JP6369243B2 - 操作表示装置、プログラム、操作表示システム - Google Patents

操作表示装置、プログラム、操作表示システム Download PDF

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Description

本発明は、携帯端末を併用する操作表示装置プログラム、および操作表示システムに関する。
操作釦が押下された場合に、その押下が有効な操作か誤操作であるかを判断し、誤操作であると判断した場合にその押下を無効にする技術として、たとえば、下記特許文献1や下記特許文献2に記載の技術がある。
特許文献1には、タッチパネル上に表示された操作釦が押下された場合に、その押下面を撮像して得た画像を解析して、指によってタッチパネルが押下されたか否かを判断し、指によってタッチパネルが押下された場合はその押下を有効な操作とし、指以外によってタッチパネルが押下された場合はその押下を無効な操作とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献2には、第1の筐体と第2の筐体が回動可能に取り付けられて構成される携帯電話において、第2の筐体が回転を開始したら、該回転が終了するまでの間は第1の筐体に設置されているハードキーにおける操作の受け付けを無効にすることで、回転する第2の筐体が該ハードキーに触れて発生する誤操作を無効にする技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2011−118708号公報 特開2005−277627号公報
ところで、複合機などの画像形成装置が備える操作パネルと、ユーザの携帯端末とを連携動作させて使用する方法がある。たとえば、操作パネルに表示した画像の続きを、該操作パネルに並置された携帯端末に表示させることで、一つの大きな画像を表示すること等が可能となる。
この方法では、操作パネルと携帯端末を連携動作させて使用する場合、ユーザが操作パネルの画面と携帯端末の画面の双方を一望できるような位置に携帯端末を設置することが望まれる。たとえば、操作パネルの画面の隣に携帯端末の画面が位置すれば、ユーザは両者の画面を一望することができる。
しかし、多くの操作パネルは、画面の隣にハードキーが設置されているので、設置位置によっては、携帯端末やその持ち手が該ハードキーに触れて誤操作が発生する場合がある。たとえば、操作パネルの画面の右隣に携帯端末を並置して連携動作させたい場合に、操作パネルの画面の右隣にハードキーが設置されていると、操作パネルの画面の右隣に並置した携帯端末やその持ち手によって該ハードキーが押下されて誤操作が発生する恐れがある。なお、ハードキーが押下された場合に限らず、タッチパネル上に表示された操作釦に携帯端末やその持ち手が触れた場合にも、前述の誤操作は発生する。そして、この誤操作の発生を防ぎたいという要請がある。
特許文献1に記載の方法では、手によってタッチパネルが押下されたか否かを基準に、受けた操作が有効か無効かを判断する。よって、この方法では、携帯端末の持ち手が誤ってタッチパネルに触れて生じる誤操作は有効な操作として処理されるので、前述の誤操作を防ぐことはできない。
特許文献2に記載の方法では、第2の筐体が回転を開始し、該回転が終了するまでの期間のみハードキーにおける操作の受け付けを禁止するものであり、操作パネルと携帯端末を連携動作させて使用する場合に生じる前述の弊害に対応するものではなく、回転中以外の時には、携帯端末やその持ち手が触れることによる誤操作が発生し得る。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、携帯端末を、操作部に近付けて使用する場合に、携帯端末やその持ち手が操作部に接触して生じる誤操作を抑制できる操作表示装置、プログラム、および操作表示システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]操作部と、
表示部と、
所定の携帯端末の位置を検出する検出部と、
操作の受け付けに関連する画面の表示および操作の受け付けを前記携帯端末と自装置を併用し連携させて行う連携動作の実行を制御する連携制御部と、
前記連携動作の実行中であって前記検出部によって検出された前記携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする操作制御部と
を備える
ことを特徴とする操作表示装置。
上記[1]および下記[9]に係る発明では、携帯端末と操作表示装置が連携動作中であって、操作部の正面の前方に、携帯端末が位置する場合に、操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする。連携動作では、たとえば、表示内容を連動させたり、いずれかで受けた操作を他方に反映させたりする。操作部の正面の前方に携帯端末が位置すると、携帯端末のユーザからみると操作部(たとえば操作釦など)が携帯端末に隠れてしまうので、ユーザは操作部に対する操作をできなくなるが、携帯端末やその持ち手が操作釦(例えば、ハードキーやソフトキー)に接触して誤操作が生じ得る。そこで、操作部の正面の前方に携帯端末が位置するときは、操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする。これにより携帯端末を、操作部に近付けて使用する場合に、携帯端末やその持ち手が操作部に触れることによる誤操作の発生を抑制できる。操作部の正面とは、例えば、ユーザが操作可能な操作釦等が配置されている面である。
なお、操作部の正面の前方にある携帯端末が操作釦に接触しなくとも、該携帯端末の持ち手が操作釦に触れてしまうことがあるので、携帯端末がある程度近づいたら、操作釦での操作の受け付けを無効にすることで、特に携帯端末の持ち手が操作釦に触れることによる誤操作を抑制できる。
[2]前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に、前記携帯端末が背面側を前記操作部に向けて位置する場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
ことを特徴とする[1]に記載の操作表示装置。
上記[2]および下記[10]に係る発明では、携帯端末の背面側が操作部に向いている場合のみ操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする。すなわち、携帯端末を操作するユーザから見て操作部が携帯端末の背後に隠れている場合に、操作部での操作の受け付けを部分的に無効にする。携帯端末の表面側が操作部に向いている場合は操作部における操作の受け付けを有効とする。
]前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部のうち、前記携帯端末によって隠れている領域における操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の操作表示装置。
上記[3]および下記[11]に係る発明では、操作部のうち携帯端末が重なっている領域(携帯端末によって隠れている領域)における操作の受け付けを無効にする。たとえば、携帯端末が操作部に重なり、ユーザから操作部の一部が見えないような状態になった場合、その見えなくなった一部の位置での操作の受け付けを無効とする。
]前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部が有する複数の操作釦のうち、前記携帯端末が正面の前方に位置する操作釦における操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の操作表示装置。
上記[]および下記[12]に係る発明では、操作部が有する複数の操作釦のうち、携帯端末が正面の前方に位置する操作釦における操作の受け付けを無効にする。たとえば、携帯端末が操作部に重なり、ユーザから操作部の一部が見えないような状態になった場合、その見えなくなった一部の位置にある操作釦での操作の受け付けを無効とする。
]前記操作制御部は、前記操作部が有する操作釦を複数のグループに分け、一のグル―プのうちの一部の操作釦の正面の前方に前記携帯端末がある場合は、前記一のグループに属する操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の操作表示装置。
上記[]および下記[13]に係る発明では、一のグループに属する複数の操作釦のうちの一部の操作釦の正面の前方に携帯端末がある場合は、その一のグループに属する操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。たとえば、携帯端末が操作部に重なり、ユーザから所定の操作釦群(たとえばテンキー)の一部が見えないような状態になった場合、その操作釦群全てにおいて操作の受け付けを無効にする。
]前記操作制御部は、前記検出部の検出した携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方の所定距離内である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の操作表示装置。
上記[]および下記[14]に係る発明では、検出部の検出した携帯端末の位置が操作部の正面の前方の所定距離内である場合に、操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする。操作部と携帯端末が重なっていても、両者が離れている場合は、携帯端末やその持ち手が触れることにより誤操作は発生せず、また、ユーザは操作部と携帯端末との間の空間に手を入れて操作部への操作が可能なので、操作部における操作の受け付けを有効とする。
]前記所定距離は、前記操作部が有する操作釦ごとに設定可能であり、
前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に位置する携帯端末と前記操作部の正面との距離が、一の操作釦に設定されている前記所定距離未満の場合に、前記一の操作釦における操作の受け付けを無効とする
ことを特徴とする[6]に記載の操作表示装置。
上記[]および下記[15]に係る発明では、操作釦ごとに閾値(所定距離)が設定可能であり、操作部の正面の前方に位置する携帯端末と操作部の正面との距離が、一の操作釦に設定されている閾値未満の場合に、該操作釦における操作の受け付けを無効とする。たとえば、誤操作により重大な問題(例えば、取り返しがつかなくなるような操作をした場合の問題、具体的には、例えば、送信釦等のジョブ実行釦や、メモリの消去釦、操作設定のキャンセル釦等を操作した場合の問題)が生じる操作釦については、誤操作の影響が少ない操作釦よりも所定距離を長くする。
]前記操作制御部は、前記操作部における操作の受け付けを有効から無効にした場合、もしくは前記操作部における操作の受け付けを無効から有効にした場合のうち、少なくともいずれか一方の場合に、前記表示部にその旨を表示させる
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか1つに記載の操作表示装置。
上記[]および下記[16]に係る発明では、操作の受け付けを有効から無効に切り替えた場合に、もしくは操作の受け付けを無効から有効にした場合のうち、少なくともいずれか一方の場合に、その旨を表示部に表示する。なお、操作表示装置と携帯端末のうち少なくともいずれか一方が表示すればよい。
]携帯端末と、操作部および表示部を備えた操作表示装置を有する操作表示システムであって、
前記操作表示装置に対する前記携帯端末の位置を検出する検出部と、
操作の受け付けに関連する画面の表示および操作の受け付けを前記携帯端末と前記操作表示装置を併用し連携させて行う連携動作の実行を制御する連携制御部と、
前記連携動作の実行中であって前記検出部によって検出された前記携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効とする操作制御部と
を備える
ことを特徴とする操作表示システム。
10]前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に、前記携帯端末が背面側を前記操作部に向けて位置する場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
ことを特徴とする[]に記載の操作表示システム。
11]前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部のうち、前記携帯端末によって隠れている領域における操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[9]または[10]に記載の操作表示システム。
12]前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部が有する複数の操作釦のうち、前記携帯端末が正面の前方に位置する操作釦における操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[9]または[10]に記載の操作表示システム。
13]前記操作制御部は、前記操作部が有する操作釦を複数のグループに分け、一のグル―プのうちの一部の操作釦の正面の前方に前記携帯端末がある場合は、前記一のグループに属する操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする
ことを特徴とする[9]または[10]に記載の操作表示システム。
14]前記操作制御部は、前記検出部の検出した携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方の所定距離内である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
ことを特徴とする[]乃至[13]のいずれか1つに記載の操作表示システム。
15]前記所定距離は、前記操作部が有する操作釦ごとに設定可能であり、
前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に位置する携帯端末と前記操作部の正面との距離が、一の操作釦に設定されている前記所定距離未満の場合に、前記一の操作釦における操作の受け付けを無効とする
ことを特徴とする[14]に記載の操作表示システム。
16]前記操作制御部は、前記操作部における操作の受け付けを有効から無効にした場合、もしくは前記操作部における操作の受け付けを無効から有効にした場合のうち、少なくともいずれか一方の場合に、前記表示部にその旨を表示させる
ことを特徴とする[]乃至[15]のいずれか1つに記載の操作表示システム。
[17]情報処理装置を
[1]乃至[]のいずれか1つに記載の操作表示装置として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
本発明に係る操作表示装置、プログラム、および操作表示システムによれば、携帯端末を操作表示装置の操作部に近付けて使用する場合に、操作パネル上での誤操作の発生を防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係る操作表示システムの構成例を示す図である。 画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 携帯端末の概略構成を示すブロック図である。 操作パネルを正面から見た様子を示す図である。 操作パネルに携帯端末を重ねる直前の様子を示す図である。 操作パネルに携帯端末を重ねた場合の様子を示す図である。 携帯端末によって隠れている部分も含めた操作パネルの様子を示す図である。 ハードキーを構成する操作釦を複数のグループに分けた場合の一例を示す図である。 操作パネルと携帯端末が離れている場合の様子を示す図である。 操作パネルの近くに携帯端末が位置している場合の様子を示す図である。 操作パネルにて操作の受け付けを無効にする場合の処理を示す流れ図である。 表示部31の画面の半分に携帯端末を重ねた場合の様子を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る操作表示システム5の構成例を示している。操作表示システム5は、本発明の操作表示装置としての役割を果たす画像処理装置10と、無線通信を通じて画像処理装置10と表示内容を連動可能な携帯端末40を備えている。携帯端末40は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク、あるいは近距離無線通信により画像処理装置10と無線通信可能に接続される。
画像処理装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャン機能、PC(Personal Computer)などからネットワークを通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力するプリンタ機能、ファクシミリ手順に従って画像データを送受信するファクシミリ機能などを備えた、所謂、複合機(MFP)である。
携帯端末40は、タブレット等の携帯型情報処理装置である。本発明の実施の形態では、携帯端末40は、画像処理装置10と連携動作を行う。本発明の実施の形態では、後述する携帯端末40の表示部48と、操作表示部30の表示部31(図2参照)の表示内容を連動させ、一つの大きな画像を表示させる連動表示を連携動作の一例とする。
連動表示を行う場合、ユーザは、携帯端末40を操作表示部30に近付けて、表示部31と表示部48を一望できるようにすることで、該画像を確認する。このとき、携帯端末40や、その持ち手が操作部32(図2参照)に触れて誤操作が発生してしまう可能性がある。
そこで、操作表示システム5では、操作表示部30の正面の前方にくるようユーザが携帯端末40を操作表示部30に近付けると、該操作表示部30上に設置されている操作部32における操作の受け付けを無効とさせる。これにより、前述の誤操作の発生を抑制できる。ここで、操作表示部30の正面とは、ユーザが操作可能な操作部32が配置されている面であり、図1に示された画像処理装置10の状態において、操作表示部30を上側から見た面である。
図2は、画像処理装置10の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置10は、当該画像処理装置10の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11を有している。CPU11にはバスを通じてROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発メモリ14、ハードディスク装置15、画像読取部16、自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)17、画像処理部18、プリンタ部19、ネットワーク通信部21、ファクシミリ通信部22、近距離無線通信部23、操作表示部30などが接続されている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM12には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が各種処理を実行することで画像処理装置10の各機能が実現される。CPU11は本発明における操作制御部としての役割を果たす。
RAM13は、CPU11がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ14は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
ハードディスク装置15は大容量不揮発の記憶装置であり、印刷データ、表示画面のデータのほか各種のプログラムやデータが記憶される。本発明の実施の形態では、後述する管理テーブルなどが記憶される。
画像読取部16は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部16は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読み取り位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
自動原稿搬送部17は、原稿台にセットされた原稿をその最上のものから1枚ずつ順に繰り出して搬送し、画像読取部16の読み取り位置を通過させて所定の排紙位置へ排紙する機能を果たす。画像読取部16は、プラテンガラス上に載置された原稿を読み取る機能と、自動原稿搬送部17によって搬送される原稿を順次読み取る機能を備えている。
画像処理部18は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
プリンタ部19は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
ネットワーク通信部21は、LANなどのネットワークを通じて携帯端末40や外部のPC、サーバなどと通信する機能を果たす。
ファクシミリ通信部22は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と電話回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
近距離無線通信部23は、携帯端末40などの外部装置と近距離無線通信を行う。通信可能距離は、たとえば、10cm以内等である。近距離無線通信部23は操作表示部30上に設けられており、操作表示部30から10cm以内にある装置とのみ通信を可能とする。
操作表示部30は、表示部31、操作部32、距離測定部33、カメラ34を備えて構成される。操作表示部30の制御は、CPU11あるいは操作表示部30が別途備えるCPUが行う。
表示部31は、各種の操作画面、設定画面等を表示する機能を果たす。表示部31は液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)とそのドライバなどで構成される。操作部32はユーザから各種の操作を受ける機能を果たす。操作部32は、スタートボタンやテンキーなどの各種ハードスイッチ(ハードキー36)と、表示部31の表示面上に設けられたタッチパネルを利用するソフトキー35を備えている。タッチパネルは、表示部31の表示面がタッチペンや指などで接触操作された座標位置を検出する。そして、検出された座標位置が表示部31に表示されたソフトキー35上である場合、CPU11は該ソフトキー35が押下されたと認識する。
距離測定部33は、操作表示部30から所定の距離以内に存在する携帯端末40との距離を測定する。距離の測定方法は既知の任意の方法でよい。
カメラ34は、画像処理装置10の周囲の所定の範囲を撮影して得た画像を解析し、該範囲内における物体(ここでは携帯端末40)の有無を認識する。たとえば、カメラ34は、操作表示部30の正面が臨む方向(前方)を、水平方向約150度の範囲を撮影する。
なお、画像処理装置10が、操作表示部30の正面の前方に携帯端末40が位置していると認識可能な距離には制限があり、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が、該制限を越えている場合は、画像処理装置10は、操作表示部30の正面の前方に携帯端末40が位置していないと認識する。
図3は、携帯端末40の概略構成を示すブロック図である。携帯端末40は、当該携帯端末40の動作を統括制御するCPU41を有している。CPUにはバスを通じてROM42と、RAM43と、不揮発メモリ44と、カメラ45と、距離測定部46と、操作部47と、表示部48と、ネットワーク通信部49と、近距離無線通信部51と、方位センサ部52が接続されている。
CPU41は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。ROM42には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU41が各種処理を実行することで携帯端末40の機能が実現される。
RAM43は、CPU41がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納したり、表示用のデータを格納したりするためのワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ44は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定情報の保存などに使用される。
表示部48は、各種の操作画面、設定画面を表示する機能を果たす。表示部48は液晶ディスプレイとそのドライバなどで構成される。操作部47は操作者から各種の操作を受ける機能を果たす。操作部47は、少数のハードスイッチと、表示部48の表示面上に設けられたタッチパネル47aを備えている。
カメラ45は、当該携帯端末40の表示部48を見るユーザの視線方向、すなわち、表示部48の裏面が臨む方向を撮影する。携帯端末40は、薄板形状であり、表面側のほぼ全部が表示部48の表示面になっている。カメラ45は携帯端末40の裏面側(背面側)に外向きに設けてあり、携帯端末40の裏面が臨む方向を撮影する。ここで、携帯端末40の裏面側とは、図1に示された携帯端末40において、表示部48が配置されている側を表面側として、その裏側の面である。すなわち、ユーザが操作を行う側とは反対側の面である。
距離測定部46は、当該携帯端末40から所定の距離以内に存在する画像処理装置10との距離を測定する。距離の測定方法は既知の任意の方法でよい。ここでは、カメラ45が撮影する方向、すなわち、携帯端末40の裏面が臨む方向に存在する操作表示部30までの距離を測定する。
ネットワーク通信部49は、画像処理装置10や外部のPC、サーバなどと通信する機能を果たす。近距離無線通信部51は、画像処理装置10などの外部装置と近距離無線通信を行う。通信可能距離は、たとえば、10cm以内等である。
方位センサ部52は、複数の地磁気センサと複数の加速度センサを組み合わせるなどして構成される。方位センサ部52は、携帯端末40の姿勢や角度を検出する。また、方位センサ部52は、携帯端末40が傾けられたり移動されたりしたときにその変位の向きや速さを検出して、検出結果をCPU41へ通知する。
次に、操作表示部30上における表示部31と操作部32の配置および、誤操作が発生する場合の具体例について説明する。
図4は、操作表示部30を操作表示部30の正面側から見た様子を示す。図4では、操作表示部30の正面には、ユーザから見て左側に表示部31(タッチパネル)が、右側にハードキー36が配置されている。
本発明の実施の形態では、連携動作の一例として、前述した連動表示を行う。連動表示を行う場合、一例として、ユーザは、表示部31の右隣に携帯端末40の表示部48を並べて、表示部31と表示部48の双方を一望可能にする。しかし、表示部31の右隣にはハードキー36が設置されているので、携帯端末40を表示部31の右隣、すなわちハードキー36付近に近づけた場合、携帯端末40や、その持ち手がハードキー36に触れてしまい誤操作が発生する可能性がある。
そこで、操作表示システム5では、該誤操作の発生を抑制するために、携帯端末40を操作表示部30に近付けた場合に、ハードキー36における操作の受け付けを無効にする誤操作抑制処理を行う。本発明の実施の形態では、誤操作抑制処理は、連携動作中は稼働し、連動動作していない状態では稼働しないものとする。
なお、携帯端末40に比べて携帯端末40の持ち手はハードキー36の近くにある場合が多い。そして、通常の手指による操作は受け付けながら、携帯端末40の持ち手による誤操作は防止したい。そこで、本実施の形態では、携帯端末40とハードキー36の距離に基づいて操作の有効無効を判定し、持ち手による誤操作を抑制するために携帯端末40がハードキー36に所定距離以内に近づいた段階で操作を無効にする。携帯端末40を持たない手指がハードキー36に近づいてきた場合には操作を無効としない。
以下に、操作部32における操作の受け付けを無効とする場合についての4つの態様例を示す。
<態様例1>
態様例1では、ハードキー36のうち、携帯端末40が重なって、ユーザから見えない部分のみ、操作の受け付けを無効にする。図5、図6、図7は、連動表示を行っている場合における操作表示部30と携帯端末40を示す。
図5は、操作表示部30の正面側に、携帯端末40が位置していない場合の様子を示す。ハードキー36を構成する複数の操作釦のうち、操作の受け付けが有効になっている操作釦を有効釦36Aとする。図5では、全ての操作釦が有効釦36Aとなっている。
図5の連動表示では、操作表示部30の表示部31には複数のユーザ名が縦順に並べられたリストが表示されている。携帯端末40の表示部48には、表示部31に表示されているユーザ名に対応する電話番号が、該ユーザ名と同じ順番で縦順に並べられたリストが表示されている。表示部31と表示部48が離れている状態では、ユーザにとって、各ユーザ名に対応する電話番号が直観的に分かりづらい。
図6は、操作表示部30の正面の前方(正面側)に、携帯端末40を位置させた場合の様子を示す。図6では、ハードキー36を構成する各操作釦のうち、一部の操作釦は携帯端末40に隠れてユーザから見えなくなっている。各操作釦のうち、その正面側に位置する携帯端末40によって隠れていない部分の操作釦、すなわち携帯端末40が正面の前方に位置していない操作釦については有効釦36Aとなっている。
図6では、各ユーザ名の横方向に、対応する電話番号が位置するよう表示部31に携帯端末40の表示部48を近付けている。この状態ならば、ユーザにとって各ユーザ名に対応する電話番号が直観的に分かりやすい。
図7は、図6の状態において、携帯端末40によって隠れている部分も含めた操作表示部30の様子を示す。図7では、携帯端末40が存在する位置を点線で示す。
ハードキー36を構成する複数の操作釦のうち、操作の受け付けが無効になっている操作釦を無効釦36Bとする。図7では、携帯端末40によって隠れている部分の操作釦、すなわち、携帯端末40が正面の前方に位置する操作釦は無効釦36Bとなっている。操作表示部30の正面側に位置する携帯端末40によって隠されていない操作釦、すなわち、携帯端末40が正面の前方に位置していない操作釦は有効釦36Aとなっている。
このように、態様例1では、携帯端末40が正面の前方に位置する操作釦は、操作が無効になる。たとえば、ユーザが、テンキーから番号を入力したい場合、携帯端末40をテンキーの正面前方から側方に少し移動させて、テンキーが見えるようにして操作する。この移動後における携帯端末40の位置がスタートボタンの正面の前方である場合、テンキーへの入力のみを行いたいので、テンキーへの入力を行っている間は、スタートボタンへの入力を無効にしたい状況となる。よって、正面前方に携帯端末40が存在する操作釦(上述の例では、スタートボタン)だけ、操作の受け付けを無効にすることで、入力したい操作釦への操作のみできるようになる。なお、携帯端末40が正面の前方に位置する操作釦に対し周方向に一定の距離内(例えば、3cm以内)にある操作釦に関しては、携帯端末40が正面の前方に位置していなくても(少なくとも一部が隠れていなくても)、入力の受け付けを無効にしてもよい。
<態様例2>
態様例2では、ハードキー36を構成する複数の操作釦を複数のグループに分け、一のグループのうちの一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、そのグループの操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。
図8は、ハードキー36を3つのグループに分けた場合の様子を示す。図8では、テンキーで構成されるグループ37Aと、使用する機能を選択するための3つの操作釦で構成されるグループ37Bと、スタートボタンで構成されるグループ37Cの3つのグループがある。
たとえば、グループ37Aのテンキーのうちの一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、グループ37Aの操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。また、グループ37Bを構成する3つの操作釦のうち、一部(1つ、もしくは2つ)の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、グループ37Bの操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。
このように態様例2では、あるグループ(所定の複数の操作釦)のうち、一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、そのグループの操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。態様例2では、操作釦ごとにではなく、グループ単位で操作の受け付けの有効、無効を切り替えるので、操作釦ごとに切り替えを行う場合に比べて処理負担が減る。
なお、操作釦のグループ分けは図8の例に限らないが、なるべく各操作釦が付近に設置されている操作釦群を1つのグループとすることが望ましい。携帯端末40の側面を持っている持ち手のみが正面にある操作釦であっても、この操作釦と同じグループに属する他の操作釦の正面に携帯端末40が位置していれば、このグループに属するすべての操作釦に対する操作の受け付けが無効となるので、持ち手による誤操作を抑制できる。
<態様例3>
態様例3では、ハードキー36を構成する各操作釦のうちの一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、ハードキー36の全ての操作釦について操作の受け付けを無効とするようにする。
たとえば、テンキーのうちの一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合や、図8のグループ37Bを構成する3つの操作釦のうち、一部(1つ、もしくは2つ)の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合に、全ての操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする。ハードキー36だけではなくタッチパネル上に表示されている操作釦(ソフトキー35)を含む操作部32全体にて操作の受け付けを無効にするようにしてもよい。
このように態様例3では、ハードキー36を構成する複数の操作釦のうち、一部の操作釦の正面の前方に携帯端末40がある場合は、ハードキー36の全ての操作釦において操作の受け付けを無効にする。これにより、一度に全ての操作釦にて操作の受け付けの有効、無効を切り替えるので、操作釦ごとに切り替えを行う場合に比べて処理負担が減る。
また、携帯端末40の側面を持っている持ち手のみが正面にある操作釦であっても、他の操作釦の正面に携帯端末40が位置していれば、操作の受け付けが無効となるので、持ち手による誤操作を抑制できる。
<態様例4>
態様例4では、操作表示部30から携帯端末40までの距離を算出し、その距離が所定の閾値未満である場合のみ、ハードキー36における操作の受け付けを無効とする場合について説明する。
操作表示システム5では、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が所定値以上か否かを判断する。たとえば、以下の方法等によって該距離が所定の閾値未満であるか否かを判断する。
方法1、近距離無線通信部23と、近距離無線通信部51による通信が可能であれば、該距離が閾値未満であると判断し、不可能であれば、該距離が閾値以上であると判断する。なお、この方法を採用する場合、近距離無線通信部23と近距離無線通信部51にて通信不可能な最短の距離を閾値とする。
方法2、カメラ34が撮像した画像を解析し、距離測定部33が操作表示部30から携帯端末40までの距離を算出し、その算出された距離が閾値未満であるか否かを判断する。
該判断方法は、上記の方法1.2以外の方法であってもよい。
図9、図10は、操作表示部30の正面側に携帯端末40が位置する場合の例であり、図9は操作表示部30から携帯端末40までの距離が10cm以上である場合を、図10は操作表示部30から携帯端末40までの距離が10cm未満である場合を示す。
閾値を10cmとした場合、図9では、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が10cm以上、すなわち、閾値以上なので、操作表示部30の正面側に携帯端末40が位置していても、ハードキー36における操作の受け付けは有効となる。
閾値を10cmとした場合、図10では、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が10cm未満、すなわち、閾値未満なので、操作表示部30の正面側に携帯端末40が位置している場合には、ハードキー36における操作の受け付けが無効となる。
なお、ハードキー36を構成する全操作釦において共通の所定値を設けてもよいが、本発明の実施の形態では、操作釦ごとに異なる値(閾値)を設けておき、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が閾値未満である操作釦のみ、操作の受け付けを無効とするようにする。
たとえば、印刷を開始する操作釦(ジョブ実行釦等)、ジョブ等やメモリの消去を行う消去釦、リセット釦、操作設定等のキャンセル釦等の重要な釦(すなわち、誤操作が行われると修正を行えない釦)のみ、他の操作釦よりも閾値を高く設定しておけば、携帯端末40やその持ち手が操作表示部30に触れて誤操作が発生しても、ユーザの意図しない印刷は開始されない。ユーザの利便性を極力低下させることなく、特定の操作釦のみ誤操作の発生率を抑制することができる。
また、他の例として、操作釦の正面にある物体の種類によって、異なる閾値を設けてもよい。たとえば、一の操作釦に、携帯端末40の持ち手に対する閾値は10cm未満、携帯端末40(本体)の閾値は5cm未満と設定していたとする。そして、操作釦の正面にある物体を判別し、持ち手であると判別した場合は、該持ち手と操作釦の間の距離が10cm未満であれば該操作釦における操作の受け付けを無効とする。操作釦の正面にある物体が携帯端末40(本体)であると判別した場合は、該携帯端末40と操作釦の間の距離が5cm未満であれば該操作釦における操作の受け付けを無効とする。
閾値は、予め設定された値でもよいし、ユーザによって変更可能であってもよい。閾値として設定される値が大きい(距離が長い)ほど、携帯端末40の持ち手による誤操作の危険性は減る。
各操作釦の閾値はハードディスク装置15内の管理テーブルに登録されており、画像処理装置10は、算出した距離が閾値未満か否かを判断する場合に、該管理テーブルに登録された閾値を参照する。
また、操作表示部30上の所定の一点から携帯端末40までの距離を算出して、該距離が閾値未満か否かの判断を行ってもよいが、操作釦ごとに押下される面から携帯端末40までの距離を算出しその距離が閾値未満か否かを判断するようにしてもよい。
このように、態様例4では、操作表示部30の正面側に携帯端末40が位置する場合であっても、操作表示部30と携帯端末40の間の距離が所定値未満か否かによって、操作部32における操作の受け付けの有効/無効を切り替える。携帯端末40やその持ち手が、操作表示部30に触れないくらい離れている場合は、操作部32における操作の受け付けは無効にならないので、操作表示部30から携帯端末40を離せば、操作部32を使用することができ、ユーザの利便性が向上する。
次に、操作表示システム5において、画像処理装置10が、操作表示部30の操作釦について操作の受け付けを無効とするか否かを判断する処理について図11を参照しつつ説明する。図11では、態様例1と態様例4を組み合わせた場合の誤操作抑制処理について説明する。
まず、画像処理装置10は、携帯端末40と連携動作を行っているか否かを調べる(ステップS101)。本発明の実施の形態では、連動表示を行っているか否かを調べる。連動表示を行っていない場合は、本処理を終了する。連動表示を行っている場合は、カメラ34が撮影する画像に基づいて、操作釦ごとにその正面の前方に物体が存在するか否かを確認する(ステップS102)。
次に、いずれの操作釦もその正面の前方に物体が無ければ(ステップS103;No)ステップS102に戻って処理を継続する。いずれかの操作釦の前方に物体がある場合は(ステップS103;Yes)、その操作釦から該物体までの距離を測定(算出)する(ステップS104)。
ハードディスク装置15に格納されている管理テーブルを参照して、各操作釦での操作の受け付けの有効/無効を切り替える閾値を確認する(ステップS105)。距離を測定した操作釦において、その距離が閾値未満か否かを確認する(ステップS106)。
測定した距離が閾値未満となる操作釦がある場合は(ステップS107;Yes)、その操作釦について操作の受け付けが有効であれば、操作の受け付けを無効に切り替える(ステップS108)。
その後、ステップS108にて操作の受け付けが、有効から無効に切り替えられた操作釦の情報を表示部31に表示し(ステップS109)、本処理を終了する。
測定した距離が閾値未満となる操作釦が無い場合は(ステップS107;No)、操作の受け付けが無効である操作釦があるか否かを調べる(ステップS110)。
図11の処理は繰り返し実行される。以前に実行された処理により、操作の受け付けが無効の状態の操作釦がある場合は(ステップS110;Yes)、それらの操作釦のうち、測定した距離が閾値以上となった操作釦については、操作の受け付けを無効から有効に切り替える(ステップS111)。
その後、ステップS111にて操作の受け付けが、無効から有効に切り替えられた操作釦の情報を表示部31に表示し(ステップS112)、本処理を終了する。
操作の受け付けが無効の状態の操作釦が無い場合は(ステップS110;No)、本処理を終了する。たとえば、図11の処理の初回実行時や、以前の処理にて、全ての操作釦において操作の受け付けが有効になった場合には、操作の受け付けが無効の状態の操作釦が無い。
なお、ステップS109、ステップS112では、表示部31ではなく携帯端末40の表示部48に操作の受け付けが無効になった操作釦の情報を表示させてもよいし、双方の表示部(31、48)に該情報を表示させてもよい。尚、有効な操作釦、無効な操作釦それぞれについての情報を表示させてもよい。
図11では、カメラ34が撮影した画像に基づいて操作釦の正面の前方に位置していると認識した物体が携帯端末40以外であっても操作の受け付けを無効としているが、該認識した物体が携帯端末40である場合のみ操作の受け付けを無効とするようにしてもよい。また、携帯端末40が背面側を操作表示部30に向けて位置する場合にのみ、操作の受け付けを無効にするようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の実施の形態では、ハードキー36のみ操作の受け付けを無効としたが、タッチパネル上に表示された操作釦(ソフトキー35)においても操作の受け付けを無効としてもよい。たとえば、表示部31に表示する画像によっては、画面の半分が隠れるように携帯端末40を重ねつつユーザが操作を行う場合がある。図12は、表示部31の右半分の部分の前方に携帯端末40を位置させた場合の様子を示す。
この時、タッチパネル上の操作釦(ソフトキー35)に対して携帯端末40やその持ち手が触れて誤操作が発生する場合があるので、ハードキー36と同様に、タッチパネル上に表示された操作釦(ソフトキー35)においても前方に携帯端末40が位置している操作釦については、操作の受け付けを無効にする。
本発明の実施の形態では、連携動作として連動表示を例に説明したが、連携動作は連動表示以外であってもよい。たとえば、携帯端末40の表示部48が大画面の場合、表示は携帯端末40のみで行い、操作の受け付けを操作表示部30のハードキー36で受けるという連携動作が想定され、操作表示部30の表示部31に表示された操作釦(ソフトキー35)での操作の受け付けを無効にして、誤操作を抑制する場合もある。
本発明の実施の形態では連携動作を行っている場合のみ、操作表示部30にて操作の受け付けを無効としていたが、連携動作中でなくとも操作表示部30にて操作の受け付けを無効としてもよい。たとえば、連携動作中でなくとも、携帯端末40に表示された内容を参照して、操作表示部30にて入力操作を行う場合は、操作表示部30に携帯端末40を近付けることが想定される。
本発明の実施の形態では、操作釦ごとに携帯端末40までの距離を算出し、その距離が、その操作釦に設定された閾値未満であるか否かを判断していたが、操作釦ごとに算出した距離のうち、最短の距離のみを使用して、全操作釦についてその距離が閾値未満であるか否かを判断するようにしてもよい。
本発明の実施の形態では、画像処理装置10を本発明の操作表示装置の例としたが、本発明の操作表示装置はこれに限定されるものではなく、操作部と表示部を備える任意の装置でよい。また、操作部と表示部とを備える情報処理装置を実施の形態での画像処理装置10のように機能させるプログラムも本発明に含まれる。
また、本発明の実施の形態では、画像処理装置10のカメラ34が携帯端末40の位置を検出していたが、携帯端末40が自端末の位置を検出してもよい。外部の装置を設けて携帯端末40の位置を検出させてもよい。
本発明の実施の形態では、画像処理装置10が、操作表示部30の正面が臨む方向に携帯端末40が位置しているか否かを判断し、操作表示部30での操作の受け付けの有効/無効を切り替えていたが、携帯端末40が、カメラ45が撮影して得た画像を解析する等によって操作表示部30の正面側に自端末が位置しているか否かを判断し、操作表示部30での操作の受け付けの有効/無効を切り替える指示を画像処理装置10に送信してもよい。たとえば、図11におけるステップS101〜107までの処理を携帯端末40が実行し、各操作釦にて操作の受け付けの有効/無効を切り替える指示を画像処理装置10に送信するようにしてもよい。外部の装置を設けて前述の判断と指示の送信を行わせてもよい。前述の判断と指示を行う携帯端末、およびそのプログラムも本発明に含まれる(実施の形態におけるCPU41は、本発明の携帯端末における操作制御部としての役割を果たす)。
5…操作表示システム
10…画像処理装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…画像読取部
17…自動原稿搬送部
18…画像処理部
19…プリンタ部
21…ネットワーク通信部
22…ファクシミリ通信部
23…近距離無線通信部
30…操作表示部
31…表示部
32…操作部
33…距離測定部
34…カメラ
35…ソフトキー
36…ハードキー
36A…有効釦
36B…無効釦
37(A、B、C)…グループ
40…携帯端末
41…CPU
42…ROM
43…RAM
44…不揮発メモリ
45…カメラ
46…距離測定部
47…操作部
47a…タッチパネル
48…表示部
49…ネットワーク通信部
51…近距離無線通信部
52…方位センサ部

Claims (17)

  1. 操作部と、
    表示部と、
    所定の携帯端末の位置を検出する検出部と、
    操作の受け付けに関連する画面の表示および操作の受け付けを前記携帯端末と自装置を併用し連携させて行う連携動作の実行を制御する連携制御部と、
    前記連携動作の実行中であって前記検出部によって検出された前記携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする操作制御部と
    を備える
    ことを特徴とする操作表示装置。
  2. 前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に、前記携帯端末が背面側を前記操作部に向けて位置する場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作表示装置。
  3. 前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部のうち、前記携帯端末によって隠れている領域における操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の操作表示装置。
  4. 前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部が有する複数の操作釦のうち、前記携帯端末が正面の前方に位置する操作釦における操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の操作表示装置。
  5. 前記操作制御部は、前記操作部が有する操作釦を複数のグループに分け、一のグル―プのうちの一部の操作釦の正面の前方に前記携帯端末がある場合は、前記一のグループに属する操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の操作表示装置。
  6. 前記操作制御部は、前記検出部の検出した携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方の所定距離内である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の操作表示装置。
  7. 前記所定距離は、前記操作部が有する操作釦ごとに設定可能であり、
    前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に位置する携帯端末と前記操作部の正面との距離が、一の操作釦に設定されている前記所定距離未満の場合に、前記一の操作釦における操作の受け付けを無効とする
    ことを特徴とする請求項に記載の操作表示装置。
  8. 前記操作制御部は、前記操作部における操作の受け付けを有効から無効にした場合、もしくは前記操作部における操作の受け付けを無効から有効にした場合のうち、少なくともいずれか一方の場合に、前記表示部にその旨を表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の操作表示装置。
  9. 携帯端末と、操作部および表示部を備えた操作表示装置を有する操作表示システムであって、
    前記操作表示装置に対する前記携帯端末の位置を検出する検出部と、
    操作の受け付けに関連する画面の表示および操作の受け付けを前記携帯端末と前記操作表示装置を併用し連携させて行う連携動作の実行を制御する連携制御部と、
    前記連携動作の実行中であって前記検出部によって検出された前記携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効とする操作制御部と
    を備える
    ことを特徴とする操作表示システム。
  10. 前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に、前記携帯端末が背面側を前記操作部に向けて位置する場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
    ことを特徴とする請求項に記載の操作表示システム。
  11. 前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部のうち、前記携帯端末によって隠れている領域における操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の操作表示システム。
  12. 前記操作制御部は、前記部分的に無効にする動作として、前記操作部が有する複数の操作釦のうち、前記携帯端末が正面の前方に位置する操作釦における操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の操作表示システム。
  13. 前記操作制御部は、前記操作部が有する操作釦を複数のグループに分け、一のグル―プのうちの一部の操作釦の正面の前方に前記携帯端末がある場合は、前記一のグループに属する操作釦の全てにおいて操作の受け付けを無効にする
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の操作表示システム。
  14. 前記操作制御部は、前記検出部の検出した携帯端末の位置が前記操作部の正面の前方の所定距離内である場合に、前記操作部における操作の受け付けを部分的に無効にする
    ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1つに記載の操作表示システム。
  15. 前記所定距離は、前記操作部が有する操作釦ごとに設定可能であり、
    前記操作制御部は、前記操作部の正面の前方に位置する携帯端末と前記操作部の正面との距離が、一の操作釦に設定されている前記所定距離未満の場合に、前記一の操作釦における操作の受け付けを無効とする
    ことを特徴とする請求項14に記載の操作表示システム。
  16. 前記操作制御部は、前記操作部における操作の受け付けを有効から無効にした場合、もしくは前記操作部における操作の受け付けを無効から有効にした場合のうち、少なくともいずれか一方の場合に、前記表示部にその旨を表示させる
    ことを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1つに記載の操作表示システム。
  17. 情報処理装置を
    請求項1乃至のいずれか1つに記載の操作表示装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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