JP6402223B2 - ピンジョイント構造 - Google Patents

Description

本発明はジョイント構造に関し、特にピン部材を設けるピンジョイントに関する。

図５に示すように、冷媒が冷媒配管を介して空気冷却機械に注入される場合、冷媒配管５の末端にジョイント６が設けられ、空気冷却機械の接続口７に螺接され、前記ジョイント６内にピン部材６１が設けられ、前記接続口７?に弁部材７１が設けられる。前記ジョイント６は前記接続口７をねじ込んで接合する時、前記ピン部材６１は弁部材７１を開くように押し付けることで、冷媒を高圧貯蔵槽（例え、ボンベ）から前記冷媒配管５を介して輸出させ、前記接続口７内に注入する。

冷媒を充填する作業が完了した後、作業員は空気冷却機械の接続口７から冷媒配管５のジョイント６を取り外す必要がある。通常、作業員は手持工具或いは素手で前記ジョイント６を回転して取り外し、冷媒配管５に残留の高圧冷媒が残存するため、この時、配管内部の冷媒は前記ジョイント６から勢いよく漏らし、手に噴射することにより怪我をする可能性が高い。一方、冷媒配管５が空気冷却機械から取り外された後、漏出した冷媒の量は全体の冷媒配管５の体積量であり、この量が多いため材料が無駄になる。

台湾実用新案公開M518748号

本発明の目的は、ピンジョイント構造を提供することであり、そのピン部材は操作によって延出し、且つピン部材がジョイントと連動させるように制御することで、管路の接続及び取り外しが便利となり、且つジョイントを取り外す時に操作員の怪我などのリスクを軽減することができる。

図１は本発明に係るピンジョイントの立体分解図である。 図２は本発明に係るピンジョイントの一つの実施形態を示す断面図である。 図３は本発明に係るピンジョイントの一つの実施形態を示す断面図である。 図４は本発明に係るピンジョイントの一つの実施形態を示す断面図である。 図５は周知技術のジョイント構造を使用する場合を示す図である。

図１及び２は、本発明が提供するピンジョイント構造を示している。前記ピンジョイント構造は、第１連結部材１と、第２連結部材２と、ピン部材３とを含む。前記第１連結部材１は、頭部１１と胴部１２とを含み、前記頭部１１と前記胴部１２とが連結し、且つ第１通路１３は、前記頭部１１から前記胴部１２まで貫通して、前記第１連結部材１に管状を形成させる。前記第１通路１３が前記頭部１１の一端において連接溝１４が設けられ、前記連接溝１４には、外部管路に連接する第１ねじ部１４１が設けられる。

上記に加え、前記第１通路１３は、前記頭部１１及び前記胴部１２の部分においてそれぞれ異なる内径を有する。前記頭部１１においては、大きい内径有する大径部１３１が形成され、前記胴部１２においては、小さい内径である小径部１３２が形成され、前記大径部１３１と前記小径部１３２との連接部分において段差部１３３が形成され、前記小径部１３２に第２ねじ部１３４が設けられる。また、前記胴部１２の外表面には、前記小径部１３２まで貫通する貫通孔１５が設けられ、前記段差部１３３は前記貫通孔１５よりも前記頭部１１に近付くように設けられる。

前記ピン部材３は押付棒３１を有し、前記押付棒３１の一端に操作部３２が設けられ、他の一端に押付部３３が設けられ、且つ前記押付棒３１に第３ねじ部３１１が設けられる。前記ピン部材３は、前記押付棒３１によって前記第１通路１３に挿設され、且つ前記第３ねじ部３１１により移動可能に前記小径部１３２の第２ねじ部１３４と螺設される。前記操作部３２が前記小径部１３２の外に位置され、且つ前記連接溝１４との間に十分に安全な距離の間隔をあける。前記操作部３２は、作業員が握りやすい大きさを有し、且つ外周に滑り止め溝３２１が設けられ、作業員が前記ピン部材３を回転して、ねじ山により前記第１通路１３中において移動させることができる。前記胴部１２の一端に間隔部材１７が設けられ、前記押付棒３１を移動可能に套設され、且つ前記操作部３２に対応する。前記間隔部材１７は座金又はころ軸受であってよい。また、前記操作部３２は前記胴部１２に面する側に凹溝３２２が設けられる。

また、前記押付棒３１の前記大径部１３１に伸出された部分に凸縁部３４が設けられ、前記押付棒３１と共に前記大径部１３１中において移動できる。前記凸縁部３４の外径は前記小径部１３２の内径より大きいため、前記段差部１３３のブロックにより前記段差部１３３に当接され、前記第１通路１３を遮断する。

前記第２連結部材２はスリーブ２１を有し、前記スリーブ２１は中空室２１１を取り囲み、前記スリーブ２１の片側に、外部管路と連接する分岐管２２が延出され、前記第２連結部材２がT型を形成する。前記分岐管２２には、前記中空室２１１に貫通する第２通路２３が設けられる。

上記に加え、前記スリーブ２１の内径は前記胴部１２の外径より少し大きく、前記第２連結部材２は前記スリーブ２１を介して前記胴部１２外周を覆う。言い換えれば、前記胴部１２は前記スリーブ２１の中空室２１１に挿設され、且つその末端は前記中空室２１１から延出され、これによって、前記第１連結部材１が前記スリーブ２１に対して枢転できる。前記中空室２１１は漏れ止め部材２４で両端から封止される。前記漏れ止め部材２４はゴム輪であり、前記スリーブ２１と前記胴部１２との間に設けられ、且つ前記漏れ止め部材２４を嵌入するように、前記胴部１２の外周或いは前記スリーブ２１の内周を囲んで環状溝１６が設けられる。本実施形態においては、前記胴部１２の外周に前記環状溝１６を設けることを示している。

本発明は上述した構造によれば、各種の圧力流体を運送する配管に使用でき、例えば、空気、油或いは冷媒などが挙げられる。実際の使用状況が図２〜図４に示されている。空気冷却機械に冷媒を注入する場合、図２に示すように、まず、前記操作部３２を回転し、前記ピン部材３は、前記凸縁部３４によって前記段差部１３３に衝止される位置まで引き出され、回転し続けて前記第１通路１３を確実に遮断させる。一方、冷媒を供給する管路４１が前記第２連結部材２の分岐管２２に連接される。そして、前記第１連結部材１の連接溝１４が空気冷却機械の接続口４２に螺着する。前記連接溝１４が前記接続口４２をしっかり締め付ける前に、前記ピン部材３は、前記第３ねじ部３１１によって前記第１通路１３の第２ねじ部１３４に締め付けたため、摩擦抵抗が生じ、作業員は前記操作部３２を回転する操作で、前記押付棒３１によって前記第１連結部材１を同時に連動して回転でき、図３に示すように、前記連接溝１４を前記接続口４２に螺嵌する。この時、前記第１連結部材１が前記第２連結部材２のスリーブ２１に挿設されているため、前記第１連結部材１が任意に回転しても、前記第２連結部材２及びそれに連接される冷媒配管４１に影響を与えない。

上述した方式によれば、前記連接溝１４と前記接続口４２とをしっかり締めた後、前記第１連結部材１が前記接続口４２に固定されることによって、回転はできなくなる。前記操作部３２を更に回転し続けると、前記第３ねじ部３１１と前記第２ねじ部１３４との間の摩擦抵抗が克服でき、前記ピン部材３がアンロックされ、図４に示すように、前記第１連結部材１に対して独立に回転できる。これによって、前記第２ねじ部１３４を外し出して位置を移動させ、前記ピン部材３の押付部３３が前記連接溝１４に挿入され、且つ前記接続口４２内にある弁部材４２１を押し付ける。この時、前記ピン部材３の凸縁部３４が前記段差部１３３から離れ、冷媒配管４１が前記第２通路２３及び前記貫通孔１５を通じて前記第１通路１３に連通され、冷媒を上述の経路を経て空気冷却機械に注入できる。一方、前記ピン部材３の押付部３３が移動して前記連接溝１４に挿入され、前記弁部材４２１を開くように押し付ける時、前記操作部３２は、前記凹溝３２２がちょうど移動して前記胴部１２の一端の外部に套設され、且つ前記間隔部材１７に押し付けるようになる。

冷媒を充填する作業を完了した後、作業員は逆の手順に従って、本発明に係るピンジョイントを前記接続口から取り外す。具体的に、作業員は、図４に示している状態で、前記操作部３２を反対方向に回転し、前記第１連結部材１の連接溝１４と前記接続口４２のねじ山との間の摩擦抵抗が前記押付棒３１と前記小径部１３２のねじ山との間の摩擦抵抗より大きいため、前記ピン部材３は、前記第２ねじ部１３４に回転して挿入し、前記押付部３３が前記接続口４２にある弁部材４２１から離れ、図３に示した状態に戻る。上述した過程において、前記操作部３２が前記間隔部材１７を押し付け、且つ前記間隔部材１７が前記胴部１２に対して動かすことができ、２つ構成の間にある摩擦抵抗が小さくなり、この過程において前記操作部３２が大きい摩擦抵抗により連動し、前記第１連結部材１を回転させることを回避できる。

前記操作部３２を更に回転し続け、前記ピン部材３の凸縁部３４が前記段差部１３３に押し付けられ、前記押付棒３１を前記第２ねじ部１３４にしっかり螺着する。この時、前記ピン部材３が前記第１連結部材１に対して回転できなくなり、前記第１連結部材１が連動して回転されて、前記接続口４２から離れ、図２に示した状態に戻る。これによって、前記連接溝１４を前記接続口４２から取り外す。

上述した説明により、本発明に係るピンジョイントを取付け及び取り外す過程において、作業員は前記操作部３２のみを操作して、作業のすべてのステップを完成でき、素手或いは手持工具で前記頭部１１に対する取付け或いは取り外す必要がなく、取り外す時に配管内部に残留した高圧冷媒が突然に噴出による怪我を回避できる。更に、前記操作部３２と前記連接溝１４との間に一定な安全距離を有すれば、充填する作業における安全性を更に確保できる。

また、本発明に係るピンジョイントは、冷媒を充填する作業が完了した後、取り外そうとする際、図３に示すように、前記接続口４２にある弁部材４２１がすでに閉じられ、且つ前記ピン部材３の凸縁部３４が前記段差部１３３に押し付けされて、前記第１通路１３を遮断するため、取り外された後、配管内に漏出される残留の冷媒は前記大径部１３１にある量しかなく、作業員の怪我のリスクを低減することに加え、漏出量を減少することができ、原料の無駄使いを減少できる。

第１連結部材１ 頭部１１
胴部１２ 第１通路１３
大径部１３１ 小径部１３２
段差部１３３ 第２ねじ部１３４
連接溝１４ 第１ねじ部１４１
貫通孔１５ 環状溝１６
間隔部材１７ 第２連結部材２
スリーブ２１ 中空室２１１
分岐管２２ 第２通路２３
漏れ止め部材２４ ピン部材３
押付棒３１ 第３ねじ部３１１
操作部３２ 滑り止め溝３２１
凹溝３２２ 押付部３３
凸縁部３４ 冷媒配管４１
接続口４２ 弁部材４２１
冷媒配管５ ジョイント６
ピン部材６１ 接続口７
弁部材７１

Claims (6)

1. ピンジョイント構造であって、前記ピンジョイント構造は、第１連結部材と、ピン部材と、第２連結部材とを備え、
   前記第１連結部材は、頭部と胴部とを含み、前記頭部と前記胴部とが連結し、且つ前記頭部から前記胴部まで貫通する第１通路が設けられ、前記第１通路が前記頭部の一端において、外部管路に連接する連接溝を設け、且つ前記連接溝には第１ねじ部が設けられ、前記第１通路には段差部が設けられて、大径部と小径部とを形成し、前記小径部に第２ねじ部が設けられ、前記胴部には前記小径部まで貫通する貫通孔が設けられ、前記段差部は前記貫通孔よりも前記頭部に近付くように設けられ、
   前記ピン部材は、前記第１通路に挿入する押付棒を有し、前記押付棒の前記小径部に対応する部分に第３ねじ部が設けられて、前記第２ねじ部に螺接し、前記ピン部材は回転によって前記第１通路内において移動でき、前記押付棒の前記大径部に対応する部分に凸縁部が設けられ、前記凸縁部が前記押付棒と共に移動でき、且つ前記段差部に押し付けられ、前記第１通路を遮断でき、前記押付棒は前記第１通路外において操作部が設けられ、
   前記第２連結部材は、スリーブと、外部管路に連接する分岐管とを有し、前記スリーブが中空室を取り囲み、且つ前記分岐管には前記中空室まで貫通する第２通路が設けられ、前記スリーブは前記第１連結部材の胴部の外周を覆い、且つ前記胴部に対して枢転でき、前記スリーブと前記胴部との間に前記中空室を密封する漏れ止め部材が設けられる、
   ことを特徴とするピンジョイント構造。
2. 前記操作部と前記連接溝との間は、安全な距離で間隔される、
   ことを特徴とする請求項１に記載のピンジョイント構造。
3. 前記胴部の一端に、移動可能な間隔部材が設けられ、前記ピン部材の押付棒が移動して前記連接溝に挿入する時、前記操作部が前記間隔部材に押し付けられる、
   ことを特徴とする請求項１に記載のピンジョイント構造。
4. 前記操作部の前記胴部に面する側に凹溝が設けられ、前記ピン部材の押付棒が移動して前記連接溝に挿入される時、前記操作部は前記凹溝によって前記胴部の一端の外部に套設される、
   ことを特徴とする請求項３に記載のピンジョイント構造。
5. 前記間隔部材は座金又はころ軸受である、
   ことを特徴とする請求項３又は４に記載のピンジョイント構造。
6. 前記漏れ止め部材を嵌入するように、前記胴部の外周又は前記スリーブの内周を囲んで環状溝が設けられる、
   ことを特徴とする請求項１に記載のピンジョイント構造。