JP6410473B2 - 組織結紮デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、医療の分野において、組織を結紮するために用いられるデバイスに関する。
医療の分野において、組織を縫合して結紮する動作は、多くの手術において非常に重要であるが、熟練を要する難度の高い動作である。
組織を縫合して結紮する動作において、特に難度が高いのは、縫合糸を結んで結び目を形成する動作である。結び目が緩んでしまうと、縫合ないし結紮が解除されて、重大な合併症を引き起こす場合がある。
特許文献1には、本件発明者が過去に提案した組織結紮デバイスが開示されている。当該組織結紮デバイス100は、図16及び図17に示すように、縫合糸200の基端部201が固定される第1固定部101と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸200が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸200の一部を新たに固定して、前記基端部201から始まるループを規定できるようになっている第2固定部102と、を備えている。縫合糸200の先端部には、縫合針202が取り付けられている。
第2固定部102は、奥側壁部102Bと、手前側壁部102Fと、奥側壁部102Bから手前側壁部102Fまで折り返す湾曲壁部102Cと、を有している。
当該組織結紮デバイス100は、第2固定部102の裏側(奥側)に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸200が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸200の一部を新たに固定して、前記基端部201から始まるループを規定できるようになっている第3固定部103を更に備えている。
第3固定部103は、第2固定部の奥側壁部102Bに対して第2固定部の手前側壁部102Fと対称の対称手前側壁部103SFと、奥側壁部102Bから対称手前側壁部103SFまで折り返す対称湾曲壁部103SCと、を有している。
以上のような組織結紮デバイス100の使用例について、図18乃至図24を用いて説明する。
まず、縫合糸200の先端部に取り付けられた縫合針202が、手術者によって鉗子等で把持されて、図18に示すように、例えば創部Wの周囲の対象組織T1に突き刺される。その後、図19に示すように、創部Wを挟んで対象組織T1と対向する対象組織T2から縫合針20が抜き出される。このようにして、創部Wを縫合できるように、縫合糸10が対象組織T1、T2内に通される。
次に、手術者は、図20に示すように、縫合糸200または縫合針202を鉗子等で把持して、縫合糸200の一部が奥側壁部102Bと手前側壁部102Fとの間の領域を通るように案内する。奥側壁部102Bと手前側壁部102Fとの間の領域の代わりに、奥側壁部102Bと対称手前側壁部103SFとの間の領域を通るように案内されてもよい。
ここで、特許文献1に開示された組織結紮デバイス100は、手前側壁部102Fの湾曲壁部102Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部102Cから遠い奥側壁部102Bの一部が、手前側に向けて立ち上がって段部102sを形成している(図16参照)。この段部102sの存在によって、縫合糸200が弾発性等のために奥側壁部102Bと手前側壁部102Fとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
その後、図21に示すように、縫合糸200の先端側を対象組織T1、T2から遠ざかるように牽引すると、縫合糸200の基端部201に固定された第1固定部101が対象組織T1に接近して押し付けられる。これと同時に、対象組織T1、T2内を通る縫合糸200が引き絞られて、対象組織T1と対象組織T2とが接近するように引き寄せられる。
図22は、この時の組織結紮デバイス100の状態を示している。図22に示すように、縫合糸200は、奥側壁部102Bと手前側壁部102Fとの間の領域を通っている。そして、縫合糸200が充分引き絞られた後、手術者は、鉗子等により、図23に示すように、対称手前側壁部103SFと手前側壁部102Fとを奥側壁部102Bに対してかしめ変形させて、縫合糸200の一部を新たに固定して、基端部201から始まるループを規定する。
この状態の組織結紮デバイス100は、縫合糸200の結び目Knとして機能し、ループ状となった縫合糸は、図24に示すように、対象組織T1と対象組織T2とを縫合して、創部Wを塞ぐ。縫合動作の際に、縫合糸200を牽引して縫合糸200にテンションをかけながら行うと、縫合がより確実となる。
基端部201から始まる縫合糸200のループを規定した後、手術者によって余分な縫合糸200が切除される。その後、切除された縫合糸200と縫合針202とは、体腔外に回収される。
特開2012−130669
本件発明者は、特許文献1に開示された組織結紮デバイス100について、その有用性を実際の手術において大いに確認する一方で、縫合糸200を奥側壁部102Bと手前側壁部102Fとの間の領域に案内する操作において未だ改良の余地があると感じていた。そして、本件発明者は、そのような改良が、手術者の負担、ひいては患者の負担を顕著に低減すると考えていた。
本件発明者は、実際の手術における縫合糸200の傾向や、手術者による組織結紮デバイス100の評価等に関する情報を集め、試行錯誤の結果、新たに本発明の構成に辿り着いた。本発明は、特に、鉗子等を動かせる空間が限られている手術において、特に有用である。
本発明は、組織の結紮に用いられる組織結紮デバイスであって、縫合糸の基端部が固定される第1固定部と、組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第2固定部と、を備え、前記第2固定部は、奥側壁部と、手前側壁部と、前記奥側壁部から前記手前側壁部まで折り返す湾曲壁部と、を有しており、前記手前側壁部の前記湾曲壁部から遠い端部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲しており、前記手前側壁部の前記端部を除いた部分は、平板状に形成されていることを特徴とする組織結紮デバイスである。
本発明によれば、手前側壁部の湾曲壁部から遠い端部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲していることにより、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。このことにより、手術者の負担、ひいては患者の負担が顕著に低減される。更に本発明によれば、手前側壁部の前記端部を除いた部分が平板状に形成されていることにより、当該平板状の部分をかしめて変形させ縫合糸の一部を新たに固定することが極めて容易である。
好ましくは、前記手前側壁部の前記端部も、平板状に形成されており、前記手前側壁部の前記端部の長さは、前記手前側壁部の長さの10〜40%であり、前記手前側壁部の前記端部は、前記手前側壁部の前記端部を除いた部分に対して、10〜80度の範囲で傾斜している。このような条件が満たされる時、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。
あるいは、好ましくは、前記手前側壁部の前記端部は、断面円弧状の湾曲面状に形成されており、前記手前側壁部の前記端部の長さは、前記手前側壁部の長さの10〜40%であり、前記手前側壁部の前記端部の断面の曲率半径は、0.05〜2.0mmの範囲である。このような条件が満たされる時、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。
また、好ましくは、組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第3固定部を更に備えており、前記第3固定部は、前記第2固定部の奥側壁部に対して前記第2固定部の手前側壁部と対称の対称手前側壁部と、前記奥側壁部から前記対称手前側壁部まで折り返す対称湾曲壁部と、を有しており、前記対称手前側壁部の前記対称湾曲壁部から遠い端部が、奥側に向けて傾斜ないし湾曲しており、前記対称手前側壁部の前記端部を除いた部分は、平板状に形成されている。この場合、第2固定部と第3固定部の各構造が対称であることから、組織結紮デバイスの姿勢安定性が向上し、また、縫合糸の固定について第2固定部と第3固定部との双方を利用できるため、更に操作性が良い。
あるいは、本発明は、組織の結紮に用いられる組織結紮デバイスであって、縫合糸の基端部が固定される第1固定部と、組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第2固定部と、を備え、前記第2固定部は、奥側壁部と、手前側壁部と、前記奥側壁部から前記手前側壁部まで折り返す湾曲壁部と、を有しており、前記奥側壁部は、前記手前側壁部よりも長く、前記手前側壁部の前記湾曲壁部から遠い端部よりも更に前記湾曲壁部から遠い前記奥側壁部の一部は、手前側に向けて傾斜ないし湾曲した面を有していることを特徴とする組織結紮デバイスである。
本発明によれば、手前側壁部の湾曲壁部から遠い端部よりも更に湾曲壁部から遠い奥側壁部の一部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲していることにより、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。このことにより、手術者の負担、ひいては患者の負担が顕著に低減される。
好ましくは、前記手前側壁部の前記湾曲壁部から遠い端部よりも更に前記湾曲壁部から遠い前記奥側壁部の一部は、手前側に向けて立ち上がる面と、当該立ち上がる面に連続すると共に手前側に向けて傾斜ないし湾曲した面と、を有している。この場合,立ち上がる面によって縫合糸の抜けを防止することができる。
また、好ましくは、前記奥側壁部の傾斜した面または立ち上がる面よりも前記湾曲壁部に近い部分は、平板状に形成されており、前記奥側壁部の傾斜した面は、前記奥側壁部の平板状の前記部分に対して、10〜80度の範囲で傾斜している。このような条件が満たされる時、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。
また、好ましくは、前記奥側壁部の湾曲した面は、断面円弧状の面に形成されており、前記奥側壁部の湾曲した面または立ち上がる面よりも前記湾曲壁部に近い部分は、平板状に形成されており、前記奥側壁部の湾曲した面の断面の曲率半径は、0.05〜2.0mmの範囲である。このような条件が満たされる時、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。
また、好ましくは、組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第3固定部を更に備えており、前記第3固定部は、前記第2固定部の奥側壁部に対して前記第2固定部の手前側壁部と対称の対称手前側壁部と、前記奥側壁部から前記対称手前側壁部まで折り返す対称湾曲壁部と、を有しており、前記奥側壁部は、前記対称手前側壁部よりも長く、前記対称手前側壁部の前記対称湾曲壁部から遠い端部よりも更に前記対称湾曲壁部から遠い前記奥側壁部の一部は、奥側に向けても傾斜ないし湾曲した面を有している。この場合、第2固定部と第3固定部の各構造が対称であることから、組織結紮デバイスの姿勢安定性が向上し、また、縫合糸の固定について第2固定部と第3固定部との双方を利用できるため、更に操作性が良い。
以上の各発明において、前記第1固定部は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸の一部を前記基端部として固定するようになっていることが好ましい。
また、以上の各発明において、前記第1固定部に取り付けられた縫合糸を更に備えることが好ましい。この場合、更に、前記縫合糸の一端に縫合針が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、手前側壁部の湾曲壁部から遠い端部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲していることにより、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。このことにより、手術者の負担、ひいては患者の負担が顕著に低減される。更に本発明によれば、手前側壁部の前記端部を除いた部分が平板状に形成されていることにより、当該平板状の部分をかしめて変形させ縫合糸の一部を新たに固定することが極めて容易である。
あるいは、本発明によれば、手前側壁部の湾曲壁部から遠い端部よりも更に湾曲壁部から遠い奥側壁部の一部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲していることにより、縫合糸を奥側壁部と手前側壁部との間の領域に案内する操作が極めて容易となる。このことにより、手術者の負担、ひいては患者の負担が顕著に低減される。
本発明の第1の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 図1の組織結紮デバイスを示す概略斜視図である。 図1の組織結紮デバイスの第1固定部に縫合糸が固定された状態を示す概略斜視図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図1の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 本発明の第3の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 本発明の第4の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 本発明の第5の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 本発明の第6の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。 特許文献1の組織結紮デバイスを示す概略斜視図である。 図16の組織結紮デバイスの第1固定部に縫合糸が固定された状態を示す概略斜視図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。 図16の組織結紮デバイスの使用時の動作を説明するための図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図であり、図2は、図1の組織結紮デバイスを示す概略斜視図であり、図3は、図1の組織結紮デバイスの第1固定部に縫合糸が固定された状態を示す概略斜視図である。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部11と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部12と、を備えている。縫合糸80の先端部には、縫合針82が取り付けられている。
本実施の形態の第1固定部11は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図1において、かしめられる前の状態が二点鎖線で、かしめられた後の状態が実線で示されている。
本実施の形態の第2固定部12は、奥側(図1の左側)壁部12Bと、手前側(図1の右側)壁部12Fと、奥側壁部12Bから手前側壁部12Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部12Cと、を有しており、手前側壁部12Fの湾曲壁部12Cから遠い端部12Tが、手前側に向けて傾斜している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、手前側壁部12Fの湾曲壁部12Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部12Cから遠い奥側壁部12Bの一部が、手前側に向けて立ち上がって段部12Sを形成している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、第2固定部12の裏側(奥側)に、第2固定部12と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部13を更に備えている。
第3固定部13は、第2固定部の奥側壁部12Bに対して第2固定部の手前側壁部12Fと対称の対称手前側壁部13SFと、奥側壁部12Bから対称手前側壁部13SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部13SCと、を有しており、対称手前側壁部13SFの対称湾曲壁部13SCから遠い端部13STが、更に奥側に向けて傾斜している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、対称手前側壁部13SFの対称湾曲壁部13SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部13SCから遠い奥側壁部12Bの一部が、奥側に向けて立ち上がって段部13SSを形成している。
組織結紮デバイス10の材料としては、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス10の加工方法としては、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス10のサイズに関しては、一般的には、図1の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図1の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図1の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス10が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部12Fの前記端部12Tを除いた部分は、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、手前側壁部12Fの前記端部12Tも、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。また、対称手前側壁部13SFの前記端部13STを除いた部分も、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、対称手前側壁部13SFの前記端部13STも、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。また、奥側壁部12Bも、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。
手前側壁部12Fの前記端部12Tの長さは、手前側壁部12Fの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、手前側壁部12Fの前記端部12Tの長さは、手前側壁部12Fの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、手前側壁部12Fの前記端部12Tは、手前側壁部12Fの前記端部12Tを除いた部分に対して30度傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
これと対称に、対称手前側壁部13SFの前記端部13STの長さは、対称手前側壁部13SFの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとして、対称手前側壁部13SFの前記端部13STの長さは、対称手前側壁部13SFの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、対称手前側壁部13SFの前記端部13STは、対称手前側壁部13SFの前記端部13STを除いた部分に対して30度傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
縫合糸80の材料としては、樹脂や金属が採用され得る。直線状態を維持しようとする弾発性をある程度有するものが好ましいが、弾発性を有さないものでもよい。
縫合針82は、公知の各種のものを使用することができ、直線状のもの、湾曲状のもの、先端部のみ湾曲し他の部位が直線状に形成されたもの、等を適宜選択することができる。
次に、以上のような本実施の形態の組織結紮デバイス10の使用例について、図4乃至図10を用いて説明する。
まず、縫合糸80の先端部に取り付けられた縫合針82が、手術者によって鉗子等で把持されて、図4に示すように、例えば創部Wの周囲の対象組織T1に突き刺される。その後、図5に示すように、創部Wを挟んで対象組織T1と対向する対象組織T2から縫合針80が抜き出される。このようにして、創部Wを縫合できるように、縫合糸80が対象組織T1、T2内に通される。
次に、手術者は、図6に示すように、縫合糸80または縫合針82を鉗子等で把持して、縫合糸80の一部が奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域を通るように案内する。奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域の代わりに、奥側壁部12Bと対称手前側壁部13SFとの間の領域を通るように案内されてもよい。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、手前側壁部12Fの湾曲壁部12Cから遠い端部12Tが、手前側に向けて傾斜している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。また、対称手前側壁部13SFの対称湾曲壁部13SCから遠い端部が、更に奥側に向けて傾斜している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部12Bと対称手前側壁部13SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、前述の通り、手前側壁部12Fの湾曲壁部12Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部12Cから遠い奥側壁部12Bの一部が、手前側に向けて立ち上がって段部12Sを形成している。この段部12Sの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
これと対称に、本実施の形態の組織結紮デバイス10は、前述の通り、対称手前側壁部13SFの対称湾曲壁部13SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部13SCから遠い奥側壁部12Bの一部が、更に奥側に向けて立ち上がって段部13SSを形成している。この段部13SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部12Bと対称手前側壁部13SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
その後、図7に示すように、縫合糸80の先端側を対象組織T1、T2から遠ざかるように牽引すると、縫合糸80の基端部81に固定された第1固定部11が対象組織T1に接近して押し付けられる。これと同時に、対象組織T1、T2内を通る縫合糸80が引き絞られて、対象組織T1と対象組織T2とが接近するように引き寄せられる。
図8は、この時の組織結紮デバイス10の状態を示している。図8に示すように、縫合糸80は、奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域を通っている。そして、縫合糸80が充分引き絞られた後、手術者は、鉗子等により、図9に示すように、対称手前側壁部13SFと手前側壁部12Fとを奥側壁部12Bに対してかしめ変形させて、縫合糸80の一部を新たに固定して、基端部81から始まるループを規定する。ここで、手前側壁部12Fの端部12Tを除いた部分と、対称手前側壁部13SFの端部13STを除いた部分とは、いずれも平板状に形成されているため、これらをかしめ変形させて縫合糸80の一部を新たに固定する操作が極めて容易である。
この状態の組織結紮デバイス10は、縫合糸80の結び目Knとして機能し、ループ状となった縫合糸は、図10に示すように、対象組織T1と対象組織T2とを縫合して、創部Wを塞ぐ。縫合動作の際に、縫合糸80を牽引して縫合糸80にテンションをかけながら行うと、縫合がより確実となる。
基端部81から始まる縫合糸80のループを規定した後、手術者によって余分な縫合糸80が切除される。その後、切除された縫合糸80と縫合針82とは、体腔外に回収される。
以上のように、本実施の形態によれば、手前側壁部12Fの湾曲壁部12Cから遠い端部12Tが、手前側に向けて傾斜していることにより、縫合糸80を奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。また、対称手前側壁部13SFの対称湾曲壁部13SCから遠い端部13STが、更に奥側に向けて傾斜していることにより、縫合糸80を奥側壁部12Bと対称手前側壁部13SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、段部12Sの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部12Bと手前側壁部12Fとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。同様に、段部13SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部12Bと対称手前側壁部13SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
また、本実施の形態によれば、第2固定部12と第3固定部13の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス10の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部12と第3固定部13との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
また、本実施の形態によれば、手前側壁部12Fの端部12Tを除いた部分と、対称手前側壁部13SFの端部13STを除いた部分とが、いずれも平板状に形成されているため、これらをかしめ変形させて縫合糸80の一部を新たに固定する操作についても、極めて容易である。
次に、図11は、本発明の第2の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。
図11に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス20は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部21と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部22と、を備えている。
本実施の形態の第1固定部21は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図11においては、かしめられる前の状態が示されている。
本実施の形態の第2固定部22は、奥側(図11の左側)壁部22Bと、手前側(図11の右側)壁部22Fと、奥側壁部22Bから手前側壁部22Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部22Cと、を有しており、手前側壁部22Fの湾曲壁部22Cから遠い端部22Tが、手前側に向けて湾曲している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス20は、手前側壁部22Fの湾曲壁部22Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部22Cから遠い奥側壁部22Bの一部が、手前側に向けて立ち上がって段部22Sを形成している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス20は、第2固定部22の裏側(奥側)に、第2固定部22と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部23を更に備えている。
第3固定部23は、第2固定部の奥側壁部22Bに対して第2固定部の手前側壁部22Fと対称の対称手前側壁部23SFと、奥側壁部22Bから対称手前側壁部23SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部23SCと、を有しており、対称手前側壁部23SFの対称湾曲壁部23SCから遠い端部23STが、更に奥側に向けて湾曲している。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス20は、対称手前側壁部23SFの対称湾曲壁部23SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部23SCから遠い奥側壁部22Bの一部が、奥側に向けて立ち上がって段部23SSを形成している。
組織結紮デバイス20の材料としても、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス20の加工方法としても、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス20のサイズに関しても、一般的には、図11の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図11の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図11の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス20が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部22Fの前記端部22Tを除いた部分は、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、手前側壁部22Fの前記端部22Tは、断面円弧状の湾曲面状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。奥側壁部22Bは、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。また、対称手前側壁部23SFの前記端部23STを除いた部分も、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、対称手前側壁部23SFの前記端部23STは、断面円弧状の湾曲面状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。
手前側壁部22Fの前記端部22Tの長さは、手前側壁部22Fの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、手前側壁部22Fの前記端部22Tの長さは、手前側壁部22Fの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、手前側壁部22Fの前記端部22Tは、手前側壁部22Fの前記端部22Tを除いた部分から滑らかに連続し、手前側の表面が0.14mmの曲率半径の湾曲面となっているが、これに限定されない。端部22Tの手前側(外側)の表面の曲率半径は、広く0.05〜2.0mmの範囲内、好ましくは0.10〜1.0mmの範囲内、で選択され得る。
これと対称に、対称手前側壁部23SFの前記端部22STの長さは、対称手前側壁部23SFの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、対称手前側壁部23SFの前記端部23STの長さは、対称手前側壁部23SFの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、対称手前側壁部23SFの前記端部23STは、対称手前側壁部23SFの前記端部23STを除いた部分から滑らかに連続し、奥側の表面が0.14mmの曲率半径の湾曲面となっているが、これに限定されない。端部23STの奥側(外側)の表面の曲率半径は、広く0.05〜2.0mmの範囲内、好ましくは0.10〜1.0mmの範囲内、で選択され得る。
以上のような第2の実施の形態の組織結紮デバイス20も、図4乃至図10を用いて説明した使用法と同様の使用法に従って使用され得る。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス20は、手前側壁部22Fの湾曲壁部22Cから遠い端部22Tが、手前側に向けて湾曲している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部22Bと手前側壁部22Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。また、対称手前側壁部23SFの対称湾曲壁部23SCから遠い端部が、更に奥側に向けて湾曲している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部22Bと対称手前側壁部23SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、段部22Sの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部22Bと手前側壁部22Fとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
同様に、段部23SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部22Bと対称手前側壁部23SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
また、本実施の形態によれば、第2固定部22と第3固定部23の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス20の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部22と第3固定部23との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
また、本実施の形態によれば、手前側壁部22Fの端部22Tを除いた部分と、対称手前側壁部23SFの端部23STを除いた部分とが、いずれも平板状に形成されているため、これらをかしめ変形させて縫合糸80の一部を新たに固定する操作についても、極めて容易である。
次に、図12は、本発明の第3の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。
図12に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス30は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部31と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部32と、を備えている。
本実施の形態の第1固定部31は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図12においては、かしめられる前の状態が示されている。
本実施の形態の第2固定部32は、奥側(図12の左側)壁部32Bと、手前側(図12の右側)壁部32Fと、奥側壁部32Bから手前側壁部32Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部32Cと、を有している。そして、奥側壁部32Bは、手前側壁部32Fよりも長く、手前側壁部32Fの湾曲壁部32Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部32Cから遠い奥側壁部32Bの一部が、手前側に向けて傾斜した面32Tを有している(当該面32Tは、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部32」の奥側壁部32Bの一部として説明されている)。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス30は、第3固定部32の裏側(奥側)に、第2固定部32と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部33を更に備えている。
第3固定部33は、第2固定部の奥側壁部32Bに対して第2固定部の手前側壁部32Fと対称の対称手前側壁部33SFと、奥側壁部32Bから対称手前側壁部33SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部33SCと、を有している。そして、奥側壁部32Bは、対称手前側壁部32SFよりも長く、対称手前側壁部32SFの対称湾曲壁部32SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部32SCから遠い奥側壁部32Bの一部が、更に奥側に向けて傾斜した面33STを有している。(当該面33STも、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部33」の奥側壁部32Bの一部として説明されている)。
組織結紮デバイス30の材料としても、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス30の加工方法としても、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス30のサイズに関しても、一般的には、図12の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図12の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図12の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス30が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部32F及び対称手前側壁部33SFは、それぞれ平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、奥側壁部32Bの傾斜面32T、33STよりも湾曲壁部32Cに近い部分も、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。そして、本実施の形態において、奥側壁部32Bの対称の傾斜面32T、33STは、奥側壁部32Bの平板状の部分に対して、それぞれ40度の角度で傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
以上のような第3の実施の形態の組織結紮デバイス30も、図4乃至図10を用いて説明した使用法と同様の使用法に従って使用され得る。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス30は、手前側壁部32Fの湾曲壁部32Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部32Cから遠い奥側壁部32Bの一部が、手前側に向けて傾斜した面32Tを有している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部32Bと手前側壁部32Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。また、対称手前側壁部32SFの対称湾曲壁部32SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部32SCから遠い奥側壁部32Bの一部が、奥側に向けても湾曲した面33STを有している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部32Bと対称手前側壁部33SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、第2固定部32と第3固定部33の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス30の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部32と第3固定部33との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
次に、図13は、本発明の第4の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。
図13に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス40は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部41と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部42と、を備えている。
本実施の形態の第1固定部41は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図13においては、かしめられる前の状態が示されている。
本実施の形態の第2固定部42は、奥側(図13の左側)壁部42Bと、手前側(図13の右側)壁部42Fと、奥側壁部42Bから手前側壁部42Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部42Cと、を有している。そして、奥側壁部42Bは、手前側壁部42Fよりも長く、手前側壁部42Fの湾曲壁部42Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部42Cから遠い奥側壁部42Bの一部が、手前側に向けて立ち上がる面42Sと、当該立ち上がる面42Sに連続すると共に手前側に向けて傾斜した面42Tと、を有している。(当該面42Tは、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部42」の奥側壁部42Bの一部として説明されている)。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス40は、第3固定部42の裏側(奥側)に、第2固定部42と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部43を更に備えている。
第3固定部43は、第2固定部の奥側壁部42Bに対して第2固定部の手前側壁部42Fと対称の対称手前側壁部43SFと、奥側壁部42Bから対称手前側壁部43SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部43SCと、を有している。そして、奥側壁部42Bは、対称手前側壁部42SFよりも長く、対称手前側壁部42SFの対称湾曲壁部42SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部42SCから遠い奥側壁部42Bの一部が、更に奥側に向けて立ち上がる面43SSと、当該立ち上がる面43SSに連続すると共に更に奥側に向けて傾斜した面43STと、を有している。(当該面43STも、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部43」の奥側壁部42Bの一部として説明されている)。
組織結紮デバイス40の材料としても、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス40の加工方法としても、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス40のサイズに関しても、一般的には、図13の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図13の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図13の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス30が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部42F及び対称手前側壁部43SFは、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、奥側壁部42Bの立ち上がる面42S、43SSよりも湾曲壁部42Cに近い部分も、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。そして、本実施の形態において、奥側壁部32Bの対称の傾斜面42T、43STは、奥側壁部42Bの平板状の部分に対して、それぞれ40度の角度で傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
以上のような第4の実施の形態の組織結紮デバイス40も、図4乃至図10を用いて説明した使用法と同様の使用法に従って使用され得る。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス40は、手前側壁部42Fの湾曲壁部42Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部42Cから遠い奥側壁部42Bの一部が、手前側に向けて傾斜した面42Tを有している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部42Bと手前側壁部42Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。また、対称手前側壁部42SFの対称湾曲壁部42SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部42SCから遠い奥側壁部42Bの一部が、更に奥側に向けて傾斜した面43STを有している。このことにより、縫合糸80を奥側壁部42Bと対称手前側壁部43SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、立ち上がる面42S、43SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部42Bと手前側壁部42Fとの間の領域、または、奥側壁部42Bと対称手前側壁部43SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
また、本実施の形態によれば、第2固定部42と第3固定部43の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス40の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部42と第3固定部43との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
次に、図14は、本発明の第5の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。
図14に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス50は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部51と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部52と、を備えている。
本実施の形態の第1固定部51は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図14においては、かしめられる前の状態が示されている。
本実施の形態の第2固定部52は、奥側(図14の左側)壁部52Bと、手前側(図14の右側)壁部52Fと、奥側壁部52Bから手前側壁部52Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部52Cと、を有しており、手前側壁部52Fの湾曲壁部52Cから遠い端部52Aが、手前側に向けて傾斜している。そして、奥側壁部52Bは、手前側壁部52Fよりも長く、手前側壁部52Fの湾曲壁部52Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部52Cから遠い奥側壁部52Bの一部が、手前側に向けて立ち上がる面52Sと、当該立ち上がる面52Sに連続すると共に手前側に向けて傾斜した面52Tと、を有している。(当該面52Tは、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部52」の奥側壁部52Bの一部として説明されている)。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス50は、第3固定部52の裏側(奥側)に、第2固定部52と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部53を更に備えている。
第3固定部53は、第2固定部の奥側壁部52Bに対して第2固定部の手前側壁部52Fと対称の対称手前側壁部53SFと、奥側壁部52Bから対称手前側壁部53SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部53SCと、を有しており、対称手前側壁部53SFの対称湾曲壁部53SCから遠い端部53SAが、更に奥側に向けて傾斜している。そして、奥側壁部52Bは、対称手前側壁部52SFよりも長く、対称手前側壁部52SFの対称湾曲壁部52SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部52SCから遠い奥側壁部52Bの一部が、更に奥側に向けて立ち上がる面53SSと、当該立ち上がる面53SSに連続すると共に更に奥側に向けて傾斜した面53STと、を有している。(当該面53STも、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部53」の奥側壁部52Bの一部として説明されている)。
組織結紮デバイス50の材料としても、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス50の加工方法としても、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス50のサイズに関しても、一般的には、図14の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図14の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図14の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス30が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部52Fの前記端部52Aを除いた部分は、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、手前側壁部52Fの前記端部52Aも、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。また、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAを除いた部分も、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAも、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。奥側壁部52Bの立ち上がる面52S、53SSよりも湾曲壁部52Cに近い部分も、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。そして、本実施の形態において、奥側壁部52Bの対称の傾斜面52T、53STは、奥側壁部52Bの平板状の部分に対して、それぞれ40度の角度で傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
また、手前側壁部52Fの前記端部52Aの長さは、手前側壁部52Fの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、手前側壁部52Fの前記端部52Aの長さは、手前側壁部52Fの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、手前側壁部52Fの前記端部52Aは、手前側壁部52Fの前記端部52Aを除いた部分に対して30度傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
これと対称に、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAの長さは、対称手前側壁部53SFの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとして、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAの長さは、対称手前側壁部53SFの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAは、対称手前側壁部53SFの前記端部53SAを除いた部分に対して30度傾斜しているが、これに限定されない。傾斜角度は、広く10〜80度の範囲内、好ましくは20〜60度の範囲内、で選択され得る。
以上のような第5の実施の形態の組織結紮デバイス50も、図4乃至図10を用いて説明した使用法と同様の使用法に従って使用され得る。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス50は、手前側壁部52Fの湾曲壁部52Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部52Cから遠い奥側壁部52Bの一部が、手前側に向けて傾斜した面52Tを有している。また、手前側壁部52Fの湾曲壁部52Cから遠い端部52Aが、手前側に向けて傾斜している。これらのことにより、縫合糸80を奥側壁部52Bと手前側壁部52Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。
また、対称手前側壁部52SFの対称湾曲壁部52SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部52SCから遠い奥側壁部52Bの一部が、更に奥側に向けて傾斜した面53STを有している。また、対称手前側壁部53SFの対称湾曲壁部53SCから遠い端部53SAが、更に奥側に向けて傾斜している。これらのことにより、縫合糸80を奥側壁部52Bと対称手前側壁部53SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、立ち上がる面52S、53SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部52Bと手前側壁部52Fとの間の領域、または、奥側壁部52Bと対称手前側壁部53SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
また、本実施の形態によれば、第2固定部52と第3固定部53の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス50の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部52と第3固定部53との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
また、本実施の形態によれば、手前側壁部52Fの端部52Aを除いた部分と、対称手前側壁部53SFの端部53SAを除いた部分とが、いずれも平板状に形成されているため、これらをかしめ変形させて縫合糸80の一部を新たに固定する操作についても、極めて容易である。
次に、図15は、本発明の第6の実施の形態の組織結紮デバイスを示す概略平面図である。
図15に示すように、本実施の形態の組織結紮デバイス60は、縫合糸80の基端部81が固定される第1固定部61と、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部62と、を備えている。
本実施の形態の第1固定部61は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸80が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸80の一部を基端部81として固定するようになっている。図15においては、かしめられる前の状態が示されている。
本実施の形態の第2固定部62は、奥側(図15の左側)壁部62Bと、手前側(図15の右側)壁部62Fと、奥側壁部62Bから手前側壁部62Fまでヘアピン状に折り返す湾曲壁部62Cと、を有しており、手前側壁部62Fの湾曲壁部62Cから遠い端部62Aが、手前側に向けて湾曲している。そして、奥側壁部62Bは、手前側壁部62Fよりも長く、手前側壁部62Fの湾曲壁部62Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部62Cから遠い奥側壁部62Bの一部が、手前側に向けて立ち上がる面62Sと、当該立ち上がる面62Sに連続すると共に手前側に向けて湾曲した面62Tと、を有している。(当該面62Tは、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第2固定部62」の奥側壁部62Bの一部として説明されている)。
また、本実施の形態の組織結紮デバイス60は、第3固定部62の裏側(奥側)に、第2固定部62と対称に、組織の結紮が行われた後の状態において、縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部63を更に備えている。
第3固定部63は、第2固定部の奥側壁部62Bに対して第2固定部の手前側壁部62Fと対称の対称手前側壁部63SFと、奥側壁部62Bから対称手前側壁部63SFまでヘアピン状に折り返す対称湾曲壁部63SCと、を有しており、対称手前側壁部63SFの対称湾曲壁部63SCから遠い端部63SAが、更に奥側に向けて湾曲している。そして、奥側壁部62Bは、対称手前側壁部62SFよりも長く、対称手前側壁部62SFの対称湾曲壁部62SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部62SCから遠い奥側壁部62Bの一部が、更に奥側に向けて立ち上がる面63SSと、当該立ち上がる面63SSに連続すると共に更に奥側に向けて湾曲した面63STと、を有している。(当該面63STも、縫合糸80の「固定」には関与しないが、縫合糸80の固定の前の「挿通」には関与し得るため、「縫合糸80が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸80の一部を新たに固定して、前記基端部81から始まるループを規定できるようになっている第3固定部63」の奥側壁部62Bの一部として説明されている)。
組織結紮デバイス60の材料としても、一般的な生体適合性ステンレスが用いられるが、これに限定されない。また、組織結紮デバイス60の加工方法としても、レーザ加工が一般的であるが、これに限定されず、ワイヤ放電加工等も採用され得る。
組織結紮デバイス60のサイズに関しても、一般的には、図15の上下方向の高さが、0.8〜1.6mm程度、図15の左右方向の幅が、0.3〜1.0mm程度、図15の紙面に対して垂直な方向の厚みが、0.5〜1.3mm程度である。比較的小径の血管(φ1.5〜2.0mm程度)を縫合する場合には、比較的小さいサイズの組織結紮デバイス10が採用されるが、すい管(φ5.0mm程度)や胆管(φ8.0〜12.0mm程度)を縫合する場合には、比較的大きいサイズの組織結紮デバイス30が採用され得る。
本実施の形態において、手前側壁部62Fの前記端部62Aを除いた部分は、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、手前側壁部62Fの前記端部62Aは、断面円弧状の湾曲面状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。奥側壁部62Bの立ち上がる面62S、63SSよりも湾曲壁部62Cに近い部分も、平板状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。また、対称手前側壁部63SFの前記端部63SAを除いた部分も、平板状に形成されており(厚みは0.06〜0.10mm程度)、対称手前側壁部63SFの前記端部63SAは、断面円弧状の湾曲面状に形成されている(厚みは同じく、0.06〜0.10mm程度)。
手前側壁部62Fの前記端部62Aの長さは、手前側壁部62Fの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、手前側壁部62Fの前記端部62Aの長さは、手前側壁部62Fの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、手前側壁部62Fの前記端部62Aは、手前側壁部62Fの前記端部62Aを除いた部分から滑らかに連続し、手前側の表面が0.14mmの曲率半径の湾曲面となっているが、これに限定されない。端部62Aの手前側(外側)の表面の曲率半径は、広く0.05〜2.0mmの範囲内、好ましくは0.10〜1.0mmの範囲内、で選択され得る。
これと対称に、対称手前側壁部63SFの前記端部62SAの長さは、対称手前側壁部63SFの長さの20%程度であるが、これに限定されない。サイズのバランスとしては、対称手前側壁部63SFの前記端部63SAの長さは、対称手前側壁部63SFの長さの10〜40%であることが好ましい。そして、本実施の形態において、対称手前側壁部63SFの前記端部63SAは、対称手前側壁部63SFの前記端部63SAを除いた部分から滑らかに連続し、奥側の表面が0.14mmの曲率半径の湾曲面となっているが、これに限定されない。端部63STの奥側(外側)の表面の曲率半径は、広く0.05〜2.0mmの範囲内、好ましくは0.10〜1.0mmの範囲内、で選択され得る。
また、本実施の形態において、奥側壁部62Bの対称の湾曲面62T、63STは、それぞれ0.40mmの曲率半径の湾曲面となっているが、これに限定されない。当該曲率半径は、広く0.05〜2.0mmの範囲内、好ましくは0.10〜1.0mmの範囲内、で選択され得る。
以上のような第6の実施の形態の組織結紮デバイス60も、図4乃至図10を用いて説明した使用法と同様の使用法に従って使用され得る。
ここで、本実施の形態の組織結紮デバイス60は、手前側壁部62Fの湾曲壁部62Cから遠い端部よりも更に湾曲壁部62Cから遠い奥側壁部62Bの一部が、手前側に向けて湾曲した面62Tを有している。また、手前側壁部62Fの湾曲壁部62Cから遠い端部62Aが、手前側に向けて湾曲している。これらのことにより、縫合糸80を奥側壁部62Bと手前側壁部62Fとの間の領域に案内する操作が極めて容易である。
また、対称手前側壁部62SFの対称湾曲壁部62SCから遠い端部よりも更に対称湾曲壁部62SCから遠い奥側壁部62Bの一部が、更に奥側に向けて湾曲した面63STを有している。また、対称手前側壁部63SFの対称湾曲壁部63SCから遠い端部63SAが、更に奥側に向けて湾曲している。これらのことにより、縫合糸80を奥側壁部62Bと対称手前側壁部63SFとの間の領域に案内する操作も極めて容易である。
また、本実施の形態によれば、立ち上がる面62S、63SSの存在によって、縫合糸80が弾発性等のために奥側壁部62Bと手前側壁部62Fとの間の領域、または、奥側壁部62Bと対称手前側壁部63SFとの間の領域から抜けそうになっても、そのような抜けの発生が好適に防止される。
また、本実施の形態によれば、第2固定部62と第3固定部63の各構造が対称であることから、組織結紮デバイス60の姿勢安定性が向上し、また、縫合糸80の固定について第2固定部62と第3固定部63との双方を利用できるため、極めて操作性が良い。
また、本実施の形態によれば、手前側壁部62Fの端部62Aを除いた部分と、対称手前側壁部63SFの端部63SAを除いた部分とが、いずれも平板状に形成されているため、これらをかしめ変形させて縫合糸80の一部を新たに固定する操作についても、極めて容易である。
10 第1の実施の形態の組織結紮デバイス
11 第1固定部
12 第2固定部
12F 手前側壁部
12T 傾斜端部
12B 奥側壁部
12C 湾曲壁部
12S 段部
13 第3固定部
13SF 対称手前側壁部
13SC 対称湾曲壁部
13ST 傾斜端部
13SS 段部
20 第2の実施の形態の組織結紮デバイス
21 第1固定部
22 第2固定部
22F 手前側壁部
22T 湾曲端部
22B 奥側壁部
22C 湾曲壁部
22S 段部
23 第3固定部
23SF 対称手前側壁部
23SC 対称湾曲壁部
23ST 対称湾曲端部
23SS 段部
30 第3の実施の形態の組織結紮デバイス
31 第1固定部
32 第2固定部
32F 手前側壁部
32C 湾曲壁部
32B 奥側壁部
32T 傾斜面
33 第3固定部
33SF 対称手前側壁部
33SC 対称湾曲壁部
33ST 傾斜面
40 第5の実施の形態の組織結紮デバイス
41 第1固定部
42 第2固定部
42F 手前側壁部
42C 湾曲壁部
42B 奥側壁部
42S 立ち上がる面
42T 傾斜面
43 第3固定部
43SF 対称手前側壁部
43SC 対称湾曲壁部
43SS 立ち上がる面
43ST 傾斜面
50 第5の実施の形態の組織結紮デバイス
51 第1固定部
52 第2固定部
52F 手前側壁部
52A 傾斜端部
52C 湾曲壁部
52B 奥側壁部
52S 立ち上がる面
52T 傾斜面
53 第3固定部
53SF 対称手前側壁部
53SA 傾斜端部
53SC 対称湾曲壁部
53SS 立ち上がる面
53ST 傾斜面
60 第6の実施の形態の組織結紮デバイス
61 第1固定部
62 第2固定部
62F 手前側壁部
62A 湾曲端部
62C 湾曲壁部
62B 奥側壁部
62S 立ち上がる面
62T 湾曲面
63 第3固定部
63SF 対称手前側壁部
63SA 湾曲端部
63SC 対称湾曲壁部
63SS 立ち上がる面
63ST 湾曲面
80 縫合糸
81 基端部
82 縫合針
100 特許文献1の組織結紮デバイス
101 第1固定部
102 第2固定部
102F 手前側壁部
102B 奥側壁部
102C 湾曲壁部
103 第3固定部
103SF 対称手前側壁部
103SC 対称湾曲壁部
200 縫合糸
201 基端部
202 縫合針

Claims (7)

  1. 組織の結紮に用いられる組織結紮デバイスであって、
    縫合糸の基端部が固定される第1固定部と、
    組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第2固定部と、
    を備え、
    前記第2固定部は、奥側壁部と、手前側壁部と、前記奥側壁部から前記手前側壁部まで折り返す湾曲壁部と、を有しており、
    前記手前側壁部の前記湾曲壁部から遠い端部が、手前側に向けて傾斜ないし湾曲しており、
    前記手前側壁部の前記端部を除いた部分は、平板状に形成されており、
    前記奥側壁部は、前記手前側壁部よりも長く、
    前記手前側壁部の前記湾曲壁部から遠い端部よりも更に前記湾曲壁部から遠い前記奥側壁部の一部は、手前側に向けて立ち上がる面と、当該立ち上がる面に連続すると共に手前側に向けて傾斜ないし湾曲した面と、を有している
    ことを特徴とする組織結紮デバイス。
  2. 前記奥側壁部の傾斜した面または立ち上がる面よりも前記湾曲壁部に近い部分は、平板状に形成されており、
    前記奥側壁部の傾斜した面は、前記奥側壁部の平板状の前記部分に対して、10〜80度の範囲で傾斜している
    ことを特徴とする請求項に記載の組織結紮デバイス。
  3. 前記奥側壁部の湾曲した面は、断面円弧状の面に形成されており、
    前記奥側壁部の湾曲した面または立ち上がる面よりも前記湾曲壁部に近い部分は、平板状に形成されており、
    前記奥側壁部の湾曲した面の断面の曲率半径は、0.05〜2.0mmの範囲である
    ことを特徴とする請求項に記載の組織結紮デバイス。
  4. 組織の結紮が行われた後の状態において、前記縫合糸が挿通されてかしめられることにより当該縫合糸の一部を新たに固定して、前記基端部から始まるループを規定できるようになっている第3固定部を更に備えており、
    前記第3固定部は、前記第2固定部の奥側壁部に対して前記第2固定部の手前側壁部と対称の対称手前側壁部と、前記奥側壁部から前記対称手前側壁部まで折り返す対称湾曲壁部と、を有しており、
    前記奥側壁部は、前記対称手前側壁部よりも長く、
    前記対称手前側壁部の前記対称湾曲壁部から遠い端部よりも更に前記対称湾曲壁部から遠い前記奥側壁部の一部は、奥側に向けても傾斜ないし湾曲した面を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組織結紮デバイス。
  5. 前記第1固定部は、組織の結紮が行われる前の状態において縫合糸が挿通されてかしめられることにより、当該縫合糸の一部を前記基端部として固定するようになっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の組織結紮デバイス。
  6. 前記第1固定部に取り付けられた縫合糸を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の組織結紮デバイス。
  7. 前記縫合糸の一端に、縫合針が設けられていることを特徴とする請求項に記載の組織結紮デバイス。
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