JP6399015B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関する。
ぱちんこ遊技機には、遊技領域を構成する遊技盤のほぼ中央にセンター飾りを配置し、このセンター飾りに液晶ディスプレイ等の演出表示装置を設けたものが知られている。このようなぱちんこ遊技機は、遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として、演出表示装置において複数の図柄(装飾図柄)を変動させた後に停止表示したときの図柄の組み合わせが予め設定された大当り図柄であった場合に、特別遊技状態(大当り)を成立させるように構成されている。特別遊技状態においては、遊技領域内に設けられたアタッカーと称される大入賞口を開放して遊技球の入球を容易にし、この大入賞口への遊技球の入球により遊技者が大量の賞球を獲得できるようになっている。
従来のぱちんこ遊技機では、遊技盤に対して上下揺動して開閉する扉開放タイプの大入賞装置を備えたものが多かったが、最近では、上方に開口した大入賞口と、その大入賞口を開閉するスライド扉とを有して構成されたスライド扉タイプの大入賞装置を備えたものが増えてきている。従来の大入賞装置では、開閉扉が大入賞口を閉鎖する閉鎖位置に位置するときに、開閉扉に開放方向への外力が作用しても開閉扉が開放しないように規制するロック機構を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009‐109068号公報
従来の大入賞装置におけるロック機構は、開閉扉に開放方向への外力が作用したときに、電動ソレノイドのプランジャーの先端部に設けられた爪部の先端と、この爪部に係合する開閉扉の突起部とが突き当たることにより、開閉扉が開放しないように規制する構成となっていた。しかしながら、従来のロック機構は、上記のように爪部の先端(凸部)と開閉扉の突起部(凸部)とが突き当たる構成であったため、部品や組み立ての誤差、もしくは突き当たる部分の摩耗によりロックが解除される可能性があった。また、電動ソレノイドのプランジャーが僅かに移動することによりロックが解除される可能性があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、大入賞装置における開閉扉のロックが解除され難い構成の弾球遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る弾球遊技機は、前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技盤に設けられ、遊技球を内部に流入させる流入口(例えば、実施形態における大入賞流入口301)、スライド移動することにより前記流入口を開閉可能なスライド開閉部材(例えば、実施形態におけるスライド扉302)、および前記スライド開閉部材をスライド移動させるスライド開閉機構(例えば、実施形態における扉開閉機構320)を有する入賞装置とを備える。その上で、前記スライド開閉機構は、回転自在に設けられたアーム部材と、前記アーム部材を回転させる電動ソレノイド(例えば、実施形態における大入賞ソレノイド321)とを有し、前記電動ソレノイドによって前記アーム部材を回転させると、前記アーム部材の先端部が前記スライド開閉部材に当接して前記スライド開閉部材を押してスライド移動させるように構成され、前記スライド開閉部材が前記流入口を閉鎖する閉鎖位置に位置するときに、前記スライド開閉部材に開放方向への外力が作用すると、前記アーム部材が前記外力を別方向の力に変化させて前記スライド開閉部材が開放方向へスライド移動することを規制するロック機能を有し、前記ロック機能は、前記スライド開閉部材と前記アーム部材とに設けられた平面部分が当接することで成立するように構成される
上記のように構成された本発明に係る弾球遊技機によれば、大入賞装置におけるスライド開閉部材のロックが解除され難い構成とすることができる。
ぱちんこ遊技機の正面図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 遊技盤の正面図である。 大入賞装置の前方から見た分解斜視図である。 大入賞装置の後方から見た分解斜視図である。 大入賞装置におけるスライド扉の開閉状態を示す図であり、(a)はスライド扉の閉鎖状態示す平面図、(b)はスライド扉の開放状態を示す平面図である。 大入賞装置におけるスライド扉のロック構造を説明する模式図である。 ぱちんこ遊技機の遊技制御構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る弾球遊技機の一例としてぱちんこ遊技機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、ぱちんこ遊技機PMの前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1と、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2とを有して構成される。前枠2は、外枠1および前枠2の左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により、外枠1の前側開口部に対して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられる。また、前枠2は、右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して、常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。ガラス枠5は、上述の施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の上側に設けられた収容枠に遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部前面側には、遊技球を貯留する上球皿6および下球皿7が設けられる。上球皿6の上部には、遊技者が操作入力する操作ボタン9が設けられている。なお、ガラス枠5の上部前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等を備える電飾装置や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ等が適宜設けられるが、図1においてはこれらを取り外した状態を示している。
前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が設けられる。なお、図示を省略するが、前枠2の下部におけるガラス枠5(上下の球皿6,7)の後側には、上
球皿6に貯留された遊技球を1球ずつ送り出す整流器、この整流器から送り出された遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す発射機構、この発射機構の作動を制御する発射制御基板等が設けられる。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの後面側の基本構造を説明する。図2に示すように、前枠2の後面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏機構盤30が取り付けられている。裏機構盤30の各部には、遊技施設側から供給される遊技球を貯留する遊技球貯留タンク33、遊技球貯留タンク33から供給される遊技球を流下させる樋部材34、樋部材34を流下する遊技球を払い出す賞球払出ユニット35、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿6もしくは下球皿7に流下させる裏側通路部材等が設けられている。
遊技盤10の後面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板40や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41が取り付けられている。裏機構盤30の後面下部には、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板42や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板43や、電源スイッチ44が取り付けられている。裏機構盤30の後面上部には、主制御基板40や払出制御基板42等からの信号をぱちんこ遊技機PMの外部の機器へ中継する外部中継端子基板45が取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがケーブルハーネスで電気接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて発射ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が、整流器によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技盤の構成]
次に、図3〜図7を参照して、前枠2の収容枠に着脱可能にセット保持される遊技盤10の詳細について説明する。遊技盤10は、図3に示すように、透明な樹脂材料等を用いて板状に形成され、遊技盤10の前面に略円形状の遊技領域PAを形成する内レール11および外レール(図示せず)を有するレール飾りが取り付けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘や風車(図示せず)とともに、遊技球が流入可能な一般入賞装置13、始動入賞装置14、大入賞装置300等の各種入賞装置が配設されている。遊技領域PAの略中央部には前後に貫通した窓部10aが形成されており、この窓部10aを介して遊技盤10の後面側に設けられた演出表示装置100の表示画面が視認可能になっている。遊技盤10の後面側上部には、演出表示装置100の前方において遊技展開に応じて演出動作を行う演出可動装置20が設けられている。また、窓部10aの周囲には装飾部材が設けられている。遊技領域PAの中央下端部には、遊技盤10を前後に貫通して遊技球が通過可能なアウト口18が形成されている。遊技盤10の下端部には図柄表示装置25が設けられている。
一般入賞装置13は、上方に開口して遊技球が流入可能な一般入賞口(図示せず)と、この一般入賞口に流入した遊技球を検出する一般入賞センサ13s(図8を参照)とを有し、一般入賞センサ13sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出させるように構成される。一般入賞センサ13sは、一般入賞口への遊技球の入球時にその入球を示す一般入賞信号を生成し、その一般入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
始動入賞装置14は、上方に開口して遊技球が流入可能な始動入賞口(図示せず)と、この始動入賞口に流入した遊技球を検出する始動入賞センサ14s(図8を参照)とを有し、始動入賞センサ14sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出させるように構成される。始動入賞センサ14sは、始動入賞口への遊技球の入球時にその入球を示す始動入賞信号を生成し、その始動入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
大入賞装置300は、図4〜図6に示すように、上下方向に開口して遊技球が流入可能な横長方形状の大入賞流入口301と、遊技盤10の盤面に対して直交する方向(前後方向)にスライド移動することにより大入賞流入口301を開閉可能なスライド扉302と、スライド扉302をスライド移動させて開閉作動させる扉開閉機構320と、大入賞流入口301から流入した遊技球が通過可能な左側大入賞口303および右側大入賞口304と、大入賞流入口301から左右の大入賞口303,304へ繋がる遊技球の流下通路を形成する流路形成部材310と、左側大入賞口303を通過した遊技球を検出する左側大入賞センサ306と、右側大入賞口304を通過した遊技球を検出する右側大入賞センサ307とを有して構成される。大入賞装置300は、流路形成部材310によって形成される流下通路により、大入賞流入口301から流入した遊技球が左右の大入賞口303,304のいずれかを通過するように構成されている。
流路形成部材310は、遊技盤10の盤面に取り付けられる略板状のベース部材311と、ベース部材311の前面に取り付けられ、上部に遊技球が流入可能な大入賞流入口301を形成するとともに、ベース部材311との間に遊技球が流下可能な流下空間を形成する流入口形成部材312と、前記流下空間内において左右の大入賞口303,304を形成する大入賞口形成部材313と、前記流下空間内において左右の大入賞口303,304に流入した遊技球を盤面後方に排出する通路を形成する排出通路形成部材314とを有し、これらを組み合わせて大入賞流入口301から流入した遊技球を左右の大入賞口303,304のいずれかを通過させる流下通路を形成するように構成されている。
左右の大入賞センサ306,307は、流路形成部材310における大入賞口形成部材313と排出通路形成部材314との間に配設されている。左側大入賞センサ306は、左側大入賞口303への遊技球の入球時にその入球を示す大入賞信号を生成し、その大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。右側大入賞センサ307は、右側大入賞口304への遊技球の入球時にその入球を示す大入賞信号を生成し、その大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
スライド扉302は、大入賞流入口301の左右長さに対応した左右長さを有して左右方向に延びる平板状に形成されている。スライド扉302の下方には、前後左右に延びる略平板状の扉支持部材316が設けられている。スライド扉302は、扉支持部材316の上面に載置支持され、扉支持部材316の上面に沿って前後方向(遊技盤10の盤面に対して直交する方向)にスライド移動可能に設けられ、当該スライド移動により大入賞流入口301を開閉するように構成されている。スライド扉302の下面略中央部には、下方に突出する凸部302aが形成され、この凸部302aが、扉支持部材316の上面に前後に延びて形成された溝部316a内に挿入されるようになっている。スライド扉302は、前後方向にスライド移動されるときに、凸部302aが溝部316a内を摺動するとともに、スライド扉302の左右側面が扉支持部材316の左右側壁の内面を摺動し、これにより当該スライド移動がガイドされるように構成されている。
スライド扉302の前後長さは、右端側よりも左端側が小さくなるようにスライド扉302の前端部が斜めに形成されている(図6を参照)。そのため、スライド扉302を大
入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置まで最大限スライド移動させたときに、スライド扉302の右側前端部は流入口形成部材312の内面に近接する一方、スライド扉302の左側前端部と流入口形成部材312の内面との間には所定の隙間ができるようになっている。ただし、この隙間は、遊技球の直径未満の隙間であり、この隙間から遊技球が流路形成部材310内に流入することはない。スライド扉302の前端部は、下面側が斜めに形成されて先細りになるテーパ状に形成されている。
スライド扉302の後端部には、略中央部まで矩形状に切り取られた切欠き部302bが左右に形成されており、この左右の切欠き部302bによりスライド扉302の軽量化が図られている。スライド扉302の略中央部には、上下に貫通した略矩形状の係合孔305が形成されており、この係合孔305に後述する扉開閉機構320のアーム部材325の先端部が挿入されるようになっている。
扉開閉機構320は、大入賞ソレノイド321と、大入賞ソレノイド321により回転作動されるアーム部材325とを有して構成される。大入賞ソレノイド321は、通電されている間は常にプランジャー321aを吸い寄せるプル(吸引)ソレノイドであり、プランジャー321aが左右方向(遊技盤10の盤面に対して平行な方向)に延びる状態で扉支持部材316の下方に配置されている。大入賞ソレノイド321は、電流が遮断されると、プランジャー321aがバネ(図示せず)の力によって押し出されるように構成されている。プランジャー321aの先端部には、右方に突出した後に前方に延びるL字状の爪部322aを有する係合部材322が取り付けられている。
アーム部材325は、扉支持部材316の上面に上方に突出して形成された円筒状の係合突起316bに嵌合されて回転自在に設けられた基部326と、基部326から延びる腕部327とを有して構成される。アーム部材325は、扉支持部材316とスライド扉302との間において、扉支持部材316の係合突起316bを中心に前後方向に回転自在に設けられている。基部326には、下方に延びる基端側凸部326aが形成されており、この基端側凸部326aが係合部材322の爪部322aと係合するようになっている。そのため、大入賞ソレノイド321のプランジャー321aの作動によって係合部材322が左右に移動されると、係合部材322の爪部322aによってアーム部材325の基端側凸部326aが左右に移動(爪部322a内を摺動)され、アーム部材325の腕部327が前後に回転されるようになっている。
アーム部材325の腕部327の先端部には、上方に延びる先端側凸部327aが形成されており、この先端側凸部327aがスライド扉302の係合孔305に挿入されるようになっている。そのため、図6に示すように、上記のように大入賞ソレノイド321によってアーム部材325が前方に回転されると、アーム部材325の先端側凸部327aの前面側がスライド扉302の係合孔305の前面に当接してスライド扉302を前方に押し、スライド扉302が大入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置までスライド移動させることができるようになっている。一方、大入賞ソレノイド321によってアーム部材325が後方に回転されると、アーム部材325の先端側凸部327aの後面側がスライド扉302の係合孔305の後面に当接してスライド扉302を後方に押し、スライド扉302が大入賞流入口301を開放する開放位置までスライド移動させることができるようになっている。
アーム部材325の先端側凸部327aの前面側にはアーム側ロック面327bが形成され、スライド扉302の係合孔305の前面には扉側ロック面305bが形成されており、これらのロック面327b,305bは、図7に示すように、アーム部材325の回転円Aの接線よりも前後方向に傾いた(前後方向に角度がきつくなった)傾斜面に形成されている。そのため、上記閉鎖位置のスライド扉302に開放方向(後方)にスライド移
動させようとする力Fが作用すると、アーム側ロック面327bと扉側ロック面305bが当接し、これらのロック面327b,305bにより上記力Fがスライド扉302を左方に移動させる力F′に変化される。そして、スライド扉302は扉支持部材316の左側壁によって左方への移動が規制されているため、アーム部材325が突っ支い棒となってスライド扉302の開放方向へのスライド移動が規制される。このように、アーム部材325のアーム側ロック面327bおよびスライド扉302の扉側ロック面305bにより、スライド扉302が閉鎖位置に位置するときのロック機構を構成している。
また、アーム部材325の先端側凸部327aの前面側には、アーム側ロック面327bの左方側に、段差部327cが形成されている。大入賞ソレノイド321によってアーム部材325が前方に回転されてスライド扉302を閉鎖方向にスライド移動させるときに、この段差部327cによりスライド扉302の係合孔305の前面を押してスライド移動させ易くなっている。
以上のように構成された大入賞装置300によれば、スライド扉302が大入賞流入口301を閉鎖する閉鎖位置に位置するときに、スライド扉302に開放方向(後方)にスライド移動させようとする力Fが作用すると、アーム側ロック面327bと扉側ロック面305bが当接し、これらのロック面327b,305bにより上記力Fがスライド扉302を左方に移動させる力F′に変化され、アーム部材325が突っ支い棒となって上記力Fを受け止めてスライド扉302の開放方向へのスライド移動を規制するロック機構を有して構成される。そのため、従来のロック機構(爪部の先端(凸部)と開閉扉の突起部(凸部)とが突き当たる構成)のように、部品や組み立ての誤差、もしくは部品の摩耗によりロックが解除されることを防ぐことができる。また、当該ロック機構が大入賞ソレノイド321のプランジャー321aから離れた位置に設けられているため、プランジャー321aが僅かに移動してもロックが解除され難くなっている。
また、大入賞装置300によれば、アーム部材325の配置や長さ等を変更することにより、大入賞ソレノイド321のプランジャー321aのストロークを短く設定してソレノイド本体に近づけることができる。これにより大入賞ソレノイド321のトルクが大きい部分を用いることができるので、安定したスライド扉302の開閉作動を行うことができる。また、大入賞ソレノイド321のトルクが大きい部分を用いることができるため、電流が遮断されているときにプランジャー321aを押し出すバネ荷重を強くすることができ、これによりプランジャー321aが僅かに移動することを抑制することができる。また、バネ加重を強くすることができるため、スライド扉302の閉鎖時に、スライド扉302の先端部と流入口形成部材312の後面との間(大入賞流入口301)において遊技球が挟まること(所謂、球ガミ)を防ぐこともできる。
また、大入賞装置300によれば、大入賞ソレノイド321が、プランジャー321aが遊技盤10の盤面に対して平行な方向(左右方向)に延びる状態で配設されているため、外力により盤面に対して直交する方向の振動を受けても、プランジャー321aが僅かに移動することを防ぐことができる。なお、アーム部材325は樹脂材料によって形成されているが、アーム部材325の強度を向上させるために、アーム部材325の形状を変更したり、アーム部材325を金属材料によって形成してもよい。
図3に示す図柄表示装置25には特別図柄が変動表示される。特別図柄は、始動入賞装置14への遊技球の入球を契機に、遊技制御装置200において行われる当否抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止して表示されたときに特別遊技としての大当たりが発生するようになっている。図柄表示装置25は、例えば、7セグメントLEDによって構成される表示装置であり、特別図柄を、例えば「1」〜「4」、「9」、「0」の6種類の数字および「−」によって表示するように構成される。
遊技盤10の後面側には、遊技展開に応じた演出画像や、特別図柄によって示される当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための装飾図柄の変動を表示する演出表示装置100が設けられている。演出表示装置100の後面側には、図2に示すように、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41と、副制御基板41から演出表示装置100に出力される制御信号を中継する画像中継基板80と、副制御基板41から遊技盤10に設けられた演出可動装置20等の遊技演出装置に出力される制御信号を中継するインターフェース基板85とが設けられている。副制御基板41および画像中継基板80の後面側には、こられの基板41,80の後面を覆う第1基板カバー48が取り付けられている。インターフェース基板85の後面側には、インターフェース基板85の後面を覆う第2基板カバー49が取り付けられている。
画像中継基板80は、副制御基板41の下方に並んで配置され、ボード・トゥ・ボードコネクタ(図示せず)によって副制御基板41と電気接続される。画像中継基板80にはケーブルコネクタ82が実装されており、このケーブルコネクタ82に接続されるケーブルハーネスを介して演出表示装置100と電気接続される。インターフェース基板85は、副制御基板41の背面視右方に並んで配置され、ボード・トゥ・ボードコネクタ(図示せず)によって副制御基板41と電気接続される。インターフェース基板85には、遊技盤10に設けられた演出可動装置20等の遊技演出装置に対応した数のケーブルコネクタ(図示せず)が実装されており、これらのケーブルコネクタに接続されるケーブルハーネスを介してそれぞれの遊技演出装置と電気接続される。
演出表示装置100は、図3に示すように、第1液晶ユニット110と、第1液晶ユニット110の前方であって遊技盤10との間の位置に配設される第2液晶ユニット120とを有して構成される。第1液晶ユニット110は、遊技盤10の窓部10aの略全体に亘る大きさの矩形状の第1液晶パネル111を有し、副制御基板41から画像中継基板80を介して出力される制御信号を受信し、その受信した制御信号を第1液晶パネル111に送信して、第1液晶パネル111に遊技展開に応じた演出画像や装飾図柄を変動表示させるように構成される。
第2液晶ユニット120は、左右に分割された2枚(左右一対)の第2液晶パネル121L,121Rと、左右一対の第2液晶パネル121L,121Rをそれぞれ左右方向にスライド移動させるスライド移動機構(図示せず)を有して構成される。第2液晶ユニット120は、副制御基板41から出力される制御信号を受信し、その受信した制御信号を左右の第2液晶パネル121L,121Rおよびスライド移動機構に送信して、左右の第2液晶パネル121L,121Rを左右にスライド移動させたり、左右の第2液晶パネル121L,121R遊技展開に応じた演出画像を表示させるように構成される。
次に、このように構成される遊技盤10において行われる遊技方法および制御の流れについて説明する。発射機構により遊技盤10の遊技領域PAに打ち出された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ流下する。そして、一般入賞装置13、始動入賞装置14、大入賞装置300の各入賞口に遊技球が流入すると、その入賞装置の種類に応じた所定数の賞球が上球皿6もしくは下球皿7に払い出される。一般入賞装置13等のいずれかの入賞口に流入した遊技球は、セーフ球として遊技盤10の後面側に排出されて処理される。一方、いずれの入賞口にも流入しなかった遊技球は、アウト口18からアウト球として遊技盤10の後面側に排出されて処理される。
遊技球が始動入賞装置14の始動入賞口に流入すると、後述する遊技制御装置200において当否抽選が行われ、図柄表示装置25において特別図柄が変動表示され、演出表示装置100において装飾図柄が変動表示される。特別図柄、装飾図柄の変動表示は、表示
に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。
特別図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動パターンにしたがって変動表示される。装飾図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動演出パターンにしたがって変動表示される。変動パターンおよび変動演出パターンはそれぞれ複数種類ずつ用意され、それぞれが長短様々な変動時間を有している。変動パターンにしたがって特別図柄が変動表示される間、同じ変動時間を有する変動演出パターンにしたがって装飾図柄が変動表示される。変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
装飾図柄の変動表示としては、例えば、変動開始とともにスロットマシンのリール回転のように3列とも図柄を変動させ、変動終了タイミングへ近づいたときに一列ずつ停止させることで最終的な停止態様としての図柄組合せを表示する。停止時の特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様となった場合には、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞装置300(大入賞口)の開閉動作が開始される。大当りを示す装飾図柄の停止態様は、例えば3つの図柄の種類が一致する組合せの態様である。
変動演出パターンには、通常外れ演出パターン、リーチ外れ演出パターン、リーチ大当り演出パターンが含まれる。通常外れ演出パターンは、通常の外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ外れ演出パターンは、あと一つ図柄が揃えば大当りとなる状態であるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ大当り演出パターンは、リーチ状態を経て大当りの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれ、相対的に変動時間の短いリーチパターンを「ノーマルリーチ」と称し、変動時間の長いリーチパターンを「スーパーリーチ」と称する。
当否抽選が大当りに該当した場合は特別遊技が実行される。特別遊技は、開始デモと呼ばれる演出画面の表示によって開始される。開始デモの画面表示後に大入賞装置300の大入賞流入口301が開放され、その開放が例えば約30秒間続いた後、もしくは9球以上の遊技球が流入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞流入口301の開放から閉鎖までが、基本的には単位遊技と呼ばれるが、1回の単位遊技の間に複数回の短時間の開放を繰り返す場合があってもよい。大入賞流入口301の開閉(単位遊技)が所定の複数回数、例えば16回繰り返された後、終了デモ時間と呼ばれる演出画面の表示によって特別遊技が終了される。
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合に、その特別遊技が終了した後の通常遊技において、特定遊技の一つである特別図柄および装飾図柄の時短遊技が開始される。この時短遊技(以下、「時短」と称する)は、特別図柄および装飾図柄の変動表示時間が通常状態よりも短縮された状態となる遊技である。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数、例えば100回の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻されるが、その変動回数に達する前に大当りが発生すれば時短も終了する。時短により特別図柄および装飾図柄の変動時間が短縮されるため、通常の変動時間のまま図柄変動がなされる通常状態の場合と比べて、大当りが発生するまでの時間を短縮することができ、大当りの獲得容易性を相対的に高めることができる。
次に、ぱちんこ遊技機PMの遊技制御構成について図8を用いて説明する。ぱちんこ遊技機PMは、上述した主制御基板40および副制御基板41からなる遊技制御装置200を備えて構成される。遊技制御装置200は、遊技の基本動作や遊技の進行を含むぱちん
こ遊技機PMの全体動作を制御する主制御基板40と、装飾図柄の変動表示や電飾等の演出全般を制御する副制御装置41とに機能を分担させた形態で構成されている。遊技制御装置200は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の電子部品を有して構成される。遊技制御装置200は、始動入賞装置14、大入賞装置300、一般入賞装置13、図柄表示装置25、演出表示装置100、操作ボタン9、スピーカおよび電飾装置とそれぞれ電気接続されており、各種制御信号の送受信が可能になっている。
主制御基板40は、入球判定手段210、抽選手段226、保留制御手段216、メイン表示制御手段218、特別遊技制御手段220、特定遊技実行手段222、開閉制御手段224および条件保持手段276を備えて構成される。副制御基板41は、パターン記憶手段230、図柄態様決定手段231、演出決定手段232および演出表示制御手段234を備えて構成される。
なお、主制御基板40を構成する上記各手段(各機能ブロック)のうちいずれかが、主制御基板40ではなく副制御基板41に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、副制御基板41を構成する各手段のうちいずれかが、副制御基板41ではなく主制御基板40に搭載されるかたちで構成されてもよい。ただし、主制御基板40と副制御基板41の間におけるデータ(信号)の送受信は、主制御基板40から副制御基板41への一方向であるため、このような一方向でのデータ送受信にて全体動作が実現されるように各手段(機能ブロック)が主制御基板40と副制御基板41に配置される。このように主制御基板40から副制御基板41へのデータ送信の一方向性が保たれるため、副制御基板41を構成する各手段から主制御基板40を構成する各手段へはデータを送信することができず、データ送信の要求もできない。したがって、主制御基板40で生成された情報は、主制御基板40が副制御基板41へ一方的に送信しない限り副制御基板41から参照することはできない。
入球判定手段210は、各入賞装置への遊技球の入球を判定する。入球判定手段210は、始動入賞信号を受け取ると遊技球が始動入賞装置14に入賞したと判断する。また、入球判定手段210は、大入賞信号を受け取ると遊技球が大入賞装置300に入賞したと判断し、一般入賞信号を受け取ると遊技球が一般入賞装置13に入賞したと判断する。
抽選手段226は、「特別図柄抽選手段」として機能する。抽選手段226は、抽選値取得手段212、当否判定手段213およびパターン決定手段214を有し、始動入賞装置14への入賞(始動入賞口への入球)に対応する特別図柄抽選としての当否抽選を実行する。当否抽選の結果は、図柄表示装置25において特別図柄の変動表示の形で示されるとともに、演出表示装置100において装飾図柄の変動表示の形で示される。抽選手段226は、図柄変動を開始するにあたり、その図柄変動に対応する抽選の結果を演出決定手段232へ送信する。
抽選値取得手段212は、始動入賞装置14への入賞(始動入賞口への入球)を契機に、当否抽選のために乱数の値を当否抽選値(「特図抽選値」ともいう)として取得する。例えば、当否抽選のために当否抽選値として取得する値は「0」から「65535」までの値の範囲から取得される。なお、この「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選値として取得された値は、保留制御手段216により一時的に保留される。ただし、保留制御手段216により保留される所定の保留上限数を超えない範囲で当否抽選値が保留される。
当否判定手段213は、当否抽選値に基づき、通常遊技より遊技者に有利な状態である
特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。当否判定手段213は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否判定手段213は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当りであるか否かを判定する。
当否判定手段213は、別途取得する図柄抽選値と当否判定の結果に基づいて、図柄の変動開始にあたってその停止図柄、すなわち図柄変動の終了時に表示すべき特別図柄の停止態様を決定する。当否判定手段213は、特別図柄の停止図柄を決定するために参照する図柄判定テーブルを保持する。なお、当否判定手段213は、複数の遊技状態に対応した複数の図柄判定テーブルを保持し、参照対象のテーブルを、現在の遊技状態に応じたテーブルへ適宜切り替えるようにしてもよい。
当否抽選結果が大当りの場合に、当否判定手段213は、特別図柄の停止図柄、すなわち大当り図柄として、「1」〜「4」のいずれかをそれぞれ1/4の確率で選択する。ここで、特別図柄「1」および「2」はラウンド数16の特別遊技と対応づけられている一方、特別図柄「3」および「4」はラウンド数8の特別遊技と対応づけられている。また、特別図柄「1」および「3」には時短ありが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行される。一方、特別図柄「2」および「4」には時短なしが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行されない。本実施形態では、当否抽選結果が大当りになることに伴う時短突入率は50%となる。なお、図柄判定テーブルは、当否・図柄抽選値・特別図柄の対応関係を定め、特別図柄・ラウンド数・時短の対応関係は別のテーブルにて規定されてもよい。
パターン決定手段214は、図柄表示装置25および演出表示装置100に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得するパターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第1パターン決定手段214は、図柄変動を開始する際に変動パターンテーブルを参照して、当否抽選結果および停止図柄判定結果に応じた図柄変動の変動パターンを決定する。パターン決定手段214は、決定した変動パターンを演出決定手段232へ通知することで、変動パターンに対応する演出パターンを演出決定手段232に選択させる。パターン決定手段214は、変動パターンを決定するために参照する変動パターンテーブルを複数保持する。
変動パターンには、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められており、その種類によって長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。例えば、変動パターンには、外れ用の演出に対応するパターン、ノーマルリーチの演出に対応するパターン(比較的短いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、スーパーリーチの演出に対応するパターン(比較的長いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、大当り告知用の演出に対応するパターン、小当り告知用の演出に対応するパターン等が含まれる。
保留制御手段216は、新たに抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合に、新たな抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。その保留数は図柄表示装置25に設けられた特別図柄保留ランプの点灯数または点滅数により表される。
メイン表示制御手段218は、特図制御手段248を有して構成される。特図制御手段248は、抽選手段226による抽選の結果として決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動を図柄表示装置25に表示させる。特図制御手段248は、それ以前にな
された抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。特図制御手段248は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段234へ送信する。これにより、メイン表示制御手段218および演出表示制御手段234による変動表示が同期し、連動が保たれる。
条件保持手段276は、特別遊技作動条件保持手段278を有して構成される。特別遊技作動条件保持手段278は、大入賞装置300(大入賞流入口301)の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件保持手段278は、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となり、特別図柄が所定の大当り態様で停止されることを、その特別遊技作動条件として保持する。
特別遊技制御手段220は、抽選手段226による当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、特別図柄が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞装置300(大入賞流入口301)を開放させることにより特別遊技を実行する。
特別遊技は、大入賞装置300の大入賞流入口301(スライド扉302)の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。特別遊技制御手段220は、1回の単位遊技において大入賞流入口301を約30秒間開放させる。特別遊技における大入賞流入口301のトータルの開放時間(総開状態時間)は、長期開放遊技と短期開放遊技とを区別するために予め定めた開放基準時間(本実施形態では2秒)以上となっている。特別遊技制御手段220は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。
本実施形態の特別遊技制御手段220は、抽選手段226による当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、上述した当否判定手段213により決定された大当り図柄に予め対応づけられたラウンド数分の単位遊技を上限とした特別遊技を実行する。すなわち、大当り図柄が「1」または「2」の場合(確率50%)に16回の単位遊技を含む16R特別遊技を実行し、大当り図柄が「3」または「4」の場合(確率50%)に8回の単位遊技を含む8R特別遊技を実行する。
特定遊技実行手段222は、時短状態、すなわち入球容易状態であり特定遊技状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段222は、特別図柄の大当りによる特別遊技が終了すると、その大当り図柄に応じて、通常遊技の遊技状態を時短状態へ移行させる。例えば、特定遊技実行手段222は、上述した大当り図柄と時短の有無とを対応づけた時短移行判定テーブルを参照して、特別遊技終了後の時短への移行有無を決定してもよい。時短状態は、特別図柄の変動表示回数の合計が特別遊技の終了時点から数えて所定の終了条件回数、例えば100回に達するまで継続される。また、特別図柄の変動表示時間が概ね短くなるように、パターン決定手段214が変動時間の短い変動パターンを選択する。
開閉制御手段224は、大入賞装置300のスライド扉302の開閉作動を制御する。開閉制御手段224は、特別遊技においては大入賞ソレノイド321に開放指示を送り、大入賞装置300のスライド扉302を開放作動させる。
パターン記憶手段230は、装飾図柄の変動において演出表示装置100に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当りへの期待度の高さを変動表示の停止前に予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれ
る。
演出決定手段232は、抽選手段226から受け取る抽選の結果に応じて、演出表示制御手段234によって演出表示装置100へ表示させる演出内容を決定する。演出決定手段232は、パターン決定手段214により決定された特別図柄の変動パターンに対応する複数の変動演出パターンデータの中からいずれかを選択してパターン記憶手段230から読み出す。演出決定手段232は、読み出した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段234へ送る。演出決定手段232は、変動演出パターンを選択するために参照すべきパターンテーブルを保持する。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、抽選手段226による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段231は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段234へ送信する。図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば当否判定手段213による当否判定結果が16R大当りや8R大当りの特別遊技への移行を示す場合には、特定の組合せ、例えば「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。当否判定結果が大当りでない場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。当否判定結果が16R大当りもしくは8R大当りではない場合であって、リーチ付きの外れを示す変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当りとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当り図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当り態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当りへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。予告演出パターンには、装飾図柄の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段232は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置100に予告演出を表示
させるか否かを所定の予告抽選により決定して事前演出設定をするとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段232は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当りの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるように、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当りへの期待度の高さを示唆することができる。
演出表示制御手段234は、抽選手段226による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置100へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段234は、装飾図柄の変動開始コマンドを受け取ったときに新たな図柄変動を開始させる。また、演出表示制御手段234は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段232により決定された場合に、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を図柄変動の演出に重畳させる形で演出表示装置100へ表示させる。演出表示制御手段234は、電飾装置の点灯および消灯や、スピーカからの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、本発明が適用される遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ECO遊技機(封入式ぱちんこ遊技機)などの他の弾球遊技機についても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
10 遊技盤
300 大入賞装置
301 大入賞流入口(流入口)
302 スライド扉(スライド開閉部材)
320 扉開閉機構(スライド開閉機構)
321 大入賞ソレノイド(電動ソレノイド)
325 アーム部材

Claims (2)

  1. 前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ、遊技球を内部に流入させる流入口、スライド移動することにより前記流入口を開閉可能なスライド開閉部材、および前記スライド開閉部材をスライド移動させるスライド開閉機構を有する入賞装置とを備え、
    前記スライド開閉機構は、回転自在に設けられたアーム部材と、前記アーム部材を回転させる電動ソレノイドとを有し、前記電動ソレノイドによって前記アーム部材を回転させると、前記アーム部材の先端部が前記スライド開閉部材に当接して前記スライド開閉部材を押してスライド移動させるように構成され、
    前記スライド開閉部材が前記流入口を閉鎖する閉鎖位置に位置するときに、前記スライド開閉部材に開放方向への外力が作用すると、前記アーム部材が前記外力を別方向の力に変化させて前記スライド開閉部材が開放方向へスライド移動することを規制するロック機能を有し、
    前記ロック機能は、前記スライド開閉部材と前記アーム部材とに設けられた平面部分が当接することで成立するように構成されたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記アーム部材の先端部および前記先端部が当接する前記スライド開閉部材の部分に、前記アーム部材の回転円の接線よりも前記スライド移動方向に傾斜した前記平面部分が設けられ、これらの平面部分が当接することにより前記外力を別方向の力に変化させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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