JP6411623B1 - 採水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】採水管の詰まり防止機能を備えた採水装置を提供する。【解決手段】この採水装置80、80aは、採水管34の吐出口(ノズル34b)を膜分離槽30及び生物処理槽20の液面よりも上に位置させる。また、採水ポンプ手段34aを間欠運転する。これにより、採水ポンプ手段34aの停止時には採水管34内の残留水が自重によって水処理設備100の処理槽(本例では生物処理槽20)側に逆流し、これにより採水管34の逆洗が行われる。そしてこの定期的な逆洗により採水管34内に付着した夾雑物等は脱離し、採水管34の詰りを防止することができる。さらに、この採水装置80、80aは、残留水の逆流が全て完了する前に開閉弁38を閉動作し残留水の逆流を停止する。これにより、再稼働時の送水負荷を軽減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理設備の水質を自動で測定する測定機器に検水を供給するための採水装置に関するものである。
現在、下水道、農業集落排水施設及び浄化槽による全国の汚水処理人口普及率は90%を超えており、将来的に人口が減少していく社会的状況において、水処理設備のより効率的な運用が求められている。この問題点に関し、例えば下記[特許文献1]には濃縮汚泥の一部を生物処理槽やこの生物処理槽の前段に位置する調整槽に返送し、濃縮汚泥中のバチルス菌を用いて余剰汚泥の減容と悪臭の低減とを図る発明が記載されている。
また、生活系排水の処理は、有機物の分解に加えアンモニアの酸化、硝酸の脱窒による窒素処理が必要とされており、[特許文献1]にも記載されているように、曝気による好気性条件下での生物処理が広く行われている。ただし、曝気のためのブロアの消費電力は全体の約4分の1〜2分の1を占め、水処理設備の効率的な運用のためにはブロアの適正運転による省電力化が重要な課題となっている。この問題点に対し生物処理槽(曝気槽)の水質を自動的に測定して、この測定結果に基づいてブロアの適正運転を行い消費電力を削減する水処理設備が増加傾向にある。
このような水質の自動測定方法の一つとして、例えば下記[特許文献2]に記載されているように、水処理設備の経路上に水質センサを設置し、この水質センサの測定値によりブロア等の各部の動作を制御する方法が考えられる。しかしながら、この方法では測定箇所ごとに水質センサが必要となりシステム構成が複雑化する他、設備コストが高額となる可能性がある。
この問題点に対し、例えば生物処理槽の処理水を分離膜等を用いて濾過(膜分離)し、その濾水を検水として測定機器に送って処理水中の溶存態物質等の濃度を所定の時間間隔で自動的に測定する測定装置が実用化されている。この分離膜を用いた構成では、比較的簡易な装置構成で水質の自動測定が可能となる。ただし、膜分離を行うにはある程度の吸引力を要するため、検水を送水する検水管は長くできず、分離膜と測定機器とを離して設置することが難しい。このため、分離膜を処理槽に直接設置する場合には測定機器も処理槽の近くに配置する必要があり装置構成の自由度が制限される。この問題点に対し、水処理設備の槽とは別に膜分離槽を設け、この膜分離槽に分離膜を設置するとともに処理槽(生物処理槽)の水を活性汚泥ごと供給して、この膜分離槽で膜分離を行う構成が考えられる。この構成では水処理設備の経路から独立した膜分離槽から検水を取得するため、測定機器の設置場所の自由度が高く、既存の水処理設備にも比較的容易に設置することができる。
特開2005−296852号公報 特開2013−202511号公報
しかしながら、膜分離槽は水質測定の採水用に設けられた槽であるから一般的に容量が小さく、これに処理水を送水する採水管の径も小さい。また、生物処理槽の処理水には毛髪等の夾雑物を含む活性汚泥が混合しているため、径の小さい採水管では詰まり易く、長期間の安定した送水が困難であるという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、採水管の詰まり防止機能を備えた採水装置の提供を目的とする。
本発明は、
(1)固液分離を行う分離膜32と、前記分離膜32が設置された膜分離槽30と、水処理設備100の所定の処理槽(生物処理槽20)の処理水を前記膜分離槽30に供給する採水管34と、前記採水管34に処理水を送水する採水ポンプ手段34aと、前記分離膜32を通過した検水を測定機器10に供給する検水管36と、を有する採水装置において、
前記採水管34の吐出口(ノズル34b)は前記膜分離槽30及び前記処理槽の液面よりも上に位置するとともに前記採水管34の取水側に開閉弁38を有し、
前記採水ポンプ手段34aは間欠運転するとともに、前記採水ポンプ手段34aの停止後、前記採水管34中に残留した処理水の前記処理槽への逆流が完了する前に前記開閉弁38が閉動作することを特徴とする採水装置80、80aを提供することにより、上記課題を解決する。
)水処理設備100の他の処理槽の処理水を検水管36に送る第2の採水管44と、
測定機器10への検水の流路を前記第2の採水管44側と分離膜32側とで切り替える流路切替手段48と、をさらに有し、
前記流路切替手段48は検水の流路を採水ポンプ手段34aの動作時には分離膜32側に切り替えるとともに、前記採水ポンプ手段34aの停止時には前記第2の採水管44側に切り替えることを特徴とする上記(1)に記載の採水装置80aを提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る採水装置は、採水管の吐出口を膜分離槽及び取水する槽の液面よりも上に位置させるとともに採水ポンプ手段を間欠運転する。これにより、採水ポンプ手段の停止時には採水管内の残留水が自重によって取水する槽側に逆流し、これにより採水管の逆洗が行われる。そしてこの定期的な逆洗により採水管の詰りを防止することができる。また、本発明に係る採水装置は、残留水の逆流が全て完了する前に開閉弁を閉動作し残留水の逆流を停止する。これにより、再稼働時の送水負荷を軽減することができる。
本発明に係る採水装置を説明する図である。 本発明に係る第2の採水装置を説明する図である。
本発明に係る採水装置について図面に基づいて説明する。先ず、本発明を適用する水処理設備100について説明する。尚、ここでは生活系排水を浄化して河川等に放流する水処理設備100を用いて説明を行うが、本発明を適用する水処理設備100はこれに限定されるものではなく、例えば上水や工業排水の水処理設備、プールや温泉、温浴施設等の浄水設備など、夾雑物との固液分離が必要な如何なる水処理設備にも適用が可能である。また、採水する槽に関しても目的や測定項目によって適宜選択が可能であり、特にブロア14の適正運転を目的とする場合には、本例に示すように生物処理槽20(曝気槽)の処理水を採水することが好ましい。
ここで、本発明に好適な水処理設備100は、例えば排水等を一旦貯水し水量及び水質を調整する調整槽22と、この調整槽22から供給される原水を貯留してブロア14による曝気を行い好気性菌による有機物の分解、アンモニアの硝化、及び嫌気下における脱窒等の生物処理を行う生物処理槽20と、この生物処理槽20の処理水を静置して活性汚泥等の固形物を沈殿させ固液分離する沈殿槽26と、この沈殿槽26の上澄みに対し例えば次亜塩素酸ナトリウム等の殺菌剤を投与する消毒槽28と、ブロア14の動作を制御するブロア制御部12と、を少なくとも有している。
そして、本発明に係る採水装置80は水処理設備100の所定の処理槽の水を固液分離して測定機器10に供給するものであり、処理水の固液分離を行う分離膜32と、この分離膜32が設置された膜分離槽30と、水処理設備100の所定の処理槽の処理水を膜分離槽30に供給する採水管34と、この採水管34に処理水を送水する採水ポンプ手段34aと、分離膜32を通過した検水を測定機器10に供給する検水管36と、この検水管36に検水を送水する吸引ポンプ手段36aと、採水管34の取水側(水処理設備100の処理槽側)に設けられた開閉弁38と、膜分離槽30の余剰な処理水を水処理設備100の所定の槽に返送するオーバーフロー管40と、採水ポンプ手段34aを間欠運転するとともに開閉弁38の開閉等を制御する図示しない採水制御部と、を有している。
次に、本発明に係る採水装置80の各部の構成を説明する。先ず、採水ポンプ手段34aは処理槽中の処理水を夾雑物ごと圧送可能な周知のポンプ手段を用いることができる。特に、処理槽が生物処理槽20の場合には汚水用水中ポンプを用いて、処理水を活性汚泥ごと送水することが好ましい。また、採水管34は採水ポンプ手段34aが取水した処理水を活性汚泥等の夾雑物ごと膜分離槽30に送水するものであり、合成樹脂もしくは金属製の周知のパイプもしくはホースを用いることができる。中でも特に口径10A〜50A程度の合成樹脂製のホースとパイプとを適宜組み合わせて構成することが好ましい。また、採水管34の吐出口にはノズル34bを設け、このノズル34bの口径を最適化することで採水管34の流量を適切な値に固定することが好ましい。尚、採水管34の流量は前述のように基本的にノズル34bの口径によって設定し、可変バルブ等の流量調整機構は設けない。ここで、流量調整機構を採水管34に設けた場合、この流量調整機構の狭隘部に処理水中の夾雑物が詰り易く、安定的な送水が難しい。このため本発明に係る採水装置80ではノズル34bの口径により流量を決定し、採水管34の経路上に際立った狭隘部を設けない構成としている。尚、際立った狭隘部を有さなければ口径が可変なノズル34bを用いても良い。また、吐出口(ノズル34b)は膜分離槽30及び処理槽(生物処理槽20)の液面よりも上に位置させる。これにより、採水ポンプ手段34aの停止時には採水管34内に残留した処理水が自重によって処理槽(生物処理槽20)側に逆流する。
また、採水管34の取水側(処理槽側)には開閉弁38が設けられる。この開閉弁38は採水制御部による開閉操作が可能な周知の開閉弁を用いることができる。尚、開閉弁38は内部に際立った狭隘部が存在しない構造の物を用いることが好ましい。
また、膜分離槽30は測定機器10の近傍に配置され、槽内に分離膜32を有するとともに、採水管34を介して水処理設備100からの処理水が供給される。尚、生物処理槽20の処理水を膜分離槽30に供給する場合には、膜分離槽30にも曝気機構を設けることが好ましい。また、膜分離槽30は余剰な処理水(以後、余剰水とする)を水処理設備100の所定の槽に返送するオーバーフロー管40を有している。尚、生物処理槽20の処理水を膜分離槽30に供給する場合には、余剰水を活性汚泥とともに生物処理槽20もしくは生物処理槽20よりも上流の例えば図1に示す調整槽22に返送することが好ましい。このうち特に調整槽22に返送する構成では、生物処理槽20で活性化した好気性菌を上流に位置する調整槽22に返送するため、後段の生物処理槽20における生物処理をより効果的に行うことができる。これにより、悪臭の防止、汚泥の減容化、処理水の水質の向上等の好ましい効果を得ることができる。尚、この調整槽22への余剰水の返送量は水処理設備100の流量の5%〜15%が好ましく8%〜12%が特に好ましい。尚、流量が5%よりも少ない場合には余剰水の返送量が少なく生物処理の向上効果が小さい。また15%よりも多い場合には返送量が過多となり水処理設備100全体としての処理能力が悪化する。尚、膜分離槽30から測定機器10に送水される検水の量は膜分離槽30へ供給される処理水の量の1%〜2%程度と小さいから、処理水の供給量とオーバーフロー管40による返送量とはほぼ同等となる。
尚、処理水の供給量に対して採水ポンプ手段34aの能力が過大な場合には、開閉弁38と採水ポンプ手段34aとの間に返送管34cを設けて過剰な処理水を生物処理槽20に返送するようにしても良い。この構成では処理水の供給量をノズル34bの口径と返送管34cの口径の双方で調整可能なため供給量の調整を楽に行える他、採水ポンプ手段34aの負荷を軽減することができる。
また、膜分離槽30に設置する分離膜32は測定機器10の測定に十分な固液分離が行なえれば如何なるものを用いても良い。尚、分離膜32を活性汚泥の分離に用いる場合にはMF膜(精密濾過膜)を用いることが好ましい。中でも特に吸引口を備えた枠体の両平面にMF膜が固定された平板濾過ユニットを用い、この平板濾過ユニットの吸引口に検水管36を接続して用いることが装置構成の簡略化の面から最も好ましい。
また、吸引ポンプ手段36aは所定の吸引能力を有する周知の液送ポンプを用いることができる。また、検水管36の管路長は吸引ポンプ手段36aの吸引力による検水の送水と膜分離とが十分に行える長さとする。
また、採水装置80と接続する測定機器10は、目的とする測定項目を自動で測定することが可能な周知の測定機器を用いることができる。尚、ここでは測定機器10として水中のNH−N(アンモニア性窒素)濃度及びNOx-N(硝酸・亜硝酸性窒素)濃度を測定するものを用いている。
次に、本発明に係る採水装置80の動作を説明する。先ず、生活系排水(原水)が調整槽22に流入する。そして、この調整槽22において原水の流量や濃度、pH等の調整が行われる。次に、原水は生物処理槽20に流入する。この生物処理槽20ではブロア14がブロア制御部12によって所定の時間間隔で間欠動作する。そして、ブロア14の動作時には曝気が行われ槽内は好気状態となる。これにより、生物処理槽20内の好気性菌及び微生物が処理水中の有機物の分解及びアンモニアの硝化を行う。また、ブロア14の停止時には槽内は嫌気状態となり、槽内の脱窒素菌が硝酸の脱窒を行う。そして、これらが交互に行われることで、処理水に対する生物処理が行われる。このブロア14の間欠運転の時間間隔は水処理設備100の能力や流入する排水によって異なるが概ね30分〜2時間であり、45分〜1時間が一般的である。そして、生物処理槽20にて生物処理された処理水は次に沈殿槽26に流入し静置される。これにより、活性汚泥等の固形物は下方に沈殿し固液分離が行われる。次に、沈殿槽26の上澄みが消毒槽28に流入する。そして、この消毒槽28において所定量の殺菌剤が例えば殺菌剤添加装置28aによって添加され処理水の殺菌消毒処理が行われる。そして、殺菌の行われた処理水は河川等へ放流される。
また、これと並行して採水ポンプ手段34aが生物処理槽20内の処理水を活性汚泥ごと取水し採水管34で圧送する。そして、この処理水は採水管34を通ってノズル34bから膜分離槽30に吐出される。尚、膜分離槽30の余剰水はオーバーフロー管40を介して例えば調整槽22に返送される。また、吸引ポンプ手段36aが動作し、例えば平板濾過ユニットの吸引口から枠体内の検水を吸引する。この検水の吸引により、新たな処理水が平板濾過ユニットの分離膜32から枠体内に流入する。このとき、活性汚泥等の固形物は分離膜32を通過できず、これにより膜分離(濾過)が行われる。
また、吸引ポンプ手段36aにより吸引された検水は検水管36を通して測定機器10に供給され、この測定機器10において例えばNH−N濃度やNOx-N濃度等の所定の水質測定が行われる。そして、測定機器10はこの測定結果をブロア制御部12に出力するとともに所定の記録媒体に記録する。尚、測定後の検水は例えばオーバーフロー管40に排水される。
ブロア制御部12は測定機器10からの測定結果に基づいてブロア14の風量(曝気量)を変化させる。例えば、測定機器10の測定値が水質の悪化を示す値の場合、ブロア制御部12はブロア14の風量を増加させ生物処理を促進させる。また、測定機器10の測定値が優良な場合、ブロア制御部12はブロア14の風量を減少させ消費電力を低減する。これにより、ブロア14は生物処理を良好な状態で維持可能な適切な消費電力で動作する。これにより、電力消費量が抑制され電力コストの削減を図ることができる。
次に、本発明に係る採水装置80の特徴的な動作に関して説明する。先ず、採水制御部は採水ポンプ手段34aのオン・オフを制御して間欠運転する。この採水ポンプ手段34aの間欠運転の間隔はブロア14の間欠運転の間隔と略同等としても良いし、異なる独立した時間間隔としても良い。尚、採水制御部は採水ポンプ手段34aのオン・オフと同時に吸引ポンプ手段36aのオン・オフを行っても良い。この構成では、採水ポンプ手段34aの停止と同時に検水の測定機器10への供給も停止する。
そして、採水制御部が採水ポンプ手段34aをオフすると膜分離槽30への処理水の供給が停止する。このとき、採水管34の吐出口(ノズル34b)は膜分離槽30及び生物処理槽20の液面よりも上に位置するから、採水管34内に残留した処理水(以後、残留水とする)は自重によって生物処理槽20側に逆流する。これにより採水管34の逆洗が行われ、仮に採水管34内に汚泥や夾雑物が引っ掛かっていた場合でも、これを離脱させることができる。ただし、逆流が全て完了し採水管34内の残留水が処理槽の液面高さまで吐出してしまうと、採水ポンプ手段34aの再稼働時に送水負荷が大きく、特に採水管34の管路長が長い場合等に送水の不具合や消費電力の増加等が生じる可能性が有る。よって、採水制御部は採水ポンプ手段34aの停止後、所定の時間間隔を取った後に開閉弁38を閉動作する。これにより、残留水の逆流は停止する。尚、このときの所定の時間間隔とは、残留水の逆流が完了する前までの時間であり、例えば残留水の10%〜50%が吐出する時間である。この開閉弁38が動作する時間間隔は、採水装置80の設置時等に予め計測するなどして取得し設定することが好ましい。そして、この構成では採水管34内の残留水が全て抜けきらないため、採水ポンプ手段34aの再稼働時の送水負荷を軽減することができ、送水の不具合等を防止することができる。
次に、所定の停止期間が終了すると採水制御部は開閉弁38を開動作するとともに採水ポンプ手段34a及び、吸引ポンプ手段36aをオンする。これにより、採水ポンプ手段34aが生物処理槽20の処理水を採水管34に圧送し、膜分離槽30に供給する。また、吸引ポンプ手段36aが検水を吸引し測定機器10に供給する。そして、分離膜32による膜分離と測定機器10による検水の測定が再開する。
次に、本発明に係る第2の採水装置80aについて図2を用いて説明を行う。本発明に係る第2の採水装置80aは水処理設備100の他の処理槽、例えば消毒槽28の処理水を検水として検水管36に送る第2の採水管44と、測定機器10の検水の流路を第2の採水管44側と分離膜30側とで切り替える流路切替手段48と、をさらに有している。尚、流路切替手段48としては採水制御部によって切り替えが可能な周知の三方弁や切替弁等を用いることができる。そして、採水制御部は採水ポンプ手段34aの動作時には流路切替手段48の流路を分離膜32側に切り替える。これにより、測定機器10へ供給される検水は分離膜32を通過した生物処理槽20の濾水となる。また、採水ポンプ手段34aの停止時には流路切替手段48の流路を第2の採水管44側に切り替える。これにより、測定機器10へ供給される検水は消毒槽28の処理水、即ち水処理設備100が放流する処理水となる。そして、測定機器10はこの消毒槽28の処理水を測定して記録するとともに、異常が存在する場合には管理者に警告を発するなどの然るべき措置を講じる。尚、第2の採水装置80aにおいては吸引ポンプ手段36aはブロア14のオン・オフに関わらず常時動作する。
そして、この第2の採水装置80aでは、採水ポンプ手段34aの停止中に消毒槽28の水質測定を行う。このため、水処理設備100の二つの槽の水質測定を交互に行うことができる。
以上のように、本発明に係る採水装置80、80aは、採水管34の吐出口(ノズル34b)を膜分離槽30及び生物処理槽20の液面よりも上に位置させる。また、採水ポンプ手段34aを間欠運転する。これにより、採水ポンプ手段34aの停止時には採水管34内の残留水が自重によって水処理設備100の処理槽(本例では生物処理槽20)側に逆流し、これにより採水管34の逆洗が行われる。そしてこの定期的な逆洗により採水管34内に付着した夾雑物等は脱離し、採水管34の詰りを防止することができる。さらに、本発明に係る採水装置80、80aは、残留水の逆流が全て完了する前に開閉弁38を閉動作し残留水の逆流を停止する。これにより、再稼働時の送水負荷が軽減され、送水の不具合等を防止することができる。
また、本発明に係る採水装置80、80aは水処理設備100の経路から独立した膜分離槽30を設け、この膜分離槽30から測定機器10に検水を送水する。これにより、連続的且つ安定的な検水の送水を行うことができる。また、測定機器10による信頼性の高い水質測定を行うことができる。さらに、分離膜32や測定機器10のメンテナンスを楽に行うことができる。
またさらに、本発明に係る採水装置80、80aは、採水管34、膜分離槽30、オーバーフロー管40が水処理設備100に対する還流路を構成する。このため、水処理設備100が生物処理槽20を有する場合には、返送量(膜分離槽30への処理水の供給量)を最適化するとともに、取水した活性汚泥を生物処理槽20の上流の槽に返送することで、生物処理槽20における処理効率を向上することができる。
尚、本例で示した採水装置80、80a、水処理設備100の各部の構成、機構、動作、配管経路等は一例であるから、特に本例に限定される訳ではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。また、本発明に係る採水装置80、80aは生物処理槽20を有する水処理設備100のみならず、検水の固液分離が必要な如何なる水処理設備100にも適用することができる。
10 測定機器
20 生物処理槽(処理槽)
30 膜分離槽
32 分離膜
34 採水管
34a 採水ポンプ手段
34b ノズル(吐出口)
36 検水管
38 開閉弁
44 第2の採水管
48 流路切替手段
80、80a 採水装置
100 水処理設備

Claims (2)

  1. 固液分離を行う分離膜と、前記分離膜が設置された膜分離槽と、水処理設備の所定の処理槽の処理水を前記膜分離槽に供給する採水管と、前記採水管に処理水を送水する採水ポンプ手段と、前記分離膜を通過した検水を測定機器に供給する検水管と、を有する採水装置において、
    前記採水管の吐出口は前記膜分離槽及び前記処理槽の液面よりも上に位置するとともに前記採水管の取水側に開閉弁を有し、
    前記採水ポンプ手段は間欠運転するとともに、前記採水ポンプ手段の停止後、前記採水管中に残留した処理水の前記処理槽への逆流が完了する前に前記開閉弁が閉動作することを特徴とする採水装置。
  2. 水処理設備の他の処理槽の処理水を検水管に送る第2の採水管と、
    測定機器への検水の流路を前記第2の採水管側と分離膜側とで切り替える流路切替手段と、をさらに有し、
    前記流路切替手段は検水の流路を採水ポンプ手段の動作時には分離膜側に切り替えるとともに、前記採水ポンプ手段の停止時には前記第2の採水管側に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の採水装置。
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