JP6389380B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置に関する。
従来の検査装置として、例えば特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に記載の検査装置は、包材で内容物を包んだ物品を検査する装置であり、物品の画像からシール部を含む帯状の部分画像を取得し、部分画像に異物が存在しているか否かを判別する。この検査装置では、物品が所定方向に対して傾いている場合、物品の画像を回転させて補正し、補正後の画像から部分画像を取得している。
特開2013−7597号公報
一般的に、画像を回転させる画像処理では、回転後の画素が回転前のどの画素に対応しているのか、すなわち回転後の画素位置が回転前の画像のどの位置に対応しているのかを求める必要がある。従来の検査装置のように、画像において物品の画像だけを回転させる処理では、物品の回転前の画素の位置と回転後の画素の位置とを正確に対応づけることが困難となるため、回転後の物品の画像の精度が低くなるおそれがある。そのため、従来の検査装置では、補正後の物品の画像からシール部を含む帯状の部分画像を精度良く取得できないおそれがある。そのため、従来の検査装置では、シール部の検査を精度良く行うことができない可能性がある。
本発明は、傾いている物品におけるシール部の検査を良好に行うことができる検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る検査装置は、内容物が包材に包装された物品に光を照射する光照射部と、物品を透過した光に基づいて、物品を含む透過画像を生成する画像生成部と、画像生成部により生成された透過画像に基づいて、包材のシール部における不良の有無を判断する判断部と、を備える検査装置であって、判断部は、物品に対応する物品領域が透過画像における画素の列方向及び列方向である配列方向に対して傾いている場合、物品領域と当該物品領域を含むマスク作成領域とに基づいて、内容物が収容された領域をマスク領域に設定し、透過画像とマスク領域とに基づいてシール部における不良の有無を判断する。
この検査装置では、判断部は、物品領域と当該物品領域を含むマスク作成領域とに基づいて、内容物が収容された領域をマスク領域に設定し、透過画像とマスク領域とに基づいてシール部における不良の有無を判断する。これにより、検査装置では、物品領域が透過画像の配列方向に対して傾いている(物品が搬送方向に対して傾いている)場合であっても、物品領域を回転させることなく、内容物が収容された領域にマスク領域を設定できる。そのため、検査装置では、透過画像とマスク領域とに基づいて、シール部における不良の有無を判断できる。したがって、検査装置では、傾いている物品におけるシール部の検査を良好に行うことができる。
一実施形態においては、マスク作成領域は、物品領域に対して配列方向の一方向に沿って移動させてもよい。このように、検査装置では、マスク作成領域を物品領域に対して配列方向の一方向(列方向、行方向)に沿って平行移動させて、物品領域と移動後のマスク作成領域において例えば論理演算をすることにより、マスク領域を良好に設定することができる。その結果、検査装置では、シール部の検査を良好に行うことができる。
一実施形態においては、包材には、互いに対向する位置に一対のシール部が形成されており、マスク作成領域は、物品領域に重複する第1マスク作成領域と、一方のシール部の外側の頂部のそれぞれから透過画像の端部まで延在する2本の第1仮想線と、他方のシール部の外側の頂部のそれぞれから透過画像の端部まで延在する2本の第2仮想線と、第1マスク作成領域と、に囲まれる第2マスク作成領域と、から成っていてもよい。このように、マスク作成領域において第2マスク作成領域を設定することで、配列方向にマスク作成領域を移動させても内容物の収容領域からずれないので、マスク領域をより正確に設定することができる。
一実施形態においては、第1仮想線及び第2仮想線のそれぞれは、シール部の頂部同士を直線的に結ぶ仮想線の延在方向と同方向に延在していてもよい。このように第1仮想線及び第2仮想線を設定すると、第2マスク作成領域を良好に設定できる。また、この第1仮想線及び第2仮想線は迅速に設定できるため、処理の高速化が図れる。
一実施形態においては、第1仮想線及び第2仮想線のそれぞれは、シール部の頂部のそれぞれから透過画像の端部まで配列方向に延在していてもよい。このように第1仮想線及び第2仮想線を設定すると、第2マスク作成領域を良好に設定できる。また、この第1仮想線及び第2仮想線は、シール部の外縁の形状を問わず作成できる。したがって、検査装置では、適切にマスク作成領域を作成することができる。
一実施形態においては、物品は、略矩形形状を呈しており、判断部は、シール部の数が1以上4以下の場合、マスク作成領域をシール部の数だけ移動させてもよい。これにより、マスク領域を迅速且つ正確に設定できる。
一実施形態においては、判断部は、物品領域の配列方向の一方向に対する傾斜角度が45°よりも大きい場合、透過画像を90°回転させてもよい。物品領域の傾斜角度が45°よりも大きい場合、物品領域の縦と横とを誤って認識する可能性があり、これにより、マスク領域が誤って設定されるおそれがある。そこで、物品領域の傾斜角度が45°よりも大きい場合に透過画像を90°回転させることで、物品領域の縦と横との誤認識を防止し、マスク領域を良好に設定できる。
一実施形態においては、判断部は、透過画像とマスク領域とを重ねて表示部に表示させてもよい。これにより、表示部において、検査領域となるシール部を確認できる。
本発明によれば、傾いている物品におけるシール部の検査を良好に行うことができる。
一実施形態に係る近赤外線検査装置の側面図である。 図1の近赤外線検査装置が設置された搬送ラインの平面図である。 図1の近赤外線検査装置が備えている制御コンピュータの構成を示す制御ブロック図である。 画像生成部により生成された透過画像を示す図である。 判断部により設定された物品領域を示す図である。 判断部により設定された作成領域を示す図である。 マスク作成領域の作成手順を示す図である。 マスク作成領域の作成手順を示す図である。 マスク作成領域の移動を示す図である。 マスク作成領域の移動を示す図である。 マスク領域を示す図である。 透過画像とマスク領域とを重ねて示す図である。 マスク領域のずれを説明するための図である。 マスク作成領域の他の作成手順を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(1)全体構成
図1及び図2に示される近赤外線検査装置1は、樹脂フィルムからなる包材、及び当該樹脂フィルム内に収容された内容物を有する物品Gを検査する装置である。物品Gは、例えば、食品などの搬送ラインにおいて搬送される袋入り菓子などである。包材は、透明な材料、半透明な材料など、光透過性を有する材料からなる。また、パッケージの材料自体が色彩を有している場合もあるし、印刷などによってパッケージに色彩が施されている場合もある。
近赤外線検査装置(検査装置)1は、光照射部2と、光検出部3と、制御コンピュータ4と、振分機構5と、を備えている。光照射部2は、搬送コンベア11,12の下方に配置されている。光検出部3は、搬送コンベア11,12の上方に配置されている。光照射部2及び光検出部3は、搬送コンベア11,12間に設けられた間隙を介して互いに対向している。
光照射部2は、搬送コンベア11,12間の間隙の下方において当該間隙に沿って延在する近赤外線照射器13を有している。光照射部2は、搬送コンベア11,12によって搬送される物品Gが搬送コンベア11,12間の間隙上を通過する際に、近赤外線照射器13から物品Gに近赤外線を照射する。なお、近赤外線の波長は、780nm〜1400nmである。
光検出部3は、搬送コンベア11,12間の間隙の上方において当該間隙に沿って延在する近赤外線ラインセンサ14を有している。光検出部3は、搬送コンベア11,12によって搬送される物品Gが搬送コンベア11,12間の間隙上を通過する際に物品Gに照射された近赤外線の透過光を近赤外線ラインセンサ14で検出し、検出信号を出力する。
近赤外線ラインセンサ14は、物品Gを透過した近赤外線を検出する。近赤外線ラインセンサ14は、搬送コンベア11,12による物品Gの搬送方向に直交する水平方向に一列に配列された複数の検出素子14a(図3参照)を有している。
光照射部2及び光検出部3は、光照射部2から光検出部3に至る近赤外線の光路が周囲雰囲気に露出した状態で、台座6に立設された支柱7に片持ち支持されている。なお、物品Gの検査領域がシールドボックスなどによって覆われる構成としてもよい。
制御コンピュータ4は、支柱7内に収容されており、近赤外線検査装置1の動作制御及び各種の信号処理を行う。支柱7には、制御コンピュータ4の他、ディスプレイなどの表示部及びタッチボタンなどの操作部が設けられている。ただし、制御コンピュータ4、表示部及び操作部は、台座6及び支柱7とは別に用意された制御ボックスなどに設けられていてもよい。
図2に示されるように、振分機構5は、近赤外線検査装置1の下流側に配置されている。振分機構5は、搬送コンベア11,12によって近赤外線検査装置1に対して連続的に搬送される物品Gを振り分ける。振分機構5は、物品Gに不具合が有る場合には、アーム5aを動作させて、正規のラインコンベア80から外れた回収箱90に物品Gを送る。
(2)制御コンピュータの構成
制御コンピュータ4は、近赤外線検査装置1における各種動作を制御する部分であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。制御コンピュータ4は、光検出部3から出力された検出信号に基づいて、物品Gの近赤外線透過像を取得し、当該赤外線透過像における1画素当たりの濃淡値に基づいて、シール部のシール不良、包材における内容物以外の異物の混入の有無、内容物の割れの有無、シール部への内容物の噛み込みの有無、シール部の折れ曲がりの有無などを判断する。本実施形態では、制御コンピュータ4がシール部のシール不良の有無を判断する場合について説明する。
図3に示されるように、制御コンピュータ4は、近赤外線検査装置1における各種制御処理を実行する概念的な部分として、画像生成部41と、判断部43と、を有している。このような概念的な部分は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。なお、制御コンピュータ4は、電子回路などによるハードウェアとして構成されてもよい。
(2−1)画像生成部
画像生成部41は、物品Gを透過した光に基づいて、物品Gの透過画像を生成する部分である。具体的には、画像生成部41は、近赤外線ラインセンサ14から連続的に送信されてくる検出信号に基づいて、図4に示されるような、物品Gを含む透過画像50を生成する。画像生成部41は、検出信号に基づく画像の明度が低い場合には、透過画像50の明るさを調整する。画像生成部41は、生成した透過画像50を判断部43に出力する。
図4に示されるように、物品Gは、内容物61が包材60に包装されてなる。内容物61は、包材60の領域S内に収容されている。物品G(包材60)は、略矩形形状を呈している。包材60には、互いに対向する位置に一対のシール部62が形成されている。シール部62のそれぞれは、例えば、略矩形形状を呈している。
(2−2)判断部
判断部43は、画像生成部41により生成された透過画像50に基づいて、包材60のシール部62における不良の有無を判断する。判断部43は、画像生成部41から出力された透過画像50を受け取ると、透過画像50を2値化処理し、図5に示されるように、2値化した画像において物品Gに対応する物品領域52を設定する。なお、図5においては、物品領域52を斜線で示しているが、実際には、2値化処理によって物品領域52が黒、その他の領域が白の2階調に変換されている。
判断部43は、物品領域52が透過画像50における画素の列方向及び列方向である配列方向に対して傾いている否かを判断する。画素の列方向は、図5におけるX方向であり、画素の行方向は、図5におけるY方向である。判断部43は、例えば、物品領域52の4つの頂部を通る略矩形形状の枠を設定し、この枠の辺が配列方向に対して所定角度以上傾いている場合には、物品領域52が配列方向に対して傾いていると判断する。物品領域52の傾きは、他の方法によって判断されてもよい。
判断部43は、物品領域52が透過画像50の画素の配列方向に対して傾いている場合、物品領域52と、物品領域52を含むマスク作成領域M(図6参照)とに基づいて、内容物61が収容された領域Sをマスク領域MA(図11参照)に設定する。マスク作成領域Mは、マスク領域MAを作成するために設定される領域である。マスク作成領域Mの具体的な作成方法について、図6〜図8を参照しながら説明する。
図6に示されるように、マスク作成領域Mは、第1マスク作成領域M1、第2マスク作成領域M2及び第2マスク作成領域M3から成る。なお、図6では、マスク作成領域Mを斜線で示しているが、実際には、マスク作成領域Mの全体が塗りつぶされている。マスク領域MAについても同様である。
判断部43は、図7に示されるように、物品領域52に重複する第1マスク作成領域M1を作成する。第1マスク作成領域M1は、物品領域52と略同形状を呈している。
また、判断部43は、図8に示されるように、一方のシール部62の外側の頂部C1に対応する部分から透過画像50の端部50aまで行方向(Y方向)に沿って延在する第1仮想線L1を作成すると共に、他方のシール部62の外側の頂部C3に対応する部分から端部50aまで行方向に沿って延在する第2仮想線L3を作成し、図6に示されるように、第1仮想線L1と第2仮想線L3と第1マスク作成領域M1とで囲まれる領域を第2マスク作成領域M2に設定する。
判断部43は、図8に示されるように、一方のシール部62の外側の頂部C2に対応する部分から透過画像50の端部50bまで行方向(Y方向)に沿って延在する第1仮想線L2を作成すると共に、他方のシール部62の外側の頂部C4に対応する部分から端部50bまで行方向に沿って延在する第2仮想線L4を作成し、図6に示されるように、第1仮想線L2と第2仮想線L4と第1マスク作成領域M1とで囲まれる領域を第2マスク作成領域M3に設定する。以上の処理により、判断部43は、第1マスク作成領域M1、第2マスク作成領域M2及び第2マスク作成領域M3を含む領域を、マスク作成領域Mとして設定する。
判断部43は、マスク作成領域Mを設定すると、物品領域52と、マスク作成領域Mとに基づいて、内容物61が収容された領域Sをマスク領域MAに設定する。具体的には、判断部43は、マスク作成領域Mを配列方向(本実施形態では列方向)に沿って平行に移動させて、移動後のマスク作成領域Mと物品領域52とに基づいてマスク領域MAを設定する。マスク作成領域Mの移動について、マスク作成領域Mの移動回数は、物品Gが略矩形形状を呈しており且つシール部の数が1以上4以下の場合、包材に形成されたシール部の数に応じて設定される。本実施形態では、包材60にシール部62が2つ形成されているため、判断部43は、マスク作成領域Mを2回移動させる。なお、シール部62の数は、タッチボタンなどの操作部により入力され、制御コンピュータ4に予め設定されている。
判断部43は、図9に示されるように、マスク作成領域Mを、物品領域52に対して画素の列方向に沿って図示右側に平行移動させる。マスク作成領域Mの移動量は、包材60のシール部62の幅寸法と同等とする。シール部62の幅寸法は、図4に示される透過画像50から取得される。また、判断部43は、図10に示されるように、マスク作成領域Mを、物品領域52に対して画素の列方向に沿って図示側に平行移動させる。
判断部43は、図5に示される物品領域52と、図9に示される移動後のマスク作成領域Mと、図10に示される移動後のマスク作成領域Mとにおいて論理演算を行い、図11に示されるように、マスク領域MAを設定する。具体的には、判断部43は、物品領域52と移動後のマスク作成領域Mの論理和を求めて、マスク領域MAを設定する。
判断部43は、マスク領域MAを設定すると、図12に示されるように、透過画像50にマスク領域MAが重ねられた画像に基づいて、包材60のシール部62における不良の有無を判断する。判断部43は、シール部62のシール不良、シール部62への内容物61の噛み込みの有無、シール部62の折れ曲がりの有無などを判断する。判断部43は、判断結果を振分機構5に出力する。なお、判断部43は、シール部62の不良の判断の際、透過画像50にマスク領域MAが重ねられた画像をディスプレイに表示させる信号を出力し、当該画像をディスプレイに表示させてもよい。これにより、表示部において、検査領域となるシール部62を作業者が確認できる。
振分機構5は、判断部43から出力された判断結果においてシール部にシール不良が有ることを示している場合には、アーム5aを動作させることで、正規のラインコンベア80から外れた回収箱90に、シール不良であると判断された物品Gを送る。言い換えれば、振分機構5は、シール部62のシール不良がなく、シール部62への内容物の噛み込みがなく、かつシール部62の折れ曲がりのない、良品と判定された物品Gについては、正規のラインコンベア80に当該物品Gを送る。振分機構5は、判断部43から出力された判断結果においてシール不良以外の不具合の有ることを示している場合にも、物品Gを振り分ける。
以上説明したように、本実施形態の近赤外線検査装置1では、判断部43は、物品領域52が透過画像50の配列方向に対して傾いている場合、物品領域52とマスク作成領域Mとに基づいて、内容物61が収容された領域Sをマスク領域MAに設定する。これにより、近赤外線検査装置1では、物品領域52が透過画像50の配列方向に対して傾いている(物品Gが搬送コンベア11,12の搬送方向に対して傾いている)場合であっても、物品領域52を回転させることなく、内容物61が収容された領域にマスク領域MAを設定できる。そのため、近赤外線検査装置1では、透過画像50とマスク領域MAとに基づいて、シール部62における不良の有無を判断できる。したがって、近赤外線検査装置1では、傾いている物品Gにおけるシール部62の検査を良好に行うことができる。
本実施形態では、判断部43は、マスク作成領域Mを、物品領域52に対して配列方向の一方向に沿って移動させて、マスク領域MAを設定している。このように、マスク作成領域Mを物品領域52に対して配列方向の一方向(列方向、行方向)に沿って平行移動させて、物品領域52と移動後のマスク作成領域Mにおいて例えば論理演算をすることにより、マスク領域MAを良好に設定することができる。その結果、近赤外線検査装置1では、シール部62の検査を良好に行うことができる。
本実施形態では、判断部43は、第1マスク作成領域M1と第2マスク作成領域M2,M3とから成るマスク作成領域Mを設定する。第1マスク作成領域M1は、物品領域52に重複する領域である。また、第2マスク作成領域M2,M3は、一方のシール部62の外側の頂部C1,C2のそれぞれから透過画像50の端部50a,50bまで延在する2本の第1仮想線L1,L2と、他方のシール部62の外側の頂部C3,C4のそれぞれから透過画像50の端部50a,50bまで延在する2本の第2仮想線L3,L4と、第1マスク作成領域M1と、に囲まれる領域である。ここで、第2マスク作成領域M2,M3を設定しない場合には、図13に示されるように、マスク作成領域MSを配列方向(行方向)に移動させると、図中ハッチングしている部分で示すように、内容物61の収容領域からマスク作成領域MSがずれるため、マスク領域を正確に設定できないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、マスク作成領域Mにおいて第2マスク作成領域M2,M3を設定しているため、配列方向にマスク作成領域Mを移動させても内容物61の収容領域からずれないので、マスク領域MAをより正確に設定することができる。
本実施形態では、第1仮想線L1,L2及び第2仮想線L3,L4のそれぞれは、シール部62の頂部C1,C2,C3,C4のそれぞれから透過画像50の端部50a,50bまで配列方向(行方向、Y方向)に延在している。このように第1仮想線L1,L2及び第2仮想線L3,L4を設定すると、第2マスク作成領域M2,M3を良好に設定できる。また、第1仮想線L1,L2及び第2仮想線L3,L4は、シール部62の外縁の形状を問わず作成できる。したがって、近赤外線検査装置1では、適切にマスク作成領域Mを作成することができ、その結果、マスク領域MAを正確に設定できる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、マスク作成領域Mの第2マスク作成領域M2,M3を、図8に示される第1仮想線L1,L2及び第2仮想線L3,L4に基づいて設定しているが、第2マスク作成領域の設定方法はこれに限定されない。第2マスク作成領域は、以下のように設定されてもよい。
判断部43は、図14に示されるように、一方のシール部62の外側の頂部C1に対応する部分から透過画像50の端部50aまで、頂部C1と頂部C2とを直線的に結ぶ仮想線の延在方向(図13に示す例では、シール部62の外縁の延在方向)と同方向に延在する第1仮想線L11を作成すると共に、他方のシール部62の外側の頂部C3に対応する部分から端部50aまで、頂部C3と頂部C4とを直線的に結ぶ仮想線の延在方向と同方向に延在する第2仮想線L13を作成し、第1仮想線L11と第2仮想線L13と第1マスク作成領域M1とで囲まれる領域を第2マスク作成領域に設定する。
判断部43は、図14に示されるように、一方のシール部62の外側の頂部C2に対応する部分から透過画像50の端部50bまで、頂部C1と頂部C2とを直線的に結ぶ仮想線の延在方向と同方向に延在する第1仮想線L12を作成すると共に、他方のシール部62の外側の頂部C4に対応する部分から端部50bまで、頂部C3と頂部C4とを直線的に結ぶ仮想線の延在方向と同方向に延在する第2仮想線L14を作成し、第1仮想線L12と第2仮想線L14と第1マスク作成領域M1とで囲まれる領域を第2マスク作成領域に設定する。判断部43は、以上のように設定された第2マスク作成領域と第1マスク作成領域とからなるマスク作成領域を設定する。このように第1仮想線L11,L12及び第2仮想線L13,L14を設定すると、第2マスク作成領域を良好に設定できる。また、この第1仮想線L11,L12及び第2仮想線L13,L14は迅速に設定できるため、処理の高速化が図れる。
上記実施形態では、透過画像50の配列方向の一方向に対して、物品領域52が45°以下の角度で傾いている形態を一例に説明した。これについて、透過画像50の配列方向の一方向に対して、物品領域52が45°よりも傾いている場合、判断部43は、透過画像50を90°回転させてもよい。物品領域52の傾斜角度が45°よりも大きい場合、物品領域52の縦と横とを誤って認識する可能性があり、これにより、マスク領域MAが誤って設定されるおそれがある。そこで、物品領域52の傾斜角度が45°よりも大きい場合に透過画像50を90°回転させることで、物品領域52の縦と横の誤認識を防止し、マスク領域MAを良好に設定できる。なお、透過画像50の90°回転であるため、回転後の画素位置の対応関係を正確に設定できる。
上記実施形態では、検査対象となる物品Gとして、シール部62を有する包材60を一例に説明した。包材としては、包材の外枠の3辺に沿ってシール部が形成されたいわゆる3方シールであってもよいし、外枠の4辺に沿ってシール部が形成されたいわゆる4方シールであってもよい。また、その他の形状を有するものであってもよい。
上記実施形態では、光検出部3が近赤外線ラインセンサ14を有していたが、光検出部は、近赤外線ラインセンサ14に代えて近赤外線エリアセンサを有していてもよい。また、光検出部は、近赤外線を通過させ且つ可視光を遮断するフィルタを有していてもよい。これにより、光照射部から光検出部に至る近赤外線の光路が周囲雰囲気に露出している場合に、周囲雰囲気から近赤外線ラインセンサ又は近赤外線エリアセンサに可視光が入射し、当該可視光が外乱光となるのを防止することができる。
上記実施形態では、光照射部から照射する光として近赤外線を一例に説明したが、光は、可視光、近赤外線、X線、紫外線、テラヘルツ波等であってもよい。光は、検査対象となる物品Gに応じて適宜設定されればよい。
1…近赤外線検査装置(検査装置)、2…光照射部、41…画像生成部、43…判断部、50…透過画像、52…物品領域、60…包材、61…内容物、62…シール部、L1,L2…第1仮想線、L3,L4…第2仮想線、M…マスク作成領域、MA…マスク領域、M1…第1マスク作成領域、M2…第2マスク作成領域、S…領域。

Claims (9)

  1. 内容物が包材に包装された物品に光を照射する光照射部と、前記物品を透過した前記光に基づいて、前記物品を含む透過画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部により生成された前記透過画像に基づいて、前記包材のシール部における不良の有無を判断する判断部と、を備える検査装置であって、
    前記判断部は、
    前記物品に対応する物品領域が前記透過画像における画素の列方向及び方向である配列方向に対して傾いている場合、前記物品領域を回転させることなく、マスク領域を設定するための領域であって前記物品領域を含むマスク作成領域を作成し前記マスク作成領域を前記物品領域に対して前記配列方向の一方に沿って移動させ、
    前記物品領域と移動後の前記マスク作成領域との論理演算により、前記内容物が収容された領域を前記マスク領域に設定し、前記透過画像と前記マスク領域とに基づいて前記シール部における不良の有無を判断する、検査装置。
  2. 前記判断部は、前記マスク作成領域を前記物品領域に対して前記配列方向の一方に沿って移動させるときに、前記シール部から前記物品領域に向かう方向に移動させる、請求項1記載の検査装置。
  3. 前記包材には、互いに対向する位置に一対の前記シール部が形成されており、
    前記マスク作成領域は、
    前記物品領域に重複する第1マスク作成領域と、
    一方の前記シール部の外側の頂部のそれぞれから前記透過画像の端部まで延在する2本の第1仮想線と、他方の前記シール部の外側の頂部のそれぞれから前記透過画像の端部まで延在する2本の第2仮想線と、前記第1マスク作成領域と、に囲まれる第2マスク作成領域と、から成る、請求項1又は2記載の検査装置。
  4. 前記第1仮想線及び前記第2仮想線のそれぞれは、前記シール部の前記頂部同士を直線的に結ぶ仮想線の延在方向と同方向に延在している、請求項3記載の検査装置。
  5. 前記第1仮想線及び前記第2仮想線のそれぞれは、前記シール部の前記頂部のそれぞれから前記透過画像の前記端部まで前記配列方向に延在している、請求項3記載の検査装置。
  6. 前記マスク作成領域が前記配列方向に沿って移動する方向と、前記第1仮想線及び前記第2仮想線が延在する方向とは、交差する、請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記物品は、略矩形形状を呈しており、
    前記判断部は、前記シール部の数が1以上4以下の場合、前記マスク作成領域を前記シール部の数だけ移動させ、前記物品領域と、前記シール部の数だけ移動された複数の前記マスク作成領域との論理演算により、前記マスク領域を設定する、請求項〜5のいずれか一項記載の検査装置。
  8. 前記判断部は、前記物品領域の前記配列方向の一方向に対する傾斜角度が45°よりも大きい場合、前記透過画像を90°回転させる、請求項1〜のいずれか一項記載の検査装置。
  9. 前記判断部は、前記透過画像と前記マスク領域とを重ねて表示部に表示させる、請求項1〜のいずれか一項記載の検査装置。
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