JP6398592B2 - 媒体収納装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は媒体収納装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別し記番号を読み取る鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
紙幣収納庫としては、収納庫ケース内部において紙幣を厚さ方向に積層して集積する昇降可能に構成されたステージと、搬送された紙幣をステージ上に集積すると共に、収納された紙幣を1枚ずつに分離して繰り出す集積繰出機構と、収納庫ケースの天板近傍から底板近傍に亘ってステージの移動方向に沿って一列に配置されステージの位置を検知する位置検知センサを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−53637号公報
この紙幣収納庫には、図15に示す紙幣収納庫526のように、紙幣収納庫526を制御する収納庫制御部58が搭載された収納庫制御基板59が、限られた空間である収納庫内空間33において配置可能な箇所、例えば集積繰出機構36近傍に設けられる。さらに収納庫制御基板59と、位置検知センサ564a、564b、564c、564d及び564eとが、それぞれ配線ケーブル576a、576b、576c、576d及び574eで接続される。
このような紙幣収納庫526においては、集積繰出機構36近傍から収納庫ケース32の底板32D近傍に亘って位置検知センサ564a、564b、564c、564d及び564eが並べて配置されている。そのため、集積繰出機構36近傍に設けられた収納庫制御基板59から離隔する位置に配置された位置検知センサ564c、564d及び564eと収納庫制御基板59とを接続する配線ケーブル576c、576d及び574eは、収納庫制御基板59に近接する位置に配置された位置検知センサ564a及び564bと収納庫制御基板59とを接続する配線ケーブル576a及び576bよりも配線長が長くなる。よって、集積繰出機構36から底板32D近傍まで配線ケーブルを這わせる必要があるため、構成が複雑化してしまう可能性があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、構成を簡素化し得る媒体収納装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体収納装置においては、媒体を収納する媒体収納空間と、媒体収納空間内を媒体保持部移動方向に沿って移動すると共に媒体を保持する媒体保持部と、互いに逆方向に移動する第1移動部と第2移動部とが互いに対向するように媒体保持部移動方向の一端から他端に亘って張架され、第2移動部と連動して媒体保持部を媒体収納空間内で移動させる無端ベルトと、無端ベルトを駆動する駆動部と、無端ベルトにおける第1移動部と連動して移動する第1検出対象物と、第1検出対象物を検出することにより媒体保持部の位置を検知する第1位置検知センサとを設けるようにした。
この媒体収納装置は、媒体収納装置を制御する収納装置制御部の近傍に配置した第1位置検知センサにより、媒体保持部が当該収納装置制御部から離隔する方向へ移動する際に当該媒体保持部とは逆方向へ移動し収納庫装置制御部へ近接するよう移動する第1検出対象物を検出して媒体保持部の位置を検知できるため、位置検知センサを収納装置制御部の近傍に配置することができ、収納装置制御部と第1位置検知センサとを接続する配線ケーブルを短くできる。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける接客部と、媒体を収納する媒体収納空間と、媒体収納空間内を媒体保持部移動方向に沿って移動すると共に媒体を保持する媒体保持部と、互いに逆方向に移動する第1移動部と第2移動部とが互いに対向するように媒体保持部移動方向の一端から他端に亘って張架され、第2移動部と連動して媒体保持部を媒体収納空間内で移動させる無端ベルトと、無端ベルトを駆動する駆動部と、無端ベルトにおける第1移動部と連動して移動する第1検出対象物と、第1検出対象物を検出することにより媒体保持部の位置を検知する第1位置検知センサとを設けるようにした。
この媒体取引装置は、媒体収納装置を制御する収納装置制御部の近傍に配置した第1位置検知センサにより、媒体保持部が当該収納装置制御部から離隔する方向へ移動する際に当該媒体保持部とは逆方向へ移動し収納庫装置制御部へ近接するよう移動する第1検出対象物を検出して媒体保持部の位置を検知できるため、位置検知センサを収納装置制御部の近傍に配置することができ、収納装置制御部と第1位置検知センサとを接続する配線ケーブルを短くできる。
本発明によれば、媒体収納装置を制御する収納装置制御部の近傍に配置した第1位置検知センサにより、媒体保持部が当該収納装置制御部から離隔する方向へ移動する際に当該媒体保持部とは逆方向へ移動し収納庫装置制御部へ近接するよう移動する第1検出対象物を検出して媒体保持部の位置を検知できるため、位置検知センサを収納装置制御部の近傍に配置することができ、収納装置制御部と第1位置検知センサとを接続する配線ケーブルを短くできる。かくして本発明は、構成を簡素化し得る媒体収納装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 紙幣収納庫の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による紙幣収納庫の構成(1)を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。 第1の実施の形態による紙幣収納庫の構成(2)を示す左側面図である。 第2の実施の形態による紙幣収納庫の構成(1)を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。 第2の実施の形態による紙幣収納庫の構成(2)を示す左側面図である。 第3の実施の形態による紙幣収納庫の構成を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。 第1の実施の形態による位置検知センサの検出結果とステージ位置との関係を示す図である。 第2の実施の形態による位置検知センサの検出結果とステージ位置との関係を示す図である。 第3の実施の形態による位置検知センサの検出結果とステージ位置との関係を示す図である。 第4の実施の形態による紙幣収納庫の構成を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。 第4の実施の形態による紙幣収納庫における可変抵抗器を示す回路図である。 第4の実施の形態による紙幣収納庫におけるステージの高さと検出電圧との関係を示す図である。 従来の紙幣収納庫の構成を示し、(A)は背面図、(B)は左側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、制御部12が各部(紙幣入出金部16、搬送部24、鑑別部18、一時保留部20、紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22)を統括制御する。
制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14(図1)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。記憶部14は、鑑別部18が紙幣を鑑別した鑑別結果及び紙幣の記番号の識別結果等を取引情報と合わせて記憶する。
紙幣入出金機10の内部には、上側に紙幣入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定する鑑別部18及び入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20等が設けられている。
紙幣入出金部16は、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。また紙幣入出金部16は、搬送部24へ繰り出す紙幣と、入金不可紙幣として紙幣入出金部16へ戻された紙幣とを分別して保持する。また紙幣入出金部16は、当該紙幣入出金部16内部において、搬送部24へ繰り出す紙幣が存在するか否かを検出する図示しない紙幣検知センサが設けられている。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部18の後側と一時保留部20及び紙幣入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と紙幣入出金部16、紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22とを接続している。搬送部24の分岐点には、セレクタ(図示せず)が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。この搬送部24には、紙幣を検出する紙幣検出センサが複数箇所に設けられており、紙幣の検出結果を制御部12へ送出する。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから、紙幣毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された紙幣識別情報である記番号を読み取り識別する。このとき鑑別部18は、識別した字を識別結果として制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入金時に顧客が紙幣入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された入金可能紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する。一方、入金不可と鑑別された入金不可紙幣は紙幣入出金部16へ排出される。また一時保留部20は、出金時において鑑別部18で出金不可能と鑑別された出金不可紙幣を、出金可能な紙幣が出金されるまで一時的に保留し、その後当該出金不可紙幣をリジェクト庫28へ排出する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣収納庫26と、鑑別部18において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽造券と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納するリジェクト庫28と、取引時に顧客が紙幣入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ庫22とが設けられている。紙幣収納庫26、リジェクト庫28及び取忘れ庫22は、紙幣入出金機10に設けられたスロットに着脱自在に構成されている。紙幣収納庫26は、集積繰出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給する。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択され、さらに紙幣入出金部16に紙幣が投入されると、投入された紙幣を紙幣入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送する。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さないと判定された入金リジェクト紙幣については紙幣入出金部16へ戻して、シャッタを開くことで顧客に返却する。その後顧客により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣を鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、収納に適さないと判定された紙幣については、リジェクト庫28へ搬送する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能と判定された出金可能紙幣については紙幣入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さないと判定された出金リジェクト紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。そして要求金額分の紙幣が紙幣入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより紙幣入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している出金リジェクト紙幣をリジェクト庫28へと搬送して保管する。
[1−3.紙幣収納庫の構成]
図3及び図4に示すように紙幣収納庫26は、例えば、6枚の金属板を組み合わせるようにして上下に長い箱型に形成された収納庫ケース32を有し、当該収納庫ケース32の天板32Uの前寄りに、左右方向と平行にスリット状の紙幣入出口34が形成されている。また収納庫ケース32には、後述する集積繰出機構36、ステージ48及び昇降駆動部56等の各種機構を収納する、上下に長く延在する空間である収納庫内空間33が形成されている。紙幣収納庫26の各部分は、収納庫制御部58により制御される。
紙幣入出口34の下方には、紙幣収納庫26に搬入された紙幣を集積すると共に、集積されている紙幣を1枚ずつに分離して繰り出す集積繰出機構36が設けられている。この集積繰出機構36は、フィードローラ38、ゲートローラ44、ピックアップローラ46、舌片ローラ52等により構成される。
フィードローラ38は、紙幣入出口34の近傍に配置され、フィードローラ軸38aを中心に紙幣を集積する際の回転方向である時計回り(以下ではこれを集積回転方向とも呼ぶ)及び紙幣を繰り出す際の回転方向である反時計回り(以下ではこれを繰出回転方向とも呼ぶ)に回転可能に構成されている。
ピンチローラ40は、フィードローラ38の前方に対向配置されてピンチローラ軸40aを中心にフィードローラ38に従動回転し、紙幣入出口34から搬入された紙幣BL及び紙幣入出口34から搬出する紙幣BLをフィードローラ38との間で挟持して搬送する。
また、紙幣入出口34と、フィードローラ38及びピンチローラ40との挟持部等の間には、紙幣入出口34から搬入又は搬出される紙幣BLの搬送経路を挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサである受渡監視センサ42が設けられている。
ゲートローラ44は、フィードローラ38の下方に対向配置され、ゲートローラ軸44aを中心に紙幣BLの集積時にはフィードローラ38と共に反時計回りである集積回転方向に回転するが、繰出時には回転しない一方向回転機構を有しており、紙幣収納庫26から繰り出す紙幣BLを1枚ずつに分離する。
ピックアップローラ46は、フィードローラ38の紙幣BLの後方に設けられ、フィードローラ軸38aに一端を回動可能に支持された図示しない支持レバーの他端である可動端に設けられたピックアップローラ軸46aを中心に回転可能に取付けられており、フィードローラ38と連動して同方向に回転する。また、支持レバーは図示しないバネ部材によって後述するステージ48側に付勢されており、その可動端には、ピックアップローラ46がステージ48上の最上位の紙幣BLを所定の押圧力で押圧したことを検出するための押圧検出センサ50(図3)が設けられている。
舌片ローラ52は、合成ゴム等の弾性材料で形成された可撓性薄板部材からなる複数の舌片53を、ハブ部の外周面に放射状に埴設したローラであって、フィードローラ38から放出された紙幣BLの後端を舌片ローラ軸52aを中心に回転する舌片53の先端で押し、叩き落して引寄せ後述するステージ48上に集積する。
ステージ48は、集積回転方向に回転するフィードローラ38とゲートローラ44との間から放出された紙幣BLをその上面48a上に厚さ方向に積層して集積する板状部材であり、左右に沿う長手方向の両端における短手方向(前後方向)のほぼ中央部に設けられたステージ支持部48bにより、ステージベルト62の前側移動部62fと固定されている。このステージ48は、収納庫制御部58の制御に基づきステージモータ54(図3)を駆動源とする昇降駆動部56によりステージ移動方向(上下方向)に沿って昇降可能に構成されている。昇降駆動部56は、収納庫制御部58、ステージモータ54、プーリ60及びステージベルト62により構成されている。
このステージ48は、紙幣をピックアップローラ46に押し付けてそれ以上上方へ移動しない位置であるステージ上端位置と、最も下方へ移動した位置であるステージ下端位置との間を移動可能に構成されている。このためステージ上端位置は、ステージ48に載置された紙幣の枚数に応じて変化する。
また昇降駆動部56は、等しい直径及び幅を有し図示しないプーリ支持軸により図4(B)中時計回り及び反時計回りへ回動可能に支持された4つのプーリ60(60UL、60UR、60DL及び60DR)を有している。プーリ60UL及び60URは、天板32U下側の近傍に配され、プーリ60DL及び60DRは、底板32D上側の近傍に配されている。昇降駆動部56は、プーリ60ULからプーリ60DLに亘り無端状のステージベルト62Lが上下方向に沿って張架されている。また昇降駆動部56は、プーリ60URからプーリ60DRに亘り無端状のステージベルト62Rが上下方向に沿って張架されている。以下ではステージベルト62L及び62Rをまとめてステージベルト62とも呼ぶ。これによりステージベルト62は、無端ベルトのうちの前側に位置する一面側である前側移動部62fと、無端ベルトのうちの後側に位置する他面側であり、ステージ移動方向に直交する前後方向に前側移動部62fと対向する後側移動部62bとが形成され、この前側移動部62fと後側移動部62bとは、ステージ移動方向に沿って互いに逆方向に移動することとなる。さらに昇降駆動部56は、当該ステージモータ54の出力軸に取り付けられた図示しないギアをプーリ支持軸に歯合させている。
これにより昇降駆動部56は、収納庫制御部58の制御に基づきステージモータ54を図4(B)中時計回りである下降回転方向へ回転させ、これに連動させてプーリ60DL及び60DRと共にステージベルト62L及び62Rを回転させる。これにより昇降駆動部56は、ステージベルト62を介してステージ48を水平にしたまま下降させる(すなわち、下方向へ移動させる)。一方昇降駆動部56は、収納庫制御部58の制御に基づきステージモータ54を図4(B)中反時計回りである上昇回転方向へ回転させ、これに連動させてプーリ60DL及び60DRと共にステージベルト62L及び62Rを回転させる。これにより昇降駆動部56は、ステージベルト62を介してステージ48を水平にしたまま上昇させる(すなわち、上方向へ移動させる)。
また、ステージモータ54にはエンコーダ54a(図3)が内蔵されており、ステージモータ54の出力軸の回転量を検出する。このステージモータ54の出力軸は昇降駆動部56を介してステージ48と直結しており、収納庫制御部58は、エンコーダ54aで検出されたステージモータ54の回転量からステージ48の移動量を算出することができる。
収納庫内空間33には、ステージ48の位置を検出する、5個の位置検知センサ64(64a、64b、64c、64d及び64e)が設けられている。
第2位置検知センサとしての位置検知センサ64a及び64bは、後述するステージ遮光板68を通過させる溝65が形成されたコの字状の本体を有する光学式のセンサであり、収納庫内空間33の上部、好ましくは上半分内の位置においてステージベルト62L及び62Rの間におけるステージベルト62L寄りであってステージ48の後方に、ステージ移動方向に沿って上から順に一列に配置されている。位置検知センサ64a及び64bは、溝65の両側面にそれぞれ設けられた発光部66aと受光部66bとを左右方向に対向配置して構成されており、発光部66aからの光を後述するステージ遮光板68により遮光されたことを受光部66bで検出することで、ステージ48の位置を検知し、検知結果を収納庫制御部58へ送出する。位置検知センサ64aと位置検知センサ64bとの互いの発光部66aの光軸の中心間の間隔であるセンサ間隔L3は、後述するステージ遮光部長さL1以上に設定されている。
第2検出対象物としてのステージ遮光板68は、ステージ48の後端に取付けられた板状部材であって、ステージ48と共に移動し、その上端はステージ48の上面48aと一致しており、発光部66aから照射された光を遮光するよう上下に延設するステージ遮光部68aのステージ移動方向の長さは、ステージ遮光部長さL1に設定されている。
位置検知センサ64c、64d及び64eは、位置検知センサ64a及び64bと同様に構成された光学式のセンサであり、位置検知センサ64a及び64bの近傍である収納庫内空間33の上部、好ましくは上半分内の位置においてステージベルト62Lの左側の後方に、ステージ移動方向に沿って下から順に一列に配置されている。このように位置検知センサ64a及び64bと位置検知センサ64c、64d及び64eとは、互いに異なるステージ移動方向に沿った仮想線上に位置するように配置される。またこの位置検知センサ64c、64d及び64eは、従来の位置検知センサ564c、564d及び564e(図15)に対し、収納庫内空間33におけるステージ移動方向の中央部を中心としてほぼ線対称の位置に配置されている。位置検知センサ64c、64d及び64eは、溝65の両側面にそれぞれ設けられた発光部66aと受光部66bとを前後方向に対向配置して構成されており、発光部66aからの光を後述するベルト遮光板70により遮光されたことを受光部66bで検出することで、ステージ48の位置を検知し、検知結果を収納庫制御部58へ送出する。位置検知センサ64c、64d及び64eの、互いに隣り合う発光部66aの光軸の中心間の間隔であるセンサ間隔L3は、後述するベルト遮光部長さL2以上に設定されている。
ベルト遮光板70は、ステージベルト62の後側移動部62bにおいて、ステージベルト62の回転によって当該ベルト遮光板70が最も上方向に位置した際に天板32Uと接触しない位置に取り付けられた樹脂製の板状部材である。このベルト遮光板70は、ステージ支持部48bがステージベルト62の前側移動部62fに固定されているのに対して、ステージベルト62の後側移動部62bに固定されているため、ステージ48(すなわちステージ遮光板68)の移動方向とは逆方向に移動するようになっている。また、ベルト遮光板70は発光部66aから照射された光を遮光するよう上下に延設するベルト遮光部70aが形成され、このベルト遮光部70aのステージ移動方向の長さはベルト遮光部長さL2に設定されている。
各位置検知センサ64は、ステージ遮光板68又はベルト遮光板70が位置検知センサ64間に存在するときは、全ての位置検知センサ64がOFF状態(受光部66bが発光部66aからの光を受光している明状態)になっており、少なくとも1つの位置検知センサ64がステージ遮光板68又はベルト遮光板70の存在を検出しているときは、当該位置検知センサ64がON状態(受光部66bが発光部66aからの光を受光していない暗状態)となる。
また、位置検知センサ64aは、ステージ48に集積された紙幣がなくなる直前であるエンド状態を検知するエンド検知センサとして、位置検知センサ64bは、ステージ48に集積された紙幣がエンド状態よりは多く残存するものの、枚数が少なくなっているニアエンド状態を検知するニアエンド検知センサとして、それぞれ機能する。
また、位置検知センサ64cは、ステージ48に集積された紙幣が紙幣収納空間72に集積可能な最大枚数に近づいていることを示すニアフル状態を検知するニアフル検知センサとして、位置検知センサ64dは、ステージ48に集積された紙幣が紙幣収納空間72に集積可能な最大枚数の直前であることを示し、後述するボトム状態よりも1取引分の紙幣(例えば200枚)分上方向に位置するフル状態を検知するフル検知センサとして、それぞれ機能する。
さらに位置検知センサ64eは、ステージ48に集積された紙幣が紙幣収納空間72に集積可能な最大枚数に達し、これ以上ステージ48が下降すると底板32Dに接触する状態を示すボトム状態を検知するボトム検知センサとして機能する。
収納庫内空間33内には、紙幣BLを収納することが可能な空間として紙幣収納空間72(図4に破線で示した空間)が設定されている。紙幣収納空間72の上面72aは、ステージ48を上昇させて、その上に集積されている集積紙幣の最上位の紙幣BLでピックアップローラ46を押上げ、ピックアップローラ46の押圧検出センサ50が支持レバーの可動端を検出した位置(以下では紙幣押圧位置とも呼ぶ)に設定されている。また紙幣収納空間72の下面72bは、ステージ48上に集積された集積紙幣がフル状態になったときのステージ48の上面48aの位置に設定されている。
また、紙幣収納空間72の最上部には、紙幣BLの集積動作に要する空間として集積動作空間73が設定されている。集積動作空間73の上面は、紙幣収納空間72の上面72a(紙幣押圧位置)に設定されている。また集積動作空間73の下面は、ステージ48上に集積された集積紙幣の最上位の紙幣BL上に紙幣BLを集積するときに、舌片ローラ52の舌片53の先端で集積される紙幣BLの後端を引き寄せることができる位置に設定されている。この集積動作空間73のステージ移動方向の長さは、所定の集積動作空間長さに設定されている。
収納庫制御部58は、制御部12と同様に、図示しないCPUを中心に構成されており、ROMやフラッシュメモリ等でなる収納庫記憶部74から所定のプログラムを読み出して実行し、また制御部12などの他の制御部と連携することにより、集積処理、繰出処理、紙幣の集積枚数の確認処理等の種々の処理を制御する。この収納庫制御部58及び収納庫記憶部74は、収納庫内空間33の上端部近傍において集積繰出機構36の後方に配された収納庫制御基板59に搭載されている。
この収納庫制御基板59は、位置検知センサ64a、64b、64c、64d及び64eそれぞれと配線ケーブル76a、76b、76c、76d及び76e(以下ではまとめて配線ケーブル76とも呼ぶ)で接続されており、位置検知センサ64それぞれからステージ位置の検知結果を取得する。
また、収納庫記憶部74には、エンコーダ54aから出力される波形のカウント数を基に、紙幣収納空間72の下面72bからのステージ48の上面48aの位置(以下ではこれをステージ位置とも呼ぶ)を格納するためのステージ位置格納エリア、受渡監視センサ42からの出力信号によって紙幣収納庫26に収納している紙幣BLの収納枚数をカウントするための収納枚数カウントエリアが予め確保されている。
収納庫制御部58は、後述する集積処理及び繰出処理において、ステージ48を昇降させるときに、ステージモータ54のエンコーダ54aからの出力をカウントし、そのカウント値を、収納庫記憶部74に格納されている換算係数を用いてステージ48の移動量に換算し、換算した移動量を収納庫記憶部74のステージ位置格納エリアに格納されているステージ位置に加え、又はステージ位置から減じて、紙幣収納空間72の下面72bからステージ48の上面48aまでのステージ位置を更新しながら、ステージ位置を管理する。
そして収納庫制御部58は、ステージ48の昇降に伴って位置検知センサ64の何れか1個又は複数個がON状態からOFF状態、又はOFF状態からON状態へ変化した時点、つまり位置検知センサ64の何れか1個又は複数個がステージ遮光板68又はベルト遮光板70の存在を検出した時点で、ステージ遮光板68又はベルト遮光板70を検出した位置検知センサ64の、収納庫記憶部74に格納されているセンサ位置とステージ移動方向とを基に新たな基準となるステージ位置を算出し、ステージ位置格納エリアに格納されているステージ位置を、算出したステージ位置に書換えてリセットする。
[1−4.繰出処理]
かかる構成において繰出処理を行う際、収納庫制御部58は、図5に示すようにステージ48を上昇させて紙幣BLをピックアップローラ46に押し付けて図示しないモータでフィードローラ38を繰出回転方向に回転させることにより、ピックアップローラ46、ピンチローラ40を回転させ紙幣入出口34から紙幣BLを繰り出す。
[1−5.集積処理]
一方集積処理を行う際、収納庫制御部58は、ステージ48を上昇させ、紙幣入出口34から紙幣BLを紙幣収納空間72へ取り込みステージ48上に重ねて整列させる。ステージ48上に載置された紙幣BLの枚数が増えると、収納庫制御部58は、図4に示すように紙幣BLの枚数に応じてステージ48を下降させる。収納庫制御部58は、かかる動作を繰り返すことにより、ステージ48上へ紙幣BLを縦方向に重ねて堆積させていく。
このとき、ニアフル状態に達するまでは、図9に示すステージ位置1のように、位置検知センサ64c、64d及び64eが全てOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部70aが位置検知センサ64cに到達するため、ステージ位置2のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれON状態、OFF状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部70aが位置検知センサ64cよりも上に移動し位置検知センサ64dに到達するため、ステージ位置3のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれOFF状態、ON状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部70aが位置検知センサ64dよりも上に移動し位置検知センサ64eに到達するため、ステージ位置4のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれOFF状態、OFF状態及びON状態を検出する。このとき収納庫制御部58は、ボトム状態であると判定する。このように収納庫制御部58は、3個の位置検知センサ64c、64d及び64eにより、ステージ位置1からステージ位置4までの少なくとも4通りのステージ位置を検知することができる。なお図9乃至図11においては、位置検知センサ64a及び64bの検出結果は図示せず省略する。
[1−6.効果]
紙幣収納庫26は、収納庫制御基板59に搭載された収納装置制御部としての収納庫制御部58によって集積繰出機構36を制御すると共に、収納庫内空間33は限られた空間であるため、一般的に集積繰出機構36の近傍である収納庫内空間33の上半分内に当該収納庫制御基板59を配置する。このため従来の紙幣収納庫526(図15)においては、収納庫制御基板59と、収納庫内空間33の下半分内に配置された位置検知センサ564c、564d及び564eとの距離が、収納庫内空間33の上半分内に配置された位置検知センサ564a及び564bとの距離よりも長くなってしまう。このため従来の紙幣収納庫526は、収納庫内空間33の上半分内に配置された収納庫制御基板59と、収納庫内空間33の下半分内に配置された位置検知センサ564c、564d及び564eとを接続する配線ケーブル576c、576d及び576eが長くなり、構成が複雑化してしまった。
これに対し紙幣収納庫26は、収納庫内空間33の上部分に、収納庫制御部58が搭載され位置検知センサ64a、64b、64c、64d及び64eとそれぞれ配線ケーブル76a、76b、76c、76d及び76eで接続される収納庫制御基板59を配置し、ステージ48が収納庫内空間33の上部分に位置している際に当該ステージ48を検知する位置検知センサ64a及び64bを当該収納庫内空間33の上部分に配置し、ステージ48が収納庫内空間33の下部分に位置している際に当該ステージ48を検知する位置検知センサ64c、64d及び64cを当該収納庫内空間33の上部分に配置するようにした。また紙幣収納庫26は、位置検知センサ64a及び64bにより、ステージベルト62の前側移動部62fに固定されたステージ48に取り付けられたステージ遮光板68を検出し、位置検知センサ64c、64d及び64eにより、ステージベルト62の後側移動部62bに固定されたベルト遮光板70を検出するようにした。
これにより紙幣収納庫26は、位置検知センサ64c、64d及び64eを収納庫制御基板59の近傍である収納庫内空間33の上半分内に配置させ、収納庫制御基板59と位置検知センサ64c、64d及び64eとを接続する配線ケーブル76c、76d及び76eの配線長を、配線ケーブル576c、576d及び576e(図15)よりも短くすることができ、構成を簡素化することができる。
従来、紙幣収納庫526を製造する際、作業員は、特に収納庫制御部58から離隔する位置検知センサ564c、564d及び564eへ配線ケーブル576c、576d及び576eをそれぞれ這わせる場合、配線ケーブルが長いため所定位置からはみ出たり、紙幣収納庫526内の他の機構に挟まったりしないように気をつける必要があり、配線処理に多くの時間を要していた。これに対し紙幣収納庫26は、従来の位置検知センサ564c、564d及び564eへ這わせていた配線ケーブル576c、576d及び576eの配線長を短くすることができ、紙幣収納庫を製造する際の配線処理に要する時間を削減することができる。
また紙幣収納庫26は、位置検知センサ64c、64d及び64eを、位置検知センサ64a及び64bが並ぶ仮想線上とは異なる仮想線上に配置するようにした。これにより紙幣収納庫26は、位置検知センサ64c、64d及び64eを、位置検知センサ64a及び64bの近傍に位置させる際、限られた空間である収納庫内空間33においても互いに干渉することなく配置することができると共に、ベルト遮光板70を、ステージ遮光板68に干渉することなく配置することができる。
以上の構成によれば紙幣収納庫26は、厚み方向に沿って重なるように媒体としての紙幣を収納する収納庫内空間33と、収納庫内空間33をステージ移動方向に沿って移動すると共に紙幣を保持するステージ48と、互いに逆方向に移動する第1移動部としての前側移動部62fと第2移動部としての後側移動部62bとがステージ移動方向に直交する前後方向に互いに対向するように収納庫内空間33におけるステージ移動方向の一端である天板32U近傍から他端である底板32D近傍に亘って張架され前側移動部62fと連動して当該前側移動部62fと同じ方向へステージ48を収納庫内空間33で移動させるステージベルト62と、ステージベルト62を駆動する昇降駆動部56と、ステージベルト62における後側移動部62bと連動して当該後側移動部62bと同じ方向へ移動するベルト遮光板70と、ベルト遮光板70を検出することによりステージ48の位置を検知する位置検知センサ64c、64d及び64eとを設けるようにした。
これにより紙幣収納庫26は、収納庫制御基板59の近傍に配置した位置検知センサ64c、64d及び64eにより、ステージ48が収納庫制御基板59から離隔する下方向へ移動する際に当該ステージ48とは逆方向の上方向へ移動し収納庫制御基板59へ近接するよう移動するベルト遮光板70を検出し、ステージ48の位置を検知できるため、位置検知センサ64c、64d及び64eを収納庫制御基板59の近傍に配置し、配線ケーブル76c、76d及び76eを配線ケーブル576c、576d及び576eよりも短くすることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、紙幣収納庫126が紙幣収納庫26と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2−2.紙幣収納庫の構成]
図6に示すように、紙幣収納庫126は、紙幣収納庫26と比べて、ベルト遮光板170がベルト遮光板70と異なり、またリミッタ80が追加されているものの、それ以外は同様に構成されている。
ベルト遮光板170は、ステージベルト62の後側移動部62bにおいて、最も上方向に位置した際に天板32Uと接触しない位置に取り付けられており、ベルト遮光部170aのステージ移動方向の長さであるベルト遮光部長さL12は、センサ間隔L3よりも長く、且つセンサ間隔L3の2倍よりは短く設定されている。
また位置検知センサ64eの上方には、ベルト遮光部170aの上端部が位置検知センサ64eの発光部66a及び受光部66bよりも上側へ移動してしまい位置検知センサ64c、64d及び64eが全てOFF状態となることを防止するリミッタ80が設けられている。
かかる構成において集積処理を行う際、収納庫制御部58は、ステージ48を上昇させ、紙幣入出口34から紙幣BLを紙幣収納空間72へ取り込みステージ48上に重ねて整列させる。ステージ48上に載置された紙幣BLの枚数が増えると、収納庫制御部58は、図6に示すように紙幣BLの枚数に応じてステージ48を下降させる。収納庫制御部58は、かかる動作を繰り返すことにより、ステージ48上へ紙幣BLを縦方向に重ねて堆積させていく。
このとき、ニアフル状態に達するまでは、図10に示すステージ位置1のように、位置検知センサ64c、64d及び64eが全てOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cに到達するため、ステージ位置2のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれON状態、OFF状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部長さL12はセンサ間隔L3よりも長く設定されているため、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cに検出されている状態で位置検知センサ64dに到達し、ステージ位置3のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれON状態、ON状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部長さL12はセンサ間隔L3の2倍よりも短く設定されているため、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cよりも上に移動し、ステージ位置4のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれOFF状態、ON状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部長さL12はセンサ間隔L3よりも長く設定されているため、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64dに検出されている状態で位置検知センサ64eに到達し、ステージ位置5のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれOFF状態、ON状態及びON状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64dよりも上に移動し位置検知センサ64eに到達するため、ステージ位置6のように、位置検知センサ64c、64d及び64eは、それぞれOFF状態、OFF状態及びON状態を検出する。このとき収納庫制御部58は、ボトム状態であると判定すると共に、図7に示すようにベルト遮光部170aがリミッタ80に当接し上方向への移動が規制される。
このように紙幣収納庫126は、ベルト遮光部長さL12をセンサ間隔L3よりも長くし、2個の位置検知センサ64を同時にON状態にするようにした。これにより紙幣収納庫126は、3個の位置検知センサ64c、64d及び64eにより、ステージ位置1からステージ位置6までの少なくとも6通りのステージ位置を検知することができる。
ここで、従来の紙幣収納庫526(図15)で、ステージ遮光板68のステージ遮光部68aをより下方向へ伸ばすことにより、2個の位置検知センサ564を同時にON状態にすることも考えられる。しかしながらその場合、ステージ48が下降した際にステージ遮光板が底板32Dに接触してしまう可能性がある。また従来の紙幣収納庫526(図15)で、ステージ遮光板68のステージ遮光部68aをより上方向へ伸ばすことにより、2個の位置検知センサ564を同時にON状態にすることも考えられる。しかしながらその場合、位置検知センサ564はステージベルト62L及び62Rの間に配置されているため、ステージ48が上昇した際に分離動作及び集積動作の邪魔になってしまう可能性がある。
これに対し紙幣収納庫126は、ステージベルト62Lの左側の後方、すなわちステージベルト62L及び62Rの外側であり且つ収納庫内空間33の上半分内に位置検知センサ64c、64d及び64eを配置するようにした。これにより紙幣収納庫126は、ステージ48が下降した際にベルト遮光板170が底板32Dに接触するおそれをなくすと共に、ステージ48が上昇した際に分離動作及び集積動作の邪魔になってしまうおそれをなくしつつ、2個の位置検知センサ64を同時にON状態とし得る程度にベルト遮光部170aの長さを長くすることができる。
その他第2の実施の形態による紙幣収納庫126は、第1の実施の形態による紙幣収納庫26とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201の紙幣入出金機210は、第2の実施の形態による現金自動取引装置101の紙幣入出金機110と比べて、紙幣収納庫226が紙幣収納庫126と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3−2.紙幣収納庫の構成]
図8に示すように、紙幣収納庫226は、紙幣収納庫126と比べて、位置検知センサ64eが省略され、ステージ48の位置を検出する位置検知センサ64(64a、64b、64c及び64d)の個数が5個から4個へ削減されており、配線ケーブル76eが省略され、リミッタ80の位置が位置検知センサ64dの上側近傍まで移動しているものの、それ以外は同様に構成されている。
ベルト遮光板170は、ステージベルト62の後側移動部62bにおいて、最も上方向に位置した際に天板32Uと接触しない位置に取り付けられており、ベルト遮光部170aのステージ移動方向の長さであるベルト遮光部長さL12は、センサ間隔L3よりも長く、且つセンサ間隔L3の2倍よりは短く設定されている。
かかる構成において集積処理を行う際、収納庫制御部58は、ステージ48を上昇させ、紙幣入出口34から紙幣BLを紙幣収納空間72へ取り込みステージ48上に重ねて整列させる。ステージ48上に載置された紙幣BLの枚数が増えると、収納庫制御部58は、図8に示すように紙幣BLの枚数に応じてステージ48を下降させる。収納庫制御部58は、かかる動作を繰り返すことにより、ステージ48上へ紙幣BLを縦方向に重ねて堆積させていく。
このとき、ニアフル状態に達するまでは、図11に示すステージ位置1のように、位置検知センサ64c及び64dが共にOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cに到達するため、ステージ位置2のように、位置検知センサ64c及び64dは、それぞれON状態及びOFF状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部長さL12はセンサ間隔L3よりも長く設定されているため、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cに検出されている状態で位置検知センサ64dに到達し、ステージ位置3のように、位置検知センサ64c及び64dは共にON状態を検出する。さらに紙幣BLが集積されステージ48が下降すると、ベルト遮光部長さL12はセンサ間隔L3の2倍よりも短く設定されているため、ベルト遮光部170aが位置検知センサ64cよりも上に移動し位置検知センサ64dに到達し、ステージ位置4のように、位置検知センサ64c及び64dは、それぞれOFF状態及びON状態を検出する。このとき収納庫制御部58は、ボトム状態であると判定する。
このように紙幣収納庫226は、ベルト遮光部長さL12をセンサ間隔L3よりも長くし、2個の位置検知センサ64を同時にON状態にするようにした。このため紙幣収納庫226は、2個の位置検知センサ64c及び64dにより、紙幣収納庫26と同等のステージ位置1からステージ位置4までの少なくとも4通りのステージ位置を検知することができる。
これにより紙幣収納庫226は、位置検知センサ64の個数を紙幣収納庫126よりも1個削減することにより構成を簡略化しコストダウンしつつ、2個の位置検知センサ64で4パターンのステージ位置を検知でき、少ない個数の位置検知センサ64で、実用上問題ない精度でステージ48の位置を検知することができる。
その他第3の実施の形態による紙幣収納庫226は、第2の実施の形態による紙幣収納庫126とほぼ同様の作用効果を奏する。
[4.第4の実施の形態]
[4−1.紙幣入出金機の構成]
図1及び図2に示すように、第4の実施の形態による現金自動取引装置301の紙幣入出金機310は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1の紙幣入出金機10と比べて、紙幣収納庫326が紙幣収納庫26と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[4−2.紙幣収納庫の構成]
図12に示すように、紙幣収納庫326は、紙幣収納庫26と比べて、位置検知センサ64c、64d及び64eに変えて可変抵抗器82が設けられているものの、それ以外は同様に構成されている。
可変抵抗器82は、接続されたレバー84の位置によって抵抗値が変化する例えばスライドボリュームであり、ほぼ位置検知センサ64c(図6)の位置から位置検知センサ64eの位置までに亘るように配置され、図13に示すように、下端に電源電圧Vccが、上端に基準電位GNDが印加されており、抵抗値によって変化する検出電圧Vdを収納庫制御部58により検出される。レバー84には、レバー可動部としてのプレート86が接続されており、プレート86の移動に伴って当該レバー84が移動する。このプレート86は、後側移動部62bに固定されている。収納庫制御基板59は、位置検知センサ64a及び64bと、それぞれ配線ケーブル76a及び76bで接続される。また収納庫制御基板59は、可変抵抗器82及びレバー84と、それぞれ配線ケーブル88及び90で接続される。
図14に示すように、ステージ48がボトム状態の場合、収納庫制御部58は、検出電圧Vdとして0Vを検出する。ボトム状態からステージ48が徐々に上昇していくと、プレート86に接続されたレバー84は下降し、収納庫制御部58が検出する検出電圧Vdは0Vから電源電圧Vccまで徐々に上昇していく。検出電圧Vdが電源電圧Vccに達する位置までステージ48が上昇すると、プレート86はレバー84から外れるように構成されている。プレート86はレバー84から外れた後、収納庫制御部58は、ステージ48の位置に拘らず一定の電源電圧Vccを検出電圧Vdとして検出する。
このように紙幣収納庫326は、位置が離散的に配置された位置検知センサ64c、64d及び64eに替えて、可変抵抗器82を用いるようにした。これにより紙幣収納庫326は、ステージ48の位置をより細かく連続的に検知することができる。また紙幣収納庫326は、位置検知センサ64の個数を、紙幣収納庫126よりも3個削減することにより構成を簡略化することができる。
その他第4の実施の形態による紙幣収納庫326は、第1の実施の形態による紙幣収納庫26とほぼ同様の作用効果を奏する。
[5.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、ステージ48の後端にステージ遮光板68を取り付ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、ステージベルト62の前側移動部62fやステージ支持部48b等、ステージ48と連動して同じ方向へ移動する種々の箇所にステージ遮光板68を取り付けても良い。
また上述した第1の実施の形態においては、ステージベルト62の後側移動部62bにベルト遮光板70を取り付ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、ステージベルト62の前側移動部62fから種々の駆動伝達機構を介し、後側移動部62bと連動して同じ方向へ移動しステージ遮光板68とは逆方向へ移動する箇所に、ベルト遮光板70を取り付けても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、位置検知センサ64a及び64bを、ステージベルト62L及び62Rの間におけるステージベルト62L寄りであってステージ48の後方に配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ステージベルト62Lの左側又はステージベルト62Rの右側や、ステージ48の前方等、種々の位置に位置検知センサ64a及び64bを配置して良い。その場合、種々の位置に配置された位置検知センサ64a及び64bの発光部66aの光軸を遮るよう、ステージ48にステージ遮光板を配置すれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、位置検知センサ64c、64d及び64eを、ステージベルト62Lの左側の後方に配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、ステージベルト62Lの左側の前方、ステージベルト62Lの右側の後方、ステージベルト62Lの右側の前方、ステージベルト62Rの右側の後方、ステージベルト62Rの右側の前方、ステージベルト62Rの左側の後方やステージベルト62Rの左側の前方等、種々の位置に位置検知センサ64c、64d及び64eを配置して良い。その場合、種々の位置に配置された位置検知センサ64c、64d及び64eの発光部66aの光軸を遮るよう、ステージベルト62にベルト遮光板を配置すれば良い。要は、位置検知センサ64a及び64bと位置検知センサ64c、64d及び64eとは、ステージ移動方向に沿った互いに異なる仮想線上に位置するように配置されていれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、位置検知センサ64a及び64bと位置検知センサ64c、64d及び64eとを収納庫内空間33の上半分内の位置に配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば収納庫制御基板59が収納庫内空間33の下部分に配されている場合、位置検知センサ64a及び64bと位置検知センサ64c、64d及び64eとを、収納庫内空間33におけるステージ移動方向の中央部を中心としてほぼ線対称の位置に配置させ、収納庫内空間33の下半分内の位置に配置しても良い。その場合、位置検知センサ64eをエンド検知センサとして、位置検知センサ64dをニアエンド検知センサとして、位置検知センサ64cをニアフル検知センサとして、位置検知センサ64bをフル検知センサとして、位置検知センサ64aをボトム検知センサとして、それぞれ機能させれば良い。また、例えば収納庫制御基板59が収納庫内空間33のステージ移動方向の中央部分に配されている場合、位置検知センサ64a及び64bと位置検知センサ64c、64d及び64eとを、収納庫内空間33におけるステージ移動方向の中央部に配置しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、位置検知センサ64a、64b、64c、64d及び64eを設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、特に集積された紙幣の残り枚数を認識する必要がない場合、位置検知センサ64a及び64bとステージ遮光板68とを省略しても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、ベルト遮光部170aをリミッタ80に当接させることにより当該ベルト遮光部170aの上方向への移動を規制する場合について述べた。本発明はこれに限らず、リミッタ80に当接する突当部をステージ48に形成し、当該突当部をリミッタ80に当接させることによりステージ48の上方向への移動を規制しても良い。第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第4の実施の形態においては、位置検知センサ64c(図6)の位置から位置検知センサ64eの位置までに亘るように可変抵抗器82を配置する場合について述べた。本発明はこれに限らず、位置検知センサ64a(図12)及び64bとステージ遮光板68とを省略し、位置検知センサ64a(図6)の位置から位置検知センサ64eの位置までに亘るように可変抵抗器を配置しても良い。この場合、紙幣収納庫は、エンド状態からボトム状態までに亘ってステージ48の位置をより細かく連続的に検知することができる。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を厚み方向が垂直方向に沿うよう堆積させて集積する紙幣収納庫26、126、226及び326に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、厚み方向が水平方向に沿うよう紙幣を保持する紙幣収納庫や、厚み方向が水平方向と垂直方向との間の角度に沿うよう紙幣を保持する紙幣収納庫に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、位置検知センサ64aと位置検知センサ64bとのセンサ間隔L3と、位置検知センサ64c、64d及び64eのセンサ間隔L3とを全て同一にする場合について述べた。本発明はこれに限らず、隣り合う位置検知センサ64同士の間隔は任意の長さで良い。
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、ベルト遮光板70及び170を樹脂製とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、ビニール等の可撓性が高い材質でベルト遮光板を形成し、プーリ60にベルト遮光板が接触した際、当該ベルト遮光板が変形することにより後側移動部62bから前側移動部62fへ乗り越えられるようにしても良い。要はベルト遮光板は、位置検知センサ64の発光部66aから受光部66bへ向かう光軸を遮ることができれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を取引する現金自動取引装置1、101、201及び301において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債権、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を取り扱う種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引又は出金取引の何れか一方のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体収納空間としての収納庫内空間33と、媒体保持部としてのステージ48と、無端ベルトとしてのステージベルト62と、駆動部としての昇降駆動部56と、第1検出対象物としてのベルト遮光板70又はプレート86と、第1位置検知センサとしての位置検知センサ64c、64d及び64e又は可変抵抗器82とによって、媒体収納装置としての紙幣収納庫26、126、226又は326を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体収納空間と、ステージと、無端ベルトと、駆動部と、第1検出対象物と、第1位置検知センサとによって、媒体収納装置を構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、接客部としての接客部3と、媒体収納空間としての収納庫内空間33と、媒体保持部としてのステージ48と、無端ベルトとしてのステージベルト62と、駆動部としての昇降駆動部56と、第1検出対象物としてのベルト遮光板70又はプレート86と、第1位置検知センサとしての位置検知センサ64c、64d及び64e又は可変抵抗器82とによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1、101、201又は301を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる接客部と、媒体収納空間と、ステージと、無端ベルトと、駆動部と、第1検出対象物と、第1位置検知センサとによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、ステージ上に紙幣を集積する紙幣収納庫において、当該ステージの位置を検知する種々の装置でも利用できる。
1、101、201、301……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110、210、310……紙幣入出金機、12……制御部、14……記憶部、16……紙幣入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……取忘れ回収庫、24……搬送部、26、126、226、326、526……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、32……収納庫ケース、32U……天板、32D……底板、33……収納庫内空間、34……紙幣入出口、36……集積繰出機構、38……フィードローラ、38a……フィードローラ軸、40……ピンチローラ、40a……ピンチローラ軸、42……受渡監視センサ、44……ゲートローラ、44a……ゲートローラ軸、46……ピックアップローラ、46a……ピックアップローラ軸、48……ステージ、48a……上面、48b……ステージ支持部、50……押圧検出センサ、52……舌片ローラ、52a……舌片ローラ軸、53……舌片、54……ステージモータ、54a……エンコーダ、56……昇降駆動部、58……収納庫制御部、59……収納庫制御基板、60……プーリ、62……ステージベルト、62f……前側移動部、62b……後側移動部、64、564……位置検知センサ、65……溝、66a……発光部、66b……受光部、68……ステージ遮光板、68a……ステージ遮光部、70、170……ベルト遮光板、70a、170a……ベルト遮光部、72……紙幣収納空間、72a……上面、72b……下面、73……集積動作空間、74……収納庫記憶部、76、576……配線ケーブル、80……リミッタ、82……可変抵抗器、84……レバー、86……プレート、88……配線ケーブル、90……配線ケーブル、Vcc……電源電圧、GND……基準電位、Vd……検出電圧、L1……ステージ遮光部長さ、L2、L12……ベルト遮光部長さ、L3……センサ間隔、BL……紙幣。

Claims (16)

  1. 媒体を収納する媒体収納空間と、
    前記媒体収納空間内を媒体保持部移動方向に沿って移動すると共に前記媒体を保持する媒体保持部と、
    互いに逆方向に移動する第1移動部と第2移動部とが互いに対向するように前記媒体保持部移動方向の一端から他端に亘って張架され、前記第2移動部と連動して前記媒体保持部を前記媒体収納空間内で移動させる無端ベルトと、
    前記無端ベルトを駆動する駆動部と、
    前記無端ベルトにおける前記第1移動部と連動して移動する第1検出対象物と、
    前記第1検出対象物を検出することにより前記媒体保持部の位置を検知する第1位置検知センサと
    を有する媒体収納装置。
  2. 前記無端ベルトは、前記第2移動部の移動方向と同じ方向に前記媒体保持部を移動させ、前記第2移動部の移動方向とは逆方向の前記第1移動部の移動方向と同じ方向に前記第1検出対象物を移動させる
    請求項1に記載の媒体収納装置。
  3. 前記媒体収納装置を制御する収納装置制御部
    をさらに有し、
    前記第1位置検知センサは、前記収納装置制御部の近傍に配置されている
    請求項2に記載の媒体収納装置。
  4. 前記媒体を外部から前記媒体収納空間に繰り出すと共に前記媒体収納空間から外部へ排出する集積繰出機構
    をさらに有し、
    前記収納装置制御部は、前記集積繰出機構の近傍に配置されている
    請求項3に記載の媒体収納装置。
  5. 前記第1位置検知センサは、前記媒体収納空間を前記媒体保持部移動方向と直交する方向で、前記集積繰出機構に近接する側と離隔する側とで2分割した場合、前記集積繰出機構に近接する側に配置されている
    請求項4に記載の媒体収納装置。
  6. 前記第2移動部と連動して移動する第2検出対象物と、
    前記第2検出対象物を検出する第2位置検知センサと
    をさらに有する請求項2に記載の媒体収納装置。
  7. 前記媒体保持部は、前記無端ベルトにおける前記第2移動部に固定され、
    前記第2検出対象物は、前記媒体保持部に設けられている
    請求項6に記載の媒体収納装置。
  8. 前記第2位置検知センサは、複数の前記第1位置検知センサが並ぶ仮想線上とは異なる仮想線上に配置されている
    請求項6に記載の媒体収納装置。
  9. 前記第2位置検知センサは、前記第1位置検知センサの近傍に配置されている
    請求項6に記載の媒体収納装置。
  10. 前記第1検出対象物は、遮光板であり、
    前記第1位置検知センサは、前記遮光板により光軸が遮られた場合、前記第1検出対象物を検知する光センサである
    請求項1に記載の媒体収納装置。
  11. 前記第1位置検知センサは、前記媒体保持部移動方向に沿って複数個配置されており、
    前記媒体保持部移動方向に沿った、前記第1検出対象物の長さは、隣り合う前記第1位置検知センサ間の距離の2倍よりも短く構成されている
    請求項1に記載の媒体収納装置。
  12. 前記媒体保持部移動方向に沿った、前記第1検出対象物の長さは、隣り合う前記第1位置検知センサ間の距離よりも長く構成されている
    請求項11に記載の媒体収納装置。
  13. 前記媒体保持部移動方向に沿った、前記第1検出対象物の長さは、隣り合う前記第1位置検知センサ間の距離よりも短く構成されている
    請求項11に記載の媒体収納装置。
  14. 前記第1位置検知センサは、レバーの位置により抵抗値が変化する可変抵抗器であり、
    前記第1検出対象物は、前記第1移動部と連動して移動し、前記レバーを移動させるレバー可動部である
    請求項1に記載の媒体収納装置。
  15. 前記媒体収納空間は、上下方向に沿って重なって堆積するように前記媒体を収納する
    請求項1に記載の媒体収納装置。
  16. 媒体に関する取引を受け付ける接客部と、
    前記媒体を収納する媒体収納空間と、
    前記媒体収納空間内を媒体保持部移動方向に沿って移動すると共に前記媒体を保持する媒体保持部と、
    互いに逆方向に移動する第1移動部と第2移動部とが互いに対向するように前記媒体保持部移動方向の一端から他端に亘って張架され、前記第2移動部と連動して前記媒体保持部を前記媒体収納空間内で移動させる無端ベルトと、
    前記無端ベルトを駆動する駆動部と、
    前記無端ベルトにおける前記第1移動部と連動して移動する第1検出対象物と、
    前記第1検出対象物を検出することにより前記媒体保持部の位置を検知する第1位置検知センサと
    を有する媒体取引装置。
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