JP6384173B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6384173B2
JP6384173B2 JP2014149731A JP2014149731A JP6384173B2 JP 6384173 B2 JP6384173 B2 JP 6384173B2 JP 2014149731 A JP2014149731 A JP 2014149731A JP 2014149731 A JP2014149731 A JP 2014149731A JP 6384173 B2 JP6384173 B2 JP 6384173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
current
conversion
energization
injector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014149731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016023615A (ja
Inventor
磊 章
磊 章
拓也 野口
拓也 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014149731A priority Critical patent/JP6384173B2/ja
Publication of JP2016023615A publication Critical patent/JP2016023615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6384173B2 publication Critical patent/JP6384173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、インジェクタの通電電流を制御することにより燃料を意図するタイミングや量で噴射する燃料噴射制御装置に関する。
内燃機関において燃料を噴射する際、エンジンECU(燃料噴射制御装置)によってインジェクタの通電電流を制御することにより、インジェクタ弁を開閉し、開弁期間や開閉タイミングを制御している。通電電流の電流波形は、ピーク電流部分、ピックアップ電流部分、ホールド電流部分を有する。エンジンECUは、上記各電流部分の電流値について要求を出すことにより、要求通りの電流波形の通電電流をインジェクタに流すようにしている。
しかし、エンジンECUのハードのばらつきによりインジェクタに要求通りの電流が流れないことがある。このような場合、インジェクタ弁の開弁期間や開閉タイミングにズレが生じ、燃料を意図するタイミングや量で噴射できず、燃焼により発生するPMやNOの量が増加するという問題があった。これを解消するためには、エンジンECU毎に電流調整を行う必要がある。電流調整の一例としては、インジェクタの通電電流の電流値を測定し、測定した電流値と要求電流値の差を算出し、その差分を補正した要求電流値を不揮発性メモリに記憶しておき、この記憶しておいた要求電流値に基づいて、インジェクタの通電を制御する方法がある。
特開2001−41085号公報
電流調整を実行するためには、エンジンECU毎にそのばらつきを測定する必要がある。エンジンECU自身で、インジェクタに流れる電流値を取得し、その値に基づいて電流調整を行うことにより、電流調整を自動で行うことが可能となる。電流調整を行うためには、インジェクタの通電電流の実際のピーク電流値、ピックアップ電流値、ホールド電流値を測定する必要がある。このうち、ピーク電流値はその通電時間が非常に短い。
エンジンECUによって電流値を取得する場合、A/D変換に要する時間やチャネル数や他処理の負荷等を考慮すると、現状のマイコンでは取得するサンプリング間隔は10マイクロ秒程度が限度であり、取得した電流値が正確なピーク電流値であるとは限らない。このため、正確なピーク電流値を取得することができないことから、電流調整を正確に行うことができず、インジェクタに要求通りの通電電流を流すことができないおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、インジェクタに流れる通電電流を正確に検出することができる燃料噴射制御装置を提供することにある。
請求項1の発明においては、内燃機関において燃料を噴射するインジェクタの通電電流を制御することにより、インジェクタ弁を開閉し、開弁期間や開閉タイミングを制御する制御手段と、前記インジェクタに流れるピーク電流をAD変換して検出するものであって、前記AD変換の通常の開始タイミングは前記インジェクタに通電開始する通電開始時点とされ、前記AD変換の通常の終了タイミングは前記通電開始時点から第1設定時間が経過した時点とされる電流検出手段と、前記電流検出手段の1回目のAD変換の開始タイミングを、前記通電開始時点から第2設定時間遅れた時点とし、2回目以降の複数回のAD変換の開始タイミングを、前記1回目のAD変換の開始タイミングから毎回異なる時間幅ずらして検出動作させ、これら3回以上のAD変換の終了タイミングを前記通常の終了タイミングよりも第3設定時間早い時点とし、前記3回以上の検出動作により得られた電流検出データを統合した統合データに基づいて、前記ピーク電流を推定するピーク電流推定手段とを備えた。
本発明の第1実施形態を示す燃料噴射制御装置のブロック図 インジェクタの通電電流波形を説明するタイムチャート インジェクタの通電電流の検出動作を説明するタイムチャート インジェクタの通電電流の検出データを統合する制御を説明するタイムチャート 電流検出制御のフローチャート N回目の計測制御のフローチャート 検出データの統合制御のフローチャート 検出データを統合データに挿入する制御のフローチャート 本発明の第2実施形態を示すもので、インジェクタの通電電流の検出動作を説明するタイムチャート 本発明の第3実施形態を示す図9相当図
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図8を参照して説明する。まず、図1は、本実施形態の燃料噴射制御装置1の全体構成を概略的に示すブロック図である。この図1に示すように、燃料噴射制御装置1は、マイコン2と、不揮発性メモリ3と、駆動回路4と、電源回路5と、例えば4個のインジェクタ6a〜6dを通断電するスイッチ7a〜7dと、インジェクタ6a〜6dに流れる電流を検出する電流検出回路8とを備えて構成されている。
マイコン2は、燃料噴射制御装置1全体を制御する機能を有し、4個のインジェクタ6a〜6dの各駆動要求信号と要求電流値信号とを駆動回路4へ出力する。また、マイコン2は、不揮発性メモリ3にアクセスし、不揮発性メモリ3に記憶されている要求電流値を読み出し、後述する電流調整によって取得された補正要求電流値を不揮発性メモリ3に記憶させる。更に、マイコン2は、電流検出回路8からインジェクタ6a〜6dに流れる通電電流値をA/D変換器10でデジタル値に変換し、取得する。マイコン2が、制御手段及びピーク電流推定手段としての各機能を備えている。
駆動回路4は、マイコン2からの駆動要求信号に基づいてスイッチ7a〜7dをオンオフ制御して、インジェクタ6a〜6dを通電制御する。尚、スイッチ7a〜7dは、例えばMOSトランジスタ等で構成されている。また、駆動回路4は、マイコン2からの要求電流値信号に基づいて電源回路5を制御して、ピーク電流用電圧、ピックアップ電流用電圧またはホールド電流用電圧をインジェクタ6a〜6dに供給するように構成されている。
電流検出回路8は、ノイズフィルタ9と、A/D変換器10とを備えて構成されている。A/D変換器10は、インジェクタ6a〜6dに流れる電流の検出信号をノイズフィルタ9を介して入力し、例えば10μsのAD変換周期でAD変換し、AD変換した電流検出信号をマイコン2へ出力する。そして、マイコン2は、A/D変換器10のAD変換の開始タイミングを制御できるように構成されている。この構成の場合、マイコン2及び電流検出回路8が、電流検出手段としての機能を備えている。
次に、上記構成の動作について、図2ないし図8を参照して説明する。まず、インジェクタ6a〜6dに流す通電電流(要求通電電流)の波形について、図2を参照して説明する。図2に示すように、時刻t1でINJ通電信号がハイレベルになると、インジェクタ6に通電開始され、時刻t1から時刻t2の間、ピーク電流が流される。尚、時刻t1から時刻t2までの時間は、例えば約50μs程度である。この後、時刻t2から時刻t3の間は、ピックアップ電流(定電流)が流される。尚、時刻t1から時刻t3までの時間は、例えば約500μs程度である。更に、時刻t3から時刻t4の間は、ホールド電流(駆動電流)が流される。そして、時刻t4でINJ通電信号がロウレベルになる。尚、時刻t3から時刻t4までの時間は、例えば約500μs程度である。
また、INJM信号(インジェクタモニタ信号)は、通電電流値が設定値(ホールド電流値の約1/4程度の電流値)まで上昇した時点t1’でロウレベルになり、通電電流値が上記設定値よりも低下した時点t4’でハイレベルになる。
次に、インジェクタ6に流れる電流のうちのピーク電流部分を検出(計測)する制御について、図3を参照して説明する。まず、インジェクタ6に通電開始と同時にピーク電流を検出(測定)開始する場合(1回目の測定)、図3(a)に示すように、丸印で示す3個の点P1、P2、P3で電流値が測定される。この場合、ピーク電流のピーク値をほとんど検出できていない。尚、P1とP2との間の間隔時間及びP2とP3との間の間隔時間は、それぞれ約10μs程度(AD変換器10及びマイコン2のサンプリング間隔)である。
次に、本実施形態では、電流を測定する2回目では、図3(b)に示すように、インジェクタ6に通電開始する時点から予め決められた時間幅Δtずらしてピーク電流を検出(測定)開始する。これにより、×印で示す3個の点Q1、Q2、Q3で電流値が測定される。この場合も、ピーク電流のピーク値をまだ正確に検出できていない。尚、Q1とQ2との間の間隔時間及びQ2とQ3との間の間隔時間は、それぞれ約10μs程度である。
次に、本実施形態では、電流を測定する3回目では、図3(c)に示すように、インジェクタ6に通電開始する時点から上記時間幅Δtの2倍の時間ずらしてピーク電流を検出(測定)開始する。これにより、三角印で示す3個の点R1、R2、R3で電流値が測定される。尚、R1とR2との間の間隔時間及びR2とR3との間の間隔時間は、それぞれ約10μs程度である。
そこで、本実施形態では、上記した3回分の測定データを統合することにより、図3(d)に示すような通電電流値の測定結果を算出するようにしている。この算出した通電電流値の測定データによれば、ピーク電流のピーク値及び電流波形をかなり正確に予測(推定)できていることがわかる。尚、3回分の測定データを統合する具体的な制御(図4参照)については、後述する。
次に、インジェクタ6に流れる通電電流値、特には、ピーク電流部分の電流値を測定する制御について、図5ないし図8のフローチャートを参照して説明する。尚、図5ないし図8のフローチャートは、燃料噴射制御装置1(マイコン2)の制御のうちのピーク電流測定制御の内容を示す。
まず、図5のステップS10においては、電流の測定回数Nが予め設定された設定回数NMAX以下であるか否かを判断する。Nの初期値は0、NMAXは例えば3とする。ここで、NがNMAX以下であれば、「YES」へ進み、ステップS20へ進み、N回目の計測処理を実行する。この計測処理については、図6のフローチャートを参照して説明する。
図6のステップS110では、インジェクタ6に通電開始した時点からのAD変換器10の待ち時間T1を算出する。この場合、待ち時間T1は、125ns×(N−1)の計算式で計算することができる。125nsの値はA/D変換器10とマイコン2によって決まる。今、1回目の計測処理では、待ち時間T1は0となり(図3(a)参照)、2回目の計測処理では、待ち時間T1は125nsとなり(図3(b)参照)、3回目の計測処理では、待ち時間T1は250nsとなる(図3(c)参照)。
続いて、ステップS120へ進み、インジェクタ6に通電開始した時点から現在までの経過時間Tを取得する。そして、ステップS130へ進み、TがT1よりも長くなったか否かを判断する。ここで、TがT1よりも長くないときには、「NO」へ進み、ステップS120へ戻り、上述した処理を繰り返す。また、ステップS130において、TがT1よりも長くなったときには、「YES」へ進み、ステップS140へ進む。このステップS140では、AD変換器10による連続AD変換を開始する。
上記した図6に示す測定制御により、1回目の測定では、図3(a)及び図4(a)に示すように、丸印で示す3個の点P1、P2、P3で電流値が測定され、2回目の測定では、図3(b)及び図4(b)に示すように、×印で示す3個の点Q1、Q2、Q3で電流値が測定され、3回目の測定では、図3(c)及び図4(c)に示すように、三角印で示す3個の点R1、R2、R3で電流値が測定される。
この後は、図6の制御を終了し、図5のステップS30へ進み、計測回数Nをカウントアップする(N=N+1)。そして、ステップS10へ戻り、上述した処理を繰り返す。
そして、電流計測をNMAX回実行すると、ステップS10において、NがNMAXよりも大きくなるから、「NO」へ進み、ステップS40へ進む。このステップS40では、計測データの統合処理が未処理であるか否か(処理フラグF=OFFであるか否か)を判断する。ここで、計測データが未処理であるときには、「YES」へ進み、ステップS50へ進み、NMAX回分の計測データ(図4(a)、図4(b)、図4(c)参照)を統合する処理を実行する。この統合処理については、図7のフローチャートを参照して説明する。
図7のステップS210では、第2のカウンタnをクリアする(n=0)。続いて、ステップS220へ進み、第2のカウンタnをカウントアップする(n=n+1)。次いで、ステップS230へ進み、n回目の計測データを統合データに挿入する処理を実行する。この統合データ挿入処理については、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8のステップS310では、第3のカウンタxをクリアする(x=0)。続いて、ステップS320へ進み、第3のカウンタxの最大値xMAXを設定(取得)する。この場合、xMAXとしては例えば3を設定する。そして、ステップS330へ進み、x番目の計測データを(n+x*NMAX)番目の統合データに代入する(図4(a)ないし図4(d)参照)。
この後、ステップS340へ進み、第3のカウンタxをカウントアップする(x=x+1)。次いで、ステップS350へ進み、次の計測データが存在しないか否か(xがxMAX以上であるか否か)を判断する。ここで、xがxMAX以上でなければ、「NO」へ進み、ステップS330へ戻り、上述した処理を繰り返す。また、ステップS350において、xがxMAX以上であるときには、「YES」へ進み、図8の制御を終了し、図7のステップS240へ進む。
上記ステップS240では、計測データの統合が完了したか否か(nがNMAXよりも大きくなったか否か)を判断する。ここで、nがNMAX以下であれば、「NO」へ進み、ステップS220へ戻り、上述した処理を繰り返す。また、上記ステップS240において、nがNMAXよりも大きくなったときには、計測データの統合処理が完了した(図4(d)参照)ことから、「YES」へ進み、図7の制御を終了し、図5のステップS60へ進む。このステップS60では、統合された計測データ(図4(d)参照)に基づいて、ピーク電流値の波形を取得し、この波形に基づいてピーク電流値を予測(推定)する。そして、ステップS70へ進み、計測データの統合処理が完了したことから、処理フラグFをON(F=ON)する。これにより、ピーク電流の計測処理が終了する。尚、この図5に示す計測処理の制御は、同一のインジェクタ6に電流が通電開始される毎(INJ通電信号がハイレベルになる毎)に実行されるようになっている。
上記した構成の本実施形態によれば、同一のインジェクタ6に流れるピーク電流をAD変換して検出する際に、AD変換の開始タイミングをずらして複数回(例えば3回)AD変換して電流値を検出し、これら複数回の電流値検出データを統合した統合データに基づいて、ピーク電流を推定するように構成したので、インジェクタ6に流れる通電電流、特には、ピーク電流値を正確に検出(推定)することができる。
尚、上記実施形態では、ピーク電流をAD変換して検出する検出動作を3回実行したが、これに限られるものではなく、2回または4回以上実行しても良い。また、AD変換の開始タイミングをずらす間隔時間Δtは、125nsに限られるものではなく、それ以外の適切な時間を設定しても良い。また、AD変換の開始タイミングをずらす間隔時間Δtを、毎回変更するように構成しても良い。また、AD変換のサンプリング間隔は、10μsに限られるものではなく、使用するA/D変換器10によって決まる。
図9は、本発明の第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。第2実施形態では、A/D変換器10を2個備え、即ち、電流検出手段を2個備え、2個のA/D変換器10のAD変換の開始タイミングをずらして検出動作させるように構成した。
具体的には、図9に示すように、第1のA/D変換器10のAD変換の開始タイミングt20を、インジェクタ6に通電開始した時点t10からΔtの時間が経過した時点とし、第2のA/D変換器10のAD変換の開始タイミングt30を、インジェクタ6に通電開始した時点t10から2Δtの時間が経過した時点とした。これにより、第1のA/D変換器10により、U1、U2、U3、U4、U5で電流値が測定されると共に、第2のA/D変換器10により、V1、V2、V3、V4、V5で電流値が測定される。尚、U1とU2との間の間隔時間、U2とU3との間の間隔時間、・・・、U4とU5との間の間隔時間、並びに、V1とV2との間の間隔時間、V2とV3との間の間隔時間、・・・、V4とV5との間の間隔時間は、それぞれ約10μs程度である。
そして、第2実施形態では、U1〜U5の各電流値測定データと、V1〜V5の各電流値測定データとを第1実施形態と同様にして統合し、この統合したデータに基づいてピーク電流値を推定するように構成されている。
上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2実施形態によれば、2個のA/D変換器10を異なるタイミングで動作させることにより、1回の燃料噴射動作時に、統合に必要な電流値測定データを2回分取得できることから、ピーク電流値の計測時間を大幅に短縮(第1実施形態の半分の時間に短縮)することができる。
尚、第2実施形態では、A/D変換器10を2個備えたが、これに限られるものではなく、3個以上のA/D変換器10を備えるように構成してもよい。2個のA/D変換器10のAD変換の開始タイミングをずらす時間Δt、2Δtは、125ns、250nsに限られるものではなく、それ以外の適切な時間を設定しても良い。また、AD変換のサンプリング間隔は、10μsに限られるものではなく、使用するA/D変換器10によって決まる。
図10は、本発明の第3実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。第3実施形態では、A/D変換器10のAD変換の開始タイミングを第1実施形態の開始タイミングよりも遅くすると共に、A/D変換の終了タイミングを第1実施形態の終了タイミングよりも早くするように設定した。
具体的には、図10に示すように、A/D変換器10のAD変換の開始タイミングt60を、インジェクタ6に通電開始した時点t50(計測基準点、第1実施形態のA/D変換の開始タイミング)から例えば40μs程度の時間が経過した時点とした。そして、A/D変換の終了タイミングt100を、第1実施形態の終了タイミング(計測完了点、時刻t110)よりも例えば20μs程度の時間早くした時点とした。これにより、A/D変換の計測時間(電流検出時間)は、例えば20μs程度の時間となる。そして、このようにA/D変換の開始タイミングt60及び終了タイミングt100を変更したときに、これら変更した開始タイミングt60と終了タイミングt100の間に、ピーク電流のピーク値の時点t80(推定した時点)が位置するようにタイミング設定している。この場合、推定したピーク電流値(時刻t80)よりも例えば10μs前の時点が開始タイミングとなり、推定したピーク電流値(時刻t80)よりも例えば10μs後の時点が終了タイミングとなるような設定が実施される。
このような構成の第3実施形態においては、1回目の電流測定(A/D変換)により、Y11、Y12、Y13で電流値が測定される。尚、AD変換のサンプリング間隔ΔTは、使用するA/D変換器10によって決まる。そして、Δt(例えば125ns程度)ずらして2回目の電流測定(A/D変換)を行い、Y21、Y22で電流値が測定される。更に、Δt(例えば125ns程度)ずらして3回目の電流測定(A/D変換)を行い、Y31、Y32で電流値が測定される。
上述した以外の第3実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第3実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第3実施形態によれば、電流検出を行う際に、AD変換の開始タイミングを第1実施形態よりも遅くすると共に、A/D変換の終了タイミングを第1実施形態よりも早くするように設定したので、電流計測に要する計測時間を約80μs程度の時間(第1実施形態)から約20μs程度の時間に短縮できる。そして、このように計測時間を短縮できると、A/D変換の実行回数(計測回数)が少なくなることから、計測して得られるデータの量を削減することができ、ピーク電流値の推定(測定)に使うメモリの領域を小さくすることができる。今回の実施形態では、計測して得られるデータを記憶させるために必要なメモリの容量を、第1実施形態に比べて、約1/4程度に少なくすることができた。尚、1回目からNMAX回目までの計測データを統合するときの統合時間についても、第1実施形態に比べて、約1/4程度の時間に短縮することができる。
尚、上記第3実施形態では、AD変換の開始タイミングのずらし量(t50とt60との間の時間)を40μs程度に設定したが、これに限られるものではなく、要求通電電流波形に基づいてAD変換の開始タイミングのずらし量(t50とt60との間の時間)を適宜設定すれば良い。また、上記第3実施形態では、AD変換の終了タイミングのずらし量(t100とt110との間の時間)を20μs程度に設定したが、これに限られるものではなく、要求通電電流波形に基づいてAD変換の終了タイミングのずらし量(t100とt110との間の時間)を適宜設定すれば良い。
また、上記第3実施形態では、電流検出動作を3回実行し、3回分のデータを統合するように構成したが、これに限られるものではなく、電流検出動作を2回または4回以上実行しても良く、2回分または4回分以上のデータを統合するように構成しても良い。また、AD変換の開始タイミングをずらす間隔時間Δtは、125nsに限られるものではなく、それ以外の適切な時間を設定しても良い。また、AD変換の開始タイミングをずらす間隔時間Δtを、毎回変更するように構成しても良い。
図面中、1は燃料噴射制御装置、2はマイコン、4は駆動回路、6はインジェクタ、8は電流検出回路、9はノイズフィルタ、10はA/D変換器である。

Claims (1)

  1. 内燃機関において燃料を噴射するインジェクタ(6)の通電電流を制御することにより、インジェクタ弁を開閉し、開弁期間や開閉タイミングを制御する制御手段(2)と、
    前記インジェクタに流れるピーク電流をAD変換して検出するものであって、前記AD変換の通常の開始タイミングは前記インジェクタに通電開始する通電開始時点とされ、前記AD変換の通常の終了タイミングは前記通電開始時点から第1設定時間が経過した時点とされる電流検出手段と、
    前記電流検出手段の1回目のAD変換の開始タイミングを、前記通電開始時点から第2設定時間遅れた時点とし、2回目以降の複数回のAD変換の開始タイミングを、前記1回目のAD変換の開始タイミングから毎回異なる時間幅ずらして検出動作させ、これら3回以上のAD変換の終了タイミングを前記通常の終了タイミングよりも第3設定時間早い時点とし、前記3回以上の検出動作により得られた電流検出データを統合した統合データに基づいて、前記ピーク電流を推定するピーク電流推定手段(2)とを備えた燃料噴射制御装置。
JP2014149731A 2014-07-23 2014-07-23 燃料噴射制御装置 Active JP6384173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014149731A JP6384173B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014149731A JP6384173B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016023615A JP2016023615A (ja) 2016-02-08
JP6384173B2 true JP6384173B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=55270608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014149731A Active JP6384173B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6384173B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55149865A (en) * 1979-01-19 1980-11-21 Mitsubishi Electric Corp Peak value memory
JPH0879959A (ja) * 1994-08-31 1996-03-22 Fuji Electric Co Ltd アナログ信号入力装置
JP2001248478A (ja) * 2000-02-29 2001-09-14 Hitachi Ltd 内燃機関の燃料噴射装置及び燃料噴射制御方法
JP4617854B2 (ja) * 2004-12-01 2011-01-26 株式会社デンソー 電磁弁駆動装置
JP2007146696A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Fujitsu Ten Ltd 電子制御装置
JP2008085424A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Yokogawa Electric Corp インターリーブa/d変換装置
JP2010209757A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Honda Motor Co Ltd 燃料噴射量制御装置
JP5074448B2 (ja) * 2009-04-17 2012-11-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016023615A (ja) 2016-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586903B2 (ja) エンジン制御装置
JP6477321B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5029663B2 (ja) 燃料噴射制御装置
US20120303238A1 (en) Cylinder pressure sensor compensation systems and methods
KR101509958B1 (ko) 인젝터 특성 보정 장치
KR20160023840A (ko) 연료 분사기의 미리 결정된 개방 상태의 시점의 결정
JP5163475B2 (ja) 信号処理装置
JP6384173B2 (ja) 燃料噴射制御装置
WO2007086199A1 (ja) 燃料噴射量学習制御方法
GB2533104A (en) Method of aquiring fuel injector characteristics
JP2010163904A (ja) 空燃比センサの異常判定装置
JP6237303B2 (ja) クランク角検出装置
JP2016105065A (ja) 酸素濃度センサの制御装置
KR20160142362A (ko) 솔레노이드 밸브의 코일 와이어의 온도를 모니터링하기 위한 방법 및 장치
JP2013060884A (ja) インジェクタ制御装置
JP2009002347A (ja) グローシステム、制御部およびグロープラグの出力制御方法
JP2017150336A (ja) 制御装置
JP6172040B2 (ja) 電子制御装置
JP5846171B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP5849994B2 (ja) アクチュエータ駆動装置
JP2010251842A (ja) 制御装置および制御方法
JP2019027340A (ja) 燃料噴射制御装置
JP2005105882A (ja) 欠歯判定装置及びクランク角信号の波形整形装置
JP2019143540A (ja) 噴射監視装置
JP2019080242A (ja) データ取得方法およびデータ取得装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180723

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6384173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250