JP6387185B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
従来、太陽電池や燃料電池などの直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、系統電源と連系して負荷に電力供給するインバータ装置が知られている。インバータ装置は、系統電源から切り離されて単独運転をしていることを検出する単独運転検出装置を備える場合がある。単独運転検出装置は、負荷に供給する有効電力を変動させて、電圧の周波数変動を検出することによって単独運転を検出していた。しかしながら、従来の技術では、電圧の周波数変動が小さい場合には、精度よく単独運転を検出できない場合があった。
特開2003−111283号公報 特開平8−223809号公報 特開2008−61356号公報
本発明が解決しようとする課題は、より精度よく単独運転を検出することができる電力変換装置を提供することである。
実施形態の電力変換装置は、電力変換部と、周波数検出部と、単独運転検出部と、制御部と、を備える。電力変換部は、直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する。周波数検出部は、系統電源から前記負荷に供給されている系統電圧の周波数を検出する。単独運転検出部は、前記周波数検出部により検出された周波数の変動に基づいて単独運転を検出する。制御部は、前記負荷に供給する有効電力および無効電力の量および極性を演算し、演算結果に基づいて前記電力変換部を制御する制御部であって、前記単独運転検出部に単独運転を検出させる際に、力率の変動が大きくなる方向に前記有効電力および前記無効電力の量および極性を演算する。
第1の実施形態の電力変換装置1の構成を示すブロック図。 第1の実施形態の電力変換装置1における無効電力qと有効電力pとの関係を示す図。 第1の実施形態の電力変換装置1における動作を示すフローチャート。 第1の実施形態の電力変換装置1における無効電力qと有効電力pとの関係を示す他の図。 第2の実施形態の電力変換装置1Aの構成を示すブロック図。 第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける動作を示すフローチャート。 第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける無効電力qと有効電力pとの関係を示す図。 第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける無効電力qと有効電力pとの関係を示す他の図。 電力変換装置のシミュレーションの前提となるシステム構成を示す図。 比較例の電力変換装置におけるシミュレーション結果を示す図。 第1の実施形態の電力変換装置1におけるシミュレーション結果を示す図。
以下、実施形態の電力変換装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電力変換装置1の構成を示すブロック図である。電力変換装置1は、電力線100Aに接続される。電力変換装置1は、電力線100Aを介して系統電源100および負荷110と接続される。電力変換装置1は、系統電源100と連系して負荷110に交流電力を供給する。第1の実施形態の電力変換装置1は、外部装置または内部装置からの有効電力指令によって、電力線100Aに有効電力を出力する系統連系電力変換装置である。なお、実施形態において、系統電源100および負荷110における単相または多相、または規格電圧値などの方式を問わないものとする。
第1の実施形態の電力変換装置1は、電力変換部10と、出力電流検出部12と、系統電圧検出部14と、周波数検出部16と、単独運転検出部18と、無効電力演算部20と、有効電力可変部22と、電力変換制御部24と、有効電力指令値供給部26とを備える。なお、第1の実施形態において、無効電力演算部20、有効電力可変部22、および電力変換制御部24が、電力線100Aに供給される有効電力および無効電力の量および極性を演算し、演算結果に基づいて電力変換部10を制御する制御部として機能する。
負荷110は、コンデンサ、リアクトル、および抵抗などの要素を含む電気機器である。負荷110は、系統電源100により供給された交流電力または電力変換装置1により供給された交流電力を消費して動作する。なお、負荷110は、容量性の負荷と誘導性の負荷とに大別される。容量性の負荷は、抵抗に加えてコンデンサが含まれる。容量性の負荷は、電流を電圧より進ませる特性を有する。誘導性の負荷は、抵抗に加えてモータなどのコイルを備える。誘導性の負荷は、電流を電圧よりも遅らせる特性を有する。
電力変換部10は、直流電力を交流電力に変換して電力線100Aに供給する。電力変換部10には、直流電源(不図示)が接続され、直流電源から直流電力が供給される。直流電源は、例えば、太陽電池パネル、燃料電池システム、ディーゼル型発電機およびその交流電力を直流電力に変換する変換器などの発電装置、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、またはリチウムイオン電池等の蓄電装置などである。
電力変換部10は、複数の半導体スイッチ素子を備えるインバータブリッジなどの電力変換回路(不図示)を備える。電力変換部10は、直流電源から供給された直流電力を電力変換回路により交流電力に変換して、電力線100Aに供給する。また、電力変換部10では、有効電力の量および極性、および無効電力の量および極性が独立して制御される。
出力電流検出部12は、電力変換部10から電力線100Aに供給されている電力変換装置1の出力電流を検出する。出力電流検出部12は、電力線100Aと電力変換部10との間に接続された電流センサ12aから入力される信号に基づいて電力変換装置1の出力電流を検出し、検出した電力変換装置1の出力電流に基づいて、電力変換装置1の出力電流を示す信号(以下、出力電流信号と記載する。)を電力変換制御部24に出力する。
系統電圧検出部14は、系統電源100から負荷110に供給されている電圧値を検出し、検出した電圧値を示す信号(以下、系統電圧信号と記載する。)を周波数検出部16、無効電力演算部20および電力変換制御部24に出力する。系統電圧検出部14により出力される系統電圧信号には、系統電源100から負荷110に供給されている電圧値の基本波および高調波が含まれる。なお、単独運転状態時において、系統電圧検出部14により検出される系統電圧は、見かけ上は系統電源100から負荷110に供給されている電圧値であるが、実際には、電力変換部10により出力された出力電流と負荷110のインピーダンスによって発生した電圧となる。
周波数検出部16は、系統電圧検出部14により出力された系統電圧信号から基本波の周波数を検出し、検出した基本波の周波数を示す信号(以下、基本波周波数信号と記載する。)を単独運転検出部18、無効電力演算部20、および電力変換制御部24に出力する。
有効電力指令値供給部26は、外部装置または内部装置からの有効電力指令を受け付けるインターフェース回路である。有効電力指令値供給部26は、電力変換部10から出力される有効電力の電力指令値を示す信号を電力変換制御部24に供給する。有効電力指令値供給部26には、例えば、複数の電力変換装置1の上位システムから電力指令値が供給される。なお、電力変換装置1に供給される指令は電力指令であるものとしたが、電流指令であってもよい。
電力変換制御部24は、電力変換部10を制御する。電力変換制御部24は、例えば、電力指令値を示す信号と系統電圧検出部14により出力された系統電圧信号とに基づいて目標電流を演算し、出力電流検出部12により検出された出力電流信号が目標電流に近づくように電力変換部10を制御する。電力変換制御部24は、系統電圧に対して同相の出力電流の振幅を制御することで、電力変換部10から出力される有効電力の量を調整する。また、電力変換制御部24は、系統電圧に対して位相が90度ずれた出力電流の振幅を制御することで、電力変換部10から出力される無効電力の量を調整する。これにより、電力変換制御部24は、電力変換部10から出力される有効電力の量と無効電力の量とを独立して制御することができる。なお、電力変換制御部24は、系統電圧検出部14により出力された系統電圧信号に加えて、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号を参照して、電力変換装置1の出力電流を調整してもよい。
単独運転検出部18は、周波数検出部16により出力された基本波周波数信号に基づいて電力変換装置1の単独運転を検出する。「単独運転状態」とは、系統電源100が給電を停止した状態で、電力変換装置1が単独で負荷110に電力を供給している電力変換装置1の運転状態である。単独運転検出部18は、例えば、観測期間において周波数検出部16により出力された基本波周波数信号の変動量が、予め設定されている所定の変動量を超えた場合に、単独運転状態である旨の判定結果を電力変換制御部24に出力する。
本実施形態では、単独運転検出状態の検出精度の向上と検出期間の短縮化のために、無効電力演算部20と有効電力可変部22とを備えている。
無効電力演算部20は、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号の変動に基づいて、電力線100Aに無効電力を注入するタイミング(以下、無効電力注入タイミングという。)が到来したか否かを判定する。
また、無効電力演算部20は、系統電圧検出部14により出力された系統電圧信号に基づいて系統電源100から負荷110に供給されている電圧値の高調波成分を抽出し、抽出した高調波成分の振幅の変動に基づいて無効電力注入タイミングが到来したか否かを判定する。
無効電力演算部20は、無効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、単独運転検出のために電力変換部10から出力させる無効電力の量および極性を演算する。無効電力演算部20は、演算した無効電力の量および極性を示す信号(以下、無効電力指示信号と記載する。)を電力変換制御部24および有効電力可変部22に出力する。
有効電力可変部22は、無効電力演算部20により出力された無効電力指示信号に基づいて出力される無効電力と組み合わせることで力率の変動が大きくなる方向に、有効電力の変動量および極性を演算する。この力率は、電力変換部10から電力線100Aに出力される有効電力と無効電力との割合によって決まる、電力変換装置1が出力する電力の力率である。以下、この力率を「電力変換装置1における力率」と記載すると共に、単に「力率」と記載した場合には、電力変換装置1における力率を表すものとする。有効電力可変部22は、演算した有効電力の変動量および極性を示す信号(以下、有効電力指示信号と記載する。)を、電力変換制御部24に出力する。第1の実施形態において、無効電力演算部20によって出力されるに至った無効電力に対し、有効電力可変部22により有効電力を変動させることで、電力変換装置1における力率をさらに変動させる。力率の変動が大きくなる方向に演算された有効電力の変動量および極性は、電力変換制御部24において、外部からの有効電力指令に基づく有効電力の変動量および極性に加算される。
図2は、第1の実施形態の電力変換装置1が出力する無効電力qと有効電力pとの関係を示す図である。図2におけるθは、有効電力pの軸と、有効電力pの軸および無効電力qの軸の交点と有効電力pの値および無効電力qの値により決まる点とを結ぶ直線とのなす角度である。電力変換装置1における力率は、有効電力pおよび無効電力qを用いて、下記の式1に示すように表される。
力率=p/{p+q1/2 (式1)
すなわち、電力変換装置1における力率は、θを用いて下記式2で表される。
有効電力可変部22は、図2中のベクトルの長さで表される無効電力qの変動量と、図2中のベクトルの方向で表される無効電力qの極性に応じて、力率の変動が大きくなる方向に有効電力pの変動量および極性を演算する。すなわち、有効電力可変部22は、図2においてθの変動が大きくなるように有効電力pの変動量および極性を演算する。これにより、無効電力演算部20および有効電力可変部22は、力率の変動に伴う系統電圧の周波数の変動を促して、単独運転状態を検出する精度を高くすることができる。
力率=cos(θ) (式2)
電力変換制御部24は、無効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、無効電力演算部20により演算された無効電力の量および極性を示す無効電力指示信号に従って電力変換部10から電力線100Aに供給する系統電圧と90度位相がずれた出力電流の振幅を変動させる。また、電力変換制御部24は、無効電力注入タイミングが到来したと判定した場合に、外部の有効電力指令を示す信号に基づき演算した有効電力の量および極性に、有効電力可変部22により演算された有効電力の量および極性を加算して、系統電圧と同相の出力電流の振幅を変動させる。これにより、電力変換制御部24は、有効電力指令を示す信号に従って制御していた有効電力を、力率の変動が大きくなる方向に変動させる。
なお、電力変換制御部24は、単独運転検出部18により単独運転状態が検出されていない場合には、系統電源100と連系して電力変換部10を制御する。また、電力変換制御部24は、単独運転検出部18により単独運転が検出された場合に、電力変換部10の動作を停止させる。
以下、第1の実施形態の電力変換装置1における動作について説明する。図3は、第1の実施形態の電力変換装置1における動作を示すフローチャートである。
電力変換装置1は、電力変換制御部24により有効電力の電力指令値を示す信号に基づいて電力変換部10により有効電力を出力させる(ステップS100)。電力変換装置1は、例えば所定時間毎に系統電圧検出部14により系統電圧信号を検出し、周波数検出部16により基本波周波数信号を検出する(ステップS102)。
無効電力演算部20は、ステップS102において検出された系統電圧の基本波の周波数の変動に基づいて単独運転検出のために無効電力を注入するか否かを判定する(ステップS104)。また、無効電力演算部20は、ステップS102において検出された系統電圧に基づいて系統電圧の高調波成分を演算し、高調波成分の振幅の変動に基づいて単独運転検出のために無効電力を注入するか否かを判定する(ステップS104)。無効電力演算部20は、無効電力を注入すると判定したことに応じて無効電力注入タイミングが到来したことを判定する。無効電力注入タイミングが到来したと判定したことに応じて、無効電力演算部20は、系統電圧の基本波の周波数の変動または高調波成分の変動に基づいて電力変換装置1が出力する無効電力の量および極性を演算する(ステップS106)。
次に有効電力可変部22は、演算された電力変換装置1が出力する無効電力の量および極性に対し、電力変換装置1における力率の変動が大きくなる方向に、有効電力の変動量および極性を演算する(ステップS108)。
次に、電力変換制御部24は、ステップS100において演算された有効電力指令に基づく有効電力の量および極性に、ステップS108において演算された有効電力の量および極性を加算し、加算した結果に基づいて系統電圧と同相の出力電流の振幅を制御して、電力変換部10により有効電力を出力させる(ステップS110)。また、電力変換制御部24は、ステップS106において演算された無効電力の量および極性の無効電力に基づいて系統電圧と90度位相がずれた出力電流の振幅を制御し、電力変換部10により無効電力を出力させる(ステップS110)。
単独運転検出部18は、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号の変動に基づいて電力変換装置1の単独運転状態を検出したか否かを判定する(ステップS112)。電力変換装置1の単独運転状態を検出した場合には、電力変換制御部24は、電力変換部10の運転を停止させる(ステップS114)。単独運転検出部18により単独運転状態が検出されなかった場合、ステップS100に処理を戻す。
なお、実施形態において、単独運転を検出した場合には電力変換部10を停止させると説明したが、その他の制御を実施してもよい。例えば、電力変換装置1は、電力変換装置1と負荷110との間に設けられた遮断器(不図示)をオフ状態(開状態)に制御してもよく、所定時間に亘り単独運転を継続させた後に電力変換部10を停止させてもよい。
以下、図2を参照して、外部装置からの有効電力の電力指令値に基づく有効電力を、無効電力演算部20により演算された無効電力に対し、電力変換装置1における力率の変動が大きくなる方向に変動させる具体例について説明する。
有効電力pおよび無効電力qが共に正である場合、無効電力演算部20は、無効電力qを+方向に変動量ΔQ(1)だけ増加した無効電力q(2)を演算する。これに応じて力率はcosθに変動される。有効電力可変部22は、力率がcosθに変更されたことに応じて、有効電力pを−方向に変動量ΔP(1)だけ減少させた有効電力p(2)に変更する。この結果、力率はcosθに変動する。このように、有効電力可変部22は、力率をcosθからcosθに変動させるように有効電力の量および極性を演算する。cosθからcosθへの力率変動量は、cosθからcosθへの力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが正であり無効電力qが負である場合、無効電力演算部20は、無効電力注入タイミングが到来した判定した場合、無効電力qを−方向に変動量ΔQ(2)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ11からcosθ12に変動される。有効電力可変部22は、力率がcosθ12に変更されたことに応じて、有効電力pを−方向に変動量ΔP(2)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ12からcosθ13に変動される。このように、有効電力可変部22は、力率を、cosθ11からcosθ13に変動させるように有効電力の量および極性を演算する。cosθ11からcosθ13への力率変動量は、cosθ11からcosθ12への力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが負であり無効電力qが正である場合、無効電力演算部20は、無効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、無効電力qを+方向に変動量ΔQ(3)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ21からcosθ22に変動される。有効電力可変部22は、力率がcosθ22に変更されたことに応じて、有効電力pを−方向に変動量ΔP(3)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ22からcosθ23に変動される。このように、有効電力可変部22は、力率を、cosθ21からcosθ23に変動させるように有効電力の量および極性を演算する。cosθ21からcosθ23への力率変動量は、cosθ21からcosθ22への力率変動量よりも大きくなる。
なお、図2は、力率を変動される3つの例を示しているが、有効電力pおよび無効電力qが共に負の場合でも、他の例と同様に、力率変動が大きくなる方向に有効電力を制御することができる。また、実施形態において、無効電力演算部20により無効電力qを変動させた後に有効電力可変部22により有効電力pを変動させるように説明したが、電力変換制御部24は、有効電力pと無効電力qを略同時に変動させてもよい。
このように、第1の実施形態の電力変換装置1において、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、無効電力qの量の絶対値が大きくなったことに対して、有効電力pの量の絶対値を小さくする。また、電力変換装置1は、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、無効電力qの量の絶対値が小さくなったことに対して、有効電力pの量の絶対値を大きくしてもよい。これによっても、有効電力可変部22は、力率の変動を大きくする方向に有効電力pを変動させる。
以上のように、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、単独運転の検出のために負荷110に供給する無効電力の量および極性を演算すると共に、演算した無効電力の量および極性に対して力率の変動が大きくなる方向に有効電力の変動量および極性を演算し、力率の変動が大きくなる方向に演算した有効電力の変動量および極性を、有効電力指令に基づき演算した有効電力の変動量および極性に加算する。これにより、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、力率の変動に伴って系統電圧検出部14により検出される系統電圧の周波数の変動を大きくすることができる。この結果、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、単独運転検出部18により精度よく単独運転状態を検出することができ、より迅速に単独運転状態を検出することができる。
ここで、系統電圧と90度位相がずれた出力電流の出力可能量は、電力変換装置1における最大出力電流および現在の皮相電力により制限される。しかしながら、実施形態の電力変換装置1によれば、系統電圧と90度位相がずれた出力電流が制限されていても、皮相電力に依存せずに系統電圧と同相の出力電流を変動させて、電力変換装置1における力率を変動することができる。図4は、皮相電力に依存せずに有効電力の変動量ΔP(1)#を演算した例を示す図である。この結果、実施形態の電力変換装置1によれば、単独運転検出のために無効電力のみを変動させるものよりも、さらに大きく力率をcosθ#に変動させることができ、迅速に単独運転状態を検出することができる。
また、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、図2に示したように、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、無効電力演算部20により演算された無効電力qの絶対値が大きくなったことに対して、有効電力可変部22により有効電力pの量の絶対値を小さくする。また、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、無効電力演算部20により演算された無効電力qの絶対値が小さくなったことに対して、有効電力可変部22により有効電力pの量の絶対値を大きくする。この結果、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、無効電力注入タイミングが到来したと判定する前の電力変換装置1における力率と無効電力qを注入した後の電力変換装置1における力率との差を大きくすることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分については同一符号を付する。図5は、第2の実施形態の電力変換装置1Aの構成を示すブロック図である。第2の実施形態の電力変換装置1Aは、外部装置または内部装置からの無効電力指令によって、電力線100Aに無効電力を出力する系統連系電力変換装置である。第2の実施形態の電力変換装置1Aは、上述した第1の実施形態の電力変換装置1における無効電力演算部20および有効電力可変部22に代えて、無効電力可変部20Aおよび有効電力演算部22Aを備える。なお、第2の実施形態において、無効電力可変部20A、有効電力演算部22A、および電力変換制御部24が、電力線100Aに供給する有効電力および無効電力の量および極性を演算し、演算結果に基づいて電力変換部10を制御する制御部として機能する。
また、第2の実施形態の電力変換装置1Aは、第1の実施形態の有効電力指令値供給部26に代えて無効電力指令値供給部26Aを備える。無効電力指令値供給部26Aは、外部装置または内部装置からの無効電力指令を受け付けるインターフェース回路である。無効電力指令値供給部26Aは、電力変換部10から出力される無効電力の電力指令値を示す信号を電力変換制御部24に供給する。無効電力指令値供給部26Aは、例えば、複数の電力変換装置1の上位システムから電力指令値が供給される。なお、電力変換装置1に供給される指令は電力指令であるものとしたが、電流指令であってもよい。
電力変換制御部24は、電力変換部10を制御する。電力変換制御部24は、例えば、電力指令値を示す信号と系統電圧検出部14により出力された電圧信号とに基づいて目標電流を演算し、出力電流検出部12により検出された出力電流信号が目標電流に近づくように電力変換部10を制御する。電力変換制御部24は、系統電圧に対して同相の出力電流の振幅を制御することで、電力変換部10から出力される有効電力の量を調整する。また、電力変換制御部24は、系統電圧に対して位相が90度ずれた出力電流の振幅を制御することで、電力変換部10から出力される無効電力の量を調整する。これにより、電力変換制御部24は、電力変換部10から出力される有効電力の量と無効電力の量とを独立して制御することができる。なお、電力変換制御部24は、系統電圧検出部14により出力された電圧信号に加えて、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号を参照して、電力変換装置1の出力電流を調整してもよい。
有効電力演算部22Aは、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号の変動に基づいて、電力線100Aに有効電力を注入するタイミング(以下、有効電力注入タイミングという。)が到来したか否かを判定する。
また、有効電力演算部22Aは、系統電圧検出部14により出力された電圧信号に基づいて系統電源100から負荷110に供給されている電圧値の高調波成分を抽出し、抽出した高調波成分の振幅の変動に基づいて有効電力注入タイミングが到来したか否かを判定する。
有効電力演算部22Aは、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、単独運転検出のために電力変換部10から出力させる有効電力の量および極性を演算する。有効電力演算部22Aは、演算した有効電力の量および極性を示す信号(以下、有効電力指示信号と記載する。)を電力変換制御部24および無効電力可変部20Aに出力する。
無効電力可変部20Aは、有効電力演算部22Aにより出力された有効電力指示信号に基づいて出力される有効電力と組み合わせることで力率の変動が大きくなる方向に、無効電力の変動量および極性を演算する。この力率は、第1の実施形態と同様に、電力変換部10から電力線100Aに出力される有効電力と無効電力との割合によって決まる、電力変換装置1が出力する電力の力率である。以下、この力率を、「電力変換装置1における力率」と記載すると共に、単に「力率」と記載した場合には、電力変換装置1における力率を表すものとする。無効電力可変部20Aは、演算した無効電力の変動量および極性を示す信号(以下、無効電力指示信号と記載する。)を、電力変換制御部24に出力する。第2の実施形態において、有効電力演算部22Aによって出力されるに至った有効電力に対し、無効電力可変部20Aにより無効電力を変動させることで、電力変換装置1における力率をさらに変動させる。力率の変動が大きくなる方向に演算された無効電力の変動量および極性は、電力変換制御部24において外部からの有効電力指令に基づく無効電力の変動量および極性に加算される。
以下、第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける動作について説明する。図6は、第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける動作を示すフローチャートである。
電力変換装置1Aは、電力変換制御部24により外部装置から供給された無効電力の指令値を示す信号に基づいて電力変換部10に無効電力を出力させる(ステップS100A)。電力変換装置1Aは、例えば所定時間毎に系統電圧検出部14により系統電圧を検出し、周波数検出部16により系統電圧の基本波の周波数を検出する(ステップS102)。
有効電力演算部22Aは、ステップS102において検出された系統電圧の基本波の周波数の変動に基づいて単独運転検出のために有効電力を注入するか否かを判定する(ステップS104A)。また、有効電力演算部22Aは、ステップS102において検出された系統電圧に基づいて系統電圧の高調波成分を演算し、高調波成分の振幅の変動に基づいて単独運転検出のために有効電力を注入するか否かを判定する(ステップS104A)。有効電力演算部22Aは、有効電力を注入すると判定したことに応じて有効電力注入タイミングが到来したことを判定する。有効電力注入タイミングが到来したと判定したことに応じて、有効電力演算部22Aは、系統電圧の基本波の周波数の変動または高周波成分の変動に基づいて電力変換装置1が出力する有効電力の量および極性を演算する(ステップS106A)。
次に無効電力可変部20Aは、演算された有効電力の量および極性に対し、電力変換装置1における力率の変動が大きくなる方向に、無効電力の変動量および極性を演算する(ステップS108A)。
次に、電力変換制御部24は、ステップS100Aにおいて演算された無効電力指令に基づく無効電力の量および極性に、ステップS108Aにおいて演算された無効電力の量および極性を加算し、加算した結果に基づいて系統電圧と90度位相がずれた出力電流の振幅を制御して、電力変換部10により無効電力を出力させる(ステップS110)。また、電力変換制御部24は、ステップS106Aにおいて演算された有効電力の量および極性の無効電力に基づいて系統電圧と同相の出力電流の振幅を制御し、電力変換部10により有効電力を出力させる(ステップS110)。
単独運転検出部18は、周波数検出部16により検出された基本波周波数信号の変動に基づいて電力変換装置1の単独運転状態を検出したか否かを判定する(ステップS112)。電力変換装置1の単独運転状態を検出した場合には、電力変換制御部24は、電力変換部10の運転を停止させる(ステップS114)。単独運転検出部18により単独運転状態が検出されなかった場合、ステップS100に処理を戻す。
以下、図7および図8を参照して、外部装置または内部装置からの無効電力の電力指令値に基づく無効電力を、有効電力演算部22Aにより演算された有効電力に対し、電力変換装置1における力率の変動が大きくなる方向に変動させる具体例について説明する。図7は、第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける無効電力qと有効電力pとの関係を示す図である。図7に示すように、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合において有効電力pがp(1)および無効電力qがq(1)である場合、力率は、上述した式2より、cos(θ)である。
有効電力演算部22Aは、有効電力pを+方向に変動量ΔP(1)だけ増加した有効電力p(2)を演算する。これに応じて力率はcosθに変動させる。無効電力可変部20Aは、力率がcosθに変更されたことに応じて、無効電力qを−方向に変動量ΔQ(1)だけ減少させた無効電力q(2)を演算する。この結果、力率はcosθに変動する。このように、無効電力可変部20Aは、力率をcosθからcosθに変動させるように無効電力の変動量および極性を演算する。cosθからcosθへの力率変動量は、cosθからcosθへの力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが正であり無効電力qが負である場合、有効電力演算部22Aは、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、有効電力pを+方向に変動量ΔP(2)だけ増加した値を演算する。これにより、力率はcosθ11からcosθ12に変動される。無効電力可変部20Aは、力率がcosθ12に変更されたことに応じて、無効電力qを+方向に変動量ΔQ(2)だけ増加した値を演算する。これにより、力率はcosθ12からcosθ13に変動される。このように、無効電力可変部20Aは、力率を、cosθ11からcosθ13に変動させるように無効電力の変動量および極性を演算する。cosθ11からcosθ13への力率変動量は、cosθ11からcosθ12への力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが負であり無効電力qが正である場合、有効電力演算部22Aは、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、有効電力pを−方向に変動量ΔP(3)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ21からcosθ22に変動される。無効電力可変部20Aは、力率がcosθ22に変更されたことに応じて、無効電力qを−方向に変動量ΔQ(3)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ22からcosθ23に変動される。このように、無効電力可変部20Aは、力率を、cosθ21からcosθ23に変動させるように無効電力の量および極性を演算する。cosθ21からcosθ23への力率変動量は、cosθ21からcosθ22への力率変動量よりも大きくなる。
このように、無効電力可変部20Aは、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、有効電力演算部22Aにより演算された有効電力pの量の絶対値が大きくなったことに対して無効電力qの量の絶対値を小さくする。これにより、無効電力可変部20Aは、力率の変動を大きくする方向に無効電力qを変動させる。
図8は、第2の実施形態の電力変換装置1Aにおける無効電力qと有効電力pとの関係を示す他の図である。図8に示すように、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合における有効電力pがp(1)および無効電力qがq(1)である場合、力率は、上述した式2より、cos(θ)である。
有効電力演算部22Aは、有効電力pを−方向に変動量ΔP(1)だけ減少した有効電力p(2)を演算する。これにより、力率はcosθに変動される。無効電力可変部20Aは、力率がcosθに変更されたことに応じて、無効電力qを+方向に変動量ΔQ(1)だけ増加させた無効電力q(2)を演算する。この結果、力率はcosθに変動する。このように、無効電力可変部20Aは、力率をcosθからcosθに変動させるように無効電力の量および極性を演算する。cosθからcosθへの力率変動量は、cosθからcosθへの力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが正であり無効電力qが負である場合、有効電力演算部22Aは、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、有効電力pを−方向に変動量ΔP(2)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ11からcosθ12に変動される。無効電力可変部20Aは、力率がcosθ12に変更されたことに応じて、無効電力qを−方向に変動量ΔQ(2)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ12からcosθ13に変動される。このように、無効電力可変部20Aは、力率をcosθ12からcosθ13に変動させるように無効電力の量および極性を演算する。cosθ11からcosθ13への力率変動量は、cosθ11からcosθ12への力率変動量よりも大きくなる。
有効電力pが負であり無効電力qが正である場合、有効電力演算部22Aは、有効電力注入タイミングが到来したと判定した場合、有効電力pを−方向に変動量ΔP(3)だけ減少した値を演算する。これにより、力率はcosθ21からcosθ22に変動される。無効電力可変部20Aは、力率がcosθ22に変更されたことに応じて、無効電力qを+方向に変動量ΔQ(3)だけ増加した値を演算する。これにより、力率をcosθ22からcosθ23に変動される。このように、無効電力可変部20Aは、力率を、cosθ21からcosθ23に変動させるように無効電力の量および極性を演算する。cosθ21からcosθ23への力率変動量は、cosθ21からcosθ22への力率変動量よりも大きくなる。
このように、無効電力可変部20Aは、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、有効電力演算部22Aにより演算された有効電力pの量の絶対値が小さくなったことに対して無効電力qの量の絶対値を大きくする。これにより、無効電力可変部20Aは、力率の変動を大きくする方向に無効電力qを変動させる。
なお、図7および図8は、力率を変動される3つの例を示しているが、有効電力pおよび無効電力qが共に負の場合でも、他の例と同様に、力率変動が大きくなる方向に無効電力を制御することができる。また、実施形態において、有効電力pが変化した後に有効電力可変部22Aにより無効電力qを変動させるように説明したが、電力変換制御部24は、有効電力pと無効電力qを略同時に変動させてもよい。
以上のように、第2の実施形態の電力変換装置1Aによれば、単独運転の検出のために有効電力の量および極性を演算すると共に、演算した有効電力の量および極性に対して力率の変動が大きくなる方向に無効電力の変動量および極性を演算し、力率の変動が大きくなる方向に演算した無効電力の変動量および極性を、無効電力指令に基づき演算した無効電力の変動量および極性に加算する。これにより、第2の実施形態の電力変換装置1Aによれば、力率の変動に伴って系統電圧検出部14により検出される系統電圧の周波数の変動を大きくすることができる。この結果、第2の実施形態の電力変換装置1Aによれば、単独運転検出部18により、より精度よく単独運転を検出することができる。
また、無効電力可変部20Aは、図7に示したように、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、有効電力pの量の絶対値が大きくなったことに対して、無効電力qの量の絶対値を小さくする。また、無効電力可変部20Aは、図8に示したように、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、有効電力pの量の絶対値が小さくなったことに対して、無効電力qの量の絶対値を大きくする。この結果、第2の実施形態の電力変換装置1Aによれば、無効電力注入タイミングが到来したと判定する前における力率と無効電力qを注入した後の力率との差を大きくすることができる。
以下、上述した第1の実施形態の電力変換装置1のシミュレーション結果を説明する。図9は、電力変換装置のシミュレーションの前提となるシステム構成を示す図である。シミュレーションは、一つの系統電源100に負荷110および電力変換装置が遮断器120を介してそれぞれ一つ接続されている構成を前提とした。また、系統電源100は200Vの交流電圧を出力するものとし、系統電源100の内部インピーダンスは無視するものとした。
図10は、比較例の電力変換装置におけるシミュレーション結果を示す図である。図10は、上から下に、電力変換装置により検出された系統電圧および系統電流、電力変換装置の出力電流、負荷110の負荷電流、電力変換装置(PLL(Phase Locked Loop)回路)により得られる系統電圧の周波数に対する電力変換装置により検出された系統電圧の周波数の偏差を示す。
図10において、時刻「0」から電力線100Aに系統電力を供給し、時刻t1以降において、系統電流と同じ出力電流を電力線100Aに供給した。これにより、系統電流は、時刻t1以降において電力線100Aには供給されていない。時刻t2において、遮断器120を開放し系統電源100と電力変換装置および負荷110とを切り離して、電力変換装置を連系状態から単独運転状態に切り替えた。その後、電力変換装置は単独運転状態を検出し、時刻t2から0.02秒後から無効電力の注入を開始した。その後の時刻t2から1秒後の時刻t3において、周波数偏差は、−0.32Hzとなった。
図11は、第1の実施形態の電力変換装置1におけるシミュレーション結果を示す図である。第1の実施形態の電力変換装置1は、時刻t11において、系統電流と同じ出力電流を電力線100Aに供給した。その後の時刻t12において、遮断器120を開放し系統電源100と電力変換装置1および負荷110とを切り離して、電力変換装置1を連系状態から単独運転状態に切り替えた。その後、電力変換装置1は単独運転状態を検出し、時刻t12から0.02秒後から、単独運転の検出のために無効電力の注入を開始すると共に、力率の変動が大きくなる方向に有効電力を変動させて、電力変換装置1の出力電流を60%に絞ることにより、I1からI2に減少させた。この結果、負荷電流は時刻t12以降においてI11からI12に減少させた。この結果、時刻t13における周波数偏差は−0.5Hzとなった。
以上のように、第1の実施形態の電力変換装置1によれば、無効電力注入タイミングが到来したと判定した場合に、単独運転の検出のために無効電力を注入すると共に、力率の変動が大きくなる方向に有効電力を変動させることにより、比較例よりも大きな周波数偏差を発生させることできるので、より精度よく単独運転を検出することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、単独運転検出部18に単独運転を検出させる際に、力率の変動が大きくなる方向に有効電力および無効電力の量および極性を演算する制御部を持つことにより、力率の変動に伴って系統電圧検出部14により検出される系統電圧の周波数の変動を大きくすることができ、より精度よく単独運転を検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (2)

  1. 直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換部と、
    系統電源から前記負荷に供給されている系統電圧の周波数を検出する周波数検出部と、
    前記周波数検出部により検出された周波数の変動に基づいて単独運転を検出する単独運転検出部と、
    前記負荷に供給する有効電力および無効電力の量および極性を演算し、演算結果に基づいて前記電力変換部を制御する制御部であって、前記単独運転検出部に単独運転を検出させる際に、力率の変動が大きくなるように前記有効電力および前記無効電力の量および極性を演算する制御部と、を備え、
    前記制御部は、指令に基づいて前記負荷に供給する無効電力の量および極性を演算し、前記単独運転検出部に単独運転を検出させる際に、前記単独運転の検出のために前記負荷に供給する有効電力の量および極性を演算すると共に、前記演算した有効電力の量および極性に対して前記力率の変動が大きくなるように無効電力の変動量および極性を演算し、前記力率の変動が大きくなるように演算した無効電力の変動量および極性を、前記指令に基づき演算した無効電力の変動量および極性に加算する、
    電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記単独運転検出部に単独運転を検出させる際に、前記演算した有効電力の量の絶対値が小さくなったことに対して、前記無効電力の量の絶対値を大きくし、前記演算した有効電力の量の絶対値が大きくなったことに対して、前記無効電力の量の絶対値を小さくする、
    請求項に記載の電力変換装置。
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