JP6401645B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Description

本発明はテレスコピック操作が可能なステアリングコラム装置に関する。
この種のステアリングコラム装置として、図7に示すように、特許文献1のステアリングコラム装置101では、筒形状を有し、車体側に固定されるアウターコラム103と、アウターコラム103内に軸方向に移動可能に挿通され、筒形状を有するインナーコラム104とを備えている。
アウターコラム103には、筒壁を軸方向に沿って貫通するスリット131と、スリット131に沿って一対のクランプ部132とが立設されるとともに、クランプ部132を介して、スリット131の間隔を狭めことで、アウターコラム103を縮径する締付手段105が設けられている。締付手段105は、一対のクランプ部132を貫通する操作軸151と、クランプ部132の外側に位置する操作軸151上に配置されるカム手段152とを備えている。カム手段152は、固定カム152aと移動カム152bとからなり、操作軸151を軸周りに回動操作することで、移動カム152bのカム山が固定カム152aのカム山に乗上げて、操作軸151が引っ張られてスリット131の間隔が狭まり、アウターコラム103が縮径する。そして、締付手段105によって、アウターコラム103を縮径することで、アウターコラム103とインナーコラム104を圧接し、アウターコラム103との間の摩擦力でインナーコラム104を任意の位置に保持、締結している。
特許第5545355号
ところで、このような締付手段105では、アウターコラム103に対してインナーコラム104をより強固に締結させる場合、締付手段105の操作力も大きくなってしまうという問題を抱えている。
そこで、本願発明は上記事情を考慮し、小さな操作力でインナーコラムをアウターコラムに対して強力に締結することができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、軸形状を有し、一端を一方のクランプ部の外面に係合させつつ、該一対のクランプ部を貫通して配置され、該一対のクランプ部間に位置する部位に、該一方のクランプ部側が該他方のクランプ部側よりも大径に設定された段部を備える操作軸と、他方のクランプ部の外面側に位置する該操作軸上に配置された操作レバーを軸周りに締結方向へ回動操作することで、操作軸方向の寸法が増大して、該クランプ部間が狭まり、該アウターコラムを縮径して、該インナーコラムに圧接するカム手段と、板状部材からなり、該インナーコラムに配設される可動側摩擦板と、板状部材からなり、該アウターコラムに配設される固定側摩擦板とを積層した積層体からなり、該クランプ部間における該操作軸上の該段部よりも小径側の部位が積層体を積層方向に貫通し、該カム手段の操作軸方向の寸法が増大して操作軸がカム手段側に移動することによって、該段部と該他方のクランプ部の内面との間で、該可動側摩擦板と該固定側摩擦板が圧接される摩擦ロック手段とを備えることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記スリット
は、前記アウターコラムの後端縁から、該アウターコラムの後端から挿入され、テレスコ位置調整範囲における中間位置に位置する前記インナーコラムの前端に対応する該アウターコラムの部位まで切込んでいることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、前記スリット内に位置する前記インナーコラムの外周面上の部位に配置され、前記可動側摩擦板の一端を貫通する支持ピンを支持する支持部材を備えることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3に記載のステアリングコラム装置において、前記スリットの後端側に前記一対のクランプ部が位置し、該一対のクランプ部の前端から該スリットの前端部まで該スリットに沿って一対の突出部が延設されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4に記載のステアリングコラム装置において、一方の前記突出部に前記アウターコラムの筒軸方向に沿って開口し、前記支持ピンが該筒軸方向に沿って移動可能に貫通するテレスコ長孔を備えることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に記載のステアリングコラム装置において、他方の前記突出部に、前記支持ピンの端面よりも大径に開口する組付孔を備えることを特徴としている。
請求項1の発明において、摩擦ロック手段を設けることによって、アウターコラムとインナーコラムとの間の摩擦力を増大することができるため、アウターコラムにインナーコラムを小さな操作力で締結力を強くすることができる。
また、締結解除持には、アウターコラムが弾性復元して、一対のクランプ部材の間隔が拡がると同時に、可動側摩擦板と固定側摩擦板との間の隙間が確保される。これにより、締結を解除し、インナーコラムのテレスコ位置調整を行なう際に生じる摩擦抵抗を抑制し、優れた操作性を発揮することができる。
請求項2の発明において、スリットが、テレスコ位置調整範囲における中間位置に位置するインナーコラムの前端に対応する部位まで切込んでいることで、インナーコラムが筒軸方向に移動する際に十分な剛性をアウターコラムが備えつつ、小さな操作力でアウターコラムを縮径することができる。
請求項3の発明において、支持部材をスリット内に配置することで、インナーコラムの軸周り方向に対する回り止め部材を別途設けることなく、回り止めを行なうことができる。
請求項4の発明において、突出部をスリットに沿ってクランプ部から延設することで、縮径の容易さを損なうことなくアウターコラムの剛性を高めることができる。
請求項5の発明において、テレスコ長孔を一方の突出部に設け、支持軸をテレスコ長孔内を移動可能に貫通させることで、別途部材を設けることなく、テレスコ位置調整範囲を設定することができる。
請求項6の発明において、組付孔を他方の突出部に設けることで、支持ピンの組付作業を容易に行なうことができる。
本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示す左側面図である。 本発明の一実施形態を示す右側面図である。 本発明の一実施形態を示す底面図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 図2のVI-VI線に沿った断面図である。 従来技術を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6に示すように、本実施形態は、手動式のステアリングコラム装置1である。また、本実施形態のステアリングコラム装置1は、車体に固定するための取付ブラケット2と、車両上下方向に揺動可能(チルト位置調整可能)に取付ブラケット2に支持されるアウターコラム3と、車両前後方向に移動可能(テレスコ位置調整可能)にアウターコラム3に支持されるインナーコラム4と、取付ブラケット2とアウターコラム3とインナーコラム4を一体に締結する締結手段5とを備えている。
取付ブラケット2は、図1〜図3に示すように、車体の天井面(図示せず)に固定される上固定部21と、上固定部21の左右測縁部から垂下する一対の垂下部22とを備えている。取付ブラケット2は、その前端部分に、車体に横方向から図示しないボルトで固定する下固定部21aとアウターコラム3を揺動可能に軸支する軸支部23を備えている。一対の垂下部22には、車両上下方向(チルト方向)に沿ったチルト位置調整範囲を規定するチルト長孔24が開口している。チルト長孔24は、軸支部23を中心とする円弧状の長孔で構成されている。
アウターコラム3は、筒形状を有し、一対の垂下部22の間に、車両前後方向に沿って配設される。アウターコラム3は、前端側上縁部分に軸支受部30を備えており、軸支受部30が、取付ブラケット2の軸支部23にボルト23aを介して軸支されることで、アウターコラム3の後端側が車両上下方向に揺動する。
また、アウターコラム3には、図4〜図6に示すように、筒壁3aの下面を貫通しつつ、後端縁から筒軸方向に沿って延びるスリット31が設けられている。スリット31の筒軸方向の寸法は、アウターコラム3の後端から挿入されたインナーコラム4が、車両前後方向に沿ったテレスコ位置調整範囲における中間位置に位置した状態で、インナーコラム4の前端に対応するアウターコラム3の部位まで切込むように設定されている。
また、スリット31の筒軸方向に沿った両縁部には、一対のクランプ部32と一対の突出部33が連続して立設されている。クランプ部32は、スリット31の後端側に位置し、垂下部22に対向する部位に車両上下方向に沿って立設されている。突出部33は、各クランプ部32の前端からスリット31の前端部までスリット31に沿って延設されている。一方の突出部33である左側突出部33Lには、図2に示すように、筒軸方向に沿って延びつつ、車幅方向に貫通するテレスコ長孔33aが開口している。なお、テレスコ長孔33aの筒軸方向の寸法によって、テレスコ位置調整範囲が規定されている。また、テレスコ長孔33aには、後述する支持ピン33bが長手方向に移動自在に挿通される。他方の突出部33である右側突出部33Rには、図3に示すように、支持ピン33bの端面よりも大径に開口する組付孔33cが車幅方向に貫通している。なお、組付孔33cは、支持ピン33bを後述する支持部材41に組付ける際に用いられる。
インナーコラム4は、筒形状を有し、アウターコラム3の筒内を筒軸方向に移動可能に挿入される。なお、インナーコラム4とアウターコラム3の筒内には、ステアリングシャフト11が軸支されている。ステアリングシャフト11は、アウターコラム3内に軸支されるロアシャフト11Lと、インナーコラム4内に軸支されるアッパーシャフト11Uとで構成されている。アッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lとをスプライン連結することで、軸周りにはアッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lが一体に回転し、軸方向にはアッパーシャフト11Uがロアシャフト11Lに対して移動可能に構成されている。
締結手段5は、操作軸51と、カム手段52と、摩擦ロック手段53とを備えている。
操作軸51は、段部51aによって、一端側が他端側よりも大径に設定された段付きの軸形状を備えている。また、操作軸51は、車幅方向に沿って配設され、一対の垂下部22のチルト長孔24と、アウターコラム3の一対のクランプ部32を貫通するとともに、軸周りに回動しないように、大径側が異形(ここでは四角形)に形成され、右側クランプ部32Rの異形孔と嵌合している。操作軸51は、その一端側端部には、右側垂下部22Rの外面に係合するワッシャーがナットにより固定され、他端側端部は、左側垂下部22Lの外面側に突出し、カム手段52と操作レバー54が設置される。つまり、操作軸51の一端側端部が、右側垂下部22Rを介して、一方のクランプ部32である右側クランプ部32Rの外面に係合する。また、操作レバー54と左側垂下部22Lとの間に位置する操作軸51上の部位には、カム手段52が配置されている。つまり、カム手段52は、他方のクランプ部32である左側クランプ部32Lの外面側に配置されている。
カム手段52は、固定カム52aと回転カム52bとで構成されている。
固定カム52aは、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、固定カム面が操作レバー54側に面して配置されている。また、固定カム52aは、固定カム面の裏面側がチルト長孔24内に嵌め込まれ、操作軸51周りに回転せず、且つチルト長孔24内を上下に移動可能に配置されている。固定カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。
回転カム52bは、操作レバー54と一体結合されるとともに、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、回転カム面が固定カム面に面するように配置されている。また、回転カム52bを貫通する操作軸51の端部にナットが螺着されて、操作軸51周りに回転するように操作軸51に組付けられている。回転カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。なお、操作軸51の両端に螺着したナットには、緩み止め構造が設けられている。
そして、カム手段52は、固定カム52aの山部と回転カム52bの山部が重なることで、固定カム52aと回転カム52bの軸方向寸法が拡がる。これによって、一対の垂下部22L,22Rの間隔が狭まることで、アウターコラム3が縮径し、アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接、締結される。また、カム手段52は、固定カム52aの山部と回転カム52bの谷部が重なることで、カム手段52の軸方向寸法が狭まる。これによって、一対の垂下部22L,22Rの間隔が拡がることで、アウターコラム3に対してインナーコラム4が筒軸方向に移動可能となる。
摩擦ロック手段53は、共に板状部材からなる固定側摩擦板53aと可動側摩擦板53bとを交互に積層した積層体53sで構成される。また、摩擦ロック手段53は、操作軸51上の段部51aよりも小径側の部位が、積層体53sを積層方向に貫通するように、クランプ部32間のスリット31に対応する部位に配設される。なお、積層体53sの一番外側には固定側摩擦板53aがそれぞれ積層されている。また、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aの各枚数は、設定される操作レバーの操作力と、締結手段5によるインナーコラム4とアウターコラム3との間に設定される締結力に応じて設定される。
固定側摩擦板53aは、座金状の幅広の円環形状を備えた薄板材からなり、中心孔には後述する操作軸51が貫通し、操作軸51を介してアウターコラム3に配置される。
可動側摩擦板53bは、車両前後方向に長い長方形の枠形状を備えた薄板材からなり、筒軸方向に沿って開口するテレスコ用長孔53cには操作軸51が、長手方向に移動可能に貫通する。また、可動側摩擦板53bは、その前側短辺枠部53dに取付孔を有し、取付孔を貫通する支持ピン33bを介して、支持部材41に支持される。支持部材41は、スリット31内に位置し、インナーコラム4の外周面上の部位である下縁部分から下方に立設している。つまり、可動側摩擦板53bは、支持部材41を介して、インナーコラム4に配置されている。なお、テレスコ用長孔53cの筒軸方向に沿った方向の寸法は、テレスコ長孔33aによって設定されるテレスコ位置調整範囲の全域に重なりつつ、テレスコ位置調整範囲よりも僅かに広くなるように設定されている。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の組立手順を説明する。まず、インナーコラム4の支持部材41をアウターコラム3のスリット31に挿入しながら、アウターコラム3の筒内にインナーコラム4挿入する。アウターコラム3とインナーコラム4の間には、樹脂カラー3aが介在されている。樹脂カラー3aは、アウターコラム3の内面に係止しておく。
次に、取付ブラケット2の垂下部22間にアウターコラム3を配設し、アウターコラム3の軸支受部30を取付ブラケット2の軸支部23に支持しつつ、懸架バネ14を用いてアウターコラム3を取付ブラケット2に懸架する。
また、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aを積層して、摩擦ロック手段53を組立て、組立てた摩擦ロック手段53をクランプ部32間に配置し、操作軸51を摩擦ロック手段53に貫通させつつ、取付ブラケット2とアウターコラム3とに組付ける。操作軸51は、右側垂下部22Rのチルト長孔24、右側クランプ部32R、摩擦ロック手段53(可動側摩擦板53bのテレスコ用長孔53c)、左側クランプ部32L、左側垂下部22Lのチルト長孔24の順に貫通し、さらに左側垂下部22Lの外側にカム手段52と操作レバー54を組付ける。操作軸51の端部にそれぞれナットが螺着されて、必要な軸力を出すとともに、緩み止め部材により固定する。
次に、可動側摩擦板53bの前側短辺枠部53dを支持部材41に配置した状態で、右側突出部33Rの組付孔33cから支持ピン33bを挿入して、支持部材41と前側短辺枠部53dの取付孔に貫通させつつ、支持ピン33bの先端部分を右側突出部33Rのテレスコ長孔33aに貫通させる。そして、支持ピン33bの先端部分にカラー51bを挿嵌し、C字形状のクリップ51cで抜け止めを行なう。そして、ロアシャフト11Lにアッパーシャフト11Uをスプライン連結した状態でアウターコラム3の前端側から挿入し、アウター軸受12を介して、アウターコラム3の筒内にロアシャフト11Lを軸支するとともに、2つのインナー軸受13を介して、インナーコラム4の筒内にアッパーシャフト11Uを軸支する。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の操作手順を説明する。インナーコラム4を所望の位置に固定するには、まず、インナーコラム4をチルト方向(車両上下方向)とテレスコ方向(車両前後方向)に移動させて、操作レバー54を上方に揺動操作する。次に、操作レバー54を上方に揺動操作することによって、操作レバー54と一体に設けられたカム手段52の回転カム52bが回転して、固定カム52aの山部と回転カム52bの山部が重なり、操作軸方向の寸法が増大して、操作軸51が、図5における左側に引っ張られる。操作軸51が左側に引っ張られることで、一対の垂下部22の間の寸法が狭まるとともに、一対のクランプ部32間の寸法が狭まり、アウターコラム3を縮径する。そして、アウターコラム3が縮径することで、アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接される。
また、摩擦ロック手段53では、カム手段52を介して、操作軸51が、図5における左側に引っ張られることで、操作軸51の段部51aが左側クランプ部32L(他方のクランプ部32)側に移動する。これにより、段部51aと左側クランプ部32Lの内面との間で、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aが圧接される。
アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接されるとともに、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aが圧接されることで、インナーコラム4がアウターコラム3に締結される。
また、インナーコラム4の位置調整を行なうには、インナーコラム4とアウターコラム3の締結を解除する。このためには、まず、操作レバー54を下方に揺動操作する。操作レバー54を下方に揺動操作することによって、操作レバー54と一体に設けられたカム手段52の回転カム52bが回転して、固定カム52aの山部と回転カム52bの谷部が重なり、操作軸方向の寸法が収縮し、操作軸51が緩む。これにより、アウターコラム3が弾性復元して、一対のクランプ部32間の間隔が拡がり、アウターコラム3の内周面とインナーコラム4の外周面との間の締結が解除される。
また、操作軸51が緩み、一対のクランプ部32が弾性復元することで、操作軸51が図5における右側へ引っ張られるため、摩擦ロック手段53では、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aの間の圧接が解除されるとともに、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aとの間の隙間が確保される。
アウターコラム3の内周面とインナーコラム4の外周面との圧接が解除されるとともに、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aが離間することで、インナーコラム4のチルト方向、およびテレスコ方向の位置調整を容易に行なうことができる。
以上、上記実施形態によれば、摩擦ロック手段53を設けることによって、アウターコラム3とインナーコラム4との間の摩擦力を増大することができるため、アウターコラム3にインナーコラム4を小さな操作力で締結することができる。
また、締結解除持には、アウターコラム3が弾性復元して、一対のクランプ部32の間隔が拡がると同時に、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aとの間の隙間が確保される。これにより、締結を解除し、インナーコラム4の位置調整を行なう際に生じる摩擦抵抗を抑制し、優れた操作性を発揮することができる。また、操作軸51を解除方向(図5における右側)に付勢する手段を別途設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。
スリット31が、テレスコ位置調整範囲における中間位置に位置するインナーコラム4の前端に対応する部位まで切込んでいることで、インナーコラム4が筒軸方向に移動する際に十分な剛性をアウターコラム3が備えつつ、小さな操作力でアウターコラム3を縮径することができる。
支持部材41をスリット31内に配置することで、インナーコラム4の軸周り方向に対する回り止め部材を別途設けることなく、回り止めを行なうことができる。
突出部33をスリット31に沿ってクランプ部32から延設することで、縮径の容易さを損なうことなくアウターコラム3の剛性を高めることができる。
テレスコ長孔33aを左側突出部33Lに設け、支持ピン33bをテレスコ長孔33a内を移動可能に貫通させることで、別途部材を設けることなく、テレスコ位置調整範囲を設定することができる。
組付孔33cを右側突出部33Rに設けることで、支持ピン33bの組付作業を容易に行なうことができる。
なお、上記実施の形態において、インナーコラム4は、2つの筒状部材を圧入して構成されており、乗員の二次衝突で互いに軸方向へ収縮可能としているが、1つの筒状部材としても良い。
1…ステアリングコラム装置
3…アウターコラム
3a…筒壁
4…インナーコラム
31…スリット
32…クランプ部
33…突出部
33a…テレスコ長孔
33b…支持ピン
33c…組付孔
51…操作軸
51a…段部
52…カム手段
53…摩擦ロック手段
53a…固定側摩擦板
53b…可動側摩擦板
53s…積層体
55…支持部材

Claims (6)

  1. 筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、
    該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、
    該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、
    筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、
    軸形状を有し、一端を一方のクランプ部の外面に係合させつつ、該一対のクランプ部を貫通して配置され、該一対のクランプ部間に位置する部位に、該一方のクランプ部側が該他方のクランプ部側よりも大径に設定された段部を備える操作軸と、
    該他方のクランプ部の外面側に位置する該操作軸上に配置された操作レバーを軸周りに締結方向に回動操作することで、操作軸方向の寸法が増大して、該クランプ部間が狭まり、該アウターコラムを縮径して、該インナーコラムに圧接するカム手段と、
    板状部材からなり、該インナーコラムに配設される可動側摩擦板と、板状部材からなり、該アウターコラムに配設される固定側摩擦板とを積層した積層体からなり、該クランプ部間における該操作軸上の該段部よりも小径側の部位が該積層体を積層方向に貫通し、該カム手段の操作軸方向の寸法が増大して、該操作軸がカム手段側に移動することによって、該段部と該他方のクランプ部の内面との間で、該可動側摩擦板と該固定側摩擦板が圧接される摩擦ロック手段とを備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記スリットは、
    前記アウターコラムの後端縁から、
    該アウターコラムの後端から挿入され、テレスコ位置調整範囲における中間位置に位置する前記インナーコラムの前端に対応する該アウターコラムの部位まで切込んでいることを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、
    前記スリット内に位置する前記インナーコラムの外周面上の部位に配置され、前記可動側摩擦板の一端を貫通する支持ピンを支持する支持部材を備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項3に記載のステアリングコラム装置において、
    前記スリットの後端側に前記一対のクランプ部が位置し、
    該一対のクランプ部の前端から該スリットの前端部まで該スリットに沿って一対の突出部が延設されていることを特徴とするステアリングコラム装置。
  5. 請求項4に記載のステアリングコラム装置において、
    一方の前記突出部に前記アウターコラムの筒軸方向に沿って開口し、前記支持ピンが該筒軸方向に沿って移動可能に貫通するテレスコ長孔を備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
  6. 請求項5に記載のステアリングコラム装置において、
    前記他方の突出部に、前記支持ピンの端面よりも大径に開口する組付孔を備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
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