JP6369263B2 - ワークの研磨装置およびワークの製造方法 - Google Patents

ワークの研磨装置およびワークの製造方法 Download PDF

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本発明はワークの研磨装置およびワークの製造方法に関し、特に、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を防止することができるワークの研磨装置およびワークの製造方法に関するものである。
従来、研磨に供するワークの典型例であるシリコンウェーハなどの半導体ウェーハの製造において、より高精度なウェーハの平坦度品質や表面粗さ品質を得るために、ウェーハの表裏面を同時に研磨する両面研磨工程が一般的に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、一般的な両面研磨装置の模式断面図を示している。この図に示す両面研磨装置100は、上定盤11およびこれに対向する下定盤12を有する回転定盤10と、下定盤12の下方にて研磨パッド12aに供給された研磨スラリーSを回収する受け盤13とを備えている。上定盤11および下定盤12の対向する表面には、研磨パッド11aおよび12aがそれぞれ設けられている。
この装置100を用いたワークWの両面研磨処理は以下のように行われる。すなわち、まず、ワークをキャリアプレート(図示せず)の保持孔内に嵌め込み、次いで、キャリアプレートを下定盤12上に載置した後、上定盤11と下定盤12とでキャリアプレートを挟み込み、上下定盤とキャリアプレートとを相対的に回転させる。これにより、ワークWの両面を鏡面研磨することができる。
上記したワークWの鏡面研磨処理の間、研磨スラリーSは、スラリータンク14と両面研磨装置100との間を循環させる。すなわち、ポンプ15によりスラリータンク14から研磨スラリーSをフィルター16を介して上定盤11に導いて、研磨スラリーSを上定盤11の中心部からワークWの表面に供給する。研磨後の研磨スラリーSは、受け盤13の周縁領域に落下し、この周縁領域の底部に設けられたスラリー排出口17から排出される。その後、排出された研磨スラリーSは回収され、フィルター18により研磨スラリーSに含まれるパッド屑やキャリアプレート屑等を除去した後、スラリータンク14に戻される。こうして、研磨スラリーSは、スラリータンク14と研磨装置100との間を循環する。
さて、下定盤12の周縁部下方には、下定盤12の中心部下方に存在する回転機構(図示せず)に研磨スラリーSが侵入するのを抑制する遮蔽構造が設けられているのが一般的である。図2は、一般的な両面研磨装置に設けられた遮蔽構造の模式断面図を示している。この図に示すように、下定盤12は、受け盤13側の表面に、周縁に同心円状に配置された少なくとも2つの第1環状壁12bを有している。一方、受け盤13は、下定盤12よりも大きな径を有する円盤状の底板13aと、該底板13aの下定盤12側の表面に該底板13aの周縁に同心円状に配置された少なくとも3つの第2環状壁13bとを有している。
そして、下定盤12の少なくとも2つの第1環状壁12bを、受け盤13の底板13aおよび少なくとも3つの第2環状壁13bで区画される環状領域21および22に差し込み配置することにより遮蔽構造Lが構成されている。このような遮蔽構造Lにより、下定盤12の回転機構に向かって侵入しようとする研磨スラリーSを堰き止めて、回転機構のベアリングが錆びたり、モーターが漏電したりするといったトラブルを回避することができる。
ところで、上述のような周縁の環状領域21に設けられたスラリー排出口17以外に、遮蔽構造L内の環状領域22に侵入した研磨スラリーSを排出するためのスラリー排出口23が別途設けられている。これは、上記した遮蔽構造Lにより下定盤12の回転機構に向かって侵入しようとする研磨スラリーSの多くを抑制できるが、それでもなお、ごく一部の研磨スラリーSが環状領域22内に侵入する。そのため、環状領域22にスラリー排出口23を設けて、環状領域22内に侵入した研磨スラリーSが排出されるように構成されている。
特許第3109419号公報
上述のような環状構造を有する両面研磨装置を用いて、長期間に亘ってワークの研磨処理を行うと、当初予想しなかった汚染によりワークの表面品質が低下してくることが判明した。
そこで、本発明の目的は、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を防止することができるワークの研磨装置およびワークの製造方法を提案することにある。
本発明者は、上記課題を解決する方途について鋭意検討した。そのために、上記したワークの汚染の原因を詳細に調査した。その結果、図2に示した環状構造22において、固着した研磨スラリーSが環状領域22の底部から積み上がり、下定盤12の第1環状壁12bの下部に接触する高さに達していることが判明した。
上記予想しなかった汚染の原因は、研磨処理時に下定盤12を回転させた際に、固着した研磨スラリーSと下定盤12の第1環状壁12bの下部とが接触し、固着した研磨スラリーSが削り取られて粉塵となり、この粉塵が図1に示した装置100において循環する研磨スラリーSに混入したことによるものと考えられる。この対策としては、フィルター16および/または18のフィルターサイズを小さくすることや、フィルター16および/または18を多段化することが考えられる。しかし、フィルターサイズを小さくすることによって、フィルター閉塞までの時間が短くなり、フィルターの交換頻度が増加する。また、フィルターの多段化によって設備の大型化やフィルター使用量が増加し、維持管理が困難になる。そこで、本発明者は、環状領域22に侵入した研磨スラリーSを固着させない方途について鋭意検討した。
上述のように、周縁の環状領域21に落下した使用済みの研磨スラリーSは、その多くが第2環状壁13bにより堰き止められて、スラリー排出口17から排出される。よって、環状領域22に侵入する研磨スラリーSは、研磨スラリーSの流動等によって発生した霧状や水滴状のものであると考えられる。そして、このような霧状あるいは水滴状の研磨スラリーSが環状構造22内に侵入し、環状構造22の底部や側壁にて付着および乾燥が繰り返されて積み上がったものと予想される。
このような研磨スラリーSの固着原理を考えると、環状領域22内のスラリー排出口23を大きくしたり、スラリー排出口23の数を増やしたりしても、霧状あるいは水滴状の研磨スラリーSが固着するのを防止する上で有効に機能しないものと考えられる。そこで、こうした霧状あるいは水滴状の研磨スラリーSが遮蔽構造Lの環状領域22内において固着させない方途について鋭意検討した結果、遮蔽構造Lに侵入した研磨スラリーSが固着するのを防止するための固着防止液を遮蔽構造L内に供給する固着防止液供給手段を設けることが極めて有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)表面に研磨パッドが取り付けられた少なくとも下定盤を有する回転定盤と、前記下定盤の下方にて前記研磨パッドに供給された研磨スラリーを回収する受け盤とを備え、前記研磨パッド上に載置されたワークに研磨スラリーを供給して前記ワークを研磨する装置であって、前記下定盤と前記受け盤との間に前記下定盤の回転機構に研磨スラリーが侵入するのを抑制する遮蔽構造を有し、かつ該遮蔽構造内に侵入した研磨スラリーを排出するスラリー排出口が前記遮蔽構造内に設けられた、ワークの研磨装置において、前記遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止するための固着防止液を前記遮蔽構造内に供給する固着防止液供給手段が設けられていることを特徴とするワークの研磨装置。
(2)前記下定盤は、前記受け盤側の表面に、前記回転定盤の周縁に同心円状に配置された少なくとも2つの第1環状壁を有し、前記受け盤は、前記下定盤よりも大きな径を有する円盤状の底板と、該底板の前記下定盤側の表面に該底板の周縁に同心円状に配置された少なくとも3つの第2環状壁とを有し、前記遮蔽構造は、前記下定盤の前記少なくとも2つの第1環状壁を、前記受け盤の前記底板および前記少なくとも3つの第2環状壁で区画される環状領域に差し込み配置されてなり、前記スラリー排出口は前記環状領域内に設けられている、前記(1)に記載のワークの研磨装置。
(3)前記固着防止液供給手段は、前記環状領域内の前記スラリー排出口に対向する位置に設けられている、前記(1)または(2)に記載のワークの研磨装置。
(4)前記環状領域内における前記固着防止液の液位を感知するセンサーを更に備える、前記(2)または(3)に記載のワークの研磨装置。
(5)前記底板の前記下定盤側の表面は、前記環状領域内において前記スラリー排出口側に向かって傾斜している、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載のワークの研磨装置。
(6)前記固着防止液は水である、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のワークの研磨装置。
(7)前記回転定盤は上定盤を更に有する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のワークの研磨装置。
(8)ワークの研磨工程において、前記(1)〜(7)に記載のワークの研磨装置を用いて研磨処理を施すことを特徴とするワークの製造方法。
(9)前記ワークはシリコンインゴットから切り出されたシリコンウェーハである、前記(8)に記載のワークの製造方法。
本発明によれば、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止するための固着防止液が遮蔽構造内に供給されるため、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止して、研磨スラリーの粉塵が発生するのを防止することができるため、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を防止することができる。
一般的な両面研磨装置の模式断面図である。 研磨装置に設けられた一般的な遮蔽構造の模式断面図である。 本発明に係るワークの研磨装置に設けられた遮蔽構造の模式断面図である。 本発明に係る別のワークの研磨装置に設けられた遮蔽構造の模式断面図である。 本発明に係るワークの製造方法の一例のフローチャートを示す図である。
(ワークの研磨装置)
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図1および2と同じ構成には同じ符号が付されており、説明を省略する。本発明に係るワークの研磨装置は、図1に示した研磨装置100と同様に、表面に研磨パッド12aが取り付けられた少なくとも下定盤12を有する回転定盤10と、下定盤12の下方にて研磨パッド12aに供給された研磨スラリーSを回収する受け盤13とを備える。また、下定盤12と受け盤13との間に、下定盤12の回転機構(図示せず)に研磨スラリーSが侵入するのを抑制する遮蔽構造Lを有し、かつ該遮蔽構造L内に侵入した研磨スラリーSを排出するスラリー排出口23が遮蔽構造L内に設けられている。
また、遮蔽構造Lは、図2に示したように、下定盤12の受け盤13側の表面に、周縁に同心円状に配置された少なくとも2つの第1環状壁12bを設け、また、受け盤13を下定盤12よりも大きな径を有する円盤状の底板13aと、該底板13aの下定盤12側の表面に該底板13aの周縁に同心円状に配置された少なくとも3つの第2環状壁13bとで構成し、下定盤12の少なくとも2つの第1環状壁12bを、受け盤13の底板13aおよび少なくとも3つの第2環状壁13bで区画される環状領域21および22に差し込み配置することにより構成することができる。
図3は、本発明に係るワークの研磨装置に設けられた遮蔽構造の模式断面図を示している。この図に示すように、本発明に係るワークの研磨装置の特徴とするところは、遮蔽構造L内に固着防止液供給手段24を設け、環状構造22に侵入した研磨スラリーSが固着するのを防止するための固着防止液を供給するように構成した点にある。
このような構成とすることにより、霧状あるいは水滴状の研磨スラリーSが環状領域22内に侵入した場合にも、研磨スラリーSを固着防止液に溶解させてスラリー排出口23から排出するため、固着した研磨スラリーSの粉塵が発生するのを防止して、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を防止することができるのである。
なお、本発明において、「遮蔽構造」とは、図3において、第1環状壁12bを含む、3つの第2環状壁13bのうち定盤中心に近い側2つに挟まれた範囲の領域を意味している。これは、第1環状壁12bが3つ以上であり、第2環状壁13bが4つ以上の場合も同様である。
環状領域22内に供給される固着防止液としては、水やアルコール、水酸化カリウム等のアルカリ溶液等を用いることができる。中でも、周囲の雰囲気への影響が小さく、また安価であることから、水を用いることが好ましい。
固着防止液の環状領域22内への供給量(流量)は、環状領域22内に侵入した霧状あるいは水滴状の研磨スラリーSが固着するのを防止することができれば特に限定されず、環状領域22の大きさやスラリー排出口23の大きさ等を考慮して適切に設定すれば良い。
また、固着防止液の供給は、研磨工程時に常に供給している必要はなく、研磨スラリーSが環状領域22内で固着しない条件の下で断続的に行うことができる。これにより、固着防止液の使用量を低減することができる。
なお、図3においては、固着防止液供給手段24は環状領域22の底部に設けられているが、これに限定されない。例えば、第1環状壁12bあるいは第2環状壁13bの所定の高さ位置に固着防止液供給口(図示せず)を設け、この供給孔から固着防止液を環状領域22内に供給するように構成することもできる。
固着防止液供給手段24は、環状領域22内のスラリー排出口23に対向する位置に設けられていることが好ましい。これにより、環状領域22の全体に亘って、環状領域22内に侵入した研磨スラリーSを固着防止液に溶解させ、スラリー排出口23から排出させることができる。
また、受け盤13を構成する底板13aの下定盤12側の表面は、環状領域22内においてスラリー排出口23側に向かって傾斜していることが好ましい。これにより、環状領域22内に供給した固着防止液をスラリー排出口23から効果的に排出することができる。
さらに、図4に示すように、環状領域22内における固着防止液の液位を感知するセンサー25を設けることができる。これにより、固着防止液を環状領域22内に過剰に供給するのを防止することができる。また、何らかの原因により固着防止液および研磨スラリーSがスラリー排出口23から排出されないトラブルを事前に検知することができる。
なお、本発明に係るワークの研磨装置は、図1に示した両面研磨装置に限定されるものではなく、枚葉式の研磨装置や化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)装置とすることもできることは言うまでもない。
こうして、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止するための固着防止液が遮蔽構造内に供給されるため、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止して、研磨スラリーの粉塵が発生するのを防止することができるため、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を抑制することができる。
(ワークの製造方法)
次に、本発明に係るワークの製造方法について説明する。本発明のワークの製造方法は、ワークの研磨工程において、上述したワークの研磨装置を用いて研磨処理を施すことを特徴としている。従って、上記それ以外の製造条件は一切限定されない。以下、図5を参照して、ワークがシリコンウェーハである場合を例に本発明に係るワークの製造方法について説明する。
まず、ステップS1にて、例えばチョクラルスキー(Czochralski,CZ)法により、石英るつぼに投入された多結晶シリコンを1400℃程度に溶融し、次いで種結晶を液面に漬けて回転させながら引き上げることによりシリコンインゴットを製造する。ここで、所望の抵抗率を得るために、例えばホウ素やリン等をドープする。また、インゴットの製造の際に磁場を印加する磁場印加チョクラルスキー(Magnetic field Czochralski,MCZ)法を用いることにより、シリコンインゴット中の酸素濃度を制御することができる。
次いで、ステップS2にて、得られたシリコンインゴットの外周研削処理を施して直径を均一にした後、ワイヤーソーや内周刃切断機を用いてシリコンインゴットを1mm程度の厚さにスライスしてシリコンウェーハを得る。
続いて、ステップS3にて、得られたシリコンウェーハを研磨装置に搬送し、アルミナ研磨剤等を用いて、シリコンウェーハに対してラッピング処理を施す。これによりウェーハの厚さを所定の値にし、ウェーハの表裏面の平行度を高めることができる。
なお、ラッピング処理を行う研磨装置がラビリンス構造を有し、シリコンウェーハを回転させる回転機構を有している場合には、この研磨装置にも本発明を適用することができる。
その後、ステップS4にて、フッ酸、硝酸、酢酸、燐酸のうち少なくとも1つからなる水溶液を用いた酸エッチング、あるいは水酸化カリウム水溶液や水酸化ナトリウム水溶液等を用いたアルカリエッチングあるいは上記酸エッチングとアルカリエッチングの併用により、前工程までの処理により生じたウェーハの歪みを除去する。
続いて、ステップS5にて、上述のような本発明に係るワークの研磨装置を用いて、エッチング処理が施されたシリコンウェーハに対して、鏡面研磨処理を施す。ここでは、ウェーハの両面を研磨するDSP処理を施す。即ち、キャリアプレートにシリコンウェーハを嵌め込み、ウェーハを、研磨布を貼りつけた上定盤11および下定盤12で挟み、上下定盤とウェーハとの間に、例えばコロイダルシリカ等の研磨スラリーSを供給して、上下定盤およびキャリアプレートを互いに相対的に回転させて、シリコンウェーハの両面に対して鏡面研磨処理を施す。これにより、ウェーハ表面の凹凸を低減して平坦度の高いウェーハを得ることができる。
次に、ステップS6にて、両面研磨処理が施されたシリコンウェーハを洗浄工程に搬送し、例えば、アンモニア水、過酸化水素水および水の混合物であるSC−1洗浄液や、塩酸、過酸化水素水および水の混合物であるSC−2洗浄液を用いて、ウェーハ表面のパーティクルや有機物、金属等を除去する。
最後に、ステップS7にて、洗浄されたシリコンウェーハを検査工程に搬送し、上述の本発明の検査工程と同様に、ウェーハの平坦度、ウェーハ表面のLPDの数、ダメージ、ウェーハ表面の汚染等を検査する。この検査工程において所定の品質を満足するウェーハのみが製品として出荷される。
こうして、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を抑制してワークを製造することができる。
本発明によれば、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止するための固着防止液が遮蔽構造内に供給されるため、遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止して、研磨スラリーの粉塵が発生するのを防止することができるため、研磨工程におけるワークの表面品質の低下を抑制することができるため、半導体産業に有用である。
10 回転定盤
11 上定盤
11a,12a 研磨パッド
12 下定盤
12b 第1環状壁
13 受け盤
13a 底板
13b 第2環状壁
14 スラリータンク
15 ポンプ
16,18 フィルター
17,23 スラリー排出口
21,22 環状領域
24 固着防止液供給手段
25 液位センサー
100 両面研磨装置
L 遮蔽構造
S 研磨スラリー
W ワーク

Claims (6)

  1. 表面に研磨パッドが取り付けられた少なくとも下定盤を有する回転定盤と、前記下定盤の下方にて前記研磨パッドに供給された研磨スラリーを回収する受け盤とを備え、前記研磨パッド上に載置されたワークに研磨スラリーを供給して前記ワークを研磨する装置であって、前記下定盤と前記受け盤との間に前記下定盤の回転機構に研磨スラリーが侵入するのを抑制する遮蔽構造を有し、かつ該遮蔽構造内に侵入した研磨スラリーを排出するスラリー排出口が前記遮蔽構造内に設けられた、ワークの研磨装置において、
    前記遮蔽構造に侵入した研磨スラリーが固着するのを防止するための固着防止液を前記遮蔽構造内に供給する固着防止液供給手段が設けられており、
    前記下定盤は、前記受け盤側の表面に、前記回転定盤の周縁に同心円状に配置された少なくとも2つの第1環状壁を有し、
    前記受け盤は、前記下定盤よりも大きな径を有する円盤状の底板と、該底板の前記下定盤側の表面に該底板の周縁に同心円状に配置された少なくとも3つの第2環状壁とを有し、
    前記遮蔽構造は、前記下定盤の前記少なくとも2つの第1環状壁を、前記受け盤の前記底板および前記少なくとも3つの第2環状壁で区画される環状領域に差し込み配置されてなり、前記スラリー排出口は前記環状領域内に設けられており、
    前記環状領域内における前記固着防止液の液位を感知するセンサーを更に備えることを特徴とするワークの研磨装置。
  2. 前記底板の前記下定盤側の表面は、前記環状領域内において前記スラリー排出口側に向かって傾斜している、請求項に記載のワークの研磨装置。
  3. 前記固着防止液は水である、請求項1または2に記載のワークの研磨装置。
  4. 前記回転定盤は上定盤を更に有する、請求項1〜のいずれか一項に記載のワークの研磨装置。
  5. ワークの研磨工程において、請求項1〜に記載のワークの研磨装置を用いて研磨処理を施すことを特徴とするワークの製造方法。
  6. 前記ワークはシリコンインゴットから切り出されたシリコンウェーハである、請求項に記載のワークの製造方法。
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