JP6378619B2 - 管路補修方法 - Google Patents
管路補修方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6378619B2 JP6378619B2 JP2014241036A JP2014241036A JP6378619B2 JP 6378619 B2 JP6378619 B2 JP 6378619B2 JP 2014241036 A JP2014241036 A JP 2014241036A JP 2014241036 A JP2014241036 A JP 2014241036A JP 6378619 B2 JP6378619 B2 JP 6378619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- repair material
- work floor
- repair
- pipeline
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sewage (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
前記管路内に、内部の水に浮く水上作業床を設置する、作業床設置工程と、前記水上作業床の上で、前記管路の底部を補修するための第1補修材を組み立てる、第1補修材組立工程と、組み立てた前記第1補修材を水中に沈める、沈降工程と、前記水上作業床の上で、前記管路の前記底部よりも上側の部分を補修するための第2補修材を組み立てて前記第1補修材に連結する、第2補修材組立工程と、を含むことを特徴とするものである。
前記第1補修材組立工程後に、前記一部区間の前記第1補修材を前記管路に一時的に連結して前記第1補修材を保持する、補修材保持工程と、前記補修材保持工程後に、前記水上作業床を前記管路の長さ方向に移動させる作業床移動工程と、をさらに含み、
前記第1補修材組立工程、前記補修材保持工程、及び、前記作業床移動工程を繰り返し行うことにより、前記水上作業床を移動させつつ、前記管路の複数の区間について前記第1補修材を順に組み立てることを特徴とするものである。
前記第1補修材と前記第2補修材を連結して前記管路の内面に設置した後に、前記第1補修材及び前記第2補修材と前記管路の内面の間の隙間に、硬化性充填材を充填する充填工程をさらに含むことを特徴とするものである。
図2は、図1に示される補修材1の一部拡大図である。図3は、図2のIII-III線断面図である。図2,図3に示すように、筒状の補修材1は、複数の補強リング2と、複数の嵌合部材3と、複数の被覆部材4とを含む。
次に、水が流れる大口径の管路P内に、上記の補修材1を設置する方法について、図4〜図11を参照して説明する。尚、本実施形態において、管路P内の水Wは、図4の右側から左側に向けて一方向に流れているとする。また、管路P内の水深は、その口径にもよるが、例えば、50cm以上であり、普通に作業員が管路内に入れば、作業員の膝よりも上まで水に浸かってしまうぐらいの深さである。そこで、本実施形態では、管路P内で作業員が水に浸からず作業できるように、管路P内の水Wに浮かぶ水上作業床10を設置し、この水上作業床10の上で補修材1の組立などの作業を行う。
まず、管路P内に、水に浮く水上作業床10を設置する。図4は、作業床設置工程を示す図である。図4に示すように、左側のマンホールM2から管路P内に水上作業床10を引き込み、管路Pの補修区間のうちの左端の区間において、水に浮かべて設置する。また、この水上作業床10にワイヤ11(牽引索)を接続するとともに、ワイヤ11を巻き取るウインチ12を、右側のマンホールM1付近に設置する。さらに、左側のマンホールM1から補修材1を設置するための資材等を搬入し、水上作業床10に載せる。このとき、補修作業を行う作業員も、資材と一緒に水上作業床10に乗る。
次に、水上作業床10の上で補修材1を組み立てるのであるが、まずは、管路Pに設置される筒状の補修材1のうち、管路Pの底部に設置される部分(以下、下部補修材1Aという)を組み立てる。尚、下部補修材1Aが、本発明における「第1補修材」に相当する。図5は、下部補修材組立工程を示す図である。図6は、水上作業床10の上で組み立てられた下部補修材1Aの斜視図である。尚、水上作業床10の長さはせいぜい4mであり、この水上作業床10の上で、管路Pの補修区間に設置する下部補修材1Aを全て組み立てることは難しい。そこで、本実施形態では、まず、水上作業床10の上で、管路Pの一部区間(補修区間の左端の区間)について下部補修材1Aを組み立て、その後、水上作業床10を右側に移動させながら、他の区間の下部補修材1Aも順に組み立てていく。
補修区間の一部区間について下部補修材1Aを水上作業床10の上で組み立てたら、次に、隣の区間の下部補修材1Aを組み立てるために、水上作業床10を移動させる必要がある。そこで、組み立てが終わった下部補修材1Aを管路Pに一時的に連結して保持する。具体的には、図6に示すように、管路Pの天井部に複数のアンカー13を打ち込み、各アンカー13にチェーンブロック14(本発明の吊り下げ具)を取り付ける。そして、複数のチェーンブロック14によって、管路Pの天井部から下部補修材1Aを吊り下げて保持する。これにより、水上作業床10を移動させても、組み立てた下部補修材1Aが落下しないように確実に保持できる。
図7は、作業床移動工程を示す図である。組み立てた下部補修材1Aを管路Pに連結したら、図7(a)に示すように、ウインチ12でワイヤ11を巻き取ることにより、水上作業床10を右側に移動させる。尚、ここでは、管路P内の水の流れの上流側(図中右側)から水上作業床10をワイヤ11で引っ張って、流れに逆らうように、水上作業床10を上流側に移動させる。このように、上流側から水上作業床10をワイヤ11で引っ張ることで、水上作業床10が水に流されにくくなり、水上作業床10の位置が安定する。
補修区間の全域について下部補修材1Aの組立及び連結が終わったら、これらの下部補修材1A(複数区間の下部補修材1Aの連結体)を水中に沈める。図8は、沈降工程を示す図である。図8に示すように、まず、作業の邪魔にならないよう、水上作業床10を、右側のマンホールM1に一時的に退避させる。次に、下部補修材1Aを吊り下げている複数のチェーンブロック14を操作して、下部補修材1Aを下降させ、補修区間全域の下部補修材1Aを一度に水中に沈める。また、本実施形態では、この沈降工程において、下部補修材1Aを管路Pの底部に当たるまで沈める。ここで、先の下部補修材組立工程で、下部補修材1Aを、一定以上の大きさに組み立てているため、下部補修材1Aは完全に水没するのではなく、その一部が水面上に出た状態となる。
下部補修材1Aを水中に沈めたら、次に、管路Pの底部よりも上側の部分に設置される部分(以下、上部補修材1Bという)の組立を行う。尚、上部補修材1Bが、本発明における「第2補修材」に相当する。
次に、補修材1と管路Pの内面との間の隙間に、モルタル等の硬化性充填材8(図2、図3参照)を充填する。図10は、充填工程を示す図である。図10に示すように、まず、補修材1の両端部に、環状の妻型枠15をそれぞれ設置する。また、マンホールM1付近に充填ポンプ16を設置し、この充填ポンプ16をホース17で妻型枠15に接続する。そして、両端の妻型枠15によって塞がれた、補修材1と管路Pの内面との間の隙間に、モルタル等の硬化性充填材8を充填ポンプ16によって充填する。充填後、この状態のまましばらく放置して硬化性充填材8を硬化させることで、補修材1と管路Pとを一体化する。尚、管路Pと補修材1の間には水が入り込んでいるが、モルタル等の充填材8の充填時に、上記の水を充填材8で置換することにより水を排出できる。あるいは、管路Pと補修材1との間の水を、充填材8の注入前に、予め排出してもよい。
管路P内に、その内部の水に浮く水上作業床10を設置してから、この水上作業床10の上で下部補修材1Aを組み立てる。組み立てた下部補修材1Aは、水上作業床10から水中に沈める。その後、同じく水上作業床10の上で、上部補修材1Bを組み立てて下部補修材1Aに連結する。そのため、作業者は、管路Pの内面に設置する補修材1(下部補修材1Aと上部補修材1B)を、水に浮いた水上作業床10の上で組み立てることになるため、水に浸かりながら作業を行う必要がない。また、補修材1A,1Bの組立を行うための水上作業床10は、管路P内に引き入れて水に浮かべるだけで設置できることから、その設置作業、及び、撤去作業は非常に簡単であり、短い時間で完了できる。
1A 下部補修材
1B 上部補修材
2 補強リング
4 被覆部材
5 補強部材
7 補強構造体
7A 下部補強構造体
7B 上部補強構造体
8 硬化性充填材
10 水上作業床
14 チェーンブロック
P 管路
Claims (7)
- 内部に水が存在する管路の内面に沿って補修材を設置することにより、前記管路を補修する方法であって、
前記管路内に、内部の水に浮く水上作業床を設置する、作業床設置工程と、
前記水上作業床の上で、前記管路の底部を補修するための第1補修材を組み立てる、第1補修材組立工程と、
組み立てた前記第1補修材を水中に沈める、沈降工程と、
前記水上作業床の上で、前記管路の前記底部よりも上側の部分を補修するための第2補修材を組み立てて前記第1補修材に連結する、第2補修材組立工程と、
を含むことを特徴とする管路補修方法。 - 前記沈降工程では、前記第1補修材を前記管路の底部まで沈め、
その前の前記第1補修材組立工程では、前記第1補修材を、前記沈降工程で前記管路の底部まで沈めたときにその一部が水面上に出るような大きさに組み立てることを特徴とする請求項1に記載の管路補修方法。 - 前記沈降工程において、前記第1補修材の一部が水面上に出るように前記第1補修材を沈めることを特徴とする請求項1に記載の管路補修方法。
- 前記第1補修材組立工程では、前記管路の一部区間についてのみ前記第1補修材を組み立て、
前記第1補修材組立工程後に、前記一部区間の前記第1補修材を前記管路に一時的に連結して前記第1補修材を保持する、補修材保持工程と、
前記補修材保持工程後に、前記水上作業床を前記管路の長さ方向に移動させる作業床移動工程と、をさらに含み、
前記第1補修材組立工程、前記補修材保持工程、及び、前記作業床移動工程を繰り返し行うことにより、前記水上作業床を移動させつつ、前記管路の複数の区間について前記第1補修材を順に組み立てることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の管路補修方法。 - 前記補修材保持工程では、前記管路の天井部に吊り下げ具を設置し、前記吊り下げ具で前記第1補修材を吊り下げることによって、前記第1補修材を保持することを特徴とする請求項4に記載の管路補修方法。
- 前記管路内の水は、前記管路の長さ方向に沿って一方向に流れており、
前記作業床移動工程において、前記水上作業床に牽引索を接続し、前記牽引索により前記水の流れ方向上流側から前記水上作業床を引っ張ることで、前記水上作業床を前記流れ方向上流側に移動させることを特徴とする請求項4又は5に記載の管路補修方法。 - 前記第1補修材組立工程では、管路の長さ方向に並ぶ複数の第1補強部材を互いに連結して第1補強構造体を組み立て、この第1補強構造体の内側に第1被覆部材を取り付けることによって、前記第1補修材を形成し、
前記第2補修材組立工程では、管路の長さ方向に並ぶ複数の第2補強部材を互いに連結して第2補強構造体を組み立て、この第2補強構造体の内側に第2被覆部材を取り付けることによって、前記第2補修材を形成し、
前記第1補修材と前記第2補修材を連結して前記管路の内面に設置した後に、前記第1補修材及び前記第2補修材と前記管路の内面の間の隙間に、硬化性充填材を充填する充填工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の管路補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014241036A JP6378619B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 管路補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014241036A JP6378619B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 管路補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016102549A JP2016102549A (ja) | 2016-06-02 |
JP6378619B2 true JP6378619B2 (ja) | 2018-08-22 |
Family
ID=56089263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014241036A Active JP6378619B2 (ja) | 2014-11-28 | 2014-11-28 | 管路補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6378619B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4995761A (en) * | 1989-08-23 | 1991-02-26 | Barton Kenneth S | Method and apparatus for repairing ruptures in underground conduits |
JP3764531B2 (ja) * | 1996-08-09 | 2006-04-12 | 株式会社間組 | 管路補修工法 |
JP2002221293A (ja) * | 2001-01-25 | 2002-08-09 | Kajima Corp | 既設管きょの内面補修に使用するセグメントのリング組立兼搬送設備およびセグメントリング組立搬送方法 |
JP3987369B2 (ja) * | 2002-04-11 | 2007-10-10 | 鹿島建設株式会社 | 既設管きょの更生管の敷設工法および敷設装置 |
JP5770562B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-08-26 | 積水化学工業株式会社 | 既設管の更生方法、浮体固定治具、管体運搬用キット、及び管体構造 |
-
2014
- 2014-11-28 JP JP2014241036A patent/JP6378619B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016102549A (ja) | 2016-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6067834B2 (ja) | 下水道マンホールを修復するためのシステム | |
JP6273328B1 (ja) | 橋脚補修・補強工事に用いる仮締切り構造体の設置工法 | |
JP6378619B2 (ja) | 管路補修方法 | |
JP6314547B2 (ja) | 杭式構造物の改修構造および改修工法 | |
JP2017155478A (ja) | アジャスタブル腹起しを用いた土留め先行工法 | |
JP5087154B2 (ja) | 水域構造物の足場構築工法及び足場構造 | |
KR100751969B1 (ko) | 현장제관 관로 설치공법 | |
AU2014259119B2 (en) | A method of installing pin piles into a seabed | |
JP2012031691A (ja) | マンホール部の既設配管と新規配管の接続方法 | |
RU152410U1 (ru) | Облицованный канализационный колодец | |
KR101527431B1 (ko) | 선행 굴착 다중그라우트 블럭 앵커 및 그 시공방법 | |
JP6018963B2 (ja) | 勾配補正管路の構築方法およびこれに用いられる支持具 | |
RU2620479C1 (ru) | Способ бестраншейного восстановления внутренней поверхности водопропускной системы | |
KR101154623B1 (ko) | 수중 교각 시공장치 및 이를 이용한 교각 시공방법 | |
RU2630629C2 (ru) | Способ ремонта тоннельных коллекторов и подземных трубопроводов | |
JP3889301B2 (ja) | 管の敷設装置、敷設システムおよび敷設工法 | |
CN204153316U (zh) | 一种管道安装装置 | |
US20230279630A1 (en) | Grout applicator | |
KR101066023B1 (ko) | 수중 교각 시공장치 및 이를 이용한 교각 시공방법 | |
JP6908167B1 (ja) | 水底敷設管の更新方法及び装置 | |
JP5918029B2 (ja) | 既設管の更生工法 | |
KR20160053765A (ko) | 단면 분할 시공형 중·대구경 관로 비굴착 내면 보수공법 | |
JP6353332B2 (ja) | 螺旋案内路付き縦管の施工方法 | |
JP6230296B2 (ja) | 下水管の更生工法 | |
JP6444595B2 (ja) | 土留壁、及び土留壁の施工方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180703 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180727 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6378619 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |