JP6408403B2 - 車両用モータの駆動装置 - Google Patents
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Description
更に、低機能なマイクロコンピュータでは、動作中にキャリア周波数を切り替えることができないものがあり、騒音対策としてキャリア周波数の切替え処理を適用することができない場合があった。
また、本願発明に係る車両用モータの駆動装置は、その一態様において、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える制御部を備え、前記制御部は、キャリアの1周期で通電を1回行って倍率を1倍とし、前記キャリアの1周期の前半での1回の通電と後半での1回の通電との2回通電を行って前記倍率を2倍とし、前記キャリアの1周期の前半での通電時間と後半での通電時間とのいずれか一方で前記車両用ブラシレスモータの開放相の電圧を検出して通電モードの切り替えを行う。
また、本願発明に係る車両用モータの駆動装置は、その一態様において、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える制御部を備え、前記制御部は、前記車両用ブラシレスモータの開放相の電圧に基づいて通電モードの切り替えタイミングを検出して通電モードの切り替えを行い、前記通電モードを切り替るときに倍率を切り替える。
以下では、本発明に係る車両用モータの駆動装置の一例として、車両用自動変速機の油圧ポンプシステムを構成するブラシレスモータの駆動に適用した例を説明する。
そして、電動オイルポンプ1は、例えば、内燃機関12がアイドルストップ制御などにより一時停止して機械式オイルポンプ6が停止したときに駆動されて機械式オイルポンプ6に代わってオイルの供給を行ったり、機械式オイルポンプ6の駆動中に駆動されて補助的にオイル供給を行ったりする。
モータ制御装置3は、AT制御装置(ATCU)4からの指令に基づいてブラシレスモータ2を駆動制御する。
電動オイルポンプ1の下流側のオイル配管5には、逆止弁11が配設されている。
例えば、ハイブリッド車両などにおいてエンジンの冷却水の循環に用いる電動ウォータポンプを駆動するブラシレスモータを、本願発明に係る駆動装置によって駆動することができる。
ブラシレスモータ2を駆動する駆動装置であるモータ制御装置3は、モータ駆動回路212と制御ユニット213とを備え、制御ユニット213はAT制御装置4との間で通信を行う。制御ユニット213は、A/D変換器213aやマイクロプロセッサ(CPU,MPUなど)などを含んで構成されるマイクロコンピュータ(マイコン)213bを備える。
モータ駆動回路212は、逆並列のダイオード218a〜218fを含んでなるスイッチング素子217a〜217fを3相ブリッジ接続したインバータ回路212aと、電源回路219とを有する。スイッチング素子217a〜217fは例えばFETで構成される。
三角波比較方式のPWM制御においては、三角波(キャリア)と、指令デューティ比(指令パルス幅)に応じて設定されるPWMタイマ(PWMデューティ)とを比較することで、各スイッチング素子217a〜217fをオン、オフさせるタイミングを検出する。
なお、PWMタイマの値は、デューティ比が大きいほど大きな値に設定され、デューティ100%では最大値、デューティ0%では最小値(零)に設定される。
正弦波駆動方式は、各相に正弦波電圧を加えてブラシレスモータ2を駆動する方式である。この正弦波駆動方式では、制御ユニット213は、回転子が回転することによって発生する誘起電圧(速度起電圧)から回転子の位置情報を得る一方、速度起電圧による回転子位置の検出周期の間で、モータ回転速度に基づき回転子位置を推定し、推定した回転子位置とPWMデューティとから3相出力設定値を算出し、相間電圧の差で電流の向きと強さとを制御して3相交流電流を各相に流す。
この矩形波駆動方式では、制御ユニット213は、通電相に対するパルス状の電圧印加によって非通電相(開放相)に誘起される電圧(変圧器起電圧、パルス誘起電圧)から回転子の位置情報を得て、通電相の選択パターンである通電モードの切り替えタイミングを検出する。
そこで、制御ユニット213は、正弦波駆動方式で位置情報を十分な精度で検出できる高回転領域、つまり、設定値よりもモータ回転速度が高い領域では、正弦波駆動方式でブラシレスモータ2を制御する。
更に、制御ユニット213は、ブラシレスモータ2のPWM制御において、例えば、モータ回転速度の検出値と目標モータ回転速度との偏差に応じてPWM制御のデューティ比を決定して、実際のモータ回転速度を目標モータ回転速度に近づける。
図3は、矩形波駆動方式での駆動制御を実施する制御ユニット213の機能ブロック図である。
制御ユニット213は、PWM発生部251、ゲート信号切替部252、通電モード決定部253、比較部254、電圧閾値切替部255、電圧閾値学習部256、非通電相電圧選択部257を備えている。
通電モード決定部253は、モータ駆動回路212における通電モードを決定するモード指令信号を出力するデバイスであり、比較部254が出力するモード切替トリガ信号をトリガとして通電モードを6通りに切り替える。
通電モードとして、U相からV相に向けて電流を流す第1通電モードM1、U相からW相に向けて電流を流す第2通電モードM2、V相からW相に向けて電流を流す第3通電モードM3、V相からU相に向けて電流を流す第4通電モードM4、W相からU相に向けて電流を流す第5通電モードM5、W相からV相に向けて電流を流す第6通電モードM6の6種類の通電モードが設定される。
そして、通電モード決定部253は、比較部254が出力するモード切替トリガ信号に応じて、第1通電モードM1〜第6通電モードM6のいずれか1つを指令するモード指令信号を出力する。
電圧閾値切替部255は、非通電相のパルス誘起電圧と閾値との比較に基づく通電モードの切り替え制御における前記閾値として、各通電モードに対応する値を順次切り替えて出力し、閾値の切り替えタイミングは、通電モード決定部253の出力であるモード指令信号に基づき決定される。
尚、非通電相の端子電圧は、厳密にはグランドGND−端子間の電圧であるが、本実施形態では、中性点の電圧を検出し、この中性点の電圧とグランドGND−端子間電圧との差を求めて、端子電圧Vu,Vv,Vwとする。
また、電圧閾値学習部256は、通電モードの切り替えタイミングの判定に用いる閾値を更新して記憶するデバイスである。
そこで、電圧閾値学習部256は、通電モードの切り替えを行う所定磁極位置でのパルス誘起電圧を検出し、当該検出結果に基づいて電圧閾値切替部255が記憶する閾値を修正する閾値の学習処理を実施する。
比較部254は、非通電相の電圧が閾値に達したときに次の通電モードへの切り替えを実施する角度を検出したことを示す信号を出力し、係る信号に基づき通電モード決定部253は通電モードの切り替えを実行する。
ここで、第1通電モードM1では、U相上段のスイッチング素子217a及びV相下段のスイッチング素子217d以外のスイッチング素子217についてはオフに制御することができるが、本実施形態では、図4に示したように、V相上段のスイッチング素子217c(V相の上アーム)を、V相下段のスイッチング素子217dを駆動するPWM波と逆位相のPWM波で駆動する。
また、本実施形態では、キャリア周波数は12kHzに設定され、キャリアの1周期(83.3μs)当たりのオン時間割合としてPWM制御における指令デューティ比(%)が設定される。
つまり、通電周波数制御部は、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える機能を有する。
特に、内燃機関12がアイドルストップ制御によって一時的に停止したときには、内燃機関12の運転音が無く、また、車両の停止状態であって車体の風切音やタイヤの転がり音などが無いため、内燃機関12の運転中や走行中などに比べてブラシレスモータ2の騒音が際立ち、モータ騒音が乗員に不快感を与える可能性がある。
そこで、制御ユニット213(PWM発生部251)は、内燃機関12がアイドルストップ制御によって一時停止しているときのような車両においてモータ騒音の低減が要求される所定条件であるときに、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍から2倍に切り替える。
まず、制御ユニット213は、ステップS101で、モータ騒音を低減することが要求される所定条件であるか否かを検出する。
なお、例えば、内燃機関12がアイドルストップで停止している状態でも、車両のオーディオ機器が所定以上の音量で動作している場合や、雨が降っていて車体に雨が衝突する音が大きいと推定される場合などを、モータ騒音の低減要求条件から除外することができる。
モータ騒音を低減することが要求される所定条件が成立していない場合、換言すれば、モータが可聴域の騒音を発しても係る騒音が他の可聴域の音に比べて十分に弱くモータ騒音を低減させる処理の実行が不要である場合、制御ユニット213は、ステップS102に進み、ブラシレスモータ2のPWM制御におけるモータ通電周波数をキャリア周波数の1倍、つまり、モータ通電周波数をキャリア周波数と同じ12kHzに設定する。
上記のようにしてモータ通電周波数を、12kHz又は24kHzに設定すると、制御ユニット213は、ステップS104に進み、ブラシレスモータ2(電動オイルポンプ1)の駆動要求があるか否かを判別する。
一方、ブラシレスモータ2(電動オイルポンプ1)の駆動要求がある場合、制御ユニット213は、ステップS106に進み、ステップS102又はステップS103で設定したモータ通電周波数でモータが通電されるようにPWM制御を行ってブラシレスモータ2を駆動する。
換言すれば、アイドルストップ状態であって機械式オイルポンプ6が停止するときに、機械式オイルポンプ6に代わって電動オイルポンプ1によりオイル供給を行わせ、かつ、電動オイルポンプ1の騒音によって乗員に不快感を与えることを抑制できる。
PWM制御における指令デューティ比X(%)は、キャリアの1周期(83.3μs)当たりのオン時間割合として設定される。
そして、制御ユニット213は、モータ通電周波数を12kHzとする場合、通電上流相のPWMデューティを0%とし、通電下流相のPWMデューティをX(%)に設定し、キャリア1周期でX(%)のデューティ幅の通電を1回行う。
デューティX(%)が50%である場合、通電下流相であるV相の下アームはキャリアの谷を中心としてキャリア周期の50(%)の時間だけオンに制御され、V相の上アームはキャリアの谷を中心としてキャリア周期の50(%)の時間だけオフに制御される。
なお、100−((100−X)/2)は、(100+X)/2と書き換えることができるが、通電上流相のPWMデューティ=(100−X)/2(%)を、100%から減算した値を、通電下流相のPWMデューティとすることから、上記では、100−((100−X)/2)と記してある。
ここで、U相の上アームはキャリアの谷を中心としてオフになる期間が設定されることで、重複期間がキャリア1周期の前半周期と後半周期とに分かれ、前半周期でX/2(%)のデューティ幅の通電が1回行われ、後半周期でもX/2(%)のデューティ幅の通電が1回行われることになる。つまり、キャリアの1周期において、X/2(%)のデューティ幅の通電が2回に行われることになり、モータ通電周波数はキャリア周波数の2倍の24kHzになる。
上記のように、制御ユニット213は、キャリア周波数を一定(12kHz)に保ったまま、指令デューティXに基づく上アーム及び下アームのPWMデューティの設定を切替えることで、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替えることができる。
また、制御ユニット213は、キャリア周波数を変更することなくモータ通電周波数を12kHzと24kHzとに切り替えることができるから、キャリア周期に同期したモータ制御周期が短くなることがなく、モータ通電周波数を24kHzに切り替えても制御ユニット213の処理負荷が増えることを抑制できる。
更に、モータ通電周波数を24kHzに切り替えても、インバータ回路212aを構成するスイッチング素子217a〜217fのスイッチング周波数が上昇せず、スイッチング周波数の上昇によるスイッチング素子217a〜217fの発熱量の増加を抑制できる。
図6に示す例では、制御ユニット213は、モータ通電周波数がキャリア周波数の1倍(12kHz)であるときに、キャリアの谷タイミング(図6の時刻t1)にてモータ制御処理(指令デューティの演算など)とともに開放相の電圧検出を行う。
なお、制御ユニット213は、キャリアの山タイミングをモータ制御処理のタイミングとする場合、キャリア1周期の後半周期、詳細には、後半周期での通電期間の中央付近のタイミングにて開放相の電圧検出を行い、その直後のキャリアの山タイミングにてモータ制御処理(指令デューティの演算など)を実施する。
また、図7は、モータ通電周波数の切替えによる開放相電圧のサンプリング周期の変化を例示する。この図7に示すように、モータ通電周波数の切替えを実施すると、開放相電圧のサンプリング周期が変化し、1つの通電モードで通電制御している途中でモータ通電周波数の切替えを行うと、開放相電圧の検出値に基づく通電モードの切り替えタイミングの検出精度が低下する場合がある。
また、開放相電圧の検出値に基づき通電モードの切り替えタイミングを検出するセンサレス制御においては、制御ユニット213のマイクロコンピュータは開放相電圧の検出値をA/D変換して読み込むが、A/D変換処理には時間を要し、また、通電の立ち上がり時には開放相電圧の変動が発生して電圧検出精度が低下する。
図8−図10は、モータ通電周波数がキャリア周波数の1倍(12kHz)であるときに、最低デューティZ(%)の通電を行わせて開放相の電圧を検出させる制御パターンの一例を示す。なお、図8−図10は、最低デューティZ(%)を20%と仮定した例であり、U相からV相に電流を流す第1通電モードM1でのデューティ制御の例である。
また、例えば、指令デューティX(%)が最低デューティZ(%)=20%よりも小さい15%である場合、キャリアの1周期毎に指令デューティX(%)=15%での通電を行うと、各通電におけるデューティが最低デューティZ(%)=20%を下回り、開放相の電圧検出を行えなくなってしまう。
例えば、図9に示す例では、主周期において20%デューティで通電させ、補正周期において10%デューティで通電させることで、平均的なデューティは、平均デューティ=(20%+10%)/2=15%となり、指令デューティX(%)=15%に対応する通電が行われる。
つまり、主周期では、最低デューティZ(%)=20%以上のデューティで通電を行わせて開放相の電圧検出を可能とし、補正周期では、20%を下回るデューティで通電を行わせることで、平均的には最低デューティZ(%)を下回るデューティでの通電を可能にできる。
そこで、指令デューティXがZ/2を下回る場合には、制御ユニット213は、図10に例示するパターンCで通電制御を行う。
一方、補正周期では、U相からV相に電流を流す第1通電モードであるが逆にV相からU相に電流を流すように、V相のデューティを0%としU相のデューティを10%に設定し、第1通電モードにおける電流の向きと逆方向の電流の流れをマイナスとすれば、補正周期で−10%に相当する通電を行わせる。
このように、主周期でデューティ20(%)(最低デューティZ)の通電を行わせ、補正周期でそのときの通電モードにおける電流の流れと逆方向に電流を流すデューティを設定することで、開放相の電圧検出を可能としつつ10%を下回る指令デューティでの通電を実現できる。
図11に例示したパターンDは、指令デューティXが最低デューティZ(%)=20%よりも大きい50%のときのデューティ特性を示す。この場合は、通電上流相のPWMデューティを(100−X)/2=(100−50)/2=25%に設定し、通電下流相のPWMデューティを(100+X)/2=(100+50)/2=75(%)に設定する。
つまり、「指令デューティX/2≧最低デューティZ」を満たす指令デューティXのときには、通電上流相のPWMデューティを(100−X)/2(%)に設定し、通電下流相のPWMデューティを(100+X)/2(%)に設定する基本特性のままで、開放相の電圧検出が可能である。
そこで、指令デューティXが「指令デューティX/2≧最低デューティZ」を満たさない場合は、制御ユニット213は、図12又は図13に例示するようにして通電制御を行う。
図12のパターンEにおいて、主周期では、前半周期及び後半周期で最低デューティZ=20(%)のデューティ幅の通電が行われるように、通電上流相のPWMデューティを(100−2Z)/2=(100−2*20)/2=30%に設定し、通電下流相のPWMデューティを(100+2Z)/2=(100+2*20)/2=70%に設定する。
また、主周期では、最低デューティZでの通電が行われるから、主周期の前半周期の通電において開放相の電圧を検出させることができる。
そこで、最低デューティZを下回る指令デューティXの場合、制御ユニット213は、図13のパターンFに示すように通電制御する。
一方、補正周期では、前半周期及び後半周期において15%デューティで第1通電モードとは逆のV相からU相に電流を流すように、通電上流相であるV相のPWMデューティを(100+2*(Z−X))/2=(100+2*(20−5))/2=65%とし、通電下流相であるU相のPWMデューティを(100−2*(Z−X))/2=(100−2*(20−5))/2=35%に設定する。
そして、主周期の前半周期における20%デューティでの通電時に開放相の電圧を検出させることができる。
なお、図14、図15のフローチャートに示すルーチンは、キャリアの谷タイミング毎に制御ユニット213によって割り込み実行されるよう構成されている。
そして、主周期のタイミングであれば、制御ユニット213は、ステップS302に進み、通電期間において開放相電圧をA/D変換して読み込む。
そして、制御ユニット213は、ステップS305に進み、通電モードの切り替わりタイミングであるか否かを判別し、通電モードを切り替えないとき(前回と同じ通電モードが決定されたとき)には、ステップS306を迂回してステップS307に進む。
例えば、1つの通電モードの途中でアイドルストップが実施された場合、制御ユニット213は、通電モードの切り替わりを待って、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍(12kHz)からキャリア周波数の2倍(24kHz)に切り替える。
次いで、制御ユニット213は、ステップS308に進み、図8に例示したパターンAでの通電制御を実施する条件であるか否かを判定する。つまり、モータ通電周波数がキャリア周波数の1倍(12kHz)であり、かつ、指令デューティXが最低デューティZ以上であれば、パターンAでの通電制御を実施でき、制御ユニット213は、パターンAでの通電制御を実施する条件が成立していると判定する。
一方、パターンAでの通電制御を実施する条件が成立していない場合、制御ユニット213は、ステップS310に進み、図11に例示したパターンDでの通電制御を実施する条件であるか否かを判定する。
つまり、モータ通電周波数がキャリア周波数の2倍(24kHz)であり、かつ、指令デューティXが最低デューティZの2倍以上であれば、パターンDでの通電制御を実施でき、制御ユニット213は、パターンDでの通電制御を実施する条件が成立していると判定する。
開放相の電圧検出のタイミング設定を行うと、制御ユニット213は、ステップS312に進み、通電上流相、通電下流相の制御デューティとして補正周期のデューティを設定し、次周期である補正周期での通電に備える。
制御ユニット213は、ステップS301で補正周期のタイミングであることを判別すると、ステップS314に進み、図8に例示したパターンA又は図11に例示したDでの通電制御を実施する条件であるか否かを判定する。
一方、パターンA,Dでは、補正周期において開放相電圧のサンプリングを実施するので、制御ユニット213は、ステップS315に進んで、通電期間において開放相電圧をA/D変換して読み込む。
そして、制御ユニット213は、ステップS318に進み、通電モードの切り替わりタイミングであるか否かを判別し、通電モードを切り替えないときには、ステップS319を迂回してステップS320に進む。
ステップS320で、制御ユニット213は、通電上流相のPWMデューティ、通電下流相のPWMデューティの算出を行う。なお、このステップS320におけるデューティ算出処理については、後で詳細に説明する。
そして、モータ通電周波数がキャリア周波数の1倍である場合、制御ユニット213は、ステップS322に進み、開放相の電圧サンプリングタイミングを、次のキャリア周期(主周期)の谷タイミングに設定する。
開放相の電圧検出のタイミング設定を行うと、制御ユニット213は、ステップS324に進み、通電上流相、通電下流相の制御デューティとして主周期のデューティを設定し、次周期である主周期での通電に備える。
次いで、制御ユニット213は、ステップS325に進み、周期カウンタを0にリセットすることで、次回のステップS301の判定で主周期のタイミングであると判別されるようにする。
ステップS501で、制御ユニット213は、開放相の電圧検出のために要求される最低デューティをデューティZに設定し、次いで、ステップS502では、指令デューティをデューティXに設定する。
そして、モータ通電周波数がキャリア周波数の1倍(12kHz)である場合、制御ユニット213は、ステップS504に進み、指令デューティXが最低デューティZ以上であるか否かを判別する。
つまり、制御ユニット213は、ステップS505にて、主周期及び補正周期の双方で、通電上流相のPWMデューティを0%とし、通電下流相のPWMデューティを指令デューティXとする。
例えば、指令デューティXが10%で最低デューティZが20%である場合、主周期において20%デューティで1回の通電を行わせ補正周期で通電を行わなければ、平均デューティは10%になり指令デューティXでの通電を実質的に実現でき、係る通電パターンはパターンBに該当する。
つまり、制御ユニット213は、ステップS507にて、主周期での通電上流相のPWMデューティを0%とし、主周期での通電下流相のPWMデューティを最低デューティZとし、更に、補正周期での通電上流相のPWMデューティを0%とし、補正周期での通電下流相のPWMデューティを2X−Zに設定する。
一方、X≧Z/2が成立せず、パターンBでの通電制御を採用できない場合、制御ユニット213は、ステップS508に進み、図10に例示したパターンCで通電制御する場合での通電上流相のPWMデューティ、通電下流相のPWMデューティを算出する。
つまり、制御ユニット213は、ステップS510にて、主周期及び補正周期での通電上流相のPWMデューティを(100−X)/2とし、主周期及び補正周期での通電下流相のPWMデューティを(100+X)/2とする。
また、モータ通電周波数がキャリア周波数の2倍(24kHz)であってX≧2Zを満たさない場合、制御ユニット213は、ステップS511に進み、指令デューティXと最低デューティZとの相関がX≧Zを満たすか否かを判別する。
そこで、指令デューティXと最低デューティZとの相関がX≧Zを満たす場合、制御ユニット213は、ステップS512に進み、図12に示すパターンEで通電制御する場合での通電上流相のPWMデューティ、通電下流相のPWMデューティを算出する。
また、制御ユニット213は、ステップS512にて、補正周期での通電上流相のPWMデューティを(100−2*(X−Z))/2とし、補正周期での通電下流相のPWMデューティを(100+2*(X−Z))/2とする。
一方、主周期においては、前半周期で20%デューティでの通電が1回、後半周期で20%デューティでの通電が1回行われ、主周期において合計40%デューティの間だけ通電されることになる。これにより、主周期と補正周期とでデューティの平均は、(40+20)/2=30%となり、指令デューティX=30%に見合う通電制御が実現される。
つまり、制御ユニット213は、ステップS513にて、主周期での通電上流相のPWMデューティを(100−2Z)/2とし、主周期での通電下流相のPWMデューティを(100+2Z)/2として、最低デューティZでの通電を主周期の前半周期と後半周期とでそれぞれに行わせるようにする。
例えば、指令デューティXが5%で最低デューティZが20%であるときに、そのときの通電モードにおける電流の流れとは逆方向の通電が、補正周期の前半周期において15%デューティで1回、後半周期において15%デューティで1回行われ、補正周期において合計30%デューティだけ逆向きに通電される。
図17に例示したパターンF’は、主周期においてはキャリアの谷タイミングを中心とする通電を1回行わせ、補正周期においては、キャリア1周期の前半周期で1回、後半周期で1回の通電を行わせ、かつ、補正周期における2回の通電は、そのときの通電モードでの通電方向とは逆方向に電流を流す。
これにより、主周期と補正周期との間でのモータトルクの差が小さくなる。
パターンDの主周期−通電上流相:(100−X)/2
パターンDの主周期−通電下流相:(100+X)/2
パターンDの補正周期−通電上流相:(100−X)/2
パターンDの補正周期−通電下流相:(100+X)/2
パターンEの主周期−通電上流相:(100−2Z)/2
パターンEの主周期−通電下流相:(100+2Z)/2
パターンEの補正周期−通電上流相:(100−2*(X−Z))/2
パターンEの補正周期−通電下流相:(100+2*(X−Z))/2
パターンFの主周期−通電上流相:(100−2Z)/2
パターンFの主周期−通電下流相:(100+2Z)/2
パターンFの補正周期−通電上流相:(100+2*(Z−X))/2
パターンFの補正周期−通電下流相:(100−2*(Z−X))/2
パターンF’の主周期−通電上流相:0
パターンF’の主周期−通電下流相:Z
パターンF’の補正周期−通電上流相:(100+(Z−2X))/2
パターンF’の補正周期−通電下流相:(100−(Z−2X))/2
上記実施形態では、キャリア周波数を固定としたが、キャリア周波数を可変としつつモータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える構成とすることができる。
また、指令デューティXが小さくなるに従って、パターンD→パターンE→パターンFと切り替える代わりに、例えば、パターンEで実現可能なデューティを下回らないように指令デューティXの下限を制限することができる。
また、ブラシレスモータ2の目標回転速度が設定速度を上回るときに、モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍から2倍に切り替える処理を禁止することができる。
Claims (7)
- PWM制御により車両用ブラシレスモータを駆動する車両用モータ駆動装置において、
モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える制御部を備え、
前記制御部は、キャリアの1周期当たりのオン時間割合である指令デューティがX(%)であるときに、通電上流側相のデューティを0(%)に設定し通電下流相のデューティをX(%)に設定して倍率を1倍とし、通電上流側相のデューティを(100−X)/2(%)に設定し通電下流相のデューティを100−((100−X)/2)(%)に設定して前記倍率を2倍とする、車両用モータの駆動装置。 - PWM制御により車両用ブラシレスモータを駆動する車両用モータ駆動装置において、
モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える制御部を備え、
前記制御部は、
キャリアの1周期で通電を1回行って倍率を1倍とし、前記キャリアの1周期の前半での1回の通電と後半での1回の通電との2回通電を行って前記倍率を2倍とし、
前記キャリアの1周期の前半での通電時間と後半での通電時間とのいずれか一方で前記車両用ブラシレスモータの開放相の電圧を検出して通電モードの切り替えを行う、車両用モータの駆動装置。 - 前記制御部は、前記キャリアの1周期毎に、前記車両用ブラシレスモータの開放相の電圧を検出するための最小通電時間を下回らないデューティを設定する主周期と、当該主周期による通電時間の過剰分を補正するためのデューティを設定する補正周期とに交互に切り替える、請求項2記載の車両用モータの駆動装置。
- PWM制御により車両用ブラシレスモータを駆動する車両用モータ駆動装置において、
モータ通電周波数をキャリア周波数の1倍と2倍とに切り替える制御部を備え、
前記制御部は、前記車両用ブラシレスモータの開放相の電圧に基づいて通電モードの切り替えタイミングを検出して通電モードの切り替えを行い、前記通電モードを切り替るときに倍率を切り替える、車両用モータの駆動装置。 - 前記制御部は、車両においてモータ騒音の低減が要求される所定条件において前記倍率を1倍から2倍に切り替える、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の車両用モータの駆動装置。
- 前記車両用ブラシレスモータは内燃機関とともに車両に搭載され、前記所定条件は前記内燃機関が一時的に停止されたときである、請求項5記載の車両用モータの駆動装置。
- 前記キャリア周波数は可聴域内の周波数であり、前記キャリア周波数の2倍の周波数は可聴域よりも高い周波数である、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の車両用モータの駆動装置。
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