JP2003012966A - 光硬化型防曇剤組成物および防曇性被覆物品の製造方法 - Google Patents

光硬化型防曇剤組成物および防曇性被覆物品の製造方法

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JP2003012966A
JP2003012966A JP2001199785A JP2001199785A JP2003012966A JP 2003012966 A JP2003012966 A JP 2003012966A JP 2001199785 A JP2001199785 A JP 2001199785A JP 2001199785 A JP2001199785 A JP 2001199785A JP 2003012966 A JP2003012966 A JP 2003012966A
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Tomoaki Ogata
智章 尾形
Masahisa Nakajima
正久 中島
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GE Toshiba Silicones Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一液性で低エネルギーの光照射により硬化被
膜が形成され、優れた防曇持続性を有する防曇剤組成物
を提供する。 【解決手段】 本発明の防曇剤組成物は、(a)アクリ
ルアミド、N−メチルアクリルアミドのようなアミド結
合を有するアクリル系単量体と、(b)平均分子量2,00
0〜20,000のウレタン重合体と、(c)ポリアルキレン
グリコールアクリレートと、(d)アルキルポリオール
ポリアクリレートおよび(e)光硬化触媒を含有する。
各成分の配合割合は、(a)成分100部(重量部)に
対して、(b)成分10〜100部と(c)成分5〜4
00部と(d)成分10〜200重量部をそれぞれ配合
し、かつ(e)光硬化触媒を(a)〜(d)成分の合計
100部(固形分)に対して、0.1〜10部含有する
ことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化型防曇剤組
成物および防曇性被覆物品の製造方法に係わり、さらに
詳しくは、プライマーを必要とせず一液性で低エネルギ
ーの光により硬化して防曇性に優れた塗膜を形成する防
曇剤組成物と、この防曇剤組成物を塗工して被覆物品を
得る防曇性被覆物品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から透明材料として用いられている
プラスチックや無機ガラスは、表面の温度が露点以下に
なった場合、表面に曇りを生じ、透明性が損なわれてし
まうという欠点があった。そのような曇りを防ぐ防曇方
法として、従来から種々の提案がなされてきた。
【0003】例えば、アルコール性水酸基を有する親
水性アクリレートモノマーを特定の多官能モノマーと共
重合させることにより、あるいはポリビニルアルコール
などの水溶性高分子を架橋させることにより、吸水性の
膜を形成する方法が知られている。また、成形品を構
成する樹脂中に界面活性剤を練り込んでおく方法、ある
いは界面活性剤を含有する組成物を基材表面に塗布す
る方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の吸
水性膜を形成する方法においては、架橋の程度により膜
の吸水性を制御しているため、吸水による防曇性の発現
と耐水性付与の両方の要求を満足させることが困難であ
った。またおよびの方法においては、界面活性剤が
水により流出し、防曇性が大きく低下するという問題が
あった。
【0005】さらに、自動車のような車両に装着されて
いるヘッドライトなどの灯具の防曇化に関しては、灯具
使用時の高温環境すなわち60〜140℃の温度下にお
いても、防曇性、灯具を構成するプラスチックなどのレ
ンズの外観、塗膜強度および密着性が長期に亘って維持
されることが求められている。
【0006】これらの問題を解決する方法として、例え
ば、特開平8-27290号公報には、疎水性化合物をプライ
マーとして用い、親水性単量体をトップコートとして形
成する紫外線硬化型防曇剤組成物の製造方法が開示され
ている。
【0007】しかしながら、この方法では実作業性に問
題があった。すなわち、加熱硬化型のプライマーが使用
され、硬化に120℃×2時間程度の加熱を要するばかりで
なく、2液性であるため作業性に劣り、しかも硬化の際
に、非常に大きなエネルギー(紫外線照射量2000mJ/cm
2)を必要とした。
【0008】また、特開平6-32997号公報には、親水性
単量体と疎水性単量体をブロック共重合させた紫外線硬
化型防曇剤組成物が開示されている。しかしこの組成物
は、耐湿性が低く防曇性に劣るという欠点を有してい
た。
【0009】さらに、特開平6-107967号公報には、N−
メチロールアクリルアミドなどをブロックまたはグラフ
ト共重合させることにより、加熱硬化型の防曇剤組成物
を製造する方法が開示されている。しかしながらこの防
曇剤組成物は、硬化に80℃×60分あるいは120℃×30分
を要し、作業性が悪いという問題があった。
【0010】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたもので、一液性で低エネルギーの光照射により
硬化被膜が形成され、優れた防曇持続性を有する防曇剤
組成物、および防曇性被覆物品の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示す知
見を得た。すなわち、防曇成分としてポリオキシエチレ
ン系化合物を用いる場合には、それが経時的に酸化され
て防曇性が劣化し易いこと、および多官能アクリレート
を用いる場合には、防曇性塗膜の架橋反応が進行して架
橋密度が経時的に高くなるため、塗膜中への水の浸透が
初期に比べて低下し、その結果防曇性が経時的に低下す
ることがわかった。
【0012】そして、防曇成分として、酸化などにより
劣化しにくいアクリルアミド系単量体を使用するととも
に、経時的な架橋反応の進行により架橋密度の過度の上
昇を防止するためのジン性(靭性)付与成分としてウレ
タン樹脂を配合し、さらに架橋成分(硬さ向上成分)と
してポリエチレングリコールアクリレートを用いること
により、前記した防曇性の低下が大幅に改善されること
を見出した。さらに、アルキルジオールジアクリレート
を配合することにより、被膜硬度を保持しながら防曇性
を確保し、とりわけポリカーボネートに対する密着性を
確保することができることを見出し、本発明を完成し
た。
【0013】本発明の防曇剤組成物は、請求項1に記載
するように、(a)一般式化2で表されるアミド結合を
有するアクリル系単量体と、(b)平均分子量2,000〜2
0,000のウレタン重合体と、(c)ポリアルキレングリ
コールアクリレートと、(d)アルキルポリオールポリ
アクリレートおよび(e)光硬化触媒を含有することを
特徴とする。
【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは水素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
基、またはジメチルアミノプロピル基、Rは水素原
子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
基、またはジメチルアミノプロピル基を表す。)
【0014】本発明の防曇剤組成物においては、請求項
2に記載するように、前記(a)成分のアミド結合を有
するアクリル系単量体100重量部に対して、(b)成
分のウレタン重合体10〜100重量部と、(c)成分
のポリアルキレングリコールアクリレート5〜400重
量部と、(d)成分のアルキルポリオールポリアクリレ
ート10〜200重量部をそれぞれ配合し、かつ(e)
光硬化触媒を、前記(a)成分と(b)成分と(c)成
分および(d)成分の合計100重量部(固形分)に対
して、0.1〜10重量部の割合で含有することを特徴
とすることが望ましい。また、請求項3に記載するよう
に、(b)成分として、平均分子量が2,000〜10,000の
ポリウレタンアクリレートを使用することができる。
【0015】また、請求項4に記載するように、さらに
界面活性剤を含有することができる。そして、この界面
活性剤の含有量は、前記した(a)成分と(b)成分と
(c)成分および(d)成分の合計100重量部(固形
分)に対して、0.1〜20重量部とすることが望まし
い。さらに、請求項5に記載するように、界面活性剤と
してポリエーテル変性シリコーンオイルを使用すること
ができる。
【0016】本発明の防曇性被覆物品の製造方法は、請
求項6に記載するように、請求項1乃至5のいずれか1
項記載の光硬化型防曇剤組成物を基材に塗工する工程
と、前記塗工された防曇剤組成物に光を照射し、前記基
材の表面に防曇性塗膜を形成する工程とを備えたことを
特徴とする。そして、本発明の防曇性被覆物品の製造方
法では、請求項7に記載するように、光照射工程で、出
力80〜160W/cm、照度10〜150mW/cm2、積算光量50〜200m
J/cm2の条件で紫外線を照射することが望ましい。
【0017】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0018】本発明に使用する(a)成分の前記一般式
(1)で表されるN置換または非置換の(メタ)アクリ
ルアミド系化合物としては、例えば(メタ)アクリルア
ミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N′−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)
アクリルアミド、N,N′−ジエチル(メタ)アクリル
アミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N
−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジアセ
トン(メタ)アクリルアミド、N−(メタ)アクリロイ
ルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルモルホリンな
どを挙げることができる。これらの単量体は、いずれも
市販品として入手することができるが、公知の方法にし
たがって合成したものを使用することも可能である。
【0019】(b)成分のウレタン重合体としては、平
均分子量(数平均分子量)が2,000〜20,000のウレタン
ポリマーであれば、特に種類は限定されないが、特にポ
リウレタン(メタ)アクリレートを使用することが望ま
しい。ポリウレタン(メタ)アクリレートでは、平均分
子量が2,000〜10,000のものが好適している。
【0020】このポリウレタン(メタ)アクリレート
は、分子内に2個以上のイソシアネート基を有するポリ
イソシアネートと分子内に(メタ)アクリレート基と水
酸基を有する化合物とをウレタン化反応させることによ
り得ることができる。このとき、各種のポリオール成分
を併用してもよい。
【0021】ここで、分子内に2個以上のイソシアネー
ト基を有するポリイソシアネートとしては、o−トリレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、m−フェニレンジイソシアネート、p−キシレンジ
イソシアネート、m−キシレンジイソシアネート、2,
4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイ
ソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、3,3'−ジメチルジフェニル−4,4'−ジイ
ソシアネート、3,3'−ジエチルジフェニル−4,4'
−ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなど
の芳香族イソシアネート類、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、水添キシレンジ
イソシアネート、ノルボヌレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネートなどの脂肪族または脂環族のイソシ
アネート類などを挙げることができる。
【0022】また、これらのイソシアネートモノマーの
1種以上のビュレット体、またはイソシアヌレート体、
イソシアネート化合物と各種ポリオールとのウレタン化
反応によって得られるアダクト体なども、ポリイソシア
ネート原料として使用することができる。
【0023】本発明に使用する(c)成分のポリアルキ
レングリコールアクリレートとしては、例えばジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレートなどのエチレンオキシドあるいは
プロピレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレートの
ような2個の(メタ)アクリロイル基を有するモノマ
ー;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
グリセリントリ(メタ)アクリレートなど、にエチレン
オキシドあるいはプロピレンオキシドなどを付加させた
3個の(メタ)アクリロイル基を有するモノマーなどが
挙げられる。これらの中でも、防曇性の持続性の点で、
ポリエチレングリコールのジアクリレートの使用が好ま
しい。
【0024】本発明に使用する(d)成分のアルキルポ
リオールポリアクリレートとしては、例えばエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1 ,4−ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ジブロモネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリ
レートなどの2個の(メタ)アクリロイル基を有するモ
ノマー;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
グリセリントリ(メタ)アクリレートなどの3個の(メ
タ)アクリロイル基を有するモノマー;テトラメチロー
ルメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
プロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの4個以上の
(メタ)アクリロイル基を有するモノマーなど、アルキ
ルジオールとアクリル酸とを反応させたジアクリレート
および多官能アクリレートが挙げられる。その中でも防
曇性の持続性を考慮した場合、アルキルジオールジアク
リレート系化合物の使用が好ましい。
【0025】(e)成分の光硬化触媒としては、紫外
線、可視光線などの活性光線により、前記(a)〜
(d)成分の(メタ)アクリレート化合物を重合させる
性質を有するものであれば、特に種類は限定されない。
【0026】紫外線で活性化する光硬化触媒としては、
例えばソジウムメチルジチオカーバメイトサルファイ
ド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、ジフェニ
ルモノサルファイド、ジベンゾチアゾイルモノサルファ
イドおよびジサルファイドなどのサルファイド類;チオ
キサントン、エチルチオキサントン、2−クロロチオキ
サントン、ジエチルチオキサントン、ジイソプロピルチ
オキサントンなどのチオキサントン誘導体;ヒドラゾ
ン、アゾイソブチロニトリル、ベンゼンジアゾニウムな
どのジアゾ化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロ
ピルエ−テル、ベンゾフェノン、ジメチルアミノベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンジルアントラキノン、
t−ブチルアントラキノン、2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、2−アミノアントラキ
ノン、2−クロロアントラキノン、ベンジルジメチルケ
タール、メチルフェニルグリオキシレートなどの芳香族
カルボニル化合物;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケト
ン、2, 2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメ
トキシアセトフェノンなどのアセトフェノン誘導体;4
−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ
安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、
4−ジエチルアミノ安息香酸イソプロピルなどのジアル
キルアミノ安息香酸エステル類;ベンゾイルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、キュメンハイドロパーオキサイドなどの過酸
化物;9−フェニルアクリジン、9−p−メトキシフェ
ニルアクリジン、9−アセチルアミノアクリジン、ベン
ズアクリジンなどのアクリジン誘導体;9,10−ジメ
チルベンズフェナジン、9−メチルベンズフェナジン、
10−メトキシベンズフェナジンなどのフェナジン誘導
体;4,4' ,4" −トリメトキシ−2,3−ジフェニ
ルキノキサリンなどのキノキサリン誘導体;2,4,5
−トリフェニルイミダゾイル二量体;ハロゲン化ケト
ン;アシルホスフィンオキシド、アシルホスフォナ−ト
などのアシル化リン化合物などが挙げられる。
【0027】また、可視光線で活性化する光硬化触媒と
しては、例えば2−ニトロフルオレン、2,4,6−ト
リス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
3,3' −カルボニルビスクマリン、チオミヒラーケト
ンなどが挙げられる。
【0028】防曇剤組成物における光硬化触媒の配合量
は、多くなると硬化被膜の黄変が発生するか、または硬
化被膜が脆くなるなどの問題を生じ、少なくなると硬化
が不十分となるので、前記(a)〜(d)成分の合計1
00重量部(固形分)に対して、0.1〜10重量部と
することが望ましい。
【0029】本発明の防曇剤組成物においては、レベリ
ング性などの向上のために、さらに界面活性剤を配合す
ることが望ましい。界面活性剤としては、公知の非イオ
ン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界
面活性剤、両性イオン系界面活性剤から選ばれる1種以
上のものを使用することができる。
【0030】非イオン系界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテルなどのポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノール、ポリオ
キシエチレンノニルフェノールなどのポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル類、ポリオキシエチレング
リコールモノステアレートなどのポリオキシエチレンア
シルエステル類、ポリプロピレングリコールエチレンオ
キサイド付加物、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル類、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルリン酸エステルなどのリン酸エステル
類、シュガーエステル類、セルロースエーテル類、およ
びポリエーテル(ポリオキシエチレン)変性シリコーン
オイルなどが使用される。
【0031】陰イオン系界面活性剤としては、例えばオ
レイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウムなどの脂肪酸
塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ムなどの高級アルコール硫酸エステル類、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホ
ン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩及
びアルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸塩、
ジアルキルホスフェート塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエ
チレンサルフェート塩などが使用される。
【0032】陽イオン系界面活性剤としては、例えばエ
タノールアミン類、ラウリルアミンアセテート、トリエ
タノールアミンモノ蟻酸塩、ステアラミドエチルジエチ
ルアミン酢酸塩などのアミン塩、ラウリルトリメチルア
ンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロ
ライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライ
ドなどの第4級アンモニウム塩などが使用される。
【0033】両性イオン系界面活性剤としては、例えば
ジメチルアルキルラウリルベタイン、ジメチルアルキル
ステアリルベタインなどの脂肪酸型両性界面活性剤、ジ
メチルアルキルスルホベタインのようなスルホン酸型両
性界面活性剤、アルキルグリシンなどが使用される。
【0034】効果の持続性の点から、非イオン系界面活
性剤の使用が好ましく、特にポリエーテル変性シリコー
ンオイルの使用が、防曇性の持続性および塗膜の外観変
化を防止する観点から好適している。
【0035】これらの界面活性剤の配合割合は、前記し
た(a)〜(d)成分の合計100重量部に対して、固
形分比で0.1〜20重量部とすることが望ましく、よ
り好ましくは0.1〜10重量部とする。界面活性剤の
配合量が0.1重量部未満では長期に亘る防曇持続性が
得られず、反対に20重量部を越える場合には、塗膜の
耐水性および強度が低くなり好ましくない。
【0036】界面活性剤の混合方法としては、(a)成
分と(b)成分と(c)成分および(d)成分から成る
組成物を、水または有機溶剤あるいは水と有機溶剤との
混合溶剤に溶解・分散した後、その中に界面活性剤を加
える方法を採ることができる。また、(a)〜(d)成
分と共に界面活性剤を加えてもよい。
【0037】このとき用いる溶剤としては、水、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアル
コール系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカルビ
トール、ブチルカルビトールなどのアルコールエーテル
系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミドなどのアミド系溶剤などが挙げられ
る。これらの中で、アルコール系溶剤、アルコールエー
テル系溶剤およびこれらの混合溶剤が特に好適してい
る。
【0038】本発明の光硬化型防曇剤組成物において
は、必要に応じて紫外線吸収剤、硬化触媒、酸化防止剤
などの各種添加剤を配合することができる。
【0039】紫外線吸収剤としては、市販のベンゾトリ
アゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線
吸収剤、ヒンダートアミン系紫外線吸収剤などが挙げら
れる。また光重合促進剤としては、N−メチルジエタノ
ールアミン、4,4−ジメチルアミノベンゾフェノン、
4−ジメチルアミノイソベンゾエート、4−ジメチルア
ミノエチルベンゾエートなどの2,4−ジエチルチオキ
サントンなどが挙げられる。
【0040】これらの各添加剤は、本発明の光硬化型防
曇剤組成物100重量部に対して、0.1〜50重量部
の割合で配合することができる。
【0041】次に、本発明の光硬化型防曇剤組成物を用
いて防曇加工を行い、防曇性被覆物品を製造する方法に
ついて説明する。すなわち、本発明の防曇性被覆物品の
製造方法では、防曇剤組成物を基材に公知の手段により
塗工した後、紫外線などの活性光線を照射して塗布膜を
硬化させる。
【0042】ここで基材としては、アクリル樹脂、ポリ
カーボネートなどのプラスチックあるいは無機ガラスか
ら成る所定形状(例えば板状やレンズ状)の成形体が挙
げられる。特に車両灯具の防曇加工では、ポリカーボネ
ート、ポリメタクリル酸メチルなどのプラスチック製レ
ンズの内部表面に、通常の塗工手段で防曇剤組成物を塗
工した後、紫外線を照射することによって硬化塗膜を形
成する。
【0043】紫外線の照射手段としては、高圧水銀灯を
使用することができる。照射条件は、例えば出力80〜16
0W/cm、照度100〜150mW/cm2(波長350nm)、積算光量50
〜200mJ/cm2(波長350nm)とすることが望ましい。
【0044】なお、前記した基材には、さらに密着性を
向上させる目的で前処理を施すことができる。前処理と
しては、コロナ放電処理、グロー放電処理、紫外線、電
子線、放射線などの電離性活性線による処理;粗面化処
理;化学薬品処理;プライマー処理などが挙げられる。
【0045】塗工環境は特に限定されない。すなわち、
従来の防曇コート剤は相対湿度60%(R.H.)を越
える環境で塗工した場合、硬化後に塗膜が白化して外観
が低下するおそれがあるが、本発明の防曇剤組成物に関
しては塗工の際の湿度管理は不要である。
【0046】塗工手段としては、通常の塗料塗布の手段
であるロールコート法、スプレーコート法、浸漬法、刷
毛塗り法、スピンコート法、フローコート法などを適用
することができる。
【0047】本発明の防曇剤組成物においては、プライ
マーが不要で1液での構成が可能であるうえに、低エネ
ルギーの光照射により防曇性の高い硬化被膜が形成され
る。また、ウレタンアクリレートが含有されており、被
膜に強靭性が付与され収縮しにくいため、添加成分が抜
けにくく、その結果防曇性が向上している。さらに、後
硬化により経時的に被膜が収縮して防曇性が低下するこ
とがないので、高温環境下並びに湿度条件下での防曇持
続性に優れ、防曇性劣化が生じない。またさらに、硬度
が保持されながら防曇性が確保され、特にポリカーボネ
ートに対する密着性に優れた被膜が得られる。
【0048】そして、本発明の防曇剤組成物により防曇
性を付与された物品であるプラスチック製レンズを組込
んだ車両灯具は、実使用環境下において、塗膜の外観と
密着性はもちろんのこと、防曇性および塗膜強度が極め
て長期に亘って維持されるものとなる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、部数表示はいずれも重量部を示す。
【0050】実施例1 まず、以下に示すようにして、防曇剤組成物(塗布溶
液)を調製した。すなわち、アクリルアミド6.0部、
メタノール3.3部、UF8001(共栄社化学(株)製ウレタ
ンアクリレートの商品名)7.3部、ライトアクリレー
ト9EG-A(共栄社化学(株)製ポリエチレングリコールジア
クリレートの商品名)19.0部、KS-HDDA(日本化薬
(株)製ヘキサンジオールジアクリレートの商品名)15
部、光重合触媒であるイルガキュア907(チバスペシャリ
ティケミカルズ社商品名)3.0部およびポリエーテル
変性シリコーンオイルであるTSF4440(GE東芝シリコー
ン(株)商品名)1.7部を混合し、均一な溶液とした
後、プロピレングリコールモノメチルエーテルにより5
0%に希釈し、塗布溶液とした。
【0051】次いで、得られた塗布溶液を、25℃、相
対湿度50%の条件でフローコートによりポリカーボネ
ート板の上に塗布し、高圧水銀灯(USHIO電気(株)社
製)により、出力160W、照度100mW/ cm2(350nm)、積算
光量150mJ/ cm2、照射距離95mmの条件で紫外線を照射し
て、塗膜を硬化させた。こうして、防曇剤被覆物品を得
た。なお、紫外線の積算光量は、オーク製作所製のUV-1
0により測定した。
【0052】実施例2 実施例1と同様にして防曇剤組成物(塗布溶液)を調製
した。次いで、この塗布溶液を、塗布環境を25℃×7
0%R.H.とした以外は実施例1と同様にして、ポリ
カーボネート板上に塗布し、紫外線を照射して塗膜を硬
化させた。こうして防曇剤被覆物品を得た。
【0053】実施例3 実施例1と同様にして防曇剤組成物(塗布溶液)を調製
した。次いで、この塗布溶液を、塗布方法をスプレーコ
ートとした以外は実施例1と同様にしてポリカーボネー
ト板上に塗布し、紫外線を照射して塗膜を硬化させ、防
曇剤被覆物品を得た。
【0054】実施例4 以下に示すようにして、防曇剤組成物(塗布溶液)を調
製した。すなわち、アクリルアミド6.0部、メタノー
ル3.3部、UX4101(日本化薬(株)製ウレタンアクリレ
ートの商品名)7.3部、ライトアクリレート9EG-A1
9.0部、KS-HDDA15部、光重合触媒であるイルガキ
ュア907 3.0部およびポリエーテル変性シリコーンオ
イルであるTSF4440 1.7部を混合し、均一な溶液とし
た後、プロピレングリコールモノメチルエーテルにより
50%に希釈し、塗布溶液とした。
【0055】次いで、得られた塗布溶液を、25℃、相
対湿度50%の条件でフローコートによりポリカーボネ
ート板の上に塗布し、高圧水銀灯(USHIO電気(株)社
製)により、出力160W、照度100mW/cm2(350nm)、積算光
量150mJ/cm2、照射距離95mmの条件で紫外線を照射し
て、塗膜を硬化させた。こうして、防曇剤被覆物品を得
た。
【0056】実施例5 実施例4と同様にして防曇剤組成物(塗布溶液)を調製
した。次いで、この塗布溶液を、塗布環境を25℃×7
0%R.H.とした以外は実施例4と同様にして、ポリ
カーボネート板上に塗布し、紫外線を照射して塗膜を硬
化させた。こうして防曇剤被覆物品を得た。
【0057】実施例6 実施例4と同様にして防曇剤組成物(塗布溶液)を調製
した。次いで、この塗布溶液を、塗布方法をスプレーコ
ートとした以外は実施例4と同様にして、ポリカーボネ
ート板上に塗布し紫外線を照射して塗膜を硬化させ、防
曇剤被覆物品を得た。
【0058】実施例7 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例1と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0059】実施例8 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例2と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0060】実施例9 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例3と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0061】実施例10 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例4と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0062】実施例11 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例5と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0063】実施例12 紫外線照射による塗膜の硬化条件を、出力80W、照度50m
W/ cm2(350nm)、積算光量75mJ/ cm2、照射距離95mmとし
た以外は実施例6と同様にして、防曇剤被覆物品を製造
した。
【0064】比較例1〜3、7〜9 ポリエチレングリコールジアクリレートであるライトア
クリレート9EG-Aを添加しなかったこと以外は、実施例
1〜3および実施例7〜9とそれぞれ同様にして防曇剤
被覆物品を製造した。
【0065】比較例4〜6、10〜12 ウレタンアクリレートであるUX-4101を添加しなかった
こと以外は、実施例4〜6および実施例10〜12とそ
れぞれ同様にして防曇剤被覆物品を製造した。なお、比
較例1と実施例1、比較例2と実施例2、………比較例
12と実施例12というように、比較例は同じ番号の実
施例にそれぞれ対応するものとする。
【0066】(1) 次いで、実施例1〜12およ
び比較例1〜12でそれぞれ製造された防曇剤被覆物品
の防曇性塗膜について、以下に示す方法でそれぞれ物性
を評価した。
【0067】(1)硬化前外観 各環境下において塗布液を塗布した際の、養生中(10
分)での外観の変化を調べた。無色透明のものを○、白
濁したものを×で表した。
【0068】(2)硬化性 紫外線照射による硬化直後、塗膜を触指したときの塗膜
状態を調べ、タックフリーになっているものを○、触指
で傷つくものを△、べたつくものを×で表した。
【0069】(3)密着性 JIS D0202に準拠した碁盤目セロハン粘着テー
プ剥離試験を行った。すなわち、塗膜表面にカッターナ
イフで基材に達するような100個のクロスカットを作
り、セロハン粘着テープ(ニチバン株式会社製)を貼付
け、それを接着面と垂直方向に剥離し、剥がれずに残っ
たクロスカットの数を測定した。残留個数100個/100個
をaで、80〜99個/100個をbで、80個未満/100
個をcでそれぞれ表した。
【0070】(4)塗膜強度 各環境下に放置した塗膜の外観変化を、目視により判定
した。そして、外観変化のないものを○、外観に変化の
見られたものを×とした。
【0071】(5)呼気テスト 各環境下に放置された塗膜を25℃の恒温室内に置き、
塗膜に息を吹きかけ、曇りの状態を目視によって判定し
た。塗膜が全く曇らないものを◎、水滴が瞬時にぬれ拡
がるものを○、やや曇りが見られるものを△、全面が曇
るものを×でそれぞれ表した。
【0072】(6)40℃スチームテスト 25℃の恒温室内に置かれた塗膜を40℃の温水蒸気に
5分間晒し、曇り始めるまでの時間を測定した。そし
て、全く曇らないものを◎、水滴が瞬時にぬれ拡がるも
のを○、やや曇りが見られるものを△、全面が曇るもの
を×で表した。
【0073】(7)塗膜強度(塗膜硬度) JIS K5400に準じた鉛筆引っかき試験を行い、
引っかき傷がついた鉛筆の硬さを記入した。
【0074】なお、上記各試験に供した試験片の環境条
件(A)〜(E)は、それぞれ以下に示す通りである。 (A)初期環境 紫外線照射による硬化直後の塗膜物性 (B)耐熱性 基材がポリカーボネートの場合に、80℃で100時間
放置後の塗膜物性 (C)耐湿性 塗膜を50℃で相対湿度98%の環境下に100時間放
置後の塗膜物性 (D)耐冷熱サイクル性 塗膜を相対湿度90%下80℃で2時間、次いで−40
℃で2時間それぞれ放置する条件を1サイクルとして、
20サイクル後の塗膜物性 (E)結露試験 38℃で相対湿度90%の環境下において、塗膜の防曇
面をその反対側より5〜10℃の水道水をかけながら5
分間暴露した後の塗膜物性
【0075】評価結果を表1および表2に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【発明の効果】本発明の防曇剤組成物によれば、低エネ
ルギーの光照射により防曇性の高い硬化被膜を形成する
ことができるうえに、プライマーが不要であり1液での
構成が可能であるので、生産性が高い。また、硬化被膜
が強靭で収縮しにくいため、添加成分が抜けにくく、防
曇持続性に優れている。さらに、硬度が保持されながら
防曇性が確保され、特にポリカーボネートに対する密着
性に優れた被膜が得られる。
【0079】本発明の防曇剤組成物により防曇性を付与
された物品であるプラスチック製レンズを組込んだ車両
灯具は、実使用環境下において、塗膜の外観と密着性は
もちろんのこと、防曇性および塗膜強度が極めて長期に
亘って維持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/04 C09D 183/04 Fターム(参考) 4J027 AC03 AC06 AG01 AG23 AG24 AJ01 BA14 BA20 BA21 BA25 BA26 BA27 CA10 CA31 CB10 CC04 CC05 CD08 4J038 DG002 DL032 FA091 FA151 FA161 FA281 JA25 JA32 JA62 JA66 JA70 JA73 JB01 JB06 JB08 JB13 JB16 JB28 JB32 JB33 JB36 JC08 JC09 JC14 JC20 JC24 JC32 KA03 KA09 MA14 NA03 NA04 NA06 NA11 NA12 NA17 PA17 PB02 PB07 PC03 PC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式化1で表されるアミド結合
    を有するアクリル系単量体と、(b)平均分子量2,000
    〜20,000のウレタン重合体と、(c)ポリアルキレング
    リコールアクリレートと、(d)アルキルポリオールポ
    リアクリレートおよび(e)光硬化触媒を含有すること
    を特徴とする光硬化型防曇剤組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは水素原
    子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
    基、またはジメチルアミノプロピル基、Rは水素原
    子、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル
    基、またはジメチルアミノプロピル基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記(a)成分のアミド結合を有するア
    クリル系単量体100重量部に対して、(b)成分のウ
    レタン重合体10〜100重量部と、(c)成分のポリ
    エチレングリコールアクリレート5〜400重量部と、
    (d)成分のアルキルジオールジアクリレート10〜2
    00重量部をそれぞれ配合し、かつ(e)光硬化触媒
    を、前記(a)成分と(b)成分と(c)成分および
    (d)成分の合計100重量部(固形分)に対して、
    0.1〜10重量部の割合で含有することを特徴とする
    請求項1記載の光硬化型防曇剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記(b)成分が、平均分子量が2,000
    〜10,000のポリウレタンアクリレートであることを特徴
    とする請求項1または2記載の光硬化型防曇剤組成物。
  4. 【請求項4】 さらに界面活性剤を含有してなり、この
    界面活性剤の含有量が、前記(a)成分と(b)成分と
    (c)成分および(d)成分の合計100重量部(固形
    分)に対して、0.1〜20重量部であることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項記載の光硬化型防曇
    剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記界面活性剤が、ポリエーテル変性シ
    リコーンオイルであることを特徴とする請求項4記載の
    光硬化型防曇剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の光
    硬化型防曇剤組成物を基材に塗工する工程と、前記塗工
    された防曇剤組成物に光を照射し、前記基材の表面に防
    曇性塗膜を形成する工程とを備えたことを特徴とする防
    曇性被覆物品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記光照射工程で、出力80〜160W/cm、
    照度10〜150mW/cm2、積算光量50〜200mJ/cm2の条件で紫
    外線を照射することを特徴とする請求項6記載の防曇性
    被覆物品の製造方法。
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