JP6375518B2 - 三相モータ - Google Patents

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Description

本発明は、異なる線材で構成されたコイルを備える、三相モータに関するものであり、特に、コイルの位置関係に関する。
従来、三相モータが備えるステータには、一種類の線材で構成されたコイルが使用される。一般的に、コイルに使用される電線の代表的な線材は、銅線である。
近年、銅の価格が高騰している。そこで、コイルに使用される電線のコストを抑制するとともに、モータの軽量化を図るため、銅線とは異なる線材が使用される。例えば、銅線とは異なる線材として、アルミニウム線がある。アルミニウム線は、銅線と比べて軽量であり、価格も安価である。
しかしながら、アルミニウム線は、銅線と比べて導電率が低い。よって、モータに使用される全ての銅線が、アルミニウム線に置き換えられた場合、コイルの発熱量が増え過ぎる。よって、全ての銅線がアルミニウム線に置き換えられたモータは、モータの温度が上昇し過ぎる、という課題を有していた。
上述した課題に対応するため、特許文献1に開示された方法が提案されている。すなわち、特許文献1では、1つのモータにおいて、異なる線材の電線を組合せて使用するものが開示される。
図6A、図6B、図7を用いて、特許文献1に開示された方法の概要を説明する。
図6A、図6Bに示すように、特許文献1に開示された三相モータが備えるステータ13aは、ティースである歯部42に、電線が巻き回される。歯部42に巻き回された電線は、巻線部であるコイルを形成する。コイルを形成する電線は、一部の線材にアルミニウム線40が使用され、残りの部分に銅線41が使用される。
図7に示すように、銅線41は、接続部43で、アルミニウム線40と直列に接続される。図6A、図6Bに示すように、アルミニウム線40は、歯部42側に巻き付けられる。銅線41は、歯部42に巻き付けられたアルミニウム線40の上側に巻き付けられる。
本構成により、高温になるアルミニウム線40に生じた熱が、歯部42へ伝達される。よって、三相モータは、三相モータ全体に生じている発熱むらを抑制する。
特開2010−183788号公報
本発明が対象とする三相モータは、ステータコアと、外層コイルと、内層コイルと、中層コイルと、を備える。
ステータコアは、複数のティースと、第1のスロットと、第2のスロットと、第3のスロットと、を含む。複数のティースは、中心軸に向かって延びる。第1のスロットと、第2のスロットと、第3のスロットと、は、複数のティースのうち、隣接するそれぞれのティース間に位置してほぼ同じ面積を有する。スロットの面積とは、中心軸と直交する面上に形成される、隣接するティース間で囲われた部分の面積をいう。ステータコアは、中心軸方向に沿って延伸する。
外層コイルは、第1のスロットに挿入される。
内層コイルは、中心軸と直交する方向において、外層コイルよりも中心軸側に位置する。内層コイルは、第2のスロットに挿入される。
中層コイルは、中心軸と直交する方向において、外層コイルと内層コイルとの間に位置する。中層コイルは、第3のスロットに挿入される。
外層コイルと内層コイルと中層コイルは、それぞれが単一の線材で形成される。外層コイルと内層コイルと中層コイルとを構成するコイルは、複数の線材で形成される。特に、外層コイルは、内層コイルおよび中層コイルよりも機械的強度が強い線材で構成される。
図1Aは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータの正面図である。 図1Bは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータの要部断面図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられる巻線のうち、スター結線を示すモデル図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられる巻線のうち、デルタ結線を示すモデル図である。 図3は、本実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられるステータコアの正面図である。 図4Aは、本発明の実施の形態2における三相モータが備えるステータの正面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態2における三相モータが備えるステータの要部断面図である。 図5Aは、本発明の実施の形態3における三相モータが備えるステータの正面図である。 図5Bは、本発明の実施の形態3における三相モータが備えるステータの要部断面図である。 図6Aは、従来の三相モータが備えるステータの正面図である。 図6Bは、従来の三相モータが備えるステータの要部断面図である。 図7は、従来の三相モータが備えるステータに用いられる巻線の結線を示すモデル図である。
本発明の実施の形態における三相モータは、後述する構成により、三相を形成するコイルに使用される線材の材質や、各々のコイルの配置が、より好ましい状態となる。よって、本発明の実施の形態における三相モータは、性能、コスト、品質、軽量化、のバランスが取れた好ましい状態で、提供される。
つまり、従来の三相モータには、つぎの改善すべき点があった。すなわち、従来の三相モータにおいて、各相を成すコイルは、アルミニウム線と銅線とが接続部を介して、直列に接続される。三相モータを製造する上で、アルミニウム線と銅線とを接続する工程は、負担となっていた。
また、三相モータの性能において、アルミニウム線と銅線とを接続する電線は、つぎの不具合を招いていた。
すなわち、アルミニウム線と銅線とが接続された電線を用いて、集中巻による三相モータが、作成される。集中巻による三相モータは、電線がステータの歯部に巻き付けられる。集中巻による三相モータは、巻線高調波が大きくなる。
つぎに、アルミニウム線と銅線とが接続された電線を用いて、分布巻による三相モータが、作成される。分布巻による三相モータは、予め、電線を巻き取ることで、コイルを形成する。形成されたコイルは、ステータが含むスロット内に挿入される。分布巻による三相モータは、電線が複数の歯部を渡るため、ステータに含まれる歯部に対して、アルミニウム線を巻き付けることができない。よって、分布巻による三相モータは、モータの内部において、広い範囲で発熱にむらが生じる。
特に、分布巻による三相モータは、三相を形成する、外層コイルと、中層コイルと、内層コイルと、の3種類が必要となる。分布巻による三相モータは、外層コイル、中層コイル、内層コイルの順で、ステータコアに挿入される。
分布巻による三相モータを製造する過程において、最初に、ステータコアに挿入される外層コイルには、つぎの点が要求される。すなわち、外層コイルは、次に挿入される中層コイルを挿入する工程が円滑に行われるよう、大きくステータコアの外周側に押し退けられる。よって、外層コイルには、強い機械的強度が求められる。
さらに、コイルエンドの寸法を小さくすることが求められる場合、ステータを製造する工程において、外層コイルには、コイルエンドを整形するための強い圧力が加えられる。よって、外層コイルには、更なる、強い機械的強度が求められる。
また、温度上昇が大きいモータの場合、モータは、モータを運転する際に生じる熱を、モータの外部に放熱することが求められる。
さらに、三相モータにおいて、各相を成すコイルに流される電流間のバランスが、悪くなることがある。いわゆる、三相間の電流アンバランスが大きい場合、三相モータは、各相を成すコイルにおいて、各々のコイルが有する抵抗値の差を小さくすることが求められる。
そこで、後述する構成とすることで、本発明の実施の形態における三相モータは、三相を成すコイルに使用される線材の材質や、各々のコイルの配置が、より好ましい状態となる。よって、本発明の実施の形態における三相モータは、性能と、コストと、品質と、軽量化と、が、より好ましいバランスを保った状態で提供される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1Aは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータの正面図である。図1Bは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータの要部断面図である。図2Aは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられる巻線のうち、スター結線を示すモデル図である。図2Bは、本発明の実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられる巻線のうち、デルタ結線を示すモデル図である。図3は、本実施の形態1における三相モータが備えるステータに用いられるステータコアの正面図である。
図1A、図1Bに示すように、本実施の形態1における三相モータは、ステータコア19と、外層コイル10と、内層コイル12と、中層コイル11と、を備える。
図3に示すように、ステータコア19は、複数のティース15と、第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、を含む。複数のティース15は、中心軸20に向かって延びる。第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、は、複数のティース15のうち、隣接するそれぞれのティース15間に位置する。ステータコア19は、中心軸20方向に沿って延伸する。
図1A、図1B、図3に示すように、外層コイル10は、第1のスロット16に挿入される。
内層コイル12は、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10よりも中心軸20側に位置する。内層コイル12は、第2のスロット17に挿入される。
中層コイル11は、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10と内層コイル12との間に位置する。中層コイル11は、第3のスロット18に挿入される。
特に、外層コイル10は、内層コイル12および中層コイル11よりも機械的強度が強い線材で構成される。
また、特に、顕著な作用、効果を奏する形態は、つぎのとおりである。
すなわち、外層コイル10は、銅線で構成される。内層コイル12と中層コイル11とは、アルミニウム線で構成される。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図1A、図1Bに示すように、ステータ13の内周側に構成されたスロットの内部には、三相の巻線を成す、外層コイル10と、中層コイル11と、内層コイル12と、が挿入される。ステータ13の中心軸20方向の端部には、コイルエンド14が形成される。
ステータ13に取り付けられる三相の巻線は、図2Aに示される、スター結線を構成する。あるいは、ステータ13に取り付けられる三相の巻線は、図2Bに示される、デルタ結線を構成する。
本構成とすれば、本実施の形態1における三相モータは、つぎの形状となる。すなわち、外層コイル10には、中層コイル11に使用される線材および内層コイル12に使用される線材よりも機械的強度が強い線材、例えば、銅線を使用できる。外層コイル10は、機械的強度が強いため、コイルに傷が付き難い。
また、中層コイル11および内層コイル12には、外層コイル10に使用される線材よりも機械的強度は小さいが、価格が安く、比重が小さい線材、例えば、アルミニウム線を使用できる。
本実施の形態1における三相モータは、分布巻モータである。上述した構成において、本実施の形態1における三相モータは、まず、ステータコア19に外層コイル10が挿入される。その後、本実施の形態1における三相モータは、ステータコア19に中層コイル11が挿入される。
ステータコア19に挿入された外層コイル10は、中層コイル11を挿入する作業の妨げにならないよう、ステータコア19の外周側に向けて、大きく押し退けられる。よって、外層コイル10には、強い圧力が加えられるため、強い機械的強度が求められる。
さらに、ステータ13は、コイルエンド14の寸法を小さくすることを求められることがある。このとき、外層コイル10には、コイルエンド14を整形するための強い圧力が、さらに加えられる。よって、本実施の形態1における三相モータは、外層コイル10に機械的強度が強い線材が使用されると、外層コイル10に傷が付き難くなる。従って、本実施の形態1における三相モータは、コイル傷による品質の低下を防止できる。
しかも、本実施の形態1における三相モータにおいて、外層コイル10以外を成す、中層コイル11と内層コイル12には、コイルエンド14を整形する際、加えられる圧力が比較的小さい。よって、中層コイル11と内層コイル12には、機械的強度は弱くても、価格が安く、比重が小さい線材を使用できる。従って、本実施の形態1における三相モータは、コスト、品質、軽量化のバランスが取れた、好ましい状態で提供できる。
(実施の形態2)
図4Aは、本発明の実施の形態2における三相モータが備えるステータの正面図である。図4Bは、本発明の実施の形態2における三相モータが備えるステータの要部断面図である。
なお、本実施の形態1における三相モータと同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
図4A、図4Bに示すように、本発明の実施の形態2における三相モータは、ステータコア19と、外層コイル10aと、内層コイル12aと、中層コイル11aと、を備える。
図3に示すように、ステータコア19は、複数のティース15と、第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、を含む。複数のティース15は、中心軸20に向かって延びる。第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、は、複数のティース15のうち、隣接するそれぞれのティース15間に位置する。ステータコア19は、中心軸20方向に沿って延伸する。
図4A、図4B、図3に示すように、外層コイル10aは、第1のスロット16に挿入される。
内層コイル12aは、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10aよりも中心軸20側に位置する。内層コイル12aは、第2のスロット17に挿入される。
中層コイル11aは、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10aと内層コイル12aとの間に位置する。中層コイル11aは、第3のスロット18に挿入される。
特に、外層コイル10aと内層コイル12aとは、中層コイル11aよりも熱伝導率が高い線材で構成される。
また、特に、顕著な作用、効果を奏する形態は、つぎのとおりである。
すなわち、外層コイル10aと内層コイル12aとは、銅線で構成される。中層コイル11aは、アルミニウム線で構成される。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図4A、図4Bに示すように、ステータ13の内周側に構成されたスロットの内部には、三相の巻線を成す、外層コイル10aと、中層コイル11aと、内層コイル12aと、が挿入される。ステータ13の中心軸20方向の端部には、コイルエンド14が形成される。
本構成とすれば、本実施の形態2における三相モータは、つぎの形状となる。すなわち、外層コイル10aおよび内層コイル12aには、中層コイル11aに使用される線材よりも熱伝導率が高い線材、例えば、銅線を使用できる。
また、中層コイル11aには、外層コイル10aに使用される線材および内層コイル12aに使用される線材よりも熱伝導率は低いが、価格が安く、比重が小さい線材、例えば、アルミニウム線を使用できる。
本実施の形態2における三相モータは、分布巻モータである。本実施の形態2における三相モータは、三相モータの内部温度の上昇が大きい環境下において、駆動されることがある。
このとき、上述した構成とすれば、本実施の形態2における三相モータは、三相モータの外部に存在する空気等と接触する機会が多い場所に、外層コイル10aおよび内層コイル12aが位置する。換言すれば、本実施の形態2における三相モータは、中層コイル11aよりも外層コイル10aおよび内層コイル12aのほうが、三相モータの外部に存在する空気等と接触する表面積が多い。そこで、外層コイル10aおよび内層コイル12aは、中層コイル11aよりも熱伝導率が高い線材が使用される。
よって、三相モータの内部で生じた熱は、熱伝導率が高い線材で形成された、外層コイル10aおよび内層コイル12aを介して、三相モータの外部に放出され易くなる。従って、本実施の形態2における三相モータは、三相モータの内部温度の上昇を抑制できる。
一方、本実施の形態2における三相モータにおいて、中層コイル11aは、三相モータの外部に存在する空気等と接触する機会が少ない。換言すれば、本実施の形態2における三相モータは、外層コイル10aおよび内層コイル12aよりも中層コイル11aのほうが、三相モータの外部に存在する空気等と接触する表面積は少ない。そこで、中層コイル11aには、外層コイル10aおよび内層コイル12aよりも熱伝導率は低くても、価格が安く、比重が小さい線材を使用できる。従って、本実施の形態2における三相モータは、モータ内部に生じた熱の放熱性、コスト、軽量化のバランスが取れた、好ましい状態で提供できる。
(実施の形態3)
図5Aは、本発明の実施の形態3における三相モータが備えるステータの正面図である。図5Bは、本発明の実施の形態3における三相モータが備えるステータの要部断面図である。
なお、本実施の形態1、2における三相モータと同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
図5A、図5Bに示すように、本発明の実施の形態3における三相モータは、ステータコア19と、外層コイル10bと、内層コイル12bと、中層コイル11bと、を備える。
図3に示すように、ステータコア19は、複数のティース15と、第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、を含む。複数のティース15は、中心軸20に向かって延びる。第1のスロット16と、第2のスロット17と、第3のスロット18と、は、複数のティース15のうち、隣接するそれぞれのティース15間に位置する。ステータコア19は、中心軸20方向に沿って延伸する。
図5A、図5B、図3に示すように、外層コイル10bは、第1のスロット16に挿入される。
内層コイル12bは、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10bよりも中心軸20側に位置する。内層コイル12bは、第2のスロット17に挿入される。
中層コイル11bは、中心軸20と直交する方向において、外層コイル10bと内層コイル12bとの間に位置する。中層コイル11bは、第3のスロット18に挿入される。
特に、外層コイル10bと中層コイル11bとは、内層コイル12bよりも比抵抗が小さい線材で構成される。
また、特に、顕著な作用、効果を奏する形態は、つぎのとおりである。
すなわち、外層コイル10aと中層コイル11bとは、銅線で構成される。内層コイル12bは、アルミニウム線で構成される。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図5A、図5Bに示すように、ステータ13の内周側に構成されたスロットの内部には、三相の巻線を成す、外層コイル10bと、中層コイル11bと、内層コイル12bと、が挿入される。ステータ13の中心軸20方向の端部には、コイルエンド14が形成される。
本構成とすれば、本実施の形態3における三相モータは、つぎの形状となる。すなわち、外層コイル10bおよび中層コイル11bには、内層コイル12bに使用される線材よりも比抵抗が小さい線材、例えば、銅線を使用できる。
また、内層コイル12bには、外層コイル10bに使用される線材および中層コイル11bに使用される線材よりも比抵抗は大きいが、価格が安く、比重が小さい線材、例えば、アルミニウム線を使用できる。
本実施の形態3における三相モータは、分布巻モータである。
一般的に、三相モータを駆動する際、三相モータが有する各相を成すコイル間の電流ばらつき、いわゆる、電流アンバランスが生じることがある。各コイル間の電流アンバランスが大きい場合、各コイルを成す線材が有する抵抗値の差を、少しでも小さくすることが有効である。
また、本実施の形態3における三相モータは、構造上、内層コイル12bと比べて、外層コイル10bおよび中層コイル11bの周長が長くなる。同じ線材が使用される場合、周長が長いと、外層コイル10bおよび中層コイル11bが有する抵抗値は大きくなる。
そこで、本実施の形態3における三相モータは、外層コイル10bおよび中層コイル11bには、内層コイル12bよりも比抵抗が小さい線材が使用される。
よって、三相を成す各相コイル間の抵抗値の差は、小さくなる。従って、本実施の形態3における三相モータは、各相を成すコイル間の電流アンバランスを抑制できる。
一方、本実施の形態3における三相モータにおいて、内層コイル12bは、外層コイル10bおよび中層コイル11bと比べて、周長が短いため、内層コイル12bが有する抵抗値は小さい。そこで、内層コイル12bは、外層コイル10bおよび中層コイル11bよりも比抵抗は大きくても、価格が安く、比重が小さい線材を使用できる。従って、本実施の形態3における三相モータは、各相コイル間で生じる電流アンバランス、コスト、軽量化のバランスが取れた、好ましい状態で提供できる。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態における三相モータは、分布巻である。本実施の形態における三相モータは、三相の各々を構成するコイルに、つぎの特徴を有する。すなわち、各相を構成するコイルは、単一の線材で形成される。三相を構成するコイルは、複数の線材で形成される。
このような三相モータは、目的に応じて、各相コイルを成す線材が、適宜、選択される。
つまり、本発明の実施の形態における三相モータは、主に、三相モータを製造する際、外層コイルに生じる傷付きを防止するため、つぎの構成となる。
すなわち、外層コイルに用いられる線材は、内層コイルおよび中層コイルに用いられる線材よりも機械的強度が強い。
また、本発明の実施の形態における三相モータは、主に、三相モータに生じた熱の放熱性を高めるため、つぎの構成となる。
すなわち、外層コイルおよび内層コイルに用いられる線材は、中層コイルに用いられる線材よりも熱伝導率が高い。
さらに、本発明の実施の形態における三相モータは、主に、三相間において、電流アンバランスが生じることを抑制するため、つぎの構成となる。
すなわち、外層コイルおよび中層コイルに用いられる線材は、内層コイルに用いられる線材よりも比抵抗が小さい。
なお、上述した各実施の形態における三相モータは、分布巻が施されていれば、三相誘導モータ以外でもよい。上述した各実施の形態における三相モータは、三相直流モータでもよい。
さらに、各相コイルに用いられる線材は、アルミニウム線、銅線以外でもよい。各相コイルに用いられる線材は、アルミニウム線の表面に銅の被覆が施された、銅クラッド線でもよい。
本発明の三相モータは、モータ性能、コスト、品質、軽量化の各指標において、バランスが取れた三相モータを提供できる。本発明の三相モータは、三相誘導モータや、三相直流モータ等に適用できる。
10,10a,10b 外層コイル
11,11a,11b 中層コイル
12,12a,12b 内層コイル
13,13a ステータ
14 コイルエンド
15 ティース
16 第1のスロット
17 第2のスロット
18 第3のスロット
19 ステータコア
20 中心軸
40 アルミニウム線
41 銅線
42 歯部
43 接続部

Claims (5)

  1. 中心軸に向かって延びる、複数のティースと、
    前記複数のティースのうち、隣接するそれぞれのティース間に位置して同じ面積を有する、第1のスロットと、第2のスロットと、第3のスロットと、
    を含み、前記中心軸方向に沿って延伸するステータコアと、
    前記第1のスロットに挿入される外層コイルと、
    前記中心軸と直交する方向において、前記外層コイルよりも前記中心軸側に位置し、前記第2のスロットに挿入される内層コイルと、
    前記中心軸と直交する方向において、前記外層コイルと前記内層コイルとの間に位置し、前記第3のスロットに挿入される中層コイルと、
    を備え、
    前記外層コイルと前記内層コイルと前記中層コイルは、それぞれが単一の線材で形成されるとともに、
    前記外層コイルと前記内層コイルと前記中層コイルとを構成するコイルは、複数の線材で形成され、
    前記外層コイルは、前記内層コイルおよび前記中層コイルよりも機械的強度が強い線材で構成される、三相モータ。
  2. 前記外層コイルは、銅線で構成され、
    前記内層コイルと前記中層コイルとは、アルミニウム線で構成される、
    請求項1に記載の三相モータ。
  3. 中心軸に向かって延びる、複数のティースと、
    前記複数のティースのうち、隣接するそれぞれのティース間に位置する、第1のスロットと、第2のスロットと、第3のスロットと、
    を含み、前記中心軸方向に沿って延伸するステータコアと、
    前記第1のスロットに挿入される外層コイルと、
    前記中心軸と直交する方向において、前記外層コイルよりも前記中心軸側に位置し、前記第2のスロットに挿入される内層コイルと、
    前記中心軸と直交する方向において、前記外層コイルと前記内層コイルとの間に位置し、前記第3のスロットに挿入される中層コイルと、
    を備え、
    前記外層コイルおよび前記内層コイルは、前記中層コイルよりも熱伝導率が高い線材で構成される、三相モータ。
  4. 前記外層コイルと前記内層コイルとは、銅線で構成され、
    前記中層コイルは、アルミニウム線で構成される、
    請求項3に記載の三相モータ。
  5. 分布巻された、前記請求項1から4のいずれか一項に記載の三相モータ。
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