JP2015211425A - マルチバンドアンテナ - Google Patents

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丈雅 山村
藤原 正樹
Masaki Fujiwara
正樹 藤原
裕子 川端
Hiroko Kawabata
裕子 川端
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Abstract

【課題】マルチバンドアンテナを小型化することを目的とする。【解決手段】ボウタイアンテナ素子12は、二等辺三角形の導体板によって形成されている。ボウタイアンテナ素子12は、二等辺三角形の末広がり方向が上方向となるように絶縁体板20上に配置されている。モノポールアンテナ素子14は線状導体によって構成され、ボウタイアンテナ素子12の末広がり方向に延伸方向が向けられた末広がり方向区間22、延伸方向が横方向に向けられた2本の折れ曲がり区間24を備える。末広がり方向区間22のうち、二点鎖線で示された区間はボウタイアンテナ素子12の一部となっており、ボウタイアンテナ素子12を形成する導体板と一体化されている。末広がり方向区間22の上部は、ボウタイアンテナ素子12の広がり先の縁から突出している。末広がり方向区間22の下端はマルチバンドアンテナ10の給電端26となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチバンドアンテナに関し、特に、その構造の改良に関する。
複数の周波数帯域において無線信号を送受信するマルチバンド方式の無線装置が広く用いられている。マルチバンド方式の無線装置には、各周波数帯域ごとに個別にアンテナが設けられたものの他、複数の周波数帯域で無線信号を送受信するマルチバンドアンテナが設けられたものがある。特許文献1には、長さが異なる複数の素子が用いられたマルチバンドアンテナが記載されている。このマルチバンドアンテナでは、各素子の一端が共通の給電点に接続されている。
また、アンテナには、広い周波数帯域で性能の確保が必要とされることがある。そこで、広帯域のアンテナとして、対数周期アンテナ、ボウタイアンテナ等の自己補対アンテナが考えられている。特許文献2にはボウタイアンテナが記載されている。
特開2012−169896号公報 特開2010−263524号公報
近年、携帯電話等の無線装置については、アンテナ等のハードウエアが占有するスペースを縮小し、設計自由度を向上させることが期待されている。しかし、複数の素子を組み合わせたマルチバンドアンテナは、小型化が困難なことが多い。
本発明は、マルチバンドアンテナを小型化することを目的とする。
本発明は、末広がり形状の導体板と、前記導体板と一体化された線状導体と、前記線状導体の一端に設けられた給電端と、を備え、前記線状導体は、前記導体板の末広がり開始部を通り、または、前記末広がり開始部に前記一端が合わせられ、前記導体板が広がる方向に伸びる末広がり方向区間を有することを特徴とする。
望ましくは、前記末広がり方向区間は、前記導体板の広がり先の縁から突出し、前記線状導体は、前記末広がり方向区間の突出端から折れ曲がった折れ曲がり区間を有する。
望ましくは、前記導体板は、自己補対アンテナの素子をなす。
望ましくは、接地導体を備える不平衡アンテナである。
望ましくは、平衡アンテナを構成する2つのアンテナ片側ユニットを備え、各前記アンテナ片側ユニットは、前記導体板と、前記線状導体と、前記給電端と、を備える。
望ましくは、前記給電端に接続される低域通過フィルタを有する。
本発明によれば、マルチバンドアンテナを小型化することができる。
第1の実施形態に係るマルチバンドアンテナを示す図である。 低域通過フィルタが設けられたマルチバンドアンテナを示す図である。 同軸ケーブルが接続されたマルチバンドアンテナを示す図である。 第2の実施形態に係るマルチバンドアンテナを示す図である。 1.9GHzの無線信号についてのxy面内指向特性の測定結果を示す図である。 800MHzの無線信号についてのxy面内指向特性の測定結果を示す図である。 入力インピーダンス軌跡の測定結果を示す図である。 定在波比の測定結果を示す図である。 第3の実施形態に係るマルチバンドアンテナを示す図である。 モノポールアンテナ素子の変形例を示す図である。 平衡マルチバンドアンテナを示す図である。 平衡マルチバンドアンテナの変形例を示す図である。
図1には、本発明の第1の実施形態に係るマルチバンドアンテナ10が記載されている。マルチバンドアンテナ10は、ボウタイアンテナ素子12、モノポールアンテナ素子14、接地導体板18、および、これらの構成要素が固定される絶縁体板20を備える。
ボウタイアンテナ素子12は、二等辺三角形の導体板によって形成されている。ボウタイアンテナ素子12は、長さの等しい2本の等辺がなす頂角が下方向(y軸負方向)に向けられ、二等辺三角形の末広がり方向が上方向となるように絶縁体板20上に配置されている。ボウタイアンテナ素子12が広がった先の縁は、二等辺三角形の底辺32をなす。各等辺と横方向(x軸方向)とがなす角度は、およそ45°であるが、後述するアンテナ性能に応じて、角度を45°から変更してもよい。
モノポールアンテナ素子14は線状導体によって構成され、ボウタイアンテナ素子12の末広がり方向に延伸方向が向けられた末広がり方向区間22、延伸方向が横方向に向けられた2本の折れ曲がり区間24を備える。末広がり方向区間22のうち、二点鎖線で示された区間はボウタイアンテナ素子12の一部となっており、ボウタイアンテナ素子12を形成する導体板と一体化されている。末広がり方向区間22の下端の位置はボウタイアンテナ素子12の頂角の位置に合わせられている。末広がり方向区間22の上部は、ボウタイアンテナ素子12の広がり先の縁から突出している。2本の折れ曲がり区間24のそれぞれの一端は、末広がり方向区間22の上端に接続され、これらの折れ曲がり区間24は相反する方向に伸びている。各折れ曲がり区間24の先端付近は斜め下方に曲げられている。
末広がり方向区間22の下端はマルチバンドアンテナ10の給電端26となっている。末広がり方向区間22は、ボウタイアンテナ素子12の末広がり開始部である頂角を通り、頂角よりも下方に突出していてもよい。
給電端26には縦方向に伸びる給電線16の一端が接続されている。給電線16の両側には接地導体板18が配置されている。2つの接地導体板18のそれぞれは、x軸方向の横縁とy軸方向の縦縁を有する。横縁のy軸方向の位置は、給電端26のy軸方向の位置と一致するか、その近傍である。給電線16は、2つの接地導体板18のそれぞれの縦縁に挟まれるギャップ領域28に配置されている。
次に、マルチバンドアンテナ10の動作について説明する。マルチバンドアンテナ10は、ローバンド(低域周波数帯)およびハイバンド(高域周波数帯)の2つの周波数帯で無線信号としての電磁波を送受信する。ローバンドではモノポールアンテナ素子14およびボウタイアンテナ素子12を併せた部分が共振し、無線信号の送受信が行われる。ハイバンドでは、ボウタイアンテナ素子12が、後述する自己補対アンテナの素子として動作して無線信号の送受信が行われる。
ローバンドにおいてマルチバンドアンテナ10が無線信号を送受信する動作について説明する。ここでは、給電端26からボウタイアンテナ素子12を通って末広がり方向区間22の上端に至り、一方の折れ曲がり区間24の先端に至る経路、および、給電端26からボウタイアンテナ素子12を通って末広がり方向区間22の上端に至り、他方の折れ曲がり区間24の先端に至る経路のそれぞれをアンテナ動作経路とする。これらのアンテナ動作経路がおよそ4分の1波長となる周波数において、モノポールアンテナ素子14およびボウタイアンテナ素子12が共振する。この共振周波数においては、給電端26からモノポールアンテナ素子14およびボウタイアンテナ素子12側を見た反射係数が小さくなると共に、モノポールアンテナ素子14およびボウタイアンテナ素子12で受信され給電端26から出力される無線信号のレベルが大きくなる。
給電線16から給電端26に入力される無線信号の周波数が共振周波数と一致する場合、マルチバンドアンテナ10から無線信号が送信される。また、共振周波数を有する無線信号がマルチバンドアンテナ10に到来した場合、その無線信号はマルチバンドアンテナ10で受信され、給電端26から給電線16に出力される。
最短のアンテナ動作経路は、給電端26を始点とし、ボウタイアンテナ素子12と末広がり方向区間22とが一体化された部分を通って末広がり方向区間22の上端に至り、各折れ曲がり区間24の先端に至るそれぞれの経路である。この経路より長いアンテナ動作経路としては、給電端26を始点とし、末広がり方向区間22から外れたボウタイアンテナ素子12上の経路を通って、各折れ曲がり区間24の先端に至る経路がある。このように、アンテナ動作経路の長さは、最短経路から、それより長いある範囲までの長さとなり得る。したがって、モノポールアンテナ素子14およびボウタイアンテナ素子12を併せた部分の共振周波数は広がりを有し、共振周波数の広がりが無線信号を送受信するローバンドをなす。このように、ボウタイアンテナ素子12およびモノポールアンテナ素子14が一体化されることで、共振周波数が広がりを持ったものとなり、モノポールアンテナ素子14が単独で構成されるよりも、無線信号を送受信する周波数帯域の幅が広くなる。
ハイバンドにおいて無線信号を送受信する動作について説明する。ボウタイアンテナ素子12は、それを構成する導体板に流れる電流、および、導体板と接地導体板18との間のスロットに現れる電界に基づいてアンテナとして動作する。ボウタイアンテナ素子12の各等辺と横方向とがなす角度をおよそ45°とした場合には、給電端26からボウタイアンテナ素子12側を見た入力インピーダンスが広い周波数範囲でほぼ一定となることが知られている。これは、導体板に流れる電流とスロットにおける電界とが、入力インピーダンスの周波数変化を抑制するように作用するためであると考えられている。このようなアンテナは自己補対アンテナと称される。
入力インピーダンスがほぼ一定となる定インピーダンス帯域では、ボウタイアンテナ素子12が共振していると考えてよい。したがって、給電線16から給電端26に入力される無線信号の周波数が定インピーダンス帯域内にある場合には、マルチバンドアンテナ10から無線信号が送信される。また、定インピーダンス帯域内の周波数を有する無線信号がマルチバンドアンテナ10に到来した場合、その無線信号はマルチバンドアンテナ10で受信され、給電端26から給電線16に出力される。
なお、最短のアンテナ動作経路が2分の1波長となる周波数と、定インピーダンス帯域とが近似するように、モノポールアンテナ素子14の電気長を設定した場合には、定インピーダンス帯におけるモノポールアンテナ素子14の特性寄与が小さくなる。
このような原理によって、ボウタイアンテナ素子12による定インピーダンス帯域がハイバンドとなり、マルチバンドアンテナ10は、ハイバンドにおいて無線信号を送受信する。
ボウタイアンテナ素子12による定インピーダンス帯域の上限が、設計上必要とされる上限周波数より高くなることがある。この場合、設計上限周波数よりも高域側の周波数において、不要な無線信号が送受信されてしまう。そこで、図2に示されているように、給電端26と給電線16との間に低域通過フィルタ34が設けられてもよい。低域通過フィルタ34の一端は給電端26に接続され、低域通過フィルタ34の他端は給電線16の一端に接続されている。低域通過フィルタ34のカットオフ周波数は、設計上限周波数とする。このように低域通過フィルタ34が設けられることで、ハイバンドの上限が低域通過フィルタ34のカットオフ周波数によって定められる。
なお、給電端26からボウタイアンテナ素子12側を見たインピーダンスと、給電端26から給電線16側を見たインピーダンスとを整合させるため、給電端26と給電線16との間には整合回路を設けてもよい。
また、給電線16が用いられる代わりに、図3に示されているように同軸ケーブル36が用いられてもよい。この同軸ケーブル36は、絶縁体で被覆されていない筒状の外導体38、外導体38の内部に充填された絶縁体40、外導体38の中心軸上で絶縁体40を貫く芯線42を備えている。このように、外導体38が絶縁体で被覆されていない同軸ケーブルにはセミリジッドケーブルと称されるものがある。同軸ケーブル36の外導体38は、接地導体板18に半田付け、溶接等の手法で電気的および機械的に結合されている。外導体38の先端からは絶縁体40が突出し、絶縁体40の先端からは芯線42が突出している。芯線42の先端は給電端26に接続されている。
図4には、第2の実施形態に係るマルチバンドアンテナ44が示されている。このマルチバンドアンテナ44は、接地導体基板46の上側の縁に、接地導体基板46に対して垂直な素子基板48を結合させたものである。素子基板48は、絶縁体板20、ボウタイアンテナ素子12、ボウタイアンテナ素子12に一体化されたモノポールアンテナ素子14、および接地導体板18を備えている。ボウタイアンテナ素子12、モノポールアンテナ素子14、および接地導体板18は、絶縁体板20に固定されている。図4に示された例では、ボウタイアンテナ素子12およびモノポールアンテナ素子14の側が上側(z軸正方向側)に向けられている。
接地導体基板46は、絶縁体板50、接地導体板18および給電線16を備えている。接地導体板18および給電線16は、絶縁体板50に固定されている。図4には絶縁体板50側が正面側(y軸正方向側)に描かれており、接地導体板18および給電線16が破線によって描かれている。接地導体基板46と素子基板48とのなす角度は直角でなくてもよい。ここでは、給電端26に給電線16が接続された例が示されているが、給電線16の代わりに同軸ケーブル等の他の伝送線路が接続されていてもよい。
次に、マルチバンドアンテナ44のアンテナ性能について説明する。図5には、1.9GHzの無線信号についての、マルチバンドアンテナ44のxy面内指向特性の測定結果が示されている。特性52は水平偏波についての測定結果を示し、特性54は垂直偏波についての測定結果を示している。ただし、水平偏波は、電界の方向が素子基板に対し平行な電磁波であり、垂直偏波は、電界の方向が素子基板に対し垂直な電磁波である。x軸方向およびy軸方向は、図4に示されたx軸方向およびy軸方向に対応する。右側に示されたスケールは、無指向性アンテナの指向特性を0dBとしたときのデシベル値dBiを示す。また、図6には、800MHzの無線信号についての、マルチバンドアンテナ44のxy面内指向特性の測定結果が示されている。特性56は水平偏波についての測定結果を示し、特性58は垂直偏波についての測定結果を示している。
図7には、マルチバンドアンテナ44の入力インピーダンス軌跡の測定結果がスミスチャート上に示されている。ただし、ここでは給電端と給電線との間に低域通過フィルタが挿入され、給電線から低域通過フィルタを見た入力インピーダンスが測定された。入力インピーダンス軌跡は、点Sから点Eまでの500MHz〜2.5GHzの周波数範囲における入力インピーダンスの変化を示している。入力インピーダンス軌跡上の矢印は周波数が増加する方向を示している。三角印のマーカM1〜M4は、それぞれ、815MHz、894MHz、1.92GHz、および、2.17GHzにおける入力インピーダンスを示している。ローバンド815MHz〜894MHzは太い実線で強調されており、ハイバンド1.92GHz〜2.17GHzは太い破線で強調されている。中心(50+j0Ω)からの距離は反射係数の絶対値を示し、ローバンドおよびハイバンドにおいては反射係数の絶対値が0.5以下、すなわち、定在波比が3以下である。
図8には、給電線における定在波比(VSWR)の測定結果が示されている。横軸は周波数を示し、縦軸は定在波比を示す。周波数範囲は500MHz〜2.5GHzである。図7のスミスチャートによって示されたように、ローバンド815MHz〜894MHz、および、ハイバンド1.92GHz〜2.17GHzにおいては定在波比が3以下である。
図9には、第3の実施形態に係るマルチバンドアンテナ60が示されている。このマルチバンドアンテナ60は、接地導体基板62上に、接地導体基板62に対して垂直に素子基板64を結合させたものである。素子基板64は、絶縁体板20、ボウタイアンテナ素子12、ボウタイアンテナ素子12に一体化されたモノポールアンテナ素子14、および接地導体板18を備えている。ボウタイアンテナ素子12、モノポールアンテナ素子14、および接地導体板18は、絶縁体板20に固定されている。図9に示された例では、ボウタイアンテナ素子12およびモノポールアンテナ素子14の側がz軸正方向に向けられている。接地導体基板62は、絶縁体板50、接地導体板18および給電線16を備えている。接地導体板18および給電線16は、絶縁体板50に固定されている。図9に示された例では、素子基板64よりz軸正方向側に、接地導体板18、および給電線16が設けられている。接地導体基板62と素子基板64とのなす角度は直角でなくてもよい。ここでは、給電端26に給電線16が接続された例が示されているが、給電線16の代わりに同軸ケーブル等の他の伝送線路が接続されていてもよい。
図10(a)〜(g)には、マルチバンドアンテナが備えるモノポールアンテナ素子の変形例が示されている。図10(a)に示されているモノポールアンテナ素子14Aは、折れ曲がり区間を設けずに、末広がり方向区間を上方向に延長させたものである。図10(b)に示されているモノポールアンテナ素子14Bは、折れ曲がり区間を片方向のみに設けたものである。この例では、先端部は斜め下方向に曲げられていない。図10(c)に示されているモノポールアンテナ素子14Cは、各折れ曲がり区間をクランク形状に折り曲げたものである。すなわち、各折れ曲がり区間には、横方向に伸びる区間と縦方向に伸びる区間とが交互に設けられている。図10(d)に示されているモノポールアンテナ素子14Dは、各折れ曲がり区間の先端部が下方に伸び、さらに、横方向内側に伸びた後上方向に伸びて、先端部にJ字形状の区間が形成されたものである。図10(e)に示されているモノポールアンテナ素子14Eは、各折れ曲がり区間の先端部が下方に伸び、さらに、内側に向けて伸びて、先端部に横向きのJ字形状の区間が形成されたものである。図10(f)に示されているモノポールアンテナ素子14Fは、図10(c)のモノポールアンテナ素子14Cから一方の折れ曲がり区間を取り除いたものである。図10(g)に示されているモノポールアンテナ素子14Gは、図10(e)のモノポールアンテナ素子14Eから一方の折れ曲がり区間を取り除いたものである。図10(f)および(g)に示されるモノポールアンテナ素子14Fおよび14Gの他、一対の折れ曲がり区間を有するモノポールアンテナ素子から、一方の折れ曲がり区間を取り除いたものが実現可能である。
上記では、接地導体板が設けられた不平衡アンテナとしてのマルチバンドアンテナについて説明した。本発明では、接地導体板を用いない平衡アンテナを構成してもよい。図11には、平衡マルチバンドアンテナ66が示されている。平衡マルチバンドアンテナ66は、第1アンテナ片側ユニット68−1、第2アンテナ片側ユニット68−2、バラン70、同軸ケーブル36、および、これらの構成要素が固定される絶縁体板20を備えている。
第1アンテナ片側ユニット68−1は、第1ボウタイアンテナ素子12−1および第1モノポールアンテナ素子14−1を備えており、第2アンテナ片側ユニット68−2は、第2ボウタイアンテナ素子12−2および第2モノポールアンテナ素子14−2を備えている。第1ボウタイアンテナ素子12−1および第1モノポールアンテナ素子14−1は、図1に示されているボウタイアンテナ素子12およびモノポールアンテナ素子14と同一の構造を有している。同様に、第2ボウタイアンテナ素子12−2および第2モノポールアンテナ素子14−2は、図1に示されているボウタイアンテナ素子12およびモノポールアンテナ14と同一の構造を有している。図11には、平衡マルチバンドアンテナ66の仮想的な中心線72が二点鎖線で示されている。平衡マルチバンドアンテナ66の構造は、中心線72に関して左右対称である。
第1アンテナ片側ユニット68−1、および、第2アンテナ片側ユニット68−2は、それぞれのボウタイアンテナ素子の末広がり方向が横向き外側方向に向けられるように絶縁体板20上に配置されている。第1アンテナ片側ユニット68−1の給電端26−1、および第2アンテナ片側ユニット68−2の給電端26−2には、バラン70が備える一対の平衡端子が接続されている。バラン70における不平衡端子には、同軸ケーブル36の芯線42が接続され、バラン70における接地端子には、同軸ケーブル36の外導体38が接続されている。
同軸ケーブル36からバラン70に不平衡モードの信号が入力されると、その信号はバラン70によって平衡モードの信号に変換される。第1アンテナ片側ユニット68−1の給電端26−1、および第2アンテナ片側ユニット68−2の給電端26−2には、バラン70から平衡モードの信号が入力される。これによって、第1アンテナ片側ユニット68−1の給電端26−1と、第2アンテナ片側ユニット68−2の給電端26−2には、同レベルで極性が異なる信号が入力される。
平衡マルチバンドアンテナ66は左右対称の構造を有し、左右に現れる電界は、同レベルで逆極性であるため、中心線72には絶縁体板20に垂直な電気壁が形成される。電気影像法の原理により、第1アンテナ片側ユニット68−1から中心線72側を見た場合、中心線72よりも第2アンテナ片側ユニット68−2の側の領域は、接地導体であるとみなすことができる。同様に、第2アンテナ片側ユニット68−2から中心線72側を見た場合、中心線72よりも第1アンテナ片側ユニット68−1の側の領域は、接地導体であるとみなすことができる。したがって、平衡マルチバンドアンテナ66は、図1に示されるマルチバンドアンテナ10と同様の原理によって無線信号を送信する。また、アンテナの可逆性から、平衡マルチバンドアンテナ66は、図1に示されるマルチバンドアンテナ10と同様の原理によって、無線信号を受信する。
なお、給電端26−1および給電端26−2から平衡マルチバンドアンテナ66側を見たインピーダンスと、給電端26−1および給電端26−2からバラン70側を見たインピーダンスとを整合させるため、給電端26−1および給電端26−2とバラン70との間には整合回路を設けてもよい。あるいは、バラン70と同軸ケーブル36との間に整合回路を設けてもよい。
また、図2に示されているマルチバンドアンテナ10Fと同様、平衡マルチバンドアンテナ66には、低域通過フィルタが用いられてもよい。この場合、同軸ケーブル36とバラン70との間に、不平衡回路で構成された低域通過フィルタが設けられる。あるいは、バラン70と給電端26−1および給電端26−2との間に平衡回路で構成された低域通過フィルタが設けられる。
図12には、変形例として平衡マルチバンドアンテナ74が示されている。この変形例では、第1アンテナ片側ユニット76−1が備えるモノポールアンテナ素子78−1、および第2アンテナ片側ユニット76−2が備えるモノポールアンテナ素子78−2が折れ曲がり区間を有さず、各末広がり方向区間がボウタイアンテナ素子から離れる方向に延長されている。
ここでは、バラン70を介して給電端26−1および給電端26−2と同軸ケーブル36とを接続する構成について説明した。このような構成の他、各給電端に給電線としての平衡ケーブルを接続してもよい。また、アンテナ性能が許容される範囲であれば、同軸ケーブル36の外導体38を一方の給電端に直接接続し、同軸ケーブル36の芯線42を他方の給電端に接続してもよい。
本発明に係るマルチバンドアンテナでは、モノポールアンテナ素子と、ボウタイアンテナ素子とが一体化されている。これによって、マルチバンドアンテナが小型となる。また、モノポールアンテナ素子に折れ曲がり区間を設けることで、マルチバンドアンテナがさらに小型となる。さらに、ハイバンドではボウタイアンテナ素子による自己補対アンテナとしての特性によってハイバンドの幅が広くなると共に、ボウタイアンテナ素子およびモノポールアンテナ素子が一体化されることで、モノポールアンテナ素子単独の場合よりもローバンドの幅が広くなる。
10,10F,44,60 マルチバンドアンテナ、12,12−1,12−2 ボウタイアンテナ素子、14 モノポールアンテナ素子、16 給電線、18 接地導体板、20,50 絶縁体板、22 末広がり方向区間、24 折れ曲がり区間、26 給電端、28 ギャップ領域、32 底辺、34 低域通過フィルタ、36 同軸ケーブル、38 外導体、40 絶縁体、42 芯線、46,62 接地導体基板、48,64 素子基板、52,54,56,58 指向特性、66,74 平衡マルチバンドアンテナ、68−1,76−1 第1アンテナ片側ユニット、68−2,76−2 第2アンテナ片側ユニット、70 バラン、72 中心線。

Claims (6)

  1. 末広がり形状の導体板と、
    前記導体板と一体化された線状導体と、
    前記線状導体の一端に設けられた給電端と、を備え、
    前記線状導体は、前記導体板の末広がり開始部を通り、または、前記末広がり開始部に前記一端が合わせられ、前記導体板が広がる方向に伸びる末広がり方向区間を有することを特徴とするマルチバンドアンテナ。
  2. 請求項1に記載のマルチバンドアンテナにおいて、
    前記末広がり方向区間は、前記導体板の広がり先の縁から突出し、
    前記線状導体は、前記末広がり方向区間の突出端から折れ曲がった折れ曲がり区間を有することを特徴とするマルチバンドアンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマルチバンドアンテナにおいて、
    前記導体板は、
    自己補対アンテナの素子をなすことを特徴とするマルチバンドアンテナ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマルチバンドアンテナにおいて、
    接地導体を備える不平衡アンテナであることを特徴とするマルチバンドアンテナ。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマルチバンドアンテナにおいて、
    平衡アンテナを構成する2つのアンテナ片側ユニットを備え、
    各前記アンテナ片側ユニットは、
    前記導体板と、前記線状導体と、前記給電端と、を備えることを特徴とするマルチバンドアンテナ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマルチバンドアンテナにおいて、
    前記給電端に接続される低域通過フィルタを有することを特徴とするマルチバンドアンテナ。
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