JP6379690B2 - 活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物及び樹脂成形物 - Google Patents
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Description
式(2)中、nは0〜4の整数であり、(4+2n)個のXはそれぞれ独立にエチレンオキサイドにより変性された(メタ)アクリロイル基[CH2=CR−CO(OC2H4)y−;Rは水素原子又はメチル基、yはエチレンオキサイドによる変性数を示す。]、(メタ)アクリロイル基[CH2=CR−CO−;Rは水素原子又はメチル基を示す。]又は水酸基であり、Xの少なくとも1つはエチレンオキサイドにより変性された(メタ)アクリロイル基を示す。なお、この化合物の(メタ)アクリロイル基1個あたりのエチレンオキサイドの平均変性数は6〜12個である。
式(3)中、nは0〜3の整数であり、(3+n)個のXはそれぞれ独立にエチレンオキサイドにより変性された(メタ)アクリロイル基[CH2=CR−CO(OC2H4)y−;Rは水素原子又はメチル基、yはエチレンオキサイドによる変性数を示す。]、(メタ)アクリロイル基[CH2=CR−CO−;Rは水素原子又はメチル基を示す]又は水素原子であり、Xの少なくとも1つはエチレンオキサイドにより変性された(メタ)アクリロイル基を示す。なお、この化合物の(メタ)アクリロイル基1個あたりのエチレンオキサイドの変性数は6〜12個である。
表1に示す配合比で活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物を調製した。得られた組成物を厚さ3mmのPC板(SABICイノベーティブプラスチックジャパン(株)製、商品名:「レキサンLS−2」)に、硬化塗膜の厚みが10μmになるようにスプレー塗装した。得られた塗装物を熱風乾燥機に入れ80℃で3分間加熱して有機溶剤を揮発させた後、空気中で高圧水銀ランプを用いて紫外線を照射し、PC板の表面に硬化塗膜を形成させた。照射した紫外線の光量は、波長340nm〜380nmの積算光量で1000mJ/cm2{(株)オーク製作所製紫外線光量計UV−351(SN型)での測定値}であった。得られた硬化塗膜について、次の各種評価を行い、その結果を表1に示した。
硬化塗膜を目視により確認し、下記基準に基づき評価した。
「○」:平滑性が良く、ニゴリ、異物、ハジキがない。
「×」:平滑性が悪い(ユズ肌)、ニゴリ、異物、ハジキのいずれかの外観不良がある。
カッターナイフを用いて硬化塗膜に縦横それぞれ11本の傷を1mm間隔で入れて100個のます目を作り、次にセロハンテ−プ(巾25mm、ニチバン(株)製)をます目に対して圧着させて上方に急激にはがした。これを3回繰り返した際の外観を目視にて観察し、下記基準に基づき評価した。
「○」:剥離を生じない。
「×」:剥離を生じる。
硬化塗膜を20℃50%RH環境下で1時間放置したものについて、硬化塗膜の表面に対し1cmの距離で息を2秒間吹きかけ、1秒間放置した後の曇りの有無を目視で判断する作業を1サイクルとし、これを10サイクル繰り返して、下記基準に基づき評価した。「◎」:息を10サイクル吹きかけても、曇りを生じない。
「○」:息を5〜9サイクル吹きかけると、曇りを生じた。
「×」:息を1〜4サイクル吹きかけると、曇りを生じた。
硬化塗膜を20℃50%RH環境下で1時間放置した後、水平にした硬化塗膜上にイオン交換水0.5mlをスポットし、5分間静置した後、垂直に傾けて水滴を垂らした。再び20℃50%RH環境下で1時間放置し、水滴が垂れた跡の有無を目視で観察し、下記基準に基づき評価した。
「○」:水滴の垂れ跡が確認されない。
「×」:水滴の垂れ跡が確認される。
硬化塗膜を80℃の温水中に2時間浸漬させた後、20℃50%RH環境下で8時間以上放置したものについて、以下の項目を評価した。
硬化塗膜を目視確認し、下記基準に基づき評価した。
「○」:ニゴリ及び剥離を生じない。
「×」:ニゴリもしくは剥離を生じた。
前記(2)密着性と同様の密着性評価を行い、下記基準に基づき評価した。
「○」:剥離を生じない。
「×」:剥離を生じる。
前記(3)防曇性と同様の防曇性評価を行い、下記基準に基づき評価した。
「◎」:息を10サイクル吹きかけても、曇りを生じない。
「○」:息を5〜9サイクル吹きかけると、曇りを生じた。
「×」:息を1〜4サイクル吹きかけると、曇りを生じた。
表1に示す配合比で活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の条件で硬化塗膜を形成し、評価結果を表1に示した。
ATM−35E:1分子あたり35個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり8.75個のエトキシ基)により変性されたペンタエリスリトールテトラアクリレート{商品名:NKエステルATM−35E、新中村化学化学工業(株)製}
A−GLY−20E:1分子あたり20個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり6.70個のエトキシ基)により変性されたトリグリセロールトリアクリレート{商品名:NKエステルA−GLY−20E、新中村化学工業(株)製}
TMP21EOTA:1分子あたり21個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり7.00個のエトキシ基)により変性されたトリメチロールプロパントリアクリレート{商品名:ファンクリルTMP21EOTA、日立化成工業(株)製}
DPEA42:1分子あたり42個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり7.00個のエトキシ基)により変性されたジペンタエリスリトールヘキサアクリレート{商品名:ニューフロンティアDPEA42、第一工業製薬(株)製}
DPEA48:1分子あたり48個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり8.00個のエトキシ基)により変性されたジペンタエリスリトールヘキサアクリレート{商品名:ニューフロンティアDPEA48、第一工業製薬(株)製}
HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン{商品名:イルガキュア184、BASFジャパン(株)製}
BYK348:ポリエーテル変性シリコーン系レベリング剤{商品名:BYK−348、ビック・ケミージャパン(株)製}
BYK381:アクリル系レベリング剤{商品名:BYK−381、ビック・ケミージャパン(株)製}
ATM−10E:1分子あたり10個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり2.50個のエトキシ基)により変性されたペンタエリスリトールテトラアクリレート{商品名:NKエステルATM−10E、新中村化学化学工業(株)製}
A−GLY−9E:1分子あたり9個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり3.00個のエトキシ基)により変性されたトリグリセロールトリアクリレート{商品名:NKエステルA−GLY−9E、新中村化学工業(株)製}
M3150:1分子あたり15個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり5.00個のエトキシ基)により変性されたトリメチロールプロパントリアクリレート{商品名:MIRAMERM3150、Miwon Specialty Chemicals Co.,LTD製}
DPEA30:1分子あたり30個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり5.00個のエトキシ基)により変性されたジペンタエリスリトールヘキサアクリレート{商品名:ニューフロンティアDPEA30、第一工業製薬(株)製}
A−600:1分子あたり14個のエトキシ基(アクリロイル基一個あたり7.00個のエトキシ基)を有するポリエチレングリコールジアクリレート{商品名:NKエステルA−600、新中村化学工業(株)製}
BYK−307:ポリエーテル変性シリコーン系レベリング剤{商品名:BYK−307、ビック・ケミージャパン(株)製}
BYK−323:アラルキル変性シリコーン系レベリング剤{商品名:BYK−323、ビック・ケミージャパン(株)製}
レジミックスL:アクリル系レベリング剤{商品名:レジミックスL、三井化学(株)製}
Claims (5)
- 下記式(1)、(2)又は(3)で示されるラジカル重合性化合物(A)、ポリエーテル変性シリコーン系レベリング剤又はアクリル系レベリング剤である水溶性レベリング剤(B)及び光重合開始剤(C)を含む活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物であって、前記(A)の配合量がラジカル重合性化合物の総量に対して30〜100質量%であり、前記(B)の配合量がラジカル重合性化合物の総量100質量部に対して0.01〜2質量部である組成物。
- 前記(A)が、エトキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート又はエトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートである請求項1記載の活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物。
- 樹脂成形物の少なくとも一部の表面に請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化型防曇塗料組成物を硬化して得られた硬化塗膜を有する樹脂成形物。
- 前記樹脂成形物がポリカーボネート製である請求項3に記載の樹脂成形物。
- 前記樹脂成形物が車両用灯具である請求項4に記載の樹脂成形物。
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