JP6405999B2 - チップボンディング装置およびチップボンディング方法 - Google Patents

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Description

開示の技術は、チップボンディング装置およびチップボンディング方法に関する。
フリップチップ実装に使用されるチップボンディング装置(チップボンダ)に関して以下の技術が知られている。
例えば、突起状電極を有する半導体チップに熱及び圧力を伝え、半導体チップを基板に接合させるフリップチップボンダーに用いられるアタッチメントにおいて、半導体チップから投影される部分の中央部の熱伝導率を、周辺部よりも低くしたものが知られている。
また、複数の領域に分けられた圧着面を有し、圧着面を被熱圧着部品に当接させながら被熱圧着部品を押圧する熱圧着ヘッドと、圧着面の各領域を加熱する複数のヒータと、複数のヒータをそれぞれ制御する温度調節器とを備えた熱圧着ツールが知られている。
また、発熱体が埋設されたヒータ部と、当該ヒータ部と一体的に形成されて当該ヒータ部を固定するホルダー部とを備えたセラミック基材からなるボンディング用ヒータが知られている。ヒータ部は、ヒータ面の外周近傍部に、当該ヒータ面の外周に沿って設けられた溝を有する。この溝は、ヒータ面に装着固定されるツールヘッドによりその開口部分が塞がれて溝内が閉空間となる。
特開2013−98264号公報 特開2007−258483号公報 特開2000−277567号公報
フリップチップ実装においては、加熱されたボンディングツールで半導体チップを加熱および加圧することにより、半導体チップの接合面に設けられた半田バンプを溶融させ、半導体チップと基板とを接合する。
ボンディングツール内を流れる熱は、ボンディングツールの外周部から外部に放出されるため、ボンディングツールの外周部の温度は中央部の温度よりも低くなる。これにより、ボンディング時における半導体チップの外周部の温度は、中央部よりも低くなる。ボンディング時における半導体チップの面内温度差は、半導体チップのサイズが大きくなる程、大きくなる。従来のチップボンディング装置を用いて、例えば、10mm×10mmの半導体チップのボンディングを行った場合には、半導体チップのコーナ部と中央部の温度差が40℃程度となる場合がある。今後、IC(integrated circuit)の高機能化に伴いチップサイズは、更に大きくなることが予想され、これによりボンディング時のチップ面内における温度差は更に大きくなると考えられる。
ボンディング時において、半導体チップの外周部の温度を半田バンプの溶融温度に対して最適化した場合には、半導体チップの中央部の温度は、半田バンプを溶融させる最適温度よりも著しく高くなる。ボンディング時に過剰な熱が加えられた半導体チップ中央部の半田バンプは、好ましくない化合物(例えばCuSn)が異常形成され、信頼性が低下する。
ボンディング時の半導体チップ面内における温度を均一化させるべく、上記のような技術が提案されているが、いずれも十分なものではなく、例えば、10mm×10mmの半導体チップの面内温度差を10℃以下に抑えることは困難であった。
開示の技術は、1つの側面として、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することを目的とする。
開示の技術に係るボンディング装置は、中央部に熱源を備えず、外周部に熱源を備え、前記熱源によって外周部が発熱する発熱面を有するヒータ部と、前記ヒータ部からの熱源によって加熱されるボンディングツールを含む。前記ボンディングツールは、中央部が前記発熱面の中央部に直接または間接的に当接され且つ外周部が前記発熱面の外周部に直接または間接的に当接された第1の面を有する。前記ボンディングツールは、前記第1の面とは反対側に設けられ、ボンディング時にボンディング対象に当接される第2の面を有する。前記ボンディングツールは、前記第1の面の中心部を囲む溝を有する。
開示の技術によれば、1つの側面として、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することができる、という効果を奏する。
開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す側面図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す斜視図である。 開示の技術の実施形態に係るヒータ部の発熱面の構成を示す平面図である。 開示の技術の実施形態に係るボンディングツールの構成を示す斜視図である。 図1Bにおける4−4線に沿った断面図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置を用いた半導体チップのボンディング方法を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置を用いた半導体チップのボンディング方法を示す図である。 第1の比較例に係るチップボンディング装置における熱の流れを示す断面図である。 第2の比較例に係るチップボンディング装置における熱の流れを示す断面図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置における熱の流れ示す断面図である。 ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合の半田バンプの初期状態を示す図である。 ボンディング時に適切な熱が加えられた場合の半田バンプの初期状態を模式的に示す図である。 ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合の半田バンプの高温放置試験後の状態を示す図である。 ボンディング時に適切な熱が加えられた場合の半田バンプの高温放置試験後の状態を示す図である。 第1の比較例に係るチップボンディング装置における温度分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。 第2の比較例に係るチップボンディング装置における温度分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置における温度分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。 開示の技術の第2の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す斜視図である。 図9Aにおける9B−9B線に沿った断面図である。 開示の技術の第3の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す断面図である。 開示の技術の第3の実施形態に係る恒温機構の冷媒流通部の構成を示す平面図である。 開示の技術の第3の実施形態に係るヒータ部の発熱面の構成を示す平面図である。 開示の技術の第4の実施形態に係るチップボンディング装置の構成を示す断面図である。 開示の技術の第4の実施形態に係るヒータ部の発熱面の構成を示す平面図である。 開示の技術の実施形態に係るボンディングツールに設けられる溝の他の形態を示す平面図である。 開示の技術の実施形態に係るボンディングツールに設けられる溝の他の形態を示す平面図である。 開示の技術の実施形態に係るチップボンディング装置の他の構成を示す側面図である。 開示の技術の実施形態に係る冷却部の構成を示す平面図である。
以下、開示の技術の実施形態の一例を図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一または対応する構成要素および部分には、同一の参照符号を付与している。
[第1の実施形態]
図1Aは、開示の技術の第1の実施形態に係るチップボンディング装置10の構成を示す側面図である。チップボンディング装置10は、ヒータ部20と、ボンディングツール30とを備える。また、チップボンディング装置10は、ボンディングツール30の位置決め機構(図示せず)やチップボンディング装置10によって半導体チップと接合される基板等を載置するステージ(図示せず)を含み得る。図1Bは、ヒータ部20側から眺めたチップボンディング装置10の斜視図であり、図1Cは、ボンディングツール30側から眺めたチップボンディング装置10の斜視図である。ヒータ部20は熱源を備え、この熱源によって発熱する発熱面Sを有する。本実施形態において、ヒータ部20は直方体を呈し、発熱面Sの外形は長方形または正方形とされている。
ボンディングツール30は、ヒータ部20の発熱面Sに接する入熱面Sを有し、入熱面Sの反対側にボンディング対象である半導体チップに当接されるチップ当接面Sを有する。ボンディングツール30のチップ当接面Sには、真空吸着によってボンディング対象である半導体チップをチップ当接面Sに保持するための吸着口31が設けられている。ヒータ部20は、チップ当接面Sが所定の温度となるようにボンディングツール30を加熱する。
本実施形態において、ボンディングツール30は、ヒータ部20側に配置された入熱面Sを有する第1の部分30aと、ヒータ部20とは反対側に配置されたチップ当接面Sを有する第2の部分30bと、を有する。本実施形態において、入熱面Sは、チップ当接面Sよりも大きくなっている。ボンディングツール30は、比較的熱伝導率の高い例えばSiCやAlN(熱伝導率:170〜200W/m・K)等を主体とする材料で構成され得る。
図2は、第1の実施形態に係るヒータ部20の発熱面Sの構成を示す平面図である。ヒータ部20の発熱面Sは、図2における縦方向および横方向に発熱面Sを均等に3分割することにより特定される9つの領域を有する。ヒータ部20は、上記9つの領域のうち、外周部に相当する8つの領域にそれぞれ熱源21a〜21hを有する。熱源21a〜21hは、独立に温度制御が可能とされている。例えば、熱源21a〜21hは、それぞれが独立したマイクロセラミックヒータ等の面状発熱体で構成されていてもよい。本実施形態において、ヒータ部20のコーナ部に配置された熱源21a、21c、21fおよび21hは、コーナ部の間に配置された熱源21b、21d、21eおよび21gよりも設定温度が高くなっている。すなわち、発熱面Sの外周部において、コーナ部はコーナ部以外の部分よりも高い温度で発熱する。なお、熱源21a〜21hの設定温度を均一にしてもよい。
ヒータ部20の中央部には、熱源21a〜21hからの熱伝導を抑制する断熱材22が設けられている。断熱材22として、例えば、マシナブルセラミックス(熱伝導率:1.4〜8.6W/m・K)やジルコニアセラミックス(熱伝導率:3.0〜15.0W/m・K)を好適に用いることができる。
ボンディングツール30は、入熱面Sの中央部がヒータ部20の断熱材22に当接され、入熱面Sの外周部がヒータ部20の熱源21a〜21hに当接されるように、ヒータ部20に接続されている。換言すれば、入熱面Sの中央部がヒータ部20の中央部に当接され、入熱面Sの外周部がヒータ部20の外周部に当接されている。
図3は、入熱面S側から眺めたボンディングツール30の斜視図である。図4は、図1Bにおける4−4線に沿ったチップボンディング装置10の断面図である。ボンディングツール30は、入熱面Sにおいて、入熱面Sの中心部Cを囲む矩形環状の溝32を有する。溝32は、図4に示すように、ヒータ部20の中央部に配置された断熱材22の外縁よりも内側に配置されていることが好ましい。また、溝32の深さは、ボンディングツール30の入熱面Sとチップ当接面Sとの間の距離の50%以上であることが好ましい。
図5Aおよび図5Bは、本実施形態に係るチップボンディング装置10を用いた半導体チップのボンディング方法の一例を示す図であり、一例として、半導体チップ100を基板110にボンディングする場合が示されている。
半導体チップ100は、接合面に設けられた複数の半田バンプ101を有する。基板110の接合面には、半田バンプ101の各々に対応する複数の電極パッド111が設けられている。
はじめに、基板110の表面に、電極パッド111を覆うように、熱硬化性の接着剤120が塗布される。その後、基板110は、チップボンディング装置10のステージ140上に保持される。
半導体チップ100は、ヒータ部20によって加熱されたボンディングツール30によってピックアップされ、ボンディングツール30のチップ当接面Sに保持される。ボンディングツール30が、チップボンディング装置10の位置決め機構(図示せず)によって位置制御されることにより、半導体チップ100と基板110との位置合わせが行われる(図5A)。
続いて、ボンディングツール30は、半導体チップ100を保持したまま降下し、半田バンプ101を基板110上の電極パッド111に接触させる。ボンディングツール30は、半田バンプ101を電極パッド111に接触させた状態を維持しながら半導体チップ100に熱および押圧を加える。これにより、半田バンプ101が溶融するとともに接着剤120が硬化する。その後、ボンディングツール30は、半導体チップ100の保持を解除して上昇する。半田バンプ101は、自然冷却によって凝固し、半導体チップ100の基板110へのボンディングが完了する。
図6Aは、第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xの断面図である。なお、図6Aに示す断面は、図4に対応する断面である。第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xは、ヒータ部20Xとボンディングツール30Xとを含む。第1の比較例に係るヒータ部20Xは、本実施形態に係るヒータ部20が備える断熱材22に相当する断熱構造を備えておらず、発熱面Sの温度は、全域に亘り略均一となっている。また、第1の比較例に係るボンディングツール30Xは、本実施形態に係るボンディングツール30が備える溝32を備えていない。
図6Aにおいて、ボンディングツール30Xにおける熱の流れが模式的に示されている。第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xによれば、ヒータ部20Xからボンディングツール30Xに供給された熱は、ボンディングツール30Xの外周部から外部に放出されるとともに、ボンディングツール30Xの中央部に蓄積される。これにより、ボンディングツール30Xのチップ当接面Sの中央部の温度は、外周部の温度よりも高くなる。すなわち、第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xによれば、ボンディングツール30Xのチップ当接面Sにおける面内温度差が大きくなりやすい。これにより、ボンディング時においてチップ当接面Sに当接された半導体チップは、中央部の温度が外周部の温度よりも高くなる。ボンディング時において、半導体チップの外周部の温度を半田バンプの溶融温度に対して最適化した場合には、半導体チップの中央部の温度は、半田バンプを溶融させる最適温度よりも著しく高くなる。
図6Bは、第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yの断面図である。なお、図6Bに示す断面は、図4に対応する断面である。第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yは、本実施形態に係るヒータ部20と同一のヒータ部20と、第1の比較例に係るボンディングツール30Xと同一のボンディングツール30Xと、を含む。
図6Bにおいて、ボンディングツール30Xにおける熱の流れが模式的に示されている。第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yによれば、ヒータ部20の中央部には、断熱材22が設けられているので、ヒータ部20の中央部は発熱せず、また、ヒータ部20の外周部に設けられた熱源21a〜21hからの中央部への熱伝導も抑制される。これにより、ヒータ部20の発熱面Sの中央部の温度は、発熱面Sの外周部の温度よりも低くなる。従って、ボンディングツール30Xは、外周部が中央部より高い温度で加熱される。すなわち、ボンディングツール30Xの中央部における入熱量が抑制される。しかしながら、ボンディングツール30Xに供給された熱は、ボンディングツール30Xの外周部から外部に放出されるとともに、ボンディングツール30Xの中央部に蓄積される。第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yによれば、ボンディングツール30Xのチップ当接面Sにおける面内温度差を第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xを用いた場合よりも小さくすることができるが、十分ではない。
ここで、図7Aは、ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合の半田バンプ101の初期状態を示す図である。図7Bは、ボンディング時に適切な熱が加えられた場合の半田バンプ101の初期状態を模式的に示す図である。半田バンプ101は、例えばCuポスト102を介して半導体チップ100に接合され得る。半田バンプ101は、例えば、SnAg半田であり、基板110上に設けられた電極パッド111は、Cuを含んで構成され得る。図7Aと図7Bとを比較して明らかなように、ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合には、適切な熱が加えられた場合と比較して、初期状態におけるCuSn等のはんだ化合物130の生成量が著しく多くなる。
図7Cは、ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合の半田バンプ101の高温放置試験後の状態を模式的に示す図である。図7Dは、ボンディング時に適切な熱が加えられた場合の半田バンプ101の高温放置試験後の状態を模式的に示す図である。なお、高温放置試験とは、試験対象に熱ストレスを加えることにより、当該試験対象の劣化の進行を加速させる信頼性試験における加速試験の一種である。図7Cと図7Dを比較して明らかなように、ボンディング時に過剰な熱が加えられた場合には、適切な熱が加えられた場合と比較して、高温放置試験後におけるはんだ化合物130の成長がより著しくなる。図7Cに示すように、半田バンプ101に占めるはんだ化合物130の割合が大きくなると、Snプアーの状態となり、カーケンダルボイド131が発生する。これにより、当該接合部における抵抗値が増加し、またはバンプオープンに至る場合がある。
第1および第2の比較例に係るチップボンディング装置10Xおよび10Yによれば、ボンディングツール30Xのチップ当接面Sにおける面内温度差を十分に(例えば10℃以下に)抑制することは困難であり、半導体チップの外周部と中央部との間で、接合品質に差が生じるおそれがある。
図6Cは、本実施形態に係るチップボンディング装置10の断面図である。なお、図6Cに示す断面は、図4に対応する断面である。図6Cにおいて、ボンディングツール30における熱の流れが模式的に示されている。本実施形態に係るチップボンディング装置10によれば、ヒータ部20の中央部には、断熱材22が設けられているので、ヒータ部20の中央部は発熱せず、また、ヒータ部20の外周部に設けられた熱源21a〜21hからの中央部への熱伝導も抑制される。これにより、発熱面Sの中央部の温度は、外周部の温度よりも低くなる。従って、ボンディングツール30は、外周部が中央部より高い温度で加熱される。また、ボンディングツール30の入熱面Sに形成された環状の溝32が断熱効果を発揮するので、ボンディングツール30の外周部から中央部への熱伝導が抑制される。
このように、本実施形態に係るチップボンディング装置10によれば、ヒータ部20の中央部に熱源が配置されないことによってボンディングツール30の中央部における入熱量が抑制される。さらに、ボンディングツール30に設けられた環状の溝32によってボンディングツール30の外周部から中央部への熱伝導が抑制される。これにより、ボンディングツール30のチップ当接面Sの中央部の温度を第1および第2の比較例に係るチップボンディング装置10Xおよび10Yよりも低くすることが可能となる。その結果、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を第1および第2の比較例に係るチップボンディング装置10Xおよび10Yよりも小さくすることが可能となる。
さらに、本実施形態に係るチップボンディング装置10において、ヒータ部20のコーナ部に配置された熱源21a、21c、21fおよび21hの設定温度は、コーナ部の間に配置された熱源21b、21d、21eおよび21gの設定温度よりも高くなっている。従って、ボンディングツール30は、コーナ部が最も高い温度で加熱され、外周部におけるコーナ部以外の部分がコーナ部よりも低い温度で加熱され、中央部が最も低い温度で加熱される。ボンディングツール30は、コーナ部における放熱量が最も大きいので、ヒータ部20における複数の熱源21a〜21hの温度設定を上記のようにすることで、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を更に小さくすることが可能となる。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、上記した第1および第2の比較例に係るチップボンディング装置10Xおよび10Yにおける温度分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。図8Cは、本実施形態に係るチップボンディング装置10における温度分布をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。図8A、8Bおよび8Cには、それぞれ、チップボンディング装置10X、10Yおよび10をチップ当接面S側から眺めた斜視図とともに温度分布が示されている。
シミュレーションの条件は、以下のとおりである。チップボンディング装置10X、10Yおよび10の温度分布の解析ツールとしてPro/Mechanicaを使用した。断熱材22を除くヒータ部20、20Xおよびボンディングツール30、30Xの材料としてSiCを使用した場合を想定し、これらの比熱を0.67J/g・Kとし、熱伝導率を200W/m・Kとした。ヒータ部20の断熱材22としてマシナブルセラミックスを使用した場合を想定し、断熱材22の比熱を0.19J/g・Kとし、熱伝導率を1.7W/m・Kとした。
ヒータ部20および20Xは、発熱面Sのサイズを30mm×30mmとし、厚さを4mmとした。ヒータ部20においては、9つの分割領域(図2参照)の各々のサイズを10mm×10mmとした。ボンディングツール30および30Xは、第1の部分30a、30Xaの入熱面Sのサイズを24mm×24mmとし、厚さを2mmとした。また、第2の部分30b、30Xbのチップ当接面Sのサイズを16mm×16mmとし、厚さを6mmとした。
第1の比較例に係るヒータ部20Xの熱荷重を2.2×10mWとした。第2の比較例に係るヒータ部20のコーナ部に配置された熱源21a、21c、21f、21hの熱荷重をそれぞれ、1.4×10mWとした。本実施形態に係るヒータ部20のコーナ部に配置された熱源21a、21c、21f、21hの熱荷重を1.45×10mWとした。また、第2の比較例および本実施形態に係る熱源21b、21d、21e、21gの熱荷重を1.0×10mWとした。ヒータ部20および20Xにおける上記の熱荷重の設定は、ボンディングツール30および30Xのチップ当接面Sの中心部の温度を略300℃に設定するための条件である。また、雰囲気温度を30℃とし、チップボンディング装置10、10X、10Yと、雰囲気との間の熱伝達係数を2.85W/(m・K)とした。
図8Aに示すように、第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xにおいて、チップ当接面Sの中心部であるA点の温度は、299.1℃であり、コーナ部であるB点およびC点の温度は、それぞれ、274.4℃および275.3℃であった。すなわち、第1の比較例に係るチップボンディング装置10Xのチップ当接面Sにおける面内温度差は24.7℃であった。
図8Bに示すように、第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yにおいて、チップ当接面Sの中心部であるA点の温度は、303.0℃であり、コーナ部であるB点およびC点の温度は、それぞれ、283.4℃および282.4℃であった。すなわち、第2の比較例に係るチップボンディング装置10Yのチップ当接面Sにおける面内温度差は20.6℃であった。
図8Cに示すように、本実施形態に係るチップボンディング装置10において、チップ当接面Sの中心部であるA点の温度は、300.2℃であり、コーナ部であるB点およびC点の温度は、それぞれ、291.5℃および291.1℃であった。すなわち、本実施形態に係るチップボンディング装置10のチップ当接面Sにおける面内温度差は9.1℃であった。このように、本実施形態に係るチップボンディング装置10によれば、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を10℃以下とすることができた。すなわち、本実施形態に係るチップボンディング装置10によれば、チップ当接面Sにおける面内温度差を第1および第2の比較例に係るチップボンディング装置10Xおよび10Yよりも大幅に小さくできた。
以上のように、本実施形態に係るチップボンディング装置10によれば、ヒータ部20の中央部に熱源が配置されないことによってボンディングツール30の中央部における入熱量が抑制される。さらに、ボンディングツール30に設けられた環状の溝32によってボンディングツール30の外周部から中央部への熱伝導が抑制される。これにより、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を抑制することができるので、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することが可能となる。これにより、フリップチップ実装において、半導体チップの外周部と中央部との間で接合品質に差が生じることを防止できる。
[第2の実施形態]
図9Aは、開示の技術の第2の実施形態に係るチップボンディング装置10Aの構成を示す斜視図である。図9Bは、図9Aにおける9B−9B線に沿った断面図である。第2の実施形態に係るチップボンディング装置10Aは、第1の実施形態に係るヒータ部20とは異なる構成のヒータ部20Aを有する。第2の比較例に係るチップボンディング装置10Aにおけるボンディングツール30の構成は、第1の実施形態のボンディングツール30と同一である。
第2の実施形態に係るヒータ部20Aは、第1の実施形態に係るヒータ部20と同様、外周部に、それぞれ、独立に温度制御が可能な複数の熱源21a〜21hを有する。第2の実施形態に係るヒータ部20Aは、中央部に空洞部23が設けられている。すなわち、第2の実施形態に係るヒータ部20Aは、第1の実施形態に係るヒータ部20における断熱材22を空洞部23に置き換えた構成を有する。
ボンディングツール30は、入熱面Sの中央部が、ヒータ部20における空洞部23の形成位置に配置され、入熱面Sの外周部がヒータ部20Aの熱源21a〜21hに当接されるようにヒータ部20Aに接続されている。ボンディングツール30の入熱面Sに設けられた溝32は、ヒータ部20の中央部に配置された空洞部23の外縁よりも内側に配置されていることが好ましい。
第2の実施形態に係るチップボンディング装置10Aによれば、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10と同様、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を抑制することが可能である。これにより、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することが可能となるので、フリップチップ実装において、半導体チップの外周部と中央部との間で接合品質に差が生じることを防止することができる。
更に、第2の実施形態に係るチップボンディング装置10Aによれば、ヒータ部20Aの中央部が空洞であるので、ヒータ部20の中央部に断熱材22を有する第1の実施形態に係るヒータ部20と比較して、ヒータ部の中央部における断熱性を高めることができる。これにより、ボンディングツール30の中央部における入熱量を抑制する効果を第1の実施形態に係るチップボンディング装置10よりも高めることができる。従って、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10よりも小さくすることが可能である。
[第3の実施形態]
図10Aは、開示の技術の第3の実施形態に係るチップボンディング装置10Bの構成を示す断面図である。なお、図10Aに示す断面は、図4に対応する断面である。第3の実施形態に係るチップボンディング装置10Bは、ヒータ部20Bの発熱面Sの中央部の温度を、発熱面Sの外周部の温度よりも低い略一定の温度に保つ恒温機構40を有する。
恒温機構40は、液体または気体からなる冷媒を循環させるための循環流路42を内部に有し、ヒータ部20Bに対して離間して配置された冷媒流通部40aと、冷媒流通部40aに接続され、ヒータ部20Bの中央部に嵌入された突出部40bと、を有する。恒温機構40の冷媒流通部40aおよび突出部40bは、例えば、比較的熱伝導率の高いAl等の金属により構成され得る。
図10Bは、恒温機構40の冷媒流通部40aの構成の一例を示す平面図である。冷媒流通部40aは、内部に冷媒の循環流路42を有する。循環流路42は、冷媒流通部40aの内部を蛇行するように設けられている。循環流路42の一端は、冷媒の流入口43に接続され、循環流路42の他端は冷媒の流出口44に接続されている。流出口44から流出した冷媒は、熱交換器(図示せず)によって冷却された後、再び流入口43に流入する。循環流路42を流れる冷媒は、常に一定温度となるように制御されている。循環流路42に一定温度の冷媒を流通させることにより、突出部40bの端面Sの温度は、略一定に維持される。
図11は、第3の実施形態に係るヒータ部20Bの発熱面Sの構成を示す平面図である。第3の実施形態に係るヒータ部20Bは、第1の実施形態に係るヒータ部20と同様、外周部に、それぞれ、独立に温度制御が可能な複数の熱源21a〜21hを有する。ヒータ部20Bの中央部は、空洞となっており、この空洞に恒温機構40の突出部40bが嵌入されている。突出部40bの端面Sは、発熱面Sと同一面内に延在している。これにより、発熱面Sの中央部の温度は、発熱面Sの外周部の温度よりも低い略一定の温度に維持される。
第3のチップボンディング装置10Bにおけるボンディングツール30の構成は、第1の実施形態に係るボンディングツール30と同一である。ボンディングツール30は、入熱面Sの中央部が恒温機構40の突出部40bに当接され、入熱面Sの外周部がヒータ部20Bの熱源21a〜21hに当接されるようにヒータ部20Bに接続されている。ボンディングツール30の入熱面Sに設けられた溝32は、ヒータ部20の中央部に配置された恒温機構40の突出部40bの外縁よりも内側に配置されていることが好ましい。
第3の実施形態に係るチップボンディング装置10Bによれば、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10と同様、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を抑制することが可能である。これにより、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することが可能となるので、フリップチップ実装において、半導体チップの外周部と中央部との間で接合品質に差が生じることを防止することができる。
更に、第3の実施形態に係るチップボンディング装置10Bによれば、ヒータ部20Bの発熱面Sの中央部の温度を、発熱面Sの外周部の温度よりも低い略一定の温度に制御することが可能である。これにより、ボンディングツール30の中央部における入熱量を抑制する効果を第1の実施形態に係るチップボンディング装置10よりも高めることができる。従って、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10よりも小さくすることが可能である。
[第4の実施形態]
図12Aは、開示の技術の第4の実施形態に係るチップボンディング装置10Cの構成を示す断面図である。なお、図12Aに示す断面は、図4に対応する断面である。第4の実施形態に係るチップボンディング装置10Cは、第1の実施形態に係るヒータ部20とは異なる構成のヒータ部20Cを有する。第3の実施形態に係るチップボンディング装置10Cにおけるボンディングツール30の構成は、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10と同一である。
図12Bは、第4の実施形態に係るヒータ部20Cの発熱面Sの構成を示す平面図である。ヒータ部20Cの発熱面Sは、図12Bにおける縦方向および横方向に発熱面Sを均等に3分割することにより特定される9つの領域を有する。ヒータ部20Cは、上記9つの領域のうち、コーナ部に相当する4つの領域にそれぞれ熱源21a、21c、21f、21hを有する。熱源21a、21c、21f、21hは、独立に温度制御が可能とされている。
ヒータ部20Cは、外周部におけるコーナ部以外の部分、すなわち、熱源21aと21cとの間、熱源21aと21fとの間、熱源21cと21hとの間、熱源21fと21hとの間にそれぞれ、熱伝導性を有する熱伝導部材24を有する。熱伝導部材24は、ヒータ部20Cの各コーナ部に配置された熱源21a、21c、21f、21hによって加熱される。
ヒータ部20Cの中央部には、熱源21a、21c、21f、21hおよび熱伝導部材24からの熱伝導を抑制する断熱材22が設けられている。このように、第4の実施形態に係るヒータ部20Cは、第1の実施形態に係るヒータ部20における熱源21b、21d、21e、21gを熱伝導部材24に置き換えた構成を有する。
ボンディングツール30は、入熱面Sの中央部が断熱材22に当接され、入熱面Sの外周部が熱源21b、21d、21e、21gおよび熱伝導部材24に当接されるようにヒータ部20Cに接続されている。
チップボンディング装置10Cによれば、ヒータ部20Cの発熱面Sの中央部の温度は、発熱面Sの外周部の温度よりも低くなる。また、熱伝導部材24は、それ自体が発熱しないので、ヒータ部20Cの発熱面Sの外周部において、コーナ部の温度は、コーナ部以外の部分の温度よりも高くなる。すなわち、チップボンディング装置10Cによれば、ヒータ部20Cの発熱面Sにおいて、第1の実施形態の場合と同様の温度分布を形成することが可能である。これにより、ボンディングツール30は、コーナ部が最も高い温度で加熱され、外周部におけるコーナ部以外の部分部がコーナ部よりも低い温度で加熱され、中央部が最も低い温度で加熱される。なお、熱伝導部材24の熱伝導率を調整することにより、すなわち、熱伝導部材24の材料を適宜選択することにより、ヒータ部20Cの発熱面Sにおいて所望の温度分布を形成することが可能である。熱伝導部材24の候補材料として、例えば、アルミナセラミックス(熱伝導率:30〜35W/m・K)や炭素鋼(熱伝導率:40〜85W/m・K)などが挙げられる。
第4の実施形態に係るチップボンディング装置10Cによれば、第1の実施形態に係るチップボンディング装置10と同様、ボンディングツール30のチップ当接面Sにおける面内温度差を抑制することが可能である。これにより、ボンディング時における半導体チップの面内温度差を抑制することが可能となるので、フリップチップ実装において、半導体チップの外周部と中央部との間で接合品質に差が生じることを防止することができる。
更に、第4の実施形態に係るチップボンディング装置10Cによれば、ヒータ部20Cの発熱面Sにおける温度分布を熱伝導部材24の熱伝導率によって調整することができる。これにより、第1〜第3の実施形態と比較して、ヒータ部における熱源の数を減らすことができ、チップボンディング装置の省電力化を図ることが可能となる。
なお、上記の各実施形態において、ボンディングツール30の入熱面Sに設けられた溝32の形状を矩形環状とする場合を例示したが、これに限定されるものではなく、ボンディングツール30の中心部Cを囲む形態であれば、いかなる形態であってもよい。図13Aおよび図13Bは、ボンディングツール30の入熱面Sに設けられる溝の形態のバリエーションを示す図である。図13Aに示すように、ボンディングツール30の入熱面Sに設けられる溝32は、円環形状を有していてもよい。また、図13Bに示すように、複数の直線状の溝32a、32b、32cおよび32dが、ボンディングツール30の入熱面Sの中心部Cを囲むように設けられていてもよい。
また、上記の各実施形態において、ボンディングツール30の入熱面Sが、ヒータ部の発熱面Sに直接接続された構成を例示したが、ボンディングツール30の入熱面Sとヒータ部の発熱面Sとの間に熱伝導部材等が介在していてもよい。すなわち、ボンディングツール30は、ヒータ部20、20A、20B、20Cの発熱面Sに間接的に当接されていてもよい。
また、上記の各実施形態において、ヒータ部20、20A、20B、20Cの外周部に独立に温度制御が可能な複数の熱源を配置する構成を例示したが、この態様に限定されるものではない。ヒータ部の発熱面Sの外周部において、コーナ部とそれ以外の部分とで温度差を設けない場合には、ヒータ部は、発熱面Sの外周部を一体的に発熱させる単一の熱源を有していてもよい。
また、上記の各実施形態において、ヒータ部の発熱面Sを9つの領域に分割する場合を例示したが、この態様に限定されるものではない。ヒータ部の発熱面Sは、熱源を有する外周部と熱源を有しない中央部の少なくとも2つの領域を有していればよい。また、発熱面Sの領域の分割数を9よりも大きくし、各分割領域毎に独立に温度制御が可能な熱源を設けてもよい。
また、第4の実施形態に係る熱伝導部材24を、第2の実施形態に係るヒータ部20Aおよび第3の実施形態に係るヒータ部20Bに適用してもよい。
また、図14Aに示すように、第1、第2および第4の実施形態に係るチップボンディング装置10、10A、10Cは、ヒータ部20、20A、20Cの発熱面Sとは反対側の面に冷却部50を備えていてもよい。冷却部50は、ヒータ部20、20A、20Cよりも上方に配置されたチップボンディング装置の他の構成要素との間に介在することにより、ヒータ部から当該他の構成要素への熱の移動を遮断する。
図14Bは冷却部50の構成を示す図である。冷却部50は、内部に液体または気体からなる冷媒を循環させるための循環流路51を内部に有する。循環流路51の一端は冷媒の流入口52に接続され、循環流路51の他端は冷媒の流出口53に接続されている。循環流路51に冷媒を流通させることにより、冷却部50は断熱機能を発揮する。なお、第3の実施形態に係るチップボンディング装置10B(図10A参照)においては、恒温機構40が、冷却部50と同様の役割をも担う。
なお、チップボンディング装置10、10A、10Bおよび10Cは、開示の技術におけるチップボンディング装置の一例である。ヒータ部20、20A、20Bおよび20Cは、開示の技術におけるヒータ部の一例である。発熱面Sは、開示の技術における発熱面の一例である。ボンディングツール30は、開示の技術におけるボンディングツールの一例である。ボンディングツール30の入熱面Sは、開示の技術における第1の面の一例である。ボンディングツール30のチップ当接面Sは、開示の技術における第2の面の一例である。溝32は、開示の技術における溝の一例である。断熱材22は、開示の技術における断熱材の一例である。空洞部23は、開示の技術における空洞部の一例である。恒温機構40は、開示の技術における恒温機構の一例である。熱伝導部材24は、開示の技術における熱伝導部材の一例である。
以上の第1および第2の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
中央部に熱源を備えず、外周部に熱源を備え、前記熱源によって外周部が発熱する発熱面を有するヒータ部と、
中央部が前記発熱面の中央部に直接または間接的に当接され且つ外周部が前記発熱面の外周部に直接または間接的に当接された第1の面、前記第1の面とは反対側に設けられ、ボンディング時にボンディング対象に当接される第2の面、および前記第1の面に設けられた前記第1の面の中心部を囲む溝を有するボンディングツールと、
を含むチップボンディング装置。
(付記2)
前記ヒータ部は、独立して温度制御が可能な複数の熱源を有する
付記1に記載のチップボンディング装置。
(付記3)
前記発熱面は矩形形状を有し、前記発熱面の外周部において、コーナ部の各々は前記コーナ部以外の部分よりも高い温度で発熱する
付記2に記載のチップボンディング装置。
(付記4)
前記ヒータ部は、中央部に前記熱源からの熱伝導を抑制する断熱材を有する
付記1から付記3のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記5)
前記ヒータ部は、中央部に空洞部を有する
付記1から付記3のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記6)
前記発熱面の中央部の温度を、前記発熱面の外周部の温度よりも低い温度に保つ恒温機構を更に含む
付記1から付記3のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記7)
前記ヒータ部は、外周部に前記熱源によって加熱される熱伝導部材を有する
付記1から付記6のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記8)
前記熱伝導部材は、前記ヒータ部のコーナ部以外の部分に配置されている
付記7に記載のチップボンディング装置。
(付記9)
前記ヒータ部は、前記熱源として複数の面状ヒータを備える
付記1から付記8のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記10)
前記溝の深さは、前記第1の面と前記第2の面との間の距離の50%以上である
付記1から付記9のいずれか1つに記載のチップボンディング装置。
(付記11)
前記溝は、前記断熱材の外縁よりも内側に設けられている
付記4に記載のチップボンディング装置。
(付記12)
前記溝は、前記空洞部の外縁よりも内側に設けられている
付記5に記載のチップボンディング装置。
(付記13)
前記溝は、前記恒温機構の前記発熱面に延在する部分の外縁よりも内側に設けられている
付記6に記載のチップボンディング装置。
(付記14)
中央部に熱源を備えず、外周部に熱源を備え、前記熱源によって外周部が発熱する発熱面を有するヒータ部と、
中央部が前記発熱面の中央部に直接または間接的に当接され且つ外周部が前記発熱面の外周部に直接または間接的に当接された第1の面、前記第1の面とは反対側に設けられ、ボンディング時にボンディング対象に当接される第2の面、および前記第1の面に設けられた前記第1の面の中心部を囲む溝を有するボンディングツールと、
を含むチップボンディング装置の前記第2の面を、前記ボンディング対象である半導体チップに当接させて前記半導体チップに前記熱源からの熱を加えて前記半導体チップを基板にボンディングするチップボンディング方法。
(付記15)
前記発熱面は矩形形状を有し、前記発熱面の外周部において、コーナ部の各々は前記コーナ部以外の部分よりも高い温度で発熱する
付記14に記載のチップボンディング方法。
10、10A、10B、10C チップボンディング装置
20、20A、20B、20C ヒータ部
21a〜21h 熱源
22 断熱材
23 空洞部
24 熱伝導部材
30 ボンディングツール
32 溝
40 恒温機構
100 半導体チップ
110 基板
発熱面
入熱面
チップ当接面

Claims (9)

  1. 中央部に熱源を備えず、外周部に熱源を備え、前記熱源によって外周部が発熱する発熱面を有するヒータ部と、
    中央部が前記発熱面の中央部に直接または間接的に当接され且つ外周部が前記発熱面の外周部に直接または間接的に当接された第1の面、前記第1の面とは反対側に設けられ、ボンディング時にボンディング対象に当接される第2の面、および前記第1の面に設けられた前記第1の面の中心部を囲む溝を有するボンディングツールと、
    を含むチップボンディング装置。
  2. 前記ヒータ部は、独立して温度制御が可能な複数の熱源を有する
    請求項1に記載のチップボンディング装置。
  3. 前記発熱面は矩形形状を有し、前記発熱面の外周部において、コーナ部の各々は前記コーナ部以外の部分よりも高い温度で発熱する
    請求項2に記載のチップボンディング装置。
  4. 前記ヒータ部は、中央部に前記熱源からの熱伝導を抑制する断熱材を有する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のチップボンディング装置。
  5. 前記ヒータ部は、中央部に空洞部を有する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のチップボンディング装置。
  6. 前記発熱面の中央部の温度を、前記発熱面の外周部の温度よりも低い温度に保つ恒温機構を更に含む
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のチップボンディング装置。
  7. 前記ヒータ部は、外周部に前記熱源によって加熱される熱伝導部材を有する
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のチップボンディング装置。
  8. 前記熱伝導部材は、前記ヒータ部のコーナ部以外の部分に配置されている
    請求項7に記載のチップボンディング装置。
  9. 中央部に熱源を備えず、外周部に熱源を備え、前記熱源によって外周部が発熱する発熱面を有するヒータ部と、
    中央部が前記発熱面の中央部に直接または間接的に当接され且つ外周部が前記発熱面の外周部に直接または間接的に当接された第1の面、前記第1の面とは反対側に設けられ、ボンディング時にボンディング対象に当接される第2の面、前記第1の面に設けられた前記第1の面の中心部を囲む溝と、を有するボンディングツールと、
    を含むチップボンディング装置の前記第2の面を、前記ボンディング対象である半導体チップに当接させて前記半導体チップに前記熱源からの熱を加えて前記半導体チップを基板にボンディングするチップボンディング方法。
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