JP6398750B2 - 通信機器 - Google Patents

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Description

本明細書では、認証サーバを備える認証ネットワークに所属した後に、外部機器との無線接続を確立可能な通信機器を開示する。
特許文献1には、認証サーバとアクセスポイントとを備えるネットワークが開示されている。多機能機は、アクセスポイントを介して認証情報を認証サーバに送信して、多機能機の認証を認証サーバに実行させる。多機能機は、認証サーバにおいて多機能機の認証が成功する場合に、ネットワークに所属することができる。
特開2011−199458号公報 特開2013−157941号公報 特開2006−094004号公報
特許文献1には、多機能機が、認証サーバを備えるネットワークに所属した後に、外部機器との無線接続を確立することについて、何ら考慮されていない。本明細書では、通信機器が、認証サーバを備える認証ネットワークに所属している状態で、外部機器との無線接続を確立すべき際に、適切な処理を実行し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される通信機器は、判断部と、第1の確立部と、第1の認証情報送信部と、第1の中継部と、を備える。判断部は、第1の外部機器から第1の接続要求信号が受信される場合に、通信機器が認証サーバを備える認証ネットワークに所属しているのか否かを判断する。第1の確立部は、通信機器が認証ネットワークに所属していると判断される場合に、通信機器が、通信機器によって形成されるべき無線ネットワークの親局として動作するための所定処理を実行した後に、第1の外部機器との無線接続を確立して、通信機器が親局として動作すると共に第1の外部機器が子局として動作する前記無線ネットワークを形成し、通信機器が認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、所定処理を実行せずに、第1の外部機器との無線接続を確立する。第1の認証情報送信部は、通信機器が認証ネットワークに所属している状況で第1の外部機器から第1の認証情報が受信される場合に、認証ネットワークを利用して、第1の認証情報を認証サーバに送信する。第1の中継部は、認証サーバにおいて、第1の認証情報を利用した第1の外部機器の認証が成功する場合に、認証ネットワークに所属している特定機器と、無線ネットワークの子局として動作する第1の外部機器と、の間の通信を中継し、認証サーバにおいて、第1の認証情報を利用した第1の外部機器の認証が失敗する場合に、特定機器と第1の外部機器との間の通信を中継しない。
上記の構成によると、通信機器は、通信機器が認証ネットワークに所属している状態で、第1の外部機器から第1の接続要求信号を受信する場合に、無線ネットワークの親局として動作するための所定処理を実行した後に、第1の外部機器との無線接続を確立する。これにより、通信機器は、通信機器が親局として動作すると共に第1の外部機器が子局として動作する無線ネットワークを適切に形成することができる。このように、通信機器は、認証ネットワークに所属している状態で、第1の外部機器との無線接続を確立すべき際に、無線ネットワークの親局として動作するための適切な処理を実行して、第1の外部機器との無線接続を適切に確立することができる。通信機器は、さらに、第1の外部機器から第1の認証情報を受信して、認証ネットワークを利用して、第1の認証情報を認証サーバに送信する。そして、通信機器は、第1の外部機器の認証が成功する場合に、特定機器と第1の外部機器との間の通信を適切に中継することができる。
上記の通信機器を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器と少なくとも1個のデバイス(例えば、認証サーバ、第1の外部機器、第2の外部機器)とを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 第1実施例のプリンタが実行する第1の接続処理のフローチャートを示す。 第1実施例のプリンタが実行する認証処理のフローチャートを示す。 第1実施例のプリンタが実行する第2の接続処理のフローチャートを示す。 2個の端末機器の認証が成功するケースAのシーケンス図を示す。 図5の続きのシーケンス図を示す。 図6の続きのシーケンス図を示す。 プリンタがエンタープライズネットワークに所属していないケースBのシーケンス図を示す。 第2実施例のプリンタが実行する第1の接続処理のフローチャートを示す。 2個の端末機器の認証が成功するケースCのシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(システム構成;図1)
図1には、企業内に構築されているLAN(Local Area Networkの略)であるエンタープライズネットワークが示されている。以下では、「ネットワーク」のことを「NW」と呼ぶ。エンタープライズNWは、端末機器90と認証サーバ100とを備える。本実施例では、端末機器90と認証サーバ100とのそれぞれは、有線ケーブル4に接続されている。即ち、エンタープライズNWは、有線NWである。プリンタPRは、エンタープライズNWに所属し得る。また、プリンタPRは、複数個の端末機器70,80のそれぞれとの無線接続を確立し得る。
(プリンタPRの構成)
プリンタPRは、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ち端末機器70,80,90等の周辺機器)である。プリンタPRは、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、有線インターフェース20と、無線インターフェース22と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタPRに入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。有線I/F20は、有線通信を実行するためのI/Fである。有線I/F20には、有線ケーブル4が接続され得る。
無線I/F22は、Wi−Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Directの略)方式に従った無線通信を実行するためのI/Fである。プリンタPRは、プリンタPRがWFD方式の無線NWに所属している場合に、無線NWを利用して、無線I/F22を介して、無線通信を実行することができる。WFD方式の無線NWは、G/O(Group Ownerの略)状態で動作する機器(以下では「G/O機器」と呼ぶ)によって形成される。G/O機器は、複数個の機器のそれぞれとの無線接続を確立することによって、Client状態で動作する各機器(以下では「CL機器」と呼ぶ)を無線NWに参加させることができる。一方、CL機器は、通常、G/O機器との無線接続を確立している状態を維持しながら、他の機器との無線接続を確立することができない。WFD方式の詳細は、Wi−Fi Allianceによって作成された「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている。また、米国特許出願公開第2013/0260683号公報にも、WFD方式の詳細が開示されており、当該文献を参照して引用する。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行するプロセッサである。メモリ34は、RAM、ROM等によって構成される。メモリ34は、プログラム36の他に、さらに、認証フラグ38とインテント値IVaとを記憶する。また、メモリ34は、プリンタPRがエンタープライズNWに所属している状態では、有線プロファイル40及び有線IPアドレス49を記憶し、プリンタPRが無線NWに所属している状態では、無線プロファイル50及び無線IPアドレス59を記憶する。
認証フラグ38は、認証サーバ100において、プリンタPRの認証が成功済みであるのか(即ち「ON」)、プリンタPRの認証が成功済みでないのか(即ち「OFF」)を示すフラグである。有線ケーブル4が有線I/F20に接続されている状態(即ちリンクアップ状態)では、認証フラグ38は、「OFF」から「ON」に変更され得る。有線ケーブル4が有線I/F20に接続されていない状態(即ちリンクダウン状態)では、認証フラグ38は、常に「OFF」である。
インテント値IVaは、WFD方式のG/O Negotiationで利用されるべき設定値である。インテント値IVaは、プリンタPRのベンダによって予め決定されて、メモリ34に予め記憶されている。G/O Negotiationは、無線接続を確立すべき2個の機器の間で実行される処理である。具体的には、G/O Negotiationでは、比較的大きなインテント値を有する機器がG/O機器として動作し、比較的小さなインテント値を有する機器がCL機器として動作することが決定される。なお、以下では、Negotiationのことを「Nego.」と記載する。
有線プロファイル40は、エンタープライズNWで利用されるプロファイルであり、認証方式42、暗号化方式44、及び、認証情報46を含む。本実施例では、認証方式42は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)802.1xを利用した認証方式であり、例えば、WPA(Wi-Fi-Protected Accessの略)-Enterprise、WPA2-Enterpriseである。暗号化方式44は、IEEE802.1xを利用した認証方式に対応する暗号化方式であり、例えば、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)、AES(Advanced Encryption Standard)である。認証情報46は、認証サーバ100において、プリンタPRの認証を実行するための情報であり、ユーザID46a及びパスワード46bを含む。なお、変形例では、認証情報46は、デバイス証明書を含んでいてもよい。
有線IPアドレス49は、有線NWで利用されるべきプリンタPRのIDアドレスである。有線IPアドレス49は、例えば、有線NWに所属するIPアドレス割当サーバ(図示省略)からプリンタPRに自動的に割り当てられてもよいし、プリンタPRのユーザから手動でプリンタPRに割り当てられてもよい。メモリ34は、有線IPアドレス49を有線I/F20を識別するI/FIDに関連付けて記憶する。
無線プロファイル50は、無線NWで利用されるプロファイルであり、SSID(Service Set Identifierの略)、認証方式54、暗号化方式56、及び、パスワード58を含む。SSIDは、無線NWを識別するための識別子である。認証方式54、暗号化方式56、及び、パスワード58は、無線NWにおける認証及び暗号化に利用される情報である。
無線IPアドレス59は、無線NWで利用されるべきプリンタPRのIPアドレスである。無線IPアドレス59は、G/O機器によって決定される。例えば、プリンタPRがG/O機器として動作する場合には、無線IPアドレス59は、プリンタPRによって決定される。また、端末機器70がG/O機器として動作する場合には、無線IPアドレス59は、端末機器70によって決定されて、端末機器70からプリンタPRに割り当てられる。メモリ34は、無線IPアドレス59を無線I/F22を識別するI/FIDに関連付けて記憶する。
(端末機器70〜90の構成)
端末機器70〜90は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートPC、タブレットPC等の可搬型の機器であってもよいし、デスクトップPC、テレビ等の据置型の機器であってもよい。端末機器70及び80のそれぞれは、プリンタPRと同様に、WFD方式をサポートしている。
端末機器70、端末機器80は、それぞれ、インテント値IVx、インテント値IVyを記憶している。各インテント値IVx,IVyは、各端末機器70,80のベンダによって予め決定されて、各端末機器70,80に予め記憶されている。端末機器70のインテント値IVxは、プリンタPRのインテント値IVaよりも大きい。即ち、端末機器70は、プリンタPRと比較して、G/O機器として動作することが決定され易い機器である。一方、端末機器80のインテント値IVyは、プリンタPRのインテント値IVaよりも小さい。即ち、端末機器80は、プリンタPRと比較して、G/O機器として動作することが決定され難い機器、即ち、CL機器として動作することが決定され易い機器である。
(認証サーバ100の構成)
認証サーバ100は、機器の認証を実行するためのサーバである。例えば、プリンタPRをエンタープライズNWに所属させるためには、以下の操作及び処理が実行される。エンタープライズNWの管理者は、プリンタPRのための認証情報46を認証サーバ100に登録する。そして、プリンタPRのユーザ(上記の管理者でもよいし他の者でもよい)は、有線I/F20に有線ケーブル4を接続し、次いで、エンタープライズNWで利用されている認証方式42及び暗号化方式44をプリンタPRに入力し、さらに、認証情報46をプリンタPRに入力する。この場合、プリンタPRは、有線I/F20を介して認証情報46を認証サーバ100に送信して、プリンタPRの認証を認証サーバ100に実行させる。認証サーバ100は、プリンタPRから受信された認証情報46に一致する認証情報が認証サーバ100に登録されている場合に、認証が成功したことを示す成功通知をプリンタPRに送信する。この場合、プリンタPRは、メモリ34内の認証フラグ38を「OFF」から「ON」に変更して、エンタープライズNWに所属する。一方、認証サーバ100は、プリンタPRから受信された認証情報46に一致する認証情報を記憶していない場合に、認証が失敗したことを示す失敗通知をプリンタPRに送信する。この場合、プリンタPRは、メモリ34内の認証フラグ38を「OFF」に維持する。なお、端末機器90をエンタープライズNWに所属させるためにも、上記と同様の操作及び処理が実行される。
(第1の接続処理;図2)
続いて、図2を参照して、プリンタPRのCPU32が実行する第1の接続処理の内容について説明する。第1の接続処理は、プリンタPRの動作状態がデバイス状態である状況で実行される。デバイス状態は、G/O状態及びCL状態とは異なり、プリンタPRが無線NWに所属していない状態である。
S10では、CPU32は、無線I/F22を介して、端末機器(例えば、端末機器70、端末機器80等)からProbe Request信号を受信することを監視する。Probe Request信号は、端末機器において、端末機器との無線接続を確立すべき対象である機器を検索するためのサーチ操作がユーザによって実行される場合に、端末機器から送信される信号である。CPU32は、無線I/F22を介して、端末機器からProbe Request信号を受信する場合(S10でYES)に、S12に進む。なお、以下では、Requestのことを「Req.」と記載し、S10のProbe Req.信号の送信元の端末機器のことを「第1の端末機器」と記載する。また、図2等で説明するプリンタPRと端末機器との間で実行される全ての通信は、無線I/F22を介して実行されるので、「無線I/F22を介して」という説明を省略する。
S12では、CPU32は、プリンタPRのデバイス名「xxx」を含むProbe Response信号を第1の端末機器に送信する。なお、以下では、Responseのことを「Res.」と記載する。
S14では、CPU32は、第1の端末機器に記憶されているインテント値IVxを含むG/O Negotiation Req.信号を第1の端末機器から受信することを監視する。G/O Nego. Req.信号は、第1の端末機器において、第1の端末機器との無線接続を確立すべき対象である機器として、プリンタPRのデバイス名「xxx」を選択する操作がユーザによって実行される場合に、第1の端末機器から送信される。CPU32は、第1の端末機器からG/O Nego. Req.信号を受信する場合(S14でYES)に、S16に進む。一方、CPU32は、S12でProbe Res.信号が送信されてから所定期間が経過するまでの間に、第1の端末機器からG/O Negotiation Req.信号を受信しない場合に、S10に戻る。
S16では、CPU32は、プリンタPRがエンタープライズNWに所属しているのか否かを判断する。具体的には、CPU32は、まず、有線I/F20がリンクアップ状態であるのか否かを判断する。CPU32は、有線ケーブル4が有線I/F20に接続されていない場合に、有線I/F20がリンクアップ状態でない(即ちリンクダウン状態である)と判断し、この結果、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していないと判断する(S16でNO)。一方、CPU32は、有線ケーブル4が有線I/F20に接続されている場合に、有線I/F20がリンクアップ状態であると判断する。この場合、CPU32は、メモリ34内の認証フラグ38が「ON」を示すのか否かを判断する。CPU32は、認証フラグ38が「ON」を示す場合に、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していると判断する。一方、CPU32は、認証フラグ38が「OFF」を示す場合に、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していないと判断する。CPU32は、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していると判断する場合(S16でYES)に、S18に進み、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していないと判断する場合(S16でNO)に、S30に進む。
S18では、CPU32は、プリンタPRのインテント値IVaを含まないG/O Nego. Res.信号を第1の端末機器に送信する。インテント値IVaを含まないG/O Nego. Res.信号は、S14で受信されたG/O Nego. Req.信号に対する応答信号であり、G/O Nego.を実行しないことを第1の端末機器に通知するための信号である。
S20では、CPU32は、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態からG/O状態に自発的に移行させて、G/O機器として動作するプリンタPRのみが所属している無線NWを形成する。即ち、CPU32は、G/O Nego.を実行せずに、無線NWを形成する。CPU32は、さらに、無線NWで利用される無線プロファイル50を準備して、無線プロファイル50をメモリ34に記憶させる(図1参照)。無線プロファイル50は、例えば、以下のようにして準備される。CPU32は、ユニークなSSIDを生成する。CPU32は、ランダムに文字列を選択することによって、パスワード58を生成する。CPU32は、予め決められている認証方式54及び暗号化方式56を特定する。CPU32は、さらに、有線IPアドレス49とは異なる無線IPアドレス59を生成して、無線I/F22を識別するためのI/FIDに関連付けて無線IPアドレス59をメモリ34に記憶させる。このように、プリンタPRは、G/O状態に自発的に移行するので、無線NWで利用されるべき無線IPアドレス59を決定することができ、この結果、有線IPアドレス49とは異なる無線IPアドレス59を適切に決定することができる。
S22では、CPU32は、Invitation Req.信号を第1の端末機器に送信する。Invitation Req.信号は、S20で形成された無線NWに端末機器を招待するための信号である。
S24では、CPU32は、第1の端末機器との無線接続を確立する。具体的には、CPU32は、第1の端末機器からInvitation Res.信号を受信する。Invitation Res.信号は、Invitation Req.信号に対する応答信号である。次いで、CPU32は、第1の端末機器からAssociation Req.信号を受信して、Association Res.信号を第1の端末機器に送信する。Association Req.信号は、接続を要求するための信号であり、Association Res.信号は、その応答信号である。次いで、CPU32は、WSC Exchange及び4-Way Handshakeを第1の端末機器と実行する。WSC Exchangeは、無線プロファイル50に含まれるパスワード等の各種情報を第1の端末機器に供給するための通信である。4-Way Handshakeは、認証を実行するための通信である。また、CPU32は、無線IPアドレス59とは異なるIPアドレスを生成して、生成済みのIPアドレスを第1の端末機器に供給する。これにより、プリンタPRから第1の端末機器にIPアドレスが割り当てられ、第1の端末機器は、当該IPアドレスを利用して、無線NWを介した通信を実行することができる。S24が実行されることにより、CPU32は、第1の端末機器との無線接続を確立して、第1の端末機器をCL機器として無線NWに参加させることができる。
次いで、CPU32は、S26において、プリンタPRのAuthenticatorモードを起動させて、S36において、認証処理を実行する。Authenticatorモードは、端末機器から受信される認証情報を含む認証要求を認証サーバ100に送信するための動作モードである。S36が終了すると、図2の処理が終了する。
続いて、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していない状況(S16でNO)で実行される処理を説明する。S30では、CPU32は、メモリ34からプリンタPRのインテント値IVa(図1参照)を取得して、当該インテント値IVaを含むG/O Nego. Res.信号を第1の端末機器に送信する。インテント値IVaを含むG/O Nego. Res.信号は、S14で受信されたG/O Nego. Req.信号に対する応答信号であり、G/O Nego.を実行することを第1の端末機器に通知するための信号である。
S32では、CPU32は、G/O Nego.を実行する。具体的には、CPU32は、プリンタPRのインテント値IVaと、S14で受信されたG/O Nego. Req.信号に含まれる第1の端末機器のインテント値と、を比較して、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態からG/O状態又はCL状態に移行させる。例えば、端末機器70から受信されるG/O Nego. Req.信号に含まれるインテント値IVxは、プリンタPRのインテント値IVaよりも大きい(図1参照)。そのため、CPU32は、プリンタPRのインテント値IVaが端末機器70のインテント値IVxよりも小さいと判断し、プリンタPRの動作状態をCL状態に移行させる。また、例えば、端末機器80から受信されるG/O Nego. Req.信号に含まれるインテント値IVyは、プリンタPRのインテント値IVaよりも小さい(図1参照)。そのため、CPU32は、プリンタPRのインテント値IVaが端末機器80のインテント値IVyよりも大きいと判断し、プリンタPRの動作状態をG/O状態に移行させる。
なお、第1の端末機器は、プリンタPRからS30のG/O Nego. Res.信号を受信すると、G/O Nego. Res.信号に含まれるプリンタPRのインテント値IVaと、第1の端末機器のインテント値と、を比較して、CL状態又はG/O状態に移行する。
S34では、CPU32は、第1の端末機器との無線接続を確立する。具体的には、CPU32は、Association Req./Res.信号、WSC Exchange及び4-Way Handshakeの通信を第1の端末機器と実行する。Association Req.信号は、プリンタPR及び第1の端末機器のうちのCL機器から送信される。Association Res.信号は、プリンタPR及び第1の端末機器のうちのG/O機器から送信される。これにより、CPU32は、第1の端末機器との無線接続を確立する。例えば、端末機器70との無線接続が確立されるべき場合、即ち、プリンタPRがCL機器として動作すべき場合には、CPU32は、端末機器70から無線プロファイル50を受信して、当該無線プロファイル50をメモリ34に記憶させる(図1参照)。この場合、CPU32は、さらに、端末機器70から、端末機器70によって決定される無線IPアドレス59を受信して、受信済みの無線IPアドレス59をメモリ34に記憶させる。そして、CPU32は、端末機器70との無線接続を確立する。この結果、端末機器70がG/O機器として動作すると共にプリンタPRがCL機器として動作する無線NWが形成される。また、端末機器80との無線接続が確立されるべき場合、即ち、プリンタPRがG/O機器として動作すべき場合には、CPU32は、S20と同様の手法で無線プロファイル50を準備して、当該無線プロファイル50をメモリ34に記憶させる。この場合、CPU32は、さらに、無線IPアドレス59を生成して、生成済みの無線IPアドレス59をメモリ34に記憶させる。そして、CPU32は、端末機器80との無線接続を確立する。この結果、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に端末機器80がCL機器として動作する無線NWが形成される。
(認証処理;図3)
続いて、図3を参照して、図2のS36の認証処理の内容を説明する。認証処理は、端末機器の認証を認証サーバ100に実行させるための処理である。認証処理が実行される状況では、プリンタPRがエンタープライズNWに所属しており(図2のS16でYES参照)、プリンタPRの動作状態がG/O状態である(図2のS20参照)。
S100では、CPU32は、図2のS24で形成された無線NWを利用して、第1の端末機器から送信要求を受信することを監視する。送信要求は、認証情報を入力するための入力画面を表わす入力画面データの送信をプリンタPRに要求するためのコマンドである。送信要求は、第1の端末機器のユーザが認証実行指示を第1の端末機器に入力する場合に、第1の端末機器からプリンタPRに送信される。CPU32は、第1の端末機器から送信要求を受信する場合(S100でYES)に、S102に進む。一方、CPU32は、第1の端末機器のユーザが認証実行指示を第1の端末機器に入力しなかった結果として、図3の認証処理を開始してから所定期間が経過するまでの間に第1の端末機器から送信要求を受信しない場合(S100でNO)に、S102〜S110をスキップして図3の処理を終了する。
S102では、CPU32は、無線NWを利用して、入力画面データを第1の端末機器に送信する。これにより、第1の端末機器において、入力画面データによって表わされる入力画面が表示され、第1の端末機器のユーザによって認証情報(即ちユーザIDとパスワード)が第1の端末機器に入力される。
S104では、CPU32は、無線NWを利用して、第1の端末機器のユーザによって入力された認証情報を受信する。
S106では、CPU32は、エンタープライズNWを利用して、有線I/F20を介して、S104で受信された認証情報を含む認証要求を認証サーバ100に送信する。これにより、CPU32は、第1の端末機器の認証を認証サーバ100に実行させる。例えば、エンタープライズNWの管理者は、第1の端末機器のための認証情報を認証サーバ100に予め登録する。この場合、認証サーバ100は、登録済みの認証情報とプリンタPRから受信された認証情報とが一致する場合に、成功通知をプリンタPRに送信し、登録済みの認証情報とプリンタPRから受信された認証情報とが一致しない場合に、失敗通知をプリンタPRに送信する。
S108では、CPU32は、エンタープライズNWを利用して、有線I/F20を介して、認証サーバ100から成功通知を受信するのか否かを判断する。CPU32は、認証サーバ100から成功通知を受信する場合(S108でYES)に、S110に進む。一方、CPU32は、認証サーバ100から失敗通知を受信する場合(S108でNO)に、S110をスキップして図3の処理を終了する。
S110では、CPU32は、第1の端末機器のためのルーティング機能を「OFF」から「ON」に変更する(即ち第1の端末機器のためのルーティングフラグ(図示省略)を「ON」に設定する)。ルーティング機能は、エンタープライズNWに所属している端末機器90と、第1の端末機器と、の間の通信を中継するための機能である。CPU32は、第1の端末機器のためのルーティング機能が「ON」である場合には、端末機器90と第1の端末機器との間の通信を中継し、ルーティング機能が「OFF」である場合には、端末機器90と第1の端末機器との間の通信を中継しない。
第1の端末機器のためのルーティング機能が「ON」である場合には、通信の中継のための以下の処理が実行され得る。例えば、CPU32は、エンタープライズNWを利用して、有線I/F20を介して、端末機器90から、第1の端末機器が送信先として指定されているファイルを受信する。この場合、CPU32は、無線NWを利用して、無線I/F22を介して、第1の端末機器に当該ファイルを送信する(即ち転送する)。また、例えば、CPU32は、無線NWを利用して、無線I/F22を介して、第1の端末機器から、端末機器90が送信先として指定されているファイルを受信する。この場合、CPU32は、エンタープライズNWを利用して、有線I/F20を介して、端末機器90に当該ファイルを送信する(即ち転送する)。
(第2の接続処理;図4)
続いて、図4を参照して、CPU32が実行する第2の接続処理の内容について説明する。第2の接続処理は、図2のS26でAuthenticatorモードが起動されることをトリガとして実行される。第2の接続処理が実行される状況では、プリンタPRがエンタープライズNWに所属しており(図2のS16でYES参照)、かつ、プリンタPRの動作状態がG/O状態である(図2のS20参照)。S200では、CPU32は、無線I/F22を介して、端末機器からProbe Req.信号を受信することを監視する。CPU32は、無線I/F22を介して、端末機器からProbe Req.信号を受信する場合(S200でYES)に、S202に進む。なお、以下では、S200のProbe Req.信号の送信元の端末機器のことを「第2の端末機器」と記載する。
S202では、CPU32は、メモリ34内の無線プロファイル50に含まれるSSID、即ち、図2のS20で生成されたSSIDを含むProbe Res.信号を第2の端末機器に送信する。S204は、図2のS34において、プリンタPRがG/O機器として動作する場合の処理と同様である。これにより、CPU32は、第2の端末機器との無線接続を確立して、第2の端末機器をCL機器として無線NWに参加させることができる。
S206では、CPU32は、図3の認証処理を実行する。S206の認証処理は、認証処理の対象が第1の端末機器ではなく第2の端末機器である点を除くと、上記の通りである。第2の端末機器のためのルーティング機能が「OFF」から「ON」に変更されると(S110)、CPU32は、端末機器90と第2の端末機器との間の通信を中継する。
(具体的なケース;図5〜図8)
続いて、図5〜図8を参照して、図2〜4のフローチャートに従って実現される具体的なケースA,Bの内容を説明する。
(ケースA;図5〜図7)
本ケースでは、プリンタPRと端末機器90と認証サーバ100とがエンタープライズNWに所属している。プリンタPRの動作状態は、WFD方式のデバイス状態であり、いずれの機器とも無線接続を確立していない。
T10では、ユーザは、端末機器70にサーチ操作を実行する。この場合、プリンタPRは、T12において、端末機器70からProbe Req.信号を受信して(図2のS10でYES)、T14において、プリンタPRのデバイス名「xxx」を含むProbe Res.信号を端末機器70に送信する(S12)。なお、無線NWの親局として動作する親局機器(即ちG/O機器又はアクセスポイント)が端末機器70の周囲に存在する場合には、端末機器70は、当該親局機器から、当該親局機器によって形成されている無線NWを識別するSSIDを含むProbe Res.信号を受信する。また、WFD方式のデバイス状態で動作する他のデバイス機器が端末機器70の周囲に存在する場合には、端末機器70は、当該他のデバイス機器から、当該他のデバイス機器のデバイス名を含むProbe Res.信号を受信する。
T16では、端末機器70は、プリンタPRのデバイス名「xxx」を含む接続選択画面を表示する。接続選択画面は、さらに、親局機器から受信されたSSID及び/又は他のデバイス機器から受信されたデバイス名を含み得る。T18では、ユーザは、接続選択画面からプリンタPRのデバイス名「xxx」を選択する操作を端末機器70に実行する。
T20では、プリンタPRは、端末機器70のインテント値IVxを含むG/O Nego. Req.信号を端末機器70から受信する(図2のS14でYES)。T22では、プリンタPRは、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していると判断する(S16でYES)。そして、プリンタPRは、T24において、プリンタPRのインテント値IVaを含まないG/O Nego. Res.信号を端末機器70に送信し(S18)、T26において、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態から自発的にG/O状態に移行させる(S20)。これにより、プリンタPRは、G/O機器として動作するプリンタPRのみが所属している無線NWを形成する。
プリンタPRは、T27において、Invitation Req.信号を端末機器70に送信して(図2のS22)、T28において、Invitation Res.信号、Association Req./Res.信号、WSC Exchange、及び、4-Way Handshake等の各種の信号の通信を端末機器70と実行して、端末機器70との無線接続を確立する(S24)。これにより、プリンタPRは、端末機器70をCL機器として無線NWに参加させることができる。T30では、プリンタPRは、Authenticatorモードを起動させる(S26)。
図6は、図5の続きのシーケンス図を示す。ユーザは、端末機器70をエンタープライズNWに所属させることを望む場合に、T110において、問合操作を端末機器70に実行する。この場合、T112において、端末機器70は、無線NWを利用して、問合信号をプリンタPRに送信する。問合信号は、プリンタPRがエンタープライズNWに所属しているのか否かをプリンタPRに問い合わせるための信号である。
プリンタPRは、無線NWを利用して、端末機器70から問合信号を受信すると、T113において、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していると判断する。この場合、T114において、プリンタPRは、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していることを示す所属情報を含む返信信号を端末機器70に送信する。なお、T113及びT114のプリンタPRの処理は、プリンタPRのCPU32が、図2〜図4とは異なる処理(図示省略)を実行することによって実現される。
T116では、端末機器70は、認証選択画面を表示する。認証選択画面は、端末機器70の認証を実行するのか否かをユーザが選択するための画面であり、「OK」ボタンと「Cancel」ボタンとを含む。T118では、ユーザは、認証選択画面から「OK」ボタンを選択することによって、認証実行指示を端末機器70に入力する。なお、仮に、ユーザが、認証選択画面から「Cancel」ボタンを選択すれば、認証実行指示が端末機器70に入力されず、この結果、T120以降の処理が実行されない。即ち、端末機器70は、エンタープライズNWに所属することができない。
プリンタPRは、T120において、無線NWを利用して、端末機器70から送信要求を受信して(図3のS100でYES)、無線NWを利用して、入力画面データを端末機器70に送信する(S102)。
T124では、端末機器70は、入力画面を表示する。T126では、ユーザは、認証情報(即ちユーザIDとパスワード)を端末機器70に入力する。
プリンタPRは、T128において、無線NWを利用して、端末機器70から入力済みの認証情報を受信して(S104)、T130において、エンタープライズNWを利用して、認証情報を含む認証要求を認証サーバ100に送信する(S106)。この結果、T131では、認証サーバ100において、認証情報を利用した端末機器70の認証が成功する。
プリンタPRは、T132において、エンタープライズNWを利用して、認証サーバ100から成功通知を受信して(図3のS108でYES)、T134において、端末機器70のためのルーティング機能を「OFF」から「ON」に変更する(S110)。これにより、端末機器70は、エンタープライズNWに所属することができる。換言すると、端末機器70は、プリンタPRを介して、エンタープライズNWに所属することができる。この結果、プリンタPRは、T136において、無線NWを利用して、端末機器90が送信先として指定されているファイルを端末機器70から受信して、T138において、エンタープライズNWを利用して、当該ファイルを端末機器90に送信することができる。
図7は、図6の続きのシーケンス図を示す。図7のT210,T212は、処理の主体又は対象が端末機器70に代えて端末機器80であることを除き、図5のT10,T12と同様である。T214では、プリンタPRは、プリンタPRがG/O機器として動作する無線NWのSSID「AAA」を含むProbe Res.信号を端末機器80に送信する(図4のS202)。
T216では、端末機器80は、プリンタPRから受信されたSSID「AAA」を含む接続選択画面を表示する。T218では、ユーザは、接続選択画面からSSID「AAA」を選択する。
T220では、プリンタPRは、Association Req./Res.信号、WSC Exchange、及び、4-Way Handshake等の各種の信号の通信を端末機器80と実行して、端末機器80との無線接続を確立する(図4のS204)。これにより、プリンタPRは、端末機器70をCL機器として無線NWに参加させることができる。
T310〜T332は、処理の主体又は対象が端末機器70に代えて端末機器80であることを除き、図6のT110〜T132と同様である。ただし、T326で入力される端末機器80のための認証情報は、通常、T126で入力される端末機器70のための認証情報とは異なる。T334では、プリンタPRは、端末機器80のためのルーティング機能を「OFF」から「ON」に変更する(図3のS110)。これにより、端末機器80は、プリンタPRを介して、エンタープライズNWに所属することができる。この結果、プリンタPRは、T336において、無線NWを利用して、端末機器90が送信先として指定されているファイルを端末機器80から受信して、T338において、エンタープライズNWを利用して、当該ファイルを端末機器90に送信することができる。
(ケースAの効果)
プリンタPRがエンタープライズNWに所属している状態で、プリンタPRがCL機器として動作すると共に端末機器70がG/O機器として動作する無線NWが形成される構成(以下では「比較例の構成」と呼ぶ)では、以下の問題が生じ得る。即ち、比較例の構成では、プリンタPRの無線IPアドレス59は、G/O機器である端末機器70によって決定される。このために、有線IPアドレス49に一致する無線IPアドレス59が、端末機器70からプリンタPRに割り当てられ得る。この場合、プリンタPRがエンタープライズNW又は無線NWに所属する機器と通信を適切に実行することができない可能性がある。例えば、プリンタPRは、外部から要求パケットを受信して、要求パケット内の送信先IPアドレス(即ちプリンタPRのIPアドレス)を確認しても、要求パケットがI/F20,22のうちのどちらから受信されたものであるのか判断することができない。このために、プリンタPRは、要求パケットに対する応答パケットを送信すべき場合に、I/F20,22のうちのどちらを介して、応答パケットを送信すべきかを判断することができない。この結果、プリンタPRが要求パケットの送信元装置に応答パケットを適切に送信することができない可能性がある。
これに対し、本実施例のプリンタPRは、ケースAに示されるように、G/O Nego.を実行せずに自発的にG/O状態に移行する処理(図5のT26)を実行した後に、端末機器70との無線接続を確立して、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に端末機器70がCL機器として動作する無線NWを形成する(T28)。これにより、プリンタPRは、有線IPアドレス59とは異なる無線IPアドレス49を生成することができるので、2個のIPアドレス49,59の重複を抑制することができる。このために、プリンタPRは、エンタープライズNW又は無線NWに所属する機器と通信を適切に実行することができる。
また、上記の比較例の構成では、CL機器であるプリンタPRは、当該無線NWに所属している状態を維持しながら、端末機器80との無線接続をさらに確立することができない。即ち、この場合、プリンタPRは、エンタープライズNWに所属している端末機器90と端末機器80との間の通信を中継することができない。換言すると、プリンタPRは、端末機器80をエンタープライズNWに所属させることができない。これに対し、ケースAによると、プリンタPRは、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に端末機器70がCL機器として動作する無線NWを形成する(図5のT28)。このために、プリンタPRは、無線NWを形成した後に、端末機器80との無線接続をさらに確立して、端末機器80をCL機器として無線NWに参加させることができる(図7のT220)。これにより、プリンタPRは、端末機器90と端末機器70との間の通信を中継することができる(図6のT136,T138)と共に、端末機器90と端末機器80との間の通信を中継することができる(図7のT336,T338)。このように、プリンタPRは、自発的にG/O状態に移行する処理を実行するので、複数個の端末機器70,80をエンタープライズNWに所属させることができる。このために、プリンタPRは、端末機器90と複数個の端末機器70,80との間の通信を適切に中継することができる。
(ケースB;図8)
本ケースでは、端末機器90と認証サーバ100とがエンタープライズNWに所属しており、プリンタPRは、エンタープライズNWに所属していない。プリンタPRの動作状態は、デバイス状態であり、いずれの機器とも無線接続を確立していない。T410〜T420は、図5のT10〜T20と同様である。
プリンタPRは、T422において、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していないと判断し(図2のS16でNO)、T424において、プリンタPRのインテント値IVaを含むG/O Nego. Res.信号を端末機器70に送信する(S30)。T425では、プリンタPRは、G/O Nego.を実行して、プリンタPRのインテント値IVaが端末機器70のインテント値IVxよりも小さいと判断し、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態からCL状態に移行させる(S32)。また、T426では、端末機器70は、G/O Nego.を実行して、端末機器70のインテント値IVxがプリンタPRのインテント値IVaよりも大きいと判断し、G/O状態に移行する。
T428では、プリンタPRは、各種の信号の通信を端末機器70と実行して、端末機器70との無線接続を確立する(図2のS34)。これにより、端末機器70がG/O機器として動作すると共にプリンタPRがCL機器として動作する無線NWが形成される。この結果、T430において、プリンタPRは、無線NWを利用して、端末機器70から画像データを受信することができる。そして、T432において、プリンタPRは、画像データによって表わされる画像を印刷することができる。
(ケースBの効果)
G/O機器の処理負荷は、通常、CL機器の処理負荷よりも高い。例えば、G/O機器は、CL機器に向けてビーコン信号を定期的に送信する必要があるからである。そして、プリンタPR及び端末機器70の各インテント値IVa,IVxは、各機器のスペック(即ち処理能力)に応じて各機器のベンダによって予め決められている。例えば、端末機器70は比較的に高いスペックを有する機器であるので、比較的に大きいインテント値IVxが設定され、プリンタPRは比較的に低いスペックを有する機器であるので、比較的に小さいインテント値IVaが設定される。ケースBでは、プリンタPRは、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していないと判断する場合(T422)に、各インテント値IVa,IVxを比較するG/O Nego.を実行して、プリンタPRの動作状態をCL状態に移行させる(T425)。このように、プリンタPRは、エンタープライズNWに所属していない場合に、自発的にG/O状態に移行する処理を実行せずに、G/O Nego.を実行して、端末機器70との無線接続を確立する。このために、プリンタPRは、プリンタPR及び端末機器70のスペックに応じた適切な状態(即ちCL状態)で動作して、無線NWに所属することができる。なお、仮に、ケースBにおいて、プリンタPRが端末機器80からG/O Nego. Req.信号を受信する場合には、プリンタPRは、プリンタPR及び端末機器80のスペックに応じた適切な状態(即ちG/O状態)で動作して、無線NWに所属することができる。
(対応関係)
プリンタPR、端末機器90が、それぞれ、「通信機器」、「特定機器」の一例である。エンタープライズNWが、「認証ネットワーク」の一例である。図5〜図8のケースA,Bでは、端末機器70、端末機器80が、それぞれ、「第1の外部機器」、「第2の外部機器」の一例である。G/O機器、CL機器が、それぞれ、「親局」、「子局」の一例である。有線I/F20、無線I/F22が、それぞれ、「第1のインターフェース」、「第2のインターフェース」の一例である。
図2のS20の処理、S32の処理が、それぞれ、「所定処理」、「動作決定処理」の一例である。図5のT20(又は図8のT420)のG/O Nego. Req.信号、図7のT212のProbe Req.信号、図5のT27のInvitation Req.信号が、それぞれ、「第1の接続要求信号」、「第2の接続要求信号」、「招待信号」の一例である。図8のT424のG/O Nego. Res.信号が、「第1の応答信号」の一例である。インテント値IVa、インテント値IVxが、それぞれ、「第1の設定値」、「所定の設定値」の一例である。図6のT118で入力される指示、「ON」を示す認証フラグ38が、それぞれ、「認証実行指示」、「成功情報」の一例である。図6のT126で入力される認証情報、図7のT326で入力される認証情報が、それぞれ、「第1の認証情報」、「第2の認証情報」の一例である。
(第2実施例)
本実施例では、図2の第1の接続処理に代えて、図9の第1の接続処理が実行される。具体的には、プリンタPRは、プリンタPRの動作状態を自発的にG/O状態に移行させる処理(図2のS20)に代えて、プリンタPRのインテント値IVaとは異なるインテント値を利用して、プリンタPRの動作状態をG/O状態に移行させる処理を実行する。なお、以下では、プリンタPRのメモリ34に予め記憶されているプリンタPRのインテント値IVaのことを「初期インテント値」と呼ぶ。
(第1の接続処理;図9)
S310〜316は、図2のS10〜16と同様である。S317では、CPU32は、プリンタPRのインテント値IVa(即ち初期インテント値)とは異なるインテント値IVbを特定する。インテント値IVbは、WFD方式で利用可能なインテント値の範囲(例えば「0」〜「15」)のうちの最大値(例えば「15」)である。
S318では、CPU32は、特定済みのインテント値IVbを含むG/O Nego. Res.信号を第1の端末機器に送信する。
S320では、CPU32は、G/O Nego.を実行する。具体的には、CPU32は、特定済みのインテント値IVbと、S314で受信されたG/O Nego. Req.信号に含まれる第1の端末機器のインテント値と、を比較する。インテント値IVbが最大値であるので、CPU32は、インテント値IVbが第1の端末機器のインテント値よりも大きいと判断し、プリンタPRの動作状態をG/O状態に移行させる。
なお、第1の端末機器は、プリンタPRからS318のG/O Nego. Res.信号を受信すると、第1の端末機器のインテント値が、G/O Nego. Res.信号に含まれるプリンタPRのインテント値IVbよりも小さいと判断して、CL状態に移行する。
S324では、CPU32は、各種の信号の通信を第1の端末機器と実行して、第1の端末機器との無線接続を確立する。この結果、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に第1の端末機器がCL機器として動作する無線NWが形成される。S326〜S336は、図2のS26〜S36と同様である。
(ケースC;図10)
続いて、図10を参照して、図9のフローチャートに従って実現されるケースCの内容を説明する。本ケースの初期状態は、図5のケースAの初期状態と同様である。T710〜T722は、図5のT10〜T22と同様である。プリンタPRは、T723において、最大値であるインテント値IVbを特定し(図9のS317)、T724において、特定済みのインテント値IVbを含むG/O Nego. Res.信号を端末機器70に送信する(S318)。T726では、プリンタPRは、プリンタPRのインテント値IVbが端末機器70のインテント値IVxよりも大きいと判断し、プリンタPRの動作状態をデバイス状態からG/O状態に移行させる(S320)。また、T727では、端末機器70は、端末機器70のインテント値IVxがプリンタPRのインテント値IVbよりも小さいと判断し、CL状態に移行する。
T728では、プリンタPRは、各種の信号の通信を端末機器70と実行して、端末機器70との無線接続を確立する(図9のS324)。これにより、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に端末機器70がCL機器として動作する無線NWが形成される。T730は、図5のT30と同様である。また、図10に続いて、図6及び図7の各処理が実行され得る。
(本実施例の効果)
本実施例によると、プリンタPRは、プリンタPRがエンタープライズNWに所属していると判断する場合に、初期インテント値IVaとは異なる最大のインテント値IVbを特定する処理(図9のS317、図10のT723)を実行した後に、端末機器70との無線接続を確立して、プリンタPRがG/O機器として動作すると共に端末機器70がCL機器として動作する無線NWを形成する(図9のS324、図10のT728)。このために、第1実施例と同様に、プリンタPRは、有線IPアドレス59に一致しない無線IPアドレス49を生成することができるので、プリンタPRの2個のIPアドレス49,59の重複を抑制することができる。このために、プリンタPRは、エンタープライズNW又は無線NWに所属する機器と通信を適切に実行することができる。また、プリンタPRは、無線NWを形成した後に、端末機器80との無線接続をさらに確立して、端末機器80をCL機器として無線NWに参加させることができる(図7参照)。このように、プリンタPRは、最大のインテント値IVbを利用する処理を実行するので、複数個の端末機器70,80をエンタープライズNWに所属させることができる。このために、プリンタPRは、端末機器90と複数個の端末機器70,80との間の通信を適切に中継することができる。なお、本実施例では、初期インテント値IVa、最大のインテント値IVb、図10のT724のG/O Nego. Res.信号が、それぞれ、「第1の設定値」、「第2の設定値」、「第2の応答信号」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)プリンタPRは、無線I/F22とは異なる無線I/Fを備えていてもよい。この場合、プリンタPRは、当該異なる無線I/Fを利用してアクセスポイントとの無線接続を確立して、当該アクセスポイントと認証サーバとを備える無線ネットワークであるエンタープライズNWに所属してもよい。その後、プリンタPRは、各端末機器70,80との無線接続を確立してもよい。本変形例では、プリンタPRがエンタープライズNWに所属している状況では、エンタープライズNWで利用されるべきプリンタPRの無線IPアドレス(以下では「第1の無線IPアドレスと呼ぶ」)が、プリンタPRに割り当てられている。そして、プリンタPRは、端末機器70との無線接続を確立して新たな無線NWを形成すべき際に、G/O機器として動作するので、第1の無線IPアドレスとは異なる第2の無線IPアドレスを決定することができる。即ち、プリンタPRは、上記の新たな無線NWで利用されるべきプリンタPRの無線IPアドレスとして、第1の無線IPアドレスとは異なる第2の無線IPアドレスを適切に決定することができる。一般的に言うと、「認証ネットワーク」は、有線ネットワークであってもよいし、無線ネットワークであってもよい。なお、本変形例では、図2のS16において、CPU32は、プリンタPRがアクセスポイントとの無線接続を確立済みである場合に、認証ネットワークを利用した通信を実行するための無線I/Fがリンクアップしていると判断する。
(変形例2)上記の各実施例では、G/O機器であるプリンタPRは、2個以上の端末機器(即ち2個以上のCL機器)との無線接続を確立可能であるが、1個の端末機器のみ(即ち1個のCL機器のみ)との無線接続を確立可能であってもよい。
(変形例3)上記の各実施例では、CPU32は、端末機器との無線接続が確立された後に、無線NWを利用して、端末機器から認証情報を受信する(図3のS104)。これに代えて、CPU32は、端末機器との無線接続が確立される前に、端末機器から認証情報を受信してもよい。例えば、CPU32は、端末機器との無線接続が確立される前に、OSI参照モデルのデータリンク層の無線通信を実行して、端末機器から認証情報を受信してもよい。即ち、「第1の認証情報」(又は「第2の認証情報」)は、第1の外部機器(又は第2の外部機器)との無線接続が確立される前に、第1の外部機器(又は第2の外部機器)から受信されてもよい。
(変形例4)上記の第1実施例では、CPU32は、Invitation Req.信号を端末機器に送信し(図2のS22)、端末機器からInvitation Res.信号を受信し(S24)、端末機器との無線接続を確立するための各種の通信を実行する(S24)。これに代えて、CPU32は、Invitation Req.信号を端末機器に送信しなくてもよい。そして、CPU32は、図4のS200と同様に、端末機器からProbe Req.信号を再び受信するまで待機し、端末機器からProbe Req.信号を再び受信する場合に、S202及びS204の処理を実行して、端末機器との無線接続を確立してもよい。即ち、「第1の確立部」は、招待信号を送信しなくてもよい。
(変形例5)上記の第2実施例では、図9のS317において、CPU32は、最大のインテント値IVbを特定する。これに代えて、CPU32は、S314のG/O Nego. Req.信号に含まれる端末機器のインテント値よりも所定値(例えば「1」)だけ大きい値を特定してもよい。本変形例でも、S320において、CPU32は、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態からG/O状態に適切に移行させることができる。本変形例では、端末機器のインテント値よりも所定値だけ大きい値が、「第2の設定値」の一例である。
(変形例6)上記の各実施例では、CPU32は、図3のS102において、入力画面データを端末機器に送信し、S104において、入力画面に入力された認証情報を端末機器から受信する。これに代えて、入力画面データが端末機器に予め記憶されていてもよく、この場合、CPU32は、入力画面データを端末機器に送信することなく、端末機器から認証情報を受信してもよい。即ち、「入力画面データ送信部」は省略可能である。
(変形例7)上記の第1実施例では、CPU32は、プリンタPRの動作状態を、デバイス状態からG/O機器に自発的に移行させて、WFD方式の無線ネットワークを形成する(図2のS24)。これに代えて、CPU32は、いわゆるSoftAPを起動させることによって、プリンタPRがアクセスポイント(即ち「親局」の一例)として動作する無線ネットワークを形成してもよい。その後、CPU32は、端末機器との無線接続を確立して、端末機器を子局として無線ネットワークに参加させてもよい。本変形例では、SoftAPを起動する処理が、「所定処理」の一例である。
(変形例8)「通信機器」は、プリンタPRに限られず、例えば、スキャナ、多機能機、PC、サーバ、携帯端末(携帯電話、スマートフォン、PDA等)等であってもよい。即ち、「通信機器」は、認証ネットワークに所属可能であり、かつ、他の機器との無線接続を確立可能なあらゆる機器を含む。
(変形例9)上記の各実施例では、プリンタPRのCPU32がプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図9の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図9の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4:有線ケーブル、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、20:有線インターフェース、22:無線インターフェース、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、38:認証フラグ、40:有線プロファイル、42,54:認証方式、44,56:暗号化方式、46:認証情報、46a:ユーザID、46b:パスワード、49:有線IPアドレス、50:無線プロファイル、59:無線IPアドレス、58:パスワード、70,80,90:端末機器、100:認証サーバ、IVa,IVb,IVx,IVy:インテント値、PR:プリンタ

Claims (12)

  1. 通信機器であって
    前記通信機器が認証サーバを備える認証ネットワークに所属している場合に、前記通信機器が、前記通信機器によって形成されるべき無線ネットワークの親局として動作するための所定処理を実行した後に、第1の外部機器との無線接続を確立して、前記通信機器が前記親局として動作すると共に前記第1の外部機器が子局として動作する前記無線ネットワークを形成し、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していない場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立する第1の確立部と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属している状況で前記第1の外部機器から第1の認証情報が受信される場合に、前記認証ネットワークを利用して、前記第1の認証情報を前記認証サーバに送信する第1の認証情報送信部と、
    前記認証サーバにおいて、前記第1の認証情報を利用した前記第1の外部機器の認証が成功する場合に、前記認証ネットワークに所属している特定機器と、前記無線ネットワークの前記子局として動作する前記第1の外部機器と、の間の通信を中継し、前記認証サーバにおいて、前記第1の認証情報を利用した前記第1の外部機器の認証が失敗する場合に、前記特定機器と前記第1の外部機器との間の通信を中継しない第1の中継部と、を備える通信機器。
  2. 前記通信機器は、さらに、
    前記第1の外部機器から第1の接続要求信号が受信される場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属しているのか否かを判断する判断部を備え、
    前記第1の確立部は、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、前記所定処理を実行した後に、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立する、請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記通信機器は、さらに、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属しており、かつ、前記通信機器が前記親局として動作すると共に前記第1の外部機器が前記子局として動作する前記無線ネットワークが形成されている状況で、前記第1の外部機器とは異なる第2の外部機器から第2の接続要求信号が受信される場合に、前記第2の外部機器との無線接続を確立して、前記第2の外部機器を前記子局として前記無線ネットワークに参加させる第2の確立部と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属している状況で前記第2の外部機器から第2の認証情報が受信される場合に、前記認証ネットワークを利用して、前記第2の認証情報を前記認証サーバに送信する第2の認証情報送信部と、
    前記認証サーバにおいて、前記第2の認証情報を利用した前記第2の外部機器の認証が成功する場合に、前記認証ネットワークに所属している前記特定機器と、前記無線ネットワークの前記子局として動作する前記第2の外部機器と、の間の通信を中継し、前記認証サーバにおいて、前記第2の認証情報を利用した前記第2の外部機器の認証が失敗する場合に、前記特定機器と前記第2の外部機器との間の通信を中継しない第2の中継部と、を備える、請求項1又は2に記載の通信機器。
  4. 前記第1の認証情報は、前記無線ネットワークが形成された後に、前記無線ネットワークを介して、前記第1の外部機器から受信される、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信機器。
  5. 前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に実行される前記所定処理は、前記通信機器の動作状態を、親局状態及び子局状態とは異なる状態から自発的に前記親局状態に移行させて、前記親局として動作する前記通信機器のみが所属している前記無線ネットワークを形成する処理を含み、
    前記第1の確立部は、前記親局として動作する前記通信機器のみが所属している前記無線ネットワークが形成された後に、前記第1の外部機器との前記無線接続を確立して、前記第1の外部機器を前記子局として前記無線ネットワークに参加させる、請求項1からのいずれか一項に記載の通信機器。
  6. 前記第1の確立部は、前記親局として動作する前記通信機器のみが所属している前記無線ネットワークが形成された後に、前記無線ネットワークに招待するための招待信号を前記第1の外部機器に送信して、前記第1の外部機器との前記無線接続を確立する、請求項に記載の通信機器。
  7. 前記通信機器は、さらに、
    前記第1の外部機器から第1の接続要求信号が受信される場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属しているのか否かを判断する判断部を備え、
    前記第1の確立部は、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、前記所定処理を実行した後に、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記第1の接続要求信号は、前記第1の外部機器に予め記憶されている所定の設定値を含み、
    前記通信機器は、さらに、
    前記通信機器が前記親局及び前記子局のうちのどちらとして動作すべきかを決定するための動作決定処理で利用されるべき第1の設定値を予め記憶しているメモリと、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記第1の接続要求信号に対する第1の応答信号であって、前記メモリ内の前記第1の設定値を含む前記第1の応答信号を前記第1の外部機器に送信する第1の応答送信部と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記メモリ内の前記第1の設定値と、前記第1の接続要求信号内の前記所定の設定値と、を比較して、前記動作決定処理を実行する第1の動作決定処理実行部と、を備える請求項1からのいずれか一項に記載の通信機器。
  8. 前記通信機器は、さらに、
    前記第1の外部機器から第1の接続要求信号が受信される場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属しているのか否かを判断する判断部を備え、
    前記第1の確立部は、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、前記所定処理を実行した後に、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記第1の接続要求信号は、前記第1の外部機器に予め記憶されている所定の設定値を含み、
    前記通信機器は、さらに、
    前記通信機器が前記親局及び前記子局のうちのどちらとして動作すべきかを決定するための動作決定処理で利用されるべき第1の設定値を予め記憶しているメモリと、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記第1の接続要求信号に対する第1の応答信号であって、前記メモリ内の前記第1の設定値を含む前記第1の応答信号を前記第1の外部機器に送信する第1の応答送信部と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記メモリ内の前記第1の設定値と、前記第1の接続要求信号内の前記所定の設定値と、を比較して、前記動作決定処理を実行する第1の動作決定処理実行部と、を備え、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に実行される前記所定処理は、前記第1の設定値とは異なる第2の設定値であって、前記第1の接続要求信号内の前記所定の設定値よりも前記通信機器が前記親局として動作すべきことが決定され易い前記第2の設定値を特定する処理を含み、
    前記通信機器は、さらに、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、前記第1の接続要求信号に対する第2の応答信号であって、特定済みの前記第2の設定値を含む前記第2の応答信号を前記第1の外部機器に送信する第2の応答送信部と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、特定済みの前記第2の設定値と、前記第1の接続要求信号内の前記所定の設定値と、を比較して、前記通信機器が前記親局として動作すべきことを決定する前記動作決定処理を実行する第2の動作決定処理実行部と、を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の通信機器。
  9. 前記通信機器は、さらに、
    前記無線ネットワークが形成されている状況で、前記無線ネットワークを利用して、認証情報を入力するための入力画面を表わす入力画面データを前記第1の外部機器に送信する入力画面データ送信部を備え
    前記第1の認証情報は、前記第1の外部機器のユーザによって前記入力画面に入力される認証情報である、請求項1からのいずれか一項に記載の通信機器。
  10. 前記第1の認証情報は、
    前記第1の外部機器のユーザによって認証実行指示が前記第1の外部機器に入力される場合に、前記第1の外部機器から受信され、
    前記認証実行指示が前記ユーザによって前記第1の外部機器に入力されない場合に、前記第1の外部機器から受信されない、請求項1からのいずれか一項に記載の通信機器。
  11. 前記通信機器は、さらに、
    前記第1の外部機器から第1の接続要求信号が受信される場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属しているのか否かを判断する判断部を備え、
    前記第1の確立部は、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断される場合に、前記所定処理を実行した後に、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断される場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立し、
    前記通信機器は、さらに、
    第1のインターフェースと、
    前記第1のインターフェースとは異なる第2のインターフェースと、を備え、
    前記第1の接続要求信号は、前記第1の外部機器から前記第2のインターフェースを介して受信され、
    前記判断部は、
    前記第1のインターフェースがリンクアップしており、かつ、前記認証サーバにおける前記通信機器の認証が成功済みであることを示す成功情報が前記通信機器のメモリに記憶されている場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していると判断し、
    前記第1のインターフェースがリンクアップしていない場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断し、
    前記成功情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していないと判断する、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信機器。
  12. 通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
    前記通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち
    前記通信機器が認証サーバを備える認証ネットワークに所属している場合に、前記通信機器が、前記通信機器によって形成されるべき無線ネットワークの親局として動作するための所定処理を実行した後に、第1の外部機器との無線接続を確立して、前記通信機器が前記親局として動作すると共に前記第1の外部機器が子局として動作する前記無線ネットワークを形成し、前記通信機器が前記認証ネットワークに所属していない場合に、前記所定処理を実行せずに、前記第1の外部機器との無線接続を確立する第1の確立処理と、
    前記通信機器が前記認証ネットワークに所属している状況で前記第1の外部機器から第1の認証情報が受信される場合に、前記認証ネットワークを利用して、前記第1の認証情報を前記認証サーバに送信する第1の認証情報送信処理と、
    前記認証サーバにおいて、前記第1の認証情報を利用した前記第1の外部機器の認証が成功する場合に、前記認証ネットワークに所属している特定機器と、前記無線ネットワークの前記子局として動作する前記第1の外部機器と、の間の通信を中継し、前記認証サーバにおいて、前記第1の認証情報を利用した前記第1の外部機器の認証が失敗する場合に、前記特定機器と前記第1の外部機器との間の通信を中継しない第1の中継処理と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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