JP6401562B2 - 消火設備用配管及び消火設備 - Google Patents

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本発明は、消火設備用配管及び消火設備に関する。
従来より消火設備用の管材として耐熱塩化ビニル管,架橋ポリエチレン管又はポリブテン等の合成樹脂製の配管が広く採用されている。このような合成樹脂製の配管は、管の切断や管同士の接続における施工性が良く、錆等も発生しないため耐久性が高く、又は消火設備に用いられる管材の運搬が容易となるという利点がある。一方、合成樹脂製の配管は、火炎によって溶融し、消火の機能を果たす前に損壊して漏水させてしまう可能性がある。そこで、耐火性を持たせた消火設備用の配管が各種開発されている(例えば、下記特許文献1)。
特許文献1において開示された耐熱性樹脂管は、架橋ポリエチレン管よりなる合成樹脂管の表層部を金属層とするべく、架橋ポリエチレン管の外周面に薄い柔軟性のある金属製テープを巻き付けて被覆し、耐火性を付与している。
特開2002−250481号公報
しかし、合成樹脂管の表層部に金属層を設けた配管は、製造において合成樹脂管の成形とは別に金属層を設ける工程が必要となるため、できるだけシンプルな製造工程で耐火性を付与したいという要望があった。
そこで、本発明は、簡便に製造可能でありかつ十分な耐火性を有した消火設備用配管を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の消火設備用配管は、合成樹脂製配管の周方向の少なくとも一部が、前記一部以外の部分よりも厚さ寸法が大きい第1の厚肉部となっており、前記合成樹脂製配管の軸線を中心として前記第1の厚肉部の反対側に位置する対向部が、前記第1の厚肉部及び前記対向部以外の部分よりも厚さ寸法が大きい第2の厚肉部となっており、前記第1の厚肉部又は前記第2の厚肉部の一方を鉛直方向下方に向け、同他方を鉛直方向上方に向け建物の天井に沿って水平方向に配設可能に形成されていることを特徴とする。
この構成により、本発明の消火設備用配管は、合成樹脂製配管の成形時に簡便に耐火性を付与することができる。また、火災時において、火炎は下方から徐々に天井に及び、天井を伝って広がって、部屋自体も上方が高温になる。従って、天井に配した合成樹脂製配管は下面側のみならず上面側が火炎及び高温の影響を受けやすくなるが、本発明の消火設備用配管は、天井に配した際にその下方側又は上方側の一方を保護することができる。
火炎は先端の方が高温であり、また火炎は天井を伝って広がり部屋自体も上方が高温になるため、天井に配した合成樹脂製配管の下面側及び上面側が火炎や高温の影響を受けるが、上記構成により合成樹脂製配管の下面側及び上面側の双方に対応することができる。
本発明の参考例の消火設備用配管では、合成樹脂製配管の周方向の少なくとも一部が、前記一部以外の部分よりも厚さ寸法が大きい第1の厚肉部となっており、前記第1の厚肉部を鉛直方向下方又は上方に向けて建物の天井に沿って水平方向に配設可能に形成され、前記厚肉部は、前記合成樹脂製配管の内周面の軸線を外周面の軸線に対して偏芯させて形成されていてもよい。
この構成により、本発明の参考例の消火設備用配管は、合成樹脂製配管の成形時に簡便に耐火性を付与することができる。また、火災時において、火炎は下方から徐々に天井に及び、天井を伝って広がって、部屋自体も上方が高温になる。従って、天井に配した合成樹脂製配管は下面側のみならず上面側が火炎及び高温の影響を受けやすくなるが、本発明の消火設備用配管は、天井に配した際にその下方側又は上方側の一方を保護することができる。そして、合成樹脂製の配管の内周面の軸線と外周面の軸線とをずらすことで簡便に厚肉部を形成し耐火性を付与することができる。
本発明の前記第1の厚肉部及び前記第2の厚肉部は、前記合成樹脂製配管の外形及び内形の少なくとも一方を断面視楕円形にして形成されていてもよい。
この構成により、本発明の消火設備用配管は、第1の厚肉部及び第2の厚肉部を簡便に形成し耐火性を付与することができる。
本発明の消火設備は、上記いずれかの消火設備用配管を、前記第1の厚肉部を鉛直方向下方又は上方に向けて前記天井に配設していることを特徴とする。
この構成により、消火設備に耐火性を付与することができる。
本発明は、合成樹脂製配管の周方向の一部及び前記合成樹脂製配管の軸線を中心として前記一部の反対側に位置する対向部の少なくともいずれか一方が、前記一部及び前記対向部以外の部分よりも融点の高い樹脂材料を含んで形成された延焼防止部となっており、前記延焼防止部を鉛直方向下方又は上方に向けて建物の天井に沿って水平方向に配設可能に形成されていることを特徴とする。
この構成により、消火設備用配管の耐火性を高めることができる。
本発明の前記延焼防止部が、それ以外の部分よりも厚さ寸法の大きい厚肉部となっていてもよい。
この構成によれば、消火設備用配管の耐火性が一層向上する。
本発明の消火設備は、上記いずれかに記載の消火設備用配管を、前記延焼防止部を鉛直方向下方に向けて前記天井に配設していることを特徴とする。
この構成によれば、消火設備の耐火性が向上する。
本発明に係る消火設備用配管は、シンプルな製造方法により耐火性を付与することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る消火設備を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る消火設備用配管をその軸線に直交する方向から視た断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る消火設備用配管をその軸線に直交する方向から視た断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る消火設備用配管をその軸線に直交する方向から視た断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る消火設備用配管をその軸線に直交する方向から視た断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る消火設備用配管をその軸線に直交する方向から視た断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態から第3の実施の形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図は模式的なものであり、後述する内径,外径,配管の肉厚の比率,管路の偏芯度,管路と中空部の断面積の比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の消火設備1は、建物の天井6に水平方向に配設されるものであり、消火設備用配管2,2・・と、消火設備用配管2,2同士を接続するチーズ(継手)3と、チーズ3の枝管3aに装着されるスプリンクラーヘッド4と、送水用ポンプ5とを備えている。
複数の消火設備用配管2,2は、チーズ3により互いに接続された状態で、後述する第1の厚肉部12を鉛直方向下方に向けて天井6に配設されている。
スプリンクラーヘッド4は、チーズ3の枝管3aに装着されており、水等の消化液の噴射部(不図示)を室内に向けて設置されている。消火設備用配管2,スプリンクラーヘッド4及びこれらを連結させるチーズ3が天井裏6aに配設されている場合、スプリンクラーヘッド4は、天井6に形成された貫通孔7に噴射部を挿入させ、噴射部を室内に向けて設置されている。
消火設備用配管2は、塩化ビニル管や塩素化塩化ビニル管,ポリエチレン管,架橋ポリエチレン管等の合成樹脂材料を用いた配管により形成されている。
図2に示すように、消火用液を送水する合成樹脂製配管(以下、単に「配管」という)2aの内周面10の軸線L1は、外周面11の軸線L2に対して偏芯して形成されている。軸線L1と軸線L2とを結んだ線上の位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部12は、第1の厚肉部となっており(以下、「位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部12」を「第1の厚肉部12」ともいう)、第1の厚肉部12以外の部分よりも厚さ寸法が大きく形成されている。言い換えると、配管2aは、厚肉に形成された第1の厚肉部12と第1の厚肉部12よりも薄肉に形成された部分とにより形成されている。また、第1の厚肉部12は、配管2aにおいて最も厚肉に形成された位置P1を中心に時計回りに90度の位置P2から反時計回りに90度の位置P3に亘って形成されている。
配管2aのうち最も薄肉である位置P4には、鉛直方向上方又は下方に向ける位置を示す表示13が設けられている。
以上の構成を有する消火設備用配管2は、本実施形態では最も厚肉となっている位置P1が最下点に位置するように図1に示す天井6又は天井裏6aに配される(以下、厚肉となっている「位置P1」を「最下点P1」とも言う)。
このように、消火設備用配管2は、配管2aの位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部を第1の厚肉部12として、表示13を以って、第1の厚肉部12を鉛直方向下方に向けて天井6に配設可能に形成されている。そして、消火設備1(図1を参照。以下同様)は、消火設備用配管2の第1の厚肉部12を鉛直方向下方に向けて配設しているため、下方から火炎が回っても配管2aが溶融して配管2aに孔が開く等の損壊を生じるまでに時間を稼ぐことができる。したがって、消火設備用配管2及び消火設備1は、消火設備1が作動する前に消火設備1の機能を損なわせてしまうということを防止することができるという効果を奏する。
(第1の実施形態の変形例1)
次に、消火設備用配管2及び消火設備1の第1の実施形態の変形例1について図3を用いて説明する。第1の実施形態の変形例1の消火設備用配管2は、第1の厚肉部12に中空部15が形成されている。
中空部15は、配管2aの軸線L2方向に直交する断面視で水平方向に長い楕円形に形成されており、配管2aの長手方向(紙面奥行き方向)に延在するように形成されている。その結果、内周面10により形成された管路16と中空部15との間には、第1の厚肉部12の一部により形成された隔壁部17が形成されている。なお、中空部15は、配管2aの長手方向の一端から他端に向かって連続的に形成されていても、間欠的に複数形成されていてもよい。この中空部15は、第1の厚肉部12内に空気層を形成することで断熱機能を付与している。
以上の構成により、第1実施形態の変形例1の第1の厚肉部12は、消火設備用配管2の下方から火炎が回っても中空部15の断熱機能により、隔壁部17の温度上昇を抑制することができる。したがって、第1の実施形態の変形例1の消火設備用配管2及び消火設備1は、耐火性が一層高まり、火災により消火設備1が作動する前に配管2aが損壊することを一層効果的に防止することができるという効果を奏する。また、消火設備用配管2は、配管2aの成形時に中空部15を形成すればよいため、簡便に製造することができるという効果を奏する。なお、中空部15の形状は、楕円形に限らず正円形でもその他の多角形に形成されたものであってもよい。
(第1の実施形態の変形例2)
次に、消火設備用配管2及び消火設備1の第1の実施形態の変形例2について図4を用いて説明する。第1の実施形態の変形例2の消火設備用配管2は、図4に示すように、第1の厚肉部12に形成された中空部15に水X1又は消火剤X2が挿入されている。
本変形例2において、中空部15は、配管2aの一端から他端に亘って連続して形成されており、水X1又は消火剤X2を挿入した上で封止されている。
以上の構成により、消火設備用配管2及び消火設備1は、中空部15に水X1が充填されている場合には、第1の厚肉部12の温度上昇を抑制して配管2aの損壊を効果的に防止することができるという効果を奏する。
また、消火設備用配管2及び消火設備1は、中空部15に消火剤X2が充填されている場合には、火炎により中空部15の外周面11側に位置する第1の厚肉部12の一部18に孔が開いたり破断したりした際に、消火剤X2を投下して火災の鎮静化を補助することができる。また、消火設備用配管2及び消火設備1は、中空部15の隔壁部17側の壁面17aに消火剤が付着しているため、隔壁部17の延焼を効果的に防止し、火災時に消火設備用配管2及び消火設備1をより効果的に維持することができるという効果を奏する。
また更に、消火設備用配管2は、位置P1を鉛直方向下方に向けて配される構成となっているが、位置P1を鉛直方向上方に向けて配されるものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について図5を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の消火設備用配管20及び消火設備1は、少なくとも第1の厚肉部12の最下点P1側の肉部19が、配管20aのそれ以外の部分の樹脂材料よりも融点が高い樹脂材料を含んで一体的に成形されている。この構成において最下点P1側の肉部は延焼防止部19を構成している。
延焼防止部19は、具体的には、架橋ポリエチレン管よりも融点の高い材料や、燃焼時に有毒なガスが出ない材料で形成されていることが好ましく、消火設備用配管2と同じ合成樹脂材料に耐火性や難燃性を有する材料を配合した樹脂材料を用いるのが成形性や製造上の点で好ましい。
耐火性や難燃性を有する材料としては燃焼時の難燃性を高めるためのものであれば特に限定されるものではないが、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、ハイドロタルサイト、二酸化アンチモン、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等の酸化アンチモン、三酸化モリブデン、二硫化モリブデン、アンモニウムモリブデート等のモリブデン化合物、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロムエタン、テトラブロムエタン、テトラブロムエタン等の臭素系化合物、トリフェニルフォスフェート、アンモニウムポリフォスフェート等のリン系化合物、ホウ酸カルシウム、ホウ酸亜鉛などが挙げられる。
また、熱により膨張して耐火性を発現する材料を用いても良く、例えば、膨張性黒鉛、ホウ砂ひる石、パーライトなどの無機系膨張剤や、アゾジカルボンアミド、アゾジアミノベンゼン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジメチルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドなどの有機系膨張剤が挙げられる。
この構成により、消火設備用配管20及び消火設備1は、火災時に配管20aへの延焼を防止することができるため、消火設備1が作動するまで消火設備用配管20を損傷させることを防止することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態において、延焼防止部19は、第1の厚肉部12の下方側の一部に形成された構成となっているが、第1の厚肉部12の全体がそれ以外の部分14よりも融点の高い樹脂材料により形成されていてもよい。
また、位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部12はそれ以外の部分14よりも厚さ寸法が大きく形成された第1の厚肉部12を形成した構成となっているが、配管20aは肉厚が一定に形成され、位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部12の少なくとも下方側の一部が延焼防止部19を形成していてもよい。
更に、本実施形態において、延焼防止部19は、配管2aの最も外表面側に形成された構成となっているがこれに限定されるものではなく、位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部12の中間層又は管路16側に設けられたものであってもよい。
また更に、延焼防止部19は、位置P1を鉛直方向下方に向けて図1に示す天井6に配される構成となっているが、位置P1を鉛直方向上方に向けて配されるものであってもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態又は第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の消火設備用配管30及び消火設備1は、配管30aの軸線L1(L2)を中心として第1の厚肉部12の反対側に位置する対向部14が、第1の厚肉部12又は対向部14以外の部分(具体的には配管30aが天井6に配された際の管側部31,31)よりも厚さ寸法が大きい第2の厚肉部(以下、「対向部14」を「第2の肉厚部14」ともいう)となっている。
言い換えると、配管30aは、第1の厚肉部12と軸線L1を中心とする反対側に第2の厚肉部14とを備え、これら第1の厚肉部12と第2の厚肉部14との間に薄肉部となる管側部31,31を備えている。
そして、消火設備用配管30及び消火設備1は、第1の厚肉部12を鉛直方向下方に向け、第2の厚肉部14を鉛直方向上方に向け(すなわち天井6に対向配置させて)、天井6に沿って水平方向に配設されている。なお、消火設備用配管30及び消火設備1は、第2の厚肉部14を鉛直方向下方に向け、第1の厚肉部12を鉛直方向上方に向け(すなわち天井6に対向配置させて)、天井6に沿って水平方向に配設されていてもよい。
本実施形態において、配管30aの外周面11の断面形状は鉛直方向に長い楕円形に形成され、内周面10の断面形状は略正円に形成され、外周面11の軸線L1と内周面10の軸線L2とを一致させている。配管30aをこのように構成することにより、第1の厚肉部12と第2の厚肉部14とが形成されている。
また、位置P1及び位置P4のいずれか一方(双方であってもよい)に鉛直方向上方又は下方に向けるべき方向を示す表示13が形成されている。
火災が発生した場合、火炎は先ず第1の厚肉部12に達し、その後、最も高温になる火炎の先端は配管30aを覆った際に第2の厚肉部14に及ぶため、第1の厚肉部12と第2の厚肉部14とが配管30aの側部よりも早く燃焼する傾向がある。
しかし、消火設備用配管30及び消火設備1は、配管30aの位置P1を中心とする第1の厚肉部12及び位置P4を中心とする第2の厚肉部14を厚肉に形成しているため、燃焼が早い傾向のある部分を有効に保護することができるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、第1の厚肉部12と第2の厚肉部14とは、外周面11の断面形状を略正円とし、内周面10の断面形状を水平方向に長い楕円形にして形成したものであってもよい。
また、仮想線で示すように、第1の厚肉部12及び第2の肉厚部14のいずれか一方又は双方には、中空部15,35が形成されていてもよく、更に中空部15,35には水X1又は消火剤X2が封入されているとなおよい。
以上、本発明の第1の実施形態,その変形例,第2の実施形態,及び第3の実施形態について説明したが、本発明は上記した例に限定されるものではなく、これらを適宜組み合わせる等して適用することができる。
1 消火設備
2 消火設備用配管
2a 配管(合成樹脂製配管)
6 天井
10 内周面
11 外周面
12 位置P1を中心とする配管2aの周方向の一部,第1の厚肉部
13 表示
14 対向部,第2の肉厚部
15 中空部
19 延焼防止部
L1 軸線
L2 軸線
X1 水
X2 消火剤

Claims (6)

  1. 合成樹脂製配管の周方向の少なくとも一部が、前記一部以外の部分よりも厚さ寸法が大きい第1の厚肉部となっており、
    前記合成樹脂製配管の軸線を中心として前記第1の厚肉部の反対側に位置する対向部が、前記第1の厚肉部及び前記対向部以外の部分よりも厚さ寸法が大きい第2の厚肉部となっており、
    前記第1の厚肉部又は前記第2の厚肉部の一方を鉛直方向下方に向け、同他方を鉛直方向上方に向け建物の天井に沿って水平方向に配設可能に形成されていることを特徴とする消火設備用配管。
  2. 前記第1の厚肉部及び前記第2の厚肉部は、前記合成樹脂製配管の外形及び内形の少なくとも一方を断面視楕円形にして形成されていることを特徴とする請求項に記載の消火設備用配管。
  3. 請求項1または2に記載の消火設備用配管を、前記第1の厚肉部を鉛直方向下方又は上方に向けて前記天井に配設していることを特徴とする消火設備。
  4. 合成樹脂製配管の周方向の一部及び前記合成樹脂製配管の軸線を中心として前記一部の反対側に位置する対向部の少なくともいずれか一方が、前記一部及び前記対向部以外の部分よりも融点の高い樹脂材料を含んで形成された延焼防止部となっており、前記延焼防止部を鉛直方向下方又は上方に向けて建物の天井に沿って水平方向に配設可能に形成されていることを特徴とする消火設備用配管。
  5. 前記延焼防止部が、それ以外の部分よりも厚さ寸法の大きい厚肉部となっていることを特徴とする請求項に記載の消火設備用配管。
  6. 請求項又はに記載の消火設備用配管を、前記延焼防止部を鉛直方向下方又は上方に向けて前記天井に配設していることを特徴とする消火設備。
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