JP6361043B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用空調装置に関する。
従来、冷媒の通路を形成するチューブと、チューブに固定されるフィンと、フィンに固定されるサイドプレートと、サイドプレートの下方に設けられるベースと、サイドプレートとベースとの間の隙間を塞ぐ排水ガイドと、を備える熱交換器がある(例えば、特許文献1参照)。サイドプレートは、熱交換器で発生する凝縮水を排水ガイドに滴下する貫通孔およびノッチを備える。排水ガイドは、サイドプレートとベースとの間の隙間に空気が流通することを防ぐとともに、サイドプレートからの凝縮水をベースなどの外部に排水する。
国際公開第2013/051418号
ところで、上記従来技術に係る熱交換器を用いるヒートポンプは、室外熱交換器により冷媒を蒸発させることによって室外雰囲気から吸熱するので、室外熱交換器に霜が発生する場合がある。室外熱交換器の霜を溶かす除霜運転の実行時において、溶けた霜による水滴の排水が不十分であると、水滴が溜まった水の再凍結が生じる場合がある。除霜による水滴の発生と、水滴による溜まり水の再凍結が繰り返されると、ベースなどの排水経路上に氷塊が形成される可能性があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、除霜により生じる水の凍結を防止し、適切な排水を行なうことが可能な車両用空調装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る車両用空調装置は、冷媒を圧縮するコンプレッサ(例えば、実施形態でのコンプレッサ21)と、前記冷媒と車室内雰囲気との熱交換を行なう室内熱交換器(例えば、実施形態でのエバポレータ14、室内側コンデンサ16)と、前記冷媒と車室外雰囲気との熱交換を行なう室外熱交換器(例えば、実施形態での室外熱交換器24)と、前記冷媒を、前記コンプレッサ、前記室内熱交換器、および前記室外熱交換器を経由する循環流路において循環させることによって、冷房および暖房を行なう制御装置(例えば、実施形態での制御装置18)と、を備える車両用空調装置であって、前記室外熱交換器の前記冷媒の通路を形成するヘッダー(例えば、実施形態でのヘッダー41)の下方において排水孔(例えば、実施形態での排水孔51)が設けられる車両下部(例えば、実施形態での車両下部52)と、前記排水孔の近傍に配置される前記冷媒の配管(例えば、実施形態での入口配管45)と、前記ヘッダーの下方であり、前記排水孔より車両内側にのみ設けられた排水ガイドと、を備える。
)上記(1)に記載の車両用空調装置では、前記車両下部は、バンパーである。
上記(1)に記載の態様に係る車両用空調装置によれば、排水孔の近傍に配置される冷媒の配管を備えることにより、配管内を流れる冷媒の温度によって、排水孔の近傍に溜まった水が凍結することを防ぐことができる。
さらに、上記()の場合、バンパーに溜まった水が凍結することを防ぐことができる。

本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の室外熱交換器の一部の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の室外熱交換器の入口配管と、排水孔を有する車両下部との一部の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の暖房運転時の動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の冷房運転時の動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置のホットガス運転時の動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空調装置の逆転除霜運転時の動作を示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る車両用空調装置の室外熱交換器の一部の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用空調装置の室外熱交換器のヘッダーと、排水孔を有する車両下部との一部の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態の車両用空調装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の車両用空調装置10は、図1に示すように、車両(図示略)に搭載される通風ダクト11の上流側に設けられる空気導入口11aと、下流側に設けられた空気吹出口11bとを備える。車両用空調装置10は、空気導入口11aから空気吹出口11bに向かって、順次、導入口開閉ドア12と、送風機13と、エバポレータ14と、ダンパー15と、室内側コンデンサ16と、を備える。
車両用空調装置10は、エバポレータ14および室内側コンデンサ16を備えるヒートポンプサイクル17と、制御装置18と、を備える。
通風ダクト11の空気導入口11aは、内気(車室内空気)および外気(車室外空気)を車両用空調装置10の内部に導入する。空気吹出口11bは、車両用空調装置10の内部から車室内へ空気を送風する。
導入口開閉ドア12は、制御装置18により制御される開閉量に応じて、通風ダクト11の内部への内気(車室内空気)および外気(車室外空気)の導入量を調整する。
送風機13は、制御装置18の制御に応じて駆動し、空気導入口11aから通風ダクト11の内部に導入される空気をエバポレータ14および室内側コンデンサ16に向けて送風する。
エバポレータ14は、エバポレータ14の内部に流入する低圧の冷媒と通風ダクト11の内部においてエバポレータ14を通過する空気との熱交換を行なう。エバポレータ14は、例えば、冷媒が蒸発する際の吸熱によって、通風ダクト11の内部においてエバポレータ14を通過する空気を冷却する。
ダンパー15は、制御装置18により制御される開度に応じて、室内側コンデンサ16に導入する風量と、室内側コンデンサ16を迂回して車室内へ排出する風量との風量割合を調整する。ダンパー15は、例えば、室内側コンデンサ16に向かう通風経路に対する開度によって、エバポレータ14を通過した空気を室内側コンデンサ16に向かう通風経路または室内側コンデンサ16を迂回する通風経路に振り分ける。
室内側コンデンサ16は、室内側コンデンサ16の内部に流入する高温かつ高圧の冷媒と通風ダクト11の内部において室内側コンデンサ16を通過する空気との熱交換を行なう。室内側コンデンサ16は、例えば、通風ダクト11の内部において室内側コンデンサ16を通過する空気を加熱する。
ヒートポンプサイクル17は、コンプレッサ21と、エバポレータ14と、室内側コンデンサ16と、暖房用膨張弁22と、冷房用電磁弁23と、室外熱交換器24と、三方弁25と、気液分離器26と、電子膨張弁27と、を備える。ヒートポンプサイクル17は、少なくとも、コンプレッサ21、エバポレータ14または室内側コンデンサ16、および室外熱交換器24を経由する冷媒流路31において冷媒を循環させることによって、冷房および暖房を行なう。
コンプレッサ21は、制御装置18の制御に応じて駆動し、気液分離器26から気相の冷媒を吸入し、この冷媒を圧縮する。コンプレッサ21は、高温かつ高圧の冷媒を室内側コンデンサ16に吐出する。
室内側コンデンサ16は、冷媒流路31によって室外熱交換器24に接続されている。暖房用膨張弁22および冷房用電磁弁23は、冷媒流路31の室内側コンデンサ16と室外熱交換器24との間に配置されている。
暖房用膨張弁(暖房用絞り弁)22は、室内側コンデンサ16から排出される冷媒を膨張させる。暖房用膨張弁22は、低温かつ低圧の噴霧状の冷媒を室外熱交換器24に吐出する。
冷房用電磁弁23は、制御装置18の制御に応じて開閉する。冷房用電磁弁23は、冷媒流路31において暖房用膨張弁22を迂回する迂回流路32に設けられる。迂回流路32は、室内側コンデンサ16側の第1分岐管32aと室外熱交換器24側の第2分岐管32bとに接続される。冷房用電磁弁23は、暖房運転または除湿暖房運転の実行時には閉とされ、冷房運転の実行時には開とされる。
つまり、暖房運転または除湿暖房運転の実行時には、室内側コンデンサ16から排出される冷媒は、暖房用膨張弁22を通過して低温かつ低圧の状態で室外熱交換器24に流入する。
一方、冷房運転の実行時には、室内側コンデンサ16から排出される冷媒は、冷房用電磁弁23を通過して高温の状態で室外熱交換器24に流入する。
室外熱交換器24は、室外側のコンデンサであり、室外熱交換器24の内部に流入する冷媒と車室外雰囲気との熱交換を行なう。
室外熱交換器24は、暖房運転または除湿暖房運転の実行時には、室外熱交換器24の内部に流入する低温かつ低圧の冷媒によって車室外雰囲気から吸熱する。室外熱交換器24は、車室外雰囲気からの吸熱によって冷媒を昇温する。
室外熱交換器24は、冷房運転の実行時には、室外熱交換器24の内部に流入する高温の冷媒によって車室外雰囲気へと放熱する。室外熱交換器24は、車室外雰囲気への放熱およびコンデンサーファン24aの送風によって冷媒を冷却する。
室外熱交換器24は、図2および図3に示すように、一対のヘッダー41と、複数のチューブ42およびフィン43と、複数の仕切部材44と、を備えている。
一対のヘッダー41は、平行に配置された2つの管状部材である。一対のヘッダー41は、入口配管45が接続される入口部41aと、出口配管(図示略)が接続される出口部(図示略)とを備えている。
複数のチューブ42およびフィン43は、一対のヘッダー41の間に配置され、各ヘッダー41が伸びる方向に交互に配列されている。複数のチューブ42の各々は、一対のヘッダー41を接続することによって冷媒の通路を形成している。
複数の仕切部材44は、一対のヘッダー41の内部に設けられている。各仕切部材44は、各ヘッダー41の内部を各ヘッダー41が伸びる方向において複数の区画Sに仕切る。一対のヘッダー41の一方に設けられる仕切部材44と他方に設けられる仕切部材44とは、各ヘッダー41が伸びる方向において互い違いの位置に配置されている。これにより一対のヘッダー41の間において、各々のヘッダー41の区画Sで交互に折り返すように複数のチューブ42により冷媒の通路が形成される。
室外熱交換器24は、排水孔51が設けられる車両下部(例えば、バンパーなど)52の上方に配置されている。これにより、後述する除霜運転時に室外熱交換器24で発生する凝縮水などの水滴は、室外熱交換器24のヘッダー41から車両下部52に滴下した後に、排水孔51から外部に排水される。
室外熱交換器24に接続される入口配管45は、車両下部52の排水孔51の近傍に配置されている。入口配管45のうち、排水孔51の近傍に配置される部位は、例えば、暖房用膨張弁22よりも上流側の部位、つまり暖房用膨張弁22よりもコンプレッサ21側の部位とされている。
三方弁25は、制御装置18の制御に応じて、室外熱交換器24から流出する冷媒を気液分離器26または電子膨張弁27に切り換えて吐出する。三方弁25は、室外熱交換器24と、気液分離器26側の合流管33と、電子膨張弁27とに接続されている。
三方弁25は、暖房運転または除湿暖房運転の実行時には、室外熱交換器24から流出する冷媒を気液分離器26側の合流管33の流入口(図示略)に吐出する。
三方弁25は、冷房運転の実行時には、室外熱交換器24から流出する冷媒を電子膨張弁27に吐出する。
気液分離器26は、合流管33の流出口(図示略)とコンプレッサ21の吸入口(図示略)との間に接続されている。気液分離器26は、合流管33の流出口から流出した冷媒の気液を分離し、気相の冷媒をコンプレッサ21に吸入させる。
電子膨張弁27は、三方弁25とエバポレータ14の流入口(図示略)との間に接続されている。電子膨張弁27は、制御装置18により制御される弁開度に応じて、電子膨張弁27に流入する冷媒を膨張させる。電子膨張弁27は、低温かつ低圧の気液2相の噴霧状の冷媒をエバポレータ14に吐出する。
エバポレータ14は、電子膨張弁27と合流管33との間に接続されている。エバポレータ14は、電子膨張弁27に接続される流入口(図示略)と、合流管33の流入口(図示略)に接続される流出口(図示略)とを備えている。
制御装置18は、例えば、適宜のスイッチ(図示略)などを介して操作者により入力される指令信号などに基づき、車両用空調装置10の運転を制御し、暖房運転と冷房運転との切り換えを制御する。
以下に、上述した第1の実施形態の車両用空調装置10の動作について説明する。
先ず、車両用空調装置10の暖房運転について図4を参照して説明する。
制御装置18は、ダンパー15を開にすることによって、エバポレータ14を通過した空気を室内側コンデンサ16に導入する。制御装置18は、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒を室内側コンデンサ16において放熱させることによって、通風ダクト11内の空気を加熱する。
制御装置18は、冷房用電磁弁23を閉かつ暖房用膨張弁22は小口径で開弁することによって、冷媒を暖房用膨張弁22によって膨張させ、冷媒を低温かつ低圧の噴霧状とする。制御装置18は、室外熱交換器24において冷媒を車室外雰囲気から吸熱させ、冷媒を気液2相の噴霧状とする。
制御装置18は、三方弁25において室外熱交換器24を合流管33の流入口に接続することによって、冷媒を気液分離器26において気液分離させ、気相の冷媒をコンプレッサ21に吸入させる。制御装置18は、コンプレッサ21において冷媒を圧縮させ、冷媒を高温かつ高圧とする。
以下に、車両用空調装置10の冷房運転について図5を参照して説明する。
制御装置18は、ダンパー15を閉にすることによって、エバポレータ14を通過した空気を、室内側コンデンサ16を迂回させて車室内に導く。制御装置18は、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒を、室内側コンデンサ16を通過させて第1分岐管32aに導く。
制御装置18は、冷房用電磁弁23を開にすることによって、高温かつ高圧の冷媒を、暖房用膨張弁22を迂回させて室外熱交換器24に導く。制御装置18は、室外熱交換器24において高温かつ高圧の冷媒を車室外雰囲気に放熱させ、冷媒を低温かつ高圧とする。
制御装置18は、三方弁25において室外熱交換器24を電子膨張弁27に接続することによって、冷媒を電子膨張弁27において膨張させ、冷媒を低温かつ低圧の噴霧状とする。制御装置18は、エバポレータ14において冷媒を通風ダクト11内の空気から吸熱させ、冷媒を気液2相の噴霧状とすることによって、通風ダクト11内の空気を冷却する。
制御装置18は、冷媒を、合流管33を通過させて気液分離器26に導入することによって、冷媒を気液分離器26において気液分離させ、気相の冷媒をコンプレッサ21に吸入させる。制御装置18は、コンプレッサ21において冷媒を圧縮させ、冷媒を高温かつ高圧とする。
以下に、車両用空調装置10の除霜運転について図6および図7を参照して説明する。
上述した車両用空調装置10の暖房運転時には、制御装置18は、冷媒を室外熱交換器24において車室外雰囲気から吸熱させるので、室外熱交換器24に着霜が生じる場合がある。着霜が生じた室外熱交換器24は熱伝達率が低下して吸熱不足になるので、通風ダクト11内の空気の加熱が不十分になる。制御装置18は、暖房運転中に室外熱交換器24に着霜が生じたと判断したとき、除霜運転を行う。制御装置18は、除霜運転では、ホットガス運転および逆転除霜運転の少なくとも何れか、またはホットガス運転と逆転除霜運転とを切り換えて実施する。
以下に、車両用空調装置10のホットガス運転について図6を参照して説明する。
制御装置18は、ホットガス運転では、上述した暖房運転と異なる動作として、暖房用膨張弁22を大口径で開弁する。これにより制御装置18は、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒(ホットガス)を、そのまま室外熱交換器24に流入させる。
制御装置18は、ダンパー15を開にすることによって、エバポレータ14を通過した空気を室内側コンデンサ16に導入する。制御装置18は、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒を室内側コンデンサ16において放熱させることによって、通風ダクト11内の空気を加熱する。
制御装置18は、冷房用電磁弁23を閉かつ暖房用膨張弁22は大口径で開弁することによって、冷媒を暖房用膨張弁22によって膨張させず、冷媒を高温かつ高圧のまま室外熱交換器24に流入させる。制御装置18は、室外熱交換器24において冷媒を車室外雰囲気に放熱させ、室外熱交換器24の除霜を行う。
このホットガス運転において、室外熱交換器24で発生する凝縮水による水滴は、室外熱交換器24から下方の車両下部52に滴下し、排水孔51の周辺に溜まるとともに、排水孔51から外部に排出される。このとき、高温かつ高圧のまま室外熱交換器24に流入する冷媒は、車両下部52の排水孔51の近傍に配置される入口配管45内を通過する。これにより入口配管45内の冷媒は排水孔51の周辺を加熱し、排水孔51の周辺に溜まる水が凍結することを防止する。
以下に、車両用空調装置10の逆転除霜運転について図7を参照して説明する。
制御装置18は、逆転除霜運転では、上述した冷房運転と異なる動作として、ダンパー15を開にする。これにより制御装置18は、エバポレータ14を通過した空気を室内側コンデンサ16に導入する。制御装置18は、エバポレータ14において冷却した空気を、室内側コンデンサ16において加熱することによって、空気の温度低下を防止する。
制御装置18は、冷房用電磁弁23を開にすることによって、高温かつ高圧の冷媒を、暖房用膨張弁22を迂回させて室外熱交換器24に導く。制御装置18は、室外熱交換器24において高温かつ高圧の冷媒を車室外雰囲気に放熱させ、冷媒を低温かつ高圧とすることによって、室外熱交換器24の除霜を行う。
制御装置18は、三方弁25において室外熱交換器24を電子膨張弁27に接続することによって、冷媒を電子膨張弁27において膨張させ、冷媒を低温かつ低圧の噴霧状とする。制御装置18は、エバポレータ14において冷媒を通風ダクト11内の空気から吸熱させ、冷媒を気液2相の噴霧状とすることによって、通風ダクト11内の空気を冷却する。
制御装置18は、冷媒を、合流管33を通過させて気液分離器26に導入することによって、冷媒を気液分離器26において気液分離させ、気相の冷媒をコンプレッサ21に吸入させる。制御装置18は、コンプレッサ21において冷媒を圧縮させ、冷媒を高温かつ高圧とする。
制御装置18は、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒を室内側コンデンサ16において放熱させることによって、通風ダクト11内の空気を加熱する。
この逆転除霜運転において、室外熱交換器24で発生する凝縮水による水滴は、室外熱交換器24から下方の車両下部52に滴下し、排水孔51の周辺に溜まるとともに、排水孔51から外部に排出される。このとき、高温かつ高圧のまま室外熱交換器24に流入する冷媒は、車両下部52の排水孔51の近傍に配置される入口配管45内を通過する。これにより入口配管45内の冷媒は排水孔51の周辺を加熱し、排水孔51の周辺に溜まる水が凍結することを防止する。
上述したように、第1の実施形態による車両用空調装置10によれば、車両下部52の排水孔51の近傍に配置される入口配管45を備えることにより、入口配管45内を流れる高温の冷媒によって、排水孔51の近傍に溜まった水が凍結することを防ぐことができる。
以下、上述した第1の実施形態の変形例について説明する。
上述した第1の実施形態において、入口配管45のうち、排水孔51の近傍に配置される部位は、暖房用膨張弁22よりも上流側の部位としたが、これに限定されない。
図8に示すように、入口配管45のうち、排水孔51の近傍に配置される部位は、暖房用膨張弁22よりも下流側の部位、例えば第2分岐管32bよりも室外熱交換器24側の部位などであってもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の車両用空調装置10は、上述した第1の実施形態の車両用空調装置10と同様に、通風ダクト11の空気導入口11aから空気吹出口11bに向かって、順次、導入口開閉ドア12と、送風機13と、エバポレータ14と、ダンパー15と、室内側コンデンサ16と、を備える。さらに、車両用空調装置10は、エバポレータ14および室内側コンデンサ16を備えるヒートポンプサイクル17と、制御装置18と、を備える。
第2の実施形態の車両用空調装置10において、上述した第1の実施形態の車両用空調装置10と異なる点は、上述した第1の実施形態のように車両下部52の排水孔51の近傍に配置される入口配管45を備える代わりに、室外熱交換器24のヘッダー41の近傍において排水孔51が設けられる車両下部52を備える点である。
第2の実施形態の車両用空調装置10は、図9に示すように、排水孔51が設けられる車両下部(例えば、バンパーなど)52の上方に配置される室外熱交換器24を備えている。車両下部52は、室外熱交換器24のヘッダー41の下部41bを覆うとともに排水孔51が設けられる受け部53を、ヘッダー41の近傍に備えている。受け部53は、車両内部において車両下部52から室外熱交換器24のヘッダー41の下部41bに向かい突出するとともに、ヘッダー41の下部41bの表面に沿った形状の表面53aを有している。
第2の実施形態の車両用空調装置10の除霜運転時には、上述した第1の実施形態の車両用空調装置10と同様に、高温かつ高圧の冷媒が室外熱交換器24のヘッダー41に導入される。室外熱交換器24は、高温かつ高圧の冷媒を車室外雰囲気に放熱させ、冷媒を低温かつ高圧とすることによって、室外熱交換器24の除霜を行う。室外熱交換器24で発生する凝縮水による水滴は、室外熱交換器24から下方の車両下部52の受け部53に滴下し、排水孔51の周辺に溜まるとともに、排水孔51から外部に排出される。このとき、高温かつ高圧のまま室外熱交換器24に流入する冷媒は、ヘッダー41の内部を流れる。これによりヘッダー41内の冷媒は、ヘッダー41の下部41bを覆う受け部53を加熱し、排水孔51の周辺に溜まる水が凍結することを防止する。
上述したように、第2の実施形態による車両用空調装置10によれば、室外熱交換器24のヘッダー41の近傍に排水孔51を備えることにより、ヘッダー41内を流れる高温の冷媒の温度によって、排水孔51の近傍に溜まった水が凍結することを防ぐことができる。
さらに、ヘッダー41の下部41bを覆うとともに排水孔51が設けられる受け部53を備えることにより、室外熱交換器24で発生する凝縮水による水滴を直接的に(つまり、車体における受け部53以外の部位を経由せずに)外部に排水することができる。これにより受け部53以外の部位に水が溜まることを防ぐことができる。
さらに、ヘッダー41の下部41bを覆うとともに排水孔51が設けられる受け部53を備えることにより、例えば車両下部52に直接的に排水孔を設ける場合に比べて、走行風が排水孔51を抜けることを抑制することができる。これにより、室外熱交換器24の冷却性能および車両の空力特性が低下することを防ぐことができる。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…車両用空調装置、14…エバポレータ(室内熱交換器)、16…室内側コンデンサ(室内熱交換器)、17…ヒートポンプサイクル、18…制御装置、21…コンプレッサ、24…室外熱交換器、41…ヘッダー、41b…下部、45…入口配管、51…排水孔、52…車両下部

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮するコンプレッサと、
    前記冷媒と車室内雰囲気との熱交換を行なう室内熱交換器と、
    前記冷媒と車室外雰囲気との熱交換を行なう室外熱交換器と、
    前記冷媒を、前記コンプレッサ、前記室内熱交換器、および前記室外熱交換器を経由する循環流路において循環させることによって、冷房および暖房を行なう制御装置と、
    を備える車両用空調装置であって、
    前記室外熱交換器の前記冷媒の通路を形成するヘッダーの下方において排水孔が設けられる車両下部と、
    前記排水孔の近傍に配置される前記冷媒の配管と、
    前記ヘッダーの下方であり、前記排水孔より車両内側にのみ設けられた排水ガイドと、を備える、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記車両下部は、バンパーである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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