JP6405900B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料及び酸化剤によって発電する燃料電池装置に関する。
この種の燃料電池装置としては、特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の燃料電池装置は、直方体状のセルスタックの周囲を囲むように空気流路、改質器、燃焼器、及び排気流路を有している。空気流路は、酸化剤としての空気をセルスタックに供給するための流路である。排気流路は、燃焼器にて生成される高温の燃焼排ガスを外部に排出するための流路である。このような構成によれば、燃料電池スタックからの輻射熱、及び排気流路内の燃焼排ガスの有する熱エネルギが改質器や空気流路に伝達される。よって、改質器における改質反応を促進したり、空気流路内の空気を効率的に予熱することができるため、発電効率を向上させることができる。
特開2011−238363号公報
ところで、特許文献1に記載の燃料電池装置では、燃焼器から排出された燃焼排ガスの温度は、燃焼器から離間するほど低下する。これは、燃焼排ガスと空気との間の熱交換により、燃焼排ガスの有する熱エネルギが徐々に低下していくためである。燃焼排ガスの温度変化に応じて、空気流路と排気流路とを仕切る隔壁の温度も変化する。すなわち、隔壁の温度は、燃焼器から離間するほど低下する。このような温度差が隔壁に熱ひずみを発生させ、亀裂や割れ等の損傷を隔壁に生じさせる要因となる。
なお、このような課題は、空気流路と排気流路とを隔てる隔壁に限らず、隔壁を介して仕切られた2つの流路を有するとともに、それらの流路に温度の異なる流体がそれぞれ流れる燃料電池装置に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度の異なる流体が流れる2つの流路を仕切る隔壁に発生する熱ひずみに起因する損傷を抑制することのできる燃料電池装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、燃料及び酸化剤によって発電する燃料電池装置は、燃料及び酸化剤の供給に基づき発電する単セルが積層されたセルスタック(CS)と、セルスタックの周囲に配置される第1流路(401)と、第1流路の周囲に第1隔壁(120)を隔てて配置される第2流路(402)と、第2流路の周囲に第2隔壁(140)を隔てて配置される第3流路(403)と、単セル積層方向において第1隔壁の一端部及び第2隔壁の一端部を繋ぐ連結部材(182)と、を備える。また、第1隔壁および第2第隔壁の他の端部はそれぞれ異なる部材に連結されている。第1流路及び第3流路には、第3流路から第1流路に向かって第1流体が流れる。第2流路には、第1流体よりも高温の第2流体が流れる。第2隔壁の単セル積層方向の長さは、第1隔壁の前記単セル積層方向の長さよりも長くなっている。第2隔壁において積層方向に第1隔壁よりも長く形成された部分は、第2流体の熱を利用して熱交換を行う少なくとも1つの熱交換部(301,302)を内部に収容している。
この構成によれば、第1流体は、第3流路から第1流路へと流れる間に、第2流路を流れる第2流体と熱交換を行うことにより、その温度が上昇する。よって、第3流路を流れる第1流体の温度と、第1流路を流れる第1流体の温度とを比較すると、前者の方が低くなる。そのため、第1流路と第2流路を隔てる第1隔壁よりも、第2流路と第3流路とを隔てる第2隔壁の方が低温になり易い。
また、第1隔壁よりも第2隔壁の方がセルスタックから離間しているため、第2隔壁の方がセルスタックの輻射熱を受け難い。これも第1隔壁よりも第2隔壁の方が低温になり易い要因となる。
この点、上記構成のように、第1隔壁の長さに対して、より低温になり易い第2隔壁の長さを長くすれば、熱膨張に起因する各隔壁の伸び量の偏差を小さくすることができる。これにより、第1隔壁の一端部及び第2隔壁の一端部が連結部材により拘束されている構造であっても、第1隔壁と第2隔壁との間に熱ひずみが生じ難くなるため、熱ひずみに起因する損傷を抑制することができる。
本発明によれば、温度の異なる流体が流れる2つの流路を仕切る隔壁に発生する熱ひずみに起因する損傷を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池装置の内部構造を示す模式図である。 図1に示される燃料電池装置における流体の流れを説明するためのブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1及び図2を参照しながら本発明の第1実施形態に係る燃料電池装置FCについて説明する。図1に示されるように、燃料電池装置FCは、セルスタックCSと、ケーシング10と、燃焼器20と、改質ユニット30とを備えている。
セルスタックCSは、複数の単セルの集合体である。各単セルは、固体酸化物形の燃料電池( Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)であって、平板状の固体電解質の一方側の面に燃料極(アノード)が形成され、他方側の面に空気極(カソード)が形成された構成となっている。これら燃料極及び空気極は、いずれも導電性のセラミックスで形成された多孔質体である。単セルは、燃料極に供給される燃料と、空気極に供給される酸化剤との化学反応に基づき発電する。本実施形態では、酸化剤として空気が用いられている。
セルスタックCSでは、全ての単セルが上下方向(矢印aで示す方向)に積層されており、これらが電気的に直列接続された状態となっている。セルスタックCSは、スタックアダプタADを介してベースプレートBPの上面側に立設されている。
スタックアダプタADは、内部に複数の流路が形成された板状の部材である。セルスタックCSに対する燃料の供給は、スタックアダプタADを介して行われる。また、セルスタックCSからのガスの排出(発電に供しなかった残余の燃料及び空気の排出)も、スタックアダプタADを介して行われる。ベースプレートBPは、ケーシング10の内部に水平に配置された円形の金属板である。ベースプレートBPにより、ケーシング10の内部空間は概ね上下2室に分けられている。
ケーシング10は、セルスタックCS、燃焼器20、改質ユニット30等を内部に収容する略円柱形状の筐体である。ケーシング10は、その側面及び上面の全体を断熱材により覆われている。ケーシング10は、第1筒状体110と、第2筒状体120と、第3筒状体130と、第4筒状体140と、第5筒状体150と、第6筒状体160とを有している。第1筒状体110、第2筒状体120、第3筒状体130、第4筒状体140、第5筒状体150、及び第6筒状体160は、いずれも金属製で中心軸周りに略円筒状に形成されており、それぞれの中心軸が同軸となるように配置されている。図1は、当該中心軸に沿う平面を断面とする燃料電池装置FCの模式的な断面図である。
第1筒状体110は、ケーシング10のうち最も内側に配置された筒状体であって、セルスタックCS及びスタックアダプタADをその内部に収容している。第1筒状体110の上端は水平な天板181によって塞がれている。また、第1筒状体110の下端はベースプレートBPの上面に当接した状態で固定されている。第1筒状体110の下端から上端までの高さは、スタックアダプタADの下端からセルスタックCSの上端までの高さよりも高くなっている。このため、天板181とセルスタックCSの上端とは離間している。第1筒状体110の下部には、貫通孔である吹出口111が複数形成されている。これら複数の吹出口111は、同じ高さにおいて等間隔に並ぶよう形成されている。吹出口111は、セルスタックCSに向けて供給される発電用の空気が通る孔である。発電用の空気は、本願発明の第1流体に相当する。
第2筒状体120は、第1筒状体110を外側から囲むようにセルスタックCSの周囲に配置された筒状体である。第2筒状体120の内側面と第1筒状体110の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第2筒状体120と第1筒状体110との間に形成された空間は、発電用の空気が加熱されながら通る第1流路401となっている。
第2筒状体120の内径は、ベースプレートBPの外径と略等しい。第2筒状体120の下端部近傍における内側面は、全周に亘ってベースプレートBPの側面に当接している。当該当接部分において、第2筒状体120がベースプレートBPに対して固定されている。このような構成により、ベースプレートBPよりも下方側の空間と第1流路401との間を気体が出入りすることはできなくなっている。
第3筒状体130は、第2筒状体120を外側から囲むように配置された筒状体である。第3筒状体130の内側面と第2筒状体120の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第3筒状体130と第2筒状体120との間に形成された空間は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る第1流路部分402aとなっている。燃焼排ガスは、本願発明の第2流体に相当する。第3筒状体130の上端は、第2筒状体120の上端よりも低い位置に配置されている。第3筒状体130はベースプレートBPの下端よりも更に下方側まで延びている。
第4筒状体140は、第3筒状体130を外側から囲むように配置された筒状体である。第4筒状体140の内側面と第3筒状体130の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第4筒状体140と第3筒状体130との間に形成された空間は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る第2流路部分402bとなっている。第2流路部分402bは、より下方に位置する排ガス流路413に繋がっている。排ガス流路413は、改質ユニット30の側方まで燃焼排ガスを導く流路である。
第2筒状体120の上方側の一端部と第4筒状体140の上方側の一端部とは、その高さ方向の位置が同一となっている。両者は、水平に配置されたドーナツ状(略中央に略円形の穴が形成された状態、以下同じ)の円板である連結部材182により繋がれている。つまり、第2筒状体120の上端が連結部材182の内周端に繋れており、第4筒状体140の上端が連結部材182の外周端に繋れている。第3筒状体130の上端と連結部材182との間には隙間が形成されている。このため、第1流路部分402aと第2流路部分402bとは、それぞれの上端部において互いに繋がっている。第1流路部分402a及び第2流路部分402bは第2流路402を構成する。なお、第2筒状体120及び第4筒状体140のそれぞれの下端部も、ベースプレートBP、第6筒状体160、及び底板184等の各種部材を介して互いに連結されている。
第3筒状体130の下端と第4筒状体140の内側面とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である底板183により繋がれている。つまり、第2流路402の第2流路部分402bの下端が底板183により塞がれている。
第4筒状体140の下部(底板183よりも僅かに上方側)には、排出管191が接続されている。排出管191の内部空間は排ガス流路413に通じている。排出管191は、排ガス流路413を通った燃焼排ガスをケーシング10の外部に排出し、後述の排熱回収器62に供給するための配管である。
第4筒状体140は、第3筒状体130の下端よりも更に下方側まで延びている。第4筒状体140の下端には、当該下端から外側に向かって延びる水平なフランジ部141が形成されている。フランジ部141は、燃料電池装置FCが設置される際においてケーシング10の固定に利用されるフランジである。
第4筒状体140の下端部近傍には、水平な円板である底板184が配置されている。底板184の外径は第4筒状体140の内径と略等しい。底板184は、その外側面全体を第4筒状体140の内側面に当接させた状態で固定されている。底板184の下方側の空間には断熱材TIが配置されている。
第5筒状体150は、ケーシング10のうち最も外側に配置された筒状体であり、第4筒状体140の上部を外側から囲むように配置されている。第5筒状体150の内側面と第4筒状体140の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第5筒状体150と第4筒状体140との間に形成された空間は、発電用の空気が加熱されながら通る第3流路403となっている。
第5筒状体150は、第1筒状体110、第2筒状体120、第3筒状体130、及び第4筒状体140のいずれの上端よりも更に上方側まで延びている。第5筒状体150の上端は水平な天板185によって塞がれている。天板185と連結部材182との間には隙間405が形成されている。第3流路403の上端部と第1流路401の上端部とは、隙間405を介して互いに繋がっている。
第5筒状体150の下端と第4筒状体140の外側面とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である底板186により繋がれている。つまり、第3流路403の下端が底板186により塞がれている。
第5筒状体150の下部(底板186よりも僅かに上方側)には、空気導入管192が接続されている。空気導入管192の内部空間は第3流路403に通じている。空気導入管192は、発電用の空気をケーシング10の内部に導入するための配管である。
以上のような構成により、第2筒状体120は、第1流路401と第2流路402の第1流路部分402aとを隔てる隔壁となっている。すなわち、第2筒状体120は、本願発明の第1隔壁として機能する。第4筒状体140は、第2流路402の第2流路部分402bと第3流路403とを隔てる隔壁となっている。すなわち、第4筒状体140は、本願発明の第2隔壁として機能する。第3筒状体130は、第2流路402の第1流路部分402aと第2流路部分402bとを隔てる隔壁となっている。すなわち、第3筒状体130は、本願発明の第3隔壁として機能する。
第6筒状体160は、第3筒状体130の内側であり且つベースプレートBPの下方側となる位置に配置された筒状体である。第6筒状体160は、上方側の部分である上円筒部161と、下方側の部分である下円筒部162とを有している。上円筒部161の径は下円筒部162の径に比べて小さい。上円筒部161の下端と下円筒部162の上端とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である中間部163で繋がれている。上円筒部161の上端はベースプレートBPの下面に当接している。下円筒部162の下端は底板184の上面に当接している。
下円筒部162の径は第3筒状体130の径よりも小さい。このため、第3筒状体130と第6筒状体160との間には全周に亘って隙間が形成されている。また、当該隙間には改質ユニット30が配置されているが、改質ユニット30と第6筒状体160との間にも全周に亘って隙間が形成されている。以下の説明においては、第6筒状体160の内側に形成された空間を「内側空間601」とも称する。また、第6筒状体160の下円筒部162と、改質ユニット30の内側円筒320との間に形成された空間を、「外側空間602」とも称する。
下円筒部162のうち、改質ユニット30の下端部よりも低い位置には、貫通孔である流出口165が複数形成されている。これら複数の流出口165は、同じ高さにおいて等間隔に並ぶよう形成されている。これら流出口165により、内側空間601と外側空間602とが連通されている。流出口165は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る孔である。
燃焼器20は、発電に供しなかった残余の燃料(以下、「残余燃料」とも称する)及び発電に供しなかった残余の空気(以下、「残余空気」とも称する)を混合して燃焼させるためのバーナーである。燃焼器20は、全体が略円柱形状に形成されており、ベースプレートBPの下面のうち中央から下方に向けて突出するように配置されている。また、上面視において、燃焼器20はケーシング10の中央となる位置(上円筒部161の中心軸に沿った位置)に配置されている。
セルスタックCSから排出される残余燃料及び残余空気は、いずれもスタックアダプタAD内に形成された流路及びベースプレートBP内に形成された流路を通じて、燃焼器20の上端部へと供給される。その後、残余燃料及び残余空気は、燃焼器20内に形成された流路を通って燃焼器20の下端部に到達し、下端部において混合されながら下方に向けて噴出される。燃焼器20の下端部では、噴出された残余燃料及び残余空気が燃焼し、高温の燃焼排ガスが生じる。また、当該燃焼の熱により燃焼器20自体も高温となる。
燃焼器20の下方側には着火器IGが配置されている。着火器IGは、燃焼器20から噴出された残余燃料及び残余空気の混合気体に着火させて、燃焼を開始させるための装置である。着火器IGは、底板184及び断熱材TIを上下に貫いており、火花放電が生じる上端部を燃焼器20の下端に近接させた状態で配置されている。着火器IGによる着火は、燃料電池装置FCの起動時において行われる。
改質ユニット30の構成について説明する。改質ユニット30は、改質反応によって都市ガスからガス状の燃料(水素含有ガス)を生成する改質器302と、水蒸気を発生させて改質器302に供給する蒸発器301とが一体となったものである。改質ユニット30は、その全体が略円筒形状となっており、ケーシング10の内部のうち第3筒状体130と第6筒状体160との間の空間に配置されている。改質ユニット30は、外側円筒310と、内側円筒320と、天板330と、第1底板340と、第2底板350と、第1仕切板360と、第2仕切板370とを有している。このうち、外側円筒310、内側円筒320、天板330、第1底板340、第2底板350、及び第1仕切板360のうち第1底板340よりも下方側の部分は、改質ユニット30の外形を区画している。
外側円筒310は、改質ユニット30の外側面を形成する筒状体である。外側円筒310の中心軸は第3筒状体130の中心軸と一致している。外側円筒310の外径は第3筒状体130の内径に略等しい。外側円筒310は、その外側面の略全体が第3筒状体130の内側面に当接している。外側円筒310は、底板183よりも更に下方側まで延びている。
内側円筒320は、改質ユニット30の内側面を形成する筒状体である。内側円筒320の中心軸は第3筒状体130の中心軸と一致している。内側円筒320の外径は、外側円筒310の内径よりも小さい。このため、外側円筒310と内側円筒320との間には空間が形成されている。当該空間の一部が、水が水蒸気となって流れる空間となっている。また、当該空間の他の一部が、改質反応が生じて燃料が生成される空間となっている。
内側円筒320の内径は、第3筒状体130の下円筒部162の外径よりも大きい。このため、既に説明したように、改質ユニット30と第6筒状体160との間には全周に亘って隙間が形成されている。内側円筒320の上端の高さは、外側円筒310の上端の高さと同一となっている。一方、内側円筒320の下端の高さは、外側円筒310の下端の高さよりも高くなっており、底板183の下端の高さと同一となっている。
天板330は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。天板330の外側面は、外側円筒310の内側面のうち上端部に繋がっている。また、天板330の内側面は、内側円筒320の外側面のうち上端部に繋がっている。このように、天板330によって外側円筒310の上端と内側円筒320の上端とが繋がれている。
第1底板340は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。第1底板340は底板183と同一の高さとなる位置に配置されている。第1底板340の外側面は、後述の第1仕切板360の内側面に繋がっている。また、第1底板340の内側面は、内側円筒320の内側面のうち下端部に繋がっている。
第2底板350は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。第2底板350の外側面は、外側円筒310の内側面のうち下端部に繋がっている。また、第2底板350の内側面は、後述の第1仕切板360の外側面のうち下端部に繋がっている。このため、第2底板350は第1底板340よりも低い位置に配置されている。
第1仕切板360は、その一部が改質ユニット30の内部に配置された筒状体である。第1仕切板360の中心軸は、外側円筒310の中心軸及び内側円筒320の中心軸と一致している。第1仕切板360の外径は、外側円筒310の内径よりも小さい。このため、外側円筒310と第1仕切板360との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。
第1仕切板360の上端の高さは、外側円筒310の上端の高さよりも低くなっている。このため、第1仕切板360の上端と天板330の下面との間には隙間が空いている。第1仕切板360の下端の高さは、外側円筒310の下端の高さと同一となっている。既に述べたように、第1仕切板360の下端部には外側から第2底板350が繋がっている。また、第1仕切板360には内側から第1底板340が繋がっている。
第2仕切板370は、その全体が改質ユニット30の内部に配置された筒状体である。第2仕切板370の中心軸は、外側円筒310の中心軸及び内側円筒320の中心軸と一致している。第2仕切板370の外径は、第1仕切板360の内径よりも小さい。このため、第2仕切板370と第1仕切板360との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。また、第2仕切板370の内径は、内側円筒320の外径よりも大きい。このため、第2仕切板370と内側円筒320との間にも、全周に亘って一定の隙間が形成されている。
第2仕切板370は、その上端を天板330の底面に当接させた状態で、天板330に対して固定されている。第2仕切板370の下端の高さは、内側円筒320の下端の高さよりも高くなっている。このため、第2仕切板370の下端と第1底板340の上面との間には隙間が空いている。
以上のような構成により、改質ユニット30の内部には、外側円筒310と第1仕切板360との間に形成された空間である第1空間381と、第1仕切板360と第2仕切板370との間に形成された空間である第2空間382と、第2仕切板370と内側円筒320との間に形成された空間である第3空間383とが形成されている。第1仕切板360の上方において第1空間381と第2空間382とが繋がっており、第2仕切板370の下方において第2空間382と第3空間383とが繋がっている。
第2底板350には、水供給配管391の一端が下方から接続されている。水供給配管391は、第1空間381に水を供給するための配管である。水供給配管391の他端は、ケーシング10の外部に配置された水供給ポンプ(不図示)に接続されている。
水供給配管391から第1空間381内に供給された水は、排ガス流路413を通る高温の燃焼排ガスによって加熱されて水蒸気となる。水蒸気は、第1空間381、第2空間382を順に通って、第3空間383の入口に到達する。このように、改質ユニット30のうち、第1空間381、第2空間382、及びこれらを区画する壁面は、外部から供給される水を蒸発させる部分、すなわち蒸発器301に該当する部分となっている。
第1空間381には支持板352が配置されている。支持板352は、第1空間381を上下に仕切るように水平に配置されたドーナツ状の板である。支持板352は、第1底板340と同一の高さとなる位置において、外側円筒310及び第1仕切板360に対して固定されている。支持板352には複数の貫通孔が形成されており、支持板352を水が通過し得るようになっている。第1空間381のうち支持板352よりも上方側には、外側円筒310から水への伝熱を促進するための伝熱促進部材CBが充填されている。伝熱促進部材CBは複数のアルミナの球体(セラミックボール)である。
第1底板340には、都市ガス供給配管392の一端が下方から接続されている。都市ガス供給配管392は、第3空間383の入口部分に都市ガスを供給するための配管である。都市ガス供給配管392の他端は脱硫器61(図2参照)に接続されている。
第3空間383には改質触媒RCが充填されている。改質触媒RCは、アルミナの球体表面にニッケル等の触媒金属を担持させたものである。第3空間383のうち、第2仕切板370の下端より僅かに高い位置には、水平に配置された金属網(不図示)が固定されており、当該金属網によって改質触媒RCが下方から支えられている。
都市ガス供給配管392から改質ユニット30の内部に供給された都市ガスは、第3空間383の入口部分において水蒸気と混合された後、第3空間383を上方に向かって流れる。この時、都市ガスと水蒸気が改質触媒RCに触れることによって水蒸気改質反応が生じ、燃料(水素含有ガス)が生成される。このように、改質ユニット30のうち、第3空間383及びこれを区画する壁面は、蒸発器301からの水蒸気の供給、及び外部から都市ガスの供給を受けて水蒸気改質反応が生じる部分、すなわち改質器302に該当する部分となっている。改質触媒RCは、第3空間383の周方向全体に亘って充填されている。このため、蒸発器301から供給された水蒸気が、改質触媒RCに触れることなく第3空間383を通過してしまうことはない。
内側円筒320のうち上端部の近傍には、燃料供給配管393の一端が接続されている。燃料供給配管393は、改質ユニット30(改質器302)において生成された燃料をセルスタックCSへ供給するための配管である。燃料供給配管393の他端はベースプレートBPの下面に接続されている。燃料は、第3空間383の上部から燃料供給配管393を通ってベースプレートBPに到達する。その後、ベースプレートBP内に形成された流路及びスタックアダプタAD内に形成された流路を通って、セルスタックCSに供給される。
改質ユニット30は、耐熱性の材質からなる円筒型のシールブロックSBにより下方から支持されている。シールブロックSBは、その上端が改質ユニット30の下面(第1底板340)に当接しており、その下端が底板184の上面に当接している。シールブロックSBの内径は改質ユニット30の内径に等しい。また、シールブロックSBの径方向の寸法(厚さ)は、改質ユニット30の径方向の寸法(厚さ)よりも小さくなっている。このため、図1に示されるように、シールブロックSBの外側(改質ユニット30の下方側)には空間SPが形成されている。
第6筒状体160の外側の空間と空間SPとは、改質ユニット30及びシールブロックSBによって分離されており、両者の間をガスが通過することができなくなっている。高温の燃焼排ガスが空間SP内に流入しないため、空間SP内の気温は比較的低温に保たれている。
続いて、図2を主に参照しながら、燃料電池装置FCの動作中におけるガス(空気、都市ガス、燃料、及び燃焼排ガス)の流れについて説明する。
まず、セルスタックCSに供給される発電用の空気(酸化剤)の流れについて説明する。空気は、ケーシング10の外部に配置されたブロア(不図示)から、空気導入管192を通じてケーシング10の内部に供給される。
空気導入管192を通じて供給された空気は、第3流路403を上方に向かって流れる。その後、隙間405を経由して第1流路401に流入し、第1流路401を下方に向かって流れる。
第3流路403と第1流路401との間には、第2流路402が配置されている。第2流路402の内部には、高温の燃焼排ガスが通っている。このため、ケーシング10内に導入された空気は、第3流路403及び第1流路401を通る間に燃焼排ガスによって加熱され、その温度を上昇させる。つまり、空気と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われる。
また、発電中においてセルスタックCSは高温となっており、セルスタックCSからの輻射熱によって第1筒状体110も高温となっている。このため、空気は、第1流路401を通る際において第1筒状体110に触れることにより更に加熱される。
このように、第1流路401及び第3流路403は、燃焼排ガスの熱及びセルスタックCSからの輻射熱によって空気が加熱されながら流れる流路となっている。このため、以下の説明においては、第1流路401と第3流路403とをまとめて「空気加熱流路40」とも表記する。空気加熱流路40は、セルスタックCSを側方から取り囲むように配置されている。空気加熱流路40は、燃焼器20における燃焼により生じ第2流路402を流れる燃焼排ガスと、セルスタックCSに供給される空気との間で熱交換を行う予熱器に該当するものということができる。
第1流路401の下部まで到達した空気は、第1筒状体110に形成された吹出口111からセルスタックCSに向けて噴出される。その後、空気はそれぞれの単セルの空気極に到達し、発電に供される。
次に、水及び水蒸気の流れについて説明する。改質ユニット30(蒸発器301)には、ケーシング10の外部に配置された水供給ポンプ(不図示)から水供給配管391を通じて水が供給される。水供給配管391は第2底板350に対して下方から接続されている。このため、供給された水は、まず第1空間381の下部に形成された空間に溜まることとなる。具体的には、第1空間381のうち支持板352よりも下方側の空間である貯水部WSに溜まることとなる。
貯水部WSは、外側円筒310のうち底板183よりも下方側の部分(以下、当該部分を「区画壁311」とも表記する)と、第2底板350と、第1仕切板360のうち第1底板340よりも下方側の部分(以下、当該部分を「区画壁361」とも表記する)とによって区画された空間となっている。
貯水部WSを区画する区画壁311、第2底板350、及び区画壁361は、改質ユニット30の底面の一部を下方に向けて延ばしたような形状となっている。これらは、いずれも空間SP内に配置されている。つまり、高温の燃焼排ガスが到達せず、比較的低温となっている空間内に配置されている。
また、排ガス流路413を通る燃焼排ガスによって外側円筒310は加熱されるのであるが、区画壁311は底板183よりも下方側に配置されているため、燃焼排ガスによって直接は加熱されない。このため、貯水部WS内において水が沸騰することはなく、貯水部WS内は全体が水(液体)で満たされている。
水供給ポンプから水が供給されることにより、第1空間381内の水面の高さは、支持板352の上面よりも僅かに高い位置に維持される。このため、支持板352の上方側に充填された伝熱促進部材CB(アルミナの球体)は、一部が水没した状態となっている。
第1空間381内においては、燃焼排ガスによって高温となった外側円筒310からの伝熱により、伝熱促進部材CBも高温となっている。支持板352よりも上方側に存在する水は、高温の伝熱促進部材CBに触れることにより沸騰し、水蒸気となる。
このように、第1空間381内において水は水蒸気となり、上方側に向かって流れる。その後、水蒸気は第2空間382を下方に向かって流れて、第3空間383(改質器302)に供給される。
次に、セルスタックCSに供給される燃料の流れ、及び燃料の原料である都市ガスの流れについて説明する。都市ガスは、ケーシング10の外部から都市ガス供給配管392を通じて改質ユニット30内に供給される。都市ガスの供給源と都市ガス供給配管392との間には脱硫器61が配置されている。脱硫器61は、都市ガスに含まれる硫黄成分を除去するための装置である。都市ガスは、単セルの性能に悪影響を及ぼす硫黄成分が脱硫器61によって除去された後、改質ユニット30内に供給される。
都市ガス供給配管392から改質ユニット30の内部に供給された都市ガスは、第3空間383の入口部分において水蒸気と混合される。その後、改質触媒RCが充填された第3空間383を上方に向かって流れる。
第6筒状体160の下円筒部162と、改質ユニット30の内側円筒320との間に形成された空間には、高温の燃焼排ガスが通っている。このため、都市ガス及び水蒸気は、第3空間383を通る間に燃焼排ガスによって加熱され、その温度を上昇させる。つまり、都市ガス及び水蒸気と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われる。また、第3空間383に充填されている改質触媒RCも、内側円筒320を通じた伝熱によって高温となっている。
燃焼器20を取り囲む第6筒状体160は、燃焼排ガスによって加熱されていることに加え、燃焼器20からの輻射熱によっても加熱されているため、非常に高温となっている。その結果、改質ユニット30の内側円筒320には、高温となった第6筒状体160からの輻射熱(燃焼器20から第6筒状体160を経由して到達した輻射熱ともいえる)が到達している。つまり、内側円筒320を含む改質器302は、燃焼排ガスによって加熱されるだけではなく、燃焼器20からの輻射熱によっても加熱されている。
このような状態において、都市ガスと水蒸気の混合ガスが改質触媒RCに触れると、第3空間383(改質器302)では水蒸気改質反応が生じる。その結果、上記混合ガスからガス状の燃料が生成される。尚、水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、反応を安定して維持させるためには熱の供給が必要となる。本実施形態においては、内側円筒320を通じて加えられる燃焼排ガスからの熱、及び燃焼器20からの輻射熱の両方が、水蒸気改質反応を維持するための熱として用いられる。
改質器302において生成された燃料は、燃料供給配管393及びスタックアダプタAD内の流路を通ってセルスタックCSに供給される。燃料は、それぞれの単セルの燃料極に到達し、発電に供される。
次に、燃焼排ガスの流れについて説明する。既に説明したように、セルスタックCSから排出された残余燃料及び残余空気は燃焼器20に供給され、燃焼器20の下端部において燃焼する。当該燃焼の結果、第6筒状体160の内部(内側空間601)では高温の燃焼排ガスが生じる。燃焼排ガスは、流出口165を通って第6筒状体160の外側(外側空間602)へ流出する。
その後、燃焼排ガスは、内側円筒320に沿って外側空間602を上方に向かって流れる。このとき、既に述べたように、燃焼排ガスの熱は内側円筒320を通じて第3空間383に伝達され、水蒸気改質反応を維持するための熱の一部として用いられる。
外側空間602を通過した燃焼排ガスは、第1流路401を流れる空気との間で熱交換しながら、第2流路402の第1流路部分402aを上方に向かって流れる。続いて、第3流路403を流れる空気との間で熱交換しながら、第2流路402の第2流路部分402bを下方に向かって流れ排ガス流路413に流入する。
改質ユニット30の外側円筒310は、支持板352よりも上方側の部分において第3筒状体130の内側面に当接している。このため、排ガス流路413を通る燃焼排ガスによって外側円筒310は高温となっている。
水供給配管391から第1空間381内に供給された水は、外側円筒310からの伝熱(燃焼排ガスの熱)により加熱されて水蒸気となる。つまり、水と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われ、これにより第1空間381内で水蒸気が生成される。
第2流路402の第2流路部分402bを通り排ガス流路413の下端部まで到達した燃焼排ガスは、ガス排出管191を通って排熱回収器62に供給される。排熱回収器62は、燃焼排ガスと水と熱交換させることにより湯を生成するものである。このように、燃料電池装置FCは発電を行うことに加えて湯を生成することも可能となっており、高い効率でエネルギを利用するコジェネレーションシステムとなっている。
以上説明した燃料電池装置FCによれば、以下の(1)及び(2)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)燃焼排ガスは、第2流路402の第1流路部分402aから第2流路部分402bへと流れる間に、第1流路401及び第3流路403を流れる空気と熱交換を行うことにより、その温度が低下していく。よって、第1流路部分402aにおける燃焼排ガスの温度と、第2流路部分402bにおける燃焼排ガスの温度とを比較すると、後者の温度の方が低くなる。そのため、第2筒状体120よりも第4筒状体140の方が低温になり易い。
また、空気は、第3流路403から第1流路401へと流れる間に、第2流路402を流れる燃焼排ガスと熱交換を行うことにより、その温度が上昇する。よって、第3流路403を流れる空気の温度と、第1流路401を流れる空気の温度とを比較すると、前者の方が低くなる。これも、第2筒状体120よりも第4筒状体140の方が低温になり易い要因となる。
さらに、第2筒状体120よりも第4筒状体140の方がセルスタックCSから離間しているため、セルスタックCSの輻射熱を受け難い。これも第4筒状体140よりも第2筒状体120の方が低温になり易い要因となる。
この点、本実施形態では、矢印aで示す方向(セルスタックCSの単セル積層方向)における第4筒状体140の長さが、第2筒状体120の長さよりも長くなっている。すなわち、第2筒状体120の長さに対して、より低温になり易い第4筒状体140の長さを長くしている。これにより、熱膨張に起因する第2筒状体120の伸び量と第4筒状体140の伸び量との偏差を小さくすることができる。よって、第2筒状体120の上端及び第4筒状体140の上端が連結部材182により拘束される構造であっても、第2筒状体120と第4筒状体140との間に熱ひずみが生じ難くなるため、熱ひずみに起因する損傷を抑制することができる。
(2)第4筒状体140において第2筒状体120よりも矢印aで示す方向に長く形成された部分は、燃焼排ガスの熱を利用して熱交換を行う熱交換部、具体的には蒸発器301及び改質器302を内部に収容している。これにより、セルスタックCSに隣接して蒸発器301及び改質器302を配置することができるため、燃料電池装置FCを小型化することができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、矢印aで示す方向における第4筒状体140の長さを、第2筒状体120の長さよりも長くしたが、この構成に代えて、第4筒状体140を構成する部材として、第2筒状体120を構成する部材よりも熱膨張率の小さい部材を用いてもよい。あるいは、矢印aで示す方向における第4筒状体140の長さを、第2筒状体120の長さよりも長くする構成に加え、第4筒状体140を構成する部材として、第2筒状体120を構成する部材よりも熱膨張率の大きい部材を用いてもよい。いずれの構成であっても、上記(1)に準じた作用及び効果を得ることが可能である。
・第1筒状体110、第2筒状体120、第3筒状体130、第4筒状体140、第5筒状体150、及び第6筒状体160のそれぞれの形状は、円筒状に限らず、例えば多角筒状体等、任意の形状を採用することができる。
・第1流路401及び第3流路403を流れる流体は、空気等の酸化剤に限らず、燃料電池装置FCで用いられる適宜の流体を採用することができる。また、第2流路402を流れるガスも、燃焼排ガスに限らず、燃料電池装置FCで用いられる適宜の流体を採用することができる。要は、第1流路401及び第3流路403に第1流体が流れるとともに、第2流路402に第1流体よりも高温の第2流体が流れる構成であればよい。
・上記実施形態では、第2筒状体120及び第4筒状体140のそれぞれの下端部がベースプレートBP等の各種部材を介して互いに連結されていたが、第2筒状体120及び第4筒状体140のそれぞれの下端部は何らかの形で拘束されていればよい。例えば第2筒状体120の下端部と第4筒状体140の下端部とがそれぞれ異なる部材に連結されていてもよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
CS:セルスタック
120:第2筒状体(第1隔壁)
130:第3筒状体(第3隔壁)
140:第4筒状体(第2隔壁)
182:連結部材
401:第1流路
402:第2流路
402a:第1流路部分
402b:第2流路部分
403:第3流路
301:蒸発器(熱交換部)
302:改質器(熱交換部)

Claims (7)

  1. 燃料及び酸化剤によって発電する燃料電池装置であって、
    前記燃料及び前記酸化剤の供給に基づき発電する単セルが積層されたセルスタック(CS)と、
    前記セルスタックの周囲に配置される第1流路(401)と、
    前記第1流路の周囲に第1隔壁(120)を隔てて配置される第2流路(402)と、
    前記第2流路の周囲に第2隔壁(140)を隔てて配置される第3流路(403)と、
    前記単セル積層方向において前記第1隔壁の一端部及び前記第2隔壁の一端部を繋ぐ連結部材(182)と、を備え、
    前記第1流路及び前記第3流路には、前記第3流路から前記第1流路に向かって第1流体が流れるとともに、
    前記第2流路には、前記第1流体よりも高温の第2流体が流れ、
    前記第2隔壁の前記単セル積層方向の長さが、前記第1隔壁の前記単セル積層方向の長さよりも長くなっており、
    前記第2隔壁において前記積層方向に前記第1隔壁よりも長く形成された部分は、前記第2流体の熱を利用して熱交換を行う少なくとも1つの熱交換部(301,302)を内部に収容していることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に第3隔壁(130)が更に配置され、
    前記第2流路は、前記第1隔壁と前記第3隔壁との間に配置される第1流路部分(402a)と、前記第2隔壁と前記第3隔壁との間に配置される第2流路部分(402b)とからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記熱交換部は、改質反応により前記燃料を生成する改質器(302)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記熱交換部は、水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発器(301)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
  5. 前記第2隔壁を構成する部材の熱膨張率は、前記第1隔壁を構成する部材の熱膨張率よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
  6. 前記第1流体は、前記酸化剤であり、
    前記第2流体は、前記セルスタックから排出される流体を燃焼させた燃焼排ガスであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
  7. 前記第1隔壁は、前記セルスタックの周囲に配置される円筒状の部材からなり、
    前記第2隔壁は、前記第1隔壁の外側に配置される円筒状の部材からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料電池装置。
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