JP6410550B2 - 冷蔵庫及びそれを備えたネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵室に保管されている食品の保存品質を維持しつつ、省エネ効果を得ることができる冷蔵庫及びそれを備えたネットワークシステムに関するものである。
昨今の省エネ志向の高まりから、各種家電機器では様々な節電機能が搭載されている。代表的なものとして空調機では、人の在否検知による電源のON/OFF制御機能、人の動きの少ない夜間に運転能力を制限するセーブモードなどが挙げられる。
しかし、貯蔵室に保管されている食品を管理する冷蔵庫においては、人の在否や昼夜を問わず継続的な冷却運転が求められ、その際に必要となる冷却能力は、食品の冷却負荷量及びユーザの使用状況により大きく変化する。したがって、節電運転を実施する場合にも、食品の保存品質を維持したうえで、収納負荷状況やユーザの使用状況に対応した、過不足のない冷却環境を形成する必要がある。
そこで、貯蔵室に保管されている食品の量に応じて冷却能力を制御する従来の冷蔵庫として、貯蔵室内の温度を検知する温度センサと、貯蔵室内の食品の重量を検知する重量センサとを設置し、温度センサによる検知結果と重量センサによる検知結果とに基づいて、圧縮機の回転数または貯蔵室内の食品の温度を制御することで、過剰な冷却や冷却不足を防止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば地域的特性に基づいて冷蔵及び冷凍環境を自動制御する従来の冷蔵庫として、冷蔵庫が設置されている地域に適したアプリケーションを、ネットワークからダウンロードし、地域特有の食品を保管するうえで、最適な環境を形成することが可能なものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−011383号公報(例えば、[0019]〜[0027]、図3〜図7参照) 特許第3636441号公報(例えば、[0007]〜[0014]、図2、図3参照)
特許文献1に記載の冷蔵庫では、貯蔵室内の温度が高くても食品の重量が軽い場合は冷却を抑制するので、過剰な冷却や凍結を防止することができる。また、貯蔵室内の温度が低くても食品の重量が重い場合は冷却を継続するので、貯蔵室内に食品を詰め込んだ場合でも局所的な冷却不足を回避できる。
しかし、食品の種類やユーザの使用状況は反映されていないため、より低温で保存するべき生鮮食品と低温障害のある野菜とを同一温度で保存するという状況が発生し、それによって品質劣化が発生してしまうという課題があった。また、長期間の留守に対して必要以上に冷却することによって、消費電力が無駄に増加してしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載の冷蔵庫では、冷蔵庫が設置されている地域に適したアプリケーションをダウンロードし、地域特有の食品に対応した温度環境を選定している。しかし、食品の負荷量やユーザの使用状況は反映されず、地域ごとの特定のパターンで冷却されるので、負荷量によっては過不足のある冷却運転になる。そのため、品質の劣化が発生したり、消費電力が無駄に増加したりしてしまうという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、食品の保存品質を維持したうえで、省エネ効果を得ることができる冷蔵庫及びそれを備えたネットワークシステムを提供することを目的としている。
本発明に係る冷蔵庫は、外郭を構成する本体と、前記本体内に設けられた複数の貯蔵室と、前記貯蔵室に対する食品の収納情報、またはユーザのスケジュール情報に基づいて前記貯蔵室の推奨設定温度を算出する推奨設定温度算出手段と、前記推奨設定温度算出手段によって算出された前記推奨設定温度の承認または修正をユーザに促す推奨設定温度承認修正手段と、前記推奨設定温度承認修正手段により前記ユーザが承認または修正した前記推奨設定温度を前記貯蔵室の設定温度として確定させる設定温度確定手段と、ユーザのスケジュール情報を入力するスケジュール設定手段と、前記スケジュール設定手段で入力された前記ユーザのスケジュール情報を受信して整理するスケジュール管理手段と、を備え、前記推奨設定温度算出手段は、前記スケジュール管理手段にて整理された前記ユーザのスケジュール情報に基づいて前記推奨設定温度を算出するものである。
本発明に係る冷蔵庫によれば、食品の収納情報またはユーザのスケジュール情報、つまりユーザの使用状況に基づいて推奨設定温度を算出し、ユーザが承認または修正したうえで設定温度を決定して冷却制御に反映しているので、過不足のない冷却運転を実施でき、個々のユーザが必要とする食品の保存品質を維持したうえで、省エネ効果を得ることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の概略構成図(正面図)である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の概略構成図(側面断面図)である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の収納食品入力/表示装置に表示された収納食品の設定画面を示す一例である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の収納食品入力/表示装置に表示された収納食品の確認画面(収納した食品を確認する画面)を示す一例である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の収納食品入力/表示装置に表示された収納食品の確認画面(使用した食品を消去する画面)を示す一例である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の推奨設定温度表示/修正装置に表示された設定温度の確認画面を示す一例である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の概略構成図(側面断面図)である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫のスケジュール入力/表示装置においてユーザのスケジュール表示画面を示す概念図の一例である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の推奨設定温度算出手段における算出された推奨設定温度の一例である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫が載置される宅内システムの概略構成図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の概略構成図(側面断面図)である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫が載置される宅内システムにおける各家電機器の消費電力レベルを示す履歴データの一例である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫が載置される宅内システム及び宅外システムの概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の概略構成図(正面図)、図2は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の概略構成図(側面断面図)である。なお、図2は、図1に示したA−A面の側面断面図である。
本実施の形態1に係る冷蔵庫1000は、図1に示すように前面が開口した筐体20と、筐体20の開口を開閉する扉30と、からなる本体40で外郭が構成されている。また、本体40内には、複数の貯蔵室を備えている。その複数の貯蔵室は、例えば、冷蔵室100、製氷室200、切替室300、冷凍室400、野菜室500からなり、各貯蔵室は、上から冷蔵室100、製氷室200及び切替室300、冷凍室400、野菜室500の順で配置されている。扉30は、各貯蔵室に対応して設けられており、各扉30を開閉することにより、各貯蔵室の開口が開閉され、各貯蔵室に食品を出し入れできるようになっている。
冷蔵室100の扉30には操作パネル1が設けられており、各貯蔵室の設定温度レベルを入力及び表示できるようになっている。操作パネル1には、各貯蔵室に収納される食品を入力及び表示可能な収納食品入力/表示装置2と、各貯蔵室の最適な温度である推奨設定温度を表示及び修正可能な推奨設定温度表示/修正装置5とが内蔵されている。なお、操作パネル1が設けられている位置は、冷蔵室100の扉30に限定されるものではなく、他の貯蔵室の扉30や筐体20の側面など、本体40の外面側に設けられていればよい。
なお、収納食品入力/表示装置2は、本発明の「収納食品設定手段」に相当し、推奨設定温度表示/修正装置5は、本発明の「推奨設定温度承認修正手段」に相当する。
冷蔵室100の内部には、図2に示すように上下方向に所定の間隔を空けて食品等を載置する複数段の棚112が架設されており、複数の部屋が形成されている。そして、そのうちの最も下側に位置する部屋はチルド室110となっており、チルド室110内に設置されたチルドケース111は、レール等の案内冶具(図示せず)により、冷蔵室100の背面側から扉30側へ引き出せるように構成されている。また、製氷室200、切替室300、冷凍室400、野菜室500は、それぞれの扉30とともに、冷蔵庫1000の背面側から正面側へ引き出せるように構成されている。
また、この冷蔵庫1000は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路と、この冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路とを備えている。
冷凍サイクル回路は、圧縮機1001、圧縮機1001から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器(図示せず)、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる絞り装置(図示せず)、及び、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷却器1002等、によって構成されている。
なお、圧縮機1001は、例えば冷蔵庫1000の背面側の下部に設けられており、冷却器1002は、後述する冷却風路1010上に設けられている。また、冷却風路1010上には、冷却器1002で冷却された空気を各貯蔵室へ搬送する、つまり、冷蔵庫1000内で空気を循環させる空気搬送装置1003も設けられている。
この冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路は、冷却風路1010、戻り風路1020、冷蔵室戻り風路101、及び野菜室戻り風路501等から構成されている。
冷却風路1010は、例えば冷蔵庫1000の背面部に形成されており、冷却器1002にて冷却された空気が、各貯蔵室に搬送される通風路である。そして、冷却風路1010から各貯蔵室への冷却空気の流入量は、冷却風路1010内に設置されたダンパ(図2では、冷蔵室用の冷蔵室ダンパ102のみ図示)によって調節される。
戻り風路1020は、各貯蔵室を冷却した空気が、冷却器1002へ搬送される通風路である。
なお、ダンパ(冷蔵室ダンパ102を含む)は、本発明の「吹出風量制御装置」に相当する。
冷蔵室戻り風路101は、冷蔵室100及びチルド室110を冷却した空気が、野菜室500に搬送される通風路である。そして、冷蔵室100及びチルド室110を冷却した空気は、野菜室戻り風路501において野菜室500を冷却した空気と混合され、冷却器1002に搬送される。
冷蔵庫1000の背面には制御基板1004が設けられており、その制御基板1004には、収納食品管理手段3、推奨設定温度算出手段4、設定温度確定手段6、及び冷却制御手段7が実装されている。
収納食品管理手段3は、操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2、及び制御基板1004に実装された推奨設定温度算出手段4と接続されている。そして、収納食品入力/表示装置2で入力された収納食品情報を受信して整理し、その情報を収納食品入力/表示装置2に表示させるとともに、推奨設定温度算出手段4に送信する。
推奨設定温度算出手段4は、制御基板1004に実装された収納食品管理手段3の他に、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5と接続されている。そして、収納食品管理手段3から受信した収納食品情報に基づいて算出した推奨設定温度を、推奨設定温度表示/修正装置5に送信する。
設定温度確定手段6は、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5、及び制御基板1004に実装された冷却制御手段7と接続されている。そして、推奨設定温度表示/修正装置5において、ユーザによって承認あるいは修正された推奨設定温度の情報を受信して設定温度を確定させ、冷却制御手段7に制御変更指示を送信する。
冷却制御手段7は、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他のダンパ(図示せず)に接続されている。そして、設定温度確定手段6から受信した制御変更指示により、必要な機器に制御信号を送る構成となっている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の収納食品入力/表示装置2に表示された収納食品の設定画面を示す一例である。
冷蔵庫1000に食品を収納した際、ユーザは図2に示す操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2から、食品の収納情報として、食品の種類、量、単位、及び保管予定期間(日数)を入力する。図3は一例として、野菜室500にトマト2個を3日間の予定で保管する場合の画面を示したものである。入力画面としては、まず左側の冷蔵庫1000の図から収納した貯蔵室を選択する(網掛けで表示)。次に、上側のタブから食品の分類を選別したうえで品種を特定し(網掛けで表示)、保管量、単位、及び保管予定期間を、下側に表示されているドロップダウンリストから選ぶ。そして、最後に「保管する」ボタンを押すという手順である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の収納食品入力/表示装置2に表示された収納食品の確認画面(収納した食品を確認する画面)を示す一例である。
操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2にて入力された食品情報は、制御基板1004に実装された収納食品管理手段3において集約、及び整理されて、収納食品入力/表示装置2に表示される。図4は一例として、野菜室500に収納され、保管されている食品一覧を表示した収納食品入力/表示装置2における画面を示したもので、入力時に設定した保管期限(予定)日に対する残期限が短い食品を上から順にリスト化している。
表示画面としては、左側の冷蔵庫1000の図において選択されている貯蔵室が網掛けで表示され、収納食品リストは、左から食品名、保管開始日、保管期限(予定)日、残量、及び保管期限(予定)日に対する残期限が表示される。そして、保管期限が過ぎている食品は、ホウレンソウのように網掛けで表示され、ユーザに画面上で報知し、場合によっては警告音を含めて報知する。なお、報知は「確認」ボタンでクリアする。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の収納食品入力/表示装置2に表示された収納食品の確認画面(使用した食品を消去する画面)を示す一例である。
貯蔵室に保管されている食品を使用した際、ユーザは操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2にて、使用するために貯蔵室から取り出した食品の情報を消去する。図5は一例として、野菜室500において、図4の例にて保管期限切れとなったホウレンソウを200g使用した場合の収納食品入力/表示装置2における画面を示したものである。
この画面における消去方法としては、まず左側の冷蔵庫1000の図から、食品を使用するために取り出した貯蔵室を選択し(網掛けで表示)、次に収納食品のリストから取り出した食品を特定し(網掛けで表示)、取り出した量及び単位を下側に表示されているドロップダウンリストから選ぶ。そして、最後に「使用する」ボタンを押すという手順である。
次に、本実施の形態1に係る冷蔵庫1000の動作の一例について、図1〜図5を用いて説明する。
図2に示すように、冷却器1002で冷却された貯蔵室内空気は、空気搬送装置1003によって、冷却風路1010を経由して各貯蔵室へ搬送される。そして、各貯蔵室を冷却した後の戻り空気は、戻り風路1020を経由して再度冷却器1002に戻る周回風路となっている。このとき、冷却器1002で冷却された空気(例えば−30℃〜−25℃)を分配して各貯蔵室を冷却し、冷蔵室ダンパ102を初めとする複数のダンパの開閉によって冷却空気の流入量を調節することにより、各貯蔵室に対して個別に温度を設定している。
例えば、最も低温設定となる冷凍室400(例えば−22℃〜−16℃)のダンパはほぼ全開とし、最も高温設定となる野菜室500(例えば3℃〜9℃)のダンパはほぼ全閉としている。そして、野菜室500より設定温度の低い冷蔵室100(例えば0℃〜6℃)及びチルド室110(例えば0℃〜2℃)を冷却した戻り空気で野菜室500を間接冷却するなどして、設定温度を変更している。
ここで、冷却過剰や冷却不足に対応して、各貯蔵室の設定温度は±2〜3℃程度の調整が可能であり、例えば、冷凍室400は−25℃〜−13℃程度、冷蔵室100は−2℃〜9℃程度の範囲で設定温度の変更が可能である。
また、冷却不足により特定の貯蔵室が低温に設定された場合において、例えば冷蔵室100のみを低温化する場合は、冷蔵室ダンパ102の開度を大きくすることによって、冷蔵室100への冷却空気の流入量を増加させる。しかし、複数の貯蔵室を低温化する必要がある場合は、圧縮機1001の回転数や空気搬送装置1003による搬送風量を増加させ、冷凍サイクルの冷却能力を上昇させることになる。そのため、冷蔵庫1000の消費電力は増加する。
逆に、冷却過剰により特定の貯蔵室が高温に設定された場合において、例えば冷蔵室100のみを高温化する場合は、冷蔵室ダンパ102の開度を小さくすることによって、冷蔵室100への冷却空気の流入量を減少させる。しかし、複数の貯蔵室を高温化する必要がある場合は、圧縮機1001の回転数や空気搬送装置1003による搬送風量を減少させ、冷凍サイクルの冷却能力を低下させることになる。そのため、冷蔵庫1000の消費電力は減少する。
冷蔵庫1000の消費電力は、ルームエアコンやIHクッキングヒータなどの他の家電機器に比べて小さいが、食品を管理しているため、それら家電機器のように電源OFF(冷却を停止)することができない。そのため、通常運転よりも消費電力の小さい節電運転を実施するためには、食品の収納状況に関する情報やユーザの使用状況に関する情報に応じて、各貯蔵室の設定温度を上げる必要がある。例えば、貯蔵室内の食品の収納量が少ない場合や、通常の設定温度ほどの低温環境が必要ない食品を収納した場合などは、設定温度を上げても、食品の保存品質を損なうことなく節電運転することが可能となる。
そこで、本実施の形態1では、図2に示したように、操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2にて入力された収納食品情報を収納食品管理手段3にて整理し、その収納食品情報に基づいて、推奨設定温度算出手段4によって推奨設定温度を算出する。そして、算出された推奨設定温度は、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5において、ユーザによって承認あるいは修正される。
その後、設定温度確定手段6にて設定温度が確定される。そして、その確定された設定温度に基づいて、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他の貯蔵室のダンパを制御する冷却制御手段7に制御変更指示を送る。制御変更指示が送られた冷却制御手段7は、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他の貯蔵室のダンパを制御して、各貯蔵室に対する冷却能力を変更するため、各貯蔵室の設定温度を変更することが可能な構成となっている。
具体的には、図3に示した、操作パネル1内の収納食品入力/表示装置2の収納食品の設定画面において、実際に冷蔵庫1000に収納した食品それぞれについて、食品の種類、量、単位、及び保管予定期間を入力する。その入力された収納食品情報は、収納食品管理手段3において、図4に示した収納食品リストのように、各貯蔵室に対して整理される。そして、各貯蔵室に収納された食品の種類、量、及び保管期限(予定)日に対する残期限に基づいて、推奨設定温度算出手段4によって推奨設定温度が算出され、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5に表示される。
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1000の推奨設定温度表示/修正装置5に表示された設定温度の確認画面を示す一例である。なお、図6は、推奨設定温度算出手段4によって算出された各貯蔵室の推奨設定温度を表示したものである。
図6の例では、冷蔵室100、切替室300、及び、冷凍室400(それぞれ網掛けで表示)に対して、それぞれ設定温度の変更を推奨することが画面に表示されている。冷蔵室100は、飲料や作り置きの料理が多く、また全体的な収納量が少ないため3℃から10℃(冷蔵上限温度)まで昇温することが推奨されている。切替室300は、3日以内に使用する予定の肉や魚しか収納されていないので、−7℃から0℃(チルド温度)まで昇温することが推奨されている。冷凍室400は、−18℃以下でないと溶けてしまうアイスが存在せず、収納されている冷凍食品や肉も1ヶ月以内に使用する予定であるため、−18℃から−15℃(冷凍性能:**=ツースター)まで昇温することが推奨されている。そして、これらの推奨設定温度を採用すると、現状に対して約25%の省エネ効果が得られることが画面に表示されている。
このとき、これら推奨設定温度を採用するときは、画面右下の「Yes」ボタンを押すことによって確定されるが、採用しない場合は「No」ボタンを押した後に、それぞれの設定温度の修正が可能である。例えば、図示しないが、切替室300のみ現状の−7℃を維持する設定に変更すると、それに合わせた省エネ率が算出されて表示され、「Yes」ボタンを押すことによって改めて確定される。
以上のように、推奨設定温度表示/修正装置5において、ユーザによって承認あるいは修正された設定温度情報は、設定温度確定手段6に送信されて確定され、設定温度に基づいた制御変更指示が冷却制御手段7に送信される。
冷却制御手段7は、設定温度を達成するための制御信号を、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他のダンパ(図示せず)に送信する。例えば、冷凍室400を昇温するためには、圧縮機1001や空気搬送装置1003にモータの周波数を低下させる信号を送信し、冷蔵室100を昇温するためには、冷蔵室ダンパ102を閉じる信号を送信する。
例えば、冷凍室400に飲料を、切替室300にカット野菜をそれぞれ収納する場合等、すべての貯蔵室を冷蔵温度帯とする推奨設定温度を採用した場合、必要とする保存品質が得られた状態で約40%という大幅な省エネ効果を得ることが可能となる。
逆に、冷蔵室100や野菜室500にも肉、魚、冷凍食品等を収納し、1週間以上の保管を予定する場合等、すべての貯蔵室を冷凍温度帯とし、保管予定期間によって−18℃以下(冷凍性能:***=スリースター、3ヶ月保管)〜−6℃以下(冷凍性能:*=ワンスター、1週間保管)とする推奨設定温度を採用した場合、通常運転より電力消費が増加する。しかし、より多くの食品を長期間保管したいというユーザの目的に適した保存環境を得ることが可能となる。
以上より、本実施の形態1に係る冷蔵庫1000によれば、食品の収納情報やユーザのスケジュール情報に基づいて推奨設定温度を算出し、ユーザによって承認あるいは修正された後、設定温度を確定させて冷却制御に反映している。そのため、食品の種類や量に適した、カスタマイズされた保管環境を実現することができ、個々のユーザが必要とする食品の保存品質を維持したうえで、最大限の省エネ効果を得ることが可能となる。
また、設定温度確定手段6において一度確定された設定温度で運転している際に、図4のホウレンソウの例に示したように、保管期限が過ぎた食品が存在した場合には、その食品を使用して、図5に示したように収納食品入力/表示装置2にて消去する。あるいは、より保管期限の長い低温環境の貯蔵室に移動する。例えば、冷凍保存に切り換えて、図3に示したように収納食品入力/表示装置2にて収納食品情報を設定し直す。そして、改めて推奨設定温度算出手段4にて推奨設定温度を算出し、推奨設定温度表示/修正装置5にてユーザから承認あるいは修正された後、設定温度確定手段6にて確定された設定温度で運転すればよい。
以上のように、新たな食品を収納しない場合でも、貯蔵室内の収納状況の変化に応じて設定温度を変更することにより、その時に必要な食品の保存品質を維持したうえで、最大限の省エネ効果を得ることが可能となる。
また、図1及び図2に示した操作パネル1では、収納食品入力/表示装置2における図4及び図5に示した収納食品リストと、推奨設定温度表示/修正装置5における図6に示した推奨設定温度との関係が表示される。そして、貯蔵室内の収納状況が設定温度、すなわち省エネ効果に与える影響を確認できるため、最適な冷却運転や節電運転に寄与する収納方法を、ユーザに啓蒙することが可能になるという効果が得られる。
なお、推奨設定温度の情報、確定された設定温度の情報、食品の収納情報、及び/または、ユーザのスケジュール情報は、冷蔵庫1000単体にて一括管理される。ここでいう管理とは、上記のような情報を記憶し、その記憶した情報を並べ替えたりすることである(以下に同じ)。例えばユーザのスケジュール情報の管理は、入力された一人または複数のユーザのスケジュール情報を記憶し、その記憶した情報をユーザごとに並べ替えたりすることである。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1000の概略構成図(側面断面図)である。なお、図7は、図2と同様の位置の断面図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図7において、冷蔵室100の扉30に設けられた操作パネル1には、推奨設定温度表示/修正装置5とともに、ユーザのスケジュールを入力及び表示可能なスケジュール入力/表示装置8が内蔵され、また、冷蔵庫1000の背面に設けられた制御基板1004には、推奨設定温度算出手段4、設定温度確定手段6、冷却制御手段7とともに、スケジュール管理手段9が実装されている。
なお、図7では収納食品入力/表示装置2が図示されていないが、操作パネル1に内蔵されていてもよい。
なお、スケジュール入力/表示装置8は、本発明の「スケジュール設定手段」に相当する。
スケジュール入力/表示装置8からは、冷蔵庫1000の使用者及び冷蔵庫1000が載置される住居の居住者、つまりユーザの在否予定、生活パターン、買い物パターンなどのスケジュール情報が入力され、後述する図8に示すような画面が表示される。
なお、ユーザのスケジュール情報は、冷蔵庫1000単体にて一括管理される。
スケジュール管理手段9は、操作パネル1内のスケジュール入力/表示装置8、及び推奨設定温度算出手段4と接続されており、スケジュール入力/表示装置8で入力されたユーザのスケジュール情報を受信して整理し、その情報をスケジュール入力/表示装置8に表示させるとともに、推奨設定温度算出手段4に送信する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1000のスケジュール入力/表示装置8においてユーザのスケジュール表示画面を示す概念図の一例である。なお、図8は、図7に示したスケジュール入力/表示装置8にて入力されたユーザのスケジュール情報を、スケジュール管理手段9にてデータ管理し、スケジュール入力/表示装置8に改めて表示させた画面を模擬したものであり、(a)は月表示、(b)は週表示、(c)は日表示のスケジュール画面である。
ここで、ユーザとしては、一般的な共働き家庭の4人家族(父:太郎、母:花子、長女:和美、長男:一夫)を想定している。図8の(a)月表示には、予定ありマーク11(11a〜11e)が示されている。詳しくは、予定ありマーク11aは家族全員、予定ありマーク11bは太郎、予定ありマーク11cは花子、予定ありマーク11dは和美、予定ありマーク11eは一夫、に予定があることをそれぞれ示している。
また、図8の(b)週表示には、予定内容マーク12(12a〜12g)が示されている。例として、予定内容マーク12aは旅行、予定内容マーク12bは出張、予定内容マーク12cはゴルフ、予定内容マーク12dは外食、予定内容マーク12eは水泳(習い事)、予定内容マーク12fはピアノ(習い事)、予定内容マーク12gはサッカー(習い事)、の予定があることをそれぞれ示している。
また、図8の(c)日表示には、各時間(帯)が示されており、現在時刻13、非定常予定による外出時間帯14(14a、14b)、定常予定による外出時間帯15(15a、15b)、就寝時間帯16が示されている。例として、非定常予定による外出時間帯14aは出張、非定常予定による外出時間帯14bは外食、定常予定による外出時間帯15aは仕事、定常予定による外出時間帯15bは学校、の予定があること(または予定があったこと)をそれぞれ示している。
次に、本実施の形態2に係る冷蔵庫1000の動作の一例について、図7及び図8を用いて説明するが、実施の形態1と同一の動作については説明を割愛する。
実施の形態1でも述べたように、冷蔵庫1000は食品を管理しているという機器の性質から、電源OFF(冷却を停止)することができないため、節電運転を実施するためには、ユーザの使用状況や貯蔵室内の収納状況に応じて、各貯蔵室の設定温度を上げる必要がある。例えば、貯蔵室内を急激に冷やす急冷運転を実施する原因となる、ここで、急冷運転とは、設定温度を本来の目標温度より下げ、本来の目標温度に早く到達させるとともに、より低温に到達させる冷却運転のことである。
扉30の開閉頻度が(予め決められた値より)少ない場合や、貯蔵室内の食品の収納量が(予め決められた値より)少ない場合などは、扉30の開閉頻度が(予め決められた値より)多い場合や、貯蔵室内の食品の収納量が(予め決められた値より)多い場合より、設定温度を上げても食品の保存品質を損なうことなく、節電運転することが可能となる。
そこで、本実施の形態2では、図7に示したように、操作パネル1内のスケジュール入力/表示装置8にて入力されたユーザのスケジュール情報をスケジュール管理手段9にて整理し、そのスケジュール情報に基づいて推奨設定温度算出手段4にて推奨設定温度を算出する。その後、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5にてユーザから承認あるいは修正された後、設定温度確定手段6にて設定温度が確定される。そして、その確定された設定温度に基づいて、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他の貯蔵室のダンパを制御する冷却制御手段7に制御変更指示を送ることにより、各貯蔵室の設定温度を変更することが可能な構成となっている。
具体的には、図8に示したユーザのスケジュールに対して、数日単位の制御例としては、(a)月表示及び(b)週表示から、6/6〜6/8の間は旅行により家族全員が不在であり、その間は扉30開閉が行われることも保存食品が増加することもないことが分かる。そのため、推奨設定温度算出手段4において、製氷室200や冷凍室400など、昇温すると弊害が発生する可能性のある貯蔵室を除いたすべての貯蔵室を昇温するための推奨設定温度を算出し、操作パネル1内の推奨設定温度表示/修正装置5に表示させる。
ここで、ユーザの承認あるいは、例えば、製氷室200は冷却の停止が可、切替室300は昇温が不可などの修正を反映したうえで、設定温度確定手段6にて設定温度が確定される。そして、その確定された設定温度に基づいて、圧縮機1001の回転数や空気搬送装置1003による搬送風量を減少させる制御変更指示を冷却制御手段7に送る。そうすることにより、個々のユーザが必要とする食品の保存品質を維持したうえで、最大限の節電運転を実施することが可能となる。
また、1日単位の制御例としては、(c)日表示において、定常予定による外出時間帯15a、15bに示すように、8:00〜15:00の時間帯、及び、就寝時間帯16に示すように、23:00〜6:00の時間帯は、通常、突発的な事例(病気で帰宅する、夜中に起きだして飲料を取り出す等)を除き、扉30開閉が行われることがない。そのため、同様に節電運転を実施することが可能であり、さらに非定常予定による外出時間帯14bに示すように18:00〜21:00の時間帯に対しても同様である。そのため、ユーザのスケジュールを管理して冷却制御に反映させることにより、ユーザの生活パターンに適した、時間単位での節電運転を実施することが可能となる。
また、スケジュール管理手段9及び推奨設定温度算出手段4が推奨設定温度に反映する生活パターンとして、定常的な外出や就寝、起床などの全員が関連する行為の他に、食品を保存する冷蔵庫1000では、買い物パターン、すなわち急冷運転の原因となる冷蔵庫1000の扉30開閉パターンも重要な制御因子となる。
そこで、本実施の形態2では、図8に示したユーザのスケジュールと同様に、買い物パターンとして、例えば共働き家庭は週末にまとめ買いをする、専業主婦家庭は毎日あるいは1日置きの短周期で買い物をする等のパターンを、スケジュール管理手段9にて管理する。
週末のまとめ買いパターンに対しては、扉30の開閉頻度が多くなり、貯蔵室内の食品の収納量が多くなる週末における各貯蔵室の設定温度を低くする代わりに、例えば、週末に向かって設定温度を徐々に上げて変更する等、平日の設定温度を高めにする。そして、短周期の買い物パターンに対しては、買い物予定日のみ若干低めの設定温度に変更する。
以上のように、ユーザのスケジュール情報に基づいて扉30の開閉頻度や貯蔵室内の食品の収納量を推定し、その推定される扉30の開閉頻度や貯蔵室内の食品の収納量に応じて冷却制御を変更することにより冷却過剰や冷却不足を防止し、効率的な冷却が可能となる。
このとき、推奨設定温度算出手段4において、ユーザのスケジュールに基づいて各貯蔵室の設定温度を上げる節電運転を実施する場合、例えば、図8(c)に示されているような外食による外出時間帯14b(18:00〜21:00)の前に、各貯蔵室の設定温度を下げる急冷運転を予め実施し、貯蔵室内の温度を低下しておくことが望ましい。急冷運転により貯蔵室内及びその中の食品の温度をある程度低温化しておけば、万が一予定が変更になって扉30の開閉頻度が多くなった場合でも、急冷運転を実施せずに貯蔵室内やその中の食品の温度上昇を抑制することができる。そのため、食品の保存品質を維持することが可能となる。
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1000の推奨設定温度算出手段4における、算出された推奨設定温度の一例である。なお、図9は、推奨設定温度算出手段4にて算出される各貯蔵室の推奨設定温度案を、シミュレーションにより試算したものである。 スケジュール管理手段9にて整理されたスケジュール情報を基に、ユーザの生活パターンをある程度想定できるため、推奨設定温度算出手段4にて生活パターンに合わせた推奨設定温度を算出できる。
図9の例では、(1)標準:標準的に使用するユーザ、(2)製氷不要:冷蔵庫1000で氷は作らないユーザ、(3)1ヶ月限定:冷凍した食品は1ヶ月以内に使い切るユーザ、(4)冷凍のみ:冷凍室400しか使わないユーザ(冷凍室専用)、(5)冷蔵のみ:冷凍して食品を保存しないユーザ、(6)別荘用:長期使用せず、臭い対策で冷やしているだけのユーザ、を狙った推奨設定温度を示している。
図9の(2)〜(6)に示すように、ユーザのスケジュールに基づいて各貯蔵室の設定温度を上げる節電運転を実施することにより、(2)〜(6)のいずれにおいても(1)の通常運転では得られない高い省エネ率(11%〜55%)となっていることが分かる。そして、ユーザが食品を保存する目的を満たしたうえで、最大限の省エネ効果が得られていることが分かる。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1000が載置される宅内システム2000の概略構成図である。
以下、本実施の形態3について説明するが、本実施の形態3で特に記述しない項目については実施の形態1及び実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態3に係る宅内システム2000は、図10に示すように冷蔵庫1000を含めたルームエアコン、給湯器、IHクッキングヒータ、電子レンジなどの各家電機器、及び電力計測装置2002が、電灯線2006によって系統電源2001と接続され、電力が供給される。
電力計測装置2002は、各家電機器に供給される電力(つまり、各家電機器の消費電力)、及び系統電源2001から供給される全電力を、例えばCTなどの電力計測端子2003によって計測し、履歴を保存することができる。また、各家電機器及び電力計測装置2002には、宅内コントローラ2004と有線または無線で双方向通信するための通信装置10が、内蔵されている、または、外部に設けられ接続されている。
なお、宅内コントローラ2004は、本発明の「コントローラ」に相当する。
通信装置10としては、有線で通信する場合は、例えばシリアルインターフェースやドライバなどの通信モジュールが具備されており、無線で通信する場合は、例えばWi−FiやBluetooth(登録商標)などの通信モジュールが具備されている。
宅内コントローラ2004では、通信装置10を介して電力計測装置2002から入手した、各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力、及び各家電機器から入手した運転状態の情報を管理し、各家電機器に対して制御変更指示を送信することも可能な構成となっている。
図11は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1000の概略構成図(側面断面図)である。なお、図11は、図2と同様の位置の断面図である。
推奨設定温度表示/修正装置5及びスケジュール入力/表示装置8は、実施の形態2では冷蔵室100の扉30に設けられた操作パネル1に内蔵されていたが、本実施の形態3では図11で示すように宅内コントローラ2004に内蔵され、冷蔵庫1000の背面に設けられた制御基板1004に実装されている。そして、推奨設定温度表示/修正装置5は、推奨設定温度算出手段4及び設定温度確定手段6と通信装置10を介して接続されており、また、スケジュール入力/表示装置8は、スケジュール管理手段9と通信装置10を介して接続されており、それぞれ通信を行う。
次に、本実施の形態3に係る冷蔵庫1000の動作の一例について、図10及び図11を用いて説明するが、実施の形態1及び2と同一の動作については説明を割愛する。
図10において、冷蔵庫1000、ルームエアコン、給湯器、IHクッキングヒータ、電子レンジなどの各家電機器は、系統電源2001から電力を供給されて運転を実施する。そして、それら家電機器は、継続的に、あるいは要求があった際に、通信装置10を介して、有線通信または無線通信にて宅内コントローラ2004に運転状態の情報を送信する。
冷蔵庫1000における運転状態の情報としては、例えば、各貯蔵室の設定温度や実際の温度履歴、製氷運転や急冷運転の有無の運転モード、給水タンクの空状態や扉30の開状態のアラート情報等がある。このとき、電力計測端子2003によって各家電機器に供給されている電流を測定し、電力計測装置2002において各家電機器の消費電力及び系統電源2001の供給電力を算出する。そして、その算出した電力情報を、通信装置10を介して、有線通信または無線通信にて宅内コントローラ2004に送信する。
宅内コントローラ2004においては、電力計測装置2002から入手した、各家電機器の消費電力、系統電源2001の供給電力、及び各家電機器から入手した運転状態の情報を管理し、またそれらの情報をもとに各家電機器に対して制御変更指示を送信する。
例えば、各家電機器の消費電力合計が、系統電源2001の供給容量の上限値に迫っている場合には、特に消費電力の大きい家電機器に対して節電指示を送信する。そして、冷蔵庫1000については、貯蔵室の設定温度と実際の温度履歴とから冷却過剰と判断された場合に、設定温度の上昇を指示することができる。
図11に示した冷蔵庫1000単体としては、実施の形態2と同様に、宅内コントローラ2004内のスケジュール入力/表示装置8にて入力されたユーザのスケジュール情報をスケジュール管理手段9にて整理する。その整理したスケジュール情報に基づいて推奨設定温度算出手段4にて推奨設定温度を算出し、宅内コントローラ2004内の推奨設定温度表示/修正装置5においてユーザの承認あるいは修正を経て、設定温度確定手段6にて設定温度を確定される。そして、その確定された設定温度に基づいて、圧縮機1001、空気搬送装置1003、及び冷蔵室ダンパ102やその他の貯蔵室のダンパを制御する冷却制御手段7に制御変更指示を送ることにより、各貯蔵室の設定温度が変更される。
したがって、宅内コントローラ2004にて全ての操作ができるので、わざわざ冷蔵庫1000が載置されている場所まで行って操作パネル1を操作する必要がない。また、冷蔵庫1000単体で管理していた推奨設定温度の情報、確定された設定温度の情報、食品の収納情報、及び/または、ユーザのスケジュール情報を、宅内コントローラ2004にて一括管理できる。さらには、各家電機器の消費電力や運転情報も一括管理できる。そのため、他の家電機器の制御にも反映することが可能となり、冷蔵庫1000単体としても、操作パネル1の構成を簡略化できるという効果が得られる。
また、宅内コントローラ2004には、各貯蔵室の温度情報、入力されたユーザのスケジュール情報、スケジュール情報に基づいて算出された推奨設定温度に加え、系統電源2001の供給電力や冷蔵庫1000の消費電力情報が併せて表示される。そして、ユーザのスケジュールに加え、電力の需給状況、それに対応した制御内容を確認することにより、ユーザに節電行動を啓蒙することが可能になるという効果が得られる。
図12は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1000が載置される宅内システム2000における、各家電機器の消費電力レベルを示す履歴データの一例である。なお、図12中のエアコンはルームエアコンのことである。
図12は、図10に示した宅内システム2000において、電力計測装置2002が計測した各家電機器の消費電力レベル、及び宅内システム2000の合計消費電力レベルの1日の履歴データを模擬したものであり、(a)は宅内システム2000の合計、(b)は冷蔵庫1000、(c)はルームエアコン、(d)は給湯器、(e)はIHクッキングヒータ、(f)は電子レンジの消費電力レベルである。
図12の(a)〜(f)には、電力計測装置2002が計測した消費電力レベルの履歴の模擬データ17(17a、17b)が示されている。詳しくは、模擬データ17aは通常運転時の消費電力レベルの履歴の模擬データ、模擬データ17bは、冷蔵庫1000の冷却制御変更後の消費電力レベルの履歴の模擬データである。なお、宅内システム2000は、図8と同様に、共働き家庭の住居に設置され、昼間(8:00〜18:00)は宅内が不在となることを想定している。
図12より、調理に使用される(e)IHクッキングヒータ及び(f)電子レンジでは、朝食時の6:00〜8:00と夕食時の18:00〜20:00とに突発的に消費電力レベルが上昇する。(c)ルームエアコンでは、朝食時と重なる起床時及び夕食時と重なる帰宅時に起動して急激に消費電力レベルが大きくなり、その後は比較的低い消費電力レベルで定常運転を継続する。(d)給湯器では、夜間の入浴時に消費電力レベルが若干上昇する以外は、深夜電力帯に沸き上げられることが想定される。(b)冷蔵庫1000についても、朝食時と夕食時とには扉30の開閉頻度が多くなるので、温度上昇を回避するために冷却し、通常運転時の消費電力レベルは上昇しており、(a)宅内システム2000の合計に示されているように、結果的に、通常運転時の消費電力レベルは、朝食時と夕食時とに集中的に上昇することになる。さらに、図12では(b)冷蔵庫1000において、霜取運転が夜間の21:00〜23:00に実施されることを想定しているが、霜取運転も朝食時あるいは夕食時に重なった場合、供給電力を逼迫する可能性が高くなる。
このとき、宅内コントローラ2004は、電力計測装置2002から各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力を入手し、各家電機器の消費電力合計が、系統電源2001の供給容量の上限値に迫っている場合に、通信装置10を介して節電指示を送信する。例えば朝食時や夕食時において、調理を実施している(e)IHクッキングヒータや(f)電子レンジは、節電指示を受け入れることが困難であるが、その時間帯に消費電力が大きくなる運転をする必然性のない(b)冷蔵庫1000や(c)ルームエアコンは、節電運転を実施することが可能である。
(b)冷蔵庫1000においては、例えば、朝食時や夕食時に冷蔵室100の扉30の開閉頻度が多くなった場合に、冷却制御手段7により急冷運転を解除したうえで、冷蔵室ダンパ102の開率を大きくし、圧縮機1001の回転数及び空気搬送装置1003による搬送風量を減少させる信号を送信し、冷蔵室100に集中的に冷却空気を流入させる。
そうすることにより、図12の冷却制御変更後の消費電力レベルの履歴の模擬データ17bに示したように、朝食時及び夕食時の(b)冷蔵庫1000及び(a)宅内システム2000合計の消費電力レベルを低減することが可能となる。さらに、消費電力が大きくなる霜取運転や急冷運転は、運転履歴からそれらの運転が必要となるタイミングを予測し、冷却制御変更後の消費電力レベルの履歴の模擬データ17bに示したように、他の家電機器の消費電力レベルが小さい時間帯、特に単位電力あたりの電気代が安い深夜電力帯に予め実施させ、消費電力の集中を回避、及び電力代の低減が図られている。
ここで、図12に示したように、各家電機器の消費電力はユーザの在否状況、すなわちユーザのスケジュールと密接な関係がある。本実施の形態3では、スケジュール入力/表示装置8にて入力されたユーザのスケジュール情報と、各家電機器の消費電力情報とを宅内コントローラ2004にて一括管理する。そうすることにより、双方の情報を反映して推奨設定温度を算出し、ユーザから承認あるいは修正された後、設定温度を確定することが可能な構成となっている。
したがって、ユーザのスケジュール情報と各家電機器の消費電力情報とを照らし合わせることにより、例えば急なスケジュール変更やスケジュールの入力ミス、またスケジュール情報だけでは判断できない生活パターン(在宅予定だが弁当や宅配などにより調理家電は使用しない等)を消費電力情報から求める。そうすることにより、ユーザのスケジュールに正確に対応することができ、食品の保存品質を維持したうえで、冷却過剰や冷却不足のない最適な冷却制御を実施することが可能となる。
図11では、宅内コントローラ2004にスケジュール入力/表示装置8を内蔵し、ユーザのスケジュール情報に基づいて、実施の形態2と同様に推奨設定温度を算出する構成となっているが、宅内コントローラ2004に収納食品入力/表示装置2を内蔵し、収納食品情報に基づいて、実施の形態1と同様に推奨設定温度を算出する構成としてもよい。そして、ユーザのスケジュール情報の代わりに、収納食品情報と各家電機器の消費電力情報とを組み合わせた場合においても、冷却負荷状況に合わせた推奨設定温度を算出できるのは同じであり、同様の効果が得られる。
また、図10では電力計測端子2003によって各家電機器に供給されている電流を測定し、電力計測装置2002において、各家電機器の消費電力及び系統電源2001の供給電力を算出しているが、各家電機器に消費電力測定機能を搭載し、各家電機器から通信装置10を介して、宅内コントローラ2004に消費電力情報を直接送信してもよい。これにより、図10に示す電力計測装置2002及び電力計測端子2003は不要となるため、宅内システム2000を簡略化でき、低コストで構築できるという効果が得られる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫1000が載置される宅内システム2000、及び宅外システム3000の概略構成図である。
以下、本実施の形態4について説明するが、本実施の形態4で特に記述しない項目については実施の形態1〜実施の形態3と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態4に係る宅内システム2000は、図13に示すように実施の形態3で説明した宅内システム2000内に、ブロードバンドルーター2005が設置されている。また、宅内コントローラ2004は、ブロードバンドルーター2005を経由して宅外システム3000内のインターネット3001に接続されている。
さらに、インターネット3001は、各種電力情報や天気予報等の環境情報が格納されているクラウドサーバ3002や、スマートフォンや携帯タブレットなどのユーザの携帯端末3003に接続されている。そのため、宅内コントローラ2004は、クラウドサーバ3002から電力情報や環境情報を入手する。その一方で、電力計測装置2002から入手した各家電機器の消費電力、系統電源2001の供給電力、及び、各家電機器から入手した運転状態や周囲環境の情報等を、宅内コントローラ2004からユーザの携帯端末3003に送信することが可能な構成となっている。
なお、クラウドサーバ3002は、本発明の「外部サーバ」に相当する。
また、クラウドサーバ3002は、例えば冷蔵庫1000のIDとユーザの携帯端末3003のIDとが登録されたデータベースが格納され、あるIDを有する冷蔵庫1000に対し、登録されたIDを有する携帯端末3003以外からのアクセスを制限する個人認証手段3004を備えている。
なお、個人認証手段3004は、本発明の「認証手段」に相当する。
次に、本実施の形態4に係る冷蔵庫1000の動作の一例について、図13を用いて説明するが、実施の形態1〜実施の形態3と同一の動作については説明を割愛する。
図13において、宅内コントローラ2004は、実施の形態3で述べたように、宅内システム2000において電力計測装置2002から各家電機器の消費電力や系統電源2001の供給電力を入手し、また各家電機器から運転状態や周囲環境の情報を入手する。さらに本実施の形態4では、ブロードバンドルーター2005を経由してインターネット3001に接続しているので、クラウドサーバ3002から各種電力情報や環境情報を入手することが可能となっている。
例えば、電力情報として宅内システム2000が載置されている地域に関する電力の需給状況を入手し、地域の消費電力が供給電力の上限値に迫っている場合には、特に消費電力の大きい家電機器に対して節電指示を送信する。そして、冷蔵庫1000については、貯蔵室の設定温度と実際の温度履歴とから冷却過剰と判断された場合に、設定温度の上昇を指示することができる。
冷蔵庫1000では、実施の形態1〜実施の形態3で述べたように、収納食品入力/表示装置2にて入力した貯蔵室内の収納状況、またはスケジュール入力/表示装置8にて入力したユーザのスケジュール情報に基づいて、推奨設定温度を算出して冷却している。すなわち、貯蔵室内側の冷却負荷を考慮し、個々のユーザが必要とする食品の保存品質を維持したうえで、最大限の省エネ効果が得られる冷却環境を構築している。さらに、本実施の形態4では、例えば環境情報として、宅内システム2000が載置されている地域に関する天気予報の情報をクラウドサーバ3002から入手することにより、庫外側の冷却負荷(環境負荷)の変動にも対応可能となる。そのため、常に食品の保存品質を維持できるという効果が得られる。
また、実施の形態3で述べたように、収納食品入力/表示装置2、推奨設定温度表示/修正装置5、及び、スケジュール入力/表示装置8を宅内コントローラ2004に内蔵することにより、貯蔵室内の収納状況、ユーザのスケジュール、及び、推奨設定温度等の各種情報が、宅内コントローラ2004及び他の家電機器で閲覧可能となる。さらに、本実施の形態4では、ブロードバンドルーター2005及びインターネット3001を経由して、宅外においてユーザの携帯端末3003からこれらの情報を閲覧することができる。
このとき、クラウドサーバ3002における個人認証手段3004により、あるIDを有する冷蔵庫1000に対し、登録されたIDを有する携帯端末3003以外からの閲覧を制限することができる。そのため、家族の携帯端末3003のIDを登録しておけば、セキュリティを維持したうえで貯蔵室内の収納状況やスケジュールなどの情報を共有することが可能となる。例えば、スーパー等で貯蔵室内の収納状況を確認すれば、家族同士で同じものを重複して買ったり、買い忘れたりする等を防ぐことができる。また、急に家族のスケジュール変更があった場合においても、宅外から即座にスケジュールを修正できるという効果が得られる。
本実施の形態4では、IDによる個人認証手段3004を説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、指紋、静脈、目の虹彩などの生体認証による個人認証手段としてもよい。
なお、宅内システム2000及び宅外システム3000は、本発明の「ネットワークシステム」に相当する。
1 操作パネル、2 収納食品入力/表示装置、3 収納食品管理手段、4 推奨設定温度算出手段、5 推奨設定温度表示/修正装置、6 設定温度確定手段、7 冷却制御手段、8 スケジュール入力/表示装置、9 スケジュール管理手段、10 通信装置、11 予定ありマーク、11a (家族全員の)予定ありマーク、11b (父(太郎)の)予定ありマーク、11c (母(花子)の)予定ありマーク、11d (長女(和美)の)予定ありマーク、11e (長男(一夫)の)予定ありマーク、12 予定内容マーク、12a (旅行の)予定マーク、12b (出張の)予定内容マーク、12c (ゴルフの)予定内容マーク、12d (外食の)予定内容マーク、12e (水泳(習い事)の)予定内容マーク、12f (ピアノ(習い事)の)予定内容マーク、12g (サッカー(習い事)の)予定内容マーク、13 現在時刻、14a (出張(非定常予定)の)外出時間帯、14b (外食(非定常予定)の)外出時間帯、15a (仕事(定常予定)の)外出時間帯、15b (学校(定常予定)の)外出時間帯、16 就寝時間帯、17 模擬データ、17a (通常運転時の消費電力レベルの履歴の)模擬データ、17b (冷却制御変更後の消費電力レベルの履歴の)模擬データ、20 筐体、30 扉、40 本体、100 冷蔵室、101 冷蔵室戻り風路、102 冷蔵室ダンパ、110 チルド室、111 チルドケース、112 棚、200 製氷室、300 切替室、400 冷凍室、500 野菜室、501 野菜室戻り風路、1000 冷蔵庫、1001 圧縮機、1002 冷却器、1003 空気搬送装置、1004 制御基板、1010 冷却風路、1020 戻り風路、2000 宅内システム、2001 系統電源、2002 電力計測装置、2003 電力計測端子、2004 宅内コントローラ、2005 ブロードバンドルーター、2006 電灯線、3000 宅外システム、3001 インターネット、3002 クラウドサーバ、3003 携帯端末、3004 個人認証手段。

Claims (10)

  1. 外郭を構成する本体と、
    前記本体内に設けられた複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室に対する食品の収納情報、またはユーザのスケジュール情報に基づいて前記貯蔵室の推奨設定温度を算出する推奨設定温度算出手段と、
    前記推奨設定温度算出手段によって算出された前記推奨設定温度の承認または修正をユーザに促す推奨設定温度承認修正手段と、
    前記推奨設定温度承認修正手段により前記ユーザが承認または修正した前記推奨設定温度を前記貯蔵室の設定温度として確定させる設定温度確定手段と、
    ユーザのスケジュール情報を入力するスケジュール設定手段と、
    前記スケジュール設定手段で入力された前記ユーザのスケジュール情報を受信して整理するスケジュール管理手段と、を備え、
    前記推奨設定温度算出手段は、前記スケジュール管理手段にて整理された前記ユーザのスケジュール情報に基づいて前記推奨設定温度を算出する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器から流出した冷媒を膨張させる絞り装置と、前記絞り装置で膨張した冷媒によって前記貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷却器と、によって構成されている冷凍サイクル回路と、
    前記冷却器で冷却された空気を前記貯蔵室へ搬送する空気搬送装置と、
    前記貯蔵室に供給する空気の流入量を調節する吹出風量制御装置と、
    前記設定温度確定手段によって確定された前記貯蔵室の設定温度に基づいて、前記圧縮機、前記空気搬送装置、前記吹出風量制御装置のうち、少なくとも1つを制御し、前記貯蔵室に対する冷却能力を変更する冷却制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記本体は、前記貯蔵室の開口を開閉する扉を備え、
    前記スケジュール管理手段にて整理された前記ユーザのスケジュール情報に基づき推定された前記扉の開閉頻度が、予め決められた値より低い場合において、
    前記推奨設定温度算出手段は、前記扉の開閉頻度が、予め決められた値より高い場合に比べ、高い推奨設定温度を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記高い推奨設定温度を算出する前提として、
    前記貯蔵室の設定温度を現状の設定温度より下げた冷却運転を実施する
    ことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記推奨設定温度承認修正手段及び前記スケジュール設定手段は、前記本体の外面側に設けられている
    ことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記推奨設定温度の情報、確定された前記設定温度の情報、及び前記ユーザのスケジュール情報は、冷蔵庫単体にて管理される
    ことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 外郭を構成する本体と、
    前記本体内に設けられた複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室に対する食品の収納情報、またはユーザのスケジュール情報に基づいて前記貯蔵室の最適な温度である推奨設定温度を算出する推奨設定温度算出手段と、
    前記推奨設定温度算出手段によって算出された前記推奨設定温度の承認または修正をユーザに促す推奨設定温度承認修正手段により前記ユーザが承認または修正した前記推奨設定温度を前記貯蔵室の設定温度として確定させる設定温度確定手段と、を備えた冷蔵庫と、
    前記冷蔵庫に内蔵された、または、前記冷蔵庫の外部に設けられた通信装置と、
    前記推奨設定温度承認修正手段を内蔵したコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記通信装置を介して前記推奨設定温度算出手段及び前記設定温度確定手段と通信を行うものであり、
    前記コントローラは、
    ユーザのスケジュール情報を入力するスケジュール設定手段を内蔵しており、
    前記冷蔵庫は、
    前記スケジュール設定手段で入力された前記ユーザのスケジュール情報を受信して整理するスケジュール管理手段を備え、
    前記推奨設定温度算出手段は、前記スケジュール管理手段にて整理された前記ユーザのスケジュール情報に基づいて前記推奨設定温度を算出する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  8. 前記推奨設定温度の情報、確定された前記設定温度の情報、及び、前記ユーザのスケジュール情報は、前記冷蔵庫と前記コントローラとの間で通信され、前記コントローラにて管理される
    ことを特徴とする請求項に記載のネットワークシステム。
  9. 携帯端末に対して閲覧制限をかける認証手段を有し、インターネットを介して前記コントローラ及び前記携帯端末と接続される外部サーバを備え、
    前記コントローラで管理されている情報は、前記外部サーバの前記認証手段により認証された前記携帯端末以外での閲覧が制限される
    ことを特徴とする請求項に記載のネットワークシステム。
  10. 少なくとも前記冷蔵庫を含む家電機器に関する消費電力を計測する電力計測装置を備え、
    前記推奨設定温度算出手段は、
    前記ユーザのスケジュール情報と前記電力計測装置から入手した前記家電機器の前記消費電力の情報とから、前記推奨設定温度を算出する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載のネットワークシステム。
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