JP6359347B2 - プローブユニットおよびコンタクトプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体パッケージや液晶パネルなどの検査対象の導通状態検査または動作特性検査に用いられる導電性のコンタクトプローブおよび当該コンタクトプローブを備えたプローブユニットに関する。
従来、半導体集積回路(パッケージ)や液晶パネルなどの検査対象の導通状態検査や動作特性検査を行う際には、検査対象と検査用信号を出力する信号処理装置との間の電気的な接続を図るために、コンタクトプローブを複数収容するプローブユニットが用いられる。プローブユニットにおいては、近年の半導体集積回路や液晶パネルの高集積化、微細化の進展に伴い、コンタクトプローブ間のピッチを狭小化することにより、高集積化、微細化された検査対象にも適用可能な技術が進歩してきている。
また、上述したプローブユニットとして、半導体集積回路の電極および検査用信号を出力する回路基板の電極と両端部でそれぞれ接触することによって半導体集積回路と回路基板との間を電気的に接続するコンタクトプローブを有するプローブユニットが開示されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許文献1が開示するコンタクトプローブは、半導体集積回路の電極と接触する第1導通部材と、検査用信号を出力する回路基板の電極と接触する第2導通部材と、第2導通部材と接続し、第1導通部材の移動方向を案内するガイド管と、第1導通部材およびガイド管を伸縮自在に接続する導電性のコイルばねと、を有する。特許文献1が開示するコンタクトプローブでは、検査用信号が、第2導通部材からガイド管、コイルばねを介して第1導通部材に伝達される。
これに対し、特許文献2が開示するコンタクトプローブは、半導体集積回路の電極と接触する第1導通部材と、検査用信号を出力する回路基板の電極と接触する第2導通部材と、第1導通部材および第2導通部材の一端部をそれぞれ収容する導電性のパイプ体と、内部にパイプ体を収容し、第1導通部材および第2導通部材を伸縮自在に接続する導電性のコイルばねと、を有する。特許文献2が開示するコンタクトプローブでは、検査用信号が、第2導通部材からパイプ体を介して第1導通部材に伝達される。特許文献2が開示するコンタクトプローブは、コイルばねを介さずに検査用信号が伝達されるため、特許文献1が開示するコンタクトプローブと比して安定した電気伝導性を有する。
特開2006−208329号公報 特開2011−169595号公報
しかしながら、特許文献2が開示するコンタクトプローブは、パイプ体の厚さがコイルばねと第1および第2導通部材との間のわずかな空間に制限されるため、十分な導電性(特に許容電流値)を得ることができない。導電性の向上を目的としてパイプ体の厚さを厚くすると、コイルばねの内周の径を大きくしなければならず、コンタクトプローブが大型化してしまうという問題があった。このため、コンタクトプローブ間のピッチを狭小化することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができるプローブユニットおよびコンタクトプローブを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるプローブユニットは、互いに異なる2つの被接触体とそれぞれ接触する導電性の第1および第2接触部材と、前記第1および第2接触部材の前記被接触体と接触する側の端部とは異なる側の端部を接触しつつ収容可能な導電性の孔部を有するパイプ体と、前記第1接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第1コイルばねと、前記第2接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第2コイルばねと、を有する複数のコンタクトプローブと、前記コンタクトプローブを保持するプローブホルダと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記第1接触部材は、先細な先端形状をなし、一方の被接触体と接触する第1先端部と、該第1先端部の基端側から延び、前記第1先端部の径と比して大きい径を有する第1フランジ部と、該第1フランジ部の前記第1先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第1フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第1コイルばねと連結する第1ボス部と、該第1ボス部の前記第1フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第1収容部と、を同軸上に有し、前記第2接触部材は、先細な先端形状をなし、他方の被接触体と接触する第2先端部と、該第2先端部の基端側から延び、前記第2先端部の径と比して大きい径を有する第2フランジ部と、該第2フランジ部の前記第2先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第2フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第2コイルばねと連結する第2ボス部と、該第2ボス部の前記第2フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第2収容部と、を同軸上に有し、前記プローブホルダは、前記第1および第2先端部をそれぞれ挿通可能な第1および第2小径部と、一端で前記第1小径部と連結するとともに、他端で前記第2小径部と連結し、該第1および第2小径部の径よりも大きい径を有する大径部と、を有し、前記第1フランジ部は、前記第1小径部と前記大径部とがなす段部に当接し、前記第2フランジ部は、前記第2小径部と前記大径部とがなす段部に当接することを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記第1接触部材は、先細な先端形状をなし、一方の被接触体と接触する第1先端部と、該第1先端部の基端側から延び、前記第1先端部の径と比して大きい径を有する第1フランジ部と、該第1フランジ部の前記第1先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第1フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第1コイルばねと連結する第1ボス部と、該第1ボス部の前記第1フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第1収容部と、を同軸上に有し、前記第2接触部材は、先細な先端形状をなし、他方の被接触体と接触する第2先端部と、該第2先端部の基端側から延び、前記第2先端部の径と比して大きい径を有する第2フランジ部と、該第2フランジ部の前記第2先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第2フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第2コイルばねと連結する第2ボス部と、該第2ボス部の前記第2フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第2収容部と、を同軸上に有し、前記パイプ体は、本体部と、前記本体部の一端に連なり、外周の径が前記第1ボス部の径と同等であって前記第1コイルばねと連結する第1連結部と、前記本体部の他端に連なり、外周の径が前記第2ボス部の径と同等であって前記第2コイルばねと連結する第2連結部と、を有し、前記プローブホルダは、前記第1および第2先端部をそれぞれ挿通可能な第1および第2小径部と、一端で第1小径部と連結し、該第1および第2小径部の径よりも大きい径を有する大径部と、前記第2小径部と前記大径部との間に設けられ、該第2小径部の径より大きく、該大径部の径より小さい中径部と、を有し、前記第1フランジ部は、前記第1小径部と前記大径部とがなす段部に当接し、前記第2フランジ部は、前記第2小径部と前記中径部とがなす段部に当接し、前記本体部は、前記大径部と前記中径部とがなす段部に当接することを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、第1および第2収容部は、前記連結方向の長さが互いに異なることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記第1および第2コイルばねは、ばね定数が互いに異なることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、第1および第2収容部のうち前記第1収容部の前記連結方向の長さが、前記第2収容部の前記連結方向の長さより大きい場合、前記第1コイルばねのばね定数が前記第2コイルばねのばね定数よりも大きく、前記第2収容部の前記連結方向の長さが、前記第1収容部の前記連結方向の長さより大きい場合、前記第2コイルばねのばね定数が前記第1コイルばねのばね定数よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明にかかるコンタクトプローブは、互いに異なる2つの被接触体とそれぞれ接触する導電性の第1および第2接触部材と、前記第1および第2接触部材の前記被接触体と接触する側の端部とは異なる側の端部を接触しつつ収容可能な導電性の孔部を有するパイプ体と、前記第1接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第1コイルばねと、前記第2接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第2コイルばねと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプローブユニットの概略構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板と接続した状態を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかるコンタクトプローブの要部の構成の一例を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかるコンタクトプローブの要部の構成の一例を示す断面図である。 図7は、本発明の実施の形態1の変形例にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図8は、本発明の実施の形態2にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図9は、本発明の実施の形態2にかかるコンタクトプローブの要部の構成を示す断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2の変形例にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図12は、本発明の実施の形態3にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図13は、本発明の実施の形態3にかかるコンタクトプローブの要部の構成を示す断面図である。 図14は、本発明の実施の形態3にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態4にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図16は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図である。 図17は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図である。 図18は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。すなわち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるプローブユニットの構成を示す斜視図である。図1に示すプローブユニット1は、検査対象物である半導体集積回路100の電気特性検査を行う際に使用する装置であって、半導体集積回路100と半導体集積回路100へ検査用信号を出力する回路基板200との間を電気的に接続する装置である。
プローブユニット1は、長手方向の両端で互いに異なる2つの被接触体である半導体集積回路100および回路基板200の各電極に接触する導電性のコンタクトプローブ2(以下、単に「プローブ2」という)と、複数のプローブ2を所定のパターンにしたがって収容して保持するプローブホルダ3と、プローブホルダ3の周囲に設けられ、検査の際に複数のプローブ2と接触する半導体集積回路100の位置ずれが生じるのを抑制するホルダ部材4と、を有する。
図2は、本実施の形態1にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であて、プローブホルダ3に収容されるプローブ2の詳細な構成を示す図である。図2に示すプローブ2は、主に導電性材料を用いて形成される。プローブ2は、半導体集積回路100の検査を行なうときに、その半導体集積回路100の接続用電極に接触する第1プランジャ21(第1接触部材)と、検査回路を備えた回路基板200の電極に接触する第2プランジャ22(第2接触部材)と、第1プランジャ21の一端および第2プランジャ22の一端を収容可能なパイプ体23と、第1プランジャ21とパイプ体23との間に設けられて第1プランジャ21およびパイプ体23を伸縮自在に連結する第1コイルばね24と、第2プランジャ22とパイプ体23との間に設けられて第2プランジャ22およびパイプ体23を伸縮自在に連結する第2コイルばね25と、を備える。プローブ2を構成する第1プランジャ21、第2プランジャ22、パイプ体23、第1コイルばね24および第2コイルばね25は同一の軸線を有している。プローブ2は、半導体集積回路100をコンタクトさせた際に、第1コイルばね24および第2コイルばね25が軸線方向に伸縮することによって半導体集積回路100の接続用電極への衝撃を和らげるとともに、半導体集積回路100および回路基板200に荷重を加える。
第1プランジャ21は、先細な先端形状をなす先端部21a(第1先端部)と、先端部21aの基端側から延び、先端部21aの径と比して大きい径を有するフランジ部21b(第1フランジ部)と、フランジ部21bの先端部21aに連なる側と異なる側の端部から延び、フランジ部21bの径と比して小さい径を有するボス部21c(第1ボス部)と、ボス部21cのフランジ部21bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部21cの径と比して小さい径を有し、パイプ体23に収容可能な収容部21d(第1収容部)とを同軸上に有する。
第2プランジャ22は、先細な先端形状をなす先端部22a(第2先端部)と、先端部22aの基端側から延び、先端部22aの径と比して大きい径を有するフランジ部22b(第2フランジ部)と、フランジ部22bの先端部22aに連なる側と異なる端部から延び、フランジ部22bの径と比して小さい径を有するボス部22c(第2ボス部)と、ボス部22cのフランジ部22bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部22cの径と比して小さい径を有し、パイプ体23に収容可能な収容部22d(第2収容部)とを同軸上に有する。収容部22dの延伸方向の長さは、収容部21dの延伸方向の長さと比して小さい。
パイプ体23は、導電性を有する材料、例えば金属材料を用いて形成される。パイプ体23は、筒状をなす本体部23aと、筒状をなして本体部23aの一端に連なり、外周の径がボス部21cの径と同等である第1連結部23bと、筒状をなして本体部23aの他端に連なり、外周の径がボス部22cの径と同等である第2連結部23cとを同軸上に有する。第1連結部23bおよび第2連結部23cは、先端側(本体部23aに連なる端部と異なる側の端部)の外周の径が縮小した段付き形状をなしている。本体部23a、第1連結部23bおよび第2連結部23cの内周の径は収容部21d,22dの径と同等であり、パイプ体23には、収容部21d,22dの径の円柱状をなす中空空間である孔部23dが形成されている。なお、本実施の形態1では、第1連結部23bの外周の径と、第2連結部23cの外周の径とが同じであるものとして説明する。すなわち、ボス部21c,22cの径、第1連結部23bの外周の径、および第2連結部23cの外周の径は、同一である。
第1コイルばね24は、線材を所定ピッチに巻回してなる。コイルばね24の一端部は、例えばボス部21cと略等しい内径の場合、ボス部21cに圧入されて、フランジ部21bに当接している。一方、第1コイルばね24の他端部は、第1連結部23bに圧入され、本体部23aと第1連結部23bとがなす段部に当接している。なお、第1コイルばね24の内径は、フランジ部21b、および本体部23aと第1連結部23bとがなす段部に当接可能な長さであればよい。第1コイルばね24は、半田付けによって第1プランジャ21および/またはパイプ体23と接合されていてもよい。
第2コイルばね25は、線材を所定ピッチに巻回してなる。第2コイルばね25の一端部は、例えばボス部22cと略等しい内径の場合、ボス部22cに圧入されて、フランジ部22bに当接している。一方、コイルばね25の他端部は、第2連結部23cに圧入され、本体部23aと第2連結部23cとがなす段部に当接している。なお、第2コイルばね25の内径は、フランジ部22b、および本体部23aと第2連結部23cとがなす段部に当接可能な長さであればよい。第2コイルばね25は、半田付けによって第2プランジャ22および/またはパイプ体23と接合されていてもよい。
第1コイルばね24および第2コイルばね25に用いられる線材は、金属または樹脂からなる材料が挙げられる。この材料は、導電性を有するものであってもよいし、絶縁性のものであってもよい。また、本実施の形態1では、第1コイルばね24および第2コイルばね25のばね定数が互いに同じであるものとして説明するが、異なるものであってもよく、第1コイルばね24および第2コイルばね25のばね定数を調整することにより、パイプ体23の(プローブホルダ3内での)位置制御が可能になる。ばね定数の調整は、例えば、コイルばねの線径や線材、有効巻数、コイル径などを変化させることにより行うことができる。
第1プランジャ21および第2プランジャ22は、第1コイルばね24および第2コイルばね25の伸縮作用によって軸線方向に移動可能である。プローブ2は、プローブホルダ3に保持され、外部からの荷重(重力を除く)が加わっていない状態において(図2参照)、第1プランジャ21の収容部21dの一部は孔部23dの一端側に収容されて孔部23dの壁面と接触している一方、第2プランジャ22の収容部22dの一部は孔部23dの他端側に収容されて孔部23dの壁面と接触している。
プローブホルダ3は、樹脂、マシナブルセラミック、シリコンなどの絶縁性材料を用いて形成され、図2の上面側に位置する第1部材31と下面側に位置する第2部材32とが積層されてなる。第1部材31および第2部材32には、複数のプローブ2を収容するための保持部としてのホルダ孔33および34が同数ずつ形成され、プローブ2を収容するホルダ孔33および34は、互いの軸線が一致するように形成されている。ホルダ孔33および34の形成位置は、半導体集積回路100の配線パターンに応じて定められる。
ホルダ孔33および34は、ともに貫通方向に沿って径が異なる段付き孔形状をなしている。すなわち、ホルダ孔33は、プローブホルダ3の上端面に開口を有する小径部33a(第1小径部)と、この小径部33aよりも径が大きい大径部33bとからなる。小径部33aは、フランジ部21bの径と比して小さく、かつ先端部21aの径と比して若干大きい径を有する。大径部33bは、フランジ部21bと比して同等または若干大きい径を有する。
他方、ホルダ孔34は、プローブホルダ3の下端面に開口を有する小径部34a(第2小径部)と、小径部34aよりも径が大きく、大径部33bと等しい径の大径部34bとからなる。小径部34aは、フランジ部22bの径と比して小さく、かつ先端部22aと比して若干大きい径を有する。大径部34cは、大径部33bと同等の径である。
第1プランジャ21のフランジ部21bは、小径部33aと大径部33bとがなす段部に当接することにより、プローブ2のプローブホルダ3からの抜止機能を有する。また、第2プランジャ22のフランジ部22bは、小径部34aと大径部34bとがなす段部に当接することにより、プローブ2のプローブホルダ3からの抜止機能を有する。なお、ホルダ孔33,34の各境界壁面は、フランジ部21b,22bの径にそれぞれ対応した段付き形状でもよい。
図3は、本実施の形態1にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板と接続した状態を示す図である。図4は、本実施の形態1にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。
ホルダ部材4に回路基板200が取り付けられると(図1参照)、図3に示すように、先端部22aが回路基板200の電極201と接触する。該接触により、回路基板200から先端部22aに接触荷重が加わると、第1コイルばね24および第2コイルばね25が長手方向に沿って圧縮された状態となる。このとき、収容部22dは、孔部23d内にさらに進入し、孔部23dの壁面と接触した状態を維持している。
半導体集積回路100の検査時には、先端部21aが接続用電極101と接触し、半導体集積回路100からの接触荷重により第1コイルばね24および第2コイルばね25が長手方向に沿ってさらに圧縮された状態となる。第1コイルばね24および第2コイルばね25が圧縮されると、図4に示すように、第1プランジャ21の収容部21dが、孔部23d内に進入し、孔部23dの壁面と摺接するとともに、第2プランジャ22の収容部22dが、孔部23d内に進入し、孔部23dの壁面と摺接する。この際には、第1プランジャ21および第2プランジャ22の軸線が大きくぶれることはないため、収容部21dおよび孔部23dの壁面の摺接、ならびに収容部22dおよび孔部23dの壁面の摺接が安定するため、収容部21dおよび収容部22dと、パイプ体23との接触抵抗が安定し、確実な導通が得られる。
検査時に回路基板200から半導体集積回路100に供給される検査用信号は、回路基板200の電極201からプローブ2の第2プランジャ22、パイプ体23、第1プランジャ21を経由して半導体集積回路100の接続用電極101へ到達する。このように、プローブ2では、第1プランジャ21と第2プランジャ22がパイプ体23を介して導通するため、電気信号の導通経路を最小にすることができる。
パイプ体23は、本体部23aの厚さを厚くすることで、導通する電流を大きくすることができる。これにより、プローブ2の電気的特性が向上し、例えば、大電流化に対応させることができる。
また、先端部21aの先端が、先細に形成された複数の爪を有しているため、接続用電極101の表面に酸化皮膜が形成されている場合であっても酸化皮膜を突き破り、先端部21aの先端を接続用電極101と直接接触させることができる。
図5は、本実施の形態1にかかるコンタクトプローブの要部(パイプ体)の構成の一例を示す斜視図である。図6は、本実施の形態1にかかるコンタクトプローブの要部(パイプ体)の構成の一例を示す断面図であって、図5に示すパイプ体23の中心軸Nを通過する平面を切断面とする断面図である。本実施の形態1にかかるパイプ体23は、一体成型されてなるものであってもよいし、一つの筒状部材を切削して形成するものであってもよいし、図5,6に示すように、二つの筒状部材を用いて形成されるものであってもよい。
図5,6に示すパイプ体23は、第1筒状部材231および第2筒状部材232からなる。第1筒状部材231は、導電性を有する材料を用いて形成され、外周の径が、第1連結部23bおよび第2連結部23cの外周の径と同等であり、内周の径が孔部23dの径と同等の筒状をなす。すなわち、第1筒状部材231に形成された中空空間は、上述した孔部23dとなる。第2筒状部材232は、導電性を有する材料を用いて形成され、外周の径が本体部23aの外周の径と同等であり、内周の径が第1筒状部材231(第1連結部23bおよび第2連結部23cの外周)の径と同等または若干小さい径の筒状をなす。
パイプ体23は、第2筒状部材232に第1筒状部材231を圧入して接合することによって形成される。第1筒状部材231および第2筒状部材232を用いてパイプ体23を形成することで、該パイプ体23を容易に作製することができる。なお、第1筒状部材231を導電性の材料で形成し、第2筒状部材232を絶縁性の材料で形成してもよい。また、第1筒状部材231を絶縁性の材料を用いて形成し、孔部23dの表面をメッキ処理するものであってもよい。
上述した実施の形態1によれば、プローブ2が、第1プランジャ21、パイプ体23および第2プランジャ22を経由して回路基板200から半導体集積回路100に検査用信号を伝達するとともに、第1プランジャ21およびパイプ体23の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第1コイルばね24と、第2プランジャ22およびパイプ体23の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第2コイルばね25とを設け、パイプ体23を介して個別に付勢するようにしたので、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができる。
上述した実施の形態1によれば、収容部21d,22dが、外部からの荷重が加わっていない状態で孔部23dに進入させるようにしたので、第1および第2プランジャとパイプ体との接触を確実なものとすることができる。
上述した実施の形態1によれば、金属材料を用いてパイプ体23を形成することによって、孔部23dの加工精度を高精度に管理することが可能であるため、第1および第2プランジャ(収容部)と孔部23dとのクリアランス管理を高精度に行うことができ、電気抵抗値の安定化を実現することができる。
ここで、従来では、特許文献2が開示するように、パイプ体はプランジャやコイルばねに固定されていないため、パイプ体の位置が不安定であり、第1および第2プランジャとパイプ体との接触が確実に行われない可能性がある。この問題を解決するためには、第1および第2プランジャの軸部を十分に長くするなどの方法が考えられるが、この方法ではプローブのストローク長が短くなるといった問題が発生する。
これに対して、本実施の形態1では、パイプ体23の両端にそれぞれ第1および第2コイルばねを取り付けるようにしたので、パイプ体23の位置を安定化させて、第1および第2プランジャとパイプ体との接触を確実に行うことができる。
また、上述した実施の形態1によれば、第1連結部23bが、先端側の外周の径が縮小した段付き形状をなすようにしたので、外部からの荷重により第1コイルばね24が縮んだ際、第1連結部23bの先端部には第1コイルばね24が圧接しない。これにより、第1連結部23bに対する第1コイルばね24の圧入量(巻き数)を規制し、第1コイルばね24の伸縮動作を安定させることができる。なお、第2連結部23cについても同様の効果を奏する。
なお、収容部21d,22dの長さが異なるものとして説明したが、第1プランジャ21および第2プランジャ22の進退動作によって収容部21d,22dが接触せず、かつ収容部21d,22dが孔部23dと接触すれば、収容部21d,22dの長さは同一であってもよい。
(実施の形態1の変形例)
図7は、本実施の形態1の変形例にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、プローブホルダ3に収容されるプローブ2の詳細な構成を示す図である。上述した実施の形態1では、回路基板200が取り付けられていない状態において、第2プランジャ22の収容部22dの一部がパイプ体23に収容されているものとして説明したが、本変形例では、回路基板200が取り付けられていない状態において、第2プランジャ22の収容部22eがパイプ体23に収容されずに、離間している。
本変形例の場合では、ホルダ部材4に回路基板200が取り付けられ、先端部22aと電極201とが接触することによって回路基板200から先端部22aに接触荷重が加わると、第1コイルばね24および第2コイルばね25が長手方向に沿って圧縮された状態となる。この際に、基端部22eは、孔部23dにはじめて進入し、孔部23dの壁面と接触する。
上述した実施の形態1の変形例によれば、収容部22eが、ホルダ部材4に回路基板200が取り付けられた際にはじめて孔部23dに進入するようにしたので、孔部23dにおいて収容部21dが進入可能な領域を大きくすることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。なお、図1等で上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1では、プローブホルダ3が第1プランジャ21および第2プランジャ22と接触して抜け止め機能を有するものとして説明したが、本実施の形態2にかかるプローブホルダ5は、プローブ2aのパイプ体26も保持する。
本実施の形態2にかかるプローブ2aは、上述したプローブ2のパイプ体23、第1コイルばね24および第2コイルばね25に代えてパイプ体26、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aを有する。第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aは、内周の径が同一であり、互いにばね定数が異なる。第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aは、線材の径または形成材料が異なっており、第1コイルばね24aのばね定数をS1、第2コイルばね25aのばね定数をS2とすると、S1>S2が成り立っている。
図9は、本実施の形態2にかかるコンタクトプローブの要部(パイプ体)の構成を示す断面図である。パイプ体26は、導電性を有する材料、例えば金属材料を用いて形成される。パイプ体26は、筒状をなす本体部26aと、筒状をなして本体部26aの一端に連なり、外周の径がボス部21cの径と同等である第1連結部26bと、筒状なし、本体部26aの他端側に設けられ、外周の径がボス部22cの径と同等である第2連結部26cとを同軸上に有する。第1連結部26bおよび第2連結部26cは、先端側(本体部26aに連なる端部と異なる側の端部)の外周の径が縮小した段付き形状をなしている。本体部26a、第1連結部26bおよび第2連結部26cの内周の径は収容部21d,22dの径とそれぞれ同等であり、パイプ体26には、収容部21d,22dの径と同等の径の円柱状をなす中空空間である孔部26dが形成されている。なお、本実施の形態2においても、ボス部21c,22cの径、第1連結部26bの外周の径、および第2連結部26cの外周の径が同一であるものとして説明する。
プローブホルダ5は、樹脂、マシナブルセラミック、シリコンなどの絶縁性材料を用いて形成され、図8の上面側に位置する第1部材51と下面側に位置する第2部材52とが積層されてなる。第1部材51および第2部材52には、複数のプローブ2aを収容するための保持部としてのホルダ孔53および54が同数ずつ形成され、プローブ2aを収容するホルダ孔53および54は、互いの軸線が一致するように形成されている。ホルダ孔53および54の形成位置は、半導体集積回路100の配線パターンに応じて定められる。
ホルダ孔53および54は、ともに貫通方向に沿って径が異なる段付き孔形状をなしている。すなわち、ホルダ孔53は、プローブホルダ5の上端面に開口を有する小径部53a(第1小径部)と、この小径部53aよりも径が大きい大径部53bとからなる。小径部53aは、フランジ部21bの径と比して小さく、かつ先端部21aの径と比して若干大きい径を有する。大径部53bは、フランジ部21bまたは本体部26aのうち大きい方の外周の径と比して同等または若干大きい径を有する。
他方、ホルダ孔54は、プローブホルダ5の下端面に開口を有する小径部54a(第2小径部)と、小径部54aよりも径が大きく、かつ大径部53b(突出部26dの外周)の径より小さい径を有する中径部54bと、からなる。小径部54aは、フランジ部22bの径と比して小さく、かつ先端部22aと比して若干大きい径を有する。
ここで、本体部26aの外周の径は、大径部53bの径よりも小さく、かつ中径部54bの径よりも大きい。
プローブ2aでは、第1プランジャ21のフランジ部21bが、小径部53aと大径部53bとがなす段部に当接することにより、プローブ2aのプローブホルダ5からの抜止機能を有する。また、第2プランジャ22のフランジ部22bが、中径部54bと小径部54aとがなす段部に当接することにより、プローブ2aのプローブホルダ5からの抜止機能を有する。さらに本実施の形態2では、第1コイルばね24aのばね定数が、第2コイルばね25aのばね定数よりも大きいため、パイプ体26の本体部26aが、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接している。
図10は、本実施の形態2にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。
半導体集積回路100の検査において、ホルダ部材4に回路基板200が取り付けられ、半導体集積回路100が載置されると、図10に示すように、先端部21aが接続用電極101と接触するともに、先端部22aが電極201と接触する。該接触により、先端部21a,22aには接触荷重がそれぞれ加わり、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aが長手方向に沿って圧縮された状態となる。このとき、収容部21d,22dは、孔部26dに進入し、該孔部26dの壁面と接触している。
第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aのばね定数の差異によって、パイプ体26の本体部26aが、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接しているため、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aは、先端部21a,22aにそれぞれ加わる接触荷重に応じて、各々独立して伸縮する。換言すれば、先端部21aに加わる接触荷重に応じて第1コイルばね24aが伸縮し、先端部22aに加わる接触荷重に応じて第2コイルばね25aが伸縮する。
検査時に回路基板200から半導体集積回路100に供給される検査用信号は、回路基板200の電極201からプローブ2aの第2プランジャ22、パイプ体26、第1プランジャ21を経由して半導体集積回路100の接続用電極101へ到達する。このように、プローブ2aでは、第1プランジャ21と第2プランジャ22がパイプ体26を介して導通するため、電気信号の導通経路を最小にすることができる。
上述した実施の形態2によれば、プローブ2aが、第1プランジャ21、第2プランジャ22およびパイプ体26を経由して回路基板200から半導体集積回路100に検査用信号を伝達するとともに、第1プランジャ21およびパイプ体26の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第1コイルばね24aと、第2プランジャ22およびパイプ体26の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第2コイルばね25aとを設け、パイプ体26を介して個別に付勢するようにしたので、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができる。
また、上述した実施の形態2によれば、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aのばね定数を異なるものとし、パイプ体26の本体部26aを、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接させて、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aが、先端部21a,22aにそれぞれ加わる接触荷重に応じて各々独立して伸縮するようにしたので、第1プランジャ21および第2プランジャ22で異なる接触荷重となるように設定することができる。
一般に、回路基板200は交換の頻度があまり高くないため、長期間の使用による電極の損傷等を考慮すると接触荷重はある程度低い方が好ましい。一方、検査対象(半導体集積回路)側は、電極の酸化被膜を突き破り確実な導通を得るために、ある程度高い接触荷重であることが好ましい。従来のプローブの場合、1つのコイルばねを用いていたため、上下の異なる接触対象ごとに異なる接触荷重を設定することは不可能であった。これに対し、本実施の形態2にかかるプローブ2aは、第1プランジャ21および第2プランジャ22で異なる接触荷重となるように設定することができるため、それぞれを好ましい接触荷重に調整することが可能である。
また、上述した実施の形態2によれば、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aのばね定数を異なるものとし、パイプ体26の本体部26aを、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接させるようにしたので、パイプ体の位置を第1および第2コイルばねの伸縮方向において制御することができる。
従来では、特許文献2が開示するようにパイプ体の位置が固定されていない場合、パイプ体の検査時における位置が不安定であるため、パイプ体と第1および第2プランジャとの接触を確実にするには、第1および第2プランジャの軸部(本発明の収容部)を各々ある程度長くしておく必要がある。しかしながら、軸部を長くすると、プローブのストローク長(第1および第2プランジャの伸縮範囲)を十分に取ることが難しくなる。これに対し、本実施の形態2では、パイプ体26をホルダ孔の段部に当接させたり、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aのばね定数を互いに異なるように設定したりすることにより、ホルダ内におけるパイプ体の位置を制御するようにしたので、第1および第2プランジャ(収容部21d,22d)の長さの設計を容易に行い、プローブのストローク長も容易に確保することができる。
(実施の形態2の変形例)
図11は、本発明の実施の形態2の変形例にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、プローブホルダ3に収容されるプローブ2の詳細な構成を示す図である。上述した実施の形態2では、パイプ体26の本体部26aを、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接させるものとして説明したが、本体部26aは第1および第2部材のいずれか一方の部材に形成された段部に当接するものであってもよく、本変形例では、一例として突出部26dが第2部材に形成された大径部と中径部とがなす段部に当接する。
本変形例にかかるプローブホルダ5aは、図11の上面側に位置する第1部材51aと下面側に位置する第2部材52とが積層されてなる。第1部材51には、上述した小径部53aおよび大径部53cと同等の径を有する小径部55aおよび大径部55bからなるホルダ孔55と、第2部材52aには、小径部54aと同等の径を有する小径部56a、中径部54bと同等の径を有する中径部56b、および大径部55bと同等の径を有する大径部56cからなるホルダ孔56とが同数ずつ形成されている。
プローブ2aでは、第1プランジャ21のフランジ部21bが、小径部55aと大径部55bとがなす段部に当接し、また、第2プランジャ22のフランジ部22bが、中径部56bと小径部56aとがなす段部に当接することにより、プローブ2aのプローブホルダ5aからの抜止機能を有する。また、本体部26aが、中径部54bと大径部56cとがなす段部に当接する。
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。なお、図1等で上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態2では、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aは、内周の径が同一であり、互いにばね定数が異なるものとして説明したが、本実施の形態3にかかる第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25は、内周の径が異なる。
本実施の形態3にかかるプローブ2cは、上述したプローブ2aの第1プランジャ21、パイプ体26、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aに代えて、第1プランジャ28、パイプ体29、第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25を有する。第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25は、内周の径およびばね定数が異なっており、第1コイルばね24bのばね定数をS3、第2コイルばね25のばね定数をS4とすると、S3>S4が成り立っている。
第1プランジャ28は、先細な先端形状をなす先端部28a(第1先端部)と、先端部28aの基端側から延び、先端部28aの径と比して大きい径を有するフランジ部28b(第1フランジ部)と、フランジ部28bの先端部28aに連なる側と異なる側の端部から延び、フランジ部28bの径と比して小さい径を有するボス部28c(第1ボス部)と、ボス部28cのフランジ部28bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部28cの径と比して小さい径を有し、パイプ体29に収容可能な収容部28d(第1収容部)とを同軸上に有する。ボス部28cの径は、ボス部22cの径よりも大きい。収容部28dの延伸方向の長さは、収容部22dの延伸方向の長さと比して大きい。収容部28dの径は、収容部22dの径と同等である。
図13は、本実施の形態3にかかるコンタクトプローブの要部の構成を示す断面図である。パイプ体29は、導電性を有する材料、例えば金属材料を用いて形成される。パイプ体29は、筒状をなす本体部29aと、筒状をなして本体部29aの一端に連なり、外周の径がボス部27cの径と同等である第1連結部29bと、筒状なし、本体部29aの他端側に設けられ、外周の径がボス部22cの径と同等である第2連結部29cとを同軸上に有する。本体部29aの外周の径は、大径部53bの径よりも小さく、かつ中径部54bの径よりも大きい。第1連結部29bおよび第2連結部29cは、先端側(本体部29aに連なる端部と異なる側の端部)の外周の径が縮小した段付き形状をなしている。本体部29a、第1連結部29bおよび第2連結部29cの内周の径は収容部28d,22dの径とそれぞれ同等であり、パイプ体29には、収容部28d,22dの径の円柱状をなす中空空間である孔部29dが形成されている。
プローブ2cでは、第1プランジャ28のフランジ部28bが、小径部53aと大径部53bとがなす段部に当接することにより、プローブ2cのプローブホルダ5からの抜止機能を有する。また、第1コイルばね24bのばね定数が、第2コイルばね25のばね定数よりも大きいため、パイプ体29の本体部29aが、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接している。
図14は、本実施の形態3にかかる半導体パッケージの検査時におけるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図であって、コンタクトプローブが回路基板および半導体パッケージと接続した状態を示す図である。
半導体集積回路100の検査において、ホルダ部材4に回路基板200が取り付けられ、半導体集積回路100が載置されると、図14に示すように、先端部27aが接続用電極101と接触するともに、先端部22aが電極201と接触する。該接触により、先端部28a,22aには接触荷重がそれぞれ加わり、第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25が長手方向に沿って圧縮された状態となる。このとき、収容部28d,22dは、孔部29dに進入し、該孔部29dの壁面と接触している。
第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25のばね定数の差異によって、パイプ体29の本体部29aが、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接しているため、第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25は、先端部28a,22aにそれぞれ加わる接触荷重に応じて、各々独立して伸縮する。換言すれば、先端部28aに加わる接触荷重に応じて第1コイルばね24bが伸縮し、先端部22aに加わる接触荷重に応じて第2コイルばね25が伸縮する。
検査時に回路基板200から半導体集積回路100に供給される検査用信号は、回路基板200の電極201からプローブ2cの第2プランジャ22、パイプ体28、第1プランジャ27を経由して半導体集積回路100の接続用電極101へ到達する。このように、プローブ2bでは、第1プランジャ28と第2プランジャ22がパイプ体29を介して導通するため、電気信号の導通経路を最小にすることができる。
上述した実施の形態3によれば、プローブ2cが、第1プランジャ28、第2プランジャ22およびパイプ体29を経由して回路基板200から半導体集積回路100に検査用信号を伝達するとともに、第1プランジャ27およびパイプ体28の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第1コイルばね24bと、第2プランジャ22およびパイプ体29の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第2コイルばね25とを設け、パイプ体29を介して個別に付勢するようにしたので、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができる。
また、上述した実施の形態3によれば、第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25のばね定数を異なるものとし、パイプ体29の本体部29aを、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接させて、第1コイルばね24bおよび第2コイルばね25が、先端部28a,22aにそれぞれ加わる接触荷重に応じて各々独立して伸縮するようにしたので、第1プランジャ21および第2プランジャ22で異なる接触荷重となるように設定し、かつパイプ体の位置を第1および第2コイルばねの伸縮方向において制御することができる。
上述した実施の形態2,3では、第1コイルばね24aおよび第2コイルばね25aのばね定数が互いに異なっているものとして説明したが、パイプ体26,29の本体部26a,29aが、大径部53bと中径部54bとがなす段部に当接するように段部が調整されていれば、ばね定数が同等のものであってもよい。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。なお、図1等で上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1〜3では、第1プランジャおよび第2プランジャの形状が異なるものや、第1および第2コイルばねの形状(径)やばね定数が異なるものとして説明したが、本実施の形態4にかかるプローブ2dは、第1プランジャおよび第2プランジャの形状、ならびに第1および第2コイルばねの形状(ばね定数)が同一である。
本実施の形態4にかかるプローブ2dは、半導体集積回路100の検査を行なうときに、その半導体集積回路100の接続用電極に接触する第1プランジャ61(第1接触部材)と、検査回路を備えた回路基板200の電極に接触する第2プランジャ62(第2接触部材)と、第1プランジャ61の一端および第2プランジャ62の一端を収容可能なパイプ体63と、第1プランジャ61とパイプ体63との間に設けられて第1プランジャ61およびパイプ体63を伸縮自在に連結する第1コイルばね64と、第2プランジャ62とパイプ体63との間に設けられて第2プランジャ62およびパイプ体63を伸縮自在に連結する第2コイルばね65と、を備える。プローブ2dを構成する第1プランジャ61、第2プランジャ62、パイプ体63、第1コイルばね64および第2コイルばね65は同一の軸線を有している。
第1プランジャ61は、先細な先端形状をなす先端部61a(第1先端部)と、先端部61aの基端側から延び、先端部61aの径と比して大きい径を有するフランジ部61b(第1フランジ部)と、フランジ部61bの先端部61aに連なる側と異なる側の端部から延び、フランジ部61bの径と比して小さい径を有するボス部61c(第1ボス部)と、ボス部61cのフランジ部61bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部61cの径と比して小さい径を有し、パイプ体63に収容可能な収容部61d(第1収容部)とを同軸上に有する。
第2プランジャ62は、先細な先端形状をなす先端部62a(第2先端部)と、先端部62aの基端側から延び、先端部62aの径と比して大きい径を有するフランジ部62b(第2フランジ部)と、フランジ部62bの先端部62aに連なる側と異なる端部から延び、フランジ部62bの径と比して小さい径を有するボス部62c(第2ボス部)と、ボス部62cのフランジ部62bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部62cの径と比して小さい径を有し、パイプ体63に収容可能な収容部62d(第2収容部)とを同軸上に有する。第2プランジャ62は、第1プランジャ61と同一の材料を用いて形成され、第1プランジャ61と同一の形状をなしている。
パイプ体63は、導電性を有する材料、例えば金属材料を用いて形成される。パイプ体63は、筒状をなす本体部63aと、筒状をなして本体部63aの一端に連なり、外周の径がボス部21cの径と同等である第1連結部63bと、筒状をなして本体部63aの他端に連なり、外周の径がボス部62cの径と同等である第2連結部63cとを同軸上に有する。本体部63a、第1連結部63bおよび第2連結部63cの内周の径は収容部61d,62dの径と同等であり、パイプ体63には、収容部61d,62dの径の円柱状をなす中空空間である孔部63dが形成されている。第1連結部23bの外周の径と、第2連結部63cの外周の径とが同じである。すなわち、ボス部61c,62cの径、第1連結部63bの外周の径、および第2連結部63cの外周の径は、同一である。また、第1連結部63bと第2連結部63cとの軸線方向の長さは等しい。換言すれば、パイプ体63は、軸線方向と直交し、かつ中央を通過する平面に対して対称な形状をなしている。なお、パイプ体63は、すべてが導電性を有する材料からなるもののみならず、一部が絶縁性の材料からなるものであってもよい。パイプ体63は、少なくとも孔部63dの表面がメッキ処理などにより導電性を有していればよい。
第1コイルばね64は、線材を所定ピッチに巻回してなる。コイルばね64の一端部は、ボス部61cに圧入されて、フランジ部61bに当接している。一方、第1コイルばね64の他端部は、第1連結部63bに圧入され、本体部63aと第1連結部63bとがなす段部に当接している。なお、第1コイルばね64の内径は、フランジ部61b、および本体部63aと第1連結部63bとがなす段部に当接可能な長さであればよい。第1コイルばね64は、半田付けによって第1プランジャ61および/またはパイプ体63と接合されていてもよい。
第2コイルばね65は、線材を所定ピッチに巻回してなる。第2コイルばね65の一端部は、ボス部62cに圧入されて、フランジ部62bに当接している。一方、コイルばね65の他端部は、第2連結部63cに圧入され、本体部63aと第2連結部63cとがなす段部に当接している。なお、第2コイルばね65の内径は、フランジ部62b、および本体部63aと第2連結部63cとがなす段部に当接可能な長さであればよい。第2コイルばね65は、半田付けによって第2プランジャ62および/またはパイプ体63と接合されていてもよい。
第1コイルばね64および第2コイルばね65に用いられる線材は、金属または樹脂からなる材料が挙げられる。この材料は、導電性を有するものであってもよいし、絶縁性のものであってもよい。また、本実施の形態4では、第1コイルばね64および第2コイルばね65は、同一の材料を用いて形成され、コイルばねの線径、有効巻数、コイル径が同じであり、ばね定数が互いに等しい。
プローブ2dは、第1プランジャ61および第2プランジャ62、ならびに第1コイルばね64および第2コイルばね65がそれぞれ同一の形状をなし、パイプ体63が対称性を有するため、軸線方向と直交し、かつ中央を通過する平面に対して対称な形状をなしている。
また、第1プランジャ61および第2プランジャ62、ならびに第1コイルばね64および第2コイルばね65がそれぞれ同一のものを用いて作製するため、第1および第2プランジャ、ならびに第1および第2コイルばねをそれぞれ同一の作製工程、同一の製造ラインで製造することができる。
第1プランジャ61および第2プランジャ62は、第1コイルばね64および第2コイルばね65の伸縮作用によって軸線方向に移動可能である。プローブ2dは、プローブホルダ3に保持され、外部からの荷重(重力を除く)が加わっていない状態において(図15参照)、第1プランジャ61の収容部61dの一部は孔部63dの一端側に収容されて孔部63dの壁面と接触している一方、第2プランジャ62の収容部62dの一部は孔部63dの他端側に収容されて孔部63dの壁面と接触している。
上述した実施の形態4によれば、プローブ2dが、第1プランジャ61、パイプ体63および第2プランジャ62を経由して回路基板200から半導体集積回路100に検査用信号を伝達するとともに、第1プランジャ61およびパイプ体63の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第1コイルばね64と、第2プランジャ62およびパイプ体63の間に配置されて両者を伸縮自在に接続する第2コイルばね65とを設け、パイプ体63を介して個別に付勢するようにしたので、大型化を抑制しつつ導電性を向上させることができる。
上述した実施の形態4によれば、第1プランジャ61および第2プランジャ62、ならびに第1コイルばね64および第2コイルばね65がそれぞれ同一であるため、第1および第2プランジャと第1および第2コイルばねとの作製を容易なものとし、製造コストを削減することができる。
上述した実施の形態4によれば、収容部61d,62dが、外部からの荷重が加わっていない状態で孔部63dに進入させるようにしたので、第1および第2プランジャとパイプ体との接触を確実なものとすることができる。
なお、上述した実施の形態4では、プローブ2dが、軸線方向と直交し、かつ中央を通過する平面に対して対称な形状をなしているものとして説明したが、対称性を有しない(非対称性の)形状であってもよい。例えば、先端部61a,62aのうちの一方の先端部が、上述した先端部21aのように、先細に形成された複数の爪を有するものであってもよいし、先端部61a,62aの両方が複数の爪を有するものであってもよい。反対に、先端部21aが先端部61aのような錘状をなすものであってもよい。
また、上述した実施の形態4では、外部からの荷重が加わっていない状態において、収容部61dおよび収容部62dが、孔部63dの壁面とそれぞれ接触しているものとして説明したが、上述した実施の形態1の変形例のように、収容部62dがパイプ体23に収容されずに離間しているものであってもよい。この場合、収容部62dの長さを変える、または第1コイルばね64もしくは第2コイルばね65の巻回軸方向の長さ(有効巻数またはピッチ)を変えることにより実現可能である。
また、上述した実施の形態1〜4では、収容部21d,21e,22d,28dは、一様な径を有する柱状をなすものとして説明したが、先端が面取りされてなる形状や、錘状、半球状など、先端にいくにしたがって径が小さくなる形状をなしていることが、孔部23d,26d,27e,29dへの挿入を安定して行う点で好ましい。
図16は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図であって、収容部の変形例を説明する図である。例えば、図16に示す収容部21fのように、ボス部21cのフランジ部21bに連なる側と異なる側の端部から延び、ボス部21cの径と比して小さい径を有する延在部211と、延在部211のボス部21cに連なる側と異なる側の端部から延び、延在部211の径と比して大きい径を有する基端部212と、を有するものであってもよい。基端部212は、円柱状をなし、孔部23dと略同等の径を有している。収容部21fでは、延在部211と、第1コイルばね24の内周との距離を収容部21dと比して大きくすることができるため、ヒステリシス対策に有効である。
図17は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図であって、収容部の変形例を説明する図である。例えば、図17に示す収容部21gは、上述した基端部212に代えて、側面が球面状をなす基端部213を有する。基端部213は、最大となる直径(収容部21gの中心軸と直交する方向の長さ)が、孔部23dと略同等である。収容部21gでは、第1プランジャ21が傾斜した場合であっても、側面が球面状をなしているため、孔部23dの壁面に沿って基端部213を接触させることができるとともに、ヒステリシス対策にも有効である。
図18は、本発明の実施の形態1〜4にかかるコンタクトプローブの要部の構成の他の例を示す模式図であって、収容部の変形例を説明する図である。図18(a)は収容部の側面図を示し、図18(b)は収容部の底面図を示している。図18に示す変形例は、例えば、図17に示す収容部21gに対し、先端から長手方向に沿って切り欠いてなる切欠き部C1が設けられている。これにより、収容部21gの先端にばね性が付与されて長手方向と直交する方向に伸縮自在となるため、パイプ体の孔部への挿入性、孔部の内部壁面との接触性を向上させることができる。
なお、上述した収容部21f,21gの形状は、収容部22d,28dにも適用することができる。また、各収容部は、上述した形状のうちのいずれかを組み合わせたものであってもよく、例えば、実施の形態1の収容部22dを上述した収容部21fの形状に代えたものであってもよい。
また、上述した実施の形態1〜4にかかるパイプ体は、すべてが導電性を有する材料からなるもののみならず、一部が絶縁性の材料からなるものであってもよい。パイプ体は、少なくとも孔部の表面がメッキ処理などにより導電性を有していればよい。
また、上述した実施の形態1〜4では、第1プランジャ21,28の収容部21d,28dが、第2プランジャ22の収容部22dより長いものとして説明したが、第2プランジャ22の収容部22dが、第1プランジャ21,28の収容部21d,28dより長いものであってもよい。この場合、第2コイルばね25,25aのばね定数を第1コイルばね24a,24bのばね定数よりも大きくしてもよい。
また、上述した実施の形態1〜4では、第1および第2コイルばねの巻回によりなす径が一律であるものとして説明したが、一部の径が異なるものであってもよい。例えば、第1コイルばねにおいて、両端側の径を連結対象(第1連結部またはボス部)の外周の径より若干小さくするとともに、両端以外(中央部)の径を第1連結部またはボス部のうちの大きい方の径よりも大きくする。これにより、第1連結部の先端を縮径しなくても、第1コイルばねの伸縮動作を安定させることができる。
また、各フランジ部の各先端部側の端部およびホルダ孔の大径部と小径部との各境界壁面がテーパ状をなすものであってもよい。これにより、プローブをホルダに取り付けた場合のプローブの軸線方向と垂直な方向の位置決めを一段と確実に行うことができる。
上述した実施の形態1〜4では、接続用電極が半球状をなすものとして説明したが、QFP(Quad Flat Package)等に用いられる平板状をなすリードであってもよい。
上述した実施の形態1〜4および変形例は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは、上記記載から自明である。
以上のように、本発明にかかるプローブユニットおよびコンタクトプローブは、大型化を抑制しつつ導電性を向上させるのに有用である。
1 プローブユニット
2,2a,2b,2c,2d コンタクトプローブ(プローブ)
3,5,5a プローブホルダ
4 ホルダ部材
21,28,61 第1プランジャ
21a,22a,28a,61a,62a 先端部
21b,22b,28b,61b,62b フランジ部
21c,22c,28c,61c,62c ボス部
21d,21e,21f,21g,22d,28d,61d,62d 収容部
22,62 第2プランジャ
23,26,27,29,63 パイプ体
23a,26a,27a,29a,63a 本体部
23b,26b,27b,29b,63b 第1連結部
23c,26c,27c,29c,63c 第2連結部
23d,26d,27e,29d,63d 孔部
27d 突出部
24,24a,24b,64 第1コイルばね
25,25a,65 第2コイルばね
31,51,51a 第1部材
32,52,52a 第2部材
33,34,53,54,55,56 ホルダ孔
33a,34a,53a,54a,55a,56a 小径部
33b,34b,53b,55b,56c 大径部
54b 中径部
100 半導体集積回路
101 接続用電極
200 回路基板
201 電極
211 延在部
212,213 基端部

Claims (7)

  1. 互いに異なる2つの被接触体と長手軸方向の一方でそれぞれ接触する導電性の第1および第2接触部材と、前記第1および第2接触部材の前記被接触体と接触する側の端部とは異なる側の端部を接触しつつ収容可能な導電性の孔部を有するパイプ体と、一端が前記第1接触部材における長手軸まわりの外周部に接続し、他端が前記パイプ体の一端側における中心軸まわりの外周部に接続することによって前記第1接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第1コイルばねと、一端が前記第2接触部材における長手軸まわりの外周部に接続し、他端が前記パイプ体の他端側における中心軸まわりの外周部に接続することによって前記第2接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第2コイルばねと、を有する複数のコンタクトプローブと、
    前記コンタクトプローブを保持するプローブホルダと、
    を備えたことを特徴とするプローブユニット。
  2. 前記第1接触部材は、
    先細な先端形状をなし、一方の被接触体と接触する第1先端部と、
    該第1先端部の基端側から延び、前記第1先端部の径と比して大きい径を有する第1フランジ部と、
    該第1フランジ部の前記第1先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第1フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第1コイルばねと連結する第1ボス部と、
    該第1ボス部の前記第1フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第1収容部と、
    を同軸上に有し、
    前記第2接触部材は、
    先細な先端形状をなし、他方の被接触体と接触する第2先端部と、
    該第2先端部の基端側から延び、前記第2先端部の径と比して大きい径を有する第2フランジ部と、
    該第2フランジ部の前記第2先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第2フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第2コイルばねと連結する第2ボス部と、
    該第2ボス部の前記第2フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第2収容部と、
    を同軸上に有し、
    前記プローブホルダは、
    前記第1および第2先端部をそれぞれ挿通可能な第1および第2小径部と、
    一端で前記第1小径部と連結するとともに、他端で前記第2小径部と連結し、該第1および第2小径部の径よりも大きい径を有する大径部と、
    を有し、
    前記第1フランジ部は、前記第1小径部と前記大径部とがなす段部に当接し、
    前記第2フランジ部は、前記第2小径部と前記大径部とがなす段部に当接することを特徴とする請求項1に記載のプローブユニット。
  3. 前記第1接触部材は、
    先細な先端形状をなし、一方の被接触体と接触する第1先端部と、
    該第1先端部の基端側から延び、前記第1先端部の径と比して大きい径を有する第1フランジ部と、
    該第1フランジ部の前記第1先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第1フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第1コイルばねと連結する第1ボス部と、
    該第1ボス部の前記第1フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第1収容部と、
    を同軸上に有し、
    前記第2接触部材は、
    先細な先端形状をなし、他方の被接触体と接触する第2先端部と、
    該第2先端部の基端側から延び、前記第2先端部の径と比して大きい径を有する第2フランジ部と、
    該第2フランジ部の前記第2先端部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記第2フランジ部の径と比して小さい径を有し、前記第2コイルばねと連結する第2ボス部と、
    該第2ボス部の前記第2フランジ部に連なる側と異なる側の端部から延び、前記孔部に収容可能な第2収容部と、
    を同軸上に有し、
    前記パイプ体は、
    本体部と、
    前記本体部の一端に連なり、外周の径が前記第1ボス部の径と同一であって前記第1コイルばねと連結する第1連結部と、
    前記本体部の他端に連なり、外周の径が前記第2ボス部の径と同一であって前記第2コイルばねと連結する第2連結部と、
    を有し、
    前記プローブホルダは、
    前記第1および第2先端部をそれぞれ挿通可能な第1および第2小径部と、
    一端で第1小径部と連結し、該第1および第2小径部の径よりも大きい径を有する大径部と、
    前記第2小径部と前記大径部との間に設けられ、該第2小径部の径より大きく、該大径部の径より小さい中径部と、
    を有し、
    前記第1フランジ部は、前記第1小径部と前記大径部とがなす段部に当接し、
    前記第2フランジ部は、前記第2小径部と前記中径部とがなす段部に当接し、
    前記本体部は、前記大径部と前記中径部とがなす段部に当接することを特徴とする請求項1に記載のプローブユニット。
  4. 第1および第2収容部は、前記連結方向の長さが互いに異なることを特徴とする請求項2または3に記載のプローブユニット。
  5. 前記第1および第2コイルばねは、ばね定数が互いに異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のプローブユニット。
  6. 第1および第2収容部のうち前記第1収容部の前記連結方向の長さが、前記第2収容部の前記連結方向の長さより大きい場合、前記第1コイルばねのばね定数が前記第2コイルばねのばね定数よりも大きく、前記第2収容部の前記連結方向の長さが、前記第1収容部の前記連結方向の長さより大きい場合、前記第2コイルばねのばね定数が前記第1コイルばねのばね定数よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のプローブユニット。
  7. 互いに異なる2つの被接触体と長手軸方向の一方でそれぞれ接触する導電性の第1および第2接触部材と、
    前記第1および第2接触部材の前記被接触体と接触する側の端部とは異なる側の端部を接触しつつ収容可能な導電性の孔部を有するパイプ体と、
    一端が前記第1接触部材における長手軸まわりの外周部に接続し、他端が前記パイプ体の一端側における中心軸まわりの外周部に接続することによって前記第1接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第1コイルばねと、
    一端が前記第2接触部材における長手軸まわりの外周部に接続し、他端が前記パイプ体の他端側における中心軸まわりの外周部に接続することによって前記第2接触部材および前記パイプ体を連結し、該連結方向に伸縮自在な第2コイルばねと、
    を備えたことを特徴とするコンタクトプローブ。
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