JP6409519B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する吐出口が形成された流路ユニットを有する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インクの増粘抑制(乾燥防止)のため、アクチュエータに予備波形を印加することが記載されている。また、予備波形のパルスから圧力室の固有周期の0.54倍だけ後にパルスを供給すると、予備波形によって発生する振動の残響を抑制できることも記載されている。
特開2005−193435号公報
上記の従来技術では予備波形の残響を抑制する観点でパルス同士の間隔が調整される。しかし、この観点では、予備波形による影響を抑制できたとしても、逆に、振動を効率的に利用できず、メニスカス近傍の増粘を効果的に抑制できないおそれがある。
本発明の目的は、メニスカスを効率的に振動させる液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、第1の観点では、液体を吐出する吐出口と、液体を供給する第1の流路と、当該第1の流路の内壁面に当該第1の流路との連通口が形成され、当該連通口とは反対側の端部において前記吐出口と連通する第2の流路とを有する流路ユニットと、第1及び第2の電極と、当該第1及び第2の電極間に挟まれた圧電層とを含み、前記第1及び第2の電極間に電位差が生じると前記圧電層が前記第2の流路に対して変形して前記第2の流路内の液体に圧力を印加するアクチュエータと、前記第1及び第2の電極間の電圧が、所定電圧となる第1の状態から、前記所定電圧から単調減少していく第2の状態と、前記所定電圧まで単調増加していく第3の状態とを順に経て、前記第1の状態に戻るような電圧信号を、前記アクチュエータに供給する信号供給手段とを備えており、前記信号供給手段が、前記吐出口から液体が吐出される程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を含む吐出駆動信号と、前記吐出口から液体が吐出されない程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を複数含む不吐出駆動信号とを選択的に前記アクチュエータに供給し、前記不吐出駆動信号が、前記アクチュエータに供給された場合に、一の前記電圧信号において前記第3の状態開始時点から次の前記電圧信号において前記第2の状態開始時点までの第1の長さが、前記第2の流路の固有振動周期以上であり、且つ、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さの2倍を前記固有振動周期に加えた長さ以下であり、前記電圧信号のそれぞれにおける前記第2の状態の開始時点から前記第3の状態の開始時点までの第2の長さがいずれも同じになるという第1の条件と、隣り合う任意の2つの前記電圧信号における前記第1の長さがいずれも同じになるという第2の条件とを満たし、且つ、前記第1及び第2の条件下において、前記電圧信号が前記不吐出駆動信号内に最大数含まれるように調整されており、前記第1の条件における前記第2の長さと前記第2の条件における前記第1の長さとの和の整数倍の長さを有し、前記信号供給手段が、複数の前記不吐出駆動信号を連続して前記アクチュエータに供給する。
不吐出駆動信号を本発明の範囲で調整すると、後述の動作試験に示すように、メニスカス付近の液体の乾燥を適切に抑制できる。また、電圧信号において第2の状態の開始時点から第3の状態の開始時点までを1つのパルスとすると、上記構成は、1つの不吐出駆動信号内で同じ幅のパルスが等間隔で並ぶことに対応する。このため、効率的にメニスカスを振動できる。また、1つの不吐出駆動信号内で最大数の電圧信号が含まれるため、メニスカスを振動させる効果を大きくできる。また、複数の不吐出駆動信号にわたって同じ幅のパルスが等間隔で連続することになる。このため、複数の不吐出駆動信号にわたって効率的にメニスカスを振動させられる。
また、本発明の液体吐出装置は、第2の観点では、液体を吐出する吐出口と、液体を供給する第1の流路と、当該第1の流路の内壁面に当該第1の流路との連通口が形成され、当該連通口とは反対側の端部において前記吐出口と連通する第2の流路とを有する流路ユニットと、第1及び第2の電極と、当該第1及び第2の電極間に挟まれた圧電層とを含み、前記第1及び第2の電極間に電位差が生じると前記圧電層が前記第2の流路に対して変形して前記第2の流路内の液体に圧力を印加するアクチュエータと、前記第1及び第2の電極間の電圧が、所定電圧となる第1の状態から、前記所定電圧から単調減少していく第2の状態と、前記所定電圧まで単調増加していく第3の状態とを順に経て、前記第1の状態に戻るような電圧信号を、前記アクチュエータに供給する信号供給手段とを備えており、前記信号供給手段が、前記吐出口から液体が吐出される程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を含む吐出駆動信号と、前記吐出口から液体が吐出されない程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を複数含む不吐出駆動信号とを選択的に前記アクチュエータに供給し、前記不吐出駆動信号が、前記アクチュエータに供給された場合に、一の前記電圧信号において前記第3の状態の開始時点から次の前記電圧信号において前記第2の状態の開始時点までの第1の長さが、前記第2の流路の固有振動周期以上であり、且つ、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さの2倍を前記固有振動周期に加えた長さ以下であり、前記電圧信号のそれぞれにおける前記第2の状態の開始時点から前記第3の状態の開始時点までの第2の長さがいずれも同じになるという第1の条件と、隣り合う任意の2つの前記電圧信号における前記第1の長さがいずれも同じになるという第2の条件とを満たし、且つ、前記第1及び第2の条件下において、前記電圧信号が前記不吐出駆動信号内に最大数含まれるように調整されており、前記第1の条件における前記第2の長さと前記第2の条件における前記第1の長さとの和である第3の長さの整数倍の長さに前記第3の長さよりも短い長さを加えた長さを有し、前記信号供給手段が、複数の前記不吐出駆動信号を連続して前記アクチュエータに供給する。
不吐出駆動信号を本発明の範囲で調整すると、後述の動作試験に示すように、メニスカス付近の液体の乾燥を適切に抑制できる。また、電圧信号において第2の状態の開始時点から第3の状態の開始時点までを1つのパルスとすると、上記構成は、1つの不吐出駆動信号内で同じ幅のパルスが等間隔で並ぶことに対応する。このため、効率的にメニスカスを振動できる。また、1つの不吐出駆動信号内で最大数の電圧信号が含まれるため、メニスカスを振動させる効果を大きくできる。また、複数の不吐出駆動信号にわたって効率的にメニスカスを振動させられる。
また、本発明においては、前記不吐出駆動信号が、1つの前記電圧信号が前記アクチュエータに供給されるごとに、前記第2の状態が終了した直後に前記第3の状態が開始する
ように調整されていることが好ましい。これによると、各電圧信号が供給された際に、第2の状態の終了直後に第3の状態が開始する。つまり、電極間の電圧が下がり切る以前に上昇に転じる。したがって、各電圧信号の供給によってメニスカスに生じる振動の影響が抑制され、より確実に液体の吐出が防止される。
また、本発明においては、前記電圧信号における前記第2の長さが、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さを前記固有振動周期に加えた長さであることが好ましい。これにより、メニスカス付近の液体の乾燥抑制の効果がより確実となる。
本発明の液体吐出装置の第1の観点によると、不吐出駆動信号を本発明の範囲で調整すると、後述の動作試験に示すように、メニスカス付近の液体の乾燥を適切に抑制できる。また、電圧信号において第2の状態の開始時点から第3の状態の開始時点までを1つのパルスとすると、上記構成は、1つの不吐出駆動信号内で同じ幅のパルスが等間隔で並ぶことに対応する。このため、効率的にメニスカスを振動できる。また、1つの不吐出駆動信号内で最大数の電圧信号が含まれるため、メニスカスを振動させる効果を大きくできる。また、複数の不吐出駆動信号にわたって同じ幅のパルスが等間隔で連続することになる。このため、複数の不吐出駆動信号にわたって効率的にメニスカスを振動させられる。
本発明の液体吐出装置の第2の観点によると、不吐出駆動信号を本発明の範囲で調整すると、後述の動作試験に示すように、メニスカス付近の液体の乾燥を適切に抑制できる。また、電圧信号において第2の状態の開始時点から第3の状態の開始時点までを1つのパルスとすると、上記構成は、1つの不吐出駆動信号内で同じ幅のパルスが等間隔で並ぶことに対応する。このため、効率的にメニスカスを振動できる。また、1つの不吐出駆動信号内で最大数の電圧信号が含まれるため、メニスカスを振動させる効果を大きくできる。また、複数の不吐出駆動信号にわたって効率的にメニスカスを振動させられる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドが適用されるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 メンテナンスユニットの構成を示す概略正面図である。 ヘッド本体の平面図である。 (a)図4の一点鎖線に囲まれた領域の拡大図である。(b)図4(a)のIVb−IVb線断面図である。(c)図4(b)の一点鎖線に囲まれた領域の拡大図である。 コントローラとその周辺の電気的構成を示す機能ブロック図である。 ドライバICがアクチュエータユニットに供給する吐出駆動信号の波形及び当該信号が供給された際の個別電極の電位の変化を示す波形のグラフである。 (a)ドライバICがアクチュエータユニットに供給する不吐出駆動信号の波形及び当該信号が供給された際の個別電極の電位の変化を示す波形のグラフである。(b)図7(a)とは別の不吐出駆動信号の波形及び当該信号が供給された際の個別電極の電位の変化を示す波形のグラフである。 プリンタの一動作試験の流れを示すフロー図である。 図8の動作試験において用紙に形成される画像の一例を示す。 図8の動作試験に沿って形成された画像の評価結果を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を参照し、本発明に係る液体吐出装置の一実施形態としてのインクジェット
プリンタ101の全体構成について説明する。
プリンタ101は、直方体形状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体101aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間A,Bには、給紙部1cから排紙部31に向かう用紙搬送経路が形成されており、図1に示す黒太矢印に沿って用紙Pが搬送される。空間Aでは、用紙Pへの画像形成と、用紙Pの排紙部31への搬送が行われる。空間Bでは、用紙Pの搬送経路への給紙が行われる。空間Cからは、空間Aのヘッド1に対してインクが供給される。
空間Aには、4色の互いに異なるインクを吐出する4つのヘッド1、搬送機構8、用紙センサ32、及び、コントローラ100等が配置されている。コントローラ100は、プリンタ各部の動作を制御して、プリンタ101全体の動作を司る。
搬送機構8は、用紙Pをガイドする2つのガイド部9a,9bとプラテン5とを含んでいる。2つのガイド部9a,9bは、プラテン5を挟んで配置されている。搬送方向上流側のガイド部9aは、3つのガイド18aと3つの送りローラ対22〜24とを有し、給紙部1cとプラテン5とを繋ぐ。ガイド部9aは、画像形成用の用紙Pをプラテン5に向けて搬送する。搬送方向下流側のガイド部9bは、3つのガイド18bと4つの送りローラ対25〜28とを有し、プラテン5と排紙部31とを繋ぐ。ガイド部9bは、画像形成後の用紙Pを、排紙部31に向けて搬送する。
4つのヘッド1は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの4色のインクに対応している。各ヘッド1は、インクを吐出する複数の吐出口108(図4参照)を有している。吐出口108は、ヘッド1の下面1a(以下、吐出面1aとする)に開口している。ヘッド1は、ヘッドホルダ13を介して筐体101aに支持されている。ヘッドホルダ13は、空間A内に設けられた昇降装置によって昇降する。ヘッドホルダ13の昇降動作はコントローラ100によって制御される。この昇降動作により、用紙Pへの印字処理に適した図1に示す印刷位置と、この位置より上方の図2に示す退避位置との間でヘッド1が移動する。退避位置では、後述のワイパブレード41によるワイピングが可能である。
用紙センサ32は、送りローラ対24の上流側に配置され、搬送される用紙Pの先端を検知する。このとき出力された検知信号は、用紙Pへの画像形成の際に、ヘッド1の駆動と搬送機構8の駆動の同期に用いられる。これにより、所望の解像度と速度で画像が形成されることになる。
空間Bには、給紙部1cが配置されている。給紙部1cは、給紙トレイ20及び給紙ローラ21を有する。このうち、給紙トレイ20が、筐体101aに対して着脱可能である。給紙トレイ20には、複数の用紙Pが収納可能である。給紙ローラ21は、給紙トレイ20内で最も上方の用紙Pを送り出す。
ここで、副走査方向とは、用紙Pが送りローラ対23〜25によって搬送される搬送方向D(図1中矢印D方向)と平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
空間Cには、4色のインクを貯留するカートリッジ4が、筐体101aに対して着脱可能に配置されている。カートリッジ4は、インクチューブ等を介して色ごとにヘッド1と接続されている。ヘッド1においてインクが消費されると、カートリッジ4内のインクがヘッド1へと補充される。
空間Aにはさらに、メンテナンスユニット40が設けられている。図2に示すようにメンテナンスユニット40は、ワイパブレード41、ローラ43及び44、並びに、これらのローラに巻き掛けられた無端ベルト45を有している。ワイパブレード41は、ゴムなどの弾性材料からなる板状部材である。ワイパブレード41は、固定台42の上面に立設されており、ヘッド1が退避位置にあるときにブレード上端が吐出面1aに当接する高さに配置されている。固定台42は無端ベルト45に固定されている。ローラ43は駆動モータに接続されており、図中の矢印Rの示す両方向に回転可能である。駆動モータはコントローラ100の制御に基づいて動作する。駆動モータがローラ43を回転させると無端ベルト45が走行する。これにより、ワイパブレード41にヘッド1の吐出面1aを払拭させるワイピング動作を実施できる。またメンテナンスユニット40は、ポンプ46を有している。ポンプ46は、コントローラ100によって制御され、カートリッジ4からのインクを強制的にヘッド1へと流入させる。これにより、ヘッド1内のインクを吐出口108から排出させるパージ動作を実施できる。
次に、図3及び図4に基づいて、ヘッド1の構成についてより詳細に説明する。ヘッド1は、図3に示すように、インク流路が内部に形成されたヘッド本体3を有している。カートリッジ4からのインクは、ヘッド1の上部構造であるリザーバユニットを介し、下部構造であるヘッド本体3へと流入する。ヘッド本体3は、内部にインク流路が形成された流路ユニット11と、インク流路内のインクに圧力を印加するアクチュエータユニット19とを有している。流路ユニット11は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート122,123,124,125,126,127,128,129,130(図4(b)参照)を互いに積層し接着した流路部材である。図3及び図4に示すように、流路ユニット11の上面には、開口105bが形成されている。開口105bには、フィルタを介してリザーバユニットからのインクが流入する。フィルタは、インクが開口105bから流路ユニット11に流れ込む際に、インク中の異物等をろ過する。
流路ユニット11内のインク流路は、図3及び図4(a)〜図4(c)に示すように、開口105bを一端に有するマニホールド流路105、マニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105a(第1の流路)、及び、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を介して吐出口108に至る個別インク流路132(第2の流路)を含んでいる。なお、図4(a)では、アクチュエータユニット19の下側にあって点線で示すべき圧力室110及びアパーチャ112を実線で示している。
アクチュエータユニット19は、図3に示すように、それぞれ台形の平面形状を有し、流路ユニット11の上面において2列の千鳥状に配置されている。また、図4(a)に示すように、流路ユニット11の上面には、圧力室110が略菱形形状に多数開口している。当該開口は、流路ユニット11の各アクチュエータユニット19が対向する台形領域内に形成されている。流路ユニット11の下面(吐出面1a)には、圧力室110と同数の吐出口108が開口している。吐出口108は、主走査方向には印刷解像度に対応する所定の一定間隔で配置されており、副走査方向には分散配置されている。
アクチュエータユニット19は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックスであり、図4(c)に示すように、3枚の圧電層141〜143から構成されている。最上層の圧電層141は、上面に複数の個別電極135が形成され、厚み方向に分極されている。個別電極135の先端部には、駆動信号が供給される個別ランド136が形成されている。圧電層142の上面には、共通電極134が全体的に形成されている。共通電極134は、常にグランド電位にある。個別電極135がグランド電位以外の電位になると、共通電極134と個別電極135の間に電位差が生じる。これにより、共通電極134と個別電極135間に分極方向の電界が生じると、両電極間の圧電層141(駆動活性部)が面方向に縮む。圧電層142、143は、自発的に変形しないので、圧電層141との間に歪み差が生じる。これにより、個別電極135と圧力室110とに挟まれた部分が、圧力室110に向かって突出(ユニモルフ変形)する。
ヘッド1は、さらに、アクチュエータユニット19へと駆動信号を供給するドライバIC151(図5参照、信号供給手段)等の電子部品を有している。ドライバIC151は、コントローラ100からの制御信号に基づいて駆動信号を生成する。駆動信号は、個別ランド136を通じて個別電極135に選択的に供給される。個別電極135に駆動信号が供給されると、共通電極134と個別電極135の間に電位差が生じる。これによって、圧電層141〜143の、その個別電極135に対応する部分がユニモルフ変形し、その個別電極135に対応する圧力室110内のインクに圧力が印加される。
次に、コントローラ100による各部の制御について、図5を参照しつつより詳細に説明する。コントローラ100は、図5に示すように、外部装置(プリンタ101と接続されたPC等)から供給された記録指令(画像データなど)に基づいてドライバIC151や搬送機構8等を制御することにより、これらの各部に印刷動作を実行させる。コントローラ100は、記録指令を受けると、給紙部1c、及び、搬送機構8(送りローラ対22〜28)に動作を開始させる。
図1の太い矢印に沿って給紙トレイ20から送り出された用紙Pは、上流側ガイド部9aによりガイドされプラテン5上に送られる。これと同時に、コントローラ100は、ドライバIC151を制御して、アクチュエータユニット19に駆動信号を供給する。これによって、コントローラ100は、用紙Pがヘッド1の真下を図1の搬送方向Dに沿って通過する際に、ヘッド1に吐出口108からインクを吐出させる。吐出されたインクは用紙P上にドットを形成し、これによって、所望の画像が用紙P上に形成される。このとき、コントローラ100は、用紙センサ32からの検知信号に基づいてインクの吐出タイミングを制御する。画像が形成された用紙Pは、下流側ガイド部9bによりガイドされつつ図1の太い矢印に沿って搬送され、筐体101aの上部から排紙部31に排出される。
さらに、コントローラ100は、メンテナンスユニット40を制御して、ワイピング動作及びパージ動作を実施する。ワイピング動作は、吐出面1aを払拭し、各吐出口108のメニスカスを整える。また、パージ動作は、乾燥したインクを吐出口108から排出する。これらにより、各吐出口108においてインクの吐出性能が回復する。
ドライバIC151がアクチュエータユニット19に供給する駆動信号について、より詳細に説明する。なお、以下の説明において、「信号Sx」とは波形Sxを有する信号を意味する。駆動信号は、図6の信号S1や図7の信号S2等に示すように、個別電極135をグランド電位Vgにする部分(以下、L信号とする)と、個別電極135を電位V0(V0>Vg)にする部分(以下、H信号とする)とを含んでいる。H信号及びL信号が交互に配列されることにより、各信号中に複数のパルスが形成される。各駆動信号は、ちょうど1印字周期に相当する時間の長さを1単位とする。1印字周期は、印刷解像度(例えば、600dpi)に応じた所定の単位距離だけ搬送機構8が用紙Pを搬送するのに要する時間に等しい。
本実施形態の駆動信号には吐出駆動信号と不吐出駆動信号との2種類がある。吐出駆動信号は、アクチュエータユニット19を駆動することにより吐出口108からインクを吐出させるための信号である。この信号は印刷動作に用いられる。不吐出駆動信号は、インクを吐出させない程度にアクチュエータユニット19を駆動する信号である。この信号は、吐出口108付近のインクを振動させることによりインクの乾燥を抑制するために用いられる。
図6の信号S1の波形は吐出駆動信号の波形の一例である。信号S1は、W0の幅を持つL信号とW1の幅を持つH信号とが交互に配列して形成されている。
ドライバIC151は、インクを吐出しない印字周期に、通常、個別電極135を電位V0に維持している。そして、インクの吐出が必要な印字周期になると、ドライバIC151は、その印字周期ごとに信号S1を個別電極135に供給する。なお、後述のとおり、インクを吐出しない印字周期に不吐出駆動信号が供給されることもある。図6の波形σ1は、信号S1が個別電極135に供給された場合の個別電極135における電位の変化を示している。波形σ1は、個別電極135の電位がV0からVgに徐々に変化する過渡期間Trと、個別電極135の電位がVgからV0に徐々に変化する過渡期間Tfとを含んでいる。過渡期間Tr及びTfの長さは互いに等しい。以下、単に「Tr」と記載するときには、その記載は期間Trの長さを意味する。Trは、W0及びW1のいずれよりも小さい。
個別電極135の電位がV0に維持されているときには、個別電極135と共通電極134との電位差が生じている。なお、このときの電位差に相当する電圧は本発明の所定電圧の一例である。また、個別電極135と共通電極134との間の電圧がこの所定電圧である状態が本発明の第1の状態の一例である。この状態では、圧電層141においてこれらの電極に挟まれた部分が圧力室110に向かってユニモルフ変形している。
一方、個別電極135に信号S1が供給されると、その電位が波形σ1のように変化することにより、まずV0から単調減少する。これによって、個別電極135の電位が一旦Vgになる。このように個別電極135及び共通電極134間の電圧が単調減少していく状態は、本発明の第2の状態の一例である。個別電極135の電位がVgになると、個別電極135と共通電極134の電位差がなくなるため、ユニモルフ変形が解除される。この変形解除により、圧力室110の容積が増加する。このとき、圧力室110内のインクに負圧が印加される。
そして、V0からVgへの変化の開始時点からW0の時間が経過すると、個別電極135の電位はVgから単調増加し始め、再びV0に戻る。このように個別電極135及び共通電極134間の電圧が単調増加していく状態は、本発明の第3の状態の一例である。これにより個別電極135と共通電極134の間に再び電位差が発生するため、ユニモルフ変形が生じる。この変形により、圧力室110の容積が減少する。このとき、圧力室110内のインクに正圧が印加される。
ここで、W0は、最初の負圧の印加によって圧力室110内のインクに生じた圧力波が個別インク流路132の長手方向に伝搬し、反転して正圧のピークを迎えるタイミング(圧力波の片道伝搬時間)で次の正圧が印加されるように調整される。このようなW0は、個別インク流路132の固有振動周期をT0とするとき、T0/2に等しい。これにより、最初の負圧の印加に起因した正圧のピークに、次に印加される正圧が重畳するため、圧力室110内のインクに効率よく圧力が印加される。よって、吐出口108から効率よくインクが吐出される。また、W1は、1つの方形パルスの供給によって圧力室110内に生じた振動が、次の方形パルスの供給によるインク吐出に影響を与えにくいように調整される。
以上のように、信号S1においてW0の幅を持つ1つのパルス(図6参照)が個別電極135に供給されるごとにインクが1回、吐出される。信号S1にはW0の幅を持つ複数のパルスがW1の時間間隔で含まれる。このため、1つの信号S1が個別電極135に供給されると、W1ごとに1回、インクが吐出される。なお、信号S1において上記のW0の幅を持つパルスを1つ含む部分が、本発明における電圧信号の一例である。
図7(a)の信号S2及び図7(b)の信号S3は、それぞれ、不吐出駆動信号の一例
である。また、図7(a)の波形σ2及び図7(b)の波形σ3は、それぞれ、信号S2及びS3が個別電極135に供給された場合の個別電極135における電位の変化を示している。不吐出駆動信号が供給される場合も、吐出駆動信号が供給される場合と同様、個別電極135の電位が徐々に変化する過渡期間が生じる。V0からVgまで変化する過渡期間の長さは、吐出駆動信号と同じく、Trである。また、VgからV0まで変化する過渡期間の長さTfもTrである。
不吐出駆動信号は、吐出駆動信号(S1)と同様、H信号とL信号とが交互に配列されることで構成されている。各信号において、L信号の幅は一定であり、L信号間の時間間隔も一定である。以下、不吐出駆動信号におけるL信号の幅をWa、L信号同士の時間間隔をWbとする。不吐出駆動信号が個別電極135に供給されると、吐出駆動信号と同様、個別電極135の電位がV0に維持された状態(第1の状態)から、Vgに向かって単調減少し(第2の状態)、その後再び単調増加して(第3の状態)、個別電極135の電位がV0に維持された状態に戻る。したがって、圧力室110内のインクには、個別電極135の電位が単調減少する際に負圧が印加され、次に、個別電極135の電位が単調増加する際に正圧が印加される。
なお、L信号の幅Waは、第2の状態の開始時点から第3の状態の開始時点までの長さに相当し、不吐出駆動信号においてL信号の幅Waは一定である。これは、本発明における第1の条件に対応する。また、L信号間の時間間隔Wbは、任意の2つのパルス(例えば、図7(a)の二点鎖線の枠で囲まれた2つのパルス)に関し、前の第3の状態の開始時点からその後の第2の状態の開始時点までの長さに相当し、不吐出駆動信号においてL信号間の時間間隔Wbは一定である。これは、本発明の第2の条件に対応する。
ここで、Waは、吐出駆動信号におけるW0とは異なり、最初の負圧の印加に起因して圧力室110内に発生する正圧がピークになるタイミングからずれたタイミングで次の正圧が印加されるように調整されている。つまり、Waは、T0/2とは異なる大きさに調整されている。また、一動作例によると、Waは、圧力室110内に負圧が印加されてから吐出口108におけるインクの振動が最初にピークになるまでの時間の1/5以下である。そして、このようにWaが調整されていることにより、不吐出駆動信号は、個別電極135に供給されても吐出口108からインクが吐出されないように調整されている。
特に、本実施形態の不吐出駆動信号は、いずれも、(条件1)Wa≦Tr、及び、(条件2)T0≦Wb≦T0+2*Trの2つの条件を満たすように調整される。これらの条件が採用されることにより、後述の動作試験に示すように、吐出口108(メニスカス)付近のインクの乾燥が適切に抑制される。また、1印字周期の長さを有する各信号において、所定のWa及びWbに関し、最大数のパルスが各信号に含まれるという条件3を満たすように信号が調整される。この条件により、各信号中に同じ幅Waのパルスが同じ間隔Wbで並ぶため、吐出口108付近のインクを効率的に振動させることができる。また、各信号中にパルスが最大数含まれるので、吐出口108付近のインクを効果的に振動させることができる。信号S2及びS3は、それぞれ、上記条件1〜3を満たす信号の一例である。
信号S2は、条件1〜3に加え、さらに次の3つの条件を満たすように調整されている:(条件4)Wa=Tr、(条件5)Wb=T0+Tr、及び(条件6)(Wa+Wb)*4=1印字周期。条件4及び5は条件1及び2を満たすものの一例である。条件4により、1つのパルスが供給されるたび、個別電極135の電位は、V0からVgまで低下していき、Vgに到達すると同時に上昇に転じ、その後、V0へと戻る。また、条件5によってWbが条件2の範囲の中間値を取るため、インクの乾燥を抑制する効果がより確実に得られる。そして、条件6により、複数の信号S2を途切れなく連続的に個別電極135に供給した際に、各パルスが等間隔で繰り返し個別電極135に供給される。このため、複数の信号にわたって効率的に吐出口108付近のインクを振動させることができる。
信号S3は、条件1〜3に加え、さらに次の条件を満たすように調整されている:(条件7)Wa<Tr。この条件により、1つのパルスが供給されるたび、個別電極135の電位は、V0からVgまで低下していき、Vgに到達し切る前に上昇に転じ、その後、V0へと戻る。このように、個別電極135の電位がVgまで落ち切る前に上昇に転ずるため、ユニモルフ変形の程度も小さい。よって、圧力室110内に印加される圧力の大きさが制限され、吐出口108付近のメニスカスに生じる振動の大きさが抑制されるため、より確実にインクの吐出が防止される。
以下、本実施形態に係る一動作試験について図8〜図10を参照しつつ説明する。本動作試験で用いられるプリンタ101は、コントローラ100に外部から指令を送ることによってさまざまな条件で用紙Pの搬送、インクの吐出、パージ動作、ワイピング動作等を実行するように構成される。本動作試験においては、まず、プリンタ101において、パージ動作及びワイピング動作が実行される(図8のステップA1)。これにより、ヘッド1の吐出特性がある程度回復する。次に、用紙Pを搬送しつつヘッド1から用紙Pに向かってインクを吐出させるリフレッシュ動作を実施する(ステップA2)。リフレッシュ動作は、ヘッド1の全吐出口108から用紙Pに向けて一斉にインクを吐出させる動作である。一例として、リフレッシュ動作により、図9に示すように用紙P上に画像IMが形成される。画像IMは、全領域が1色に塗りつぶされた矩形の画像である。これにより、画像IMを形成した直後の時点で、全吐出口108における吐出条件がほぼ均一になる。
次に、一定時間(例えば、10秒間)インクを吐出しない状態でヘッド1を放置する(ステップA3)。これにより、吐出口108付近のインクの乾燥が進む。次に、各吐出口108に対応する個別電極135に所定数の不吐出駆動信号を供給する(ステップA4)。これにより、吐出口108付近のインクが吐出されない程度に振動され、乾燥が抑制される。次に、用紙Pを送ることにより、画像IMから用紙搬送方向に所定距離(図9のΔ)のスペースを空ける(ステップA5)。次に、全吐出口108から1印字周期分のインクを吐出することにより、用紙搬送方向(副走査方向)に関して1ドット分の幅を有する主走査方向に沿った直線Lを用紙P上に形成する(ステップA6)。そして、直線Lの印字結果を目視で評価する(ステップA7)。ステップA4における不吐出駆動信号の供給によってインクの乾燥が抑制されるほど、直線Lは主走査方向に沿ってまっすぐに形成される。一方、ステップA4におけるインクの乾燥抑制の効果が低いと、吐出口108からのインクの吐出タイミングにずれが生じ、直線Lが用紙搬送方向に波打つように乱れる。インクの乾燥抑制の効果が一定の程度を下回ると、インクの乾燥により、吐出口108からインクが吐出されなくなり、直線Lにドット抜けが生じる。
以上の動作試験を、ステップA4の不吐出駆動信号においてWaを1マイクロ(μ)に固定し、Wbを7.0〜13.0μの間で1.0μずつずらしながら、ブラックインクに対応するヘッド1とシアンインクに対応するヘッド1とのそれぞれに関して行った。なお、本動作試験で用いたヘッド1は、いずれもTo=10.0マイクロ秒(μs)、Tr=1.0μsであった。この場合、Tr<To/5が満たされる。図10はその結果を示す。図10の横軸はWbであり、縦軸はステップA7による評価結果である。評価は、0、1、2の3段階で示す。評価2は、インクの吐出タイミングのずれが直線Lにほとんど表れず、許容範囲であったことを示す。評価1は、インクの吐出タイミングのずれが直線Lに表れたことを示す。評価0は、直線Lにドット抜け、つまり、インクの不吐出が生じたことを示す。Bkはブラックインクに対応する結果を示し、Cはシアンインクに対応する結果を示す。図10により、ブラックインクのときもシアンインクのときも、T0≦Wb≦T0+2*Trを満たす場合にステップA4のインクの乾燥抑制が効果的であることが示される。プリンタ101の動作条件として採用される場合には、Wb=T0+Trとされることが好ましい。この場合、Wbが、T0≦Wb≦T0+2*Trの範囲の中間値となる。このため、インクの乾燥抑制の効果がより確実である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
上述の実施形態では、不吐出駆動信号の一例である信号S2が条件6((Wa+Wb)*4=1印字周期)を満たす。これにより、複数の信号S2を個別電極135に供給した際に効率的に吐出口108付近のインクを振動させることができる。この条件6の代わりに、(Wa+Wb)*n=1印字周期(n:4以外の自然数)との条件が採用されてもよい。これにより、条件6と同様、複数の信号S2を途切れなく連続的に個別電極135に供給した際に、各パルスが等間隔で繰り返し個別電極135に供給される。
本発明に係る液体吐出装置は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等に適用可能である。また、液体吐出装置に適用されるヘッドの数は1に限定されず、2以上であってもよい。ヘッドは、ライン式に限定されず、シリアル式でもよい。さらに、本発明に係る液体吐出装置は、インク以外の液体を吐出してもよい。
1 ヘッド
19 アクチュエータユニット
100 コントローラ
101 インクジェットプリンタ(プリンタ)
108 吐出口
132 個別インク流路
134 共通電極
135 個別電極
141〜143 圧電層
151 ドライバIC

Claims (4)

  1. 液体を吐出する吐出口と、液体を供給する第1の流路と、当該第1の流路の内壁面に当該第1の流路との連通口が形成され、当該連通口とは反対側の端部において前記吐出口と連通する第2の流路とを有する流路ユニットと、
    第1及び第2の電極と、当該第1及び第2の電極間に挟まれた圧電層とを含み、前記第1及び第2の電極間に電位差が生じると前記圧電層が前記第2の流路に対して変形して前記第2の流路内の液体に圧力を印加するアクチュエータと、
    前記第1及び第2の電極間の電圧が、所定電圧となる第1の状態から、前記所定電圧から単調減少していく第2の状態と、前記所定電圧まで単調増加していく第3の状態とを順に経て、前記第1の状態に戻るような電圧信号を、前記アクチュエータに供給する信号供給手段とを備えており、
    前記信号供給手段が、
    前記吐出口から液体が吐出される程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を含む吐出駆動信号と、前記吐出口から液体が吐出されない程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を複数含む不吐出駆動信号とを選択的に前記アクチュエータに供給し、
    前記不吐出駆動信号が、
    前記アクチュエータに供給された場合に、一の前記電圧信号において前記第3の状態開始時点から次の前記電圧信号において前記第2の状態開始時点までの第1の長さが、前記第2の流路の固有振動周期以上であり、且つ、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さの2倍を前記固有振動周期に加えた長さ以下であり、
    前記電圧信号のそれぞれにおける前記第2の状態の開始時点から前記第3の状態の開始時点までの第2の長さがいずれも同じになるという第1の条件と、隣り合う任意の2つの前記電圧信号における前記第1の長さがいずれも同じになるという第2の条件とを満たし、且つ、前記第1及び第2の条件下において、前記電圧信号が前記不吐出駆動信号内に最大数含まれるように調整されており、
    前記第1の条件における前記第2の長さと前記第2の条件における前記第1の長さとの和の整数倍の長さを有し、
    前記信号供給手段が、複数の前記不吐出駆動信号を連続して前記アクチュエータに供給することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 液体を吐出する吐出口と、液体を供給する第1の流路と、当該第1の流路の内壁面に当該第1の流路との連通口が形成され、当該連通口とは反対側の端部において前記吐出口と連通する第2の流路とを有する流路ユニットと、
    第1及び第2の電極と、当該第1及び第2の電極間に挟まれた圧電層とを含み、前記第1及び第2の電極間に電位差が生じると前記圧電層が前記第2の流路に対して変形して前記第2の流路内の液体に圧力を印加するアクチュエータと、
    前記第1及び第2の電極間の電圧が、所定電圧となる第1の状態から、前記所定電圧から単調減少していく第2の状態と、前記所定電圧まで単調増加していく第3の状態とを順に経て、前記第1の状態に戻るような電圧信号を、前記アクチュエータに供給する信号供給手段とを備えており、
    前記信号供給手段が、
    前記吐出口から液体が吐出される程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を含む吐出駆動信号と、前記吐出口から液体が吐出されない程度に前記アクチュエータを駆動する前記電圧信号を複数含む不吐出駆動信号とを選択的に前記アクチュエータに供給し、
    前記不吐出駆動信号が、
    前記アクチュエータに供給された場合に、一の前記電圧信号において前記第3の状態の開始時点から次の前記電圧信号において前記第2の状態の開始時点までの第1の長さが、前記第2の流路の固有振動周期以上であり、且つ、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さの2倍を前記固有振動周期に加えた長さ以下であり、
    前記電圧信号のそれぞれにおける前記第2の状態の開始時点から前記第3の状態の開始時点までの第2の長さがいずれも同じになるという第1の条件と、隣り合う任意の2つの前記電圧信号における前記第1の長さがいずれも同じになるという第2の条件とを満たし、且つ、前記第1及び第2の条件下において、前記電圧信号が前記不吐出駆動信号内に最大数含まれるように調整されており、
    前記第1の条件における前記第2の長さと前記第2の条件における前記第1の長さとの和である第3の長さの整数倍の長さに前記第3の長さよりも短い長さを加えた長さを有し、
    前記信号供給手段が、複数の前記不吐出駆動信号を連続して前記アクチュエータに供給することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 前記不吐出駆動信号が、
    1つの前記電圧信号が前記アクチュエータに供給されるごとに、前記第2の状態が終了した直後に前記第3の状態が開始するように調整されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記電圧信号における前記第2の長さが、前記吐出駆動信号に関して前記第1及び第2の電極間の電圧が前記第3の状態にある時間の長さを前記固有振動周期に加えた長さであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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