JP6389656B2 - 順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセット - Google Patents

順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセット Download PDF

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従来のトランスファープレス機は、個々のトランスファーダイを個々の位置に取り付けるために、10ステージあれば10回のダイセットの取り付けが必要となっていた。本発明は、順送プレス機に、相互に変換可能な上下一対のトランスファー用ダイセットとトランスファー送り機構及び被加工品を把持搬送・復帰するフィンガーを設けることにより1台のプレス機で順送プレス加工及びトランスファープレス加工が可能となり、トランスファー加工終了後、再度、順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニット付きダイセットに関する。
インターネット上の専門用語解説の「トランスファープレス」欄によれば、「トランスファープレスとは、プレスボルスター上にセットされた多工程ダイセット内のワーク(加工物)を、機体に付属されたトランスファー機構により、フィンガーでグリップし搬送するプレス機械です。トランスファー駆動は、近年プレス機械の駆動源から直接メカ連動させた機械駆動式から、サーボモーター駆動式に替わって来ています。」という説明がされている。
特開平9−248632
特許文献1の請求項1の発明には、底面と前記底面の周縁から起立するスリットを有する側壁からなる側壁スリット溝付筒状絞り部品のプレス加工方法において、平板状金属板に予め底面の形状に従い浅く絞り加工を施し、この状態で平板状にある側壁部位にスリット加工を施し、その後絞り加工により前記側壁部位を起立させてなることを特徴とする側壁スリット溝付筒状絞り部品のプレス加工方法の発明が開示されている。
一般にトランスファー加工は、トランスファープレス機に個々のトランスファーダイセットを個々の位置に取り付けるため、例えば10ステージあれば10回のダイセット取付けが必要になる。本発明は順送プレス加工からトランスファープレス加工に移行する場合、右左に往復運動をするトランスファー駆動部及び被加工品を把持・離反するフィンガーを備え、上下一対のトランスファーダイセット構造となっているために、一つのダイセットとしてプレス機に取り付けが可能となり、取付け時間の短縮となる。
本発明は順送プレス加工の他に、トランスファー加工も可能とした順送プレス機であり、該順送プレス機に新たに形成したダイセットの幅方向両側にユニット駆動用エアーシリンダーを設け、該ユニット駆動用エアーシリンダーの両側にトランスファー棹部を備え、該トランスファー棹部の両側には間隔をおいて対向して設けた伸縮自在なフィンガーと、該フィンガーが伸縮運動を行なうためのフィンガー駆動用エアーシリンダーを備えている。フィンガーで被加工品を把持しながら次工程に搬送し、搬送後、フィンガーが収縮し元の位置に復帰し、同様の操作を繰り返し、順次、プレス加工を行い、トランスファー加工終了後は、順送プレス機としてのプレス加工を行なうことが出来る。また、本発明は被加工品を順次、次工程に送るトランスファー機構を備えるとともに、被加工品を上下一対の簡易トランスファーユニットダイセットによりトランスファー加工を行なうことが出来る機構を備えた順送プレス機を提供することを目的とする。
本発明は順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニット付きダイセットであって、トランスファーユニットのトランスファー駆動棹を上昇させ、該駆動棹に所定間隔で設置した伸縮自在な製品保持用フィンガーで被加工品を把持しながら次工程のダイ入れ駒位置まで水平移動させた後、該所定ダイ入れ駒位置に正確に被加工品をセットすることを可能とし、さらに、所謂三次元トランスファープレス加工にも対応可能となり、被加工品の搬送移動中に障害物等により被加工品の移動が妨げられないようにするとともに立体的移動によりダイセットダイ入れ駒の正しい位置に案内されてスムーズに、かつ被加工品を正確に加工位置にセットすることが出来、その結果、歩留まりの良いトランスファー加工品を提供することを目的とする。
さらに、ダイセットに各工程のダイ入れ駒を製品送り方向に嵌め込むことによりトランスファープレス加工が可能となり、従来のような大掛かりなトランスファーダイセットを製作することから開放されることを目的とする。
また、本発明は順送プレス機でありながらトランスファー加工をする場合、従来のように製品とコイル材が一体となって搬送されるのとは異なり、コイル材をカットオフ加工にて平板状の製品から切り離し、トランスファー機構に設けたトランスファーフィンガーにより初回工程からトランスファー加工が可能となり、順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニット付きダイセットを提供することを目的とする。
本発明に係る順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットは、ダイセットの中央部長手方向に沿って角形状又は円形状の加工形状に応じた形状のダイ入れ駒をダイセット表面の中央ライン上に近接し又は間隔を置いて複数個セットし、該ダイセットの片側の幅方向の両側に設置した右・左に往復運動するユニット駆動用エアーシリンダーをダイセットの両側に配設したトランスファー棹部に連結し、該両側に位置するトランスファー棹部に間隔を置いてダイセットの幅方向両側から対向する如く設置したフィンガー駆動用エアーシリンダーに連結してダイセットの幅方向両側から前進して被加工品を把持する伸縮自在な製品保持用フィンガーを設け、かつ被加工形状の原板と略等しい幅のコイル材料を供給するフィーダーを備え、該コイル材料の加工残渣を最初の加工製品の手前で分離して除去する収納部を備え、該コイル材料から分離された原板の製品をダイセットの幅方向左右から伸縮自在な製品保持用フィンガーで製品を保持した状態でトランスファー棹部が前進し、1番加工のダイ入れ駒まで搬送し、プレス加工をした後、フィンガーが製品から離れて収縮した状態で旧位に復する運動を繰り返す前記トランスファー棹部であり、フィンガー駆動用エアーシリンダーにより前進・後退運動を行なう製品保持用フィンガーで製品を把持した状態で隣のダイ駒に搬送される工程、以後、順次複数加工工程を経て所望する加工製品を得る工程を備えており、トランスファー棹部がユニット駆動用エアーシリンダーとユニバーサルジョイントを介して連結され、該トランスファー棹部が水平状態で上昇・下降する構造であることを特徴とする。
請求項1記載の順送プレス機に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットにおいて、ユニット駆動用エアーシリンダーと連結するトランスファー棹部と、該トランスファー棹部に間隔を置いて設置した複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーと、該複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーにそれぞれ取り付けた伸縮自在な製品保持用フィンガーが共に障害物に当たらない高さに上昇後、水平移動をし、次工程のダイ入れ駒位置まで降下する三次元駆動部を設けたことを特徴とする。
請求項1記載の順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットにおいて、ユニット駆動用エアーシリンダーと連結するトランスファー棹部と、該トランスファー棹部に間隔を置いて設置した複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーと、該複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーにそれぞれ取り付けた伸縮自在な製品保持用フィンガーが共に障害物に当たらない高さに上昇後、水平移動をし、次工程のダイセットダイ入れ駒位置まで降下する時に、被加工品がダイ入れ駒の位置に正確に案内される立体的な位置決め定規又は立体的ガイドを備えていることを特徴とする。
請求項2又は請求項3記載の順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットは、トランスファー棹部がユニット駆動用エアーシリンダーとユニバーサルジョイントを介して連結され、該トランスファー棹部が水平状態で上昇・下降する構造であることを特徴とする。
本発明に係る順送プレス機は、変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットであって、被加工品の送り機構を備えたプレス機による簡易トランスファーユニットダイセットを備えたプレス加工機が、順送プレス機にトランスファー機構を備えたダイセットを取り付ける要領で簡単に取り扱うことが出来る。本来のトランスファー加工はトランスファープレス機に個々のトランスファーダイを個々の位置に取り付けるため、10ステージあれば10回のダイ取付けが必要になるが、本発明では、上下一対のダイセット構造となっているために、一組のダイセットとしてプレス機に取り付ける時間が大幅に短縮される。
また、本発明の被プレス加工品の送り機構を備えたプレス機による簡易トランスファーユニットダイセットは、順送プレス機が簡単にトランスファープレス加工機に早代わりし、トランスファー加工終了後、順送プレス機に戻すのも容易にできる。
本発明では、ダイセットの両側面にトランスファーユニットを取り付けているためにトランスファー機構の小型化、軽量化が図られ、省スペース化が図れる。
本発明は、トランスファーユニットを前後の往復動に加えて上昇運動及び下降運動をさせることにより、3次元のトランスファー加工にも対応することが出来、伸縮自在な製品保持用フィンガーに把持された被加工品がダイセット上に存在する障害物等に阻害されることなくスムーズに次工程のダイセットダイ入れ駒位置まで搬送できるとともに次工程のダイセットダイ入れ駒位置まで搬送し、被加工品を降下させる時も位置決め定規もしくは立体的ガイドにより正しい位置に被加工品をセットできるため、位置合わせの寸法測定装置の設置も不要となり、より一層効率良く良品を得ることが出来る。
ダイセットの中央部長手方向に沿って各ダイセットダイ入れ駒を嵌合することによりトランスファー加工が可能となるため、従来のように大掛かりな個々のトランスファーダイセットを製作しなくても済むことが可能である。
搬送されるコイル材を最初からカットオフ加工により製品として必要な平板形状に打ち抜き加工されるので、該打ち抜かれた平板形状の製品を伸縮自在な製品保持用フィンガーで保持した状態で初回工程からトランスファー加工が可能となる。その結果、コイル材の幅も必要最小限で済み、コイル材の無駄な廃棄が大幅に縮小され、コイル材という貴重な資源の無駄遣いからも解放される。すなわち、順送プレス機はコイル状の被加工材(コイル材)が幅方向両側でつながったままの状態で各工程の加工を連続で行なえるように設計されたプレスダイセットであるために、コイル材が大量に使用され、製品として使用されないコイル材の廃棄量も多く、資源の無駄使いとなる。
また、本発明は従来のトランスファー加工が出来るといえども、大掛かりなトランスファープレス機を対象とするものではないので、ダイセットを含めプレス機自体も大型化する必要がないためにプレス機の購入に対する大幅なコストダウンが図れる上に、精度の高い絞り加工品等が容易に出来る。
本発明は、上ダイセット(パンチホルダー)も焼き入れ焼き戻し加工がされ、なおかつパンチ取付け部がスライド式印籠とパンチスリーブの開発により、ネジ一本で取付け、取外しが容易な構造である。
ダイセットの中央部長手方向に隣接して設けるダイ入れ駒の基本形は丸型であるが、型内カムを使用時には印籠方式の角型駒も対応可能となり、用途範囲が一段と広がる。
本発明はトランスファーユニットの駆動部として、エアーシリンダー、電動アクチュエーター、サーボモーター等を駆動部の取り付けが容易である。
本発明は、基本的にダイセット式であるため、順送プレス機からダイセットを取り外してトランスファーユニット機構の変換が容易である。すなわち、取外し時に上から見ながら伸縮自在な製品保持用フィンガーなどの位置合わせが容易に行なえる。
ダイ入れ駒を含めてダイセットの製作時に、プレス加工製品の大きさ・工程数を考慮し、工程数の変更が比較的簡単に出来る。
本発明の一実施例を示すトランスファー装置によるダイセットのプレス加工工程を示す平面図である。 本発明の一実施例を示す図1の正面図である。 本発明の一実施例を示すダイセットに搬送される製品のチャッキング(把持状態)を示す平面図である。 本発明の一実施例を示す図3のトランスファー駆動棹を示す正面図である。 本発明の一実施例を示すトランスファー駆動棹による右方向への製品搬送時を示す平面図である。 本発明の一実施例を示す図5の示すトランスファー駆動棹の正面図である。 本発明の一実施例を示すトランスファー駆動棹により右方向に移動させて製品を放した状態を示す平面図である。 本発明の一実施例を示す図7のトランスファー駆動棹の正面図である。 本発明の一実施例を示すトランスファー駆動棹を左方向(後退方向)に移動させた状態を示す正面図である。
本発明の一実施例を示す図9のトランスファー駆動棹の正面図である。 本発明の一実施例を示すトランスファープレス加工におけるブランク(円形平板)をダイセット上の幅方向左右から前進・後退するフィンガーでブランクを挟みながら隣接するダイ入れ駒を介して順次、1番絞り、2番絞り等の絞り加工を経てトリミングまでの加工工程を示すダイセットに装着された各ダイ入れ駒での加工工程を示す説明図である。 本発明の他の実施例を示すダイセットの中央に配置されるダイ入れ駒が角型駒(印籠方式)とした場合を示す平面図である。 (a)本発明の一実施例である上ダイセットの概略説明図、(b)パンチホルダー入れ子部のスライド駒、(c)パンチホルダー割スリーブを示す説明図である。 本発明の一実施例を示す上ダイセットのコミ板、パンチホルダープレート、ストリッパープレートの関係を示す説明図である。 本発明の他の実施利を示し、トランスファーユニットの3次元の動きを示す図で、ユニット駆動用エアーシリンダーとトランスフ駆動棹をユニバーサルジョイントで接続した状態を示す説明図である。 本発明の他の実施例を示し、トランスファーユニットの3次元の動きを示す図で、トランスファー駆動棹を小型エアーシリンダーにてリフトアップさせる説明図である。 本発明の他の実施例を示し、トランスファーユニットの3次元の動きを示す図で、トランスファー駆動棹をリフトアップ状態で移動させる状態を示す説明図である。 本発明の他の実施例を示し、トランスファー駆動棹を小型エアーシリンダーにてリフトダウンさせ、フィンガーを開放し、製品を離す状態を示す説明図である。
本発明の実施例を図1から図12は主としてトランスファーダイセット1(下型に相当する)に関する説明である。図13(a)〜(c)から図14は主として上型のパンチセット等に関する説明である。図15から図18は主として、トランスファーユニットの3次元駆動を示す説明図である。
図1は本発明の一実施例を示すトランスファー装置によるダイセットのプレス加工工程を示す平面図で、図2は本発明の一実施例を示す図1の正面図である。
1はトランスファーダイセットで、中央部長手方向に沿って相互に近接してダイ入れ駒2が合計8つ設置されている。本例ではダイ入れ駒2の平面形状が丸形である場合を示したがこの形状に限定されるものではない。この設置個数は絞り工程等に応じて適宜変更可能である。3はトランスファーダイセット1の左側から中央部に沿って送られる金属製のコイル材である。このコイル材3の幅は被加工品4の幅を備えていれば良く、被加工品4を送るための該被加工品4の両側に送り代は不要である。従来、使用されている順送プレス加工は、コイル状の被加工品がつながったままの状態で各工程の加工を連続に行なえるように設計されているが、本発明では、被加工品4がコイル材3と最初の段階で完全に分離されて搬送される。したがって、本発明では、従来の順送プレス加工に比べコイル材3の歩留まりが良い。なお、従来の順送プレス加工は、板状の金属材料をコイル状に巻いたものをアンコイラーで巻きほぐしながらレベラーでコイル材の巻きぐせを矯正しながら、フィーダーで材料がプレス機械に供給される方式である。
コイル材3は板状の金属材をコイル状に巻いたもので、アンコイラー(図示せず)でコイル状に巻かれた材料を巻きほぐし、レベラー(図示せず)でコイル材3の巻きぐせを矯正した上で、フィーダー(図示せず)により材料は材料ガイド5を通過してプレス機械のトランスファーダイセット1へと供給される。本例では材料ガイド5を通過したコイル材3の先端を半円形に打ち抜き加工した後に残りの半円形を打ち抜き加工して円形の被加工品4を得る。なお、本例では円形の場合を示したがその形状は後述する四角形又はその他の形状であってもよい。
円形の被加工品4を得た後の廃材はトランスファーダイセット1の手前に設けた廃棄口6から下方に設けた廃材収納部(図示せず)に落下して回収される。
図5および図11に示すようにトランスファー駆動棹10により円形に加工された被加工品4を製品保持用フィンガー9で保持しながらダイセットダイ入れ駒2でそれぞれ1番絞り加工、2番絞り加工、3番絞り加工、4番絞り加工、アイドル、トリミング加工等が図11に示すように順次行なわれる。
円形の被加工品4は、トランスファー駆動棹10と直交するフィンガー駆動用エアーシリンダー8の先端部に取り付けた伸縮自在な製品保持用フィンガー9で両側から把持された状態で、ユニット駆動用エアーシリンダー7によりトランスファー駆動棹10を右側に前進させ、隣のダイ入れ駒2まで搬送される。ダイ入れ駒2上に搬送された円形の被加工品4は両側の製品保持用フィンガー9で保持された状態で一番絞り加工が行なわれる。加工後、製品保持用フィンガー9は、フィンガー駆動用エアーシリンダー8により被加工品4から離れ、収縮した状態で旧位に復する運動が繰り返される。なお、ユニット駆動用エアーシリンダー7に代えて電磁駆動その他の手段による往復運動を行なう装置であれば上記に限定されない。フィンガー駆動用エアーシリンダー8は、トランスファーダイセット1上の両サイドに対向して設置される。本例ではフィンガー駆動用エアーシリンダー8の設置台数は両側に9台を対向して設けたが、設置台数はこれに限定されるものではなくプレス加工工程数に応じて適宜、増減変更可能である。
最初の加工となる円形の打ち抜き加工は、トランスファーダイセット1の最初のステージに設けたブランク抜きダイ入れ駒(図示せず)で行なわれる。ブランク抜きダイ入れ駒で上型のパンチ(図示せず)により右側の半円が打ち抜かれ、次いで残りの半円が打ち抜かれ、円形の製品が得られる。円形の製品は被加工品4として、伸縮自在な製品保持用フィンガー9で両側から挟まれた状態で、第一のダイ入れ駒2の中央部に搬送される。搬送された被加工品4は図11に示すように円形板材(ブランク)から1番絞り、2番絞り、3番絞り、4番絞り、アイドル、トリミングという各加工工程を経る。図11にブランク平板4a、1番絞り製品4b、2番絞り製品4c、3番絞り製品4d、4番絞り製品4e、アイドル製品4f、トリミング製品4gをそれぞれ示す。
図13(a)に示すパンチホルダープレート12(上型に相当する)には、絞りパンチ部のトランスファーのパンチホルダープレート12の絞りパンチ部スライド式ホルダー11が装着されている。図13(b)はパンチホルダー入れ子部のスライド駒である。図13(c)はパンチホルダー割スリーブを示す。パンチホルダープレート12に装着した絞りパンチ部14により絞り加工を行なわれる。
図7は本発明の一実施例を示すトランスファー駆動棹10により右方向に移動させて製品である被加工品4を放した状態を示す平面図である。図8はユニット駆動用エアーシリンダー7により前進、後退運動を繰り返すトランスファー駆動棹10の概略を示す正面図である。
図9はユニット駆動用エアーシリンダー7とトランスファー駆動棹10の関係を示し、トランスファー駆動棹10が左方向に移動し、旧位に復した状態を示す平面図である。
図10はユニット駆動用エアーシリンダー7とトランスファー駆動棹10の関係を示す正面図である。
図11は本発明の一実施例を示すトランスファープレス加工におけるブランク(円形平板)、すなわち被加工品4をダイセット上の幅方向左右から前進・後退する伸縮自在な製品保持用フィンガー9でブランクを挟みながら隣接する管型ダイ入れ駒2を介して順次、1番絞り、2番絞り等の絞り加工を経てトリミングまでの加工工程を示すダイセットに装着された各ダイセットダイ入れ駒2での加工工程を示す。すなわち、被加工品は、フランク、一番絞り、2番絞り、3番絞り、4番絞り、アイドル、トリミングの各工程を経る。
図12は本発明の実施例を示し、バックプレートダイの中央に配置されるダイセットダイ入れ駒2が角型駒(印籠方式)とした場合を示す図面である。
図13(a)は本発明の一実施例であるパンチホルダープレートの概略説明図であり、図13(b)はパンチホルダー入れ子部のスライド駒を示し、図13(c)パンチホルダー割スリーブを示す説明図である。図14は、本発明の一実施例を示す上型のコミ板13とその下部に位置するパンチホルダープレート12とその下部に位置するストリッパープレート15の関係を示す説明図である。
図15は本発明の他の実施例を示し、トランスファーユニットの3次元の動きを示す図である。ユニット駆動用エアーシリンダー7とトランスファー駆動棹10の間にユニバーサルジョイント18を設け、トランスファー駆動棹10が僅かに上昇し、上昇後、水平に移動し、ダイ入れ駒2の位置まで降下して旧位に復する運動を繰り返す。
図16はトランスファーユニットのトランスファーダイセット1の3次元の動きを示す図で、トランスファー駆動棹10をエアーシリンダー17にてリフトアップさせる説明図である。
図17は本発明の他の実施例を示し、トランスファーユニットの3次元の動きを示す図で、トランスファー駆動棹10をエアーシリンダー17にてリフトアップ状態で移動させる状態を示す説明図である。
図18は本発明の他の実施例を示し、トランスファー駆動棹10をエアーシリンダー17にてリフトダウンさせ、フィンガーを開放し、製品を離す状態を示す説明図である。
本発明は、1台の順送プレス機で本来のプレス加工をすることは勿論のこと、トランスファーダイセットに交換することによりに、トランスファー加工機としても使用でき、従来のように順送プレス機及びトランスファープレス機をそれぞれ用意する必要がなくなり、中小企業を含むプレス機械加工産業には、省スペース化や作業能率の向上が図られ、プレス機械産業の需要の拡大化等が期待される。
1 トランスファーダイセット
2 ダイ入れ駒
3 コイル材
4 被加工品
4a ブランク平板
4b 1番絞り製品
4c 2番絞り製品
4d 3番絞り製品
4e 4番絞り製品
4f アイドル製品
4g トリミング製品
5 材料ガイド
6 廃棄口
7 ユニット駆動用エアーシリンダー
8 フィンガー駆動用エアーシリンダー
9 製品保持用フィンガー
10 トランスファー駆動棹
11 絞りパンチ部スライド式ホルダー
12 パンチホルダープレート
13 コミ板
14 絞りパンチ部
15 ストリッパープレート
16 パンチホルダー入れ子部のスライド駒
17 エアーシリンダー
18 ユニバーサルジョイント

Claims (3)

  1. ダイセットの中央部長手方向に沿って角形状又は円形状の加工形状に応じた形状のダイ入れ駒をダイセット表面の中央ライン上に近接し又は間隔を置いて複数個セットし、該ダイセットの片側の幅方向の両側に設置した右・左に往復運動するユニット駆動用エアーシリンダーをダイセットの両側に配設したトランスファー棹部に連結し、該両側に位置するトランスファー棹部に間隔を置いてダイセットの幅方向両側から対向する如く設置したフィンガー駆動用エアーシリンダーに連結してダイセットの幅方向両側から前進して被加工品を把持する伸縮自在な製品保持用フィンガーを設け、かつ被加工形状の原板と略等しい幅のコイル材料を供給するフィーダーを備え、該コイル材料の加工残渣を最初の加工製品の手前で分離して除去する収納部を備え、該コイル材料から分離された原板の製品をダイセットの幅方向左右から伸縮自在な製品保持用フィンガーで製品を保持した状態でトランスファー棹部が前進し、1番加工のダイ入れ駒まで搬送し、プレス加工をした後、フィンガーが製品から離れて収縮した状態で旧位に復する運動を繰り返す前記トランスファー棹部であり、フィンガー駆動用エアーシリンダーにより前進・後退運動を行なう製品保持用フィンガーで製品を把持した状態で隣のダイ駒に搬送される工程、以後、順次複数加工工程を経て所望する加工製品を得る工程を備えており、
    トランスファー棹部がユニット駆動用エアーシリンダーとユニバーサルジョイントを介して連結され、該トランスファー棹部が水平状態で上昇・下降する構造であることを特徴とする、順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセット。
  2. 請求項1記載の順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットであって、ユニット駆動用エアーシリンダーと連結するトランスファー棹部と、該トランスファー棹部に間隔を置いて設置した複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーと、該複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーにそれぞれ取り付けた伸縮自在な製品保持用フィンガーが共に障害物に当たらない高さに上昇後、水平移動をし、次工程のダイセットダイ入れ駒位置まで降下する三次元駆動部を設けたことを特徴とする、順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセット。
  3. 請求項1または2に記載の順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセットであって、ユニット駆動用エアーシリンダーと連結するトランスファー棹部と、該トランスファー棹部に間隔を置いて設置した複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーと、該複数のフィンガー駆動用エアーシリンダーにそれぞれ取り付けた伸縮自在な製品保持用フィンガーが共に障害物に当たらない高さに上昇後、水平移動をし、次工程のダイセットダイ入れ駒位置まで降下する時に、被加工品がダイ入れ駒の位置に正確に案内される立体的な位置決め定規又は立体的ガイドを備えていることを特徴とする、順送プレス加工に変換可能なトランスファー機構を備えた簡易トランスファーユニットダイセット。
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