JP6404098B2 - 屋内事故回避システム - Google Patents
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Description
人体にかかるストレスは、屋内にあっても種々存在し、殊に、布団から外へ出た際、入浴前の脱衣時、脱衣後浴室へ入り浴槽へ入る際若しくは浴槽から浴室の外へ出た際、又は***前後及び***中に、比較的強いストレスが人体にかかるといわれている。
そして、それらに急激な温度変化や姿勢の変化などが加われば、老人や病人等はもとより潜在的に疾患要因を持つ者の体調が悪化する引き金となる。
しかしながら、いずれも、異常事態を検出することによって最悪の事態を防止するに留まるものであって、異常事態において更に体調が悪化しないように支援する手法とは言えず、ましてや、異常事態となる前に予防や警告を行う域にまで体系的・機械的に支援する手法とは到底言えなかった。
例えば、前記***の起伏変化又は生体の移動の時期と生体情報の変化の時期を照合する生体診断手段と、前記変化の時期が一致すると判定した場合に変化前の***の維持を促すなどの注意喚起又は生体情報の通知を行う前記介入手段を備える構成を持つ屋内事故回避システム。
その結果、事故予防の面では、屋内又は室内における適切な温度管理システムや***検出による行動(意識朦朧から転倒に亘る動作を含む)管理システム又は浴室内などの個室における体調変化の検知システムなどについて合理的且つ効果的な具体化が可能となり、事故対応の面では、浴室内における溺死防止システム、低体温防止(保温)システム又は種々の事故発生時の通報及び救急体制構築システムについて合理的且つ効果的な具体化が可能となり、安心で安全な在宅ライフの実現に寄与する。
図2に示す例は、各種センサ、各種入出力装置、CPU、タイマー(カレンダー)、ROM、RAM、ハードディスク等の記録媒体、入出力インターフェース、通信インターフェースなどのハードウエア資源を備え、前記記録媒体にオペレーションシステムOS及びアプリケーションプログラムAPなどのプログラムがインストールされたコンピュータシステムとして前記屋内事故回避システムを実現した例である(図2(A)参照)。
前記イメージセンサは、生体の外観及び動きを画像で検出するものである。
生体のプライバシーを保護すべく、生体の詳細を認識できない程度の低解像度のものが望ましい。例えば、撮影した動体の重心を演算することによって当該生体の***と移動を導くことができる(前記特許文献1参照)。
前記赤外線センサは、生体の有無、生体の形状及び生体とその周囲の温度分布を検出するものであって、生体の形状から前記イメージセンサと同様に生体の***と移動を導き、前記生体の温度分布から生体が曝されている環境の温度及び体表温度の変化を導くことができる。
前記生体診断手段2は、例えば、生体に関する様々な様態を導くコンパレータ群を備え、各コンパレータで前記生体情報のそれぞれ又はそれらの変化の閾値に対する前記人体情報検出センサ1の出力を評価し、前記閾値に対する偏差値に基づいて生体の様態に関する推定結果を出力する。
また、前記生体診断手段2は、前記人体情報検出センサ1で導いた心拍、呼吸又は血圧の変化(警戒フラグB)の時期と、前記人体情報検出センサ1で導いた、***の起伏変化、守備領域の変化、気温の変化、生体の温度分布の変化(警戒フラグA)との時期的関係を当該システムが具備するタイマーの出力に基づいて評価する。
大きな***変更が行われる前に介入を行うべく、それらの前駆動作となり得る側臥位若しくは腹臥位から座位への変更、座位から中腰への変更又は中腰位から直立位への変更を検出し、大事に至る前にその後の行動を抑制する構成とすることが望ましい。殊に、側臥位から腹臥位への移行は、一気に中腰位から立位に至る***変更を行う可能性が高いのでできる限り正確に検出することが望ましい。
また、前記介入手段4は、各人体情報検出センサ1の守備領域について、温度環境(気温など)や居住環境(段差や障害物など)を設定し保持するための記録テーブルを保持し、通知事項を決定する際の参照要件とする。
特に、前記生体の移動を検出した際に前記生体診断手段2で導かれた生体の様態が、ふらつきや歩幅のばらつきを伴うものと推定された場合(前記警戒フラグB)には、「静かに座ってしばらくお待ち下さい。」などの注意喚起の出力を音声又は画像等で行い転倒事故や転落事故を防止する。
前記生体診断手段2における照合は、例えば、前記***の起伏変化時を基準として、その後、一定の時間内に前記生体情報に変化が生じた場合に時期が一致すると判定する。
これは、例えば、仰臥位から立位などへ急に立ち上がった時に、血液が重力の作用で胴体に移動する結果、短時間、脳に血液が流れ難くなることによって生じる起立性低血圧など血圧の急変による立ち眩み、意識朦朧若しくは失神又はそれに伴う転倒事故を防止できる例である。
殊に、高齢者や高血圧治療中の生体は、夜トイレに立った時(図3参照)若しくは排尿後に立った時(図4参照)又は比較的温度が低い浴室おいて暖かい浴槽から立ち上がった時(図5参照)にこの様な事故に見舞われ易いと言われている。
この様な時、前記介入手段4は、「お座り下さい。」又は「頭を低くして下さい。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
この例は、前記***の起伏変化によって生体が温度環境の異なる領域に属することとなる守備領域として、暖かい浴槽内と比較的気温が低い浴槽外を有する浴室(図5参照)や、暖かい布団内又はコタツ内と比較的気温が低い室内(図3参照)などを想定し、***の起伏変化が温度環境の変化に直結する場合に機能する屋内事故回避システムとして構成した例である。
これは、前記実施例2で記した体調の変化に加え、温度環境の差が短時間に生じると、血圧が急激に上下し、心臓や血管に一時的に大きな負担がかかり心筋疾患などの引き金となることを同じ室内(領域)で防止する構成である。
この様な時、前記介入手段4は、前記記録テーブルに照らして、当該人体情報検出センサ1の守備領域に温度格差が存在することを判断要件に盛り込んで通知内容を決定し、「立ち上がる前にシャワーを出して下さい。」、「浴槽に入る前にシャワーを浴びて下さい。」、「立ち上がる前に何かを羽織ってください。」又は「お部屋が寒いようです。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
これも、前記実施例3と同様に、温度環境の差が短時間に生じると、血圧が急激に上下し、心臓や血管に一時的に大きな負担がかかり心筋疾患などの引き金となることを同じ室内(領域)で防止する構成である。
この様な時、前記介入手段4は、「お湯が熱すぎます。お湯の温度は40度以下にしましょう。」、「胸を浴槽から出して下さい。」、「立ち上がる前にシャワーを出して下さい。」、「浴槽に入る前にシャワーを浴びて下さい。」、「何かを羽織ってください。」又は「お部屋が寒いようです。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
更に、前記***の起伏変化又は生体の移動が生じる前に前記生体情報が危険領域に達している時には、前記起伏判定手段3による***の起伏変化を待たずに、予め定められた連絡先へ報知する通報手段を備えることもできる(図1(B)参照)。
ここで体動の検出期に連結性を有し温度環境が異なる複数の守備領域とは、特に移動を伴う体動において滞在時期と滞在時期との間を繋ぐ一連の移動範囲(動線)を含む複数の守備領域であって、当該複数の守備領域間に気温に一定の格差(以下「温度格差」と記す)が一つ以上存在するものである。当該複数の守備領域間に前記温度格差が存在すれば、当該複数の守備領域が隣接しているか否か又は連続しているか否かは問わない。
これは、前記実施例3と同様に、温度環境の差が短時間に生じると、血圧が急激に上下し、心臓や血管に一時的に大きな負担がかかり心筋疾患などの引き金となることを同じ屋内の異なる部屋間を移動する際に防止する構成である。
この様な時、前記介入手段4は、前記記録テーブルに照らして、当該人体情報検出センサ1の守備領域に温度格差が存在することを判断要件に盛り込んで通知内容を決定し、「何かを羽織ってください。」、「お部屋が寒いようです。」、「血圧が高いようです。」、「本日は入浴されない方が安全かと思います。」又は「そのまま動かずに人を呼んで下さい。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
前記生体診断手段2における照合は、前記、温度格差が存在する前記守備領域の変化時を基準として、その後、一定の時間内に前記生体情報に変化が生じた場合に時期が一致すると判定する。
この様な時、前記介入手段4は、「静かに暖かい部屋へお戻り下さい。」、「身体を温めて下さい。」、「何かを羽織ってください。」、「お部屋が寒いようです。」、「窓をお閉め下さい。」、「そのまま動かずに人を呼んで下さい。」又は「アラームを鳴らして下さい。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
前記生体診断手段2における照合は、前記温度分布の規定値以上の変化時を基準として、その後一定の時間内に前記生体情報に変化が生じた場合に時期が一致すると判定する。
この様な時、前記介入手段4は、「静かに暖かい部屋へお戻り下さい。」、「身体を温めて下さい。」、「何かを羽織ってください。」又は「お身体が冷えてきたようです。」、「そのまま動かずに人を呼んで下さい。」又は「アラームを鳴らして下さい。」などの注意喚起を音声又は画像等で出力する。
更に、前記生体情報の通知内容や、常時計測しているバイタルサインを時系列にそって生活日誌などとして記録することによって、生活環境や体調管理・改善に用い、更には、介護機関や医療機関との連携データとして活用することもできる。
Claims (4)
- 屋内に設置し体動を含む生体情報を検出する人体情報検出センサと、
前記生体情報又はそれらの変化から検出した生体の様態を推定する生体診断手段と、
前記体動の変化から立位、座位又は臥位を含む***の起伏変化又は生体の移動を導く起伏判定手段と、
前記起伏判定手段が***の起伏変化又は生体の移動と判定した時に前記生体診断手段の推定結果に則して注意喚起又は生体情報の通知を行う介入手段を備える屋内事故回避システムであって、
温度環境が異なる複数の領域を有する守備領域に設置した前記人体情報検出センサと、
前記人体情報検出センサの守備領域の温度分布を検出する温度分布センサと、
前記温度分布の変化の時期と生体情報の変化の時期を照合する前記生体診断手段と、
前記変化の時期が一致すると判定した場合に注意喚起又は生体情報の通知を行う前記介入手段を備える屋内事故回避システム。 - 屋内に設置し体動を含む生体情報を検出する人体情報検出センサと、
前記生体情報又はそれらの変化から検出した生体の様態を推定する生体診断手段と、
前記体動の変化から立位、座位又は臥位を含む***の起伏変化又は生体の移動を導く起伏判定手段と、
前記起伏判定手段が***の起伏変化又は生体の移動と判定した時に前記生体診断手段の推定結果に則して注意喚起又は生体情報の通知を行う介入手段を備える屋内事故回避システムであって、
体動の検出期に連結性を有する複数の守備領域に設置した前記人体情報検出センサと、
前記人体情報検出センサの守備領域の温度分布を検出する温度分布センサと、
前記人体情報検出センサが検出した生体情報の変化の時期と生体の温度分布の変化を伴う守備領域の移動の時期とを照合する前記生体診断手段と、
前記変化の時期が一致すると判定した場合に注意喚起又は生体情報の通知を行う前記介入手段を備える屋内事故回避システム。 - 前記***の起伏変化又は生体の移動の時期と生体情報の変化の時期を照合する前記生体診断手段と、
前記変化の時期が一致すると判定した場合に変化前の***の維持を促す前記介入手段を備える請求項1又は請求項2のいずれかに記載の屋内事故回避システム。 - 前記生体情報が危険領域に達した時に予め定められた連絡先へ報知する通報手段を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の屋内事故回避システム。
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