JP6368107B2 - 通信装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置の起動制御技術に関する。
近接無線通信技術に関する通信規格として、NFC(Near Field Communication)が規定されている。NFCでは、装置同士で用いる、3つの通信モードが規定されている(非特許文献1参照)。1つ目は、非接触ICカードとして利用できる「カードエミュレーション機能」である。2つ目は、非接触ICカードの読み書きができる「リーダ/ライタ機能」である。そして、3つ目は、NFC対応装置同士で双方向通信を行う「端末間通信機能」である。
また、NFCでは、接続要求側の通信装置からのポーリングに、被接続装置(被リンク側)の通信装置が応答する手順が規定されており(非特許文献2参照)、この手順により、情報通信が行われる。なお、非特許文献2には、被接続装置として動作する際に、自装置内からの供給電力で動作するモード(アクティブモード)、対向装置から供給される電力(誘導起電力)で動作するモード(パッシブモード)が規定されている。
さらに、非特許文献3〜4には、対向装置の近接を契機に、携帯電話等で利用されるUICC(Universal Integrated Circuit Card)と接続し、カードエミュレーション機能を実現することが記載されている。また、特許文献1には、対向装置の近接を検出すると、自装置の近接無線通信(NFC)インタフェースをスリープ状態から復帰、または回路電源をオンの状態とする手法が記載されている。また、近接無線通信インタフェースを介して、同一装置内に含まれる高速無線通信インタフェース(無線LAN等)の通信用パラメータの設定情報を、対向装置に受け渡す手法が、非特許文献5〜6に記載されている。
近年、移動体通信装置にNFCが実装される際に、NFCインタフェース以外にも高速無線通信(無線LAN、Bluetooth(登録商標)等)インタフェースも実装される場合が多くなっている。このため、このような構成の通信装置(スマートフォン等)において、高速無線インタフェース用のパラメータ設定を簡略化するために、NFC通信路を介してそのパラメータ設定を行う「Connection Handover」が規格化されている。そして、このConnection Handoverでは、NFCのカードエミュレーション機能とリーダライタ機能との組み合わせを用いる「Static Handover」方式が規定されている。Static Handover方式は、カードエミュレーション側の装置からリーダライタ側の装置へ、高速無線インタフェースのための通信パラメータを引き渡す方式である。
特開2010−273356号公報
NFC Forum、NFC Digital Protocol Technical Specification(Ver. 1.0) ISO/IEC 18092(NFCIP−1) ETSI、TS 102 613 ETSI、TS 102 622 NFC Forum、Connection Handover Technical Specification(Ver.1.2) Wi−Fi Alliance、Wi−Fi Simple Configuration Technical Specification(Ver.2.02)
通信装置同士の近接を契機に、Static Handover方式によって通信パラメータを設定する場合であっても、高速無線インタフェースを用いた通信路の確立を行うための操作をユーザが行う必要があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通信装置と相手装置との間の無線インタフェースを用いた通信路を簡素な手順で確立するための技術を提供することを目的とする。
通信装置は、プロセッサと、無線ネットワークを構成する第1の機能と、他の通信装置によって構成された無線ネットワークに参加する第2の機能とを実行可能な通信手段、他の装置からの電磁波から得られる電力により当該他の装置から所定のメモリアクセスを受け付けた場合に、前記プロセッサを起動する起動手段と、を有し、前記起動手段により前記プロセッサが起動された場合、前記プロセッサは、前記第1の機能を起動するように前記通信手段を制御することを特徴とする
本発明によれば、通信装置と相手装置との間の無線インタフェースを用いた通信路を簡素な手順で確立することができる。
通信装置同士の近接を契機に高速無線インタフェースによる通信路を確立する流れの第1の例を示す図。 通信装置同士の近接を契機に高速無線インタフェースによる通信路を確立する流れの第2の例を示す図。 通信装置の機能構成例を示すブロック図。 他の通信装置の機能構成例を示すブロック図。 起動処理の第1の例を示すフローチャート。 起動処理の第2の例を示すフローチャート。 起動処理の第3の例を示すフローチャート。 起動処理の第4の例を示すフローチャート。
以下、添付図面を用いて本発明に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る処理の流れを示すのに先立って、本実施形態に係る処理が実行されるユースケースと、その処理を実行する各装置の構成とについて説明する。そして、その後に、本実施形態に係るいくつかの処理例について説明する。
(ユースケース)
図1及び図2に、近接無線通信(NFC)と高速無線通信(WLAN)の双方のインタフェースを有する通信装置同士の近接を契機とした、WLANによる通信路の確立の流れの例を示す。以下の各実施形態においては、通信装置(Digital Still Camera 以降DSCと記述)101がNFCカードエミュレーションで動作し、相手装置(スマートフォン)102がNFCリーダ/ライタとして動作する。そして、DSC101が、NFC Static Handoverに従って、WLAN接続用のパラメータ情報をスマートフォン102に引き渡す。
図1に示すユースケース1は、DSC101とスマートフォン102との近接を契機に設定されるWLAN接続トポロジーが、直接接続であるユースケースである。まず、DSC101は、相手装置(スマートフォン102)の近接を、スマートフォン102が発生させた電磁界を検出することにより検知する(Step1)。そして、DSC101は、NFCによりスマートフォン102と接続し、DSC101自身が記憶しているWLANの設定情報をスマートフォン102に受け渡す(Step2)。その後、DSC101は、スマートフォン102との間でWLANの通信路を確立して、WLANによる直接通信を行う(Step3)。
一方、図2に示すユースケース2は、DSC101とスマートフォン102との近接を契機に設定されるWLAN接続トポロジーが、WLANのAP(Access Point)201を介した、間接接続となるユースケースである。この場合、DSC101は、事前に、AP201から、WLAN用設定情報(Credential)を読み込み、その情報を記憶しておく(Step0)。その後、DSC101は、相手装置(スマートフォン102)の近接を、スマートフォン102が発生させた電磁界を検出することにより検知する(Step1)。そして、DSC101は、NFCによりスマートフォン102と接続し、APから読み込んで記憶したCredentialを、スマートフォン102に受け渡す(Step2)。このとき、スマートフォン102が受け取ったCredentialは、AP201と接続するための情報である。DSC101は、同様に、このCredentialを用いてAP201と接続することができる。したがって、その後、DSC101は、AP201を介して、スマートフォン102との間でWLANの通信路を確立して通信を行うことができるようになる(Step3)。
(通信装置の構成)
続いて、通信装置(DSC101)と他の通信装置(スマートフォン102、AP201)の機能構成例について説明する。図3は、DSC101の機能構成例を示すブロック図であり、図4は、スマートフォン102またはAP201の機能構成例を示すブロック図である。
DSC101は、例えば、NFCアンテナ301、NFC通信制御LSI302、ホストプロセッサ303、WLANアンテナ304、WLAN通信制御LSI305を有する。NFC通信制御LSI302は、NFC通信を制御するためのLSI(Large Scale Integration)である。NFC通信制御LSI302は、例えば、Contactless Frontend(無線制御部)321、NFC Mode Switch(切替部)322、及びHost Interface(ホストインタフェース部)323を含んで構成される。Contactless Frontend321は無線制御を司り、NFC Mode Switch322は動作モードの変更を司る。そして、Host Interface323は、外部プロセッサとのインタフェースである。また、NFC通信制御LSI302は、相手装置から供給される電力(誘導起電力)をContactless Frontend(無線制御部)321で検出し、Wakeup信号306を出力する。
ホストプロセッサ303は、DSC101内の不図示の電源(バッテリ)で動作し、装置全体の制御を司る。ホストプロセッサ303において、330は、NFC通信制御LSI302を制御するNFC LSI Driver(NFCドライバー部)である。331は、NFCの動作モード毎の制御を司るNFC Common Middleware(NFC制御部)である。332は、実行するサービス制御を司るNFC Applications(NFCアプリ部)である。333は、無線パラメータ設定等を含むサービスを実行するWLAN Applications(WLANアプリ部)である。334は、WLANの動作モード毎の制御を司るWLAN Common Middleware(NFC制御部)である。335は、WLAN通信制御LSI305を制御するWLAN LSI Driver(WLANドライバー部)である。
336は、非接触ICカードサービス用のメモリに対する他の装置からのメモリアクセスを監視するAccess Monitor(監視部)である。Access Monitor(監視部)336は、相手装置からのメモリアクセスに応答して返送される情報内容が、予め定めた所定の情報内容であるか、すなわち所定のメモリアクセスであるかを判定する。337は、監視部336が監視する所定のメモリアクセスに応じて、起動させる自装置内の機能ブロックを対応づけた情報を記憶する、Wakeup pattern記憶エリア(機能ブロック毎起動条件情報記憶エリア)である。338は、ICカードサービスにおける各種制御を司るCard Service(カードサービス制御部)である。カードエミュレーション機能によるICカードサービスにおいては、他の装置から対象情報の論理識別子(NDEF:NFC Data Exchange Format)の指定を受けることにより、その対象情報へのアクセス(読み書き)が実行される。
339は、情報の格納場所であるFlash Memory Area(記憶部)である。Flash Memory Areaには、例えば、WLAN接続用のパラメータ等の設定情報が記憶される。340は、外部プロセッサとの通信を司るHost Controller(ホスト制御部)である。NFC通信制御LSI302からのWakeup信号を入力されたSleep状態のホストプロセッサ303は、起動後、NFC通信制御LSI302をカードエミュレーションモードで起動する(307)。また、起動後、WLAN接続用のパラメータを用いて、BSS Creator或いはBSS JoinerとしてWLAN通信制御LSI305を起動・設定する(308)。ここで、BSS Creatorは、WLANによる無線ネットワークを構成する側の機能であり、DSC101は、BSS Creatorとして起動する場合、WLAN接続のためのビーコンを送出する。BSS Joinerは、他の通信装置が構成したWLANによる無線ネットワークに参加する側の機能である。DSC101は、これらの両機能を有するものとする。
WLAN通信制御LSI305は、例えば、無線制御を司るWLAN RF Block351、パケット通信を司るWLAN MAC352、外部プロセッサとのインタフェースであるHost Interface353を含んで構成される。
スマートフォン102またはAP201は、例えば、NFCアンテナ401、NFC通信制御LSI402、ホストプロセッサ403、WLANアンテナ404、WLAN通信制御LSI405を有する。NFC通信制御LSI402は、例えば、無線制御を司るContactless Frontend(無線制御部)421、動作モードの変更を司るNFC Mode Switch(切替部)422を含む。NFC通信制御LSI402は、さらに、外部プロセッサとのインタフェースであるHost Interface423、外部プロセッサとの通信を司るHost Controller(ホスト制御部)424を含んで構成される。
ホストプロセッサ403は、装置全体の制御を司るプロセッサである。431は、NFC通信制御LSI402を制御するNFC Device Driver(ドライバー部)である。432は、近接無線の動作モード毎の制御を司るNFC Common Middleware(NFC制御部)である。433は、実行するサービス制御を司るNFC Applications(NFCアプリ部)である。434は、無線パラメータ設定等を含むサービスを実行するためのWLAN Applications(WLANアプリ部)である。435は、WLANの動作モード毎の制御を司るWLAN Common Middleware(WLAN制御部)である。436は、WLAN通信制御LSI405を制御するWLAN Device Driver(ドライバー部)である。
また、WLAN通信制御LSI405は、例えば、無線制御を司るWLAN RF Block451、パケット通信を司るWLAN MAC452、外部プロセッサとのインタフェースであるHost Interface453を含んで構成される。
(処理の流れ)
続いて、上述の通信装置(DSC101)が、相手装置(スマートフォン102)に近接した場合に実行される処理の流れの例を説明する。各例においては、まず、省電力モード(Host CPUがSleep状態/WLAN I/F機能部が停止中等)のDSC101と、稼働状態のスマートフォン102とが近接し、または、DSC101の電源ボタンが押下される。そして、DSC101は稼働モードに遷移し、WLAN I/Fの起動/接続パラメータ設定制御を開始する。なお、稼働中のスマートフォン102と稼働中のDSC101とを近接させた場合には、以下に示す各例に係る処理は実行されず、通常のNFC通信アプリケーションサービスに応じた処理が行われる。
((処理例1))
本例は、図1のユースケース1に係る例である。図5は、本例におけるDSC101の起動処理の流れを示すフローチャートである。ユーザが、DSC101とスマートフォン102とを、スマートフォン102が供給する誘導起電力の有効エリア内(例えば、数cm以内)に近接させると、DSC101では、NFC通信制御LSI302が誘導起電力を検出する。誘導起電力を検出したNFC通信制御LSI302は、ホストプロセッサ303に対して、ホストプロセッサ303をDSC101内の電源を用いて起動するためのWakeup信号306を出力する。そして、ホストプロセッサ303は、Wakeup信号を受け取ったことに応じて起動する(S501)。S501においてホストプロセッサ303が起動した後、DSC101は、Flash Memory Area339に記憶されているWLAN接続用のパラメータを参照する(S502)。そして、DSC101は、S502で参照したWLAN接続用のパラメータを用いて、WLAN I/F起動時の動作モードをBSS Creatorモードとして、WLAN通信制御LSI305を起動する(308、S503)。
このように、本例では、NFCを起動したスマートフォン102をDSC101に近接することで、ホストプロセッサを起動する。そして、ホストプロセッサが近接を契機に起動された場合に、Sleep状態のDSC101を、WLAN I/FをBSS Creatorモードとして起動することができる。これにより、相手装置からの電磁波を検出したかに応じて、自動的にBSS Creatorとしてネットワークを構成するため、例えば、ユーザが、DSC101を、BSS Creatorとして動作させるか等の選択をすることがなくなる。このため、通信路をより簡易に確立することが可能となる。
なお、上述の説明では、ホストプロセッサが他の通信装置からの電磁波の検出に応じて起動される場合について説明したが、これに限られない。例えば、DSC101は、ホストプロセッサ以外の所定の機能が電磁波の検出に応じて起動された場合に、WLAN I/F起動時の動作モードをBSS Creatorモードとして、WLAN通信制御LSI305を起動してもよい。なお、以下の各処理例においても、DSC101は、ホストプロセッサ以外の所定の機能が電磁波の検出に応じて起動された場合に、WLAN通信制御を実行するようにしてもよい。
((処理例2))
本例は、図1のユースケース1と図2のユースケース2との両方に関する例である。本例においても上述の処理例1と同様に、通信装置同士の近接を契機に、DSC101がWLAN I/FをBSS Creatorモードで起動する。図6に、本例におけるDSC101が実行する起動処理の流れを示す。S601とS602の処理は、処理例1におけるS501とS502の処理と同様であるため、説明を省略する。
本例では、S602において参照したFlash Memory Area339に記憶されているWLAN接続用のパラメータが、DSC101自身が生成したものであるか否かを判定する(S603)。ここで、このパラメータがDSC101自身により生成されたものである場合とは、Sleep状態へ移行する前のDSC101が、図1のケースのように、WLAN I/FをBSS Creatorモードで動作させていた場合であると考えられる。すなわち、この場合は、DSC101は、Sleep状態へ移行する前には、APとして動作していたと考えられる。このため、S603でパラメータがDSC101自身により生成されたものであると判定した場合(S603でYES)は、DSC101は、処理例1のS603と同様に、BSS CreatorとしてWLAN通信制御LSI305を起動する(S605)。
一方、S603でパラメータがDSC101自身により生成されたものでない場合とは、Sleep状態へ移行する前のDSC101が、図2のケースのように、WLAN I/FをBSS Joinerモードで動作させていた場合であると考えられる。すなわち、この場合は、DSC101は、Sleep状態へ移行する前には、STAとして動作していたと考えられる。この場合、Flash Memory Area339に記憶されているWLAN接続用のパラメータは、AP201が生成したパラメータである。したがって、WLAN I/F起動時の動作モードをBSS Creatorモードとするためには、APとして動作するためのWLAN接続用のパラメータが必要である。このため、S603でパラメータがDSC101自身により生成されたものでないと判定した場合(S603でNO)は、DSC101は、WLAN接続用のパラメータを新規に生成する(S604)。そして、DSC101は、S604で生成したWLAN接続用のパラメータを用いて、WLAN I/F起動時の動作モードをBSS Creatorモードとして、WLAN通信制御LSI305を起動する(308、S605)。
このように、本例でも、まず、DSC101は、他の通信装置からの電磁波を検出したことに応じて、ホストプロセッサを起動する。そして、DSC101は、その際に、STAとして動作するためのWLAN接続用のパラメータを保持したままSleep状態に移行したと考えられる場合には、新たにWLAN接続用のパラメータを生成する。これにより、DSC101は、他の通信装置との近接を契機に、WLAN I/FをBSS Creatorモードとして起動して、当該他の通信装置との間の無線LANによる無線ネットワークの構成を容易に行うことができる。したがって、例えば、ユーザがスマートフォン102をAP201に接続するための作業を行う必要がなくなるため、通信路をより簡易に確立することが可能となる。
((処理例3))
処理例1及び2では、DSC101が、他の通信装置の近接による電磁波の検出に応じてホストプロセッサ303を起動する例について説明した。しかしながら、DSC101は、他の通信装置による電磁波の検出時以外にも、例えば電源ボタンを押下することにより、ホストプロセッサ303をsleep状態から起動する場合がある。そこで、本例では、電源ボタンの押下等、他の通信装置の近接以外の要因により起動した場合に対応する、DSC101の起動時処理について説明する。図7は、本例に係るDSC101の起動処理の流れを示すフローチャートである。
まず、DSC101は、何らかの要因で、ホストプロセッサ303を起動した(S701)場合、その起動要因を参照する(S702)。そして、DSC101は、起動要因が他の通信装置の近接(電磁波の検出)であるか、または電源ボタンの押下等の他の要因であるかを判定する(S703)。そして、DSC101は、起動要因が他の通信装置の近接であると判定した場合(S703でYES)は、処理例2のS602〜S605と同様の処理により、BSS Creatorモードで、WLAN通信制御LSI305を起動する(S704〜S707)。
一方、DSC101は、起動要因が他の通信装置の近接でない(例えば電源ボタンの押下である)と判定した場合(S703でNO)は、処理をS708へ移す。そして、DSC101は、WLAN接続用のパラメータを参照し(S708)、そのパラメータが、DSC101自身によって生成されたものであるかを判定する(S709)。WLAN接続用のパラメータがDSC101自身によって生成された設定情報である場合は、処理例2で説明したように、Sleep状態へ移行する前のDSC101が、WLAN I/FをBSS Creatorモードで動作させていたと考えられる。なお、S709の判定は、起動要因が他の通信装置の近接ではなく、例えば電源ボタン押下であった場合に行われる。このため、この場合、ユーザは、DSC101に対して、動作モードをBSS CreatorモードとしてWLAN通信制御LSI305を起動することを期待していないと考えられる。すなわち、この場合には、ユーザは、DSC101の起動時に高速無線インタフェースを用いた通信路の確立を期待していないと考えられる。このため、S709の判定において、パラメータがDSC101自身によって生成されたものであると判定した場合(S709でYES)は、DSC101は、WLAN通信制御LSI305を起動しない。この結果、DSC101においてユーザが要求しないと考えられるWLANの通信設定を行わないため、DSC101の消費電力を低減することができる。
一方、WLAN接続用のパラメータがDSC101によって生成された設定情報でない場合は、処理例2で説明したように、Sleep状態へ移行する前のDSC101が、WLAN I/FをBSS Joinerモードで動作させていたと考えられる。この場合、Flash Memory Area339には、AP201が生成したWLAN接続用のパラメータが記憶してある。ここで、起動要因が他の通信装置の近接ではなく、電源ボタンの押下等であった場合には、ユーザは、DSC101に対して、動作モードをBSS CreatorモードとしてWLAN通信制御LSI305を起動することを期待していないと考えられる。また、DSC101が、Sleep状態へ移行する前にWLAN I/FをBSS Joinerモードで動作させており、電源ボタン押下等によって起動された場合には、ユーザは、DSC101が再度STAとして動作することを期待していると考えられる。したがって、S709の判定において、パラメータがDSC101自身によって生成されたものでないと判定した場合(S709でNO)は、DSC101は、BSS JoinerモードでWLAN通信制御LSI305を起動する(308、S710)。なお、この場合は、DSC101は、記憶されているWLAN接続用のパラメータを用いて、AP201が構成するネットワークに参加する。
このように、本例では、DSC101は、他の通信装置の近接によってホストプロセッサを起動した場合は、WLAN I/FをBSS Creatorモードとして起動する。一方、DSC101は、電源ボタンの押下等の他の要因によってホストプロセッサを起動した場合は、Flash Memory Area339に保存してあるWLAN接続用のパラメータがDSC101自身によって生成されたものであるかを判定する。そして、DSC101は、その判定結果に応じて、WLAN I/FをBSS Joinerモードとして起動し、またはWLAN I/Fを起動しない。これにより、DSC101は、ホストプロセッサを起動した要因とSleep前の状態とに応じて、無線LANによる無線ネットワークを構成し若しくは参加し、または無線LANを起動しないように制御を行うことができる。この結果、ユーザが単に他の通信装置とDSC101とを近接させるだけで、または、電源ボタンの押下等を行うだけで、DSC101は、ユーザが要求すると考えられる構成で、相手装置との間に無線LANによる通信路を確立することができる。
((処理例4))
処理例1〜3では、WLAN接続用のパラメータが予めFlash Memory Area339に保存してあることを前提に例を説明した。しかしながら、ホストプロセッサ303が起動した際に、WLAN接続用のパラメータが保存されていない場合がある。例えば、WLAN接続用のパラメータの更新および保存中にDSC101の電源がオフされた場合であり、この場合は、Flash Memory Area339にWLAN接続用のパラメータの保存が完了していない状態となりうる。そこで、本例では、ホストプロセッサ303の起動時に、WLAN接続用のパラメータが記憶されていない場合に対応するための処理例を説明する。図8は、本例におけるDSC101の起動処理の流れを示すフローチャートである。処理例3と比べると、記憶されているWLAN接続用のパラメータがDSC101によって生成されたものであるかを判定する(S806、S811)前に、WLAN接続用のパラメータが記憶されているかの判定(S805、S810)が追加されている。本例では、処理例3と同様の処理についての説明は省略し、差異の部分に着目して説明を行う。
DSC101は、起動要因が他の通信装置の近接であると判定した場合(S803でYES)、WLAN接続用のパラメータを参照し(S804)、パラメータがFlash Memory Area339に記憶されているかを判定する(S805)。そして、DSC101は、S805でパラメータが記憶されていると判定した場合(S805でYES)は、処理例3のS705〜S707と同様の処理を行う(S806〜S808)。
一方、DSC101は、パラメータが記憶されていないと判定した場合(S805でNO)は、WLAN接続用のパラメータを新規に生成する(S807)。そして、DSC101は、S807で生成したパラメータを用いて、動作モードをBSS Creatorモードとして、WLAN通信制御LSI305を起動する(308、S808)。
また、DSC101は、S803で起動要因が他の通信装置の近接でないと判定した場合(S803でNO)も、WLAN接続用のパラメータがFlash Memory Area339に記憶されているかを判定する(S809)。そして、DSC101は、パラメータが記憶されていると判定した場合(S809でYES)は、処理例3のS709とS710と同様の処理を行う(S811、S812)。一方、DSC101は、パラメータが記憶されていないと判定した場合(S809でNO)は、WLAN通信制御LSI305を起動しない。
このように、本例では、DSC101は、他の通信装置の近接によってホストプロセッサ303を起動した場合に、WLAN接続用パラメータが記憶されていなくても、BSS Creatorとして、WLAN通信制御LSI305を起動することができる。また、DSC101は、電源ボタンの押下等の他の要因によってホストプロセッサを起動した場合で、WLAN接続用のパラメータが記憶されていない場合は、WLAN I/Fを起動しないため、消費電力を低減できる。この結果、ユーザが単に他の通信装置とDSC101とを近接させるだけで、または、電源ボタンの押下等を行うだけで、DSC101は、ユーザが要求すると考えられる構成で、相手装置との間に無線LANによる通信路を確立することができる。
<<その他の実施形態>>
上述の実施形態では、近接無線通信(NFC)のインタフェースとして、相手装置からの誘導起電力で動作する近接無線(ISO/IEC 18092にて規定のNear Field Communication)を用いる例について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、選択する通信モード、プロトコルによってインタフェース部が必要とする電力に差異が生じる、Transfer Jet、IrDA等のP2P近接無線通信媒体へ、上述の手法を適用してもよい。
また、上述の各例では、図3の例に示すDSC101は、スマートフォン102の近接(スマートフォン102からの電磁波)を検出したことに応じて、ホストプロセッサ303を起動させていた。しかしながら、この構成に限られるものではなく、スマートフォン102からの近接を検出すると、DSC101は、まず、NFC通信制御LSI402をカードエミュレーション機能として動作させてもよい。そして、DSC101は、スマートフォン102から所定のWLAN接続用のパラメータの読み込み等の所定のメモリアクセスを受け付けた際に、ホストプロセッサ303を起動して、WLAN I/Fの起動/接続パラメータ設定制御を開始してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 通信装置であって、
    プロセッサと、
    無線ネットワークを構成する第1の機能と、他の通信装置によって構成された無線ネットワークに参加する第2の機能とを実行可能な通信手段
    他の装置からの電磁波から得られる電力により当該他の装置から所定のメモリアクセスを受け付けた場合に、前記プロセッサを起動する起動手段と、
    を有し、
    前記起動手段により前記プロセッサが起動された場合、前記プロセッサは、前記第1の機能を起動するように前記通信手段を制御することを特徴とする通信装置。
  2. 記第1の機能により構築される無線ネットワーク設定情報を生成する生成手段さらに有し、
    前記プロセッサが前記所定のメモリアクセスの受付に応じて起動された場合、前記プロセッサは、前記生成手段が生成した設定情報用いて、前記第1の機能により無線ネットワークを構築するよう前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の機能により構築される無線ネットワークの設定情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記プロセッサが前記所定のメモリアクセスの受付に応じて起動された場合において、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない場合、前記生成手段は新たに設定情報を生成し
    前記プロセッサは、当該新たに生成された設定情報を用いて前記第1の機能により無線ネットワークを構築するように前記通信手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記所定のメモリアクセスの受付とは異なる要因により前記プロセッサが起動された場合であって、前記記憶手段に前記設定情報が記憶されていない場合は前記プロセッサは前記通信手段を起動しないことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  5. 前記所定のメモリアクセスの受付とは異なる要因により前記プロセッサが起動された場合とは、前記通信装置が有する所定のボタンの押下により前記プロセッサが起動した場合であることを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  6. 前記記憶手段は、フラッシュメモリであることを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
  7. 前記プロセッサが起動された場合に所定判定を行う判定手段をさらに有
    前記プロセッサは、前記判定の結果に基づいて前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記プロセッサは、前記判定の結果に基づいて前記第1の機能または前記第2の機能を起動するように前記通信手段を制御することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記判定手段は、前記他の装置から前記所定のメモリアクセスを受け付けたことによって前記プロセッサが起動されたか否かを判定することを特徴とする請求項7または8に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置はカメラであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記起動手段は、前記他の装置とのNFC通信により当該他の装置から前記所定のメモリアクセスを受け付けた場合に、前記プロセッサを起動することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記通信装置がNFCカードエミュレーションモードで動作している場合において、前記他の装置とのNFC通信により当該他の装置から前記所定のメモリアクセスを受け付けた場合、前記起動手段は前記プロセッサを起動することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 前記プロセッサはCPUであることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の通信装置。
  14. プロセッサ、及び、無線ネットワークを構成する第1の機能と、他の通信装置によって構成された無線ネットワークに参加する第2の機能とを実行可能な通信手段を有する通信装置の制御方法であって、
    の装置からの電磁波から得られる電力により当該他の装置から所定のメモリアクセスを受け付けた場合に、前記プロセッサを起動する起動工程と、
    前記起動工程により前記プロセッサが起動された場合、前記プロセッサが、前記第1の機能を起動するように前記通信手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  15. プロセッサ、及び、無線ネットワークを構成する第1の機能と、他の通信装置によって構成された無線ネットワークに参加する第2の機能とを実行可能な通信手段を有する通信装置に備えられたコンピュータに、
    他の装置からの電磁波から得られる電力により当該他の装置から所定のメモリアクセスを受け付けた場合に、前記プロセッサを起動する起動工程と、
    前記起動工程により前記プロセッサが起動された場合、前記プロセッサが、前記第1の機能を起動するように前記通信手段を制御する制御工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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