JP6387984B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、無線装置などに用いられるアンテナ装置に関する。
無線装置に使用される垂直偏波のアンテナ装置としては、一般に、地導体上に棒状の導体を立てて構成される線状アンテナであるモノポールアンテナが使用される。無線装置に使用するアンテナ装置の場合、送信と受信とで異なる周波数を使用するなど、広い周波数範囲で使用することが求められる。モノポールアンテナで使用できる周波数範囲を広くする構成としては、導体の径を太くしたり、実効的に導体の径を太くするために、導体を折り曲げたり、傘型に導体の負荷線を追加したりする構成(例えば、特許文献1参照)や、アンテナの中心から放射状に、またはアンテナの中心を囲むように、導体を伸ばす構成(例えば、特許文献2参照)がある。
特開昭63−178602号公報(第1図) 登録実用新案公報平3−14810号(第1図、第3図および第4図)
従来のアンテナ装置は、負荷線を伸ばした場合、負荷線が地導体に近づきすぎると地導体との結合が生じ、アンテナの放射効率が劣化するという問題があった。また、上述の理由により対地容量が発生するため、定在波比VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)によって規定されるアンテナの帯域幅が狭くなる。そのため、複数の周波数帯で使用することが困難であるという問題があった。また、アンテナの導体の径を太くするのみでは、それぞれの周波数が離れている場合、1つのアンテナを複数の周波数について使用することは困難であった。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、複数の周波数において使用することができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、地導体との間に高周波信号が給電される第1導体と、前記第1導体と一方の端部が接続され、前記第1導体に対して前記地導体の反対側に存在する棒状の第2導体と、前記第2導体の前記第1導体から遠い側の端部と前記第1導体とを接続する第3導体と、前記第1導体と前記第2導体の間にあって、前記第1導体と前記第3導体と前記第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる第1周波数の高周波信号を遮断し、前記第1導体と前記第3導体を直列に通る経路の長さにより決まる、前記第1周波数より高い第2周波数の高周波信号を選択的に透過させる選択透過部とを備えるものである。
この発明においては、選択透過部を透過する信号と選択透過部を透過できない信号とでそれぞれの信号に対するアンテナの電流経路の長さが異なるため、それぞれの電流経路の長さに応じた周波数で使用可能なアンテナ装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の選択透過部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の選択透過部が遮断する高周波信号の電流の流れを示す。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の選択透過部が透過する高周波信号の電流の流れを示す。 この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の周波数と定在波比の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の選択透過部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の構成を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面においては、同一または同等の部分に同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図1において、アンテナ装置は、地導体1と、高周波信号が給電される第1導体2と、第1導体2と一方の端部が接続され、第1導体2に対して地導体1の反対側に存在する棒状の第2導体3と、第1導体2と第2導体3の間にあって、第1導体2と第2導体3の間で信号を選択的に透過させる選択透過部4と、第2導体3の第1導体2から遠い側の端部と第1導体とを接続する、5a、5b、および5cなど複数の第3導体5を備えている。
地導体1はアンテナ装置の電位の基準となるものであり、アンテナ装置が設置される場所の地上や地下に導体等により構成される。図1では地導体1を円形で表しているが、円形に限定するものではなく、適宜設計された形状が選択可能である。また、屋外に設置される場合には地表面を地導体1とする場合も有る。第1導体2は、地導体1に対して絶縁され、同軸ケーブル等の伝送線路6により、地導体1と第1導体2に接続する給電部7を介して高周波信号が給電される。なお、図1においては、地導体1が伝送線路6の付近で切れているように見られるのは、地導体1と伝送線路6が電気的に離れていることを表現するものであり、実際には、地導体1は切れていない。
第1導体2と第2導体3は、それぞれ導体の大きさや材質等の条件により、導体自身の剛性により自立させるか、あるいは、支線9a,9b,9cなどにより端部を引っ張り支持させる。選択透過部4は、π型のハイパスフィルタ回路によりあらかじめ決められた周波数f0より高い周波数の高周波信号を透過させ、周波数f0より低い周波数の高周波信号を遮断する。ハイパスフィルタ回路のグラウンドは、接地線8により地導体1に接地されている。
第3導体5a、5b、5cは、各々の両端部を除いて互いに電気的に接続されないように配置される。アンテナ装置の電気特性を対称性の良いものとするため、第3導体5a、5b、5cは第2導体3を中心軸として120°回転対称となるように配置されることが望ましい。なお、図1では第3導体5の数を3として図示しているが、第3導体5の数は3に限定されるものではなく、1、2または4以上であってもよい。第3導体5の数がN(N≧2)の場合、これらは(360/N)°の回転対称性を持って配置される。
図2は、この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の選択透過部4の回路構成を示す図である。端子101および端子102は、選択透過部4の入出力端子であり、それぞれ第1導体2と第2導体3に接続されている。キャパシタ103aは第1導体2と第2導体3との間に直列に挿入され、キャパシタ103aの両端のそれぞれには、グラウンド105を介して地導体1に接地されたインダクタ104a、104bが接続されている。キャパシタ103aとインダクタ104a、104bは、あらかじめ決められた周波数f0より高い周波数の高周波信号を透過させ、周波数f0より低い周波数の高周波信号を遮断するπ型のハイパスフィルタを構成する。
また、同様に、キャパシタ103b、103cがそれぞれ第1導体2と第2導体3との間に直列に挿入され、それぞれのキャパシタの両端には、グラウンド105を介して地導体1に接地されたインダクタ104b、104c、104dなどが接続されて、多段接続されたπ型のハイパスフィルタを構成する。なお、インダクタ104a、104b、104c、104dはチップインダクタやコイルなど、所定のインダクタンス値が得られるものであれば自由な構成が選択可能である。キャパシタ103a、103b、103cはチップキャパシタや平行平板コンダクタなど、所定の容量が得られるものであれば自由な構成が選択可能である。
図3および図4は、図1のように構成されたアンテナ装置の電気的な動作を模式的に示した図である。図3は、選択透過部が遮断する高周波信号の電流の流れを示し、図4は、選択透過部が透過する高周波信号の電流の流れを示す。
図3および図4において、第3導体5a、5b、5cが第1導体2に接続される点を点Aとし、第3導体5a、5b、5cが第2導体3に接続される点を点Bとし、選択透過部4と第1導体2が接続される点を点Cとする。図3および図4において、電流201a、201b、201cは第3導体5a、5b、5c上を流れる電流である。電流202は第2導体3上を流れる電流である。なお、図3および図4において、電流201a,201b,201cの向きおよび電流202の向きは、伝送線路6から給電部7に出力される高周波信号の周波数に応じた周期によって交互に切り替わる。
図1に示すアンテナ装置において、第1周波数f1を、周波数f0より低い周波数とすると、選択透過部4が周波数f0より低い周波数の高周波信号を遮断するフィルタである場合、第1周波数f1の高周波信号の電流はフィルタ3によって遮断される。このため、図3に示すように、第1周波数f1においては、電流201a、201b、201cは、点Aから第3導体5a、5b、5cのそれぞれを介して点Bに到達する。第3導体5a、5b、5cは同じ長さであるため、第3導体5a、5b、5cのそれぞれを経由して点Bに到達した高周波信号の電流は同相合成されて第2導体3に流れ、点Cに到達する。したがって、図1に示すアンテナ装置では、第1周波数f1においては、第1導体2と第3導体5と第2導体3により屈曲形状を有するモノポールアンテナが構成される。
また、図1に示すアンテナ装置において、第2周波数f2を、周波数f0より高い周波数とすると、選択透過部4が周波数f0より高い周波数の高周波信号を透過するフィルタである場合、第2周波数f2の高周波信号の電流はフィルタ3によって透過される。このため、図4に示すように、第2周波数f2においては、電流201a、201b、201cは、点Aから第3導体5a、5b、5cのそれぞれを介して点Bに到達し、電流202は、点Cから第2導体3を通じて点Bに到達する。第3導体5a、5b、5cは同じ長さであるので、第3導体5a、5b、5cのそれぞれを経由して点Bに到達した高周波信号の電流は同相合成されて第2導体3に流れる。第3導体5a、5b、5cは同じ長さであるため、この場合も、第2の導体5a、5b、5cのそれぞれを経由して点Bに到達した高周波信号の電流は同相合成される。したがって、アンテナ装置は、第2周波数f2においては、第1導体と第2導体3、第1導体2と第3導体5により異なる電気長を有するモノポールアンテナが構成される。
ここで、第1周波数f1においては、電流の経路はA→B→Cのようになり、第2周波数f2における電流の経路であるA→CまたはA→Bよりも長くなる。すなわち、第2の導体5(5a、5b、5c)の長さを適切に選定することで、電流の経路A→B→Cにおいて第1周波数f1の電流が共振し、電流経路A→CまたはA→Bにおいて第2周波数f2の電流が共振するように、第1周波数f1、第2周波数f2それぞれに対して最適なアンテナの電気長を設計でき、アンテナの放射効率を高くすることが可能である。つまり、このアンテナ装置においては、第1周波数f1は、第1導体と第3導体と第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる。また、第2周波数f2は、第1導体と第3導体を直列に通る経路または、第1導体と第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる
図5はこの発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の周波数と定在波比の関係(VSWR特性)を示すグラフである。図5において、第1周波数f1と第2周波数f2の2つの周波数帯においてVSWRが小さくなり給電線路とのマッチングがとりやすくなっていることがわかる。また、前述のように、第2周波数f2では異なる電気長を持つ電流経路が形成されるので、第2周波数f2付近でVSWRが小さくなる周波数範囲が広くなっている。
以上のように、実施の形態1に係るアンテナ装置においては、選択透過部4が第1周波数f1の高周波信号の電流を遮断し、第2周波数f2の高周波信号の電流を透過するため、第1周波数f1の高周波信号と第2周波数f2の高周波信号とではそれぞれ異なる電気長を持つ電流経路が形成される。このため、第1周波数f1を決定する第1導体2と第3導体5と第2導体3を直列に通る経路の電気長と、第2周波数f2を決定する第1導体2と第2導体4または第1導体2と第3導体5を直列に通る電流経路の電気長とをそれぞれ調整することにより、第1周波数f1及び第2周波数f2の2つの周波数で使用できるアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成を示す図である。実施の形態2に係るアンテナ装置は、接地線8により地導体1に接地されている選択透過部4の替わりに、地導体1に接地されない、LC並列共振回路により構成される選択透過部4aを備えている。
図7は、この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の選択透過部4aの回路構成を示す図である。実施の形態2に係るアンテナ装置に係るアンテナ装置においては、選択透過部4aは、第1周波数f1の高周波信号の電流を遮断するバンドストップフィルタである。端子101および端子102は、選択透過部4aの入出力端子であり、第1導体2と第2導体3のそれぞれに接続されている。キャパシタ106aは第1導体2と第2導体3との間に直列に挿入され、キャパシタ106aの一方の端にはインダクタ107aの一端が、キャパシタ106aの他端にはインダクタ107aの他端が接続されている。
キャパシタ106aとインダクタ107aは共振回路を構成し、その共振周波数が第1周波数f1と合致するようにキャパシタ106aの容量及びインダクタ107aのインダクタンスが調整されている。また、同様に、キャパシタ106b、106cがそれぞれ第1導体2と第2導体3との間に直列に挿入され、キャパシタ106b、106cの両端の入出力には、それぞれインダクタ107b、107cが接続されて、多段接続された並列共振回路を構成する。LC並列共振回路を多段に接続することにより、共振回路の周波数特性を鋭いものとし、第1周波数f1の電流を遮断する特性を持つように構成される。
このため、選択透過部4aにおいても、第1周波数f1の高周波信号の電流は遮断され、第2周波数f2の高周波信号の電流は透過される。この結果、図6に示すアンテナ装置においても、第1周波数f1においては、アンテナ装置を流れる高周波信号の電流は図3のように第1導体2と第3導体5と第2導体3を直列に通過するようになり、第1導体2と第3導体5と第2導体3により、屈曲形状を有するモノポールアンテナが構成される。また、第2周波数f2においては、アンテナ装置を流れる高周波信号の電流は図4のように第1導体2と第2導体3を直列に通過したり、第1導体2と第3導体5を直列に通過したりするため、第1導体と第2導体3、第1導体2と第3導体5により異なる電気長を有するモノポールアンテナが構成される。第1周波数f1を決定する第1導体2と第3導体5と第2導体3を直列に通る電流経路の電気長と、第2周波数f2を決定する第1導体2と第2導体4または第1導体2と第3導体5を直列に通る電流経路の電気長とをそれぞれ調整することにより、実施の形態1に係るアンテナ装置と同様に、実施の形態2に係るアンテナ装置においても、第1周波数f1及び第2周波数f2の2つの周波数で使用できるアンテナ装置を得ることができる。
なお、図7に示す選択透過装置4aにおいては、第1周波数f1において良好な遮断性能を得るためには、多段に接続しているLC並列共振回路の段数を多くして、共振回路の周波数特性を鋭いものとすることが必要になる。このため、選択透過装置4aには、回路規模としても大きなものが必要になる。これに対し、図1の構成のアンテナ装置の選択透過部4は、小規模なフィルタ回路により良好な周波数特性を得ることができる。その反面、選択透過部4においては、地導体1との間に張られる接地線8が第1導体2と近接して配置されるため、特に選択透過部4をアンテナ装置の高い位置に設置する場合、接地線8がアンテナ装置の電気特性に影響する。このため、選択透過部4と選択透過部4aのいずれを選択するかは、アンテナ装置に必要な電気特性、アンテナ装置の規模、アンテナ装置内部の配置に合わせて決定される。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す図である。実施の形態3に係るアンテナ装置は、選択透過部4または選択透過部4aのかわりに、第1導体2と第2導体3の間で信号を透過させる接続状態と信号を遮断する遮断状態との切り替えを行う切換装置である選択透過部4bを備えている。
実施の形態3に係るアンテナ装置においては、選択透過部4bが第1導体2と第2導体3の間の信号を遮断すると、アンテナ装置を流れる電流は図3のようになり、第1導体2と第3導体5と第2導体3により、第1周波数f1に対応する屈曲形状を有するモノポールアンテナが構成される。また、選択透過部4bが第1導体2と第2導体3の間の信号を透過させると、アンテナ装置を流れる電流は図4のようになり、第1導体と第2導体3、第1導体2と第3導体5により異なる電気長を有する、第2周波数f2に対応するモノポールアンテナが構成される。このため、選択透過部4aでは、アンテナ装置を第1周波数f1で使用するときは遮断状態、アンテナ装置を第2周波数f2で使用するときは接続状態となるよう切り替えを行う。この構成により、第1周波数f1を決定する第1導体2と第3導体5と第2導体3を直列に通る電流経路の電気長と、第2周波数f2を決定する第1導体2と第2導体4または第1導体2と第3導体5を直列に通る電流経路の電気長をそれぞれ調整することにより、第1周波数f1及び第2周波数f2の2つの周波数を切り替えながら使用することができるアンテナ装置を得ることができる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成を示す図である。短波帯のような比較的波長の長い周波数ではアンテナ長が数mとなるため、導体を支える支持構造が必要となる場合がある。図9に示すアンテナ装置は、地表面11等のアンテナ接地面に設置した地導体である地線10と、地線10から絶縁されて固定され、地線10を基準とする高周波信号が給電される第1導体2と、第1導体2に絶縁物である絶縁ブロック12により一端が固定され、地線10の反対側に存在する棒状の第2導体3と、第1導体2と第2導体3の間にあって、信号を選択的に透過させる選択透過部4cと、一方の端部が第2導体3の第1導体2から遠い側の端部に固定され、第2導体3を互いに回転対称となる方向に引張り支持する絶縁性の複数の支線9(9a,9b,9c)と、支線9に支持され、一方の端部が第2導体3の第1導体から遠い側の端部に接続された上部導体13(13a,13b,13c)、および一方の端部が上部導体13の第2導体3に接続された端部とは反対側の端部に接続され、他方の端部が第1導体に接続された下部導体14(14a,14b,14c)を有する第3導体5(5a,5b,5c)と、を備えている。
絶縁ブロック12は、第1導体2と第2導体3を絶縁し、第2導体3の一端を第1導体2に固定するため、第1の導体2と第2導体3の間に挿入される絶縁体である。選択透過部4cは絶縁ブロック12付近に配置され、第1の導体2と第2導体3にそれぞれ接続される。選択透過部4cは、実施の形態1などのように、絶縁ブロック12と一体構造にしても良いし、図9のように絶縁ブロック12とは別に設け、絶縁ブロック12の付近に配置しても良い。また、選択透過部4cは、選択透過部4、4a、4bのいずれかと同様の回路構成により、第1周波数f1の高周波信号の電流を遮断し、第2周波数f2の高周波信号の電流を透過する。つまり、選択透過部4cは、第1導体と第2導体の間にあって、第1周波数f1の高周波信号の電流を遮断し、第2周波数f2の高周波信号の電流を透過するものであれば良い。
図9に示すアンテナ装置においても、選択透過部4cが第1周波数f1の高周波信号の電流を遮断し、第2周波数f2の高周波信号の電流を透過することにより、第1周波数f1と第2周波数f2とではそれぞれ異なる電気長を持つ電流経路が形成される。このため、実施の形態1〜3と全く同様にして、第1周波数f1及び第2周波数f2の2つの周波数で使用できるアンテナ装置を得ることができる。
支線9(9a,9b,9c)は、アンテナ素子の耐風性や耐震性の観点から、第2導体3の第1導体2から遠い側の端部を支持するものであり、一方の端部は第2導体3の第1導体2から遠い側の端部に、他方の端部は地表面11に設置された支線支持具15(15a,15b,15c)により支持されている。図9では3本の支線9a、9b、9cが第2導体3を中心軸として120°回転対称となるように配置されている。支線9の数は3に限定するものではないが、多数の支線を設けると設置に必要な面積の拡大や、部材のコスト、設置やメンテナンスのコストの増大の原因となるため、強度が確保できる最小限の本数が望ましく、3本が望ましい。支線9(9a,9b,9c)はアンテナの電気的特性に影響を及ぼさないように、樹脂等の絶縁体から成る部材を使用する。なお、使用する周波数の波長から見て短い長さであれば、支線9(9a,9b,9c)を支持する支線支持具15には、金属のアンカー等を使用しても良い。
第3導体5(5a,5b,5c)は、その一部である上部導体13(13a,13b,13c)が支線9(9a,9b,9c)に支持されている。このため、支線9(9a,9b,9c)により、第2導体3と第3導体5(5a,5b,5c)を支えることができ、少ない支持部材により、アンテナ装置を効率的に支持することができる。また、支線9(9a,9b,9c)に支持される上部導体13(13a,13b,13c)の長さを調整することにより、第3導体5(5a,5b,5c)の長さを調整することができる。このため、第1周波数f1を決定する第1導体2と第3導体5と第2導体3を直列に通る電気長と、第2周波数f2の高周波信号を決定する、第1導体2と第3導体5を直列に通る電気長または第1導体2と第2導体3を直列に通る電気長とをそれぞれ広い範囲で調整することが可能になる。
また、第3導体5(例えば5a)の上部導体13(例えば13a)と第1導体2を接続する下部導体14(例えば14a)についても、電気長を調整することが可能である。それぞれ、接続する上部導体が支持された支線9(例えば9a)とは異なる支線9(例えば9b)上に設けられた中継支持具16(例えば16b)を経由させることにより、さらに第3導体5(例えば5a)の長さを長くすることができる。このように第3導体5(5a,5b,5c)を構成すると、第2導体3に比べて第3導体5(5a,5b,5c)の長さを長くできるため、使用する周波数が同じであっても、アンテナの高さを低くすることができる。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の構成を示す図である。実施の形態5においては、第2導体3を支線9(9a,9b,9c)で支持する代わりに、第3導体5(5a,5b,5c)の一部である上部導体13(13a,13b,13c)を、第2導体3の第1導体から遠い側の端と地上に設置した絶縁性の導体支持具17(17a,17b,17c)との間に張り、第2導体3を支線9(9a,9b,9c)で互いに対称となる方向に引張り支持する。
図10において、第3導体5(5a,5b,5c)の一部である上部導体13(13a,13b,13c)の一方の端部は、第2導体3の第1導体2から遠い側の端部に接続され、上部導体13(13a,13b,13c)の他方の端部は、地上に設置した絶縁性の導体支持具17(17a,17b,17c)により支持されている。また、第3導体5(5a,5b,5c)の一部である下部導体14(14a,14b,14c)の一方の端部は、上部導体13(13a,13b,13c)の導体支持具17(17a,17b,17c)により支持された端に接続され、他方の端部は第1導体2に接続されている。
図10に示すアンテナ装置においては、導体支持具17(17a,17b,17c)の位置を、第1導体2や第2導体3に近づけたり遠ざけたりすることにより、上部導体13(13a,13b,13c)と下部導体14(14a,14b,14c)の長さを調節することが可能である。また、下部導体14(例えば14a)についても、それぞれ、接続する上部導体13(例えば13a)が支持された導体支持具17(例えば17a)とは異なる導体支持具17(例えば17b)をさらに経由させることにより、さらに第3導体5(例えば5a)の長さを長くすることができる。
実施の形態4において、第2導体3を指示するための支線9(9a,9b,9c)には、アンテナ装置の電気的特性に悪影響を与えないために、樹脂などの絶縁体が用いられる。一般に樹脂の支線は金属の支線に比べて高価である。このため、実施の形態5のように、支線9(9a,9b,9c)を使用せずに、第3導体5(5a,5b,5c)の上部導体13(13a,13b,13c)により第2導体3を支持するようにすれば、実施の形態4の構成による効果に加えて、製造コストの低減が可能である。
1 地導体、2 第1導体、3 第2導体、4 選択透過部、5、5a、5b、5c 第3導体、6 伝送線路、7 給電部、8 接地線、9、9a,9b,9c 支線、10 地線、11 地表面、12 絶縁ブロック、13、13a、13b、13c 上部導体、14、14a、14b、14c 下部導体、15、15a、15b、15c 支線支持具、16、16a、16b、16c 中継支持具、17、17a、17b、17c 導体支持具、101、102 入出力端子、103a,103b,103c、106a、106b、106c キャパシタ、104a,104b,104c、107a、107b、107c インダクタ、105 グラウンド、201a、201b、201c、202 電流

Claims (8)

  1. 地導体との間に高周波信号が給電される第1導体と、前記第1導体と一方の端部が接続され、前記第1導体に対して前記地導体の反対側に存在する棒状の第2導体と、前記第2導体の前記第1導体から遠い側の端部と前記第1導体とを接続する第3導体と、前記第1導体と前記第2導体の間にあって、前記第1導体と前記第3導体と前記第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる第1周波数の高周波信号を遮断し、前記第1導体と前記第3導体を直列に通る経路の長さにより決まる、前記第1周波数より高い第2周波数の高周波信号を選択的に透過させる選択透過部とを備え、前記第2周波数において、前記第1導体及び前記第2導体の電気長と、前記第1導体及び前記第3導体の電気長とが異なるアンテナ装置。
  2. 前記第3導体は、複数の導体から構成され、前記第2導体の周囲に配置された請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第3導体は、前記複数の導体がそれぞれの両端部を除いて互いに絶縁されて配置された請求項に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第3導体は、前記複数の導体の数がN(N≧2)で、棒状の前記第2導体を中心軸として(360/N)°回転対称となるように配置された請求項2または3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2導体は、前記第1導体から遠い側の端部が絶縁性の支線に支持され、前記第3導体は、一部が前記支線に支持された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第3導体は、地上に設置した絶縁性の導体支持具により支持された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 地導体から絶縁されて固定され、前記地導体との間に高周波信号が給電される第1導体と、前記第1導体に絶縁物により一方の端部が固定され、前記第1導体に対して前記地導体の反対側に存在する棒状の第2導体と、一方の端部が前記第2導体の前記第1導体から遠い側の端部に固定され、前記第2導体を互いに回転対称となる方向に引張り固定する絶縁性の複数の支線と、前記支線に支持され一方の端部が前記第2導体の前記第1導体から遠い側の端部に接続された上部導体、および前記上部導体の他方の端部と前記第1導体に接続された下部導体を有する第3導体と、前記第1導体と前記第2導体の間にあって、前記第1導体と前記第3導体と前記第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる第1周波数の高周波信号を遮断し、前記第1導体と前記第3導体を直列に通る経路の長さにより決まる、前記第1周波数より高い第2周波数の高周波信号を選択的に透過させる選択透過部とを備えたアンテナ装置。
  8. 地導体から絶縁されて固定され、前記地導体との間に高周波信号が給電される第1導体と、前記第1導体に絶縁物により一方の一端が固定され、前記第1導体に対して前記地導体の反対側に存在する棒状の第2導体と、一方の端部が前記第2導体の前記第1導体から遠い側の端部に接続され、他方の端部が絶縁性の支持具により支持され、前記第2導体を互いに回転対称となる方向に引張り支持する導体である上部導体、前記上部導体の他方の端部と前記第1導体に接続された下部導体を有する第3導体と、前記第1導体と前記第2導体の間にあって、前記第1導体と前記第3導体と前記第2導体を直列に通る経路の長さにより決まる第1周波数の高周波信号を遮断し、前記第1導体と前記第3導体を直列に通る経路の長さにより決まる、前記第1周波数より高い第2周波数の高周波信号を選択的に透過させる選択透過部とを備えたアンテナ装置。
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