JP6375731B2 - ハイブリッド車両の空調制御装置及び空調制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両の空調制御装置及び空調制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、ハイブリッド車両の車室の温度と湿度の制御に関する。
走行用動力源として電動モータと内燃機関を備えるハイブリッド車両では、一般に車室の暖房を内燃機関の発熱を利用して行なっている。車室の暖房に必要な発熱量を維持するために、内燃機関を断続的に運転し、内燃機関の冷却水温を一定の温度範囲に維持している。
車室の暖房に関して、特許文献1は暖房要求に対する内燃機関の回転速度を、電動モータと内燃機関の出力割合に応じた異なる上昇率で上昇させることを提案している。特許文献1によれば、内燃機関の出力割合が低い状態で暖房要求が発せられた場合でも、冷却水温を早期に上昇させて暖房要求を満たすことができる。
特開2012−35689号公報
内燃機関の発熱を利用して車室を暖房する場合、空調装置は車外の空気を車室に循環させる外気循環モードで車室の暖房を行っている。そのため、外気温が低い冬季は内燃機関の運転停止後、車室の温度も冷却水温も短時間で低下する。こうした状況で冷却水温を所定の湿度領域に維持しようとすると、内燃機関の始動と停止を短い期間で繰り返すことになり、ドライバや同乗者が煩わしく感じることがある。また、走行用動力を電動モータの出力で賄える状態で車室の暖房のために内燃機関を運転する場合、内燃機関の余剰出力はバッテリの蓄電に用いられる。しかしながら、バッテリの蓄電量(SOC)が上限に達した後は、内燃機関の余剰出力は無駄になり、燃費悪化をもたらす要因となる。
この発明は、以上の問題を解決すべくなされたもので、ハイブリッド車両の車室暖房のための内燃機関の始動と停止の頻繁な繰り返しを抑制するとともにエネルギー効率の高い車室の暖房を実現することを目的とする。
この発明の実施形態による空調制御装置は、内燃機関と、蓄電装置と、前記蓄電装置の電力を用いて動力源として作動する一方、発電機として前記蓄電装置に充電可能な電動モータと、前記内燃機関の冷却水を用いて車室の暖房を行なう空調装置と、を備えるハイブリッド車両に適用される。空調制御装置は車室の暖房要求を検出する検出手段と、暖房要求のもとで前記内燃機関の冷却水温度が所定の暖房温度領域に維持されるよう、前記内燃機関を断続的に運転する内燃機関運転手段と、車室の湿度を推定または検出する湿度取得手段と、車室の湿度が所定の湿度領域に維持されるよう、外気を車室に取り入れる外気循環と、車室内の空気を循環させる内気循環と、を切り換える切り換え手段と、前記蓄電装置の充電電力を用いて車室の暖房を行なう電気的暖房装置と、を備えている。前記内燃機関運転手段は前記暖房要求のもとで前記内燃機関を最適燃費運転するよう構成される。調制御装置はまた、暖房要求のもとで最適燃費運転中の内燃機関の余剰出力で発電を行なって蓄電装置に蓄電する蓄電制御手段を備えている。
空調制御装置は、前記蓄電装置の充電量が下限値を上回っているかどうかを判定する充電量判定手段と、前記充電量が前記所定値を上回っている状態で前記冷却水温度が所定の暖房温度領域を下回った場合に、前記内燃機関の運転に先立って前記電気的暖房装置を起動して車室の暖房を行なう電気的暖房装置制御手段と、をさらに備えている。電気的暖房装置制御手段は、電気的暖房装置による車室の暖房の結果、充電量が下限値に達すると、電気的暖房装置の運転を停止するよう構成される。電気的暖房装置制御手段は、暖房要求から空調装置の車室への吹き出し口の必要温度を算出し、充電装置の充電量を検出し、吹き出し口の必要温度と充電量から吹き出し口の必要温度を維持可能な維持可能時間を算出し、維持可能時間が経過した時点で充電量が下限値に達したと判定する。
外気循環は内気循環と比べて熱エネルギーをより多く消費する。したがって、暖房要求のもとで内燃機関運転手段が冷却水温を上昇させるべく内燃機関を運転中は、車室の湿度が所定の湿度領域を超えない限り、切り換え手段が内気循環を適用することで車室の温度低下を抑制することができる。その結果、暖房要求による内燃機関の運転間隔が長くなり、ハイブリッド車両の車室暖房のための内燃機関の始動と停止の頻繁な繰り返しが抑制され、暖房に要する熱エネルギーも節約できる。
この発明を適用するハイブリッド車両の概略構成図である。 この発明の実施形態によるコントローラが実行する暖房制御ルーチンを説明するフローチャートである。 コントローラが実行する空調制御ルーチンを説明するフローチャートである。 従来の車室暖房制御による冷却水温とSOCの推移を示すタイミングチャートである。 空調制御ルーチンと暖房制御ルーチンの実行結果を示すタイミングチャートである。 空調制御ルーチンと暖房制御ルーチンの別の実行結果を示すタイミングチャートである。
図面を参照してこの発明の実施形態による空調制御装置を説明する。
図1を参照すると、空調制御装置を適用するハイブリッド車両1は動力源としてエンジン2と電動モータ3を備える。エンジン2と電動モータ3の回転出力は変速機4を介して駆動輪に伝達される。エンジン2は水冷式の内燃機関で構成される。エンジン2を冷却するためにラジエータ6が設けられる。エンジン2のウォータジャケットとラジエータ6は冷却通路で接続される。冷却水はウォータポンプの運転に応じて冷却通路を介してウォータジャケットとラジエータ6の間を循環し、エンジン2の冷却を行なう。
ハイブリッド車両1には蓄電装置としてバッテリ10が搭載される。バッテリ10はインバータ5を介して電動モータ3に接続される。インバータ5はバッテリ10の蓄電電力を用いて電動モータ3を回転駆動するとともに、エンジン2または駆動輪からの回転入力に対して電動モータ3を発電機として稼働させることでバッテリ10への充電を行なう。
ハイブリッド車両1の車室7の暖房及び空調のためにハイブリッド車両1にはHVAC装置8が搭載される。HVACは暖房、換気、及び空調 (Heating, Ventilation, and Air Conditioning) の略語である。HVAC装置8にはバッテリ10の蓄電電力で作動する電気的暖房装置としてPTCヒータ9が付設される。PTCヒータ9は温度上昇に伴って抵抗を増大させるPTC素子を用いたヒータである。PTCは正温度係数(Positive Temperature Coefficient)の略語である。
エンジン2の運転制御、インバータ5を介した電動モータ3の駆動制御、インバータ5を介したバッテリ10の充電制御、HVAC装置8とPTCヒータ9の制御、及び変速機4の変速制御はコントローラ20によって行なわれる。
コントローラ20は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/O インタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ20を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
空調制御装置はコントローラ20が実行するエンジン2の運転制御、インバータ5を介したバッテリ10の充電制御、HVAC装置8とPTCヒータ9の制御の各機能によって構成される。空調制御装置はこれらの制御のために車室温度センサ21,湿度取得手段としての車室湿度センサ22,外気温センサ23、及び冷却水温センサ24を備える。これらのセンサはそれぞれ信号回路でコントローラ20に接続される。
次に、コントローラ20が実行する車室7の空調及び暖房の制御について説明する。
コントローラ20はハイブリッド車両1が電動モータ3の運転により走行しているEV走行モードにおいて、車室7の暖房要求が発せられた場合に次の制御を行なう。暖房要求は、例えば車室7の温度が設定温度を下回った場合に発せられる。
制御は車室7の温度を指定された温度域へ上昇させる暖房制御と、外気を車室7に取り入れる外気循環と車室7内の空気を循環させる内気循環とを切り換える空調制御とからなる。
最初にコントローラ20が実行する制御の基本を説明する。車室7の暖房は基本的にはエンジン2の運転に伴う発熱を利用して行なわれる。具体的にはエンジン2の冷却水を放熱器で放熱させ、放熱により暖められた空気を、送風ファンを用いて車室7に送り込むことで車室7の温度を上昇させる。
したがって、車室1の暖房要求に対してコントローラ20はエンジン2を最適燃費運転することで冷却水温を所定の領域に上昇させる。この間、コントローラ20はHVAC装置8を介して車室7を内気循環モードに維持する。内気循環モードでは車室7内に外気が導入されないため、車室7内の温度が低下しにくい。したがって、エンジン2の運転による発熱を効率良く車室7の暖房に用いることができる。最適燃費運転によりエンジン2の出力に余剰が生じた場合は、コントローラ20は電動モータ3を発電機として回転駆動することによりインバータ5を介してバッテリ10に充電を行なう。
一方、内気循環モードを継続すると、車室7内のドライバや同乗者が発する水蒸気により車室7内の湿度が上昇する。車室7内の湿度が結露点に達すると、水蒸気が結露して窓ガラスなどに曇りを生じる。コントローラ20は、車室7内の湿度が結露点に達すると、HVAC装置8を内気循環モードから外気循環モードに切り換えることで車室7内の湿度を低下させる。
コントローラ20はこのようにして、エンジン2の冷却水温が所定の温度領域に維持されるようにエンジン2を断続的に運転する一方、車室7内の湿度が所定の湿度領域に維持されるようにHVAC装置8を制御する。車室7内に結露を生じない範囲で内気循環を行なうことで車室7の温度低下を抑え、エンジン2の断続運転の頻繁な繰り返しを抑制する。
コントローラ20はさらに、バッテリ10の充電量SOCに余裕がある場合には冷却水温を上昇させるためのエンジン2の運転に先立ってバッテリ10の蓄電電力を用いてPTCヒータ9を稼働させる。これにより、エンジン2の停止期間を長くする。
以上の制御のために、コントローラ20は図2に示す暖房制御ルーチンと図3に示す空調制御ルーチンを並行して実行する。
暖房制御ルーチンは車室7の暖房要求をトリガーとして実行される。
図2を参照すると、車室7の暖房要求に対して、コントローラ20はステップS1でエンジン2の冷却水温が下限値βより低いかどうかを判定する。ここで、下限値βは車室7の暖房のために必要な冷却水温の温度領域の下限値に相当する。エンジン2の冷却水温は冷却水温センサ24が検出した値である。
冷却水温が下限値β以上の場合には、コントローラ20は冷却水温が下限値βを下回るまで待機する。ステップS1で冷却水温が下限値βを下回ると、コントローラ20はステップS2でエンジン2の最適燃費運転を開始する。具体的には、コントローラ20は、最小の燃料消費のもとで目標冷却水温を実現できるエンジン負荷を、あらかじめROMに格納された最適燃費線マップを参照して算出する。そして、算出したエンジン負荷のもとでエンジン2を運転する。
ステップS3でコントローラ20は冷却水温が上限値αに達したかどうかを判定する。上限値αは車室7の暖房のために必要な冷却水温の温度領域の上限値に相当する。
ステップS3で冷却水温が上限値αに達していない場合には、コントローラ20はエンジン2の運転を続行しつつ、冷却水温が上限値αに達するまで待機する。ステップS3で冷却水温が上限値αに達すると、コントローラ20はステップS4でエンジン2の運転を停止する。
次のステップS5でコントローラ20はステップS1と同様に、冷却水温が下限値βより低いかどうかを判定する。冷却水温が下限値β以上の場合には、コントローラ20はエンジン2の運転を停止したまま冷却水温が下限値βを下回るまで待機する。
ステップS5において、冷却水温が下限値βを下回ると、コントローラ20はステップS6でバッテリ10の充電量SOCが下限値min以上あるかどうかを判定する。下限値minはハイブリッド車両1の運転中にバッテリ10の充電を行なうかどうかを判定するしきい値に相当する。
充電量SOCが下限値min以上ある場合には、コントローラ20はステップS7でPTCヒータ9をONにする。これにより、PTCヒータ9の発熱を用いて車室7の暖房が行なわれる。ステップS7の処理の後、コントローラ20はステップS8の処理を行なう。
一方、ステップS6で充電量SOCが下限値minを下回っている場合には、コントローラ20はステップS2以降の処理を繰り返すことでエンジン2を運転し、エンジン2の発熱により車室7の暖房を行なう。
ステップS8でコントローラ20は、冷却水温が下限値αを下回った後に、車室7の暖房に必要なHVAC装置8の吹き出し口の温度をPTCヒータ9の発熱のみで維持可能な時間を算出する。車室7の暖房に必要な吹き出し口の温度は、HVAC装置8に入力された車室7の暖房の目標温度と、外気温センサ23が検出する外気温とからあらかじめ決定される。また、吹き出し口の温度と外気温との差と、この差を維持するためのPTCヒータ9の発熱量と、バッテリ10の充電量SOCとから吹き出し口温度の維持可能時間が決定される。言い換えれば、充電量SOCの下限値minに対する余剰分相当のエネルギーを、車室7の温度維持のためにPTCヒータ9の発熱に費やす場合に、吹き出し口の温度を維持できる時間である。
ステップS9でコントローラ20は、ステップS7でPTCヒータ9をONにしてからの経過時間をカウントする。ステップS10でコントローラ20は、経過時間がステップS8で計算した維持可能時間に達したかどうかを判定する。
ステップS10の判定が否定的な場合、すなわちPTCヒータ9をONにしてからの経過時間が吹き出し口の温度を維持可能な時間に満たない場合には、コントローラ20はステップS9とS10の処理を繰り返すことで、PTCヒータ9がONの状態を継続する。
ステップS10の判定が肯定的に転じると、すなわちPTCヒータ9をONにしてからの経過時間が吹き出し口の温度を維持可能な時間に達すると、コントローラ20はステップS11でPTCヒータ9をOFFにする。
次のステップS12でコントローラは暖房要求がOFFになったかどうかを判定する。暖房要求がOFFでない場合、すなわち暖房要求がONのままの場合は、コントローラ20はステップS1以降の処理を繰り返す。暖房要求がOFFの場合にはコントローラ20はルーチンを終了する。
次に、図3を参照して、コントローラ20が実行する空調制御ルーチンを説明する。このルーチンはHVAC装置8が備える送風スイッチがONになると同時に実行が開始される。暖房要求に連動して送風スイッチがONになるようにHVAC装置8を構成しておけば、図2の暖房制御ルーチンの実行時には常にこの空調制御ルーチンが並行して実行されることになる。
ステップS21でコントローラ20は車室湿度センサ22の検出した車室7の湿度を読み込む。
ステップS22でコントローラは車室7の湿度が制御目標である湿度領域の上限値A未満であるかどうかを判定する。上限値Aは例えば車室7内の水蒸気が結露する結露点に等しく設定される。
ステップS22の判定が肯定的な場合、すなわち車室7の湿度が上限値A未満の場合には、コントローラ20はステップS23でHVAC装置8に内気循環を指令する。これにより、HVAC装置8は車室7内の空気を循環させる内気循環モードで車室7の空調を行なう。
次のステップS26でコントローラ20は送風スイッチがOFFになったかどうかを判定する。送風スイッチがOFFの場合にはルーチンを終了する。一方、送風スイッチがONのままであれば、コントローラ20はステップS21以降の処理を繰り返す。
さて、ステップS22の判定が否定的な場合、すなわち、車室7の湿度が上限値Aに達している場合には、コントローラ20はステップS23でHVAC装置8に外気循環を指令する。これにより、HVAC装置8は外気を車室7に取り入れる外気循環モードで車室7の空調を行なう。
次のステップS24でコントローラ20は車室7の湿度を再び検出し、ステップS25で車室7の湿度が下限値B以上かどうかを判定する。
ステップS25の判定な場合、すなわち車室7の湿度が下限値B以上の場合には、コントローラ20はステップS23以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS25で車室7の湿度が下限値B未満になった場合には、コントローラ20はステップS26で送風スイッチがOFFになったかどうかを判定する。送風スイッチがOFFの場合にはルーチンを終了する。一方、送風スイッチがONのままであれば、コントローラ20はステップS21以降の処理を繰り返す。
以上のように、この実施形態による空調制御装置において、コントローラ20は暖房制御ルーチンと空調制御ルーチンとを並行して実行する。言い換えれば、車室7の暖房制御を空調制御と組み合せて実行する。
次に図4-6を参照して、以上の暖房制御を空調制御がもたらす作用を説明する。
従来は暖房制御を外気循環モードでエンジン2の放熱に依存して行っていた。こうした従来の暖房制御の例を以下にまず説明する。
図4を参照すると、従来の暖房制御はエンジン2の冷却水温が上限値αに達するとエンジン2の運転を停止し、エンジン2の冷却水温が下限値βを下回るとエンジン2の運転を行なうというエンジン2の断続運転を外気循環モードのもとで行っていた。外気循環モードでエンジン2の運転を停止すると、車室7内の温度も冷却水温度も短時間で低下し、結果としてエンジン2の運転と停止とを短いインターバルで繰り返し行なわざるを得ない。
図5を参照すると、この実施形態による空調制御装置は、暖房制御ルーチンと空調制御ルーチンとを並行して実行することにより、車室7の湿度が上限値Aに達するまでは内気循環により空調を行なう。内気循環のもとでは車室7に冷涼な外気が導入されないため、エンジン2の運転による冷却水温の上昇が促進され、かつエンジン2の停止後の冷却水温の低下が抑制される。したがって、冷却水温は比較的長時間に渡って車室7の暖房に必要な水温領域、すなわち図の上限値αと下限値βの間の温度領域、を維持することができる。つまり、EVモード走行中に車室7の暖房のためにエンジン2の始動と停止が頻繁に繰り返されるのを抑制することができる。
なお、エンジン2の運転は目標冷却水温を上限値αに設定した最適燃費運転で行われる。その際の、エンジン2の余剰出力は電動モータ3を発電機として駆動するために用いられ、電動モータ3の発電電力を用いてバッテリ10への充電が行なわれる。したがって、暖房のために運転されるエンジン2の出力を有効に利用することができる。
図5は暖房制御ルーチンのステップS6においてバッテリ10の充電量SOCが下限値minに達しており、PTCヒータ9を使用せずにエンジン2の運転時の発熱のみで車室7の暖房を行なう場合に相当する。
次に、図6を参照してバッテリ10の充電量SOCが下限値minを上回っている場合の制御を説明する。
図5においては、エンジン2が運転を停止した後、冷却水温が下限値βを下回るとエンジン2の運転が行なわれていた。これに対して図6の例は、ステップS6でバッテリ10の充電量SOCが下限値minを上回っている場合に、ステップS7−S11の処理が行なわれ、PTCヒータ9がONになるケースに相当する。PTCヒータ9がONになった後は、バッテリ10の充電量SOCの下限値minに対する余剰分相当のエネルギーがPTCヒータ9によって費やされるまで、PTCヒータ9による暖房を継続する。その結果、PCTヒータ9のON状態の継続時間がステップS8で算出した維持可能時間に達すると、ステップS11でPTCヒータ9がOFFになり、ステップS2でエンジン2の運転が再開される。
このように、バッテリ10の充電量SOCに余裕が有る場合には、余剰分相当の電気エネルギーを用いて車室7の暖房を行なうことで、エンジン2の運転再開を遅らせることができる。つまり、車室7の温度の低下を遅らせて、エンジン2の停止期間を長くすることができる。その結果、エンジン2の始動と停止の頻繁な繰り返しがより一層抑制される。
また、維持可能時間を適用することで、バッテリ10の充電量SOCが下限値minへと低下すると、PTCヒータ9がOFFになる。そのため、車室7の暖房のために、バッテリ10の充電量SOCを過度に消費することがなく、バッテリ10の充電電力を有効に利用できる。
また、この空調制御装置は、暖房要求から空調装置の車室への吹き出し口の必要温度を算出し、吹き出し口の必要温度と、バッテリ10の充電量SOCとから吹き出し口の必要温度の維持可能時間を算出している。そして、維持可能時間が経過すると、充電量SOCが下限値minに達したと判定する。そのため、充電量SOCの下限値minへの到達を、充電量SOCを逐次モニターすることなく容易に判定することができる。
図6においても、エンジン2を最適燃費運転して冷却水温を上昇させる過程で、エンジン2の出力に余剰が生じた場合には、図の「上乗せ発電」と記載された区間において、エンジン2の余剰出力で電動モータ3を発電機として駆動し、バッテリ10に充電を行なう。これにより、エンジン2の余剰出力を有効利用することができる。
以上のとおり、この発明の実施形態によるハイブリッド車両1の空調制御装置によれば、エンジン2の運転の断続による暖房制御と並行して、車室7内の湿度が所定の目標湿度領域に維持されるように空調の内気循環と外気循環とを切り換えている。内気循環のもとでは車室7の暖房効率が高く、またエンジン2を停止しても車室7の温度が低下しにくいため、外気循環のもとで暖房制御を行なう場合と比べてエンジン2の運転間隔を拡げることができる。その結果、車室7の暖房のためのエンジン2の始動と停止の頻繁な繰り返しが抑制される。
さらに、この空調制御装置は、冷却水温の低下によりエンジン2の運転が必要になった場合でも、まずバッテリ10の充電量SOCの余剰蓄電量を用いてPTCヒータ9により車室7の暖房を行ない、その後にエンジン2の運転を再開する。そのため、エンジン2の停止時間をより長くすることが可能となり、車室7の暖房のためのエンジン2の始動と停止の頻繁な繰り返しをより一層抑制することができる。
また、この空調制御装置は、空調制御ルーチンの実行により、車室7の湿度が目標湿度領域に維持されるように内気循環と外気循環とを切り換えている。さらに、目標湿度領域の上限値Aを結露点に等しく設定している。したがって、車室7の湿度が過度に上昇することはなく、車室7の窓ガラスの曇りを防止するうえで好ましい効果が得られる。
以上のように、この発明を特定の実施形態を通じて説明して来たが、この発明は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、特許請求の範囲内でこれらの実施形態にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、以上説明した実施形態では、車室の暖房にエンジン2の発熱とPTCヒータ9の発熱を利用している。しかしながら、この発明はエンジン2の発熱のみで車室の暖房を行なうハイブリッド車両にも適用可能である。その場合には、図2のステップS6−S11を省略した暖房制御ルーチンと、図3の空調制御ルーチンとを並行して実施すれば良い。その場合でも、図5に示すように従来と比べて車室7の暖房のためのエンジン2の始動と停止の頻繁な繰り返しを抑制する一定の効果を得ることができる。
また、図2の暖房制御ルーチンにおいては、維持可能時間に基づきPTCヒータ9をOFFにしているが、バッテリ10の充電量SOCを逐次モニターし、充電量SOCが下限値minに低下した時点でPTCヒータ9をOFFにすることも可能である。
以上説明した実施形態において、HVAC装置8が車室の暖房要求を検出する検出手段を構成する。コントローラ20が、内燃機関運転手段と、切り換え手段と、蓄電制御手段と、電気的暖房装置制御手段と、を構成する。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 電動モータ
4 変速機
5 インバータ
6 ラジエータ
7 車室
8 HVAC装置
9 PTCヒータ
10 バッテリ
20 コントローラ
21 車室温度センサ
22 車室湿度センサ
23 外気温センサ
24 冷却水温センサ

Claims (4)

  1. 内燃機関と、蓄電装置と、前記蓄電装置の電力を用いて動力源として作動する一方、発電機として前記蓄電装置に充電可能な電動モータと、前記内燃機関の冷却水を用いて車室の暖房を行なう空調装置と、を備えるハイブリッド車両に適用され、
    車室の暖房要求を検出する検出手段と、
    前記暖房要求のもとで前記内燃機関の冷却水温度が所定の暖房温度領域に維持されるよう、前記内燃機関を断続的に運転する内燃機関運転手段と、
    車室の湿度を推定または検出する湿度取得手段と、
    車室の湿度が所定の湿度領域に維持されるよう、外気を車室に取り入れる外気循環と、車室内の空気を循環させる内気循環と、を切り換える切り換え手段と、
    前記蓄電装置の充電電力を用いて車室の暖房を行なう電気的暖房装置と、
    を備え、
    前記内燃機関運転手段は前記暖房要求のもとで前記内燃機関を最適燃費運転するよう構成され、
    前記暖房要求のもとで最適燃費運転中の前記内燃機関の余剰出力で発電を行なって前記蓄電装置に蓄電する蓄電制御手段を備えるハイブリッド車両の空調制御装置において、
    前記蓄電装置の充電量が所定の下限値を上回っているかどうかを判定する充電量判定手段と、
    前記充電量が前記下限値を上回っている状態で前記冷却水温度が所定の暖房温度領域を下回った場合に、前記内燃機関の運転に先立って前記電気的暖房装置を起動して車室の暖房を行なう電気的暖房装置制御手段と、をさらに備え
    前記電気的暖房装置制御手段は、前記電気的暖房装置による車室の暖房の結果、前記充電量が前記下限値に達すると、前記電気的暖房装置の運転を停止するよう構成され、
    前記電気的暖房装置制御手段は、前記暖房要求から前記空調装置の車室への吹き出し口の必要温度を算出し、前記充電装置の充電量を検出し、前記吹き出し口の必要温度と前記充電量から前記吹き出し口の必要温度を維持可能な維持可能時間を算出し、前記維持可能時間が経過した時点で前記充電量が前記下限値に達したと判定する、ことを特徴とするハイブリッド車両の空調制御装置。
  2. 前記所定の湿度域の上限値は結露点に相当する湿度である、ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の空調制御装置。
  3. 前記切り換え手段は、前記暖房要求のもとで前記内燃機関運転手段が前記内燃機関を運転中は、車室の湿度が前記所定の湿度領域を超えない限り、前記内気循環を適用するように構成される、ことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の空調制御装置。
  4. 内燃機関と、蓄電装置と、前記蓄電装置の電力を用いて動力源として作動する一方、発電機として前記蓄電装置に充電可能な電動モータと、前記内燃機関の冷却水を用いて車室の暖房を行なう空調装置と、前記蓄電装置の充電電力を用いて車室の暖房を行なう電気的暖房装置と、を備えるハイブリッド車両に適用され、
    車室の暖房要求を検出し、
    前記暖房要求のもとで前記内燃機関の冷却水温度が所定の暖房温度領域に維持されるよう、前記内燃機関を断続的に運転し、
    車室の湿度を推定または検出し、
    車室の湿度が所定の湿度領域に維持されるよう、外気を車室に取り入れる外気循環と、車室内の空気を循環させる内気循環と、を切り換え、
    前記内燃機関を前記暖房要求のもとで運転する際は前記内燃機関を最適燃費運転するとともに、
    前記暖房要求のもとで最適燃費運転中の前記内燃機関の余剰出力で発電を行なって前記蓄電装置に蓄電する、ハイブリット車両の空調制御方法において、
    前記蓄電装置の充電量が所定の下限値を上回っているかどうかを判定し、
    前記充電量が前記下限値を上回っている状態で前記冷却水温度が所定の暖房温度領域を下回った場合に、前記内燃機関の運転に先立って前記電気的暖房装置を起動して車室の暖房を行なう、とともに、
    前記電気的暖房装置による車室の暖房の結果、前記充電量が前記下限値に達すると、前記電気的暖房装置の運転を停止し、
    前記暖房要求から前記空調装置の車室への吹き出し口の必要温度を算出し、前記充電装置の充電量を検出し、前記吹き出し口の必要温度と前記充電量から前記吹き出し口の必要温度を維持可能な維持可能時間を算出し、前記維持可能時間が経過した時点で前記充電量が前記下限値に達したと判定する、ことを特徴とするハイブリッド車両の空調制御方法。
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