JP6376890B2 - デシカントブロック装置およびデシカント空気調和機 - Google Patents

デシカントブロック装置およびデシカント空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、デシカントブロック装置およびデシカント空気調和機に関し、デシカントブロックおよび還気の効率的な使用に係るものである。
この種の技術では、デシカントブロックや全熱交換器がビルや住宅等における還気と外気の換気に使用されており、換気によって失われる空調エネルギーの全熱である顕熱(温度)と潜熱(湿度)を還気と外気との間で交換回収している。
例えば、特許文献1においては、外気が全熱交換器を通過した後にデシカントロータを通過して給気され、還気がデシカントロータを通過した後に全熱交換器を通過して排気される。そして、全熱交換器において外気と還気との間で全熱交換が行われ、デシカントロータでは外気に接触する一側で湿気の吸着もしくは収着により外気が除湿され、還気に接触する他側で湿気の脱着により還気が加湿される。
静止型のデシカントブロックへ通気する外気と還気の切り替え手段には、例えば特許文献2に記載するものがある。特許文献2においては、デシカントブロックが外気経路に接続する収着状態とデシカントブロックが還気経路に接続する再生状態とを切り替える収脱切替部を備えており、収脱切替部は扉体がスライドすることでデシカントブロックへ流入する外気と還気を切り換えている。
あるいは、特許文献3では、除加湿素子(デシカントブロック)が複数の通気路を有しており、通気路は通過空気の流れが除加湿素子の回転軸に対して垂直方向に形成されている。この除加湿素子を回転軸廻りに90°だけ間欠的に回転または往復させることで通気路が処理側となる状態と再生側となる状態を切り替えている。
特許4475823 特開2013−155941 特許3860374
上記した特許文献1の構成のように、デシカント部として円筒形状のデシカントロータを使用する場合には、デシカントロータが真円形であるために、矩形断面の通気路を有する空気調和機では、有効な流路面積が減少し、通気路に無駄な部位が生じる。
さらに、特許文献1では、還気がデシカントロータを再生した後に、デシカントロータから脱着させた湿気を含んで高湿度な状態で全熱交換器に流入し、この高湿度な還気と外気とで全熱交換を行う。このため、還気と外気の湿度差が小さくなり、全熱交換器における潜熱交換量が少なくなる問題があった。
特許文献2の構成のように、静止型のデシカントブロックを使用する場合には、流路を切り替えるための手段として流路ごとにダンパを必要とし、複数のダンパと各ダンパを開閉駆動する複数の駆動装置(ダンパモータ)とを必要とし、全体として装置が複雑化する問題があった。
特許文献3では、デシカントブロックの通気路を切り替える際に、夏季において、デシカントブロックの処理側(外気側)に接続した通気路の上流側開口が切替操作後においても再生側(還気側)に接続する上流側開口となる。このため、デシカントブロックの通気路において外気および還気が同じ通気方向に並流状に流れる。
処理側に接続した通気路では、外気から吸着もしくは収着する湿気の吸湿量が通気路の上流側において多くなり、通気路の下流側において少なくなる。この通気路に還気を外気と並流状に流すと、再生用空気である還気は湿気の吸湿量が多い側から湿気の吸湿量が少ない側へ流れ、通気路の入口側において多量の湿気を吸収した還気が通気路の出口側において吸湿量の少ない部位に接触する。
一般的に、還気が湿気を吸収する能力は外気と還気の湿度差が小さくなるほどに低下し、デシカントブロックから湿気を脱着させる操作はデシカントブロックの湿度と還気の湿度との湿度差が小さくなるほどに困難性が増す。
このため、デシカントブロックの通気路において外気および還気を同方向に並流状に通気する構成は、デシカントブロックの再生効率が低下する構造的要因を含むことになる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、デシカントブロックの再生効率を高めることができるデシカントブロック装置、および複雑な構造を伴うことなく、全熱交換器における潜熱交換量を高めることができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のデシカントブロック装置は、空気調和機内で除湿対象空気経路と再生用空気経路との間に介在し、除湿対象空気経路と再生用空気経路の流路方向と直交する方向の軸心廻りに回転自在に設けた複数のデシカント部を有し、複数のデシカント部は、前記軸心廻りの回転操作によって一体的に変転する断面正四角形の柱体状をなし、通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転し、少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となることを特徴とする。
本発明のデシカント空気調和機は、室内へ外気を給気し、夏季において除湿対象空気経路となり、冬季に再生用空気経路となる外気経路と、室内からの還気を排気し、夏季において再生用空気経路となり、冬季に除湿対象空気経路となる還気経路と、外気経路と還気経路に連通するデシカントブロック装置を備え、デシカントブロック装置は、外気経路と還気経路との間に介在し、外気経路と還気経路の流路方向と直交する方向の軸心廻りに回転自在に設けた複数のデシカント部を有し、複数のデシカント部は、前記軸心廻りの回転操作によって一体的に変転する断面正四角形の柱体状をなし、通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転し、少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となることを特徴とする。
本発明のデシカント空気調和機は、室内へ外気を給気し、夏季において除湿対象空気経路となり、冬季に再生用空気経路となる外気経路と、室内からの還気を排気し、夏季において再生用空気経路となり、冬季に除湿対象空気経路となる還気経路と、外気経路と還気経路に連通するデシカントブロック装置と全熱交換器を備え、
デシカントブロック装置は、外気経路と還気経路との間に介在し、かつ軸心廻りの回転操作によって通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転する複数のデシカント部を有し、
複数のデシカント部は、少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となり、
全熱交換器は、外気経路と還気経路の双方の経路においてデシカントブロック装置の上流側に位置し、デシカントブロック装置を未通過の外気と還気が全熱交換し、
外気経路および還気経路は、全熱交換器を迂回するバイパス部を有することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、除湿対象空気がデシカント部の通気路を通過することで、通気路では上流側の吸湿度が下流側の吸湿度に比べて高くなる。このため、デシカントブロック装置のデシカント部は、軸心廻りに回転して通気路の両側の開口が上流側と下流側に入れ替わり、通気路が除湿対象空気経路と再生用空気経路に対してそれぞれ異なる側の開口で連通する。
この状態で、再生用空気、つまり夏季には還気、冬季には外気が通気路を除湿対象空気に対して向流方向に流れるので、再生用空気は、湿度がまだ低くて湿気の吸収能力が高い状態で、通気路の吸湿度が低い上流側の部位を流れ、その後、通気路の湿度が高い下流側へ流れて行くにつれて湿度が高まる。よって、デシカント部は軸心廻りの回転により通気路に外気と還気が向流状に流れるので、デシカント部の再生効率が高まる。
デシカント空気調和機は、全熱交換器が外気経路と還気経路の双方においてデシカントブロック装置の上流側に位置し、外気はデシカントブロック装置を未通過の還気と全熱交換器において全熱交換するので、外気と還気の湿度差が大きくなり、潜熱交換量が多くなる。
静止型全熱交換器と回転により通気路を外気と還気が向流状に流れるデシカントブロック装置とを備えることにより、外気経路および還気経路の流路形状に制限がなく、コンパクトな空気調和機を実現できる。
本発明の実施の形態におけるデシカント空気調和機の構成を示す模式図 同実施の形態における全熱交換器を示す斜視図 同実施の形態におけるデシカントブロック装置の第1姿勢状態を示す斜視図 同実施の形態におけるデシカントブロック装置の第2姿勢状態を示す斜視図 同実施の形態におけるデシカント空気調和機の構成を示す斜視図 図5のZ方向から視た空気の流れを示す模式図 図5のY方向から見た空気の流れを示す模式図 同実施の形態におけるデシカントブロック装置のシール構造を示す斜視図 図8のa部拡大図 本発明の他の実施の形態におけるデシカントブロック装置を示す模式図 本発明の他の実施の形態におけるデシカントブロック装置を示す斜視図 同デシカントブロック装置の正面図 図12のA−A矢視断面図 図13のa部拡大図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図5において、デシカント空気調和機は、ケーシング1に、外気OAを取り込む外気口2、室内へ外気OAを給気SAとして供給する給気口3、還気RAを取り込む還気口4、還気RAを排気EAとして排出する排気口5とを有しており、ここでは外気口2から給気口3までの通気路を外気経路6とし、還気口4から排気口5までの通気路を還気経路7として説明する。
外気経路6は、夏季に除湿対象空気経路となり、冬季に再生用空気経路(加湿対象)となる。還気経路7は、夏季に再生用空気経路となり、冬季に除湿対象空気経路となる。
ケーシング1の内部は、横閉鎖板8で上下に分離され、第1縦閉鎖板9および第2縦閉鎖板10でそれぞれ上流側と下流側に分離されている。
横閉鎖板8より上方で第1縦閉鎖板9より上流側を第1室11、横閉鎖板8より下方で第1縦閉鎖板9より上流側を第2室12、横閉鎖板8より上方で第1縦閉鎖板9と第2縦閉鎖板10の間を第3室13、横閉鎖板8より下方で第1縦閉鎖板9と第2縦閉鎖板10の間を第4室14、横閉鎖板8より上方で第2縦閉鎖板10より下流側を第5室15、横閉鎖板8より下方で第2縦閉鎖板10より下流側を第6室16とする。
外気経路6は、第1室11、第4室14、第5室15からなり、還気経路7は、第2室12、第3室13、第6室16からなる。外気経路6と還気経路7の途中には双方に連通するデシカントブロック装置17と全熱交換器18を設けている。さらに、外気経路6には、第4室14に第1冷温水コイル19を配置し、第5室15に給気ファン20およびその下流に第2冷温水コイル21を配置しており、還気経路7には、第3室13に温水コイル22を配置し、第6室16に排気ファン23を配置している。第1冷温水コイル19、温水コイル22の隔壁によって第3室13および第4室14はそれぞれ前室13a、14aおよび後室13b、14bに分かれている。この第1冷温水コイル19、第2冷温水コイル21、温水コイル22の数量や位置に制限はない。
デシカントブロック装置17は第3室13と第4室14と第5室15と第6室16との間に介在し、デシカントブロック装置17より上流側に位置する全熱交換器18は第1室11と第2室12と第3室13と第4室14との間に介在している。
図2に示すように、全熱交換器18は、外気経路6に連通する複数の流路18aからなる第1流路群181と、還気経路7に連通する複数の流路18bからなる第2流路群182を有しており、第1流路群181の流路18aと第2流路群182の流路18bとを交互に積み重ね、かつ双方の流路18a、18bを直交流状に配置した静止型全熱交換器であり、外気OAはデシカントブロック装置17を未通過の還気RAと全熱交換器18において全熱交換する。
デシカントブロック装置17は、外気経路6と還気経路7の流路方向と直交する方向の軸心廻りに回転自在に設けた複数のデシカント部17a、17bからなり、各デシカント部17a、17bは、それぞれに複数の通気路171a、171bを有するデシカントブロック172a、172bおよびデシカントブロック172a、172bを収納保持するフレーム173a、173bを備えている。本実施の形態では、二つのデシカント部17a、17bを開示して説明するが、デシカント部17a、17bには数量的な制限はない。
本実施の形態において、複数のデシカント部17a、17bは、軸心廻りの回転操作により、一体的に変転する断面正四角形の柱体状をなし、軸心と平行な4面のうちの1組の対向面A、Bのうちの一方が空気流入面をなし、他方が空気流出面をなし、他の1組の対向面C、Dが閉鎖面をなす。デシカント部17a、17bには形状的な制限はなく、種々の形状を採用できる。
デシカント部17a、17bを回転駆動する手段としては種々のものが採用でき、例えばプーリーとベルトの組み合わせ、スプロケットとチェーンの組み合わせである。回転軸の方向は水平方向にも、垂直方向にも配置することができる。
通気路171a、171bは空気流入面と空気流出面との間に形成されており、空気流入面における開口が空気流入口となり、空気流出面における開口が空気流出口となり、一方のデシカント部17aの通気路171aと他方のデシカント部17bの通気路171bは直交する方向に形成されている。
デシカント部17a、17bは、軸心廻りの回転操作によって通気路171a、171bが除湿対象空気経路、つまり夏季には外気経路6、冬季には還気経路7に連通する第1姿勢状態と、通気路171a、171bが再生空気用経路、つまり夏季には還気経路7、冬季には外気経路6に連通する第2姿勢状態とに変転する。
例えば、夏季において、一方のデシカント部17aは、第1姿勢状態にあるときに、外気経路6の上流側に向く面が空気流入面となり、外気経路6の下流側に向く面が空気流出面となり、閉鎖面が還気経路7に対向する。
そして、他方のデシカント部17bが第2姿勢状態となって、還気経路7の上流側に向く面が空気流入面となり、還気経路7の下流側に向く面が空気流出面となり、閉鎖面が外気経路6に対向する。
図8、図9に示すように、横閉鎖板8、第2縦閉鎖板10は、デシカント部17a、17bに対向する縁端部にフレキシブルなシール部材24を設けており、シール部材24はデシカント部17a、17bの角部においてフレーム173a、173bに密接し、デシカント部17a、17bと横閉鎖板8、第2縦閉鎖板10のそれぞれとの間を封止している。
以下、上記した構成における作用について説明する。
夏季モード
夏季モードでは、外気OAが除湿対象空気で外気経路6が除湿対象空気経路となり、還気RAが再生用空気で還気経路7が再生用空気経路となる。
このために、図6(a)に示すように、一方のデシカント部17aが外気経路6に接続する第1姿勢状態にあるときに、図7(a)に示すように、他のデシカント部17bが還気経路7に接続する第2姿勢状態となる。
この状態で、全熱交換器18には、外気経路6に連通する第1流路群181の複数の流路18aに外気OAが流入し、還気経路7に連通する第2流路群182の複数の流路18bに還気RAが流入し、外気OAと還気RAが全熱交換器18において全熱交換する。このとき、還気RAはデシカントブロック装置17を通過する前の状態にあり、その湿度が低い状態にあり、外気OAと還気RAの湿度差が大きく、潜熱交換量が大きくなる。
全熱交換器18を通過した外気OAは、夏季に冷水コイルとなる第1冷温水コイル19で予冷されて後に、図6(a)に示すように、一方のデシカント部17aに流入して吸着もしくは収着により除湿される。その後、外気OAは給気ファン20を通って、夏季に冷水コイルとなる第2冷温水コイル21で設定温度に調整されて給気される。
一方、全熱交換器18を通過した還気RAは、温水コイル22で予熱されて後に、図7(a)に示すように、他方のデシカント部17bに流入し、吸収により湿気を脱離させてデシカント部17bを再生し、排気ファン23により排気される。
所定時間の経過後、あるいは適当時に、図6(b)、図7(b)に示すように、デシカントブロック装置17のデシカント部17a、17bを回転させ、一方のデシカント部17aを第1姿勢状態から第2姿勢状態へ変転させ、他方のデシカント部17bを第2姿勢状態から第1姿勢状態へ変転させる。
除湿に使用した一方のデシカント部17aが第1姿勢状態から第2姿勢状態へ変転するのに際し、図6(a)に示すように、第1姿勢状態で外気経路6に接続した通気路171aの空気流入口をなす上流側開口(B)が、図6(c)に示すように、還気経路7に接続する第2姿勢状態で通気路171aの空気流出口をなす下流側開口(B)となる。
このように、デシカントブロック装置17のデシカント部17a、17bが、軸心廻りに回転して通気路171a、171bの上流側の開口が下流側へ変転し、通気路171a、171bが除湿対象空気経路の外気経路6と再生用空気経路の還気経路7に対してそれぞれ異なる側の開口で連通する。このため、一方のデシカント部17aの通気路171aは、外気が流れる間に吸湿度の高くなった部位が上流側から下流側に変転し、吸湿度の低い部位が下流側から上流側へ変転する。
この状態で、図6(c)に示すように、再生用空気の還気RAが通気路171aを上流側開口(A)から下流側開口(B)に向けて、除湿対象空気である外気OAの流れに対して向流方向に流れるので、再生用空気は、湿度がまだ低くて湿気の吸収能力が高い状態で、通気路171aの吸湿度が低い上流側の部位を流れ、その後、通気路171aの吸湿度が高い下流側へ流れて行くのにつれて湿度が高まり、通気路171aが再生される。よって、デシカント部17aは軸心廻りの回転により通気路171aに外気OAと還気RAが向流状に流れることで、デシカント部17aの再生効率が高まる。
さらに、デシカント部17a、17bの空気流入面が空気流出面に切り替わるので、空気流入面に付着した埃や異物が、回転操作の都度に排気側へ排出され、通気抵抗の増加を抑制でき、給気ファン20および排気ファン23の動力を抑制できる。
冬季モード
冬季には、還気RAが除湿対象空気で還気経路7が除湿対象空気経路となり、外気OAが再生用空気で外気経路6が再生用空気経路(加湿対象)となり、上述した操作と同様の操作において、還気RAから除湿した湿気を外気OAに与えて加湿し、調整後の外気OAを給気する。
この場合にも、デシカントブロック装置17のデシカント部17a、17bが、軸心廻りに回転して通気路171a、171bの上流側の開口が下流側へ変転し、通気路171a、171bが除湿対象空気経路の還気経路7と再生用空気経路の外気経路6に対してそれぞれ異なる側の開口で連通する。このため、一方のデシカント部17aの通気路171aは、還気が流れる間に吸湿度の高くなった部位が上流側から下流側に変転し、吸湿度の低い部位が下流側から上流側へ変転する。
そして、再生用空気の外気OAは、通気路171aを除湿対象空気である還気RAの流れに対して向流方向に流れ、湿度がまだ低くて湿気の吸収能力が高い状態で、通気路171aの吸湿度が低い上流側の部位を流れ、その後、通気路171aの吸湿度が高い下流側へ流れて行くのにつれて湿度が高まり、通気路171aが再生される。よって、デシカント部17aは軸心廻りの回転により通気路171aに外気OAと還気RAが向流状に流れることで、デシカント部17aの再生効率が高まり、冬季における外気OAの加湿効率が高まる。
このように、本発明に係るデシカントブロック装置17と静止型の全熱交換器18を組み合わせ、デシカントブロック装置17における外気と還気の向流状の通気を行い、かつ全熱交換器18において外気とデシカントブロック装置17を未通過の還気との全熱交換を行うことで、デシカント部の再生効率を高めることができるとともに、複雑な構造を伴うことなく、全熱交換器における全熱交換率を高めることができる空気調和機を実現できる。
デシカントブロック装置17における流路の切り替えをデシカントブロック装置17の回転により行うことで、従来の切替装置に比べて部品点数および可動箇所の削減により、装置全体の耐久性やメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の他の実施の形態
図10に示すように、第1室11と第4室14の間に外気経路6のバイパス路6aおよびダンパ装置6bを設け、第2室12と第3室13の間に還気経路7のバイパス路7aおよびダンパ装置7bを設けることも可能である。ダンパ装置7bの数量や位置に制限はない。本実施の形態において、先の実施の形態と同様の作用を行う部材には同符号を付してその説明を省略する。
この構成によれば、外気OAと還気RAの比エンタルピに差が少なく、換気運転において全熱交換器18が不要となる中間期には、ダンパ装置6b、7bを開放することで、外気OAおよび還気RAがそれぞれバイパス路6a、7aを通って全熱交換器18を迂回して流れる。このため、給気ファン20および排気ファン23の動力を低減できる。
図11から図14に示すように、デシカントブロック装置17は、断面正円形の円筒体をなす複数のデシカント部30a、30bで構成することもできる。ここでは、デシカント部30a、30bが軸心廻りの外周面に円周の1/4ずつに分けられた空気流入面A、空気流出面B、閉鎖面C、Dを有しており、一方のデシカント部30aの空気流入面Aと空気流出面Bの間に通気路171aを形成し、他方のデシカント部30bの空気流入面Aと空気流出面Bの間に通気路171bを形成する。
この構成においてもデシカント部30a、30bの回転により、流路の切り替えを行うことができる。そして、デシカント部30a、30bの断面形状を正円形とすることで、シール部材24が常にデシカント部30a、30bの外周面に摺接する状態を維持するので、流路切り替え時における気流のリークを抑制できる。
1 ケーシング
2 外気口
3 給気口
4 還気口
5 排気口
6 外気経路
6a バイパス路
6b ダンパ装置
7 還気経路
7a バイパス路
7b ダンパ装置
8 横閉鎖板
9 第1縦閉鎖板
10 第2縦閉鎖板
11 第1室
12 第2室
13 第3室
13a 前室
13b 後室
14 第4室
14a 前室
14b 後室
15 第5室
16 第6室
17 デシカントブロック装置
17a、17b デシカント部
18 全熱交換器
18a、18b 流路
19 第1冷温水コイル
20 給気ファン
21 第2冷温水コイル
22 温水コイル
23 排気ファン
24 シール部材
30a、30b デシカント部
171a、171b 通気路
172a、172b デシカントブロック
173a、173b フレーム
181 第1流路群
182 第2流路群
OA 外気
RA 還気
SA 給気
EA 排気

Claims (3)

  1. 空気調和機内で除湿対象空気経路と再生用空気経路との間に介在し、除湿対象空気経路と再生用空気経路の流路方向と直交する方向の軸心廻りに回転自在に設けた複数のデシカント部を有し、
    複数のデシカント部は、前記軸心廻りの回転操作によって一体的に変転する断面正四角形の柱体状をなし、通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転し、
    少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となることを特徴とするデシカントブロック装置。
  2. 室内へ外気を給気し、夏季において除湿対象空気経路となり、冬季に再生用空気経路となる外気経路と、室内からの還気を排気し、夏季において再生用空気経路となり、冬季に除湿対象空気経路となる還気経路と、外気経路と還気経路に連通するデシカントブロック装置を備え、
    デシカントブロック装置は、外気経路と還気経路との間に介在し、外気経路と還気経路の流路方向と直交する方向の軸心廻りに回転自在に設けた複数のデシカント部を有し、複数のデシカント部は、前記軸心廻りの回転操作によって一体的に変転する断面正四角形の柱体状をなし、通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転し、
    少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となることを特徴とするデシカント空気調和機。
  3. 室内へ外気を給気し、夏季において除湿対象空気経路となり、冬季に再生用空気経路となる外気経路と、室内からの還気を排気し、夏季において再生用空気経路となり、冬季に除湿対象空気経路となる還気経路と、外気経路と還気経路に連通するデシカントブロック装置と全熱交換器を備え、
    デシカントブロック装置は、外気経路と還気経路との間に介在し、かつ軸心廻りの回転操作によって通気路が除湿対象空気経路に連通する第1姿勢状態と、通気路が再生用空気経路に連通する第2姿勢状態とに変転する複数のデシカント部を有し、
    複数のデシカント部は、少なくとも1つのデシカント部が第1姿勢状態にあるときに、他の少なくとも一つのデシカント部が第2姿勢状態にあり、第1姿勢状態から第2姿勢状態への変転に際し、第1姿勢状態で除湿対象空気経路に接続した通気路の空気流入口をなす上流側開口が第2姿勢状態で通気路の空気流出口をなす下流側開口となり、
    全熱交換器は、外気経路と還気経路の双方の経路においてデシカントブロック装置の上流側に位置し、デシカントブロック装置を未通過の外気と還気が全熱交換し、
    外気経路および還気経路は、全熱交換器を迂回するバイパス部を有することを特徴とするデシカント空気調和機。
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