、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定し、含まれるときにアサートされるノイズ検出信号を生成するノイズ検出回路と、(i)ノイズ検出信号がネゲートされるとき、第1入力オーディオ信号に応じた第1中間オーディオ信号および第2入力オーディオ信号に応じた第2中間オーディオ信号を出力し、(ii)ノイズ検出信号がアサートされるとき、第1入力オーディオ信号と第2入力オーディオ信号に所定のノイズ補正処理を施して得られる第3中間オーディオ信号を生成し、第3中間オーディオ信号を含む第1中間オーディオ信号と、第3中間オーディオ信号を含む第2中間オーディオ信号と、を出力するノイズ除去回路と、ノイズ除去回路から出力される第1中間オーディオ信号および第2中間オーディオ信号を受け、それらの差分信号を利用してビームフォーミング処理を行うビームフォーミング回路と、を備える。
この態様によると、ノイズが発生したときには、第1、第2中間オーディオ信号を、第3中間オーディオ信号を利用して得られる信号に置換して後段のビームフォーミング回路に提供することにより、ノイズの影響を抑制できる。
ノイズ除去回路は、第1入力オーディオ信号と第2入力オーディオ信号それぞれの所定の帯域を対象としてノイズ補正処理を行ってもよい。
これにより、ノイズ補正の対象外の帯域については指向性を維持することができる。
ノイズ除去回路は、第1入力オーディオ信号および第2入力オーディオ信号それぞれを、複数の帯域に分割するフィルタを含んでもよい。
ノイズ除去回路は、(i)ノイズ検出信号がネゲートされるとき、複数の帯域に分割された第1入力オーディオ信号を合成し、合成された信号に応じた第1中間オーディオ信号を出力するとともに、複数の帯域に分割された第2入力オーディオ信号を合成し、合成された信号に応じた第2中間オーディオ信号を生成してもよい。またノイズ除去回路は、(ii)ノイズ検出信号がアサートされるとき、第1入力オーディオ信号の複数の帯域のうちの所定のひとつである補正対象帯域と第2入力オーディオ信号の補正対象帯域にノイズ補正処理を施すことにより第3中間オーディオ信号を生成し、第3中間オーディオ信号を、第1入力オーディオ信号のその他の帯域と合成して第1中間オーディオ信号を生成し、第3中間オーディオ信号を、第2入力オーディオ信号のその他の帯域と合成して第2中間オーディオ信号を生成してもよい。
ノイズ除去回路による補正対象の帯域は、0〜500Hzの帯域を含んでもよい。
これにより、振動や風によるノイズを好適に低減できる。
ノイズ除去回路は、第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号の全体域を補正対象としてもよい。
ノイズ補正処理は、補正対象の2つの信号の平均値を演算する処理を含んでもよい。
平均値は、2つの信号の単純平均であってもよい。
平均値は、2つの信号の重み付け平均であってもよい。
この場合、重み付け係数の組み合わせにより、ノイズ低減の効果と指向性のトレードオフの関係を調節できる。
2つの信号のうち大きい一方の重み付け係数は、2つの信号のうち小さい他方の重み付け係数よりも小さくてもよい。
2つの信号のうち、信号レベルが大きい方は、風音などのノイズによってレベルが増大している可能性が高い。そこで、信号レベルが小さい方の重み付け係数を大きくすることにおり、目的音を多く抽出し、ノイズを抑制できる。
ノイズ補正処理は、補正対象の2つの信号に所定の係数を乗算する処理、および平均値に所定の係数を乗算する処理の少なくとも一方をさらに含んでもよい。
係数は、検出されたノイズのレベルに応じて可変であってもよい。
本発明の別の態様は、第1マイク、第2マイクそれぞれにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理するオーディオ信号処理回路に関する。このオーディオ信号処理は、第1入力オーディオ信号および第2入力オーディオ信号それぞれを複数の帯域に分割するフィルタと、第1入力オーディオ信号および第2入力オーディオ信号に許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定し、含まれるときにアサートされるノイズ検出信号を生成するノイズ検出回路と、(i)ノイズ検出信号がネゲートされるとき、第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号それぞれのすべての帯域を対象としたビームフォーミング処理を行い、(ii)ノイズ検出信号がアサートされるとき、第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号それぞれの補正対象帯域を、ビームフォーミング処理の対象から除外し、残りの帯域についてビームフォーミング処理を行うビームフォーミング回路と、を備える。
この態様によると、ノイズによりゲイン差/位相差が乱された差分信号にもとづいてビームフォーミング処理が行われるのを防止でき、ノイズを抑制できる。
ある態様のオーディオ信号処理回路は、第1チャンネルのマイクの出力信号を増幅する第1アンプと、第2チャンネルのマイクの出力信号を増幅する第2アンプと、第1アンプの出力信号をデジタルの第1入力オーディオ信号に変換する第1A/Dコンバータと、第2アンプの出力信号をデジタルの第2入力オーディオ信号に変換する第2A/Dコンバータと、をさらに備えてもよい。
ある態様において、オーディオ信号処理回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、第1チャンネルのマイクと、第2チャンネルのマイクと、上述のいずれかのオーディオ信号処理回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るオーディオ信号処理回路によれば、ノイズの影響を抑制できる。
図1(a)、(b)は、ビームフォーミングを模式的に示す図である。 図2(a)、(b)は、図1(a)、(b)それぞれにおいて得られるオーディオ信号の波形図である。 第1の実施の形態に係るオーディオ信号処理回路を備える録音システムのブロック図である。 ノイズ除去回路の機能ブロック図である。 オーディオ信号処理回路により得られるオーディオ信号のスペクトルを示す図である。 第2の実施の形態に係るオーディオ信号処理回路を備える録音システムのブロック図である。 オーディオ信号処理回路を搭載する電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10を備える録音システム1のブロック図である。録音システム1は、オーディオ信号処理回路10、第1マイク12a、第2マイク12bを備える。第1マイク12aおよび第2マイク12bは、図1(a)、(b)と同様に無指向性であり、指向軸14の方向に所定の間隔で近接して配置される。
信号処理回路10は、第1マイク12a、第2マイク12bそれぞれにより電気信号に変換されたオーディオ信号S1a、S1bを受け、ビームフォーミング処理を行うことにより、指向軸を中心とする方向からの目的音を抽出し、明瞭に録音する。
オーディオ信号処理回路10は、第1アンプ102a、第2アンプ102b、第1A/Dコンバータ104a、第2A/Dコンバータ104b、ノイズ検出回路106、ノイズ除去回路108、ビームフォーミング回路110を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。オーディオ信号処理回路10は、そのほか、第1マイク12a、第2マイク12bにバイアス電圧を供給するマイクバイアス回路(不図示)を備えてもよい。
オーディオ信号処理回路10の入力端子INA、INBは、DCブロックキャパシタC1a、C1bを介して、第1マイク12a、第2マイク12bと接続されており、第1マイク12a、第2マイク12bからのアナログオーディオ信号S1a、S1bを受ける。
第1アンプ102a、第2アンプ102bはそれぞれ、アナログオーディオ信号S1a、S1bを増幅する。第1A/Dコンバータ104a、第2A/Dコンバータ104bはそれぞれ、対応する第1アンプ102a、第2アンプ102bから出力されるアナログオーディオ信号S2a、S2bをデジタルのオーディオ信号D1a、D2bに変換する。オーディオ信号D1a、D1bをそれぞれ、第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号と称する。
ノイズ検出回路106は、第1入力オーディオ信号D1aおよび第2入力オーディオ信号D1bを受け、オーディオ信号S1a、S1bに、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定し、判定結果を示すノイズ検出信号S4を生成する。たとえばノイズ検出回路106は、ノイズが含まれると判定したとき、ノイズ検出信号S4をアサート(たとえばハイレベル)する。ノイズの検出方法は特に限定されるものではなく、たとえば特開2014−060525号公報等に記載される公知技術、あるいは将来利用可能な技術を用いればよい。検出対象のノイズは、好ましくは風音あるいは振動に代表される低周波ノイズ、より具体的にはたとえば0〜300Hz、0〜500Hz、あるいは0〜1kHzの帯域のノイズであるが、特に限定されない。
ノイズ除去回路108は、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bを受け、第1中間オーディオ信号D2a、第2中間オーディオ信号D2bを出力する。
ノイズ除去回路108は、(i)ノイズ検出信号S4がネゲートされているとき、つまりノイズ検出回路106により許容値を超えるノイズが検出されないとき、第1入力オーディオ信号D1aに応じた第1中間オーディオ信号D2aおよび第2入力オーディオ信号D1bに応じた第2中間オーディオ信号D2bを出力する。
たとえばD2a=D1a、D2b=D1bであってもよい。この場合、ノイズ除去回路108は、ノイズ検出信号S4がネゲートされるとき、入力オーディオ信号D1a、D1bをそのまま通過させる。
あるいは、パラメータα、βを用いて定義される関数f(x)=αx+βを定義しておき、D1a、D1bそれぞれを関数f(x)を用いて演算処理し、D2a=f(D1a)、D2b=f(D1b)を出力してもよい。
ノイズ除去回路108は、(ii)ノイズ検出信号S4がアサートされるとき、つまりノイズ検出回路106により許容値を超えるノイズが検出されたとき、第1入力オーディオ信号D1aと第2入力オーディオ信号D1bに所定のノイズ補正処理を施して得られる第3中間オーディオ信号D3を生成する。そしてノイズ除去回路108は、第3中間オーディオ信号D3の成分を含む第1中間オーディオ信号D2aと、第3中間オーディオ信号D3の成分を含む第2中間オーディオ信号D2bと、を出力する。
ここでのノイズ補正処理は、風音等の低周波ノイズの影響を除去しうるように定められる。このノイズ補正処理は、2つの信号D1a、D1bの全体域を対象として行ってもよいが、好ましくは、風音や振動などのノイズが含まれる所定の帯域のみを対象として行ってもよい。ノイズ補正処理は、ノイズがビームフォーミング回路110において生成されるゲイン差(位相差)にもたらす乱れを低減する処理であり、したがって、位相補正、あるいはゲイン補正としてとらえることもできる。
一例として、ノイズ補正処理は、補正対象の2つの信号D1a、D1bの平均値を演算する処理を含む。平均値Yは、2つの信号D1aとD1bの単純平均であってもよい。
Y=(D1a+D1b)/2 …(1)
ノイズ除去回路108は、式(1)の平均値Yを、第3中間オーディオ信号D3としてもよい。
あるいは平均値Yに所定の係数Kを乗じた値Y’を、第3中間オーディオ信号D3として出力してもよい。
D3=Y’=Y×K
つまりノイズ補正処理は、補正対象の2つの信号D1a、D1bそれぞれに所定の係数Kを乗算する処理を行った後に、式(1)の平均値を求めてもよいし、式(1)により平均値Yを求めた後に、所定の係数Kを乗算してもよい。
係数Kは固定してもよいが、可変としてもよい。たとえば弱い風が検出されているときにはK=1/2、より強い風が検出されるときにはK=1/4のように、多段階で切り換えてもよい。つまり係数Kは、風の強度に応じて、言い換えれば検出されたノイズのレベルに応じて可変であってもよい。さらには係数Kは、ノイズのレベル以外のその他のパラメータにもとづいて変更されてもよい。
ノイズ補正処理としては、そのほかにも二乗平均平方根(RMS)やその他の処理などを用いることもできよう。
ビームフォーミング回路110は、ノイズ除去回路108からの第1中間オーディオ信号D2a、第2中間オーディオ信号D2bを受け、少なくともそれらの差分信号(D2a−D2b)を利用して、ビームフォーミング処理を行う。ビームフォーミング処理のアルゴリズムは公知技術、あるいは将来利用可能な技術を用いればよく、本発明において特に限定されない。
ビームフォーミングが施された出力オーディオ信号D4a、D4bは、図示しない後段の回路に供給される。ビームフォーミング回路110の後段の処理は特に限定されないが、たとえばフィルタリングやイコライジング処理などのデジタル信号処理および圧縮処理やエンコード処理を経て、メモリなどに書き込まれる。
図4は、ノイズ除去回路108の機能ブロック図である。このノイズ除去回路108は、第1入力オーディオ信号D1aと第2入力オーディオ信号D1bそれぞれのうち、ノイズの周波数を包含する所定の帯域(補正対象帯域という)を対象としてノイズ補正処理を行う。
ノイズ除去回路108には、フィルタ112が設けられる。フィルタ112は、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれを、複数の帯域に分割する。ここでは、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタによって、第1入力オーディオ信号D1aが、高周波成分D1aHと低周波成分D1aLに分割される。同様にローパスフィルタおよびハイパスフィルタによって、第2入力オーディオ信号D1bが、高周波成分D1bHと低周波成分D1bLに分割される。低周波成分が補正対象帯域に相当する。
ノイズ除去回路108は、(i)ノイズ検出信号S4がネゲート(ローレベル、0)されるとき、複数の帯域D1aL、D1aHに分割された第1入力オーディオ信号D1aを再合成し、再合成された信号に応じた第1中間オーディオ信号D2aを出力する。合成は、加算演算であってもよい。また複数の帯域D1bL、D1bHに分割された第2入力オーディオ信号D1bを再合成し、再合成された信号に応じた第2中間オーディオ信号D2bを出力する。
ノイズ除去回路108は、(ii)ノイズ検出信号S4がアサート(ハイレベル、1)されるとき、第1入力オーディオ信号D1aの複数の帯域のうちの補正対象帯域D1aLと第2入力オーディオ信号D1bの補正対象帯域D1bLに、上述のノイズ補正処理を施すことにより、第3中間オーディオ信号D3を生成する。そして第3中間オーディオ信号D3を、第1入力オーディオ信号D1aのその他の帯域D1aHと合成して第1中間オーディオ信号D2aを生成する。同様にノイズ除去回路108は、第3中間オーディオ信号D3を、第2入力オーディオ信号D1bのその他の帯域D1bHと合成して第2中間オーディオ信号D2bを生成する。
これらの機能は、ノイズ補正部114、第1セレクタ116a、第2セレクタ116b、第1合成部118a、第2合成部118bにより実現される。
ノイズ補正部114は、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれの補正対象帯域D1aL、D1bLを受け、それらに所定のノイズ補正処理を施すことにより、第3中間オーディオ信号D3を生成する。ノイズ補正処理は、上述のように、単純平均であってもよく、この場合、第3中間オーディオ信号D3は、式(2)で与えられる。
D3=(D1aL+D1bL)/2 …(2)
第1セレクタ116aは、第3中間オーディオ信号D3および第1入力オーディオ信号D1aの補正対象帯域D1aLを受け、ノイズ検出信号S4がアサート(1)されるとき、D3を、ネゲートされるときD1aLを選択する。同様に第2セレクタ116bは、第3中間オーディオ信号D3および第2入力オーディオ信号D1bの補正対象帯域D1bLを受け、ノイズ検出信号S4がアサート(1)されるときD3を、ネゲートされるときD1bLを選択する。
第1合成部118aは、第1セレクタ116aの出力と、第1入力オーディオ信号D1aのうち補正対象帯域以外の成分D1aHを加算する。同様に第2合成部118bは、第2セレクタ116bの出力と、第2入力オーディオ信号D1bのうち補正対象帯域以外の成分D1bHを加算する。
なおノイズ除去回路108の構成は、図4には限定されず、当業者によれば同等の機能を具備するさまざまな変形例が存在しうることが理解される。たとえば第1セレクタ116a、第2セレクタ116bを省略し、ノイズ検出信号S4に応じてノイズ補正部114の動作を切りかえてもよい。たとえば(i)ノイズ検出信号S4がアサートされるとき、ノイズ補正部114は第3中間オーディオ信号D3を、第1合成部118a、第2合成部118bに出力し、(ii)ノイズ検出信号S4がネゲートされるとき、ノイズ補正部114はノイズ補正処理を行わずに、D1aLを第1合成部118aに出力し、D1bLを第2合成部118bに出力してもよい。
なお、ノイズ補正部114の機能は、ハードウェアにより実現してもよいし、組み込みプロセッサとソフトウェアの組み合わせにより実現してもよい。
以上が実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10の構成である。続いてその動作を、ノイズが検出されない場合、ノイズが検出された場合に分けて説明する。
1. ノイズが検出されない場合
風音や振動に起因するノイズが存在しないとき、ノイズ検出信号S4はネゲートされる。このとき、ノイズ除去回路108はその入力であるD1a、D1bをスルーし、そのまま後段のビームフォーミング回路110に出力する。つまりノイズ除去回路108は、入力オーディオ信号に影響を与えない。後段のビームフォーミング回路110は、元の入力オーディオ信号D1a、D1bを受け、ビームフォーミング処理を施す。つまりノイズが入力されないときの動作は、従来と同様である。
2. ノイズが検出された場合
風音や振動に起因するノイズが存在するとき、ノイズ検出回路106によりノイズ検出信号S4がアサートされる。これにより、ノイズ除去回路108は、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれの補正対象帯域に関してはノイズ補正処理を施して第3中間オーディオ信号D3に置き換え、その他の帯域についてはそのままスルーする。
以上がオーディオ信号処理回路10の動作である。
このオーディオ信号処理回路10によれば、補正対象帯域については、第1中間オーディオ信号D2a、第2中間オーディオ信号D2bが同じ成分D3となるため、指向性は損なわれることとなるが、ビームフォーミング回路110において生成される差分信号(D2a−D2b)から、風音や振動の影響を除去することができる。また、補正対象帯域以外の帯域については、従来と同様の処理が行われるため、指向性を残すことができる。別の観点から見れば、ノイズが検出されたときには、ノイズを含む帯域をビームフォーミング処理の対象から除外しているものと把握できる。
図5は、オーディオ信号処理回路10により得られるオーディオ信号D4a(D4b)のスペクトルを示す図である。スペクトルは、第1マイク12a、第2マイク12bに対して、風速4.5m/sの風を当てた状態で、目的音4を入力し、このときに得られる出力オーディオ信号D4a(D4b)を高速フーリエ変換(FFT)したものである。
図5のグラフ(i)は、実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10により得られるスペクトルである。比較のために、ビームフォーミング処理のみを行ったときに得られるスペクトル(ii)と、オーディオ信号処理回路において、ノイズ補正処理およびビームフォーミグ処理を行わないときに得られるスペクトル(iii)と、をあわせて示す。
オーディオ信号処理回路のスペクトル(ii)は、ノイズ検出回路106の検出結果にかかわらずノイズ検出信号S4を強制的にネゲートすることにより得られるものと等価である。スペクトル(iii)は、ノイズ検出信号S4を強制的にネゲートした上で、ビームフォーミング回路110を停止(スルー)することにより得られる。
グラフ(ii)と(iii)の対比から分かるように、風音などのノイズが入力された状態でビームフォーミング処理を行うと、第1中間オーディオ信号D2aと第2中間オーディオ信号D2bのゲイン差(位相差)が大きく乱されるため、100〜1kHzの帯域におけるノイズレベルが非常に大きくなる(ii)。またノイズによるゲイン差(位相差)の乱れは、1kHz以上の帯域のノイズレベルも悪化させる。
これに対して、実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10によれば、グラフ(i)に示したように、ビームフォーミング処理を行っているにもかかわらず、ノイズレベルを、ビームフォーミング処理を行わない場合(iii)よりも、さらに低いレベルに抑制することができる。ノイズ低減の効果は、ノイズ補正部114による補正対象帯域(0〜1kHz)のみでなく、それより高い帯域にも及んでいることに留意されたい。
続いて、第1の実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10について、いくつかの変形例を説明する。
(第1変形例)
実施の形態では、ノイズ補正処理として平均処理、より具体的には単純平均を用いる場合を説明したが本発明はそれには限定されない。
平均値Yは、2つの信号D1aとD1bの重み付け平均であってもよい。
Y=(Ka×D1a+Kb×D1b)/(Ka+Kb) …(3)
Ka、Kbは、重み付け係数である。Ka+Kb=1の条件を課せば、式(3’)を得る。
Y=(Ka×D1a+Kb×D1b) …(3’)
Ka,Kbの組み合わせにより、ノイズ低減の効果と指向性のトレードオフの関係を調節できる。たとえば、係数Ka,Kbは、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれの信号レベル|D1a|、|D1b|に応じて設定してもよい。
具体的には、2つの信号D1a、D1b(もしくは、D1aL、D1bL)のうち、信号レベルが大きい一方の重み付け係数は、2つの信号のうち信号レベルが小さい他方の重み付け係数よりも小さくすることが好ましい。
|D1a|>|D1b|であるときには、第1入力オーディオ信号D1a側に、風音が多く含まれていることが推定される。そしてこの場合には、第2入力オーディオ信号D1b側の方が、目的音の示す割合が大きい可能性が高い。この場合には、Ka<Kaとすることにより、第2入力オーディオ信号D1bに含まれる目的音を多く抽出して第3中間オーディオ信号D3を生成できる。反対に|D1a|<|D1b|であるときには、Ka>Kbとすればよい。
(第2変形例)
実施の形態において第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bはそれぞれ、2個の帯域に分割されたが、本発明はそれには限定されず、3個以上の帯域に分割してもよい。
また実施の形態において、ノイズ除去回路108は、所定の帯域のみをノイズ補正処理の対象としたが本発明はそれには限定されず、すべての帯域をノイズ補正の対象としてもよい。
(第3変形例)
実施の形態では、ノイズが検出されたときに、第1中間オーディオ信号D2aの低周波成分D2aLと第2中間オーディオ信号D2bの低周波成分D2bLが、同じ信号すなわち第3中間オーディオ信号D3となる場合を説明したが、本発明はそれには限定されない。第1中間オーディオ信号D2aの低周波成分D2aLと第2中間オーディオ信号D2bの低周波成分D2bLは必ずしも同じ信号である必要はなく、少なくとも第3中間オーディオ信号D3を含んでいればよい。D2aLを、D3と、第1入力オーディオ信号D1aの低周波成分D1aLに応じた信号の和とし、D2bLを、D3と、第2入力オーディオ信号D1bの低周波成分D1bLに応じた信号の和としてもよい。この場合、補正対象帯域についても、指向性を残すことができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態において、ノイズが検出されたときに、第1中間オーディオ信号D2a、第2中間オーディオ信号D2bそれぞれの補正対象帯域を、第3中間オーディオ信号D3に置き換える処理は、それらの帯域を、ビームフォーミング回路110によるビームフォーミング処理の対象から除外することと把握できる。
図6は、第2の実施の形態に係るオーディオ信号処理回路10aを備える録音システム1aのブロック図である。オーディオ信号処理回路10aは、第1アンプ102a、第2アンプ102b、第1A/Dコンバータ104a、第2A/Dコンバータ104b、ノイズ検出回路106、フィルタ112、ビームフォーミング回路110aを含む。
フィルタ112は、第1入力オーディオ信号D1aおよび第2入力オーディオ信号D1bそれぞれを、複数の帯域に分割する。
ノイズ検出回路106は、第1入力オーディオ信号D1aおよび第2入力オーディオ信号D1bに、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定する。ノイズ検出信号S4は、ノイズが含まれると判定されたときにアサートされる。
ビームフォーミング回路110aは、(i)ノイズ検出信号S4がネゲートされるとき、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれのすべての帯域を対象としたビームフォーミング処理を行う。またビームフォーミング回路110aは、(ii)ノイズ検出信号S4がアサートされるとき、第1入力オーディオ信号D1a、第2入力オーディオ信号D1bそれぞれの補正対象帯域(低周波数領域)を、ビームフォーミング処理の対象から除外し、残りの帯域(高周波数領域)についてビームフォーミング処理を行う。
ビームフォーミング回路110aは、ビームフォーミング回路110、第3合成部120a、第4合成部120b、第5合成部122a、第6合成部122bを含む。ビームフォーミング回路110の機能は、図3のそれと同様である。
第3合成部120aは、ノイズ検出信号S4がネゲートされるときに、フィルタ112により分割された第1入力オーディオ信号D1aの複数の帯域D1aL,D1aHを再合成し、ビームフォーミング回路110に出力する。第3合成部120aは、ノイズ検出信号S4がアサートされるときは、D1aHのみをビームフォーミング回路110に出力する。
同様に第4合成部120bは、ノイズ検出信号S4がネゲートされるときに、フィルタ112により分割された第2入力オーディオ信号D1bの複数の帯域D1bL,D1bHを再合成し、ビームフォーミング回路110に出力する。第4合成部120bは、ノイズ検出信号S4がアサートされるときは、D1bHのみをビームフォーミング回路110に出力する。
第5合成部122aは、ノイズ検出信号S4がネゲートされるときに、ビームフォーミング回路110の出力D5aをそのまま出力し、ノイズ検出信号S4がアサートされるときに、ビームフォーミング回路110の出力D5aに、D1aLを合成する。
同様に第6合成部122bは、ノイズ検出信号S4がネゲートされるときに、ビームフォーミング回路110の出力D5bをそのまま出力し、ノイズ検出信号S4がアサートされるときに、ビームフォーミング回路110の出力D5bに、D1bLを合成する。
このオーディオ信号処理回路10aによれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、オーディオ信号処理回路10の用途を説明する。
図7は、オーディオ信号処理回路10を搭載する電子機器の斜視図である。図7は電子機器の一例である、デジタルビデオカメラ(カムコーダ)である。
デジタルビデオカメラ800は、筐体802、レンズ804、図示しない撮像素子、画像処理プロセッサ、記録メディアを備える。それに加えてデジタルビデオカメラ800は、第1マイク12a、第2マイク12bおよびオーディオ信号処理回路10を備える。第1マイク12a、第2マイク12bは、指向軸14の方向に沿って配置される。
そのほか、電子機器は、デジタルカメラ、ボイスレコーダ、携帯電話端末、スマートホン、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型コンピュータ、タブレット端末、オーディオプレイヤ、カーナビゲーションシステム、ヘッドセットなどであってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…録音システム、2…音源、4…音、10…オーディオ信号処理回路、12a…第1マイク、12b…第2マイク、14…指向軸、102a…第1アンプ、102b…第2アンプ、104a…第1A/Dコンバータ、104b…第2A/Dコンバータ、106…ノイズ検出回路、108…ノイズ除去回路、110…ビームフォーミング回路、112…フィルタ、114…ノイズ補正部、116a…第1セレクタ、116b…第2セレクタ、118a…第1合成部、118b…第2合成部、120a…第3合成部、120b…第4合成部、122a…第5合成部、122b…第6合成部、D1a…第1入力オーディオ信号、D1b…第2入力オーディオ信号、D2a…第1中間オーディオ信号、D2b…第2中間オーディオ信号、D3…第3中間オーディオ信号、S4…ノイズ検出信号、800…デジタルビデオカメラ。

Claims (18)

  1. 第1マイク、第2マイクそれぞれにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理するオーディオ信号処理回路であって、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号に、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定し、含まれるときにアサートされるノイズ検出信号を生成するノイズ検出回路と、
    (i)前記ノイズ検出信号がネゲートされるとき、前記第1入力オーディオ信号の成分のみを含む第1中間オーディオ信号と、前記第2入力オーディオ信号の成分のみを含む第2中間オーディオ信号と、を出力し、(ii)前記ノイズ検出信号がアサートされるとき、前記第1入力オーディオ信号と前記第2入力オーディオ信号に所定のノイズ補正処理を施して得られる第3中間オーディオ信号を生成し、前記第3中間オーディオ信号を含む前記第1中間オーディオ信号と、前記第3中間オーディオ信号を含む前記第2中間オーディオ信号と、を出力するノイズ除去回路と、
    前記ノイズ除去回路から出力される前記第1中間オーディオ信号および前記第2中間オーディオ信号を受け、それらの差分信号を利用してビームフォーミング処理を行うビームフォーミング回路と、
    を備えることを特徴とするオーディオ信号処理回路。
  2. 前記ノイズ除去回路は、前記第1入力オーディオ信号と前記第2入力オーディオ信号それぞれの所定の帯域を対象としてノイズ補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号処理回路。
  3. 前記ノイズ除去回路は、前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号それぞれを、複数の帯域に分割するフィルタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ信号処理回路。
  4. 前記ノイズ除去回路は、
    (i)前記ノイズ検出信号がネゲートされるとき、複数の帯域に分割された前記第1入力オーディオ信号を合成し、合成された信号に応じた前記第1中間オーディオ信号を出力するとともに、複数の帯域に分割された前記第2入力オーディオ信号を合成し、合成された信号に応じた前記第2中間オーディオ信号を生成し、
    (ii)前記ノイズ検出信号がアサートされるとき、前記第1入力オーディオ信号の複数の帯域のうちの所定のひとつである補正対象帯域と前記第2入力オーディオ信号の前記補正対象帯域に前記ノイズ補正処理を施すことにより前記第3中間オーディオ信号を生成し、前記第3中間オーディオ信号を、前記第1入力オーディオ信号のその他の帯域と合成して前記第1中間オーディオ信号を生成し、前記第3中間オーディオ信号を、前記第2入力オーディオ信号のその他の帯域と合成して前記第2中間オーディオ信号を生成することを特徴とする請求項3に記載のオーディオ信号処理回路。
  5. 前記ノイズ除去回路による補正対象の帯域は、0〜500Hzの帯域を含むことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のオーディオ信号処理回路。
  6. 前記ノイズ除去回路は、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号の全体域を補正対象とすることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号処理回路。
  7. 前記ノイズ補正処理は、補正対象の2つの信号の平均値を演算する処理を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のオーディオ信号処理回路。
  8. 前記平均値は、前記2つの信号の単純平均であることを特徴とする請求項7に記載のオーディオ信号処理回路。
  9. 前記平均値は、前記2つの信号の重み付け平均であることを特徴とする請求項7に記載のオーディオ信号処理回路。
  10. 前記2つの信号のうち大きい一方の重み付け係数は、前記2つの信号のうち小さい他方の重み付け係数よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載のオーディオ信号処理回路。
  11. 前記ノイズ補正処理は、前記補正対象の2つの信号に所定の係数を乗算する処理、および前記平均値に所定の係数を乗算する処理の少なくとも一方をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のオーディオ信号処理回路。
  12. 前記係数は、検出されたノイズのレベルに応じて可変であることを特徴とする請求項11に記載のオーディオ信号処理回路。
  13. 第1、第2マイクにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理するオーディオ信号処理回路であって、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号それぞれを、複数の帯域に分割するフィルタと、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号に、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定し、含まれるときにアサートされるノイズ検出信号を生成するノイズ検出回路と、
    (i)前記ノイズ検出信号がネゲートされるとき、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれのすべての帯域を対象としたビームフォーミング処理を行い、(ii)前記ノイズ検出信号がアサートされるとき、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれの補正対象帯域を、ビームフォーミング処理の対象から除外し、残りの帯域についてビームフォーミング処理を行った後に、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれの前記補正対象帯域の信号に、前記ビームフォーミング処理を行った信号を合成する、ビームフォーミング回路と、
    を備えることを特徴とするオーディオ信号処理。
  14. 第1チャンネルのマイクの出力信号を増幅する第1アンプと、
    第2チャンネルのマイクの出力信号を増幅する第2アンプと、
    前記第1アンプの出力信号をデジタルの前記第1入力オーディオ信号に変換する第1A/Dコンバータと、
    前記第2アンプの出力信号をデジタルの前記第2入力オーディオ信号に変換する第2A/Dコンバータと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のオーディオ信号処理回路。
  15. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のオーディオ信号処理回路。
  16. 第1チャンネルのマイクと、
    第2チャンネルのマイクと、
    請求項14に記載のオーディオ信号処理回路を備えることを特徴とする電子機器。
  17. 第1、第2マイクにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理する方法であって、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号に、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定するステップと、
    (i)前記ノイズが含まれないと判定されたとき、前記第1入力オーディオ信号の成分のみを含む第1中間オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号の成分のみを含む第2中間オーディオ信号を出力し、(ii)前記ノイズが含まれると判定されたとき、前記第1入力オーディオ信号と前記第2入力オーディオ信号に所定のノイズ補正処理を施して得られる第3中間オーディオ信号を生成し、前記第3中間オーディオ信号を、前記第1中間オーディオ信号および前記第2中間オーディオ信号とするステップと、
    前記第1中間オーディオ信号および前記第2中間オーディオ信号を受け、それらの差分信号を利用してビームフォーミング処理を行うステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  18. 第1、第2マイクにより集音された第1入力オーディオ信号、第2入力オーディオ信号を処理する方法であって、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号それぞれを、複数の帯域に分割するステップと、
    前記第1入力オーディオ信号および前記第2入力オーディオ信号に、許容量を超えるノイズが含まれるか否かを判定するステップと、
    (i)前記ノイズが含まれないと判定された場合に、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれのすべての帯域を対象としたビームフォーミング処理を行うステップと、
    (ii)前記ノイズが含まれると判定されたとき、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれの補正対象帯域をビームフォーミング処理の対象から除外し、残りの帯域についてビームフォーミング処理を行った後に、前記第1入力オーディオ信号、前記第2入力オーディオ信号それぞれの前記補正対象帯域の信号に、前記ビームフォーミング処理を行った信号を合成するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
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