JP6393350B2 - 既存用水路の補修工法 - Google Patents

既存用水路の補修工法 Download PDF

Info

Publication number
JP6393350B2
JP6393350B2 JP2017023915A JP2017023915A JP6393350B2 JP 6393350 B2 JP6393350 B2 JP 6393350B2 JP 2017023915 A JP2017023915 A JP 2017023915A JP 2017023915 A JP2017023915 A JP 2017023915A JP 6393350 B2 JP6393350 B2 JP 6393350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
hole
pile
existing
water channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017023915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018028254A (ja
Inventor
長谷川 寛
寛 長谷川
大樹 塩原
大樹 塩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Kogyo Co Ltd filed Critical Meiwa Kogyo Co Ltd
Publication of JP2018028254A publication Critical patent/JP2018028254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6393350B2 publication Critical patent/JP6393350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Description

本発明は、矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路の補修工法に関するものである。
矢板鋼板を両岸に打ち込んで擁壁とし、矢板鋼板の上端に笠木コンクリートを打設して形成した構造の灌漑のための用水路や排水路が知られている。これらの用水路は特に経年変化によって矢板鋼板部分が腐食して補修が必要となる。また一部の腐食部分の補修を行っても、いずれは他の部分も補修が必要となってくるので、腐食箇所ばかりではなく矢板鋼板の表面側に新たな擁壁を構築する手段が提案されている。
特許文献1(特開2014−88753号公報)は、本出願人が先に提案したもので、矢板鋼板の適宜位置に装着した補強材にパネル取付部を設け、用水路底面から笠木部の下方に達する高さで、適宜幅のFRP樹脂板或いは薄鋼板等薄金属板で形成した擁壁板を、隣接する擁壁板と連続して既存矢板鋼板の表面を覆うようにパネル取付部に装着し、既存矢板鋼板と新たに設けた擁壁板の間に、セメント系充填材を充填打設して新規な表面擁壁を形成するものである。
また特許文献2(登録実用新案3201577号公報)に示されているコンクリート擁壁に装着した接続バーの先端にパネルを連結し、パネルと擁壁板の間にコンクリートを充填打設して新規な表面擁壁を構築する手段を、矢板鋼板の用水路の改修にも採用している(ストパネ工法・登録商標)。
特開2014−88753号公報。 登録実用新案3201577号公報。
矢板鋼板で構築された用水路の補修を、前記特許文献1,2で示されているように矢板鋼板の外側に新たな擁壁を構築する手段で行うことが提案され、また実施されているが、前記の手段による新規に構築される表面擁壁は、矢板鋼板とは充填コンクリートで一体化しているとは言えるが、この表面擁壁は矢板鋼板と擁壁板とのサンドイッチ構造で、且つ両者は、矢板鋼板に装着した連結部材で連結されているに過ぎない。連結部材の取付個所を腐食の程度が少ない箇所に設定したとしても、矢板鋼板は経年変化で当然その強度も低下している。このため、新規構築の表面擁壁の土圧に対する耐久力を、腐食している矢板鋼板自体で負担し、また矢板鋼板の弱体化で表面擁壁が剥離して崩落する恐れも生じてしまう。
そこで本発明は、矢板鋼板を使用した用水路の補修に際して、矢板鋼板と一体化し、且つ土圧負担を軽減する新規な表面擁壁を構築する新規な既存用水路の補修工法を提案したものである。
本発明の請求項1記載に係る既存用水路の補修工法は、矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路の補修工法であって、既存擁壁背後に適宜間隔で支柱杭を打ち込み(背後杭設置工)、前記各支柱杭と対応する位置の既存矢板鋼板に連結用透孔を穿ち、前記連結用透孔を通して適宜な連結部材を支柱杭に連結し(連結部材配置工)、連結用透孔から突出する連結部材に矢板鋼板表面側を覆うように擁壁板を連結配置し(パネル設置工)、連結配置した擁壁板の背後に適宜な充填材を充填し(充填打設工)、表面擁壁を構築してなることを特徴とするものである。
従って形成される表面擁壁は腐食が進んで老朽化した矢板鋼板の擁壁の前面に、連結部材を介して支柱杭に支持された擁壁板による壁面が形成され、擁壁板の背後が充填材で満たされて、用水路の擁壁に加わる土圧が充填材によって均等に分散されて擁壁板に加わるので、前記土圧に対する耐久力を備えた新規構築の表面擁壁で老朽化した矢板鋼板擁壁を保護することになる。即ち老朽化した矢板鋼板擁壁の土圧の負担を低減(殆どゼロとすることが好ましい)させることになる。
また本発明の請求項2記載に係る発明は、背後杭設置工に際して、特に支柱杭を、既存用水路に設けられている笠木部に当接して打ち込んでなるもので、笠木部が切梁部材で支持されているので、支柱杭は打込み深さに応じた支持力と当接した笠木部による支持で背後土圧を受けることになる。
また本発明の請求項3記載に係る発明は、前記の請求項1又は2記載の発明に加えて、既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔箇所から矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで掘削して、当該背面穴内に適宜な受支持部を構築し、前記受支持部を介して埋設矢板鋼板部分に支柱杭負荷を負担させたものである。
而して支柱杭に加わる用水路側面の背面土圧に対して、上方は笠木部で支持され、下方部は土中に打設された矢板鋼板は腐食の進行が少なく堅牢であるので、受支持部(請求項4記載の基礎ブロック体、請求項5記載の支持ブロック体、請求項6記載の打設コンクリート)を介在して前記矢板鋼板の堅牢部分に支持されるので、支柱杭をより安定して設置できるものである。
更に本発明の請求項5記載に係る発明は、下方透孔箇所の矢板鋼板表面側も掘削し、下方開口コの字に形成した支持ブロック体を、当該下方透孔を跨いで設置した(支持ブロック体設置工)ものであり、請求項7記載に係る発明は、背面穴に突出する連結突部を備えたパネルを下方透孔前に配置し、パネル背面及び背面穴内にコンクリートを打設して(基礎構築工)、受支持部及び擁壁板支持部を構築してなるもので、受支持部の構築と共に構築される表面擁壁の荷重を矢板鋼板に負担させる擁壁板支持部も同時に施工できるものである。
また本発明の請求項8記載に係る発明は、下方透孔を貫いてコンクリート打設を行って受支持部及び擁壁板支持部を構築する前記請求項7記載の発明の基礎構築工において、更に支柱杭に連結した連結部材とパネルとを連結し、パネルを最下方擁壁板としてなるもので、受支持部及び擁壁板支持部の構築と同時に、最下方パネル部分の連結部材配置工及びパネル設置工を実施するものである。
また本発明の請求項9記載に係る発明は、請求項5項及び7項記載の発明のような擁壁板支持部構築工を実施しない場合に、特に擁壁板連結配置前(パネル設置工前)に矢板鋼板の表面に添って用水路底面に適宜な支持杭を適宜間隔で打ち込んでなり(受杭打込工)、構築される表面擁壁の荷重負担をなすものである。
また本発明の請求項10記載に係る発明は、特に充填材がセメント系充填材としたものである。充填材としては発生土や砕石など任意であるが、特に充填材がセメント系充填材を採用すると、擁壁板がコンクリート型枠として機能することになると共に、セメントのアルカリ作用による防食効果で矢板鋼板の老朽化(腐食進行)を止めることができる。
また本発明の請求項11記載に係る発明は、特に擁壁板としてコンクリートパネルを採用するもので、コンクリート壁面の新規擁壁が構築されることになる。
また本発明の請求項12記載に係る発明は、擁壁板の背後への充填材の充填に引き続き、擁壁板頂部と既存用水路の笠木部との間を塞ぐ上部パネルを配置すると共に、当該上部パネルの背面にも充填材を充填してなる上部パネル設置工を行うもので、新規表面擁壁によって露出している既存矢板鋼板の全面を覆うことになる。
また本発明の請求項13記載に係る発明は、連結部材を支柱杭に連結する際(連結部材配置工)に、連結用透孔から支柱杭までの間の土壌を除去してなる開削穴形成を行うもので、連結部材と支柱杭との連結作業を容易に且つ確実に行うことができる。
また本発明の請求項14記載に係る発明は、開削穴形成を、既存矢板鋼板に穿った連結用透孔内に、崩壊防止用パイプを打ち込み、当該パイプ内の土壌を除去して行うようにするもので、連結部材を支柱杭に連結する際に土砂の崩落が防止されるものである。
また本発明の請求項15記載に係る発明は、連結部材で矢板鋼板表面側に横杆を支持し、前記横杆に擁壁板を装着してなるもので、擁壁板の設置に際して横杆における所望位置を選択できる。
本発明工法は上記のとおりで、矢板鋼板の表面に形成される新規擁壁の壁面となる擁壁板が、用水路背後に打ち込んだ支柱杭で支持され、前記擁壁板の背面に適宜な充填材を充填して新規な表面擁壁を構築するもので、前記構築が効率良く行われると共に、構築された表面擁壁が矢板鋼板から分離することを防止し、且つ擁壁に加わる土圧を新規擁壁で負担することになり、その耐久力も高められる。
本発明工法の実施対象施工前の用水路断面図(施工前)。 本発明工法の実施形態の作業工程(背後杭設置工及び受杭打込工)の説明図。 同図(連結部材配置工)で、(イ)は断面図(ロ)は正面図。 同図(底面整備工及びパネル設置工)。 同図(コンクリートの充填打設工)で、(イ)は断面図(ロ)は正面図。 同図(施工後)。 同支柱杭及び連結部材別例の説明図。 同パネル設置工の別例図。 同コンクリート充填打設工の別例図で、(イ)は断面図(ロ)は正面図。 同背後杭設置工前の基礎ブロック体設置工(受支持部構築工)の説明図(矢板鋼板裏面掘削)。 同基礎ブロック体設置工を行った際の背後杭設置工の説明図。 同施工後図。 同背後杭設置工前の支持ブロック体設置工(受支持部構築工及び擁壁板支持部構築工の同時施工)前の説明図(矢板鋼板表裏面掘削)。 同支持ブロック体設置工を行った際の背後杭設置工及び連結部材配置工の別例の説明図。 同施工後図。 同基礎構築工の説明図(背後杭設置工前のケーシング設置)。 同図(背後杭設置工)。 同図(基礎コンクリート打設前)。 同図(基礎構築工施工後)。 同図(表面擁壁構築後)。
本発明工法が適用される補修対象の用水路は、矢板鋼板01を地盤(用水路底面)02に打ち込んで両岸からの背圧(背面土圧)を受け止めて水路03を確保し、前記矢板鋼板01の上縁に笠木部04を設けて用水路を構築している。また笠木部04は、土圧耐久力を高めるために対向笠木間に切梁部材05を架設した水路もある。
実施形態として示した本発明工法は、前記の既存用水路の矢板鋼板01の表面に新規に表面擁壁Xを構築するものであり、その施工は、基本的に支柱杭10の打ち込み設置を行う背後杭設置工、表面擁壁(擁壁板7,7a,7b)を支柱杭10と連結する連結部材(5,5a,5b,5c)を設ける連結部材配置工、表面擁壁を設置するパネル設置工、連結配置した擁壁板7,7a,7bの背後にコンクリート8,8aを充填する充填打設工の順でなされる。
また前記の基本的な各工に加えて、構築される表面擁壁Xの荷重を受ける擁壁板支持部の構築のための受杭打込工、支柱杭10に加わる背面土圧を用水路底面02以下の埋設矢板鋼板01aに負担させる受支持部の構築を行うための基礎ブロック体設置工、更には擁壁板支持部と受支持部の双方を構築する支持ブロック体設置工及び基礎構築工等を選択的に行うと共に、必要に応じて水路03の用水路底面02の整備を行う底面整備工を行う。
また前記の各工は構築しようとする表面擁壁Xの長さに対応して適宜に工区を分け、或いは部分的に先行すべき各工を適宜実施していくものである。
次に各工の詳細について説明する。基本的な背後杭設置工は、単に所定の支柱杭10を既存擁壁背後に適宜間隔で打ち込むもので、打込み深さ及び間隔は用水路の環境(切梁部材05の有無及びその間隔、更には地盤強度等)によって定められるが、少なくとも用水路底面02よりも深い位置に達するようにしたもので、切梁部材05が存在している場合には、支柱杭10を笠木部04の背面に当接するように打込むことが好ましい。
前記支柱杭10には例えばC鋼(どのような規格材を採用するか等は用水路環境によって定める)を使用し、後述する連結部材5と対応する連結部101を備えたものである。例えばC鋼の前面の所定位置(支柱杭10の打ち込み後の開削穴Cの対応位置)に、後述する連結部材5の係止突起52と対応する縦長矩形孔等を設けておく。
また前記の支柱杭10を打ち込む前に、図10乃至16に示すように、予め用水路底面(地盤)02以下において埋設矢板鋼板01aにコンクリートブロック等の基礎ブロック体11又は支持ブロック体12を設置するブロック体の設置工を行うようにしても良い。或いは図17乃至図20に示すように支柱杭10の設置を行う背後杭設置工を含む基礎構築工を行っても良い。
基礎ブロック体設置工を採用した場合について説明すると、使用する基礎ブロック体11は、コンクリート部縦面(周面)が矢板鋼板01の凹凸段に一致する形状か或いは矢板鋼板01の凹凸段内に納まる左右幅とし、前後幅は後述する背後杭設置工に対応させる。
そして既存用水路の底方において矢板鋼板01に下方透孔13を穿設し、当該下方透孔13の箇所から矢板鋼板01裏面を用水路底面以下まで掘削して背面穴Aを形成する(図10)。この背面穴Aに基礎ブロック体11を埋設矢板鋼板01aの裏面側に当接して設置する。
前記の基礎ブロック体設置工の後に、前記した支柱杭10の打ち込みを行う背後杭設置工を実施するもので、特に支柱杭10をその上下位置で笠木部04の背面と基礎ブロック体11の背面に当接するように設置する。特に基礎ブロック体11の背面側に当接或いは近接させることで、基礎ブロック体11が受支持部となる(図11)。
尚背面穴Aは適宜埋め戻すが、残余空間はコンクリートの充填打設工に際して、コンクリートが流れ込み、埋設矢板鋼板01aと基礎ブロック体11が一体化される。
前記の基礎ブロック体11に替えて支持ブロック体12を採用しても良い。支持ブロック体12は、下方開口コの字状に形成したもので、後方脚部121と前方脚部122とを備えると共に、上面に下方開口個所と連通する縦孔部123を設けたものである。
支持ブロック体設置工は、矢板鋼板01の表面側の用水路底面02を適宜範囲で掘削して前面穴Bを形成し、前記前面穴Bに面した矢板鋼板01に、適宜高さの下方透孔13aを穿設し、更に当該下方透孔13aの箇所から矢板鋼板01裏面を用水路底面02よりも深く下方に掘削して背面穴A1を形成する(図13)。
支持ブロック体12は、前記の下方透孔13aを跨ぎ、且つ後方脚部121の前面を埋設矢板鋼板01aの裏面に当接するように設置する。支持ブロック体12の設置後に縦孔部123からコンクリートを流し込んで、埋設矢板鋼板01aと支持ブロック体12との隙間をコンクリートで充たし、埋設矢板鋼板01aと支持ブロック体12の一体化を図る。
支持ブロック体設置工を終了した後、支柱杭10の打ち込みを行う背後杭設置工を行う。この背後杭設置工は、基礎ブロック体11を採用した際と同様に実施し(図14)、支持ブロック体12の後方脚部121が支柱杭10と埋設矢板鋼板01aとの間に介在して、受支持部が構成されるようになる。また埋設矢板鋼板01aと一体化した支持ブロック体12の上面が擁壁板支持部となる。
尚背面穴A1及び前面穴Bは適宜埋め戻すが、残余空間が存在したとしても、後述する底面整備工又はコンクリートの充填打設工に際してコンクリートが流れ込み、矢板鋼板01と支持ブロック体12との一体化がなされる。
前記した基礎ブロック体設置工及び支持ブロック体設置工に替えて、コンクリート打設で受支持部及び擁壁板支持部を備えた基礎部分を構築する基礎構築工を採用することもできる。
基礎構築工は、支持体ブロック体設置工と同様に、前面穴B1を掘削形成し、前面穴B1の箇所から矢板鋼板01に下方透孔13bを穿設し、当該下方透孔13bの箇所から矢板鋼板01裏面を用水路底面以下まで掘削して背面穴A2を形成する。
所定の掘削を終えると、ケーシング設置、支柱杭10の打ち込み設置を行う背後杭設置工、矢板鋼板01の前面の水路底面の基礎用整備、型枠パネル(表面擁壁板の最下方部分を兼ねる)7cの配置、コンクリートを充填する基礎打設の順で行う。
ケーシング設置は、例えば下方開口コの字状板の上方ケーシング14aと上方開口コの字状板の下方ケーシング14bとを組み合わせて形成した分割ケーシングを使用するもので、下方透孔13bから差し入れて背面穴A2で下方に拡張させる。
ケーシング設置後に背後杭設置工を行う。支柱杭10は前記分割ケーシング14a,14bの奥方に当接して打ち込むのが望ましいが、非当接状態であっても支柱杭10の一部が背面穴A2内に露出していれば良い。この分割ケーシング14a,14bの設置は地盤が崩落し易い場合に適用するものであり、必ずしもケーシング設置を行わなくとも良い。
水路底面の基礎用整備は、前記の前面穴B1の掘削と同時進行で矢板鋼板01の前面に添って基礎を構築する範囲全長に掘削溝を形成し、当該掘削溝に砕石20を敷設すると共に、矢板鋼板01の前面に添って足鋼材21若しくは鉄筋を配置する。
型枠パネル7cは、パネル板76の背面に適宜長さの支持材77を突設したもので、パネル板76は、新規に構築される擁壁の表面となるもので、後述するパネル設置工に使用する擁壁板7と同一の材質とすることが好ましく、金属板やプラスチック板でも良いが、コンクリートパネルが最適である。更にこのパネル板76には、連結部材5cの連結用の連結孔78を穿設してなる。
型枠パネル設置は、予め背面穴A2の空間を通して支柱杭10に連結部材5cを連結しておき、パネル板76を足鋼材21の上に載置すると共に、連結部材5cを連結孔78に挿通し、固定ナット(表裏配置)56でパネル板76を固定する。このパネル板76の固定時に支持材77は下方透孔13bを通り上下ケーシング14a,14bで囲繞された空間内に位置することになる。
次に型枠パネル(最下方擁壁板)7cの背後にコンクリート8aを充填打設すると、上下ケーシング14a,14b、及び支柱杭10、及び連結部材5c、及び支持材77を含む型枠パネル(最下方擁壁板)7cが一体となった基礎Yが構築されることになる。
前記の支持ブロック体設置工及び基礎構築工を行った場合は、次に連結部材配置工、パネル設置工、充填打設工を行い、前記以外は受杭打込工を行い、その後に連結部材配置工、パネル設置工、充填打設工を行う。
前記した支持ブロック体設置工や基礎構築工のように擁壁板支持部の構築を行わない場合に、支持杭2の打ち込み(受杭打込工)による擁壁板支持部の構築を行う。受杭打込工は、松杭等の腐食耐性を備えた支持杭2を矢板鋼板01の表面(用水路側)に添って用水路底面02に打ち込んでなるもので、杭径及び杭長並びに杭間隔は、新設される表面擁壁Xの荷重を考慮して定められる。また打ち込みの程度は、支持杭2の頂部が用水路底面02の高さと一致させるが、後述する底面整備工を実施する場合は、底面整備工による捨てコンクリート面6の厚さ分上方に突出させても良い。尚支持ブロック体設置工を行った箇所は省略することができる。
連結部材配置工は、最初に支柱杭10を立て込んだ位置で且つ連結部101の高さ位置で実施するもので、連結部材5の支柱杭10との連結構造によっては開削穴Cを形成する。開削穴Cの形成手段は、矢板鋼板01の所定位置に予めマーキングDを表示し、当該箇所の矢板鋼板01を穿孔して連結用透孔3を形成する。次に前記連結用透孔3を通して矢板鋼板01の背後の土中に崩壊防止用パイプ4を打ち込み、更に当該パイプ4内の土壌を掻き出して除去し、支柱杭10の連結部101を露出させる開削穴Cを形成する。
尚開削穴Cの形成位置は、矢板鋼板01の凹凸面のいずれでも良いが、できるだけバランスが良く、且つ上下に配置するが、採用する連結部材5の連結構造や、擁壁板7の連結金具71の構造に対応して適宜定めるものである。
次に連結部材5を開削穴Cに通して、支柱杭10の連結部101に連結する。使用する連結部材5は、相応の引っ張り強度を備えた部材であり、例えば図3に示したように棒状本体51の先端に軸方向と直交する縦長矩形状の係止突起52を設け、基端に擁壁板装着用の螺条部53を設けたものである。この連結部材5を開削穴Cに差し込み、支柱杭10の連結部(縦長矩形孔)101に挿入して半回転させると連結部材5は抜け止め装着され、螺条部53が矢板鋼板01の表面側に露出させてなるものである。
尚この連結部材配置工は、前記の連結部材5に特定されるものでは無く、支柱杭10に設けた連結部101の構造と対応する部材で、且つ後述する擁壁板7に連結可能な構成であれば良く、他の例としては図7に示すように連結部101aを雌螺孔部とし連結部材5aを螺子棒としても良い。更には単に連結部101aを円形孔とし、連結部材としてアンカー構造を採用しても良いし、又は連結部材をひも体とし、予め支柱杭10に固着(ワイヤーの溶着や結縛)しておき、開削穴Cから引き出すようにした構造でも良い。また土壌中を進行可能な例えば螺旋杭形状のような連結部材を採用すると開削穴Cを形成する必要もない。
更に図14に例示するように先端に係止鉤部54を設けた連結部材5bを採用し、矢板鋼板01の表面側に横架される横杆55を前記係止鉤部54で支持(連結)し、この横杆55をパネル設置工に際しての擁壁板7bの装着対象とするものである。
底面整備工は、受杭打込工を採用した際に、次のパネル設置工における擁壁板7の設置を正確に且つ容易に行うために実施するものである。この底面整備工は、用水路底面02に簡易舗装のような捨てコンクリート面6を形成し、又はコンクリート板を敷くことで実施する。前記捨てコンクリート面6は、支持ブロック体12の上面や支持杭2の頂面と一致させても良いし、またこれらを覆うように形成しても良い。尚の底面整備工は受杭打込工を採用した場合に必ず実施しなければならないものではなく、省略することもできる。
パネル設置工は、表面擁壁X(X1)の表面被覆であり表面擁壁Xの型枠となる擁壁板7(7a,7b)を所定の位置に設置するもので、擁壁板7は、金属板やプラスチック板でも良いが、好ましくはコンクリートパネルを使用する。
前記擁壁板7には予め連結部材5(5a,5bその他の任意構造)と対応する連結構造、例えば背面に突設した連結金具71等を備えさせてなり、また下端縁はL状に突設した載置部72を設けたもので、前記連結金具71と連結部材5の基端側とを連結すると共に、擁壁板7を矢板鋼板01の表面を覆うように、隣接する擁壁板7を連続させて捨てコンクリート面6上又は支持ブロック体12上或いは基礎Y上に配置していくものである。
即ち受杭打込工を行っている場合には、支持杭2で擁壁板7(表面擁壁X)の荷重を支えるようにし、支持ブロック体設置工を行っている場合には、擁壁板7を前記支持ブロック体12上に位置させることで擁壁板7(表面擁壁X)の荷重を支えるようにし、また基礎構築工を実施した場合には、基礎Y上に構築される擁壁板7(表面擁壁X1)の荷重を支えるものである。
またパネル設置工に際しては、前記のとおり擁壁板7の背後に連結金具71を備えたものでは無く、図8に示すように連結部材5(5a)と対応する位置に連結孔73を穿設した擁壁板7aと、擁壁板7aを連結部材5(5a)に装着する適宜な外装連結金具74を採用しても良い。このような組み合わせを採用すると擁壁板7aの設置作業が擁壁板用水路側から作業することができる。
更に図14に例示した通り横杆55を採用した場合には、擁壁板7bを横杆55に掛け止めその他の連結手段を備えた連結部75を備えておくと、擁壁板7bの壁面方向(横方向)における取付位置を任意に設定できる。
コンクリートの充填打設工は、矢板鋼板01の表面に配置された擁壁板7(7a,7b)の背後(矢板鋼板01との間隙)にコンクリート(セメント系充填材)8を充填打設するものである。更に擁壁板7(7a,7b)の背後への充填打設に引き続き、擁壁板7頂部と既存用水路の笠木部04との間を塞ぐ上部パネル(コンクリート板)9を配置すると共に、当該上部パネル9の背面にも充填コンクリート8を充填打設する。
而してコンクリートの固化によって、連結部材5(5a,5b,5c)で支柱杭10と擁壁板7(7a,7b)が連結され、矢板鋼板01と支柱杭10と擁壁板7(7a,7b)と充填コンクリート8(基礎のコンクリート8aも含む)が一体になった新規の表面擁壁X(X1)が構築され、腐食した矢板鋼板で構成されていた用水路の補修が実現するものである。
特に前記表面擁壁X(X1)は、擁壁板支持部(支持杭2、支持ブロック体12、基礎Y)によってその荷重を支えられ、また腐食進行が遅い埋設矢板鋼板01aと一体化して自重による沈下が防止されることになり、更に背面土圧に対しては、笠木04と受支持部(基礎ブロック体11、支持ブロック体12、基礎Y)を介した埋設矢板鋼板01aで支柱杭10が支えられ、表面擁壁X(X1)が連結部材5(5a,・・)で前記支柱杭10と連結されることにより既存の矢板鋼板01からの剥離が防止されるものである(図6,図12,図15、図20)。またコンクリートの防食効果により、矢板鋼板01の腐食進行が抑えられ、開削穴Cを形成した場合には、開削穴C内もコンクリートで満たされ、連結部材5(5a・・)の防食もなされる。
10 支柱杭
101,101a 連結部
11 基礎ブロック体(受支持部)
12 支持ブロック体
121 後方脚部(受支持部)
122 前方脚部
123 縦孔部
13,13a,13b 下方透孔
14a,14b 分割ケーシング
2 支持杭(擁壁板支持部)
20 砕石
21 足鋼材
3 連結用透孔
4 崩壊防止用パイプ
5,5a,5b,5c 連結部材
51 棒状本体
52 係止突起
53 螺条部
54 係止鉤部
55 横杆
56 固定ナット
6 捨てコンクリート面
7,7a,7b 擁壁板
7c 型枠パネル(最下方擁壁板)
71 連結金具
72 載置部
73,78 連結孔
74 外装連結金具
75 連結部
76 パネル板
77 支持材
8,8a コンクリート(セメント系充填材)
9 上部パネル
A,A1,A2 背面穴
B,B1 前面穴
C 開削穴
D マーキング
X,X1 表面擁壁
Y 基礎(受支持部、擁壁板支持部)
01 矢板鋼板
01a 埋設矢板鋼板
02 地盤(用水路底面)
03 水路
04 笠木部
05 切梁部材

Claims (15)

  1. 矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路の補修工法であって、既存擁壁背後に適宜間隔で支柱杭を打ち込み、前記各支柱杭と対応する位置の既存矢板鋼板に連結用透孔を穿ち、前記連結用透孔を通して適宜な連結部材を支柱杭に連結し、連結用透孔から突出する連結部材と矢板鋼板表面側を覆うように配置した擁壁板とを適宜手段で連結し、連結配置した擁壁板の背後に適宜な充填材を充填して表面擁壁を構築してなることを特徴とする既存用水路の補修工法。
  2. 支柱杭を、既存用水路に設けられている笠木部に当接して打ち込んでなる請求項1記載の既存用水路の補修工法。
  3. 既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔箇所から矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで掘削して、当該背面穴内に適宜な受支持部を構築し、前記受支持部を介して埋設矢板鋼板部分に支柱杭負荷を負担させる請求項1又は2記載の既存用水路の補修工法。
  4. 受支持部を背面穴内に設置する基礎ブロック体としてなる請求項3記載の既存用水路の補修工法。
  5. 下方透孔箇所の矢板鋼板表面側も掘削し、下方開口コの字に形成した支持ブロック体を、当該下方透孔を跨いで設置して、当該支持ブロック体が受支持部になると共に、擁壁板支持部にもなる請求項3記載の既存用水路の補修工法。
  6. 受支持部を背面穴内に打設したコンクリートで形成してなる請求項3記載の既存用水路の補修工法。
  7. 背面穴に突出する連結突部を備えたパネルを下方透孔前に配置し、パネル背面及び背面穴内にコンクリートを打設して、受支持部及び擁壁板支持部を構築してなる請求項6記載の既存用水路の補修工法。
  8. 前記支柱杭に連結した連結部材とパネルとを連結し、パネルを最下方擁壁板としてなる請求項7記載の既存用水路の補修工法。
  9. 擁壁板連結配置前に矢板鋼板の表面に添って用水路底面に適宜な支持杭を適宜間隔で打ち込んで擁壁板支持部としてなる請求項1乃至4及び6記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  10. 充填材がセメント系充填材である請求項1乃至9記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  11. 擁壁板をコンクリートパネルとしてなる請求項1乃至10記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  12. 擁壁板の背後への充填材の充填に引き続き、擁壁板頂部と既存用水路の笠木部との間を塞ぐ上部パネルを配置すると共に、当該上部パネルの背面にも充填材を充填してなる請求項1乃至11記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  13. 連結部材を支柱杭に連結する際に、連結用透孔から支柱杭までの間の土壌を除去してなる請求項1乃至12記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  14. 既存矢板鋼板に穿った連結用透孔内に、崩壊防止用パイプを打ち込み、当該パイプ内の土壌を除去して開削孔を形成してなる請求項13の既存用水路の補修工法。
  15. 連結部材で矢板鋼板表面側に横杆を支持し、前記横杆に擁壁板を装着してなる請求項1乃至14記載の何れかの既存用水路の補修工法。
JP2017023915A 2016-04-05 2017-02-13 既存用水路の補修工法 Active JP6393350B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016075536 2016-04-05
JP2016075536 2016-04-05
JP2016159572 2016-08-16
JP2016159572 2016-08-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018028254A JP2018028254A (ja) 2018-02-22
JP6393350B2 true JP6393350B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=61247949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017023915A Active JP6393350B2 (ja) 2016-04-05 2017-02-13 既存用水路の補修工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6393350B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108797584A (zh) * 2018-06-22 2018-11-13 象山知航机电科技有限公司 一种自动化现浇盖梁施工方法
CN108755427A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 象山知航机电科技有限公司 一种现浇盖梁施工方法
JP7051058B2 (ja) * 2018-08-03 2022-04-11 明和工業株式会社 既存用水路の補修工法
CN109281298B (zh) * 2018-10-22 2020-07-03 浙江水利水电学院 一种现浇灌溉渠施工方法
JP2021095802A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 日鉄建材株式会社 既設鋼矢板の補強工法および補強構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196271A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Koken Sangyo Kk 既設護岸の補強方法
JP2014088753A (ja) * 2012-10-04 2014-05-15 Meiwa Industries Ltd 既存用水路の補修工法
JP2014169596A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Meiwa Industries Ltd 既存用水路の補修工法
JP6083603B2 (ja) * 2013-04-22 2017-02-22 藤村ヒューム管株式会社 連結治具及びこの連結治具で連結された連結壁並びに連結治具を用いた鋼矢板の補修工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018028254A (ja) 2018-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393350B2 (ja) 既存用水路の補修工法
KR101696916B1 (ko) Phc 파일과 강관 파일을 혼용한 흙막이 겸 영구벽체의 시공 방법
KR100917044B1 (ko) 앵커 일체형 이중 벽체 콘크리트 옹벽 시공방법
JP2009084919A (ja) 地盤の掘削方法
KR101973565B1 (ko) 종방향 플레이트가 부착된 phc 말뚝에 차수용 플레이트를 용접으로 접합하여 흙막이 벽체와 차수벽을 동시에 조성하는 흙막이 공법
JP6431218B2 (ja) 既存用水路の補修工法
KR102196532B1 (ko) 우각부 프리캐스트벽체와 주열식 강관벽체를 이용한 탑다운 지중구조물 시공방법 및 이를 이용하여 제작된 지중구조물
JP2008308945A (ja) 引張杭併用コンクリート基礎及びその構築方法
JP2014088753A (ja) 既存用水路の補修工法
KR101158523B1 (ko) 파일을 이용하여 설치된 도로확장구조물 및 이를 이용한 도로확장 시공방법
KR102113291B1 (ko) Phc 파일을 이용한 벽체 조성방법 및 벽체
KR101973566B1 (ko) 종방향 플레이트가 부착된 phc 말뚝에 차수용 시트를 볼트로 접합하여 흙막이 벽체와 차수벽을 동시에 조성하는 흙막이 공법
JP6006004B2 (ja) 杭頭部空間形成補助具、それを備えた中空既製杭、該中空既製杭を用いた杭頭処理方法と杭頭部空間の形成方法
JP5280150B2 (ja) 山留擁壁及び山留擁壁形成方法
KR20160053430A (ko) 말뚝 조립체를 이용한 주열식 흙막이 공법
JP5016521B2 (ja) アースアンカーおよびその撤去方法
US10077539B1 (en) Wall and retaining members and fluidizing installation of retaining members
JP2012251292A (ja) 外構構造物の杭基礎構造、及び外構構造物の杭基礎構造の施工方法
JP5680441B2 (ja) 被覆防食パネル及び該被覆防食パネルを使用した護岸工事方法
JP6895740B2 (ja) 水平力拘束構造
JP6393352B2 (ja) 既存用水路の補修工法
KR100493516B1 (ko) 현장 마이크로 파일과 조립식 브라켓을 이용한 교각용조립식 기초보강 구조체 및 그의 구축방법
KR101524302B1 (ko) 무가시설의 지중 구조물 시공방법
KR20060116933A (ko) 앵커체를 이용한 자립식 차수벽 흙막이 공법과 이를 위한 연결소켓
KR101516746B1 (ko) 거더의 시공방법 및 이를 이용한 무가시설의 지중 구조물 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180718

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180718

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6393350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250