JP6399934B2 - ベルト式無段変速機における回転軸の支持構造 - Google Patents

ベルト式無段変速機における回転軸の支持構造 Download PDF

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Description

本発明は、ベルト式無段変速機における回転軸の支持構造に関する。
車両用のベルト式無段変速機は、プライマリプーリとセカンダリプーリとにベルトを巻き掛けた基本構成を有しており、これらプライマリプーリとセカンダリプーリのプーリ軸は、ケース(変速機ケース)に設けたリング状の支持部で、ベアリングを介して回転可能に支持されている。
ケースの支持部には、プライマリプーリとセカンダリプーリとの間で回転駆動力を伝達している時に、プーリ軸の径方向に向かう大きな荷重が作用するので、従来のケースでは、例えば、支持部の径方向の厚みを全周に亘って厚くすることなどにより、支持部の剛性強度を高めていた。
また、特許文献1には、プライマリプーリのプーリ軸を支持する支持部と、セカンダリプーリのプーリ軸を支持する支持部とに、補強用の支柱部を掛け渡して設けることで、これら支持部の剛性強度を高めることが開示されている。
特開2009−68693号公報
しかし、支持部の径方向の厚みを単純に厚くすると、支持部の剛性強度を高めることができるものの、ケースの質量が増加するため、ベルト式無段変速機を搭載した車両の燃費が悪化してしまう。
そこで、ケースの質量増加を避けつつ、プーリ軸を支持する支持部の剛性強度を高めることが求められている。
本発明は、
動力伝達時に回転する回転軸を、ケースの壁部から突出形成された円筒状の支持部の内周で支持させたベルト式無段変速機における回転軸の支持構造において、
前記回転軸の軸方向から見た前記支持部の径方向の厚みであって、動力伝達時に前記回転軸から作用する荷重が最大となる部位を基準とした所定の角度範囲の厚みを、前記所定の角度範囲外の厚みよりも厚くしており、
前記支持部における前記動力伝達時に前記回転軸から作用する荷重が最大となる部位の外周から、前記支持部の突出方向と同方向に前記壁部から突出するリブを、前記径方向に延出して形成し、
前記壁部における前記リブの延長線上の所定範囲を、前記支持部の突出方向と同方向に窪ませて、前記リブの延長線上に前記支持部の突出方向と同方向に膨出する膨出部を形成し、
前記リブの先端を、前記膨出部に接続した構成のベルト式無段変速機における回転軸の支持構造とした。

支持部では、動力伝達時に回転軸から作用する荷重の方向は変わらないので、上記のように構成して、支持部における荷重が最大となる部位を基準とした所定範囲の径方向の厚みを厚くして所定範囲の剛性強度を高めるだけで、支持部の径方向の厚みを厚くする部分を必要最小限に抑えてケースの質量増加を避けつつ、動力伝達時に回転軸から作用する荷重に耐えうる剛性強度を支持部に持たせることができる。
実施の形態にかかる支持構造を採用したベルト式無段変速機の模式図である。 サイドカバーにおける支持構造を説明する図である。 サイドカバーにおける支持構造を説明する図である。 サイドカバーにおける支持構造を説明する図である。 支持部に作用する荷重の方向を説明する図である。
図1は、実施の形態にかかる支持構造を採用したベルト式無段変速機1の要部構成を模式的に示した図である。
ベルト式無段変速機1は、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3とにベルト4を巻き掛けた基本構成を有しており、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3におけるベルト4の巻き掛け半径を調整することで、所望の変速比を実現するように構成されている。
プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3は、固定円錐板21、31と、可動円錐板22、32と、を有しており、可動円錐板22、32は、固定円錐板21、31のプーリ軸210、310で、回転軸X1、X2方向に移動可能に設けられている。
固定円錐板21は、プーリ軸210の長手方向の一端210a側の外周が、変速機ケース5に設けた支持部51で、ベアリング71を介して回転可能に支持されており、他端210bの外周が、変速機ケース5の開口を塞ぐサイドカバー6の支持部61で、ベアリング72を介して回転可能に支持されている。
プーリ軸210内には、当該プーリ軸210の他端210bに開口する油路211が設けられており、プーリ軸210の他端210bは、円筒状の支持部51の内側で、サイドカバー6の壁部60から突出する円筒状の軸部63に外挿されて、回転可能に支持されている。
プーリ軸210の一端210aには、歯車81が外挿して取り付けられており、図示しない駆動源側からの回転駆動力が、この歯車81を介してプライマリプーリ2に伝達されるようになっている。
固定円錐板31は、プーリ軸310の長手方向の一端310aが、サイドカバー6の支持部62で、ベアリング73を介して回転可能に支持されており、他端310bの外周が、変速機ケース5に設けた支持部52で、ベアリング74を介して回転可能に支持されている。
プーリ軸310内には、当該プーリ軸310の一端310aに開口する油路311が設けられており、プーリ軸310の一端310aは、円筒状の支持部52の内側で、サイドカバー6の壁部60から突出する円筒状の軸部64に外挿されて、回転可能に支持されている。
プーリ軸310の他端310bには、図示しない差動装置側に回転を伝達する回転伝達軸82がスプライン嵌合しており、ベルト4を介してプライマリプーリ2側から伝達された回転駆動力が、セカンダリプーリ3を介して、差動装置側に伝達されるようになっている。
図2は、サイドカバー6を説明する図であり、(a)は、サイドカバー6の斜視図であり、(b)は、サイドカバー6を変速機ケース5側から見た平面図であって、要部を拡大して示す図である。
図3は、サイドカバー6を説明する図であり、(a)は、サイドカバー6を変速機ケース5側から見た平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、(a)におけるB−B断面図である。
図4は、サイドカバー6を説明する図であって、図3の(c)におけるC−C断面図である。
なお、図2および図3の(a)では、図面での各部位の形状の理解を容易にするために、サイドカバー6の外周を囲む周壁部601の変速機ケース5との接合面6aと、支持部61、62や軸部63、64の変速機ケース5側の端面などに、ハッチングを付して示している。
さらに、図2の(b)では、サイドカバー6の壁部60の紙面手前側の面の形状のうち、実施の形態にかかる支持構造に関係する部分のみを示していると共に、支持部62内に挿入されたベアリング73を仮想線で示している。
図2および図3に示すように、サイドカバー6の壁部60では、壁部60の外周を全周に亘って囲む周壁部601の内側で、プーリ軸210の支持部61と、プーリ軸310の支持部62とが、サイドカバー6の長手方向に間隔を開けて設けられている。
これら支持部61、62は、壁部60における変速機ケース5側の面60a(図3の(c)参照)から、周壁部601と同方向に突出して設けられており、回転軸X1、X2の軸方向から見てリング状を成す支持部61、62は、周壁部601との間にも間隙を持って配置されている(図3の(a)参照)。
ここで、ベルト式無段変速機1では、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間での回転駆動力の伝達時(トルクの伝達時)に、プーリ軸210、310を回転軸X1、X2に対して傾ける方向に作用する応力が、プーリ軸210、310を支持する支持部61、62に作用する。
そのため、サイドカバー6の支持部61、62には、プーリ軸210、310が回転軸X1、X2に対して傾くことを防止できる剛性強度が必要とされており、実施の形態では、支持部62の一部に、回転軸X2の軸方向から見た径方向の厚みW2が支持部62における基準となる部位621の径方向の厚みW1よりも厚い厚肉部622を設けて、プーリ軸310の一端を支持する支持部62の剛性強度を高めている。
ここで、支持部62において厚肉部622は、回転軸X2周りの周方向の所定の角度範囲θに設けられており、プーリ軸310が回転軸X2に対して傾くことを防止できる最小限の剛性強度が、支持部62において少なくとも確保されるようにされている。
ここで、支持部62における厚肉部622が設けられる角度範囲θの設定を、プーリ軸310に外挿されたベアリング73(ボールBa)に作用する荷重に基づいて説明する。
図5は、ベアリング73のボールBaが9個である場合を例に挙げて、各ボールBa(Ba1〜Ba9)に作用する荷重(Ball Load)の大きさと、支持部62における厚肉部622が設けられた角度範囲θとの関係を説明する図である。
図5の(a)では、回転軸X2周りに40°間隔で配置された各ボールBa(Ba1〜Ba9)に作用する荷重の大きさを、矢印の長さで示しており、(b)では、各ボールBa(Ba1〜Ba9)に作用する荷重の大きさを、Ball Road(N)を縦軸とした棒グラフで示している。
プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でトルクの伝達が行われているときには、プーリ軸310を回転軸X2に対して傾ける方向に作用する応力が、ベアリング73を介して支持部62に作用する。
本願発明者は、ベアリング73の各ボールBaに作用する荷重であって、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に作用する荷重の大きさをシミュレーションなどにより算出したところ、荷重が最大となるボールBaは、プライマリプーリ2の回転軸X1とセカンダリプーリ3の回転軸X2とを結ぶ線分Ln上のボールBaでないことを見いだした。
これは、プライマリプーリ2のプーリ軸210と、セカンダリプーリ3のプーリ軸310には、自動変速機の他のギヤが噛合しているので、プーリ軸210とプーリ軸310とには、プーリ軸210とプーリ軸310に巻き掛けたベルト4からの応力(プーリ軸210とプーリ軸310の軸間距離を狭める方向の応力)だけではく、ギヤのかみ合い部分に作用する応力も作用するためである。
そして、(1)荷重が最大となるボールBaの回転軸X2周りの角度位置は、常に同じとなること、(2)作用する荷重が最も大きいボールBaを基準(中心)として、所定の角度範囲θの部位の支持部62の径方向の厚みW2を、他の部位621の基準となる厚みW1よりも厚肉で形成して厚肉部622とすることで、プーリ軸310の回転軸X2に対する傾きを抑えられる剛性強度を、支持部62に持たせることができること、を本願発明者は見いだした。
ここで、図5に示すように、回転軸X2周りの周方向に40°間隔でボールBaが設けられた場合について、トルクの伝達時に各ボールBaに作用する荷重(Ball Road)を算出したところ、荷重が最大となるボールBa1と、このボールBa1に隣接するボールBa2、Ba9に作用する荷重が、他のボールBa3〜Ba8に比べて顕著に大きくなること見いだした。
そのため、実施の形態では、支持部62において、荷重が最大となるボールBa1と、このボールBa1に隣接するボールBa2、Ba9が少なくとも含まれる角度範囲の部分が厚肉部622となるように、荷重が最大となるボールBa1の回転軸X2周りの角度位置を基準(中心)とした120°の範囲(θ=120°)を厚肉部622としている。
さらに、図2の(b)に示すように、実施の形態では、支持部62の剛性強度をより高めるために、サイドカバー6の壁部60に、支持部62と同方向に突出するリブ65を設けている。
このリブ65は、支持部62における作用する荷重が最大となる部位(ボールBa1を支持する部位)の外周から、回転軸X2の径方向に直線状に延出して設けられている。
ここで、サイドカバー6の壁部60では、リブ65の延長線Lm上の所定範囲の領域(図中、符号Aで囲んだ領域)を、支持部62の突出方向と同じ方向に窪ませて形成した膨出部66が設けられている。
この膨出部66は、壁部60の変速機ケース5側の面60a(図3の(c)参照)から、支持部62の突出方向と同方向に膨出しており、リブ65は、支持部62の外周から膨出部66に及ぶ長さL1で形成されて、支持部62と膨出部66とを接続している。
膨出部66は、支持部62の突出方向で壁部60から最も離れた位置に配置される頂部661と、頂部661の周縁を囲む周壁部662、663、664と、から構成されており、サイドカバー6の壁部60では、膨出部66の裏側に、支持部62の突出方向と同じ方向に窪んだ空間Sが形成されている。
頂部661は、支持部62の外周から延びるリブ65の延長線Lm上に位置しており、この頂部661の支持部62側に位置する周壁部662は、支持部62に向かうにつれて壁部60からの突出高さhが低くなる向きで傾斜している(図3の(c)参照)。
周壁部662の外周662aには、支持部62から延びるリブ65が接続されており、このリブ65の上端辺65aは、壁部60側に窪んだ弧状を成している。
リブ65の先端と周壁部662との接続点Pの壁部60からの高さhaは、頂部661の壁部60(面60a)からの高さhよりも若干低くなっており、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、支持部62からリブ65に作用した応力が、周壁部662側から膨出部66に入力されるようになっている。
周壁部663、664は、リブ65の延長線Lmを挟んだ一方側(支持部61側)と他方側(支持部61とは反対側)に位置している(図2の(b)参照)。
周壁部663は、支持部61に近づくにつれて壁部60の面60aに近づく方向に緩やかに傾斜しており、周壁部664は、壁部60の面60aに略直交する角度で設けられている(図3の(b)参照)。
図4に示すように、周壁部663と周壁部664は、空間Sを挟んでほぼ並行に位置しており、これら周壁部663、664のリブ65側が、周壁部663を介してリブ65に接続されている。
そのため、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、支持部62を介してリブ65に作用する応力は、膨出部66の周壁部663、664に分散して伝達されるようになっている(図4、黒矢印参照)。
さらに、これら周壁部662、663、664は、前記した頂部661の外周に沿って設けられているので、支持部62を介してリブ65に作用する応力は、頂部661にも分散して伝達されるようになっている。
そのため、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、リブ65に支持部62側から作用する応力が膨出部66の部分で吸収されるので、リブ65による支持部62の支持強度が確保されて、支持部62の変形を好適に抑制できるようになっている。
さらに、周壁部663と周壁部664のリブ65とは反対側は、油路67aを囲む円筒状のボス部67と油路68aを囲む円筒状のボス部68にそれぞれ接続されており、膨出部66全体の剛性強度が高められている。
そのため、支持部61の剛性強度が、膨出部66と、この膨出部66と支持部61とを接続するリブ65により高められる結果、プーリ軸310を回転軸X2に対して傾けることなく支持するのに必要な剛性強度を、支持部61において確保できる。
以上の通り、実施の形態では、
(1)動力伝達時に回転するプーリ軸310(回転軸)を、サイドカバー6(ケース)の壁部60から突出形成された円筒状の支持部62の内周62aで、ベアリング73を介して回転可能に支持させたサイドカバー6におけるプーリ軸310の支持構造において、
プーリ軸310の回転軸X2方向から見た支持部62の径方向の厚みであって、動力伝達時にプーリ軸310からベアリング73を介して作用する荷重が最大となる部位を基準(中心)とした所定の角度範囲θの厚みを、所定の角度範囲外の部位621の厚みよりも厚くして、支持部62の一部に厚肉部622を設けた構成とした。
支持部62では、動力伝達時にプーリ軸310から作用する荷重の方向は変わらないので、上記のように構成して、支持部62における荷重が最大となる部位を基準とした所定の角度範囲θの部分を厚肉部622として剛性強度を高めるだけで、支持部62の径方向の厚みを厚くする部分を必要最小限に抑えてケースの質量増加を避けつつ、動力伝達時にプーリ軸310から作用する荷重に耐えうる剛性強度を支持部62に持たせることができる。
(2)支持部62における動力伝達時にプーリ軸310から作用する荷重が最大となる部位である厚肉部622の外周から、支持部62の突出方向と同方向に壁部60から突出するリブ65を、回転軸X2の径方向に延出して形成し、
壁部60におけるリブ65の延長線Lm上の所定範囲を、支持部62の突出方向と同方向に窪ませて、リブ65の延長線Lm上に、支持部62の突出方向と同方向に膨出する膨出部66を形成し、
リブ65を支持部62の厚肉部622の外周から膨出部66まで及ぶ長さL1で設けて、リブ65の先端を膨出部66に接続した構成とした。
このように構成すると、壁部60に設けたリブ65により、動力伝達時にプーリ軸310から作用する荷重が最大となる部位である厚肉部622の外周が支持されるので、支持部62の剛性強度がより向上すると共に、リブ65の外径側が膨出部66に支持されるので、リブ65による支持部62の支持強度も向上する。
さらに、膨出部66が、壁部60におけるリブ65の延長線Lm上の所定範囲を、支持部62の突出方向と同方向に窪ませて形成されており、膨出部66の裏側に空間Sが形成されて、膨出部66が中実に形成されていないので、支持部62の支持強度を向上させつつ、サイドカバー6の重量増加を防ぐことができる。これにより、ベルト式無段変速機1を搭載した車両の燃費の向上が期待される。
(3)膨出部66は、リブ65の延長線Lm上に位置すると共に、壁部60の面60aから支持部62の突出方向に所定高さh離れた位置に配置される頂部661と、頂部661の周縁を囲む周壁部662、663、664と、を有して中空の箱状に形成されており、リブ65の先端を、これら周壁部662、663、664のうち、支持部62側に位置する周壁部662に接続した構成とした。
このように構成すると、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、リブ65の外径側が周壁部662に支持されるので、リブ65による支持部62の支持強度も向上する。
また、リブ65に作用する応力が、中空の箱状を成す膨出部66の部分で吸収されるので、膨出部66でのリブ65の支持強度が向上するので、このリブ65により支持されている支持部62のリブによる支持強度が向上する結果、支持部62の剛性強度を高めることができる。
(4)頂部661の周縁を囲む周壁部は、リブ65の延長線Lmを挟んで一方側と他方側に位置する周壁部663(第1周壁部)および周壁部664(第2周壁部)と、周壁部663と周壁部664の支持部62側を接続すると共にリブ65が接続された周壁部662(第3周壁部)と、を有している構成とした。
このように構成すると、プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、支持部62を介してリブ65に作用する応力は、膨出部66の頂部661と、周壁部662と、周壁部663と、周壁部664とに分散して伝達されるので、リブ65に作用する応力が、膨出部66の部分で吸収されて、リブ65を介して入力される応力で膨出部66が変形することがない。これにより、膨出部66でのリブ65の支持強度が一層向上する結果、リブ65による支持部62の支持強度が一層向上して、支持部62の剛性強度を一層高めることができる。
(5)周壁部663と周壁部664の支持部62とは反対側は、油路67a、68aを囲む円筒状のボス部67、68(壁部)に接続されている構成とした。
このように構成すると、油路67a、68aを囲むボス部67、68の剛性強度が高いので、この剛性強度の高いボス部67、68で、膨出部66の周壁部663、664が支持される結果、膨出部66全体の剛性強度をより高めることができる。
これにより、リブ65による支持部62の支持強度をより向上する結果、支持部62の剛性強度を一層高めることができる。
(6)サイドカバー6は、プライマリプーリ2のプーリ軸210を支持する支持部61(第1の支持部)と、セカンダリプーリ3のプーリ軸310を支持する支持部62(第2の支持部)と、を有しており、
リブ65は、支持部62の外周から当該支持部62で支持されたプーリ軸310の径方向に延出して設けられていると共に、リブ65の延出方向は、支持部61で支持されたプーリ軸210の回転軸X1(回転中心)と支持部62で支持されたプーリ軸310の回転軸(回転中心)とを結ぶ線分Lnに対して、所定角度傾斜した方向である構成とした。
プライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間でのトルクの伝達時に、プーリ軸310から作用する荷重が最大となる部位の回転軸X2から見た方向は、プライマリプーリ2の回転軸X1とセカンダリプーリ3の回転軸X2とを結ぶ線分Ln上から外れるので、上記のように構成することで、荷重が最大となる部位の剛性強度を確保して、トルクの伝達時にプーリ軸310が傾くことを好適に防止できる。
特に、支持部62の径方向の厚みを全周に亘って厚くする必要がないので、ケースの質量増加を避けつつ、プーリ軸を支持する支持部の剛性強度を高めることができる。
前記した実施の形態では、セカンダリプーリ3のプーリ軸310を支持する支持部62にリブ65を設けた場合を例示したが、プライマリプーリ2のプーリ軸210を支持する支持部61にもリブを設けても良い。
1 ベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 ベルト
5 変速機ケース
6 サイドカバー
21、31 固定円錐板
22、32 可動円錐板
60 壁部
60a 面
61 支持部
62 支持部
62a 内周
63 軸部
64 軸部
65 リブ
66 膨出部
67 ボス部
67a 油路
68 ボス部
68a 油路
71〜74 ベアリング
210 プーリ軸
310 プーリ軸
601 周壁部
622 厚肉部
661 頂部
662、663、664 周壁部
Ba(Ba1〜Ba9) ボール
Ln 線分
Lm 延長線
P 接続点
S 空間
X1、X2 回転軸

Claims (5)

  1. 動力伝達時に回転する回転軸を、ケースの壁部から突出形成された円筒状の支持部の内周で支持させたベルト式無段変速機における回転軸の支持構造において、
    前記回転軸の軸方向から見た前記支持部の径方向の厚みであって、動力伝達時に前記回転軸から作用する荷重が最大となる部位を基準とした所定の角度範囲の厚みを、前記所定の角度範囲外の厚みよりも厚くしており、
    前記支持部における前記動力伝達時に前記回転軸から作用する荷重が最大となる部位の外周から、前記支持部の突出方向と同方向に前記壁部から突出するリブを、前記径方向に延出して形成し、
    前記壁部における前記リブの延長線上の所定範囲を、前記支持部の突出方向と同方向に窪ませて、前記リブの延長線上に前記支持部の突出方向と同方向に膨出する膨出部を形成し、
    前記リブの先端を、前記膨出部に接続したことを特徴とするベルト式無段変速機における回転軸の支持構造。
  2. 前記膨出部は、
    前記リブの延長線上に位置する頂部と、
    当該頂部の周縁を囲む周壁部と、を有しており、
    前記リブの先端を、前記周壁部における前記支持部側の面に接続したことを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機における回転軸の支持構造。
  3. 前記周壁部は、前記リブの延長線を挟んで一方側と他方側に位置する第1周壁部および第2周壁部と、前記第1周壁部と前記第2周壁部の前記支持部側を接続すると共に前記リブが接続された第3周壁部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載のベルト式無段変速機における回転軸の支持構造。
  4. 前記第1周壁部と前記第2周壁部の前記支持部とは反対側は、油孔を囲む壁部に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のベルト式無段変速機における回転軸の支持構造。
  5. 前記ケースは、
    プライマリプーリのプーリ軸を支持する第1の支持部と、
    セカンダリプーリのプーリ軸を支持する第2の支持部と、を有しており、
    前記リブは、前記第2の支持部の外周から当該第2の支持部で支持されたプーリ軸の径方向に延出して設けられていると共に、
    前記リブの延出方向は、
    前記第1の支持部で支持されたプーリ軸の回転中心と前記第2の支持部で支持されたプーリ軸の回転中心とを結ぶ線分に対して、所定角度傾斜した方向であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のベルト式無段変速機における回転軸の支持構造。
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