JP6392707B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、尿素水供給装置等の設置空間を有効に利用するための建屋構造を備える作業機械に関するものである。
土砂の掘削等を行う作業機械として、例えば油圧ショベルは、通常、ディーゼルエンジンを搭載しているが、ディーゼルエンジンの排気ガスは環境汚損物質である窒素酸化物NOxを含んでおり、このような環境汚染物質を除去して清浄な状態にして排出するために、排ガス処理装置を装備する構成としたものが、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1では、エンジンからの排気ガスの排出経路に排ガス処理部を設けるようにしている。この排ガス処理部には触媒が装着されており、またこの触媒には噴霧ノズルから尿素水をミスト状態にして噴霧する構成としている。排気ガス中に含まれるNOx成分はこの排ガス処理部内において、触媒の存在下で尿素水と反応することにより無害な窒素ガスN2と水とに変換されて、排気ガスからNOx成分を除去して清浄化された状態で外部に排出される。
従って、排ガス処理装置としては、少なくとも尿素水タンクと、この尿素水タンクから排ガス処理部に尿素水を供給する尿素水供給配管とを有し、尿素水供給配管の途中に尿素水ポンプが装着され、尿素水の噴霧ノズルは尿素水供給配管の排ガス処理部に臨む先端部に設けられる。
特許文献1においては、尿素水タンクに尿素水を供給するに当って、尿素タンクと水タンクとを備え、これら尿素タンクから供給される粉末状の尿素と水タンクからの水とを尿素水タンク内で攪拌・混合する構成としている。ただし、尿素水は予め尿素と水とを所定の混合比となるように混合し、この尿素水を尿素水タンクに供給する構成とすることもできる。
特開2009−46997号公報
作業機械としての油圧ショベルは、下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体を設置する構成とするのが一般的であり、エンジンは上部旋回体に装着される。エンジンからの排気ガスの排出経路を構成する排ガス処理部と、この排ガス処理部に尿素水を供給する尿素水供給装置とは上部旋回体に設けられる。尿素水を上部旋回体側で生成する場合であれ、予め生成した尿素水を供給する場合であれ、尿素水タンクは上部旋回体に設置される。尿素水タンクと排ガス処理部との間には尿素水ポンプを設けた尿素水供給配管が介装されるが、尿素水の供給時における圧力損失をできるだけ小さくして、尿素水ポンプの負荷を軽減するために、尿素水供給配管は、その全長を短くする必要があり、また尿素水タンクとあまり高度差が生じないようにして引き回す必要がある。
エンジンの稼働中には尿素水タンク内の尿素水は消費されることから、適宜尿素水の補給を行わなければならない。この尿素水の補給は、通常、補給用の携帯タンクを用い、人手作業によって直接尿素水タンクに供給するようにして行うことになる。また、尿素タンク内の尿素水の残量検出や清掃等の必要性もある。
油圧ショベル等の作業機械にあっては、上部旋回体に燃料給油装置や給脂装置等の様々な機械器具等が設けられることから、建屋の空間は限られており、尿素水タンクの配置空間には制約がある。しかも、尿素タンクは部分的であれ、作業者が容易にアクセスできる位置に配置する必要がある。このために、建屋を大型化することなく内部空間に各種の機械機器類を配置するのは困難であり、特に小さいサイズの建屋に、他の機械機器類と共に尿素タンクをコンパクトに配置することは極めて重要である。
以上のことから、この作業を安全かつ容易に行うために、尿素水タンクを合理的に配置する必要がある。しかしながら、前述した特許文献1には尿素水タンクの具体的な配設位置は開示されていない。そもそも、特許文献1を含めて、従来においては、尿素水の補給作業の便宜について格別の配慮は行われておらず、その不便を解消することが望まれていた。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、コンパクトな構成によって、尿素水の補給を安全かつ容易に行えるように配置され建屋構造を備える作業機械を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、部走行体と、前記下部走行体の上方に旋回可能に設置され上部旋回体と、前記上部旋回体の前方中央部に装着されたフロント作業機と、を備えた作業機械において、前記上部旋回体には、車幅方向における前記フロント作業機の一方側に配置された運転室と、前記運転室の後方に配置され、駆動源としてのエンジンが収容された主建屋と、前記主建屋の前方において、前記フロント作業機に対して前記運転室の配置側と反対側に配置された燃料タンクと、前記燃料タンクの前方側に隣接して設置された前方建屋と、が搭載され、前記前方建屋は、給脂装置が収容された第1収容部と、前記第1収容部に対して前記フロント作業機の配置側と反対側の側部における前方に配置された第2収容部と、前記第2収容部の後方側に配置された第3収容部と、を有し、前記第2収容部は、その上部が、上下方向に開閉可能な天板部を有する足場として形成され、前記第3収容部は、前記エンジンからの排気経路に設けられた排ガス処理部に向けて噴霧される尿素水を貯留する尿素水タンクを収容する高所部と、前記高所部よりも低い位置にある低所部と、を含む段差構造により形成され、前記第3収容部には、前記尿素水タンクを含む収容物を上方から視認可能な開口部が、前記段差構造に沿って設けられており、前記開口部は、水平方向に延在する水平板部と、上下方向に延在する垂直板部と、を前記段差構造に沿って交互に連結して一体に形成された階段状のタンクカバーによって覆われており、前記タンクカバーは、その上端部が前記高所部の天板部に蝶番によって上下方向に開閉可能に連結され、前記尿素水タンクには、前記タンクカバーを上方に向かって開いた状態において視認可能となる供給口が設けられていることをその特徴とするものである。
上部旋回体には各種の機器類を収容するために、複数区画を有する建屋が設けられる。最も大きい建屋はエンジンルームであり、エンジンルームは上部旋回体の後部側位置に形成される。上部旋回体の前方位置には作業手段が装着されており、作業手段は油圧ショベルの場合には、土砂等の掘削作業を行うフロント作業機から構成される。フロント作業機は上部旋回体の前方部中央に配置され、このフロント作業機の一方側の側部、通常は左側に運転室が位置している。また、他方側の側部、つまり右側の前方位置は前方側建屋となっている。そして、前方側建屋の後部位置にタンク類が配置されている。タンク類の構成としては、燃料タンク,オイルクーラ及びラジエータを含むものである。
前方側建屋は、主にメインテナンス用の機器や道具類が設置されるメインテナンス空間となっている。メインテナンスに関連する機器としては、給脂装置がある。給脂装置は、グリースタンクと、ホース及びグリースガンとから構成され、給脂作業の便宜のために、これらの機器は前方側建屋に設けられる。また、前方側建屋には工具類を収容した工具箱が設置される。さらに、燃料タンクに燃料を補給する際に使用される燃料供給ホースも前方側建屋に収容することになる。そして、燃料タンクの給油口はタンク上面に配置されており、給油作業者は給油口にアクセスするために、前方側建屋には昇降用ステップが設けられる。
尿素水供給装置は少なくとも尿素水タンクと尿素水供給配管とを有し、尿素水供給配管には尿素水ポンプが装着される。尿素水タンクは前方側建屋内に設けられる。排気ガスの排出経路の途中位置には、所定の容積を有するチャンバから構成され、このチャンバの内部に三元触媒等から成る触媒が充填された排ガス処理部が設けられる。尿素水はこの排ガス処理部の触媒に向けて噴射することになる。従って、エンジンの稼働中には尿素水タンク内の尿素水は消費されることから、適宜の時期に尿素水を補給しなければならない。
尿素水タンクは、尿素水をエンジンの排ガス処理部に供給するためのものであるから、尿素水供給配管の長さをできるだけ短くし、かつ経路は高低差をできるだけ小さくする必要がある。また、尿素水タンクへの尿素水の補給を人手作業で容易に行えるようにするために、広い作業スペースを確保する必要がある。さらに、尿素水の補給には重量のある携帯タンクを用いて行うことから、しかも上部旋回体という高所での作業となるので、作業スペースへのアクセスを容易なものとすることも必要である。
以上のことから、前方側建屋にタンクカバーを設け、このタンクカバーの内側の位置に尿素水タンクを設けることにより尿素水の補給を可能とする。タンクカバーの部位は燃料タンク等に昇る際のステップが形成される。このために、タンクカバーは水平板部と垂直板部とを交互に連結した階段状となし、ステップは2段以上とする。そして、前方側建屋を高所部と低所部とからなる段差構造となし、タンクカバーはこの段差間の部位に設けられる。そして、タンクカバーを固定式のものであっても良いが、開閉可能な構成としても良い。前方側建屋の低所部にタンクカバー内に収容させた尿素水タンクの補給時等のための作業を行うためのスペースを確保することもできる。
タンクカバーを開放することによって、前方側建屋に広い空間が確保され、この空間内に尿素水タンクを収容させる。この空間の前方位置に、尿素水タンクの設置や尿素水の補給等を行うための足場部を形成する。このために、足場プレートを設けるようになし、この足場プレートの下部位置には上部旋回体の旋回フレームとの間に扁平なスペースを形成して、例えば燃料供給用のホースを収容する空間を設けることができる。
ステップ状としたタンクカバーは第1垂直部と水平部及び第2垂直部とを連設する構成とすることとなる。第1垂直部の奥側の空間が尿素水タンクの収容場所とするが、第1垂直部の手前側の水平部の下部位置には張り出した空間が得られることから、この空間は、例えば工具箱等というように、容易に取り出すことができる部材を装着するユーティリティ空間として機能させることができる。
第1垂直部は前方側建屋の高所部における天板部に蝶番により上方に向けて開閉可能に連結するようになし、また第2垂直部は足場のプレートにキャッチにより着脱可能に係合させる構成とすることができる。ステップはさらに多数の段数とすることもでき、この場合は水平部と垂直部とを繰り返し設けることになる。このように、前方側建屋の高所部の位置からタンクカバーを上方に開くように構成することによって、尿素水タンクの設置部を大きく開放することができる。ここで、必ずしもタンクカバー全体を開放できる構成とする必要はない。ただし、尿素水タンクの供給口には尿素水補給装置を着脱可能に接続でき、かつ尿素水タンクには尿素水の液面レベルを確認するためのレベルゲージを装着されるが、このレベルゲージの読取等を行う必要がある。このために、第1垂直部に開閉可能な小窓を設けるのが望ましい。また、給液用のノズルを用いて尿素水を供給する場合にも、この小窓を利用することができる。さらに、タンクカバー全体を開閉できる構成としたものであっても、前述した小窓を設けるようにするのが好ましい。
タンクカバー全体を開放した状態に保持するために、ステーを設けて、このステーによりタンクカバーを支持させることができる。ステーは、例えば前方側建屋を構成する鉛直壁に傾動可能に軸支させると共にタンクカバーの側部にガイド溝を形成し、ステーにはガイド溝に係合する連結ピンを設け、タンクカバーの開放時には、ステーは上死点位置を越えて回動して、タンクカバーを開放する方向に荷重が作用するように構成する。また、このようにタンクカバーに側壁を設けると、その強度が向上する。
尿素水タンクを前方建屋において、コンパクトに収容させるようになし、この尿素水タンクへの尿素水の補給を安全かつ容易に行えることになる。
作業機械の一例としての油圧ショベルの正面図である。 油圧ショベルの外観斜視図である。 図2の前方側建屋の構成を示す外観図である。 前方側建屋に装着される各種の機器類を示す外観図である。 給脂装置の構成を示す説明図である。 タンクカバーを開放した状態を示す図3と同様の外観図である。 尿素水供給装置の構成説明図である。 足場プレートを開放した状態を示す図3と同様の外観図である。 携帯タンクを用いて尿素水を尿素水タンクに供給している状態を示す作用説明図である。 給液ノズルを用いて尿素水を尿素水タンクに供給している状態を示す作用説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1に尿素水タンクが設置される作業機械の一例としての油圧ショベルの全体構成を示す。
図中において、1は油圧ショベルであって、油圧ショベル1は下部走行体2と上部旋回体3とから大略構成され、上部旋回体3は旋回装置4を介して下部走行体2と連結されており、この旋回装置4により上部旋回体3は下部走行体2に対して旋回可能となっている。ここで、下部走行体2はクローラ式の走行手段を有するものであるが、ホイール式の走行手段を備えるものであっても良い。
上部旋回体3には作業手段としてのフロント作業機5が装着されている。フロント作業機5は主に掘削作業を行うものであって、それぞれ油圧シリンダにより駆動されるブーム6.アーム7及びバケット8から構成される。ブーム6は上部旋回体3に俯仰動作可能に連結されており、アーム7はブーム6の先端に、バケット8はリンク機構9を介してアーム7の先端にそれぞれ上下方向に回動可能に連結されている。上部旋回体3には、エンジンが搭載されており、このエンジンにより油圧ポンプを駆動する。油圧ポンプにより作動油を加圧して、圧油をフロント作業機5駆動用の油圧シリンダや走行用及び旋回用の油圧モータからなる油圧アクチュエータに供給することによって、油圧ショベルが稼働することになる。ただし、エンジン及び油圧ポンプ等は周知の構成であるので、図示は省略する。
図2に上部旋回体3の全体構成を示す。同図において、10は旋回フレームを示し、この旋回フレーム10には、フロント作業機5の取付部11が設けられており、またこの取付部11に隣接する位置に運転室12が設置されている。運転室12の後方側は主建屋13となっており、この主建屋13は内部にエンジンを配置したエンジンルーム14を含むものであり、さらに油圧ポンプやコントロールバルブ等の機器類がこの主建屋13内に設置されている。
旋回フレーム10のフロント作業機5の取付部11に対して運転室12の配置側と反対側の位置にはタンク類が設置されている。タンク類は、ラジエータ15,オイルクーラ16及び燃料タンク17を含むものである。燃料タンク17の前方側(上部旋回体3において、フロント作業機5が延在されている方向を前方側という)には、前方側建屋20が設けられている。
図3に前方側建屋20を拡大して示し、また図4に前方側建屋20の内部構造を示す。前方側建屋20の内部には各種の機器や部材が収容されており、第1収容部21,第2収容部22及び第3収容部23に区画形成されている。第1収容部21は所定の高さを有する概略ボックス形状となっており、この第1収容部21の側部における前方側が第2収容部22であり、この第2収容部22は丈の低いものである。第2収容部22の後方側に位置するのが第3収容部23である。第3収容部23の前面部は2段の段差構造となっている。さらに、燃料タンク17の壁面にはステップ18が設けられており、第2収容部22の上面、第3収容部23の段差部及び第2収容部22の上面によって、作業者等が燃料タンク17の上面に昇るための昇降用階段を構成している。
図4には前方側建屋20内に設けられている各種の機器や部材が示されている。同図において、30は第1収容部21内に収容されるグリースを充填したグリースタンクであって、このグリースタンク30には、リール31に巻回した給脂ホース32が接続されており、この給脂ホース32の先端にはグリースガン33が接続されている。
以上により給脂装置が構成されるが、図5に示したように、リール31に巻回して設けた給脂ホース32の先端に設けたグリースガン33は給脂部カバー34に設けたホース導出用開口34aを介して外部に導出できるようになっている。そして、この給脂ホース32をリール31から引き出して、各給脂箇所にグリースガン33を接続することによって、給脂作業が行われる。
次に、図6に示したように、第2収容部22には燃料タンク17に給油するための給油ホース35が巻回状態にして収容されている。燃料タンク17の給油口17aはタンク上面に設けられており、タンクローリ等から給油を行う際には、タンクローリと給油口17aとの間にこの給油ホース35が接続されることになる。前方側建屋20の前部側に昇降階段が設けられているので、給油作業者は給油ホース35を安全かつ容易に給油口17aに給油ホース35を接続することができる。従って、第2収容部22は開閉可能な天板部22aを有するものであり、この天板部22aの先端側を上方に開くことによって、給油ホース35の収容部を開放できるようにしている。
さらに、第3収容部23には、尿素水タンク36が装着されている。この尿素水タンク36は、図7に示したように、エンジンからの排気経路に設けた排ガス処理部40に尿素水を供給するためのものである。ここで、排ガス処理部40は所定の容積を有するチャンバから構成され、その両端には排気経路を構成する排気ガスの流入部41と排ガス流出部42とが接続されている。また、この排ガス処理部40の内部には触媒43が装着されている。この触媒43には尿素水噴射ノズル44が対向配設されており、この尿素水噴射ノズル44から霧化した尿素水が吹き付けられる。尿素水タンク36からは尿素水が所定の圧力をもって供給されるものであり、尿素水タンク36から尿素水噴射ノズル44に至る尿素水供給配管45の途中には尿素水ポンプ46が装着されている。
尿素水タンク36に尿素水が貯留されているが、エンジンが稼働中には尿素水噴射ノズル44により排ガス処理部40に尿素水が間欠的に噴霧される。このために、尿素水が消費されることになり、尿素水タンク36にはレベルゲージ47が設けられており、このレベルゲージ47を目視することによって、尿素水タンク36の尿素水残量が検出されることになる。
尿素水タンク36内の尿素水レベルが所定の位置まで減少すると、尿素水の補給が行われる。尿素水タンク36の上部前方側の位置には供給口36aが設けられており、この供給口34aから尿素水を補給する。尿素水の補給は携帯タンク50から行われる。尿素水補給作業は作業者48が手作業で行うことになる。このために、第3収容部23の前方部位にはタンクカバー24が設けられている。このタンクカバー24は、図8に示したように、第2収容部22を開閉するものであり、また昇降階段として機能するものでもある。このために、タンクカバー24は第3収容部23の上面部と蝶番25で連結されている。タンクカバー24はこの状端部を中心として上下方向に回動可能なものであり、第1水平部24aと、この第1水平部24aに連設した第1垂直部24bと、この第1垂直部24bに連設した第2水平部24cと、この第2水平部24cに連設した第2垂直部24dとから構成される。第2垂直部24dと第2収容部22の天板部22aとの間にはキャッチ26が設けられ、タンクカバー24は閉鎖状態に保持できる構成としている。昇降階段としては、さらに燃料タンク17の側面に形成したステップ18を含んでいる。
以上のように、前方側建屋20においては、第2収容部22の天板部22aと、タンクカバー24の第2水平部24c及び第1水平部24aとによって、3段のステップが形成される。ここで、ステップとしては、第2水平部24c及び第1水平部24aでは、作業者の足を掛るのに必要なサイズとする。一方、天板部22aは広いスペースを有するものである。これは、この天板部22a上で作業者48が尿素水の補給を行う際の足場となるものであり、天板部22aはこの種の作業を容易に行える広さの足場プレートとして機能する。
ここで、尿素水タンク36が収容されているタンクカバー24は第2水平部24cと第2垂直部24dとにより比較的狭い空間が形成されており、この空間をユーティリティスペースとして、取り出し可能な部材、例えば工具箱49を収容させるために使用される。また、タンクカバー24は昇降階段のステップとして機能するものであり、ある程度の重量を持たせるようにしている。
尿素水の補給は作業者48が行うが、この尿素水の補給時には開閉扉を構成するタンクカバー24を全開するようにする。この尿素水補給作業を行っている状態を図9に示す。尿素水の供給は携帯タンク50を用いて行われる。この携帯タンク50を用いてこの尿素水補給作業時には、タンクカバー24は全開状態で安定的に保持できるようにする。このために、第3収容部23の内面壁にはステー51が取り付けられている。ステー51は長尺の板体から構成されるものであって、一端部が第3収容部23の内面壁に軸支されている。また、タンクカバー24には側板部24dが連結されており、この側板部24eにはガイド溝52が形成されている。そして、ステー51の他端部はこのガイド溝52に係合するピン(図示せず)が設けられている。
タンクカバー24を開放する際には、ステー51がガイド溝52に沿って回動することになり、このステー51は上死点位置(鉛直状態となる位置)を越えると、タンクカバー24が開く方向に荷重が作用することになる結果、タンクカバー24は全開状態で安定的に保持される。従って、尿素水タンク36への尿素水の補給を行っている間にタンクカバー24が突然閉鎖されるようなことはない。
このように構成することによって、上部旋回体3の前方から開放された空間で、しかもこの上部旋回体3における高さの低い位置で尿素水タンク36への尿素水の補給を行うことができるようになる。第2収容部22の天板部22aは、作業者48が尿素水の補給を行う足場スペースとして利用できるものであり、この天板部22aは広いスペースで作業を行うことができる。このために、高所作業となる尿素水タンク36への尿素水の補給作業を安全かつ容易に行うことができる。尿素水タンク36の前方位置には工具箱49が配置されているが、工具箱49は小型で可搬性のある箱であるから、尿素水タンク36への尿素水の補給作業を行う際には、工具箱49は作業の邪魔にならないように移動させることによって、尿素水タンク36の前方位置を開放することになる。
ここで、尿素水タンク36から排ガス処理部40への尿素水供給配管45の引き回しは、燃料タンク17の位置を迂回するようにして行うが、この尿素水供給配管45は排ガス処理部40と同じく上部旋回体3の旋回フレーム10上に位置しており、この尿素水供給配管45の引き回しは、一部に曲折部が形成されるが、全体として複雑化することがなく、しかもその間の高さの差があまり大きくならないので、尿素水の供給のための尿素水ポンプ46に対する負荷も低く抑制できるので、尿素水ポンプ46の小型化が図られる。
さらに、尿素水の補給は、図10に示したように、ノズル式尿素水供給部材60を用いても行うことができる。このノズル式尿素水供給部材60を用いる場合には、尿素水タンク36の全面を開口させる必要はないことから、タンクカバー24には、さらに小窓53を開閉可能に形成し、この小窓53を開くことによって、ノズル式尿素水供給部材60の接続部を尿素水タンク36の供給口36aに接続して尿素水の補給が行われる。また、レベルゲージ47による尿素水タンク36内の尿素水の残量レベルを確認する際にも、小窓53を開くことにより行うことができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
10 旋回フレーム
13 主建屋
14 エンジンルーム
17 燃料タンク
17a 給油口
20 前方側建屋
21 第1収容部
22 第2収容部
22a 天板部
23 第3収容部
24 タンクカバー
24a 第1水平部
24b 第1垂直部
24c 第2水平部
24d 第2垂直部
30 グリースタンク
35 給油ホース
36 尿素水タンク
40 排ガス処理部
43 触媒
44 尿素水噴射ノズル
45 尿素水供給配管
46 尿素水ポンプ
49 工具箱
50 携帯タンク
51 ステー
52 ガイド溝
60 ノズル式尿素水供給部材

Claims (2)

  1. 部走行体と、前記下部走行体の上方に旋回可能に設置され上部旋回体と、前記上部旋回体の前方中央部に装着されたフロント作業機と、を備えた作業機械において、
    前記上部旋回体には、
    車幅方向における前記フロント作業機の一方側に配置された運転室と、
    前記運転室の後方に配置され、駆動源としてのエンジンが収容された主建屋と、
    前記主建屋の前方において、前記フロント作業機に対して前記運転室の配置側と反対側に配置された燃料タンクと、
    前記燃料タンクの前方側に隣接して設置された前方建屋と、が搭載され、
    前記前方建屋は、
    給脂装置が収容された第1収容部と、
    前記第1収容部に対して前記フロント作業機の配置側と反対側の側部における前方に配置された第2収容部と、
    前記第2収容部の後方側に配置された第3収容部と、を有し、
    前記第2収容部は、その上部が、上下方向に開閉可能な天板部を有する足場として形成され、
    前記第3収容部は、前記エンジンからの排気経路に設けられた排ガス処理部に向けて噴霧される尿素水を貯留する尿素水タンクを収容する高所部と、前記高所部よりも低い位置にある低所部と、を含む段差構造により形成され、
    前記第3収容部には、前記尿素水タンクを含む収容物を上方から視認可能な開口部が、前記段差構造に沿って設けられており、
    前記開口部は、水平方向に延在する水平板部と、上下方向に延在する垂直板部と、を前記段差構造に沿って交互に連結して一体に形成された階段状のタンクカバーによって覆われており、
    前記タンクカバーは、その上端部が前記高所部の天板部に蝶番によって上下方向に開閉可能に連結され、
    前記尿素水タンクには、前記タンクカバーを上方に向かって開いた状態において視認可能となる供給口が設けられている
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 前記尿素水タンクには、尿素水の液面レベルを確認するためのレベルゲージが装着されており、
    前記タンクカバーには、前記レベルゲージの読み取りを行うための開閉可能な小窓が、前記高所部に位置する前記水平板部及び前記垂直板部に亘って設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
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