JP6406020B2 - ステアリングホイールの位置調節装置 - Google Patents
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Description
このうちのステアリングコラムは、後端部にステアリングホイールを支持固定したステアリングシャフトをその内側に回転自在に支持するもので、筒状である。
又、前記変位ブラケットは、前記ステアリングコラムの一部に固設されている(このステアリングコラムと一体に、又は、別体の部材を介して設けられている)。
又、前記前後方向長孔は、前記変位ブラケットに、この変位ブラケットを幅方向に貫通する状態で設けられたもので、前後方向(前記ステアリングコラムの軸方向)に伸長している。
又、前記支持ブラケットは、前記変位ブラケットを幅方向両側から挟持する1対の支持板部を備え、車体に支持される。
又、前記車体側貫通孔は、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられている。
又、前記調節ロッドは、前記前後方向長孔及び前記車体側貫通孔を幅方向に挿通する状態で設けられている。
又、前記両押圧部は、前記調節ロッドの両端部で、前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられている。
更に、前記拡縮装置は、前記両押圧部同士の間隔を拡縮する為のもので、例えば、調節レバーを、前記調節ロッドの一端部に設け、この調節ロッドを中心として回転する(調節ロッドと共に回転する場合も含む)事により、前記両押圧部同士の間隔を拡縮する。
このうちの第一揺動摩擦板は、その基端部又は中間部(後述する第一ガイド長孔が形成された先端部を除く、何れかの部分)を、前記変位ブラケット又は前記ステアリングコラムの幅方向外側面に設けられた、前記調節ロッドと平行な第一揺動支持軸に枢支されると共に、その先端部に、前記調節ロッドと前記第一揺動支持軸とを結ぶ直線方向に伸長する状態で形成された第一ガイド長孔に前記調節ロッドを、この第一ガイド長孔に沿った変位のみを可能に係合させた状態で、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する際に、前記第一揺動支持軸を中心として揺動する。
又、前記第二揺動摩擦板は、その基端部を、前記第一揺動摩擦板のうち、前記第一揺動支持軸及び前記第一ガイド長孔から外れた部分に設けられた、前記調節ロッドと平行な第二揺動支持軸に枢支されると共に、その先端部に設けられた第二ガイド長孔に前記調節ロッドを、この第二ガイド長孔に沿った変位のみを可能に係合させた状態で、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する際に、前記第二揺動支持軸を中心として揺動する。
又、前記第一揺動支持軸は、前記変位ブラケット又は前記ステアリングコラムの幅方向外側面のうち、前記前後方向長孔の長さ方向に関する中央位置を通り、この前後方向長孔の長さ方向に直交する直線上若しくはその近傍に位置する部分に設けられる。即ち、前記ステアリングホイールの前後位置に拘わらず、前記第一ガイド長孔の長さ方向と、前記前後方向長孔の長さ方向との成す角度が60〜90度の範囲に収まる位置に、前記第一揺動支持軸を設ける。
又、前記ステアリングホイールの前後位置に拘わらず、前記調節ロッドの中心軸と、前記第一揺動支持軸の中心軸と、前記第二揺動支持軸の中心軸とを、ほぼ同一直線上に位置させる。
或いは、前記第二揺動支持軸を、前記第一揺動摩擦板のうち、前記調節ロッドの中心軸と、前記第一揺動支持軸の中心軸とを結ぶ直線上若しくはその近傍で、この第一揺動支持軸を挟んで前記調節ロッドと反対側に位置する部分に設ける。
即ち、前記ステアリングホイールの前後位置に拘わらず、前記第二揺動摩擦板の一部が、前記支持板部の前後方向端縁から前後方向に大きく突出しない(最も突出した状態でも突出量が20mm以下、好ましくは10mm以下となる)様に、前記第二揺動支持軸の位置を、前記第二揺動摩擦板の形状や前記第一揺動摩擦板の揺動範囲等に応じて設計的に定める。
又、好ましくは、前記第一、第二両揺動摩擦板の側面に、対向する面との間の摩擦係数を大きくする為の表面処理を施す。
即ち、本発明の場合、ステアリングホイールを調節後の位置に保持すべく、1対の押圧部同士の間隔を縮めた状態では、互いに重ね合せた第一、第二両揺動摩擦板が、支持板部の内側面と変位ブラケットの幅方向外側面との間で強く挟持された状態となる。この状態から前記ステアリングホイールの前後位置を動かそうとすると、前記第一、第二両揺動摩擦板の両側面と相手面とが強く擦れ合う事となる。要するに、前記ステアリングホイールを所望の位置に保持した状態から、このステアリングホイールの前後位置を動かそうとした場合、前記第一、第二両揺動摩擦板の両側面(これら第一、第二両揺動摩擦板同士をワッシャを介して互いに重ね合わせる場合には、これら第一、第二両揺動摩擦板の両側面のうち、互いに反対側の側面、及び、互いに対向する側面のうちの少なくとも一方の側面)である摩擦面を、相手面に対して滑らせつつ、これら第一、第二両揺動摩擦板を揺動させる必要がある。この為、前記ステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を強くできる。
又、本発明の場合、この様なステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を強くできる構造を、前述した特許文献1に記載された構造に比べて、少ない摩擦板(揺動摩擦板)で実現できる。従って、前記ステアリングホイールの位置調節装置の左右方向寸法、部品点数及び重量が増大するのを抑えて、このステアリングホイールの位置調節装置の小型・軽量化を図れる。
更に、本発明の場合には、前記第二揺動摩擦板の揺動中心である第二揺動支持軸を、前記第一揺動摩擦板のうち、前記第一揺動支持軸及び前記第一ガイド長孔から外れた部分に設ける事により、この第一揺動摩擦板の揺動に伴って前記第二揺動支持軸が変位ブラケットに対して変位する様にしている。この為、この第二揺動支持軸をこの変位ブラケットに対して変位しない部分に設ける場合に比べて、前記第二揺動摩擦板の揺動に伴う移動範囲を、狭い範囲に収める事が可能となる。従って、その分、設計の自由度の向上を図り易くできる。
図1〜4は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のステアリングホイールの位置調節装置は、ステアリングコラム6aと、変位ブラケット12aと、前後方向長孔19aと、ステアリングシャフト5aと、支持ブラケット13aと、それぞれが特許請求の範囲に記載した車体側貫通孔である、左右1対の上下方向長孔21a、21aと、調節ロッド22aと、1対の押圧部23a、23bと、調節レバー24と、第一揺動支持軸25と、第一揺動摩擦板26と、第二揺動支持軸27と、第二揺動摩擦板28とを備える。
図3の(A)は、前記ステアリングホイール1(アウタコラム14a)を調節可能な前端位置まで移動させた状態を示している。この状態では、前記調節ロッド22aが、前記前後方向長孔19aの後端部と、前記第一ガイド長孔31の先端部と、前記第二ガイド長孔32の揺動方向他端部(後端部)とに係合する。この状態から、図3の(A)→(B)に示す様に、前記ステアリングホイール1(アウタコラム14a)を調節可能な中央位置まで後方に移動させると、これに伴って、前記調節ロッド22aと前記第一揺動支持軸25との中心軸同士の間の距離、及び、この調節ロッド22aと前記第二揺動支持軸27との中心軸同士の間の距離Lが、それぞれ短くなる。この為、この際には、図3の(A)→(B)に示す様に、前記第一揺動摩擦板26が前記第一揺動支持軸25を中心として、図3の反時計方向に揺動すると共に、前記第二揺動摩擦板28が前記第二揺動支持軸27を中心として、図3の時計方向に揺動する。そして、前記調節ロッド22aが、前記前後方向長孔19aの中央部と、前記第一ガイド長孔31の基端部と、前記第二ガイド長孔32の揺動方向片端部(前端部)とに係合した状態となる。この状態から、図3の(B)→(C)に示す様に、前記ステアリングホイール1(アウタコラム14a)を調節可能な後端位置まで更に後方に移動させると、これに伴って、前記調節ロッド22aと前記第一揺動支持軸25との中心軸同士の間の距離、及び、この調節ロッド22aと前記第二揺動支持軸27との中心軸同士の間の距離Lが、それぞれ長くなる。この為、この際には、図3の(B)→(C)に示す様に、前記第一揺動摩擦板26が前記第一揺動支持軸25を中心として、図3の反時計方向に揺動すると共に、前記第二揺動摩擦板28が前記第二揺動支持軸27を中心として、図3の反時計方向に揺動する。そして、前記調節ロッド22aが、前記前後方向長孔19aの前端部と、前記第一ガイド長孔31の先端部と、前記第二ガイド長孔32の揺動方向他端部(後端部)とに係合した状態となる。
これに対し、前記ステアリングホイール1(アウタコラム14a)を、後端位置から前端位置まで前方に移動させる場合には、上述した後方に移動させる場合とは逆に、図3の(C)→(B)→(A)の順に、前記第一、第二両揺動摩擦板26、28が揺動する。
又、本例の場合には、前記第二揺動摩擦板28の揺動中心である、前記第二揺動支持軸27が、前記第一揺動摩擦板26の外側面のうち、前記第一ガイド長孔31の延長線上に存在する。この為、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節する際に、前記第二揺動摩擦板28を円滑に揺動させる事ができる。
即ち、本例と異なり、前記第二揺動支持軸27が、前記第一揺動摩擦板26の外側面のうち、前記第一ガイド長孔31の延長線上に存在せず、この延長線よりも前方又は後方に存在する構造(比較例の構造)の場合には、前記調節ロッド22aとの係合部に於ける第一ガイド長孔31の長さ方向(この第一ガイド長孔31の接線方向)と、同じく前記第二ガイド長孔32の長さ方向(この第二ガイド長孔32の接線方向)との成す角度は、前記ステアリングホイール1の前後位置に拘わらず、(本例の構造に比べて)小さくなる。この為、このステアリングホイール1の前後位置の調節時に、前記調節ロッド22aの外周面と、前記第一ガイド長孔31の内周縁及び前記第二ガイド長孔32の内周縁との係合部(摺接部)にくさび効果が発生し、これら各係合部に作用する摩擦力が大きくなる。
これに対し、本例の様に、前記第二揺動支持軸27が、前記第一揺動摩擦板26の外側面のうち、前記第一ガイド長孔31の延長線上に存在する構造の場合には、前記調節ロッド22aとの係合部に於ける前記第一ガイド長孔31の長さ方向と、同じく前記第二ガイド長孔32の長さ方向(この第二ガイド長孔32の接線方向)との成す角度を、(上述した比較例の構造に比べて)大きくできる。この為、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節時に、前記調節ロッド22aの外周面と、前記第一ガイド長孔31の内周縁及び前記第二ガイド長孔32の内周縁との係合部にくさび効果が発生するのを抑えられ、これら各係合部に作用する摩擦力を小さくできる。従って、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節する際に、前記第二揺動摩擦板28を円滑に揺動させる事ができる。
この結果、本例の場合には、前記ステアリングホイール1の前後位置の調節作業を軽い力で円滑に行える。
但し、本発明を実施する場合に、第一揺動摩擦板の揺動中心である第一揺動支持軸を、前後方向長孔の長さ方向に関する中央位置を通り、この前後方向長孔の長さ方向に直交する直線上から、前後方向に僅かにずれた位置に設ける事もできる。この場合、ステアリングホイールの前後位置に拘わらず、前記第一揺動支持軸と調節ロッドとを結ぶ直線方向に伸長する状態で形成された第一ガイド長孔の長さ方向と、前記前後方向長孔の長さ方向との成す角度が60〜90度の範囲に収まる様に、各部の寸法を規制する。
図5は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、第一、第二両揺動摩擦板26、28を、左右1対の支持板部20a、20bの内側面と、変位ブラケット12aの両側面との間に、それぞれ挟持している。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
図6は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、第一、第二両揺動摩擦板26、28同士の間に、調節ロッド22a(図1〜3参照)に外嵌支持された円輪状のワッシャ33を挟持している。即ち、本例の場合には、前記第一、第二両揺動摩擦板26、28同士を、このワッシャ33を介して互いに重ね合わせている。又、これに伴い、本例の場合には、第二揺動支持軸27aの長さを、前記ワッシャ33の厚さ分だけ長くしている。尚、このワッシャ33は、例えば前記第一、第二両揺動摩擦板26、28と同様の金属板により造られている。
この様な構成を有する本例のステアリングホイールの位置調節装置の場合には、このワッシャ33の両側面のうちの少なくとも一方の側面が、ステアリングホイールの前後位置を調節する際に、対向する相手面(前記第一揺動摩擦板26の外側面、又は、前記第二揺動摩擦板28の内側面)に対して摺動する摩擦面となる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜2例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
図7〜8は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例のステアリングホイールの位置調節装置の場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、変位ブラケット12aの片側面と、支持ブラケット13aを構成する1対の支持板部20a、20bのうちの一方の支持板部20a(図2参照)の内側面との間に、前記変位ブラケット12aの側から順番に、第一揺動摩擦板26aと、第二揺動摩擦板28aとを、互いに重ね合わせた状態で挟持している。このうちの第一揺動摩擦板26aは、長円形の平板状で、その中間部に設けられた第一円孔34aを、前記変位ブラケット12aの片側面に設けられた第一揺動支持軸25に、がたつきなく、且つ、揺動変位可能に外嵌している(前記第一揺動摩擦板26aの中間部を、前記第一揺動支持軸25に枢支している)。これと共に、この第一揺動摩擦板26aの先端部(図7の上端部)に、調節ロッド22aと前記第一揺動支持軸25とを結ぶ直線方向に伸長する状態で形成された第一ガイド長孔31aに、前記調節ロッド22aを、この第一ガイド長孔31aに沿った変位のみを可能に係合させている。又、前記第一揺動摩擦板26aのうち、前記調節ロッド22aと前記第一揺動支持軸25とを結ぶ直線γ{図7の(A)参照}で、この第一揺動支持軸25を挟んで前記調節ロッド22aと反対側に位置する部分である、基端部(図7の下端部)に、第二揺動支持軸27aが、この調節ロッド22aと平行に設けられている。
これに対し、前記ステアリングホイール1を、調節可能な後端位置から前端位置まで前方に移動させる場合には、上述した後方に移動させる場合とは逆に、図7の(C)→(B)→(A)の順に、前記第一、第二両揺動摩擦板26a、28aが揺動する。
尚、本例を実施する場合も、前記第一揺動支持軸25を、前記前後方向長孔19aの長さ方向に関する中央位置を通り、この前後方向長孔19aの長さ方向に直交する直線状から、前後方向に僅かにずれた位置に設ける事もできる。具体的には、前記ステアリングホイール1の前後位置に拘わらず、前記第一ガイド長孔31aの長さ方向と、前記前後方向長孔19aの長さ方向との成す角度が60〜90度の範囲に収まる位置に、前記第一揺動支持軸25を設ける事ができる。
その他の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例のステアリングホイールの位置調節装置は、第一、第二両揺動摩擦板26a、28a同士を、円輪状のワッシャ33を介して互いに重ね合わせている(これら両揺動摩擦板26a、28a同士の間に、このワッシャ33を挟持している)。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第3〜4例の場合と同様であるから、重複する図示並びに説明は省略する。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11、11a 枢軸
12、12a 変位ブラケット
13、13a 支持ブラケット
14、14a アウタコラム
15、15a インナコラム
16、16a アウタシャフト
17、17a インナシャフト
18 電動モータ
19、19a 前後方向長孔
20、20a、20b 支持板部
21、21a 上下方向長孔
22、22a 調節ロッド
23a、23b 押圧部
24 調節レバー
25 第一揺動支持軸
26、26a 第一揺動摩擦板
27、27a 第二揺動支持軸
28、28a 第二揺動摩擦板
29 スリット
30 取付板部
31、31a 第一ガイド長孔
32、32a 第二ガイド長孔
33 ワッシャ
Claims (8)
- 後端部にステアリングホイールを支持固定したステアリングシャフトをその内側に回転自在に支持する、筒状のステアリングコラムと、
このステアリングコラムの一部に固設された変位ブラケットと、
この変位ブラケットに、この変位ブラケットを幅方向に貫通する状態で設けられ、前後方向に伸長する前後方向長孔と、
前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む1対の支持板部を備え、車体に支持される支持ブラケットと、
前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられた車体側貫通孔と、
前記前後方向長孔及びこの車体側貫通孔を幅方向に挿通する状態で設けられた調節ロッドと、
この調節ロッドの両端部で、前記両支持板部の外側面から突出した部分に設けられた1対の押圧部と、
これら両押圧部同士の間隔を拡縮する為の拡縮装置と
を備えるステアリングホイールの位置調節装置であって、
前記両支持板部の内側面と前記変位ブラケットの幅方向両外側面との間部分のうちの少なくとも一方の間部分に、第一揺動摩擦板と第二揺動摩擦板とが互いに重ね合わされた状態で挟持されており、
このうちの第一揺動摩擦板は、その基端部又は中間部を、前記変位ブラケット又は前記ステアリングコラムの幅方向外側面に設けられた、前記調節ロッドと平行な第一揺動支持軸に枢支されると共に、その先端部に、前記調節ロッドと前記第一揺動支持軸とを結ぶ直線方向に伸長する状態で形成された第一ガイド長孔に前記調節ロッドを、この第一ガイド長孔に沿った変位のみを可能に係合させた状態で、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する際に、前記第一揺動支持軸を中心として揺動するものであり、
前記第二揺動摩擦板は、その基端部を、前記第一揺動摩擦板のうち、前記第一揺動支持軸及び前記第一ガイド長孔から外れた部分に設けられた、前記調節ロッドと平行な第二揺動支持軸に枢支されると共に、その先端部に設けられた第二ガイド長孔に前記調節ロッドを、この第二ガイド長孔に沿った変位のみを可能に係合させた状態で、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する際に、前記第二揺動支持軸を中心として揺動するものであり、
前記第一揺動支持軸は、前記変位ブラケット又は前記ステアリングコラムの幅方向外側面のうち、前記前後方向長孔の長さ方向に関する中央位置を通り、この前後方向長孔の長さ方向に直交する直線上若しくはその近傍に位置する部分に設けられており、
前記ステアリングホイールの前後位置に拘わらず、前記調節ロッドの中心軸と、前記第一揺動支持軸の中心軸と、前記第二揺動支持軸の中心軸とが、ほぼ同一直線上に位置している
事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。 - 前記第二揺動支持軸は、前記第一揺動摩擦板のうち、前記調節ロッドの中心軸と、前記第一揺動支持軸の中心軸とを結ぶ直線上若しくはその近傍で、これら調節ロッドと第一揺動支持軸との間に位置する部分に設けられている、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記第二揺動支持軸は、前記第一揺動摩擦板のうち、前記調節ロッドの中心軸と、前記第一揺動支持軸の中心軸とを結ぶ直線上若しくはその近傍で、この第一揺動支持軸を挟んで前記調節ロッドと反対側に位置する部分に設けられている、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記ステアリングホイールの前後位置の調節方向が同じ場合に於ける、この前後位置の調節可能範囲のうちの一部の範囲での前記第二揺動摩擦板の揺動方向と、それ以外の範囲での前記第二揺動摩擦板の揺動方向とが、互いに反対方向である、
請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。 - 前記第二ガイド長孔は、前記第二揺動摩擦板の先端部に、前記第二揺動支持軸を中心とする揺動方向片端部から他端部に向かうに従って、この第二揺動支持軸との間の距離が長くなる方向に形成されている、
請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。 - 前記第一、第二両揺動摩擦板同士が、前記調節ロッドに外嵌支持されたワッシャを介して互いに重ね合わされている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記第一、第二両揺動摩擦板を、鋼板若しくはステンレス鋼板、又は、アルミニウム系合金板製としている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記第一、第二揺動摩擦板のうち、少なくとも一方の揺動摩擦板の側面に、対向する面との間の摩擦係数を大きくする為の表面処理を施している、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
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