JP6409393B2 - エンジン回転挙動予測装置及びエンジン始動装置 - Google Patents

エンジン回転挙動予測装置及びエンジン始動装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン回転挙動予測装置及びエンジン回転挙動予測装置を備えるエンジン始動装置に関する。
従来より、所定のエンジン停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させるアイドルストップを実施する車両に適用されるエンジン始動装置として、エンジン回転数降下中の再始動要求によってスタータのピニオンをエンジンのリングギヤに飛び込ませて、スタータモータを回転させることでエンジンをクランキングするものがある。
このようなエンジン始動装置では、エンジンが停止する直前の所定期間は、逆回転が発生する可能性のある期間として、再始動要求があったとしてもピニオンを駆動することを禁止し、例えばエンジンが完全停止した後にピニオンを駆動するのが一般的である。
しかし、この場合、実際には逆回転が発生しない場合でもピニオン駆動を禁止することになるため、無駄にピニオン駆動を禁止することで始動応答性を悪化させてしまう場合がある。
そこで、逆回転が生じると予測される場合のみ、ピニオンの駆動を禁止する技術が求められるが、そのためには、逆回転の発生を予測する技術、すなわち、エンジンが停止に至るまでのエンジンの回転挙動を予測する技術が求められる。
なお、特許文献1には、エンジンの逆回転発生を検出し、逆回転が発生していたらピニオン駆動を禁止する技術が開示されている。
しかしながら、逆回転発生を検出した時点では既にピニオンを押し出す指令信号が出されている場合があり、その場合には、逆回転中にピニオンがリングギヤに当接することになってしまう。このため、逆回転中の噛合いを防止することが困難となる。
特開2013−151878号公報
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、エンジンの逆回転の発生を含めエンジンが停止に至るまでの回転挙動を予測するエンジン回転挙動予測装置の提供と、エンジン回転挙動予測装置を備えるエンジン始動装置を提供することにある。
本発明のエンジン回転挙動予測装置は、所定のエンジン停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させるアイドリングストップを実施する車両に適用される。
そして、エンジン回転挙動予測装置は、クランク角検出手段、TDC検出手段、クランク角変化率算出手段、およびエンジン回転挙動予測手段を備える。
クランク角検出手段は、エンジンのクランク軸の回転角であるクランク角Cを検出する。
TDC検出手段は、エンジンの上死点を検出する。
クランク角変化率算出手段は、クランク角Cの変化率ΔCを算出する。
エンジン回転挙動予測手段は、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転数降下中に、上死点を基準とする所定のクランク角範囲におけるクランク角変化率ΔCに基づいて、エンジンが停止するまでのエンジン回転挙動を予測する。
また、本発明の第1の態様によれば、上死点と次の上死点との間のクランク角幅をΔθ°とすると、エンジン回転挙動予測手段は、次の上死点に対する上死点前3/6{Δθ°}から上死点前1/6{Δθ°}までのクランク角範囲におけるクランク角変化率ΔCが所定の閾値C1未満になった場合、エンジンが逆回転を経た後に停止すると予測する。
さらに、エンジン回転挙動予測手段は、上死点と次の上死点との間であってクランク角範囲Xよりも次の上死点に近い所定のクランク角範囲Yにおけるクランク角変化率ΔCが所定の閾値C2未満である場合、エンジンは逆回転を生じずに次の上死点付近で停止すると予測する。
本発明によれば、エンジンの逆回転の発生等、エンジンが停止に至るまでの回転挙動を予測することが可能である。このため、予測されるエンジンの回転挙動に応じたスタータの制御が可能となる。例えば、逆回転が生じると予測される場合のみ、スタータのピニオンの駆動を禁止する等の制御が可能となる。
エンジン始動装置の全体構成図である(実施例)。 停止に至るまでのエンジンの回転挙動(タイプ1)を説明する説明図である (実施例)。 タイプ1におけるエンジン回転数とクランク角のタイムチャートである(実 施例)。 停止に至るまでのエンジンの回転挙動(タイプ2)を説明する説明図である (実施例)。 タイプ2におけるエンジン回転数とクランク角のタイムチャートである(実 施例)。 停止に至るまでのエンジンの回転挙動(タイプ3)を説明する説明図である (実施例)。 タイプ3におけるエンジン回転数とクランク角のタイムチャートである(実 施例)。 タイプ1におけるエンジン回転数とクランク角のタイムチャートである(実施例)。 タイプ3におけるエンジン回転数とクランク角のタイムチャートである(実施例)。 エンジン回転挙動予測のフロー図である(実施例)。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
〔実施例の構成〕
本発明のエンジン回転挙動予測装置を備えるエンジン始動装置1を図1〜10を用いて説明する。
図1に示すように、このエンジン始動装置1は、エンジン2の停止および再始動を自動制御するアイドルストップシステム搭載車両に適用され、エンジン2の始動を行うスタータ3と、スタータ3の作動を制御するスタータ制御手段として機能するECU4等を備えている。
本実施例のエンジン2は、例えば火花点火式の4気筒ガソリンエンジンである。
本実施例のスタータ3は、飛び込み式スタータであって、モータ7、ピニオン8、及び電磁スイッチ9等により構成されている。
モータ7は、フレームを兼ねるヨークの内周に永久磁石(界磁コイルでも良い)を配置して構成される界磁(図示せず)、電機子軸の外周に整流子(図示せず)を備える電機子、整流子の外周上に配置されるブラシ(図示せず)等を有する直流整流子モータである。
このモータ7は、アイドル回転数までクランキング可能なモータ性能を有している。
ピニオン8は、モータ7の出力軸上に配される小径のギヤであり、リングギヤ11に噛合うことでモータ7の回転力をリングギヤ11に連結されたエンジン2のクランク軸12に伝達する。
電磁スイッチ9は、シフトレバーを介してピニオン8を押し出してピニオン8をエンジン2のリングギヤ11と噛合う噛合位置まで移動させるピニオン押出手段として機能するとともに、バッテリからモータ7への通電回路に設けられてモータ7への通電をオン・オフするモータスイッチとして機能する。なお、本実施例の電磁スイッチ9は、ピニオン8を押し出すソレノイドと、モータ6の通電電流をオン/オフするソレノイドとが同じであってもよいし、別々であってもよい。
ECU4は、エンジン回転数を検出する回転数センサ13、始動スイッチ(図示せず)、ブレーキセンサ(図示せず)等からの信号に基づいて、スタータ3への通電を制御するスタータ制御手段として機能する。
〔実施例の特徴〕
本実施例のエンジン始動装置1は、エンジン回転挙動装置を備える。
エンジンが停止に至るまでのエンジン回転挙動は主に3つのタイプ(タイプ1〜3)に分類される。図2及び図3を用いてタイプ1を、図4及び図5を用いてタイプ2を、図6及び図7を用いてタイプ3を説明する。
なお、以下の説明では、所定のエンジン回転数以下となって最初に現れる上死点を例えば第1気筒と第3気筒の上死点(以下、TDCと呼ぶ)とし、次の上死点を例えば第2気筒と第4気筒の上死点(以下、TDCと呼ぶ)として説明する。すなわち、4気筒エンジンの1サイクルに現れる上死点という観点で、第1気筒と第3気筒の上死点の次の上死点は、第2気筒と第4気筒が上死点となる点である。なお、さらにその次の上死点は、さらにクランク軸が回転して第1気筒と第3気筒の上死点となる点である。
<タイプ1>
TDCとTDCとの中間位置を越えて、エンジン停止に向かおうとするものの、エンジン停止直前にクランク軸の回転力よりも圧縮圧力が勝り、逆回転を生じる(図2及び図3における[3]、[4]、[5])。そして、TDCとTDCとの中間位置で安定して停止する(図2及び図3における[5])。
<タイプ2>
クランク軸の回転力と圧縮圧力とがTDCで釣り合い、TDCで停止する(図4及び図5における[3])。
<タイプ3>
TDCで回転が停止せず、TDCを越えて回転し(図6及び図7における[3]〜[4])、TDCを越えた所定位置で停止する(図6及び図7における[4])。
本実施例では、エンジン回転挙動装置によって、この3つのいずれのタイプで停止するのかを予測する。
以下に、予測方法の概要を説明する。
<タイプ1>
ここで、TDCとTDCとの間のクランク角間隔をΔθ°とする。
タイプ1におけるクランク角の時間変化をみると、図3に示すように、逆回転を生じる場合は、逆回転を生じる前に、TDCに対する上死点前3/6{Δθ°}(図3ではBTDC3/6{Δθ°}と表記)を越えた辺りから、クランク角Cの変化の鈍化が生じている。このため、このクランク角Cの変化の鈍化の発生を把握することで、タイプ1でエンジン2が停止することを予測できる。
発明者は、特に、上死点前1/6{Δθ°}〜上死点前3/6{Δθ°}のクランク角範囲Aでクランク角Cの変化の鈍化が生じると、その後に逆回転が発生するということを発見した。上死点前1/6{Δθ°}〜上死点前3/6{Δθ°}とは、上死点と次の上死点の行程を6分割した内の3/6以上5/6以下の領域のことである。すなわち、本実施例では、最初の上死点(TDC)を0°、次の上死点(TDC)を180°とすると、クランク角範囲Aは90°≦C≦150°である。
また、さらに範囲を絞って、上死点前1/6{Δθ°}〜上死点前2/6{Δθ°}のクランク角範囲X(本実施例では120°≦C≦150°)でクランク変化率ΔCが所定値未満になると、逆回転角度がより多くなるということも発見した。すなわち、上死点前2/6{Δθ°}〜上死点前1/6{Δθ°}までのクランク角範囲Xにおけるクランク変化率ΔCが所定値未満なった場合、エンジンが所定角度以上の逆回転を経た後に停止すると予測できる。
一般的に逆回転が生じている際にピニオン8の押出しを禁止するが、小さい角度の逆回転であればギヤ磨耗やリングギヤとの当接音の観点から逆回転中であってもピニオン8のリングギヤ11への押出しが許容される場合がある。この場合、このピニオン押出しが許容される逆回転角度を許容逆回転角度として予め定めている。
「所定角度以上の逆回転」とは、例えばこの許容逆回転角度以上の逆回転のことである。
<タイプ2>
タイプ2におけるクランク角の時間変化をみると、図5に示すように、TDC2直前の所定のクランク角範囲Yにおけるクランク角Cの変化の鈍化が生じている
このため、クランク角範囲Yにおけるクランク角Cの鈍化の発生を把握することで、タイプ2でエンジン2が停止することを予測できる。
ここで、TDC直前の所定のクランク角範囲Yとは、例えば、TDCに対する上死点前1/6{Δθ°}以降でTDCの手前までのクランク角範囲である。すなわち、上死点前と次の上死点前の行程を6分割した内の5/6以上6/6未満の領域(本実施例では150°≦C<180°)である。
<タイプ3>
タイプ3におけるクランク角の時間変化をみると、図7に示すように、TDC2直前の所定のクランク角範囲Yにおけるクランク角Cの変化の鈍化が生じている。しかし、タイプ2とは異なり、TDC2直前でのエンジン回転数がある程度大きい(図7における[3])。
このため、タイプ2よりも大きい閾値を用いてクランク角Cの鈍化の発生を把握することで、タイプ3でエンジンが停止することを予測できる。
以下に、エンジン回転挙動予測装置の構成を説明する。
エンジン回転挙動予測装置は、クランク角センサ15、回転数センサ13、クランク角変化率算出手段およびエンジン回転挙動予測手段等により構成されている。
なお、ECU4がクランク角変化率算出手段およびエンジン回転挙動予測手段として機能する。
クランク角センサ15は、上死点を検出できるとともに、エンジンのクランク軸12の回転角であるクランク角Cを検出可能な検出器である。
クランク角変化率算出手段は、クランク角センサ15で出力されるクランク角の変化量の時間変化を所定のサンプリング周期で算出するものである。すなわち、クランク角変化率は、クランク角のタイムチャートの傾きを算出するものである。
エンジン回転挙動予測手段は、エンジン2を自動停止させる際のエンジン回転数降下中に、上死点を基準とする所定のクランク角範囲におけるクランク角変化率ΔCに基づいて、エンジン2が停止するまでのエンジン回転挙動を予測する。すなわち、上述の予測方法の概要に沿って、タイプ1〜3に当てはまる回転挙動を予測する。
具体的には、クランク角変化率ΔCが所定の閾値C1未満になったときのクランク角が上死点前1/6{Δθ°}〜上死点前2/6{Δθ°}のクランク角範囲X内であれば、エンジン2が所定角度以上の逆回転を経た後に停止すると予測する。すなわち、エンジン回転挙動はタイプ1となると予測する(図8参照。)。
なお、図8には、クランク角変化率ΔCの経時変化は図示されておらず、エンジン回転数Neの経時変化を示すラインにおいて、閾値C1相当の値を図示した。
また、クランク角変化率ΔCが所定の閾値C3未満になったときのクランク角がTDC2直前の所定のクランク角範囲Y内である場合、エンジン2がTDC2を超えて停止すると予測する。すなわち、エンジン回転挙動はタイプ3となると予測する。この閾値C3は閾値C1よりも大きい値である(図9参照。)。
なお、図9には、クランク変化率ΔCの経時変化は図示されておらず、エンジン回転数Neの経時変化を示すラインにおいて、閾値C3相当の値を図示した。
また、クランク角変化率ΔCが所定の閾値C2未満になったときのクランク角がTDC2直前の所定のクランク角範囲Y内である場合、エンジン2がTDC2で停止すると予測する。すなわち、エンジン回転挙動はタイプ2となると予測する。なお、この閾値C2は閾値C1よりも大きい値である。また、閾値C3は閾値C2よりも小さい。
以下、図10のフローを用いて、図8、9を参照しつつ、エンジン回転挙動予測の具体的な流れを説明する。
まず、ステップS1では、エンジン自動停止制御中か否かを判定する。すなわち、アイドルストップシステム搭載車両では、エンジン運転中にエンジン自動停止要求が生じると、燃料噴射がカットされて、エンジン回転数Neが停止に向かって降下するが、そのエンジン回転数降下期間か否かをここで判定する。
この判定結果がYESであれば、ステップS2へ進む。
ステップS2では、クランク角変化率ΔCが閾値C3よりも小さいか否かを判定する。小さい場合には、ステップS3に進み、クランク角Cがクランク角範囲Y内であるか否かを判定する。
クランク角範囲Y内であれば、ステップS4に進む。
ステップS4では、クランク角変化率ΔCが閾値C2以上か否かを判定する。クランク角変化率ΔCが閾値C2以上であるならば、エンジン回転挙動はタイプ3になると予測する(ステップS5)。
また、クランク角変化率ΔCが閾値C2未満であるならば、エンジン回転挙動はタイプ2になると予測する(ステップS6)。
ステップS3での判定結果がNOである場合、ステップS7に進む。
ステップS7では、クランク角変化率ΔCが閾値C1よりも小さいか否かを判定する。小さい場合には、ステップS8に進み、クランク角Cがクランク角範囲X内であるか否かを判定する。
クランク角範囲X内であれば、エンジン回転挙動は、エンジンが所定角度以上の逆回転を経た後に停止するタイプ(タイプ1)になると予測する(ステップS9)。
以上により、エンジン回転挙動がタイプ1〜3に当てはまる場合を予測する。
そして、その後、予測されたタイプ毎にスタータ3を制御する。
例えば、図10のフローにおいて、タイプ1と予測された場合、閾値C1未満となってタイプ1と予測された時点t1から所定時間をピニオン8の押し出しを禁止する禁止時間とする。すなわち、再始動要求があってもただちにピニオン8を押し出さず、所定時間待機させた後に押し出すようにする。逆回転中にピニオン8をリングギヤ11に当接させないようにするためである。
また、タイプ3と予測された場合には、閾値C3未満となってタイプ3と予測された時点t3から所定時間をピニオン8の押し出しを禁止する禁止時間とする。タイプ2では上死点を超える際にエンジン回転数が上昇するため、この期間はピニオン8とリングギヤ11との相対回転数を小さく制御することが困難な場合があるからである。
〔本実施例の作用効果〕
本実施例のエンジン始動装置1は、エンジン回転挙動装置を備える。
エンジン回転挙動装置は、エンジン回転挙動予測装置は、クランク角センサ15、回転数センサ13、クランク角変化率算出手段およびエンジン回転挙動予測手段等により構成されている。エンジン回転挙動予測手段は、エンジン2を自動停止させる際のエンジン回転数降下中に、上死点を基準とする所定のクランク角範囲におけるクランク角変化率ΔCに基づいて、エンジン2が停止するまでのエンジン回転挙動を予測する。
これによれば、エンジン2の逆回転の発生等、エンジン2が停止に至るまでの回転挙動を予測することが可能である。このため、予測されるエンジン2の回転挙動に応じたスタータ3の制御が可能となる。例えば、逆回転が生じると予測される場合のみ、スタータ3のピニオン8の駆動を禁止する等の制御が可能となる。
また、本実施例では、逆回転を経て停止するタイプ(タイプ1)と、逆回転を生じないで上死点で安定して停止するタイプ(タイプ2)、逆回転を生じないで上死点を超えて停止するタイプ(タイプ3)の3つのエンジン2の回転挙動を予測可能である。
このため、それぞれのタイプに応じたスタータ3の制御をすることが可能となる。
特に、逆回転を経て停止するタイプの場合に、ピニオン8の押し出しを所定時間禁止することによって、逆回転中のリングギヤ11にピニオン8が当接する際に生じる磨耗や当接音による騒音を低減することができる。
〔変形例〕
実施例の図10のフローでは、ステップS8でクランク角Cがクランク角範囲X内であるか否かを判定したが、クランク角範囲A内であるか否かを判定してもよい(図3参照)。そして、その判定がYESの場合に、エンジン回転挙動がタイプ1となると予測し、ピニオン8の押し出しを所定時間禁止してもよい。
また、実施例では、スタータ制御手段として機能するECU4が、クランク角変化率算出手段およびエンジン回転挙動予測手段としても機能していたが、クランク角変化率算出手段およびエンジン回転挙動予測手段がECU4とは異なるマイコン等に搭載されていてもよい。そして、予測結果をECU4に送信してもよい。
1 エンジン始動装置
2 エンジン
3 スタータ
4 ECU(クランク角変化率算出手段、エンジン回転挙動予測手段)
12 クランク軸
15 クランク角センサ(クランク角検出手段、TDC検出手段)

Claims (5)

  1. 所定のエンジン停止条件が成立したときにエンジン(2)を自動停止させるアイドリングストップを実施する車両に適用され、
    前記エンジン(2)のクランク軸(12)の回転角であるクランク角Cを検出するクランク角検出手段(15)と、
    前記エンジン(2)の上死点を検出するTDC検出手段(15)と、
    前記クランク角Cの変化率であるクランク角変化率ΔCを算出するクランク角変化率算出手段(4)と、
    前記エンジン(2)を自動停止させる際のエンジン回転数降下中に、前記上死点を基準とする所定のクランク角範囲(X、Y)における前記クランク角変化率ΔCに基づいて、前記エンジン(2)が停止するまでのエンジン回転挙動を予測するエンジン回転挙動予測手段(4)とを備え、
    上死点と次の上死点との間のクランク角幅をΔθ°とすると、
    前記エンジン回転挙動予測手段(4)は、
    前記次の上死点に対する上死点前3/6{Δθ°}から上死点前1/6{Δθ°}までのクランク角範囲(X)におけるクランク角変化率ΔCが所定の閾値C1未満になった場合、前記エンジン(2)が逆回転を経た後に停止すると予測し、
    さらに、前記上死点と前記次の上死点との間であって前記エンジン(2)が逆回転を経た後に停止するか否かの予測を行うクランク角範囲(X)よりも前記次の上死点に近い所定のクランク角範囲(Y)におけるクランク角変化率ΔCが所定の閾値C2未満である場合、前記エンジン(2)は逆回転を生じずに前記次の上死点付近で停止すると予測することを特徴とするエンジン回転挙動予測装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン回転挙動予測装置において、
    前記エンジン回転挙動予測手段(4)は
    記次の上死点に対する上死点前2/6{Δθ°}〜上死点前1/6{Δθ°}までのクランク角範囲におけるクランク角変化率ΔCが所定の閾値C1未満なった場合、前記エンジン(2)が所定角度以上の逆回転を経た後に停止すると予測することを特徴とするエンジン回転挙動予測装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジン回転挙動予測装置において、
    前記エンジン回転挙動予測手段(4)は、
    前記上死点と前記次の上死点との間であって前記エンジン(2)が逆回転を経た後に停止するか否かの予測を行うクランク角範囲(X)よりも前記次の上死点に近い所定のクランク角範囲(Y)におけるクランク角変化率ΔCが、閾値C2よりも大きい所定の閾値C3未満、かつ、閾値C2以上である場合、前記エンジン(2)は逆回転を生じずに前記次の上死点を超えて停止すると予測することを特徴とするエンジン回転挙動予測装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のエンジン回転挙動予測装置と、
    回転力を発生するモータ(6)、前記エンジン(2)のリングギヤ(11)に前記モータ(6)の回転力を伝達するピニオン(8)、および、前記ピニオン(8)を前記リングギヤ(11)に向けて押し出すピニオン押出手段(9)を有するスタータ(3)と、
    前記スタータ(3)の駆動を制御するスタータ制御手段(4)とを備え、
    前記スタータ制御手段(4)は、前記エンジン回転挙動予測装置からの予測結果に応じて、前記スタータ(3)の駆動を制御することを特徴とするエンジン始動装置。
  5. 請求項4に記載のエンジン始動装置において、
    前記スタータ制御手段(4)は、前記エンジン回転挙動予測装置が、逆回転を経た後に前記エンジン(2)が停止すると予測した場合に、前記ピニオン(8)の押し出しを所定時間禁止することを特徴とするエンジン始動装置。
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