JP6368582B2 - 乗り物の部材取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物の部材取付構造に関する。
例えば、特許文献1に開示された鞍乗型車両のように、車体の前後に延びる車体フレームが知られている。この車体フレームは、車体の前後に延びる左右一対のメインフレームを有し、当該左右一対のメインフレームにおいてエンジンが支持される。鞍乗型車両の車体フレームには、カウリングや、エンジンをその側面側より保護するためのエンジンスライダ等の外部部材が、さらに取り付けられることがある。
特開2007−131030号公報
上記した鞍乗型車両の車体フレームのように、乗り物のフレーム部材に対して各種の外部部材を取り付ける方法としては、例えば、フレーム部材に配設したブラケットを介して外部部材をフレーム部材に取り付ける方法や、フレーム部材に形成したボルト孔を用いて外部部材を車体フレームにボルト止めする方法等が挙げられる。ここで、フレーム部材の構造をなるべく変更させずに、外部部材をフレーム部材に取り付けることができれば、外部部材をフレーム部材に取り付けるための構造上の制約を小さくして乗り物の設計の自由度を向上させられるので有利である。
本発明は、車体の設計の自由度の向上を期待できる、乗り物の部材取付構造の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る乗り物の部材取付構造は、予め定める方向に没入する凹部を有するフレーム部材と、前記凹部に収容され且つ前記フレーム部材に対して着脱可能に固定される介在体と、前記フレーム部材に対して前記フレーム部材に隣接する第一隣接部材を取り付ける取付部材と、を備え、前記取付部材は、前記凹部の内部空間において前記介在体に接続される接続部と、前記接続部と連なり且つ前記凹部の開放側から外部に露出して前記第一隣接部材を支持する支持部と、を有する。
当該態様に係る乗り物の部材取付構造によれば、予め定める方向に没入する凹部を有するフレーム部材を用い、凹部に介在体を収容し且つ脱着可能に固定し、介在体に接続される取付部材によって前記凹部の開放側から外部に露出するように、前記第一隣接部材を支持する。従って、このような凹部と介在体と取付部材とを用いることで、外部部材等をフレーム部材に取り付けるための構造上の制約を低減できる。また、所定の形状の凹部を有するフレーム部材に対し、その凹部の内部に固定した介在体を用いて第一隣接部材を取り付けるので、フレーム部材に第一隣接部材を固定するための専用構造を別途設ける必要がなく、例えば、他の目的で形成された既存の凹部を利用することにより、第一隣接部材をフレーム部材に固定できる。結果として、車体の設計の自由度の向上を期待できる、乗り物の部材取付構造の提供が可能である。
前記接続部は、前記介在体に対して脱着可能に螺合することにより、前記介在体に接続されてもよい。
これにより、介在体と取付部材とを強固に接続できるとともに、介在体と取付部材との着脱を自在に行い易くすることができる。
前記フレーム部材は、2以上の長尺部と、隣接する前記長尺部同士を外周部において連結する連結部と、を有し、前記凹部の前記内部空間は、前記連結部の内部空間として形成されてもよい。
これにより、隣接する前記長尺部同士を連結する連結部を第一隣接部材の支持部分として用いることができるので、第一隣接部材を支持するためのブラケット等の専用構造をフレーム部材に形成することが不要になる。従って、フレーム部材の構造を単純にできる。
前記連結部は、いずれかの前記長尺部の長手方向と直交する方向に筒軸方向を配向させて形成されてもよい。
このように、連結部の筒軸方向を配向させることによって、長尺部の側面方向から外力が連結部に及んだ際、連結部が、変形や損傷等を発生するのを良好に防止できる。
前記凹部にボルト孔が設けられ、前記ボルト孔を介して配置された締結部材によって、前記フレーム部材に隣接する第二隣接部材が、前記フレーム部材に固定されてもよい。
これにより、凹部に収容された締結部材を第一隣接部材の支持部分として兼用できるので、第一隣接部材を支持するためのブラケット等の専用構造をフレーム部材に形成しなくてもよい。このため、フレーム部材の構造を単純にできる。
前記凹部は、前記第一隣接部材を前記フレーム部材に取り付ける以外の機能を有してもよい。
このように、複数の機能を有する凹部を用いて第一隣接部材をフレーム部材に取り付けることにより、凹部を複数の目的で兼用できるので、目的毎に凹部を設けなくてもよく、フレーム部材の構造を単純にできる。
前記介在体は、前記凹部の内周面に可逆的に圧接または離間されることにより、前記フレーム部材に可逆的に着脱されてもよい。
このように、介在体が凹部の内周面においてフレーム部材に可逆的に着脱されるようにすることで、凹部内に介在体を固定するための固定部材を別途設ける必要がなくなり、凹部の構造を単純にできる。
前記介在体は、前記凹部の開放方向端面と当接することにより、前記凹部の没入方向における前記介在体の移動を規制するための規制部を有してもよい。
このような規制部を用いることにより、凹部に対して介在体の位置決めを行い易くなる。また、規制部による規制位置から、介在体が凹部の没入方向にさらに移動するのを規制できるため、フレーム部材に対して介在体を固定する際には、その作業を容易化できる。
前記接続部は、前記凹部に配置されるねじ部を有し、前記介在体は、前記凹部の内周面に圧接される固定片と、前記ねじ部に螺合される螺合片とを有し、前記固定片は、前記支持部と前記螺合片とに挟持され、前記ねじ部と前記螺合片との螺合の進行に伴って前記凹部の内周面に圧接されてもよい。
このように、接続部のねじ部と螺合片との螺合を利用して介在体を凹部に圧接して固定することにより、凹部内に介在体を固定するための固定部材が不要となり、凹部の構造を単純にできるとともに、フレーム部材に対する介在体の強固な固定を実現できる。
前記凹部の開放方向端面に当接し且つ前記凹部の開口を覆うように配設されるキャップ部材をさらに備え、前記支持部と、前記凹部の開放側に露出する前記キャップ部材の領域との間で、前記第一隣接部材が挟持されてもよい。
このような構造のキャップ部材を用いることによって、比較的単純な構造の支持部を実現できるとともに、第一隣接部材を良好に支持できる。
上記した各態様に係る乗り物の部材取付構造によれば、外部部材等をフレーム部材に取り付けるための構造上の制約を小さくして、乗り物の設計の自由度を向上させることができる。結果として、車体の設計の自由度の向上を期待できる乗り物の部材取付構造を提供することが可能である。
実施形態に係る鞍乗型車両の全体構成を表す側面図である。 図1に示した鞍乗型車両のフレーム部材におけるヘッドパイプとメインフレームの各構造を示す斜視図である。 第一取付ユニットの構成と、メインフレームの第一筒状部に対する第一取付ユニットの取り付け方を示す組図である。 第一取付ユニットが凹部に挿入された第一筒状部の周辺構造を示す断面図である。 第一取付ユニットを凹部に固定する際の様子を示す断面図である。 第二取付ユニットの構成と、メインフレームの第二筒状部に対する第二取付ユニットの取り付け方を示す組図である。 第二取付ユニットが凹部に挿入された第二筒状部の周辺構造を示す断面図である。 変形例1に係る第二取付ユニットが凹部に挿入された第二筒状部の周辺構造を示す断面図である。 変形例2に係る第三取付ユニットが凹部に挿入された筒状部の周辺構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態とその変形例とを各図面を参照して説明する。以下に記載する各方向は、鞍乗型車両の搭乗者から見た方向を基準とする。
<実施形態>
[鞍乗型車両]
図1に、実施形態に係る鞍乗型車両1の全体構成を表す側面図を示す。図1中、フレーム部材2を実線、駆動ユニット3を2点鎖線、カウリング14及びエンジンスライダ15を1点鎖線でそれぞれ示す。
鞍乗型車両1は、前方から後方に延びるフレーム部材2と、フレーム部材2に支持された車両走行用の駆動ユニット3と、フレーム部材2の上方において、車両の前後に配設された燃料タンク4及びシート5とを有する。フレーム部材2の前部には、ステアリングシャフト6が、車両の後方に若干傾斜した状態で軸支される。車両の側面中央付近では、車両の後方に延びるスイングアーム7が、上下に揺動可能にフレーム部材2に軸支される。スイングアーム7とフレーム部材2とには、略垂直方向にリアサスペンション8が接続される。ステアリングシャフト6には、一対のフロントフォーク9が接続される。一対のフロントフォーク9の下端には、前輪10が回転可能に軸支される。ステアリングシャフト6の上端には、ブラケット6aを介してハンドル11が接続される。スイングアーム7の後端には、後輪12が回転可能に軸支される。
駆動ユニット3は、エンジン3aと、変速機構3bと、変速機構3bの出力軸に取着されたドライブスプロケット3cとを有する。ドライブスプロケット3cには、後輪12に対してエンジン3aの回転駆動力を伝達するためのドライブチェーン13が巻き掛けられている。
フレーム部材2には、車両の前部と車両の左右方向の両側とをそれぞれ部分的に覆うように、カウリング14が取り付けられる。また、フレーム部材2には、車両の左右方向における駆動ユニット3の両側に、一対のエンジンスライダ15が取り付けられる。一対のエンジンスライダ15は、カウリング14及びエンジン3aをそれぞれ部分的に覆うように、フレーム部材2に取り付けられる。車両の左右方向におけるカウリング14の各側面には、ボルト孔14a、14bが形成され、一対のエンジンスライダ15には、ボルト孔15aが形成されている。カウリング14とエンジンスライダ15とは、車両の外方に露出して外部体と車両との衝突時の衝撃を緩和し、この衝突で車両が受ける被害を低減する外部部材(保護部材)であり、且つ、フレーム部材2に隣接して配置される第一隣接部材である。
エンジン3aには、排気装置16が連結される。排気装置16は、エンジン3aの前部からフレーム部材2の下方に延び、さらに、車両の後方に向かって延設される。エンジン3aの前部には、駆動時のエンジンを冷却するためのラジエータ17が配設される。
[フレーム部材]
図1に示すように、フレーム部材2は、ヘッドパイプ2aと、ヘッドパイプ2aより車両の後方に延びるメインフレーム2bと、メインフレーム2bの後方端部に連結されて車両の後方に延設されたリアフレーム2cとを有する。
図2は、図1に示した鞍乗型車両1のフレーム部材2におけるヘッドパイプ2a及びメインフレーム2bの各構造を示す斜視図である。図2に示すように、ヘッドパイプ2aには、ステアリングシャフト6(図1参照)が、ヘッドパイプ2aの軸周りに揺動可能に軸支される。ヘッドパイプ2aの側部には、カウリング14の前部を固定するためのブラケット2dが接続される。
メインフレーム2bは、その右側及び左側の各部分が、互いに車両の左右方向で対称的な形状をなすように形成されている。車両の右側及び左側の各々において、メインフレーム2bは、ヘッドパイプ2aから車両の後方に延設された第一フレーム部2eと、第一フレーム部2eの下方で、ヘッドパイプ2aから車両の後方に延設された第二フレーム部2fと、第二フレーム部2fの下方で、ヘッドパイプ2aから車両の後方に延設された第三フレーム部2gと、第一フレーム部2eの後端から下方に順に延設された複数の延長フレーム部2h、2i、2jとを有する。さらに、メインフレーム2bは、第一フレーム部2e及び第二フレーム部2fと、第二フレーム部2f及び第三フレーム部2gとをそれぞれトラス状に連結するように設けられた複数の連結フレーム部2kを有する。
メインフレーム2bは、複数のパイプ状の部材を用いて構成できるが、これに限定されない。例えば、メインフレーム2bは、アルミニウム等の金属材料を用いたダイキャスト部材を用いて構成することもできる。
メインフレーム2bには、複数の筒状部18〜23が設けられている。具体的に、第二フレーム部2fの車両の後方側の端部には、第一筒状部18が設けられている。第三フレーム部2gの車両の後方側の端部には、第二筒状部19が設けられている。第一フレーム部2eの車両の後方側の端部には、第三筒状部20が設けられている。複数の延長フレーム部2h、2i、2jの各間には、第四筒状部21と、第五筒状部22と、第六筒状部23とが、順に設けられている。これらの複数の筒状部18〜23は、いずれも側方に開口されている。第一筒状部18と、第三筒状部20と、第四筒状部21と、第五筒状部22とは、フレーム部2e〜2iのうち、隣接するいずれかのフレーム部同士を各外周部において連結している。このように、フレーム部材2は、2以上の長尺部としての複数のフレーム部2e〜2iと、外周部においてフレーム部2e〜2iのいずれかと連結された連結部としての筒状部18〜23とを有する。
筒状部18〜23の各々は、隣接するいずれかの前記長尺部の長手方向と直交する方向に筒軸方向を配向させて形成され、側方から内方に向かう方向を没入方向とする凹部S1〜S7が、内部に形成されている。このように、筒状部18〜23の各々の凹部S1〜S7は、予め定める方向に没入している。凹部S1〜S7の内部空間は、連結部としての筒状部18〜23の内部空間として形成されている。筒状部18〜23の各々は、1以上の構造物をフレーム部材2に固定する部位として用いられる。
具体的に、鞍乗型車両1では、メインフレーム2bにおける左右一対の第一筒状部18の凹部S1と、左右一対の第四筒状部21の凹部S4と、左右一対の第五筒状部22の凹部S5と、車両左側の第六筒状部23の凹部S6とに設けられた各ボルト孔を介し、フレーム部材2に隣接する第二隣接部材としての駆動ユニット3が、締結部材を用いてメインフレーム2bに固定されている。第五筒状部22と、第六筒状部23とでは、前記締結部材は、駆動ユニット3に接続された不図示のブラケットに締結され、これによって、駆動ユニット3が、メインフレーム2bに固定されている。
図1及び2に示すように、左右一対の第三筒状部20と、左右一対の第四筒状部21とにおいては、リアフレーム2cが、締結部材を用いてメインフレーム2bに固定される。左右一対の第五筒状部22には、スイングアーム7を軸支するための不図示のピボット軸が、締結部材を用いて固定される。車両の左側における第六筒状部23には、鞍乗型車両1を自立させるスタンド24を支持するためのスタンドブラケット25が、締結部材を用いて固定される。
ここで、第一筒状部18には、第一取付ユニット26が固定されている。また、第二筒状部19には、第二取付ユニット27が固定されている。鞍乗型車両1では、第一取付ユニット26と第二取付ユニット27とを用いて、カウリング14がフレーム部材2に取り付けられ、第一取付ユニット26を用いて、エンジンスライダ15がフレーム部材2に取り付けられている。このように、第一取付ユニット26は、カウリング14とエンジンスライダ15との取付部材として兼用される。
[第一取付ユニット]
以下、図3及び4を用いて、第一筒状部18と、第一筒状部18の凹部S1に固定される第一取付ユニット26とについて説明する。図3は、第一取付ユニット26の構成と、メインフレーム2bの第一筒状部18に対する第一取付ユニット26の取り付け方を示す組図である。図4は、第一取付ユニット26が凹部S1に挿入された第一筒状部18の周辺構造を示す断面図である。
図3に示すように、第一筒状部18は、有底円筒状の外観を有し、外周部18aと、底部18bとを有する。第一筒状部18は、外周部18aにおいて、隣接する長尺部同士である第二フレーム部2fと連結フレーム部2kとを連結している。底部18bは、車両の左右方向において、車両の内方に偏在して設けられている。これにより、第一筒状部18には、内部空間を有する凹部S1が形成されている。底部18bには、ボルト孔18cが設けられている。第一筒状部18は、外周部18aの開口の周縁に端面18dを有する。
図3及び4に示すように、第一取付ユニット26は、第一隣接部材取付ボルト28と、金属製ワッシャ29と、ゴム製ワッシャ30と、ブッシュ31と、介在体32とを有する。
第一隣接部材取付ボルト28は、メインフレーム2bに対してカウリング14及びエンジンスライダ15を取り付けるための取付部材であり、外部に露出して、カウリング14及びエンジンスライダ15を支持する支持体としての頭部28aと、凹部S1に収容され、凹部S1の内部空間において介在体32に接続される接続部としての軸部28b(ねじ部)とを有する。頭部28aは、ねじ溝を有してもよいし、六角状の形状を有していなくてもよい。軸部28bは、カウリング14のボルト孔14aとエンジンスライダ15のボルト孔15aとに挿通される。尚、図3では、カウリング14及びエンジンスライダ15の図示を省略している。
ブッシュ31は、略円盤状のベース部31aと、ベース部31aの一方の面において、外方に突設された円筒状のカラー部31bとを有する。カラー部31bの内部には、軸部28bが挿通可能なボルト孔31cが形成されている。
金属製ワッシャ29は、軸部28bの径よりも大きく且つブッシュ31のカラー部31bの外径よりも小さい内径のボルト孔29aを有する。ゴム製ワッシャ30は、ブッシュ31のカラー部31bの外径よりも大きな内径の開口部30aを有する。ゴム製ワッシャ30は、金属製ワッシャ29の一方の面とカウリング14のボルト孔14aの周縁における表面とに密着するように配置される。金属製ワッシャ29と、ゴム製ワッシャ30とは、カウリング14のボルト孔14aの中心と、エンジンスライダ15のボルト孔15aの中心とに対し、ボルト孔29aの中心と、開口部30aの中心とをそれぞれ略一致させながら、重ねて配置される。
介在体32は、凹部S1において、フレーム部材2に対して着脱可能に固定される。介在体32は、固定片33と、螺合片34とを有する。固定片33は、凹部S1に収容される本体部33aと、端面18dと当接可能なサイズのフランジ部33bとを有する。本体部33aは、平面視において略円盤状であり、その周面33cが、凹部S1の内周面に対して圧接可能な形状を有するように形成されている。フランジ部33bは、端面18dと当接することにより、凹部S1の没入方向L1における介在体32の移動を規制するための規制部として機能する。ブッシュ31側に配向するフランジ部33bの外表面33dは、ブッシュ31のベース部31aと面接触が可能なように平坦に形成される。固定片33の中央には、ボルト孔33eが形成される。ボルト孔33eは、軸部28bの径方向において、固定片33が軸部28bに対して相対移動が可能な大きさに形成される。図3及び4に示すように、固定片33は、筒状部18の底部18b側に配向する表面33fにおいて、第一傾斜面33gと、第二傾斜面33hとを有する。第一傾斜面33gと、第二傾斜面33hとは、平面視において、固定片33の一の径方向におけるボルト孔33eを挟んだ両側に並ぶように配置されている。第一傾斜面33gは、ボルト孔33eから本体部33aの外周に向かって、下り勾配をなすように傾斜している。第二傾斜面33hは、ボルト孔33eから本体部33aの外周に向かって、上がり勾配をなすように傾斜している。
螺合片34は、平面視において略円盤状であり、凹部S1に収容可能なサイズを有するように形成されている。螺合片34の中央には、ねじ孔34aが形成されている。ねじ孔34aの内周面には、軸部28bが螺合可能な雌ねじが形成されている。図3に示すように、螺合片34は、固定片33と対向する対向面34bに、第一傾斜面34cと、第二傾斜面34dとを有する。第一傾斜面34cと、第二傾斜面34dとは、第一隣接部材取付ボルト28の軸方向からの平面視において、螺合片34の一の径方向におけるねじ孔34aを挟んだ両側に並ぶように配置されている。第一傾斜面34cは、ねじ孔34aから外周に向かって、上がり勾配をなすように傾斜している。第二傾斜面34dは、ねじ孔34aから外周に向かって、下り勾配をなすように傾斜している。螺合片34の周面34eは、固定片33の周面33cと同様に、凹部S1の内周面に対して圧接可能な形状を有するように形成されている。これにより、螺合片34は、介在体32における第二の固定片としても機能するように構成されている。
図3及び4に示すように、介在体32において、固定片33と、螺合片34とは、第一傾斜面33g及び第一傾斜面34cと、第二傾斜面33h及び第二傾斜面34dとが、それぞれ対向するように配置される。固定片33と螺合片34とを合わせた際、第一傾斜面33g、34cと第二傾斜面33h、34dとが、それぞれ面接触できるように、第一傾斜面33g、34cと第二傾斜面33h、34dとは、第一隣接部材取付ボルト28の径方向に対して所定の傾斜角度をなしてそれぞれ形成されている。
ここで、第一筒状部18において、駆動ユニット3をメインフレーム2bに固定する際には、駆動ユニット取付ボルト35の軸部35aをボルト孔18cに挿通させ、ボルト孔18cを介して駆動ユニット取付ボルト35を駆動ユニット3に螺合する。これにより、駆動ユニット3をメインフレーム2bに固定する。
[第一取付ユニットを用いたカウリング14及びエンジンスライダ15の取付]
鞍乗型車両1では、以下の手順に基づき、第一取付ユニット26を用いて、カウリング14及びエンジンスライダ15を第一筒状部18に取り付けることができる。
図4に示すように、まず、エンジンスライダ15のボルト孔15aと、金属製ワッシャ29のボルト孔29aと、ゴム製ワッシャ30の開口部30aとに対し、第一隣接部材取付ボルト28の軸部28bを順に挿通する。その後、カウリング14のボルト孔14aと、ブッシュ31のボルト孔31cと、固定片33のボルト孔33eとに対し、軸部28bを順に挿通し、軸部28bの先端に螺合片34のねじ孔34aを仮止めとして軽く螺合する。このとき、第一傾斜面33g及び第一傾斜面34cが対向し、且つ、第二傾斜面33h及び第二傾斜面34dが対向するように、固定片33と螺合片34とを第一隣接部材取付ボルト28の軸周りにおいて位置決めする。この状態で、螺合片34を凹部S1に収容し、固定片33のフランジ部33bを端面18dに当接させながら、第一隣接部材取付ボルト28を螺合片34のねじ孔34aに締め込む。
この際、フランジ部33bが、凹部S1の開放方向端面である端面18dに当接することにより、凹部S1の没入方向L1への固定片33の移動が規制される。このため、固定片33を第一筒状部18に対して位置決めし易くなるので、凹部S1におけるカウリング14とエンジンスライダ15と介在体32との取付作業を容易に行うことができる。
軸部28bと、螺合片34のねじ孔34aとの螺合がある程度進行すると、第一傾斜面33g及び第一傾斜面34cと、第二傾斜面33h及び第二傾斜面34dとが、それぞれ面接触する。図5に示すように、軸部28bと螺合片34のねじ孔34aとの螺合がさらに進行すると、螺合片34が固定片33側に接近していき、固定片33の第一傾斜面33gが、螺合片34の第一傾斜面34cに案内され、且つ、固定片33の第二傾斜面33hが、螺合片34の第二傾斜面34dに案内される。このとき、軸部28bに掛かる軸力が、固定片33における第一傾斜面33g及び第二傾斜面33hの接触と、螺合片34における第一傾斜面34c及び第二傾斜面34dの接触とによって、軸部28bの径方向に作用する力に変換される。この変換された力により、固定片33が、軸部28bの径方向に移動し、固定片33の周面33cが、凹部S1の内周面に圧接される。これとともに、螺合片34の周面34eが、凹部S1の内周面に圧接される。これにより、介在体32が、メインフレーム2bに固定される。この介在体32のメインフレーム2bに対する固定は、軸部28bと、螺合片34のねじ孔34aとの螺合を緩め、凹部S1の内周面に対する固定片33及び螺合片34の各圧接を解くことで、容易に解除することが可能である。
このように、凹部S1の内周面に対し、介在体32が可逆的に圧接または離間されることで、第一取付ユニット26が、凹部S1に対して可逆的に着脱される。これにより、凹部S1において、第一取付ユニット26が、メインフレーム2bに対して着脱可能に固定される。
一方、図5に示すように、ねじ孔34aに対する軸部28bの締め込みに伴い、ゴム製ワッシャ30及び金属製ワッシャ29を介し、エンジンスライダ15のボルト孔15aの周縁部分が、カウリング14のボルト孔14aの周縁部分に圧接される。また、ブッシュ31を介して、カウリング14のボルト孔14aの周縁部分が、固定片33のフランジ部33bの外表面33dに圧接される。このように、第一隣接部材取付ボルト28は、軸部28bにおいて介在体32に螺合されながら、凹部S1の開放側から外部に露出した位置で、頭部28aにおいてカウリング14及びエンジンスライダ15を支持する。これにより、カウリング14及びエンジンスライダ15は、第一取付ユニット26に対して良好に固定される。よって、カウリング14及びエンジンスライダ15は、フレーム部材2に対しても安定した姿勢で取り付けられる。
第一取付ユニット26を用いた際には、凹部S1において、カウリング14とエンジンスライダ15とが、第一隣接部材取付ボルト28と螺合片34とを用いた共締めによってメインフレーム2bに取り付けられるため、カウリング14とエンジンスライダ15とを個別にメインフレーム2bに取り付ける場合に比べ、必要となる取付ユニットの数を低減できる。
また、一つの凹部S1において、カウリング14とエンジンスライダ15とを取り付けることにより、メインフレーム2bに対するカウリング14及びエンジンスライダ15の取付位置を集約できるため、メインフレーム2bの構造を単純にできる。
また、介在体32は、駆動ユニット取付ボルト35と離間した状態で凹部S1の内周面と圧接され、メインフレーム2bに着脱可能に固定されているので、仮にカウリング14またはエンジンスライダ15に対して外力が加わった場合、当該外力は、第一取付ユニット26を介してフレーム部材2に伝達されて拡散され、駆動ユニット3に直接及びにくい。このため、駆動ユニット3に直接的な外力が及ぶのを防止しつつ、駆動ユニット3をフレーム部材2で良好に支持できる。
また、外部体が、カウリング14またはエンジンスライダ15に衝突した際には、その衝突時の衝撃を第一筒状部18からフレーム部材2の全体に拡散できるので、衝突時の衝撃力によって、第一筒状部18の周辺が、変形等を生じるのを防止できる。
[第二取付ユニット]
以下、図6及び7を用いて、第二筒状部19と、第二筒状部19の凹部S2に固定される第二取付ユニット27について説明する。図6は、第二取付ユニット27の構成と、メインフレーム2bの第二筒状部19に対する第二取付ユニット27の取り付け方を示す組図である。図7は、第二取付ユニット27が凹部S2に挿入された第二筒状部19の周辺構造を示す断面図である。
第二筒状部19は、第一筒状部18と同様に有底円筒状の外観を持ち、外周部19aと、底部19bを有する。外周部19aには、第三フレーム部2gが連結されている。底部19bは、車両の左右方向において、車両の内方に偏在して設けられている。これにより、第二筒状部19には、内部空間を有する凹部S2が形成されている。底部19bには、ボルト孔19cが設けられている。第二筒状部19は、外周部19aの開口の周縁に端面19dを有する。
第二取付ユニット27は、第一隣接部材取付ボルト36と、キャップ部材37と、Oリング38と、ラジエータ取付ボルト39とを有する。
第一隣接部材取付ボルト36は、メインフレーム2bに対してカウリング14を取り付けるための取付部材であって、頭部36aと、軸部36bとを有する。頭部36aは、軸部36bに連なって凹部S2の開放側から外部に露出し、カウリング14を支持する支持部である。頭部36aには、六角レンチを差し込み可能なねじ溝36cが形成されている。軸部36bは、凹部S2に収容され、凹部S2の内部空間において頭部39aに接続される接続部である。
ラジエータ取付ボルト39は、第二隣接部材としてのラジエータ17をメインフレーム2bに固定する駆動ユニット取付ボルトである。頭部39aには、軸部36bと螺合可能な雌ねじ39bが形成されている。頭部39aは、凹部S2に収容され且つフレーム部材2に対して着脱可能に固定される介在体として機能する。頭部39aには、軸部39cが連なっている。
駆動ユニット3に対する軸部39cの螺合方向は、雌ねじ39bに対する軸部36bの螺合方向とは逆方向に設定されている。これにより、ラジエータ取付ボルト39から第一隣接部材取付ボルト36を取り外す場合において、ラジエータ取付ボルト39が、第一隣接部材取付ボルト36とともに連れ回って脱落するのを適切に防止できる。
キャップ部材37は、凹部S2に収容される本体部37aと、端面19dと当接し且つ第二筒状部19の開口を覆うように形成されたフランジ部37bとを有する。キャップ部材37の外表面37cには、カラー部37dが外方に突設されている。カラー部37dの内部には、軸部36bを挿通可能な開口孔37eが設けられている。本体部37aには、周方向に溝部37fが形成されている。溝部37fには、本体部37aの周方向において、外部に若干食み出るようにOリング38が嵌め込まれている。
第二筒状部19において、ラジエータ17を固定する場合には、第二筒状部19の底部19bに形成されたボルト孔19cに、ラジエータ取付ボルト39の軸部39cを挿通する。その後、軸部39cをラジエータ17に螺合することで、ラジエータ17をメインフレーム2bに固定する。これにより、介在体である頭部39aが、凹部S2に収容されて、メインフレーム2bに対して着脱可能に固定される。
[第二取付ユニットを用いたカウリング14の取付]
鞍乗型車両1では、以下の手順に基づき、第二取付ユニット27を用いて、カウリング14をメインフレーム2bの第二筒状部19に取り付けることができる。
まず、カウリング14のボルト孔14b(図1及び7参照)と、キャップ部材37の開口孔37eとに対し、第一隣接部材取付ボルト36の軸部36bを順に挿通する。カウリング14のボルト孔14bに対し、キャップ部材37のカラー部37dを挿通させる。本体部37aの溝部37fに対し、Oリング38を嵌め込む。次に、フランジ部37bが端面19dに当接し、且つ、キャップ部材37で凹部S2の開口を覆うように、キャップ部材37を第二筒状部19に配設する。このとき、Oリング38が、凹部S2の内周面に圧接されて無理ばめされることにより、キャップ部材37が、第二筒状部19において、ある程度保持される。このため、凹部S2におけるカウリング14及び第一隣接部材取付ボルト36の取付作業を容易にできる。また、フランジ部37bは、端面19dに当接することにより、凹部S2の没入方向L2に向かって、キャップ部材37の位置を規制する規制部として機能する。これにより、第二筒状部19に対して適切な位置にキャップ部材37を配置できる。
その後、ねじ溝36cに六角レンチを差し込み、軸部36bを雌ねじ39bに螺合する。このとき、雌ねじ39bに対する第一隣接部材取付ボルト36の締め込みの進行に伴って、頭部36aと、キャップ部材37のカラー部37dとの間で形成される挟持部36dにより、カウリング14が、第二取付ユニット27に挟持される。カウリング14は、頭部36aに支持されることによって、メインフレーム2bに取り付けられる。
尚、軸部36bと、雌ねじ39bとの螺合を緩めることにより、第一隣接部材取付ボルト36及びカウリング14を容易にメインフレーム2bから脱離させることができる。
第二取付ユニット27を用いた際には、第一隣接部材取付ボルト36の締め込みに伴い、キャップ部材37の外表面37cに対してカウリング14のボルト孔14bの周縁が圧接されることによって、カウリング14が、安定した姿勢でキャップ部材37に取り付けられる。このように、第二取付ユニット27は、比較的単純な構成を有しながら、カウリング14を良好に支持できる。また、溝部37fに嵌め込んだOリング38によって、キャップ部材37と凹部S2の内周面とが密に接触するので、がたつきを抑制しつつ、キャップ部材37を第二筒状部19に適切に取り付けることができる。
上記したように、鞍乗型車両1では、凹部S1と、第一隣接部材取付ボルト28と、介在体32とを用い、凹部S1の内部に固定した介在体32と、これに接続した第一隣接部材取付ボルト28によって、カウリング14及びエンジンスライダ15をメインフレーム2bに取り付ける。また、凹部S2と、第一隣接部材取付ボルト36と、ラジエータ取付ボルト39の頭部39aとを用い、凹部S2の内部に配した頭部39aに第一隣接部材取付ボルト36を接続することによって、カウリング14をメインフレーム2bに取り付ける。凹部S1、S2をカウリング14またはエンジンスライダ15の少なくともいずれかの取り付け部分として利用することで、鞍乗型車両1では、カウリング14及びエンジンスライダ15をフレーム部材2に取り付けるための構造上の制約を低減できる。よって、車体の設計の自由度の向上を期待可能な乗り物の部材取付構造を実現できる。
また、鞍乗型車両1では、メインフレーム2bに対する第一取付ユニット26及び第二取付ユニット27の各固定部分が、第一筒状部18及び第二筒状部19の外部に露出しないので、メインフレーム2bに第一取付ユニット26と第二取付ユニット27とを固定することによって、フレーム部材2の外観構造が複雑になるのを防止できる。
また、凹部S1、S2を利用することで、カウリング14またはエンジンスライダ15を取り付けるためのねじ孔をメインフレーム2bに形成したり、カウリング14またはエンジンスライダ15を取り付けるためのブラケットやウェルディングナット等の部材を溶接等によりメインフレーム2bに配設することが不要である。このため、メインフレーム2bを肉厚にしなくてもよく、車両の重量増加を防止することを期待できる。
第一取付ユニット26における介在体32の固定片33及び螺合片34は、ともに凹部S1の内周面に圧接され、当該圧接に伴う摩擦力によって、メインフレーム2bに着脱可能に固定される。一方、第二取付ユニット27における介在体としての頭部39aを有するラジエータ取付ボルト39は、駆動ユニット3との螺合によって、メインフレーム2bに対して着脱可能に固定される。このため、メインフレーム2bに対し、介在体32及びラジエータ取付ボルト39を固定するための専用構造を別途設ける必要がない。従って、介在体32及びラジエータ取付ボルト39を凹部S1、S2に固定するために、凹部S1、S2の内部構造が複雑化するのを防止しながら、介在体32及びラジエータ取付ボルト39をメインフレーム2bに対して良好に固定できる。
また、第一取付ユニット26では、取付部材である第一隣接部材取付ボルト28と、介在体32とを別部材として構成し、第二取付ユニット27でも、取付部材である第一隣接部材取付ボルト36と、介在体である頭部39aを有するラジエータ取付ボルト39とを別部材として構成している。従って、作業者が、カウリング14またはエンジンスライダ15をメインフレーム2bに取り付ける際に、カウリング14またはエンジンスライダ15側に配設する取付部材(第一隣接部材取付ボルト28または第一隣接部材取付ボルト36)を比較的小さくすることができる。このため、作業者は、前記取付部材を比較的容易にカウリング14側またはエンジンスライダ15側に取り付けることが可能である。よって、仮に、取付部材と介在体とが一体的に構成されている取付ユニットを用い、当該取付ユニットにより、カウリング14またはエンジンスライダ15をメインフレーム2bに取り付ける場合に比べ、取付作業をし易くすることができる。
また、第一取付ユニット26では、軸部28bとねじ孔34aとの螺合によって、第一隣接部材取付ボルト28と介在体32とが連結されており、第二取付ユニット27では、軸部36bと雌ねじ39bとの螺合によって、第一隣接部材取付ボルト36と、ラジエータ取付ボルト39とが連結されている。このため、第一取付ユニット26及び第二取付ユニット27を用いることで、メインフレーム2bに対し、カウリング14またはエンジンスライダ15を着脱可能に且つ安定して取り付けることができる。
また、第一筒状部18では、同じ凹部S1を共用して、メインフレーム2bに対するカウリング14及びエンジンスライダ15の取り付けと、メインフレーム2bに対する駆動ユニット3の取り付けとを行える。同様に、第二筒状部19では、同じ凹部S2を共用して、メインフレーム2bに対するラジエータ17の固定と、メインフレーム2bに対するカウリング14の取り付けとを行える。このため、メインフレーム2bに形成する筒状部の数を節約できるとともに、メインフレーム2bの構造を単純化にすることが可能である。
また、第一取付ユニット26及び第二取付ユニット27を用いれば、カウリング14またはエンジンスライダ15を取り付ける目的以外の他の目的のために形成された既存の凹部を有するフレーム部材に対しても、当該凹部を共用することで、カウリング14またはエンジンスライダを良好に取り付けることが可能である。
<変形例1>
図8は、変形例1に係る第二取付ユニット40が凹部S2に固定された第二筒状部19の周辺構造を示す断面図である。図8に示すように、第二取付ユニット40は、第一隣接部材取付ボルト36と、キャップ部材37と、Oリング38と、ラジエータ取付ボルト39と、ゴム製ワッシャ41とを有する。
第一隣接部材取付ボルト36は、上記実施形態と同様の構成を有しており、メインフレーム2bに対してカウリング14を取り付けるための取付部材として用いられる。頭部36aは、凹部S2の開放側から外部に露出してカウリング14を支持する支持部である。軸部36bは、凹部S2の内部空間において、頭部39aに接続される接続部である。頭部39aは、凹部S2に収容され且つメインフレーム2bに対して着脱可能に固定される介在体である。
ゴム製ワッシャ41は、カウリング14と、キャップ部材37の外表面37cとの間に設けられる。ゴム製ワッシャ41の厚みは、ゴム製ワッシャ41とカウリング14との合計厚みが、キャップ部材37のカラー部37dの高さ分よりも若干厚くなるように設定されている。
このような構成を有する第二取付ユニット40と、凹部S2とを用いた場合でも、カウリング14をフレーム部材2に取り付けるための車体の構造上の制約を低減できる。また、メインフレーム2bに対し、カウリング14を取り付けるためのブラケットやウェルディングナット等の部材が不要であるため、フレーム部材2の構造を単純化できる。従って、車体の設計の自由度の向上を期待することが可能な乗り物の部材取付構造を実現できる。
さらに、変形例1では、雌ねじ39bに対して軸部36bを締め込む際、その締め込みの進行に伴って、カウリング14が、ゴム製ワッシャ41を介してキャップ部材37の外表面37cに圧接される。これにより、カウリング14をゴム製ワッシャ41の表面に密着させながら、安定した姿勢でメインフレーム2bに取り付けることができる。また、カウリング14が、ゴム製ワッシャ41を介してキャップ部材37の外表面37cに圧接されることにより、キャップ部材37に対するカウリング14のがたつきを抑制できる。結果として、キャップ部材37及び第二筒状部19に対するカウリング14の取付精度を向上させることが可能である。
尚、ゴム製ワッシャ41の厚みは、適宜設定してもよい。ゴム製ワッシャ41は、2枚以上重ねて使用することもできる。このような工夫を行うことで、ゴム製ワッシャ41の全体の厚みを調整することによって、第二取付ユニット40を用いて第二筒状部19に取り付ける際のカウリング14の取付位置を、ある程度精密に調節できるので好適である。
<変形例2>
図9は、変形例2に係る第三取付ユニット42が凹部S7に固定された筒状部44の周辺構造を示す断面図である。第三取付ユニット42は、第一隣接部材取付ボルト28と、金属製ワッシャ29と、ゴム製ワッシャ30と、ブッシュ31と、螺合体43とを有する。
第一隣接部材取付ボルト28は、メインフレーム45に対してカウリング14及びエンジンスライダ15を取り付けるための取付部材である。頭部28aは、凹部S7の開放側から外部に露出してカウリング14及びエンジンスライダ15を支持する支持部である。軸部28bは、凹部S7の内部空間において、螺合体43に接続される接続部である。
螺合体43は、凹部S7に収容され且つメインフレーム45に対して着脱可能に固定される介在体であり、筒状部44の凹部S7に収容される本体部43aと、筒状部44の開放方向の端面44aと当接し且つ筒状部44の開口を覆うように配されるフランジ部43bとを有する。本体部43aの中央付近には、軸部28bが螺合されるねじ孔43cが形成されている。これにより、螺合体43は、軸部28bに対する螺合片としても機能する。本体部43aの外周には、雄ねじ43dが形成されている。
筒状部44は、メインフレーム45に設けられ、筒状部44によって形成される凹部S7は、没入方向L3に没入している。凹部S7の内周面には、雄ねじ43dと螺合可能な雌ねじ44bが形成されている。凹部S7では、底部40cに形成されたボルト孔40dを介し、駆動ユニット3が、駆動ユニット取付ボルト35の軸部35aと螺合することによってメインフレーム45に固定されている。
このような構成を有する第三取付ユニット42を用い、凹部S7において、カウリング14及びエンジンスライダ15をメインフレーム45に取り付ける際には、まず、螺合体43における本体部43aの雄ねじ43dを筒状部44の雌ねじ44bに螺合する。このとき、フランジ部43bが、端面44aと当接することにより、筒状部44の没入方向L3における螺合体43の移動が規制される。これにより、螺合体43が、筒状部44に対して適正な位置に位置決めされ、螺合体43を凹部S7に収容し且つメインフレーム45に対して着脱可能に固定できる。
この状態で、上記実施形態と同様に、エンジンスライダ15のボルト孔15aと、金属製ワッシャ29のボルト孔29aと、ゴム製ワッシャ30の開口部30aと、カウリング14のボルト孔14aと、ブッシュ31のボルト孔31cとに対し、第一隣接部材取付ボルト28の軸部28bを順に挿通する。このとき、カウリング14のボルト孔14aと、ゴム製ワッシャ30の開口部30aとに対し、ブッシュ31のカラー部31bを挿通する。その後、軸部28bを螺合体43のねじ孔43cに螺合する。当該螺合を進行させることにより、軸部28bが螺合体43に接続される。これにより、カウリング14及びエンジンスライダ15が、第三取付ユニット42を介してメインフレーム45に取り付けられる。
このような過程を経ることで、筒状部44の凹部S7において、第三取付ユニット42が、メインフレーム45に良好に固定される。よって、第三取付ユニット42及び凹部S7を用いることによって、カウリング14及びエンジンスライダ15をメインフレーム45に取り付けるための車体の構造上の制約を低減できる。また、メインフレーム45に対し、カウリング14及びエンジンスライダ15を取り付けるためのブラケットやウェルディングナット等の部材が不要であるため、フレーム部材の構造を単純化できる。従って、車体の設計の自由度の向上を期待することが可能な乗り物の部材取付構造を実現できる。
さらに、変形例2では、軸部28bと螺合体43のねじ孔43cとが螺合することによって、筒状部44に対して螺合体43をしっかりと固定できる。このため、第三取付ユニット42を介し、メインフレーム45に対してカウリング14及びエンジンスライダ15を確実且つ高い安定性で取り付けることが可能である。
<その他の事項>
本発明は、上記した実施形態及び各変形例の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、または削除できる。
フレーム部材は、メインフレームを有さない構成であってもよい。上記したいずれかの取付部材及び介在体を固定するための凹部は、フレーム部材のどの部分に設けてもよい。例えば、フレーム部材がリアフレームを有する場合、リアフレームに凹部を設けることもできる。
取付部材が有する支持部と接続部とは、互いに別部材で構成してもよい。例えば、支持部をナット、接続部を前記ナットに螺合可能なねじ軸としてそれぞれ別部材で構成してもよい。
上記実施形態及び上記各変形例の乗り物では、第一取付ユニット26、第二取付ユニット27、40及び第三取付ユニット42のうち、2種以上を併用してもよいし、1種のみを用いてもよい。
上記実施形態及び上記各変形例の乗り物では、第一取付ユニット26、第二取付ユニット27、40及び第三取付ユニット42は、いずれも一つの凹部において、2以上の第一隣接部材をメインフレーム2bに取り付ける用途で使用してもよいし、1の第一隣接部材のみをメインフレーム2bに取り付ける用途で使用してもよい。
上記実施形態の凹部S1においては、駆動ユニット3をメインフレーム2bに固定しなくてもよい。また、変形例2の凹部S7においては、駆動ユニット3をメインフレーム45に固定しなくてもよい。
上記実施形態及び上記各変形例において、駆動ユニット取付ボルト35とラジエータ取付ボルト39とは、駆動ユニット3とラジエータ17とをメインフレーム2bに対して固定する締結部材である必要はなく、単に、メインフレーム2bに固定されたボルトであってもよい。
上記実施形態において、駆動ユニット3に対する軸部39cの螺合方向と、雌ねじ39bに対する軸部36bの螺合方向とは、同じ方向となるように設定してもよい。
第一隣接部材は、当然ながら、カウリング14及びエンジンスライダ15のような外部部材に限定されない。第一隣接部材は、フレーム部材2に隣接するその他の構造物、例えば、エンジンガードや、各種ステー等のいずれかであってもよい。また、第一隣接部材は、外部部材以外の部材、例えば、各種ケースや、これらのケースを取り付けるためのブラケット等であってもよい。また、第二隣接部材も、駆動ユニット3及びラジエータ17のいずれかには限定されず、例えば、排気装置16や、エアクリーナ等、フレーム部材2に隣接する構造物であればよい。第一隣接部材と第二隣接部材とは、同種の構造物であってもよい。
第一筒状部18では、ねじ孔34aに軸部28bを締め込んだ際に、固定片33または螺合片34が圧接される凹部S1の内周面の領域が、第一筒状部18と第二フレーム部2fとの連結位置、または第一筒状部18と連結フレーム部2kとの連結位置と近接するように、固定片33と螺合片34とを位置合わせしてもよい。これにより、比較的剛性が高いと考えられる凹部S1の内周面の領域に対し、固定片33または螺合片34を安定して圧接できるので望ましい。この場合、第一筒状部18の外周部18aには、その周方向で固定片33と螺合片34とを位置決めするための標識(マーカー)を形成してもよい。標識(マーカー)は、シールやラベルをメインフレーム2bに貼着して構成してもよいし、メインフレーム2bに刻印を形成して構成してもよい。
上記実施形態において、固定片33のボルト孔33eは、固定片33の外周に部分的に開放された形状を有してもよい。すなわち、固定片33を平面視した際、ボルト孔33eの周縁の一部を固定片33の外周と連通するように固定片33を構成することができる。このような構成によれば、軸部28bに螺合片34を仮止めした後であっても、固定片33を軸部28bに配設できるので、メインフレーム2bにカウリング14及びエンジンスライダ15を取り付ける際における作業性の向上を期待できる。
上記実施形態において、ねじ溝36cの形状は、当然ながら六角レンチの形状に限定されない。また、例えば、ねじ溝36cを形成せず、頭部36aを頭部28aと同様に六角状等の多角形状に形成することにより、レンチ等を用いて第一隣接部材取付ボルト28を締め込めるようにしてもよい。
上記実施形態及び上記各変形例において、上記した各取付ユニットを取り付ける筒状部の端面の周縁の形状は、円形に限定されず、その他、例えば、矩形状、多角形状、楕円状、及び長穴状のいずれかでもよい。
車体フレーム等のフレーム部材に形成する筒状部の形成方法は、限定されない。筒状部は、例えば、切削加工によって形成してもよいし、フレーム部材の形成時に成形加工することで形成してもよい。
筒状部により形成される凹部は、本来、第一隣接部材をフレーム部材に取り付ける以外の機能を有して形成されたものでもよい。例えば、凹部は、メインフレームに対してリアフレーム等の別のフレーム部を連結する目的等で形成されていてもよい。また、凹部は、筒状部の底部または側面部に、フレーム部材の内部に工具を導くための通過孔が形成されることにより、前記工具を案内するための機能を有してもよい。また、凹部は、筒状部の底部または側面部に、フレーム部材で囲まれた内部空間に配置された装置を外部より視認するための孔が形成されることにより、装置視認用の窓としての機能を有していてもよい。このような凹部であっても、上記したいずれかの介在体を着脱可能に固定できる。また、凹部を形成する筒状部は、パイプ状の部材や、その他の部材をメインフレームに連結するための固定部分としての機能を有してもよい。
上記した各取付ユニットのいずれかが取り付けられる筒状部において、凹部の没入方向は、車両の左右方向以外の方向、例えば上下方向及び前後方向のいずれでもよい。従って、上記した各取付ユニットのいずれかを用いることで、フレーム部材に対し、上下方向及び前後方向のいずれかの方向に外部部材等を含む第一隣接部材を取り付けることが可能である。
上記実施形態において、駆動ユニット3は、車両走行用の駆動源としてエンジン3aのみを有する構成に限定されず、例えば、車両走行用のエンジン3a及び電動モータの少なくともいずれかを有する構成としてもよい。すなわち、鞍乗型車両1は、例えば、ハイブリッド車両または電動車両としても構成できる。
本発明の各態様は、鞍乗型車両に適用する場合に限定されず、その他の各種の乗り物、例えば、自動車、三輪車、小型滑走艇(PWC:Personal Water Craft)等のいずれかに適用することが可能である。
以上述べたように、本発明の一態様に係る乗り物の部材取付構造は、車体の設計の自由度の向上を期待できる乗り物の部材取付構造を提供することが可能な優れた効果を有する。従って、本発明の一態様に係る乗り物の部材取付構造は、前記効果の意義を発揮できる乗り物の部材取付構造として広く適用すると有益である。
L1 凹部S1の没入方向
L2 凹部S2の没入方向
L3 凹部S3の没入方向
S1〜S7 凹部
1 鞍乗型車両(乗り物)
2 フレーム部材
2e 第一フレーム部(長尺部)
2f 第二フレーム部(長尺部)
2g 第三フレーム部(長尺部)
2h〜2j 延長フレーム部(長尺部)
2k 連結フレーム部(長尺部)
3 駆動ユニット(第二隣接部材)
14 カウリング(第一隣接部材)
15 エンジンスライダ(第一隣接部材)
17 ラジエータ(第二隣接部材)
18 第一筒状部
18a、19a 外周部
18c、19c ボルト孔
19 第二筒状部
20 第三筒状部
21 第四筒状部
22 第五筒状部
23 第六筒状部
28、36 第一隣接部材取付ボルト(取付部材)
28a、36a ボルトの頭部(支持部)
28b、36b ボルトの軸部(接続部)
32 介在体
33 固定片
34 螺合片
33b、37b、43b フランジ部(規制部)
35 駆動ユニット取付ボルト
36d 挟持部
37 キャップ部材
39 ラジエータ取付ボルト
39a ボルトの頭部(介在体)
43 螺合体(介在体)
18d、19d 凹部の開放方向端面

Claims (11)

  1. 予め定める方向に没入する凹部を有するフレーム部材と、
    前記凹部に収容され且つ前記フレーム部材に対して着脱可能に固定される介在体と、
    前記フレーム部材に対して前記フレーム部材に隣接する第一隣接部材を取り付ける取付部材と、を備え、
    前記取付部材は、前記凹部の内部空間において、前記介在体に接続される接続部と、前記接続部と連なり且つ前記凹部の開放側から外部に露出して前記第一隣接部材を支持する支持部と、を有し、
    前記介在体の前記接続部との接続部分における外周面が、前記凹部の内周面と面接触した状態で、前記介在体が、前記凹部の内周面に圧接されている、乗り物の部材取付構造。
  2. 前記接続部は、前記介在体に対して脱着可能に螺合することにより、前記介在体に接続されている、請求項1に記載の乗り物の部材取付構造。
  3. 前記フレーム部材は、2以上の長尺部と、隣接する前記長尺部同士を外周部において連結する連結部と、を有し、
    前記凹部の前記内部空間は、前記連結部の内部空間である、請求項1または2に記載の乗り物の部材取付構造。
  4. 前記連結部は、いずれかの前記長尺部の長手方向と直交する方向に筒軸方向を配向させて形成されている、請求項3に記載の乗り物の部材取付構造。
  5. 前記凹部には、ボルト孔が設けられ、前記ボルト孔を介して配置された締結部材によって、前記フレーム部材に隣接する第二隣接部材が、前記フレーム部材に固定されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗り物の部材取付構造。
  6. 前記凹部は、前記第一隣接部材を前記フレーム部材に取り付ける以外の機能を有している、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗り物の部材取付構造。
  7. 前記介在体は、前記凹部の内周面に可逆的に圧接または離間されることにより、前記フレーム部材に可逆的に着脱される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗り物の部材取付構造。
  8. 前記介在体は、前記凹部の開放方向端面と当接することにより、前記凹部の没入方向における前記介在体の移動を規制するための規制部を有する、請求項7に記載の乗り物の部材取付構造。
  9. 前記接続部は、前記凹部に配置されるねじ部を有し、
    前記介在体は、前記凹部の内周面に圧接される固定片と、前記ねじ部に螺合される螺合片とを有し、
    前記固定片は、前記支持部と前記螺合片とに挟持され、前記ねじ部と前記螺合片との螺合の進行に伴って前記凹部の内周面に圧接される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の乗り物の部材取付構造。
  10. 前記凹部の開放方向端面に当接し且つ前記凹部の開口を覆うように配設されるキャップ部材をさらに備え、
    前記支持部と、前記凹部の開放側に露出する前記キャップ部材の領域との間で、前記第一隣接部材が挟持される、請求項2に記載の乗り物の部材取付構造。
  11. 前記固定片は、前記ねじ部が挿通されるボルト孔と、前記ボルト孔から外周に向かって下り勾配をなす第一傾斜面と、前記ボルト孔から外周に向かって上がり勾配をなす第二傾斜面とを有し、
    前記螺合片は、前記ねじ部と螺合するねじ孔と、前記ねじ孔から外周に向かって上がり勾配をなすように形成された第一傾斜面と、前記ねじ孔から外周に向かって下り勾配をなすように形成された第二傾斜面とを有し、
    互いの前記第一傾斜面と互いの前記第二傾斜面とが、それぞれ面接触するように、前記固定片と前記螺合片とが配置されている、請求項9に記載の乗り物の部材取付構造。
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