JP6389065B2 - 非常放送設備 - Google Patents

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Description

本発明は、火災報知設備による火災検知等に連動して非常放送を行う非常放送設備に関する。
従来、非常用放送設備は、火災報知設備と連動し、火災が発生した場合に、火災の発生を知らせ、避難誘導放送を行う。
火災報知設備に設けた火災受信機は、警戒区域の火災を検知して発報した火災感知器からの発報信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に、発報区域を示す発報区域識別信号としての階別信号を非常放送装置に送信し、これを受信した非常放送装置は火災発生階及び直上階に設置しているスピーカから感知器発報放送として「ただいま○○階の火災報知器が作動しました。 確認しておりますので、次の放送にご注意ください。」を出力する。
この感知器発報に対し所定の時間が経過した場合、または防災センターの係員等が現場に出向いて火災を確認した場合には、例えば発信機の押し釦操作等の火災確認操作に基づき火災受信機から火災確認信号を非常放送装置へ送信し、それまでの感知器発報放送から火災放送に切替え、「火事です。 火事です。 ○○階の火災が発生しました。 落ち着いて避難してください。」を出力する。また火災放送から所定の設定時間が経過すると、非常放送装置は全館一斉放送に切替える。
また、非常放送設備は、消防法令で定める基準に適合した機器を設置すると共に、6ケ月に1回以上の機器点検及び1年に1回以上の総合点検を義務付けている。このような点検を行う場合には、設備機器の点検に合せてスピーカ回線及びスピーカが正常に機能することを確認することが必要となる。
しかし、端末に設置するスピーカの数は膨大になる場合があり、また、スピーカの点検には、スピーカから所定音圧出力レベルの警報音を出力して騒音計で1メートル離れた位置で測定した値により確認する必要があり、手間と時間がかかり、また、点検のために大きな警報音をスピースから出力するため、平日の利用時間帯に点検を行うことができず、休日や夜間などしかできないという時間的な制約があり、また、病院施設などでは警報音を出すような点検はできない。
この問題を解決するため、端末となるスピーカ毎にマイクを設け、マイクによる測定音を非常放送装置側に伝送して正常か否か判定し、スピーカから非常放送時により十分に低い音量で試験音を出力したり、可聴周波数帯域を超える試験音を出力したりしてスピーカ回線及びスピーカの健全性を点検するようにした非常放送設備が提案されている(特許文献1,2)。
特開平6−233393号公報 特開2011−4319号公報
しかしながら、従来の非常放送装置にあっては、スピーカ毎にマイクを設けてスピーカを点検しているため、スピーカに設けたマイクに不具合があると、スピーカの正常な点検を行うことができず、スピーカの異常を検出した場合に、異常を検出したスピーカに設けているマイクに異常がないか確認する必要があり、点検のため機器につき、点検を必要とする煩雑さがある。
また、マイクによるスピーカの点検にあっては、非常放送に比べると音圧出力レベルは低い値に抑えているが、マイクで検出できる程度の音圧出力レベルは必要であり、病室等に設置しているスピーカの場合には、音圧が低くても音を出すことができない場合がある。また、マイクで検出可能な低い音圧出力レベルによるスピーカで点検にあっては、非常放送信号が入力した場合に、消防法令で定めた音圧出力レベルが得られるかどうかは不明であり、騒音計を用い測定する従来のスピーカ点検に比べ、スピーカの健全性の確認が十分にできない可能性がある。
本発明は、音を出すことなく非常放送によるスピーカ音圧出力レベルに相当する値を検出してスピーカ機能を点検可能とする非常放送設備を提供することを目的とする。
(非常放送設備)
本発明は、非常放送装置から所定の放送区域毎に引き出したスピーカ回線に複数のスピーカ装置を接続して所定の非常放送を出力する非常放送設備に於いて、
非常放送装置は、
スピーカ回線を選択して試験放送信号を含む所定の放送信号を出力する放送出力選択部と、
放送出力選択部を介して選択したスピーカ回線に接続しているスピーカ装置との間で信号を送受信する伝送部と、
放送出力選択部に放送信号を出力する放送音源部と、
スピーカ装置の試験を行う場合に、放送出力選択部に指示して複数のスピーカ回線を順次選択し、スピーカ回線を選択する毎に、伝送部に指示して選択したスピーカ回線に接続しているスピーカ装置に試験指示信号を送信して試験状態に切替えた後に、放送音源部からの試験放送信号をスピーカ装置に出力して試験する放送制御部と、
を備え、
スピーカ装置は、
スピーカ回線にボイスコイルを接続したスピーカと、
スピーカ回線を介して非常放送装置との間で信号を送受信するスピーカ伝送部と、
スピーカから音を出力することなく機能試験を行う試験状態切替える機能試験部と、
スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、機能試験部を試験状態切替えて機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別するスピーカ制御部と、
を備え
スピーカ装置の機能試験部は、
スピーカ回線を所定の試験用負荷を介してスピーカのボイスコイルに接続する直列回路部と、
通常状態では直列回路部をバイパスし、試験状態では直列回路部のバイパスを解除して直列回路部の出力をスピーカのボイスコイルに印加して直流駆動する試験スイッチ部と、
を備え、
スピーカ制御部は、スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、試験スイッチ部の開放により直列回路部のバイパスを解除してスピーカに所定の直流電圧を印加し、試験用負荷の両端電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別することを特徴とする。
(試験結果の個別収集)
非常放送装置の放送制御部は、放送出力選択部により選択したスピーカ回線に伝送部から試験指示信号を送信して複数のスピーカ装置の機能試験を行った後に、伝送部に指示して複数のスピーカ装置のアドレスを順次指定した呼出信号を送信して試験結果を含む試験応答信号を送信させて試験結果を報知し、
スピーカ装置のスピーカ制御部は、スピーカ伝送部により自己アドレスを指定した呼出信号を受信した場合に、機能試験の試験結果を含む試験応答信号をスピーカ伝送部に指示して非常放送装置に送信する。
(スピーカ開放電圧の検出によるスピーカ機能試験)
スピーカ制御部は、スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、試験スイッチ部の開放によりスピーカから切離したスピーカ回線側のスピーカ開放電圧を検出し、スピーカ開放電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別する。
(スピーカ直流駆動によるスピーカ駆動試験)
スピーカ装置の直列回路部は、
スピーカ回線からの放送信号を整流する整流部と、
整流部で整流した整流出力を平滑してスピーカのボイスコイルに出力する所定の時定数を備えた平滑部と、
平滑部とスピーカのボイスコイルとの間に挿入接続され、試験用負荷となる試験抵抗と
を備える。
ここで、試験抵抗の抵抗値をスピーカの定格インピーダンスに対応した値とする。
(試験結果の表示機能)
スピーカ装置は、外部から視認可能に試験結果を表示する表示部を備え、
スピーカ制御部は、スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、機能試験部を試験状態に切替えて機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別して判別結果を表示部に表示させる。
(基本的な効果)
本発明の非常放送設備によれば、非常放送装置は放送出力選択部、伝送部、放送音源部及び放送制御部を備え、放送制御部は、スピーカ試験を行う場合に、放送出力選択部に指示して複数のスピーカ回線を順次選択し、スピーカ回線を選択する毎に、伝送部に指示して選択したスピーカ回線に接続しているスピーカ装置に試験指示信号を送信して試験状態に切替えた後に放送音源部から所定の試験放送信号をスピーカ装置に出力して試験し、一方、スピーカ装置はスピーカ、スピーカ伝送部、機能試験部、表示部及びスピーカ制御部を備え、スピーカ制御部は、スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、機能試験部を試験状態に切替えて機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別するようにしたため、スピーカ回線単位にスピーカ試験を行う場合、スピーカをスピーカ回線から切離して機能試験部を試験状態に切替えて例えば非常放送信号を試験放送信号として供給して試験することで、スピーカから音を出すことなく、消防法令の基準値以上のスピーカ音圧出力レベルとなる放送信号によるスピーカ駆動に相当する機能試験を行って、スピーカ回線及びスピーカの健全性を確認することを可能とし、音を出さないことから、点検を行う場合の時間的な制約がなく、いつでも必要に応じてスピーカの機能試験を行うことができ、また、病院施設のように点検のためにスピーカから音を出すことができない場所であってもスピーカの機能試験を可能とする。
(試験結果の個別収集による効果)
また、非常放送装置の放送制御部は、放送出力選択部により選択したスピーカ回線に伝送部から試験指示信号を送信して複数のスピーカ装置の機能試験を行った後に、伝送部に指示して複数のスピーカ装置のアドレスを順次指定した呼出信号を送信して試験結果を含む試験応答信号を送信させて試験結果を報知し、スピーカ装置の制御部は、伝送部により自己アドレスを指定した呼出信号を受信した場合に、機能試験の試験結果を含む試験応答信号を伝送部に指示して非常放送装置に送信するようにしたため、スピーカの設置場所に出向いて表示部を見て試験結果を確認する以外に、非常放送装置側でスピーカの試験結果を簡単且つ容易に知り、機能試験により異常と判別したスピーカについて適切に対処可能とする。
(スピーカ開放電圧の検出によるスピーカ機能試験の効果)
また、スピーカ装置の機能試験部は、スピーカに対するスピーカ回線の接続を切離す試験スイッチ部を備え、制御部は、伝送部により試験指示信号を受信した場合に、試験スイッチ部の開放によりスピーカから切離したスピーカ回線側のスピーカ開放電圧を検出し、スピーカ開放電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別するようにしたため、スピーカ音圧とスピーカ開放電圧の関係から、スピーカ開放電圧を検出して評価することで、消防法令の基準値以上のスピーカ音圧出力レベルが得られるか否か判別でき、スピーカから音を出して騒音計で測定することなく、スピーカ音圧出力レベルを推定する機能試験を可能とする。
(スピーカ直流駆動によるスピーカ機能試験の効果)
また、スピーカ装置の機能試験部は、スピーカ回線からの放送信号を整流する整流部と、整流部で整流した整流出力を平滑してスピーカのボイスコイルに出力する所定の時定数を備えた平滑部と、平滑部とスピーカのボイスコイルとの間に挿入接続した試験抵抗と、通常状態で整流部、平滑部及び試験抵抗を含む直列回路部をバイパスすると共に機能試験を行う場合に直列回路部のバイパスを解除して直列回路部の出力をスピーカのボイスコイルに印加して直流駆動する試験スイッチ部とを備え、制御部は、伝送部により試験指示信号を受信した場合に、試験スイッチ部の開放により直列回路部のバイパスを解除してスピーカに所定の直流電圧を印加し、試験抵抗の両端電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別するようにしたため、機能点検のために供給した非常放送信号を平滑整流して直流電圧としてスピーカのボイスコイルに印加することで、スピーカから音を出すことはなく、また、スピーカのボイスコイルの直流に対するインピーダンスは実質ゼロであるため、機能試験の際にスピーカ側負荷は試験抵抗のみとなり、試験抵抗の両端電圧を検出して評価することで、消防法令の基準値以上のスピーカ音圧が得られるか否か判別でき、スピーカから音を出して騒音計で測定することなく、スピーカ音圧出力レベルを推定する機能試験を可能とする。
また、スピーカのボイスコイルに非常放送信号に相当する放送試験信号から整流平滑した直流電圧を直接印加すると、ボイスコイルの直流通電によりスピーカコーン等を一方向に衝撃的に駆動し、大きな衝撃音を出して破損する恐れがあるが、整流部が所定の時定数をそなえているため、抵抗を介したコンデンサの充電によりボイスコイルに対する直流電圧か緩やかに立ち上がり、スピーカの直流駆動による衝撃音の出力やスピーカコーンの破損を起こすことなく機能試験を可能とする。
(試験結果の表示機能による効果)
また、スピーカ装置は、外部から視認可能に試験結果を表示する表示部を備え、スピーカ制御部は、スピーカ伝送部により試験指示信号を受信した場合に、機能試験部を試験状態に切替えて機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別して判別結果を表示部に表示させるようにしたため、機能試験を行って機能正常と判別した場合、天井面等に設置しているスピーカ装置の室内などから見える位置に設けている表示部の表示灯を点灯、点滅或いは明滅するなどして機能正常を表示することで、点検員は、スピーカ設置場所で表示灯の状態を見てスピーカの健全性を確認でき、また、表示灯が点灯していないことで、そのスピーカに異常があることを知り、適切に対処可能とする。
火災報知設備に連動する非常放送設備の概要を示した説明図 図1の非常放送装置の機能構成を火災受信機の機能構成と共に示したブロック図 図2の非常放送装置に設けた放送出力選択部と伝送部の機能構成を示したブロック図 機能試験によりスピーカ開放電圧を検出するスピーカ装置の実施形態を示した回路ブロック図 スピーカを直流駆動して機能試験するスピーカ装置の他の実施形態を示した回路ブロック図 非常放送装置の試験制御を示したフローチャート スピーカ装置の試験制御を示したフローチャート
[非常放送装置の概要]
図1は火災報知設備と連動する非常放送設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、非常放送設備10は非常放送装置14を備え、外部機器として例えば一般業務放送に使用する卓上マイク装置18、バックグランドミュージック(BGM)、チャイム等の一般業務放送の音源となる音声ファイル、ラジオチューナ、CDプレーヤ等を含む音源装置20、緊急地震速報装置22などを必要に応じて接続している。
非常放送装置14からは例えば建物の階別に分けてスピーカ回線SL1〜SLnを引き出しており、スピーカ回線SL1〜SLnの各々に複数のスピーカ装置16を接続している。本実施形態のスピーカ装置16は試験機能を備えており、非常放送装置12側からの伝送信号による指示でスピーカから音を出すことなく遠隔的に機能試験を行うことを可能としている。
スピーカ装置16は居室、非居室、廊下、階段といった放送区域に応じて消防法令で決められた音圧出力レベルのものを設置している。スピーカ装置16に設けたスピーカは、音圧出力レベルによってL級、M級、S級の3種類があり、L級が92dB/1m以上、M級が87dB/1m以上、S級が84dB/1m以上となり、放送区域の床面積に応じて使用できるスピーカの種別や設置数などが指定されている。
また、スピーカ回線SL1〜SLnの各々は、ノーマル放送線N、非常放送線R及びコモン線Cの3本の耐熱配線を使用している。ノーマル放送線はスピーカ分岐側に音量調整用のアッテネータ(減衰器)を設ける場合がある。なお、以下の説明でスピーカ回線SL1〜SLnを区別する必要がない場合はスピーカ回線SLとする。
一方、火災報知設備12は火災受信機24を備え、火災受信機24から警戒区域毎に感知器回線L1〜Lnを引き出し、コモン線Cとの間に、感知器回線L1に代表して示すように、火災感知器26を接続している。火災感知器26は煙感知器又は熱感知器等であり、火災に伴う煙や熱等の物理現象の変化を検出して発報し、発報信号を火災受信機24に送信し、これを受信した火災受信機24は火災警報を出力する。また、感知器回線L1とコモン線Cの間には必要に応じて発信機(図示せず)を接続している。
火災受信機24は火災警報を出力した場合、非常放送設備10を含む外部装置に連動信号を出力する動作を行う。火災受信機24が非常放送設備10に出力する連動信号としては、火災感知器26が発報した感知器回線L1〜Lnに対応した発報区域を示す発報区域識別信号、例えば非常放送設備10の設置が義務付けられた地上11階以上の建物であれば火災発報階を示す階別信号、発報後に火災の確認を検出した場合の火災確認信号がある。
非常放送装置14は、火災報知設備12の火災受信機24からの移報信号として発報階を示す階別信号を受信した場合に、火災発生階及び直上階のスピーカ回線を選択してスピーカから所定の発報放送を出力させる。なお、火災発生階が1階の場合は地下階を含む。
また、非常放送装置14は、発報放送を行った後に火災受信機24から火災確認信号を受信した場合、火災発生階及び直上階のスピーカから所定の火災放送を出力させる。更に、火災放送から予め設定した一定時間を経過した場合に、全階のスピーカから火災放送を出力させる一斉放送に切替える。
また、非常放送装置14は、発報放送中に非火災を現場確認した場合には、非火災放送スイッチの操作により火災発生階及び直上階のスピーカから所定の非火災放送を出力させる。
[非常放送装置の機能構成]
図2は非常放送装置の機能構成を火災受信機の機能構成と共に示したブロック図である。
(火災受信機の機能構成)
まず火災受信機24の機能構成を簡単に説明する。図2に示すように、火災受信機24は受信制御部50を備え、受信制御部50は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
受信制御部50に対しては発報受信部52、表示部54、操作部56、警報部58、階別移報部60、火災移報部62、鳴動停止受信部64を設けている。
階別移報部60は、感知器回線L1〜Lnに対応して設け、発報信号を受信した受信した感知器回線に対応した階別移報部60から移報線EA1〜EAnにより階別信号を送信する。火災移報部62は火災が確認された場合に移報線EFにより火災確認信号を送信する。鳴動停止受信部64は非常放送装置14から移報出力された鳴動停止信号を受信して受信制御部50に出力する。
受信制御部50は、感知器回線L1〜Lnに対応した発報受信部52の何れかによる発報信号の受信出力から火災発報を検出した場合、表示部54及び警報部58に指示して代表火災表示や火災地区表示を行うと共に火災警報音を出力させる制御を行う。
また、受信制御部50は、火災発報を検出した場合、階別移報部60に指示し、火災発報を検出した感知器回線、例えば感知器回線L1に対応した移報線EA1に階別信号を送信する制御を行う。
また、受信制御部50は、火災発報を検出した後に、発信信号の受信又は火災確認スイッチの操作等から火災確認を検出した場合、火災移報部62に指示し、移報線EFに火災確認信号を送信する制御を行う。
また、受信制御部50は、火災受信に基づき地区ベル(地区音響装置)の鳴動中に、鳴動停止受信部50を介して非常放送装置14からの鳴動停止信号の受信を検出した場合、地区ベルの鳴動を停止する制御を行う。
(非常放送装置の機能構成)
図2に示すように、非常放送装置14は放送制御部28を備え、放送制御部28は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
放送制御部28に対しては、操作部30、表示部32、放送音源部34、マイク36、放送入力選択部38、放送出力選択部40、伝送部42、階別受信部44、火災受信部46及び鳴動停止移報部48を設けている。
階別受信部44は火災受信機24の階別移報部60と移報線EA1〜EAnで接続して階別信号を受信する。火災受信部46は火災受信機24の火災移報部62と移報線EFで接続して火災確認信号を受信する。鳴動停止移報部48は鳴動停止信号線ELにより火災受信機24に鳴動停止移報信号を移報出力する。
操作部30には非常放送スイッチ、回線選択スイッチ、スピーカ試験スイッチ、非火災放送スイッチ、及び鳴動停止スイッチ等の操作スイッチに加え、これに対応した表示灯等を表示部32に設けている。また表示部32には液晶ディスプレイ等の表示器を設けており、スピーカ機能試験の判別結果等を表示可能としている。
放送音源部34には発報放送、火災放送、非火災放送、地震や盗難等の緊急放送、訓練放送、スピーカ試験放送等の放送メッセージ情報を記憶しており、放送制御部28から指示を受けた放送メッセージ情報を読み出しアナログ放送信号に変換して出力する。放送音源部34に記憶しているスピーカ試験放送用の放送メッセージ情報としては、所定の音声周波数の正弦波信号とする。また、スピーカ試験放送用の放送メッセージ情報として発報放送又は火災放送を試験放送として利用することもできる。
マイク36は非常放送装置14の操作パネルに設けており、必要に応じて防災センターの係員が避難誘導などを指示する放送入力を行うことを可能とする。
放送入力選択部38は放送音源部34、マイク36、外部に設けた卓上マイク装置18、音源装置20及び緊急地震速報装置22を入力接続し、放送制御部28の指示により特定の放送入力を選択して放送出力選択部40に出力する。
放送出力選択部40は放送入力選択部38から入力した放送信号を、放送制御部28の指示によりスピーカ回線SL1〜SLnの中から選択した回線に出力してスピーカ装置16から放送出力させる。また、放送出力選択部40にはパワーアンプを設けており、必要とするL級、M級又はS級の音圧出力レベルによるスピーカ出力を可能とする。なお、パワーアンプはスピーカ回線単位に設けても良いし、所定数のスピーカ回線をグループ化し、グループ単位に設けても良い。
放送制御部28は、移報線EA1〜EAnの何れかによる階別信号の受信を検出した場合、放送音源部34に指示して発報放送メッセージ情報を再生出力させ、放送入力選択部38に指示して放送音源部34からの放送入力を選択させ、更に、放送出力選択部40に指示して火災発生階と直上階のスピーカ回線、例えばスピーカ回線SL1,SL2を選択して発報放送信号を出力させ、スピーカ回線SL1,SL2に接続しているスピーカ装置16のスピーカから発報放送を出力させる制御を行う。
また、放送制御部28は、発報放送後に、火災受信部46による火災確認信号の受信を検出した場合、放送音源部34に指示して火災放送メッセージ情報を再生出力させ、放送入力選択部38及び放送出力選択部40を介して火災発生階と直上階の例えばスピーカ回線SL1,SL2に接続しているスピーカから火災放送を出力させる制御を行う。
更に、放送制御部28は、火災放送から予め設定した一定時間の経過を検出した場合、放送出力選択部40に指示し、全てのスピーカ回線SL1〜SLnを選択することで一斉放送に切替える制御を行う。
一方、放送制御部28は、発報放送後に、非火災の現場確認に基づく操作部30に設けた鳴動停止スイッチによる鳴動停止操作の受付けを検出した場合、放送音源部34に指示して非火災放送メッセージ情報を再生出力させ、放送入力選択部38及び放送出力選択部40を介して火災発生階と直上階の例えばスピーカ回線SL1,SL2に接続しているスピーカから非火災放送を放送出力させる制御を行う。
また、放送制御部82は、火災報知設備12の地区ベル鳴動中にマイク36を使用して非常放送を行う場合の操作部30に設けた鳴動停止スイッチによる鳴動停止操作の受付けを検出した場合、鳴動停止移報部48を作動して連動停止信号を移報出力させる制御を行う。
また、放送制御部28は、緊急地震速報装置22による緊急地震速報受信を検出した場合、緊急地震放送を一斉放送する制御を行う。更に、放送制御部28は、日常的な業務放送としてチャイム、BGM、呼出しといった一般業務放送の制御を行う。
また、放送制御部28は、操作部30に設けたスピーカ試験スイッチの操作によるスピーカ試験操作の受付けを検出した場合に、ヘッダ部とデータ部で構成した試験指示情報を含むパケット形式の試験指示信号を生成し、放送出力選択部40に指示して複数のスピーカ回線SL1〜Slnを順次選択する毎に、伝送部42に指示して選択したスピーカ回線SLに試験指示信号を送信してスピーカ装置16を試験状態に切替えた後に、放送音源部34からの試験放送信号をスピーカ装置16に送って機能試験する制御を行う。
また、放送制御部28は、スピーカ装置16の機能試験を行った後に、伝送部42に指示してスピーカ装置16のアドレスを順次指定したパケット形式の呼出信号を送信して試験結果を含む試験応答信号を送信させ、試験結果を表示部32に表示して報知する制御を行う。このためスピーカ装置16には、スピーカ回線SL1〜SLn単位に、固有のアドレスを予め設定している。
伝送部42はスピーカ装置16に設けたスピーカ伝送部との間で、スピーカ回線SL1〜SLnの内の非常放送線Rとコモン線Lを伝送回線としてスピーカ装置16の機能試験に必要な各種の信号の送受信を行う。
[非常放送装置の試験伝送機能]
図3は、図2の非常放送装置に設けた放送出力選択部と伝送部の機能構成を示したブロック図である。
図3に示すように、放送出力選択部40は、セレクタ66を備え、セレクタ66にはスピーカ回線SL1〜SLnに対応して放送制御部28からの指示でオン、オフする非常放送選択用のスイッチ68−1〜68−nを設けている。
スイッチ68−1〜68−nの入力側は共通接続し、ここに放送入力選択部38で選択した非常放送信号や試験放送信号を、パワーアンプ72を介して入力可能としている。またスイッチ68−1〜68−nの出力側はスピーカ回線SL1〜SLnに設けた非常放送線Rを個別に接続している。
また、セレクタ66には放送制御部28からの指示でオン、オフする一般放送用のスイッチ70を設けており、スイッチ70には放送入力選択部38で選択した一般放送信号を、パワーアンプ74を介して入力可能とし、スイッチ70の出力はスピーカ回線SL1〜SLnに設けたノーマル放送線Nに共通接続している。
伝送部42は伝送制御部76と音声モデム78を備える。音声モデム78の出力は放送出力選択部40のセレクタ66に設けたスイッチ68−1〜68−nの入力に共通接続しており、スイッチ68−1〜68−nの何れかのオンで選択したスピーカ回線SLに接続しているスピーカ装置16のスピーカ伝送部との間で信号伝送を行う。
音声モデム78は放送出力選択部40により選択してスピーカ回線に接続したスピーカ装置16のスピーカ伝送部との間でヘッダ部とデータ部で構成した所定形式のパケット信号を送受信する。即ち、音声モデム78は、伝送制御部76から受信したパケット信号を例えば電話回線の可聴帯域に対応した音声周波数帯域300〜3400Hzを搬送波とするパケット信号に変換し、例えば1200bpsの速度で通信する。また、音声モデム78は、放送出力選択部40を介してスピーカ装置16から受信した音声周波数帯域300〜3400Hzを搬送波とするパケット信号を復調して伝送制御部76に出力する。
音声モデム78のスピーカ装置16に対する通信は、半二重通信又は全二重通信のFSK方式(周波数シフトキーイング方式)やPSK方式(位相シフトキーイング方式)等とし、例えば市販の電話回線用のモデムが使用できる。
[スピーカ装置の機能構成]
(スピーカ開放電圧の検出による機能試験)
図4はスピーカ開放電圧を検出して機能試験するスピーカ装置の実施形態を示した回路ブロック図である。
図4に示すように、スピーカ装置16はスピーカ15を備え、スピーカ15はボイスコイル92に放送信号を流すことで電気信号を音響出力に変換する。また、スピーカ装置16には、音を出すことなくスピーカ15の機能試験を行うため、電源部80、スピーカ伝送部82、スピーカ制御部84、試験スイッチ部86及びLEDを用いた表示部88を設けている。ここで試験スイッチ部86は機能試験部を構成している。
スピーカ15のボイスコイル92の一端にはスピーカ回線SLのノーマル放送線Nから分岐した信号ラインを音量調整用のアッテネータ90を介して接続すると共に、非常放送線Rから分岐した信号ラインを試験スイッチ部86を介して接続し、ボイスコイル92の他端にはコモン線Cから分岐した信号ラインを接続している。
電源部80はノーマル放送線Nから分岐した信号ラインとコモン線Cから分岐した信号ラインを電源入力ラインとして接続し、ノーマル放送線Nとコモン線Cに対する非常放送装置14からの業務放送やBGMなどの一般放送信号を入力して整流平滑することで所定の直流電源電圧に変換し、スピーカ伝送部82及びスピーカ制御部84に直流電源を供給している。
また、一般放送信号は昼間等の時間帯に限られ、常時電源供給を受けることができないため、電源部80にはリチウムイオン電池等の二次電池を設け、一般放送信号が停止している間は二次電池から電源供給を行ってスピーカ伝送部82及びスピーカ制御部84を動作する。
また、電源部80に対する別の電源供給として、非常放送装置14に設けた電源部からノーマル放送線Nとコモン線Cの間に所定の直流電源電圧を印加してスピーカ装置16の電源部80に電源を供給するようにしても良い。この場合には、ノーマル放送線Nから分岐したスピーカ15のボイスコイル92の一端に接続する信号ラインに直流カット用のコンデンサを挿入接続し、スピーカ15に直流電源電圧が加わらないようにする。
スピーカ伝送部84は、図3に示した非常放送装置14の伝送部42と同様であり、手伝送制御部と音声モデムで構成し、非常放送装置14の伝送部42との間でスピーカ回線SLの内の非常放送線Rとコモン線Cを使用し、音声周波数帯域300〜3400Hzを搬送波とするパケット信号を受信復調してスピーカ制御部84に出力し、またスピーカ制御部84により生成したパケット信号を音声周波数帯域300〜3400Hzを搬送波とするパケット信号に変換し、例えば1200bpsの速度で送信する。
スピーカ制御部84は、スピーカ伝送部82を介して非常放送装置14から送信した試験指示信号の受信を検出した場合に、通常は閉じている試験スイッチ部86を開放して非常放送線Rからの信号ラインをスピーカ15のボイスコイル92から切り離し、続いて非常放送装置14から非常放送線Rとコモン線Cにより送られてくるスピーカ機能試験のための試験放送信号、例えば所定音声周波数の正弦波信号のスピーカ開放電圧Vsを検出し、スピーカ開放電圧Vsが所定の閾値電圧Vth以上の場合にスピーカ15の機能正常を判別し、また閾値電圧Vth未満の場合は機能異常を判別し、機能正常を判別した場合は表示部88を例えば点灯して機能正常を表示する制御を行う。別の実施形態として、機能正常と判別した場合には、前期表示部88を点灯し、機能異常と判別した場合には前期表示部88を点滅させる。もしくは、機能異常と判別した場合は、前期表示灯88を点灯又は点滅させる。このことより、機能異常と判別されたスピーカの特定を容易にするようにしても良い。
表示部88は天井面等に設置したスピーカ装置16の外部から視認可能な位置に設置しており、スピーカ機能試験を行った場合に係員がスピーカ装置16の設置場所に出向いて表示部88の状態から機能正常又は機能異常を容易に確認可能としている。
また、スピーカ制御部84は、試験指示信号を受信した後にスピーカ伝送部82を介して予め設定した自己アドレスを指定した呼出信号を受信した場合に、機能試験の試験結果を含む試験応答信号をスピーカ伝送部82に指示して非常放送装置14に送信する制御を行う。
ここで、スピーカ開放電圧Vsは、非常放送装置14のパワーアンプから試験用正弦波信号をスピーカ回線SLの非常放送線Rとコモン線Cに供給した場合のスピーカ装置16の接続位置で受信される信号電圧となる。本実施形態のスピーカ15は、1ワット入力でL級スピーカに必要な92dB/1m以上の出力音圧レベルとなるものを使用しており、1ワット入力の定格インピーダンスZは例えばZ=10kΩであり、W=1ワット入力に必要な電圧E(実行値)は
W=E/Z
の関係から
E=(W・Z)1/2=(1・10000)1/2=100ボルト
であり、これがスピーカ開放電圧Vsとなる。
このため、スピーカ機能が正常か否かを判別するための閾値電圧Vthは、1ワット入力に必要な開放電圧E=100ボルトに例えば係数0.9を乗じたVth=90ボルトに設定する。
また、スピーカ制御部84はスピーカ開放電圧Vsを直接入力しているが、実際には制御部内に設けた分圧回路により1/nとなる例えば数ボルト以下に分圧し、この分圧したスピーカ開放電圧(Vs/n)に対応した閾値電圧(Vth/n)と比較してスピーカ機能が正常か否か判別している。
また、放送試験信号には非常放送信号として例えば発報放送信号を使用することができる。この場合、スピーカ制御部84によるスピーカ開放電圧Vsの検出は、所定時間にわたり発報放送信号(音声信号)をサンプリングして平均電圧を検出する。またスピーカ機能が正常か否かを判別するための閾値電圧Vthは、例えばスピーカ回線SLの最遠位置に設置しているスピーカ装置16の接続位置での放送線Rとコモン線Cの間の発報放送信号をスピーカ制御部84と同様に所定時間にわたりサンプリングして平均電圧を測定し、この測定電圧に1以下の所定係数、例えば0.9を乗じた電圧を、同じスピーカ回線SLに接続しているスピーカ装置の閾値電圧Vthとして設定すれば良い。
また、スピーカには、定格インピーダンス、コーン、筐体構造や取り付け状態などの個体差あるので、製造時などに印加電圧と実際の音圧を測定して、所定の音圧を得られるための必要電圧を把握して、スピーカ制御部に閾値電圧として記録する。試験時には、記録した閾値電圧を設定して、正常か否かを判別する。
(スピーカ直流駆動による機能試験)
図5はスピーカを直流駆動して機能試験するスピーカ装置の他の実施形態を示した回路ブロック図である。
図5に示すように、スピーカ装置16はスピーカ15を備え、スピーカ15はボイスコイル92に放送信号を流すことで電気信号を音響出力に変換する。またもスピーカ装置16には、音を出すことなくスピーカ15の機能試験を行うため、電源部80、スピーカ伝送部82、スピーカ制御部84、試験スイッチ部86、LEDを用いた表示灯88、整流部を構成するダイオード94、抵抗98とコンデンサ100を備えた平滑部96及び試験抵抗102を設けている。電源部80及びスピーカ伝送部82は図5のスピーカ装置16の場合と同様である。
試験スイッチ部86、整流用のダイオード94、抵抗98とコンデンサ100を備えた平滑部96及び試験抵抗102は、機能試験部を構成している。整流部を構成するダイオード94は非常放送線Rからの放送信号を半波整流する。平滑部96はダイオード94の整流出力により抵抗98を介してコンデンサ100を充電し、平滑した直流電圧をスピーカ15のボイスコイル92に出力可能とする。
ここで、平滑部96の抵抗98とコンデンサ100は時定数回路を構成しており、コンデンサ100で平滑出力する直流電圧の立上りを緩やかにしてスピーカ15のボイスコイル92に直流電圧がステップ的に加わらないようにし、直流電圧の印加による衝撃音の発生とスピーカコーンの破損を防止している。
試験抵抗102はスピーカ15の定格インピーダンスZに対応した抵抗値Rをもつ。スピーカ15は1ワット入力でL級スピーカに必要な92dB/1m以上の出力音圧レベルとなるものを使用しており、1ワット入力の定格インピーダンスZは例えばZ=10kΩであることから、試験抵抗102の抵抗値Rも10kΩとする。
試験スイッチ部86はスピーカ制御部84によりオン、オフし、通常状態ではオンし、ダイオード94、平滑部96の抵抗98及び試験抵抗102を直列接続した直列回路部をバイパスして非常放送線Rからの非常放送信号をスピーカ16のボイスコイル92に供給して放送出力を可能としている。またスピーカ機能試験の場合、スピーカ制御部84の指示により試験スイッチ部86はオフとなり、ダイオード94、平滑部96の抵抗98及び試験抵抗102を直列接続した直列回路部のバイパスを解除する。
スピーカ制御部84は、スピーカ伝送部82により非常放送装置14から送信した試験指示信号を受信した場合に、試験スイッチ部86をオフし、ダイオード94、平滑部96の抵抗98及び試験抵抗102を直列接続した直列回路部のバイパスを解除する制御を行う。
続いて、スピーカ制御部84は、非常放送装置14から非常放送線Rとコモン線Cにより送られてくる試験放送信号、例えば所定音声周波数の正弦波信号をダイオード94で整流すると共に平滑部96で平滑して試験抵抗102を介してスピーカ15のボイスコイル92に所定の直流電圧を印加し、試験抵抗102の両端電圧が所定の閾値電圧Vth以上の場合にスピーカ機能正常と判別し、また閾値電圧Vth未満の場合は機能異常を判別し、機能正常を判別した場合は表示部88を例えば点灯して機能正常を表示する制御を行う。
ここで、スピーカ機能試験で非常放送信号から整流平滑した直流電圧を試験抵抗102を介してボイスコイル92に印加した場合、ボイスコイル92はインダクタンスLをもつことから周波数ゼロの直流電圧に対するインピーダンスZは僅かな抵抗分を無視すると実質的にゼロであり、試験抵抗102のみの抵抗負荷となる。

ここで試験抵抗102の抵抗値Rはスピーカ15の定格インピーダンスZに対応した例えばR=10kΩであり、整流平滑した直流電圧の印加により92dB以上の音圧出力レベルとなるW=1ワット入力を得るための交流入力電圧Eは、図4の場合と同様にE=100ボルト(実効値)であり、これをダイオード94と平滑部96で整流平滑して試験抵抗102に流した場合の試験抵抗102の両端電圧(直流電圧)VsもVs=100ボルトとなる。
このため、スピーカ開放電圧Vsからスピーカ15の機能正常の有無を判別する閾値電圧Vthは、1ワット入力の非常放送信号に対応した直流電圧の印加で発生する試験抵抗102の両端電圧Vsに所定の係数、例えば0.9を乗じたVth=90ボルトに設定する。このため機能試験で検出した直流電圧の印加による試験抵抗102の両端電圧Vsが閾値電圧Vth=90ボルト以上であれば、交流電圧となる非常放送信号によりスピーカ15のボイスコイル92に1ワット以上の入力があることが確認でき、その結果、スピーカ15からの音圧出力レベルはL級スピーカの92dB/1m以上であることが推定でき、機能正常と判別できる。
また、スピーカ制御部84はスピーカ開放電圧Vsを直接入力しているが、実際には制御部内に設けた分圧回路により1/nとなる例えば数ボルト以下に分圧し、この分圧したスピーカ開放電圧(Vs/n)に対応した閾値電圧(Vth/n)と比較してスピーカ機能が正常か否か判別している。
また、試験抵抗102をスピーカ15のボイスコイル92に直列接続したことで、スピーカ15の断線異常を検出することができる。即ち、スピーカ15のボイスコイル92が断線すると試験抵抗102の両端電圧VsはVs=0ボルトとなり、これによりスピーカ断線異常を検出して報知することができる。
[スピーカ機能試験の制御]
(非常放送装置の試験制御)
図6は非常放送装置側の試験制御を示したフローチャートであり、図2及び図3を参照して説明すると次のようになる。なお、図6のフローチャートは非常放送装置14の放送制御部28による試験制御となる。
図6において、放送制御部28はステップS1(以下「ステップ」は省略)で例えば操作部30に設けたスピーカ試験スイッチの操作受付けによりスピーカ試験指示ありを検出するとS2に進み、初期設定したスピーカ回線SL1を選択する。なお、スピーカ試験指示の検出は、スイッチ操作以外に、タイマにより一定周期毎、或いは火災報知設備からの試験指示等を含んでもよい。
続いて放送制御部28はS3でパケット形式の試験指示信号を生成し、伝送部42に指示して選択しているスピーカ回線SL1に接続したスピーカ装置16に送信し、機能試験を行わせ、続いて、放送入力選択部38に指示して放送音源部34の出力を選択させ、放送音源部34に指示して試験放送信号として例えば正弦波信号を出力させ、放送出力選択部40を介してスピーカ回線SL1の非常放送線Rとコモン線Cに供給して機能試験を行わせる。
続いて放送制御部28はS4に進み、スピーカ回線SL1に接続しているスピーカ装置16のアドレスを順次指定してパケット形式の呼出信号を送信して機能試験を行わせ、スピーカ装置16からの試験結果を含む試験応答信号を受信し、機能正常又は機能異常を示す試験結果を収集する。
続いて放送制御部28はS5に進み、S4で収集した試験結果の中から機能異常となったスピーカ装置の情報を抽出してS6で保存し、S7でスピーカ回線SL1にパケット形式の試験復旧信号を送信し、スピーカ装置16の試験状態を解除して通常状態に復旧させる。
続いて、放送制御部28はS8で全てのスピーカ回線の試験が終了した否か判別し、未終了の場合はS9で放送出力選択部40に指示して次のスピーカ回線SL2の選択に切替えてS3に戻り、同様にS3〜S8の処理を繰り返す。
放送制御部28はS8で全てのスピーカ回線SL1〜SLnの試験終了を判別するとS10に進み、機能異常となったスピーカ装置16の情報を表示部32の液晶ディスプレイ等に表示して確認可能とし、機能異常となったスピーカ装置16に対し適切且つ迅速に対処可能とする。
(スピーカ装置の試験制御)
図7はスピーカ装置側の試験制御を示したフローチャートであり、例えば図4を参照して説明すると次のようになる。なお、図7のフローチャートはスピーカ装置のスピーカ制御部84による試験制御となる。
図7において、スピーカ制御部84はステップS11でスピーカ伝送部82を介して試験指示信号の受信を検出した場合、S12に進み、例えば図4のスピーカ装置を例にとると、試験スイッチ部86をオフして機能試験部を試験状態に設定し、S13で試験放送による機能試験を行う。続いてS14で機能試験に伴う試験電圧としてスピーカ開放電圧Vsを検出し、S15で閾値電圧Vthと比較し、閾値電圧Vth以上であれば機能正常と判別し、閾値電圧Vth未満であれば機能異常と判別し、試験結果として保持する。
続いてスピーカ制御部84はS16で自己アドレスを指定した呼出信号の受信を検出するとS17に進み、S15で保存した機能正常又は機能異常の試験結果を含む試験応答信号を生成し、スピーカ伝送部82に指示して非常放送装置14へ送信する。
続いてスピーカ制御部84はS18に進み、スピーカ伝送部82を介して試験復旧信号の受信を検出した場合、試験スイッチ部86をオンに切替えて試験状態を解除し、試験制御を終了する。
[本発明の変形例]
(スピーカ機能試験)
上記の実施形態は、音を出さないスピーカ機能試験として、スピーカ開放電圧を検出したり、スピーカを直流電圧駆動して試験抵抗の両端電圧を検出したりしてスピーカ機能が正常か否か判別する機能試験部を設けているが、スピーカから音を出さないようにした試験状態で試験放送信号を供給してスピーカを疑似的に動作したと同じ状態を電気的に作り出して試験するものであれば、適宜の構成の機能試験部を用いることができる。
例えばスピーカの定格インピーダンスと同じ値をもつ試験用のインダクタンスを設け、試験スイッチ部によりスピーカのボイスコイルから試験用のインダクタンスに切替えて放送試験信号を供給し、インダクタンスに発生する電圧や電流を検出してスピーカ機能が正常か否か判別することができる。
(スピーカ回線)
上記の実施形態は、3線式のスピーカ回線を使用した非常放送装置を例にとるものであったが、非常放送線とコモン線の2線式のスピーカ回線を使用した非常放送装置に適用することもできる。
(伝送方式)
上記の実施形態は、非常放送装置の伝送部とスピーカ装置の伝送部との間を、スピーカ回線を使用して音声周波数帯域300〜3400Hzを搬送波とする信号に変換して伝送しているが、スピーカ回線の通信品質が高い場合には、音声周波数帯域を超える周波数帯域の搬送波を用いた高速データ通信としても良い。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:非常放送設備
12:火災報知設備
14:非常放送装置
16:スピーカ装置
18:卓上マイク装置
20:音源装置
22:緊急地震速報装置
24:火災受信機
26:火災感知器
28:制御部
30:操作部
32:表示部
34:放送音源部
36:マイク
38:放送入力選択部
40:放送出力選択部
42:伝送部
44:階別受信部
46:火災受信部
48:鳴動停止移報部
50:受信制御部
60:階別移報部
62:火災移報部
64:鳴動停止受信部
66:セレクタ
68−1〜68−,70:スイッチ
72,74:パワーアンプ
76:伝送制御部
78:音声モデム
80:電源部
82:スピーカ伝送部
84:スピーカ制御部
86:試験スイッチ部
88:表示灯
90:アッテネータ
92:ボイスコイル
94:ダイオード
96:平滑部
102:試験抵抗

Claims (6)

  1. 非常放送装置から所定の放送区域毎に引き出したスピーカ回線に複数のスピーカ装置を接続して所定の非常放送を出力する非常放送設備に於いて、
    前記非常放送装置は、
    前記スピーカ回線を選択して試験放送信号を含む所定の放送信号を出力する放送出力選択部と、
    前記放送出力選択部を介して選択したスピーカ回線に接続しているスピーカ装置との間で信号を送受信する伝送部と、
    前記放送出力選択部に前記放送信号を出力する放送音源部と、
    前記スピーカ装置の試験を行う場合に、前記放送出力選択部に指示して前記複数のスピーカ回線を順次選択し、スピーカ回線を選択する毎に、前記伝送部に指示して前記選択したスピーカ回線に接続しているスピーカ装置に試験指示信号を送信して試験状態に切替えた後に、前記放送音源部からの前記試験放送信号を前記スピーカ装置に出力して試験する放送制御部と、
    を備え、
    前記スピーカ装置は、
    前記スピーカ回線にボイスコイルを接続したスピーカと、
    前記スピーカ回線を介して前記非常放送装置との間で信号を送受信するスピーカ伝送部と、
    前記スピーカから音を出力することなく機能試験を行う前記試験状態切替える機能試験部と、
    前記スピーカ伝送部により前記試験指示信号を受信した場合に、前記機能試験部を前記試験状態に切替えて前記機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別するスピーカ制御部と、
    を備え
    前記スピーカ装置の機能試験部は、
    前記スピーカ回線を所定の試験用負荷を介して前記スピーカのボイスコイルに接続する直列回路部と、
    通常状態では前記直列回路部をバイパスし、前記試験状態では前記直列回路部のバイパスを解除して前記直列回路部の出力を前記スピーカのボイスコイルに印加して直流駆動する試験スイッチ部と、
    を備え、
    前記スピーカ制御部は、前記スピーカ伝送部により前記試験指示信号を受信した場合に、前記試験スイッチ部の開放により前記直列回路部のバイパスを解除して前記スピーカに所定の直流電圧を印加し、前記試験用負荷の両端電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別することを特徴とする非常放送設備。
  2. 請求項1記載の非常放送設備に於いて、
    前記非常放送装置の制御部は、前記前記放送出力選択部により選択したスピーカ回線に前記伝送部から前記試験指示信号を送信して前記複数のスピーカ装置の機能試験を行った後に、前記伝送部に指示して前記複数のスピーカ装置のアドレスを順次指定した呼出信号を送信して試験結果を含む試験応答信号を送信させて前記試験結果を報知し、
    前記スピーカ装置のスピーカ制御部は、前記スピーカ伝送部により自己アドレスを指定した前記呼出信号を受信した場合に、前記機能試験の試験結果を含む前記試験応答信号を前記スピーカ伝送部に指示して前記非常放送装置に送信することを特徴とする非常放送装置。
  3. 請求項1記載の非常放送設備に於いて前記スピーカ制御部は、前記スピーカ伝送部により前記試験指示信号を受信した場合に、前記試験スイッチ部の開放により前記スピーカから切離した前記スピーカ回線側のスピーカ開放電圧を検出し、前記スピーカ開放電圧が所定の閾値電圧以上の場合に機能正常と判別することを特徴とする非常放送設備。
  4. 請求項1記載の非常放送設備に於いて
    前記スピーカ装置の直列回路部は、
    前記スピーカ回線からの放送信号を整流する整流部と、
    前記整流部で整流した整流出力を平滑して前記スピーカのボイスコイルに出力する所定の時定数を備えた平滑部と、
    前記平滑部と前記スピーカのボイスコイルとの間に挿入接続され、前記試験用負荷となる試験抵抗と
    を備えことを特徴とする非常放送設備。
  5. 請求項4記載の非常放送設備に於いて、前記試験抵抗の抵抗値を前記スピーカの定格インピーダンスに対応した値としたことを特徴とする非常放送設備。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の非常放送設備に於いて、
    前記スピーカ装置は、外部から視認可能に試験結果を表示する表示部を備え、
    前記スピーカ制御部は、前記スピーカ伝送部により前記試験指示信号を受信した場合に、前記機能試験部を前記試験状態に切替えて前記機能試験を行わせ、試験結果から機能が正常か否かを判別して判別結果を前記表示部に表示させることを特徴とする非常放送設備。
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