JP6358901B2 - 気泡混入装置及び気泡混入シャワー装置 - Google Patents

気泡混入装置及び気泡混入シャワー装置 Download PDF

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Description

本発明は、液流によって減圧部を生成し、当該減圧部における減圧を利用して外気導入口から気体を導入(吸引)し、液流中に気泡を混入させる気泡混入装置の改良に関する。
特に、気泡混入を行った後、残留液が外気導入口へ流出することを防止する気泡混入装置に関する。
さらには、流出を防止する構造による衛生上の問題が生じない気泡混入装置に関する。
また、水流によって減圧部を生成し、当該減圧部における減圧を利用して空気を導入(吸入)し、水流中に気泡を混入させる気泡混入シャワー装置に関する。
詳細には、気泡混入を行った後、シャワー内の残留水が外気導入孔から流出することを防止できる気泡混入シャワー装置に関する。
さらに詳細には、流出を防止する構造による衛生上の問題が生じない気泡混入シャワー装置に関する。
なお、本明細書において、「水」を用いる場合であっても、「温水」や「熱湯」をも含むものであり、同様に「液体」を用いる場合には全ての温度の液体を含むものであり、「液体」には水、油等全ての液体を含むものである。「気体」とは、特に言及しない場合、空気、その他の気体を含むものである
また、「所定」とは、一定又は不定の何れの意味をも含んでいる。
以下代表的な従来技術を説明する。
なお、以下の符合は特許文献1における参照符合である。
第1の従来技術として、 ヘッド本体1の基端に負圧形成管部2を形成するとともに、この負圧形成管2の管壁に空気導入孔3を形成し、シャワーホース14に連結されるノズル部4の噴射口4aを負圧形成管2内に配設するとともに、ノズル部4と負圧形成管2のそれぞれの中心軸が一致するように構成し、一方、ヘッド本体1の先端部に屈曲管部5を形成して屈曲管部5の内壁面をノズル部4の中心軸の延長線上に位置するように構成したことを特徴とする浴室用シャワーヘッドが知られている(特許文献1)。
次ぎに第2の従来技術を説明する。
なお、以下の符合は特許文献2における参照符合である。
第2の従来技術として、先端部に多数の小孔からなるノズル12が形成され筒状の本体11の基部から当該本体11内に区画管13を挿入して円筒状の空気流入室14を形成し、当該空気流入室14に相対する本体11のノズル12に近い位置に外気吸引口11aを形成すると共に、区画管13の基部側にオリフィス部材15を配置して当該区画管13内に減圧室13bを形成し、当該区画管13には減圧室13bと空気流入室14とを連通する内側吸引口13cを形成することにより、区画管13内を流れる水等の液体によって減圧室13bを減圧し、当該減圧に基づいて外気吸引口11a、空気流入室14及び内側吸引口13cを介して空気を吸引して当該液体中に気泡を混入させるシャワーノズルが知られている(特許文献2)。
第3の従来技術として、例えば、気体分子は通すが水の分子は通さないゴアテックス(登録商標)等の防水透湿性素材が知られている(非特許文献1)。
実開平05-026151(段落0004〜0008,図1) 特許第3747323号(段落0008〜0033,図1−図4)
フリー百科事典ウィキベディアにおけるゴアテックス(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)
第1の従来技術においては、ノズル4に液体たる温水が供給されなくなった場合、ヘッド本体1を立てた状態に維持した場合には、重力によってヘッド本体1内の温水が空気導入孔3から流出することは避けられない。空気導入孔3からの流出を見た使用者は、栓が完全に閉じられていないと錯覚し、栓の閉止操作を繰り返すことがあり、最悪のケースとして栓の故障であると勘違いすることがあるという問題があった。一方、長期間使用しない場合、内部の水を抜く必要があるが、空気導入孔3から全ての残留水が流出するため内部に残留することはない。
第2の従来技術においては、区画管13内に水が供給されなくなった場合、本体11を立てた状態に維持した場合であっても、重力によって本体11内の液体は、そのレベルがノズル12に近い外気吸引口11aまで低下するまで、外気吸引口11aから流出することは避けられないが、本体11内の全ての残水が流出するわけではないので、上記錯覚による問題を低減することができる。しかしながら、外気吸引口11aと内側吸引口13cとの段差間の空気流入室14には水が残留することは避けられない。長期間使用しない場合、空気流入室14内に雑菌が繁殖しないよう内部の水を抜く必要があるが、外気吸引口11a及び内側吸引口13cの孔の大きさは小さく、空気流入室14の残水を抜くことは煩雑である。
この第2の従来技術におけるシャワーノズルを用いた場合、当該空気流入室14の残水中において雑菌が繁殖する恐れがあり、結果として健康を害する恐れがある。また、外気吸引口11aからの流出を見た使用者は、栓が完全に閉じられていないと錯覚し、第1の従来技術と同一の問題を生じる恐れもある。
一方、第3の従来技術のように、気体分子は通すが水の分子は通さない素材が知られている。そこで、第1の従来技術における空気導入孔3に第3の従来技術の防水透湿性素材を配置し、通気性を確保すると共に通水を遮断することにより、ヘッド本体1内の残留水の流出を防止することが考えられる。しかし、現在存在する防水透湿性素材では十分な通気性を得ることができず、十分な気泡が混入した気泡混入液体を得ることができない問題がある。
本発明の基本的目的である第1の目的は、液体が流れる場合は液体の流れによって生ずる減圧部によって気体を液体中に気泡として混入できると共に、液体の供給が停止された場合には、内部の液体が流出せず、かつ、液体が滞留しない気泡混入装置を提供することである。したがって、第1の目的が本発明の基本的目的であるので、少なくとも本第1の目的を達成できれば本発明の技術的範囲に属するものであり、以下に記載する従的な目的を達成する必要性はない。
本発明の従的な目的である第2の目的は、液体に十分な気泡を混入できる気泡混入装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第3の目的は、製造が容易な気泡混入装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第4の目的は、比較的安価に製造できる気泡混入装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第5の目的は、比較的安価に液体の流出を防止できる気泡混入装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第6の目的は、安価に液体の流出を防止できる気泡混入装置を提供することである。
本発明の従的な目的である第7の目的は、液体の流量を所定量以上にならないように制御出来る気泡混入装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的である第8の目的は、水の供給が停止された場合であっても、内部の水が流出しない気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第9の目的は、内部に水が滞留しない気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第10の目的は、水に十分な気泡を混入できる気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第11の目的は、製造が容易な気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第12の目的は、比較的安価に製造できる気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第13の目的は、水の流出を安価に防止できる気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第14の目的は、比較的安価に製造できる気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第15の目的は、水の流量を所定量以上にならないように制御出来る気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第16の目的は、水の供給が停止された場合であっても、使い勝手が良く、かつ、内部の水が流出しない気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第17の目的は、水の供給圧力が変わった場合であっても、気泡が混入したシャワーの吐出方向の変化が実質的にない気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第2の基本的目的に対する従的な目的である第18の目的は、水の供給圧力が変わった場合であっても、気泡が混入したシャワーの吐出方向が変化せず、かつ、シャワー中心部の流勢が強い気泡混入シャワー装置を提供することである。
本発明の第1又は第2の基本的目的に対する従的な目的である第19の目的は、通気液止体に対する塵埃の付着を分散化できる気泡混入装置又は気泡混入シャワー装置を提供することである。
この目的を達成するため、参考第1発明は以下のように構成されている。
液流によって減圧部を形成し、当該減圧部に外気導入口から外気を導入することによって、気泡混入液流を生成する気泡混入装置であって、前記減圧部と外気導入口との間に通気液止体が配置され、前記通気液止体は、多孔質体に撥液膜を付着させることによって構成され、前記多孔質体を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への液体の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入装置である。
参考第2発明は、液流によって減圧部を形成し、当該減圧部に外気導入口から外気を導入することによって、気泡混入液流を生成する気泡混入装置であって、前記減圧部と外気導入口との間に通気液止体が配置され、前記通気液止体は、多孔質体に撥液膜を付着させることによって構成され、前記撥液膜は前記多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に付着され、前記多孔質体の前記微細気孔を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への液体の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項1に係る第1の発明は、液流によって減圧部を形成し、当該減圧部に外気導入口から外気を導入することによって、気泡混入液流を生成する気泡混入装置であって、軸線回りに形成され、液体が流れる円柱状の整流部、及び、前記整流部の下流側に前記軸線と同軸であると共に、前記整流部よりも小径のオリフィス、及び、当該オリフィスに連続して前記オリフィスと同軸であって、当該オリフィスよりも大径の減圧部が形成された通液管と、前記減圧部の通液管に形成され、前記通液管の内側と外側とを連通する通気孔と、前記通気孔外側に配置された通気液止体を含み、前記通気液止体は、多孔質体によって構成され、前記通気孔の周囲に位置するように前記通液管に被せられた円筒体であると共に、前記多孔質体に撥液膜が付着されてなり、前記多孔質体を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への液体の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項に係る第の発明は、第1の発明において、前記多孔質体は、粉体を結合させた多孔質体であることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項に係る第の発明は、第の発明において、前記粉体がセラミックであることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項4に係る第の発明は、第の発明において、前記セラミックが、アルミナセラミックであることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項5に係る第の発明は、第1〜第の何れかの発明において、前記撥液膜が、フッ素コーティング膜であることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項に係る第の発明は、第の発明において、前記フッ素コーティング膜は、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を多孔質体に付着させた後、乾燥させて形成されることを特徴とする気泡混入装置である。
請求項に係る第の発明は、第3の発明において、さらに、前記通液管におけるオリフィスよりも上流側に流量調整装置を配置したことを特徴とする気泡混入装置である。
請求項に係る第8の発明は、水流によって減圧部を形成し、当該減圧部に外気導入口から外気を導入することによって、気泡混入水流を吐出する気泡混入シャワー装置であって、軸線回りに形成され、液体が流れる円柱状の整流部、及び、前記整流部の下流側に前記軸線と同軸であると共に、前記整流部よりも小径のオリフィス、及び、当該オリフィスに連続して前記オリフィスと同軸であって、当該オリフィスよりも大径の減圧孔が形成された通液管と、前記減圧孔部の通液管に形成され、前記通液管の内側と外側とを連通する通気孔と、前記通気孔外側に配置された通気液止体を含み、前記通気液止体は、多孔質体によって構成され、前記通気孔の周囲に位置するように通液管に被せられた円筒体であると共に、
前記多孔質体に撥液膜が付着され、前記撥液膜は前記多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に付着され、前記多孔質体の多数の微細気孔を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への水の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項に係る第の発明は、第の発明において、前記円筒体は、粉体を結合させた多孔質体によって形成されることを特徴とする気泡混入シャワー装置である
請求項10に係る第10の発明は、第の発明において、前記粉体が、セラミックであることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項11に係る第11の発明は、第10の発明において、前記セラミックが、アルミナセラミックであることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項12に係る第12の発明は、第〜第11の何れかの発明において、前記撥液膜が、フッ素コーティング膜であることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項13に係る第13の発明は、第12の発明において、前記フッ素コーティング膜は、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を多孔質体に付着させた後、乾燥されて形成される、ことを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項14に係る第14の発明は、第8の発明において、さらに、前記通液管におけるオリフィスよりも上流側に流量調整装置を配置したことを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項15に係る第15の発明は、水流によって減圧部を形成し、当該減圧部に外気導入口から外気を導入することによって、気泡混入水流を吐出する気泡混入シャワー装置であって、先端部に多数の吐出口が形成された気水吐出板が配置され、入口開口が形成された根本部に通液管の装着部が形成された筒状のシャワー本体と、前記入口開口から前記シャワー本体内に挿入されると共に前記通液管の装着部に固定されてなり、かつ、水が流れると共に減圧部を生成するためのオリフィスが形成された通液管と、前記減圧部の通液管に形成され、前記通液管の内側と外側とを連通する通気孔と、前記通気孔が形成された前記通液管の外側に嵌合された円筒状の通気液止体を含み、前記通気液止体は、セラミックの粉体の結合によって円筒状に形成された多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に撥液膜が付着され、前記多孔質体の前記微細気孔を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への水の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項16に係る第16の発明は、第15の発明において、前記気水吐出板は前記通液管の軸線に対し大凡60度をなす位置に配置されると共に、前記通液管の軸線の延長上に気水案内部配置され、さらに、前記気水案内部と気水吐出板との間に、前記気水案内部によって案内された気泡混入水流を所定の距離において案内する吐出水案内孔を設けたことを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
請求項17に係る第17の発明は、第16の発明において、前記吐出水案内孔は、前記通液管の出口の直径以上の入口直径を有すると共に、前記入口直径以上の長さを有することを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
参考第1発明において、液流によって減圧部が形成されることから、当該減圧部には外気導入口から通気液止体の微細気孔を介して外気が導入され、液流中に気泡として混入されて気泡混入液流が得られる。液流が停止した場合、減圧部が消滅するので、気泡混入は行われない。一方、減圧部に残留する液体が、重力によって、減圧部から外気導入口へ流出しようとする。しかし、多孔質体に付着された撥液膜の撥水機能よって比較的大きな液滴として形成されることから、多孔質体の微細気孔を通過することができない。換言すれば、液体は減圧部から外気導入口側へは撥液膜の撥液作用によって阻止され、外気導入口から流出することができない。したがって、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。
参考第2発明において、液流によって減圧部が形成されることから、当該減圧部には外気導入口から通気液止体の微細気孔を介して外気が導入され、液流中に気泡として混入されて気泡混入液流が得られる。液流が停止した場合、減圧部が消滅するので、気泡混入は行われない。一方、減圧部に残留する液体が、重力によって、減圧部から外気導入口へ流出しようとする。しかし、撥液膜は多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に付着されている。これによって、微細気孔に侵入し、又は、侵入しようとする液体は撥液膜の撥液機能によって、微細気孔の全周壁から撥液されるので、比較的大きな液滴として形成されることから、多孔質体の微細気孔を通過することができない。換言すれば、液体は減圧部から外気導入口側へは、撥液膜の撥液作用によって阻止され、外気導入口から流出することができない。したがって、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。
請求項1に係る第の発明において、通液管を流れる液体は、オリフィスを通過すると流路断面積が急激に増大するため、当該通液管内は減圧されることから、この減圧部に連通する通気孔を介して外気たる気体(空気)が吸い込まれる。当該通気孔の外側には気体は通過可能であるが、液体の通過を許さない通気液止体が配置されている。前記通気液止体は、多孔質体によって構成され、前記通気孔の周囲に位置するように通液管に被せられた円筒体であると共に、前記多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に撥液膜が付着されているから、当該通気液止体を介して気体が吸い込まれ、通液管内において液体と混合され、気泡混入液体がえられる。そして、当該通気液止体は、空気等の気体は通過可能であるが、水を初めとする液体は通過できない。したがって、通液管に対す液体の供給を中止した場合、通液管内の液体は撥液膜の撥液作用によって通気管内から流出しない。したがって、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。
さらに、第2の発明は、通気液止体を構成する多孔質体が粉体を結合させた多孔質体であるから、所定の通気率を有する多孔質体を得ることができ、以て所定量の気泡を十分に液流中に混入できるので、本発明の従的な目的である第2の目的を達成することができる利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。また、請求項2に従属しているので、従的な目的である第2の目的をも達成できる利点がある。
さらに、多孔質体はセラミックの粉体によって構成されている。セラミックの粉体の大きさを制御することは現在の製造技術では容易であり、もって、所定の大きさの粉体を集合して多孔質体を製造することは容易であることから、本発明の従的な目的である第3の目的を達成することができる利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。また、従的な目的である第2及び第3の目的をも達成できる利点がある。
さらに、多孔質体を構成する粉体が、アルミナセラミックであるので、セラミックの中では安価であり、従的目的たる第4の目的を達成できる利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第1〜第3の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的及び従的目的たる第2の目的を達成できる利点がある。
さらに、撥液膜がフッ素コーティング膜であることから、撥液効果が高く、比較的安価に入手できるので、本発明の第5の目的を達成できる利点がある。
請求項に係る第6の発明において、基本的構成は第1〜第の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。また、従的な目的である第2〜第5の目的をも達成できる利点がある。
さらに、通気液止体は、多孔質体の粉体表面にフッ素コーティング膜を形成して構成し、フッ素コーティング膜はフッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を用いているので、比較的安価に入手出来、さらに、多孔質体に当該フッ素コーティング膜を付着させた後、乾燥させることにより形成されるので、容易にかつ安価に製造できることから、本発明の第6の目的を達成できる利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第1の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第1の目的を達成できる利点がある。また、従的な目的である第2〜第6の目的をも達成できる利点がある。
さらに、オリフィスよりも上流側に流量調整装置を配置したので、当該流量調整装置で調整した流量以上の液体は流れないので、液体の流量を制限できることから、本発明の従的目的たる第7の目的を達成できる利点がある。
請求項に係る第8の発明において、通液管を流れる水は、オリフィスを通過すると流路断面積が増大するため、当該通液管内は減圧されることから、この減圧部に連通する通気孔を介して気体たる空気が吸い込まれる。この通気孔内又は当該通気孔の外側には多孔質体に撥液膜が付着され、空気は通過可能であるが、水の通過を許さない微細気孔が連続する通気液止体が配置されていることから、当該通気液止体を介して空気が吸い込まれ、通液管内において水と混合され、気泡混入水流がえられる。したがって、通液管に対す水の供給を中止した場合、微細気孔を構成する粉体の表面に付着された撥液膜の撥液機能によって、当該微細気孔を形成する全周壁から撥液されるので、比較的大きな水滴として形成されることから、通液管内に存する水は多孔質体の微細気孔を通過することができない。換言すれば、残留水は減圧部から外気導入口側へは、撥液膜の撥液作用によって阻止され、外気導入口から流出することができない。したがって、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。
さらに、通気液止体は円筒体であるので製造が容易であり、また、組み付け取り外しが容易であるので、組立や交換作業が容易である利点がある。
請求項に係る第の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、粉体の大きさを揃えることは容易であるので、所定の通気率を有する多孔質体を得ることは容易である、以て十分な通気を確保出来るので、水流中に十分な空気を混入できるので本発明の第2の基本的目的の従的な目的である第10の目的を達成できる利点がある。
さらに、円筒体を構成する多孔質体が粉体を結合させた多孔質体であるから、十分な気泡を混入した気泡混入水流を得ることが出来、もって、十分な気泡が混入する気泡混入水流を得ることができる利点がある。
請求項10に係る第10の発明において、基本的構成は第の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、第2の基本的目的の従的な目的たる第9〜10の目的を達成できる利点がある。
さらに、通気液止体を構成する多孔質体はセラミックの粉体によって構成されている。セラミックの粉体の大きさを制御することは現在の製造技術では容易であり、本発明の従的な目的である第11の目的を達成することができる利点がある。
請求項11に係る第11の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、第2の基本的目的の従的な目的たる第9〜11の目的を達成できる利点がある。
さらに、多孔質体を構成する粉体が、アルミナセラミックであるので、セラミックスの中では安価であり、本発明の従的目的たる第12の目的を達成できる利点がある。
請求項12に係る第12の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、第2の基本的目的の従的な目的たる第9〜12の目的を達成できる利点がある。
さらに、撥液膜がフッ素コーティング膜であることから、撥液効果が高く、比較的安価に入手できるので、本発明の第13の目的を達成できる利点がある。
請求項13に係る第13の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、第2の基本的目的の従的な目的たる第9〜13の目的を達成できる利点がある。
さらに、通気液止体は、多孔質体の微細気孔の全周壁にフッ素コーティング膜が形成されている。換言すれば。通気液止体は多孔質体を構成する粉体表面にフッ素コーティング膜を形成して構成し、フッ素コーティング膜はフッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を用いているので、比較的安価に入手出来、さらに、多孔質体に当該フッ素コーティング膜を付着させた後、乾燥させることにより形成されるので、容易にかつ安価に製造できることから、本発明の第14の目的を達成できる利点がある。
請求項14に係る第14の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。また、第2の基本的目的の従的な目的たる第9〜14の目的を達成できる利点がある。
さらに、オリフィスよりも上流側に流量調整装置を配置したので、当該流量調整装置で調整した流量以上の水は流れないので、水の流量を制限できることから、本発明の第15の目的を達成できる利点がある。
請求項15に係る第15の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第2の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。
さらに、通液管を流れる水は、オリフィスを通過すると流路の断面積が急激に増大するため、当該通液管内は減圧されることから、この減圧部に連通する通気孔を介して気体たる空気が吸い込まれる。この通気孔内又は当該通気孔の外側には多孔質体に撥液膜が付着され、空気は通過可能であるが、水の通過を許さない通気液止体が配置されていることから、当該通気液止体を介して空気が吸い込まれ、通液管内において水と混合され、気泡混入水流がえられ、当該減圧部の下流に配置された気水吐出板の多数の吐出口から噴出する。そして、当該通気液止体は、空気等の気体は通過可能であるが、水は通過できない。したがって、通液管に対す水の供給を中止した場合、通液管内の水は通気液止体の撥液膜の撥液機能よって、微細気孔の全周壁から撥液されて比較的大きな水滴として形成されることから、多孔質体の微細気孔を通過することができない。換言すれは、通液管内の水は流出しない。したがって、本発明の従的目的たる第16の目的を達成できる利点がある。
請求項16に係る第16の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第8の目的を達成できる利点がある。
さらに、通液管から流出した気泡混入水は、気水案内部によって案内された後、さらに、吐出水案内孔によって案内された後に気水吐出板に達するので、気水案内部による案内角度が変わった場合であっても、通液管から流出した気泡混入水は吐出水案内孔によって所定方向に案内された後、気水吐出板から吐出するので、気水吐出板からの吐出方向の変化が少ないという利点がある。
請求項17に係る第17の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の基本的目的たる第8の目的及び従的目的たる第17の目的を達成できる利点がある。
さらに、吐出水案内孔は、前記通液管の出口の直径以上の入口直径を有すると共に、前記入口直径以上の長さを有するので、気水案内部によって偏向された気水の大凡全てが吐出水案内孔に進行した後、気水吐出板から噴出するので、噴出方向が吐出水案内孔の延長上にな、供給圧力が変化しても気水吐出板からの吐出方向は変化しないので、従的目的たる第18の目的を達成できる利点がある。
図1は、本発明の実施例1の気泡混入装置を備えた蛇口の縦断面図である。 図2は、本発明の実施例1の気泡混入装置を備えた蛇口の蛇口本体の縦断面図である。 図3は、本発明の実施例1の気泡混入装置に用いる気泡混入装置の縦断面図である。 図4は、本発明の実施例1の気泡混入装置に用いる気泡混入装置の通液管の断面図であり、(A)は縦断面図、(B)は(A)中のA―A線断面図である。 図5は、本発明の実施例1の気泡混入装置に用いる気泡混入装置の多孔質体の縦断面図である。 図6は、本発明の実施例1の気泡混入装置の多孔質体の拡大表面図である。 図7は、本発明の実施例1の気泡混入装置の多孔質体の拡大説明図である。 図8は、本発明の実施例1の気泡混入装置の撥液膜の拡大説明図である。 図9は、本発明の実施例1の気泡混入装置のロックナットの拡大断面説明図であり、(A)第1ロックナット、(B)は第2ロックナットである。 図10は、本発明の実施例1の気泡混入装置の気泡混入の作用説明図である。 図11は、本発明の実施例2の気泡混入シャワー装置の全体斜視図である。 図12は、本発明の実施例2の気泡混入シャワー装置の縦断面図である。 図13は、本発明の実施例2の気泡混入シャワー装置のシャワー本体の縦断面図である。 図14は、本発明の実施例3の気泡混入シャワー装置の縦断面図である。 図15は、本発明の実施例4の気泡混入シャワー装置の縦断面図である。
本発明における気泡混入装置の最良の形態は、水流によって外気を吸入することによって、気泡混入水流を生成する気泡混入装置であって、軸線回りに形成され、液体が流れる円柱状の整流部、及び、前記整流部の下流側に前記軸線と同軸であると共に、前記整流部よりも小径のオリフィス、及び、当該オリフィスに連続して前記オリフィスと同軸であって、当該オリフィスよりも大径の減圧孔が形成された通液管と、前記減圧孔部の通液管に形成され、前記通液管の内側と外側とを連通する通気孔と、前記通気孔外側に配置された通気液止体を含み、前記通気液止体は、多孔質体に撥液膜を付着させることによって構成され、前記撥液膜は前記多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に付着され、前記多孔質体はアルミナセラミックの粉体を焼成した円筒形であり、前記撥液膜はフッ素コーティング膜からなり、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を多孔質体に付着させた後、乾燥されて形成され、前記多孔質体の多数の微細気孔を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への水の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入装置である。
本発明における気泡混入シャワー装置の最良の形態は、先端部に多数の吐出口が形成された気水吐出板が配置され、入口開口が形成された根本部に通液管の装着部が形成された筒状のシャワー本体と、前記入口開口から前記シャワー本体内に挿入されると共に前記通液管の装着部に固定されてなり、かつ、水が流れると共に減圧部を生成するためのオリフィスが形成された通液管と、前記減圧部の通液管に形成され、前記通液管の内側と外側とを連通する通気孔と、前記通気孔が形成された前記通液管の外側に嵌合された円筒状の通気液止体を含み、前記通気液止体は、多孔質体に撥液膜を付着させることによって構成され、前記多孔質体は、アルミナセラミックの粉体の結合によって円筒状に形成され、前記撥液膜はフッ素コーティング膜からなり、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を前記多孔質体の多数の微細気孔を構成する周壁表面に付着させた後、乾燥されて形成され、さらに、前記通液管におけるオリフィスよりも上流側に流量調整装置を配置し、前記多孔質体の多数の微細気孔を介する前記外気導入口から前記減圧部への外気の流入は可能であるが、前記減圧部から前記外気導入口への水の流出は、前記撥液膜の撥液作用によって阻止されることを特徴とする気泡混入シャワー装置である。
まず実施例1の気泡混入装置100を図1〜図9を参照して説明する。
本実施例1における気泡混入装置100は水道の蛇口102に取り付けた例であって、蛇口102から流出する液体としての水の中に空気の気泡を混入させることにより、単位時間当たりの水量を減少させつつ、水を吐出させ、所要の目的を達成できる蛇口102を構成している。すなわち、気泡混入装置100は、液(水)流中に気泡を混入させて気泡混入液(水)流を生成する機能を有し、少なくとも、液体(水)が流れると共に減圧部104を生成するためのオリフィス106が形成された通液管108と、減圧部104に相対する通液管108に形成され、通液管108の内側と外側とを連通する通気孔110と、通気孔110内又は外側に配置された通気液止体112を含み、通気液止体112は、多孔質体114に撥液膜116によって被膜されている。換言すれば、撥液膜116は、多孔質体114に付着されている。なお、液体としては水の他、温水、油等その他の液体が適用でき、混入する気体としては、一般的には空気であるが、必要に応じ他の気体を混入させることができる。さらに、一般的には(温)水に空気を混入させることに用いられるが、必要に応じた液体に所望の気体を混入させるためにも用いることができる。また、本実施例1は水道の例であるため、以下の説明においては「液体」を「水」として説明する。
まず、蛇口102を説明する。
蛇口102は、圧力水供給源から圧力水の供給を受け、その出口開口120から気泡混入水を吐出する機能を有し、本実施例1においては、全体としてパイプ状であって、倒立J字型に形成され、蛇口本体122及び気泡混入装置100を含んでいる。しかし、蛇口102は倒立J字型に限定されず、他の形状を採用することができる。
蛇口本体122を主に図2を参照して説明する。
蛇口本体122は、気泡混入装置100が装着されると共に気泡混入水を出口開口120から吐出する機能を有し、本実施例1においては、所定の直径を有するパイプ状であって、全体として倒立J字型に形成され、その垂立する基部124に続いて右横向きに90度、任意の半径で転向する横向転向部126、当該横向転向部126に続いて水平に延在する水平部128、水平部128に続いて下向きに90度任意の半径で転向する下向転向部130、そして、最後に短い垂下部132が接続され、垂下部132の下端137が出口開口120である。
基部124には気泡混入装置100が挿入できるよう、所定直径を有する装着部134が形成されている。装着部134は、図2において下端部の入口開口138を有し、最大直径の第1直径D1を有する第1孔140、第1孔140の下流(図2においては上側)に2番目に大きな第2直径D2を有する第2孔142、第2孔142の下流に3番目に大きな第3直径D3を有する第3孔144、第3孔144の下流に4番目に大きな第4直径D4を有する第4孔146によって構成されている。これら第1孔140、第2孔142、第3孔144、及び、第4孔146は装着部134の第1軸線SL1と同軸に形成され、それらの長さ(第1軸線SL1に沿う方向の長さ)は、それらの機能に応じて適宜設定されている。蛇口本体122の第4孔146の下流に第5番目に大きな第5直径D5を有する第5孔148が形成され、第5孔148は軸線SL1に沿って直線的に形成された直状部150、横向転向部126に形成された横向弧状部152、水平部128に形成された横向部154、下向転向部130に形成された下向弧状部156、及び、垂下部132に形成された下向部158によって構成され、大凡倒立U字型を呈する。直状部150、横向弧状部152、及び、下向部158の直径は同一である。
第1孔140の内周面には、気泡混入装置100の雄ネジ部たる固定ねじ164と螺合する装着ねじ160が形成されている、また、基部124における装着部134の先端部に相対する壁には装着部134と外周面を連通する所定直径を有する外気導入孔166が形成されている。外気導入孔166は所定の流路断面積を有していれば良いので、小径孔を複数形成しても良いし、大径孔を1つ形成しても良い。しかし、外気導入孔166の直径が小さい場合、例えば直径を0.5ミリメートルにして4個形成した場合、当該外気導入孔166にゴミ等が詰まりや易いので好ましくない。逆に外気導入孔166の大きさが大きい場合、見栄えが悪くなるので好ましくない。したがって、外気導入孔166の直径は2ミリメートル程度にして1個設けることが好ましく、断面形状は円形に限定されず、かつ、配置も制限がないが、見栄えに影響が少ない位置に配置することが好ましい。
次ぎに気泡混入装置100が主に図3を参照しつつ説明される。
気泡混入装置100は、液流中に気泡を混入させる機能を有し、本実施例1においては、通液管108、通気液止体112、及び、ロックナット162を含んでいる。
通液管108は、蛇口本体122の下端部の入口開口138から装着部134内に第1軸線SL1に対し同軸状態に挿入され、後述の下端部の固定ねじ164が蛇口本体122の基端部内周面に形成された雌ねじとしての装着ねじ160にねじ込まれることにより、蛇口本体122に所定の位置関係状態に固定される。
次ぎに通液管108を主に図4を参照しつつ説明する。
通液管108は、公共水道等の供給源から供給される圧力水を受入れ、当該圧力水がオリフィスを通過することによって、当該オリフィスの下流側に生じる減圧域を利用して気体(空気)を吸入し、以って、オリフィスを通過した液流中に吸入した空気を(微小な)気泡状に混入させることによって気泡混入水を得る機能を有し、本実施例1においては、所定の第6直径D6によって形成された整流部170、整流部170の下流側に第6直径D6よりも小さい第7直径D7によって形成されたオリフィス106、及び、オリフィス106の直ぐ下流において第7直径D7よりも大径な第8直径D8によって形成された減圧部104を含んでいる。換言すれば、通液管108は、第2軸線SL2回りに形成され、液体(圧力水)が流れる所定長を有する円柱状の整流部170、及び、前記整流部170の下流側に前記軸線SL2と同軸であると共に、前記整流部170よりも小径の所定長を有するオリフィス106、及び、当該オリフィス106の下流側に連続して前記オリフィス106と同軸であって、当該オリフィス106よりも大径であって所定長を有する減圧部104が形成されている。さらに、本実施例1においては、整流部170の上流側である入口端部に流量調整装置218を装着するための挿入孔176が形成されている。これら整流部170、オリフィス106、減圧部104、及び、挿入孔176は、共通の第2軸線SL2に沿って同軸に形成されている。ここで、第2軸線SL2とは、第1軸線SL1と区別をするために便宜的に「第2」を付加したものであり、特許請求の範囲の記載においては、軸線SL2と記載する。なお、整流部170、オリフィス106、又は、減圧部104の断面形状は、楕円形、矩形、三角形等であってもよいが、製造や加工のし易さを考慮すると円形が好ましい。また、整流部170とオリフィス106との間は、それらの直径差による乱流の発生を可及的に抑制するため、テーパー孔186を設けることが好ましい。通液管108は、金属材料を機械加工又は精密鋳造し、樹脂にて一体成型し、若しくは、3Dプリンタによって成形することができる。
次ぎにオリフィス106を説明する。
オリフィス106は、整流部170を流れた水を所定の速度以上に増速する機能を有し、前述のように、整流部170と同一の第2軸線SL2上に配置され、当該整流部170よりも小径であって、所定の第1長さL1を有している。
さらに、整流部170とオリフィス106との断面積比、換言すれば、直径比は、約3対1であることが好ましいが、これには限られない。第1長さL1は、オリフィス106の第7直径D7に対して7〜8倍であることが好ましい。この設定は、水流を整流するとともに流れ抵抗を可及的に減らし、効率的に減圧部104において適当な減圧を得るためである。オリフィス106の直径は、大凡2〜5ミリメートの範囲において設定され、後述する実施例2の手持ちする気泡混入シャワー装置等との汎用性を考慮すると、2.5〜3.5ミリメートルの範囲が好ましい。オリフィス106の長さL1は、オリフィス直径、すなわち、第7直径D7の7〜8倍であることが好ましいが、第7直径D7には限定されない。長さL1と第7直径D7の比率を7〜8倍にすることによって、オリフィス106を流れる水流が整流に近くなるので、減圧部104における減圧が安定して得られる利点がある。
次ぎに減圧部104を説明する。
減圧部104は、オリフィス106のオリフィス出口178から流出した水流によって、減圧部104を生成する機能を有し、本実施例1においては、オリフィス出口178において直径が急激に増大するよう形成された拡径部180によって減圧部104が形成されている。具体的には、オリフィス出口178に続いて第2軸線SL2と同一の軸線を有する第7直径D7よりも大径の第8直径D8を有する減圧孔182が形成されている。減圧孔182はオリフィス106の第7直径D7の約3倍の直径に形成されている。直径比が小さい場合、十分な減圧を得ることができないことから混入空気量が少なくなり、柔らかな吐出水を得ることができず、直径比が大きい場合、単位面積当たりの減圧量が小さくなり、十分な空気流速を得ることができないことから、気泡の混入が少なくなり、同様に柔らかな吐出水を得ることができない。柔らかな吐出水とは、水流が気泡を含むことにより、単位時間あたりの水量が減少することにより、皮膚に対する押圧力が減少し、もって、柔らかい感触を得ることができることをいう。減圧孔182は、断面が円形でなくとも良いが、円形の場合、水流に対し均一な雰囲気を構成できることから、安定した気泡混入を得ることができるので、安定した気泡混入水が得られると共に、成形が容易にできる利点がある。
減圧孔182は、所定の第2長さL2を有するので、オリフィス出口178から所定距離離れた以降は水中に空気が混入した気泡混入水流が流れることになる。
通液管108には、減圧部104に連通する通気孔110が形成されている。
次ぎに通液管108の外形状について主に図4を参照して説明する。
通液管108の外形状は、蛇口本体122内に挿入して取り付けることが出来れば特に形状は問わないが、本実施例1においては通液管108の基部(下端部)外周に固定ねじ164が形成され、また、減圧部104の外周にはリング状であって、所定の深さDE及び所定の幅W1を有する環状溝184が形成されている。なお、本実施例1においては、通液管108の外側の所定位置において、オーリング186(第1オーリング186-1及び第2オーリング186-2)を配置することにより、蛇口本体122に対する位置決め及び気水漏れ等の用に供している。
また、オリフィス106に隣接するテーパー孔186の外周には段部190が形成され、通液管108の段部190よりも基部側が大径部192に、先端側が小径部194に形成されている。詳細には、小径部194はオリフィス106及び減圧孔182の外周に形成され、同一の直径に形成されている。減圧孔182周囲の先端部には雄ねじ部196が形成されている。通液管108の基部外周面には圧力水供給装置に接続するための取付ねじ168が形成されている。取付ねじ168は水道配管、又は、水道配管との間に介在された流量調整装置等に螺合されて一体化される。水道配管には当然のことながら水栓が配置され、当該水栓の開閉によって、蛇口102に圧力水が供給され、又は、供給が停止される。
通液管108は、蛇口本体122の入口開口138から挿入され、基端部(下部)に形成された固定ねじ164を装着ねじ160にねじ込んで固定される。しかし、通液管108の蛇口本体122への固定は、ねじに限らす公知の固定手段を採用することができる。通液管108が蛇口本体122に固定された状態において、減圧部104は外気導入孔166に相対する位置に配置される。しかし、減圧部104の位置は、外気導入孔166と相対しなくともよい。換言すれば、減圧部104の位置は外気導入孔166に対しずれていても良い。
次ぎに通気孔110を説明する。
通気孔110は、減圧部104を通液管108の外部と連通させる機能を有し、本実施例1においては、減圧部104に相対する位置、具体的には、環状溝184の底壁188に形成された小径の透孔によって構成されている。本実施例1において、通気孔110は、第2軸線SL2に対し直角に交差する第3軸線SL3に沿って形成されている。具体的には、第2軸線SL2と第3軸線SL3との交点CPに対し点対称に第1通気孔110Aと第2通気孔110Bとが形成されている。第1通気孔110Aと第2通気孔110Bとは丸孔に限定されないが、直径1ミリメートルの丸孔に形成することが、製造を容易化し、コスト低減のために好ましい。また通気孔110の数は、1個以上であれば何個でも良い。しかし、前述の柔らかい吐出水を得るため、混入される気泡の大きさ微細にするためには、直径1ミリメートルの孔を2個形成することが好ましい。また、第3軸線SL3は第2軸線SL2に対し傾斜させることができるが第2軸線SL2に第3軸線SL3が直交するように形成することが製造し易く、かつ、安価であることから好ましい。なお、本実施例1において、環状溝184は必須構成ではなく、通気孔110を小径部194の周面に直接開口させても良い。
次ぎに通気液止体112を主に図5を参照しつつ説明する。
通気液止体112はその外面198側から内面200(通気孔110)側への気体の通過は許すが逆方向である内面200(通気孔110)側から外面198側への水の通過は許さない機能、本実施例1においては空気の通過は許すが水の通過は許さない機能を有する。また、通気液止体112は、本実施例1においては撥液膜116で粉体202の表面を被覆した多孔質体114が用いられている。通気液止体112は、同様の機能を有す他の装置に置き換えることができる。通気液止体112は、通液管108の小径部194に対し大凡密接状態に外装され、段部190と通気液止体112の一端面との間にゴム製リング状の第1パッキン201Aが配置され、通気液止体112の他端面と第1ロックナット162Aとの間にゴム製リング状の第2パッキン201Bを介在させて、通気孔110を介する水の漏水を防止している。通気液止体112は小径部194に外装された状態において、その内周面は小径部194の外周面に大凡密に嵌合し、少なくともその一端部内周面は環状溝184の周面を覆う位置に配置されている。本実施例1において、通気液止体112は環状溝184の幅W1に比し5倍程度の長さを有するが、通気液止体112は通気孔110及び環状溝184の外側に配置され、又は、少なくとも環状溝184の幅W1に相対して配置されていれば良い、また、通気液止体112は通気孔110内、又は、環状溝184内に埋め込むことができる。
次ぎに多孔質体114を説明する。
多孔質体114は、気体の通過は可能であるが液体、本実施例1では水の通過を許さない機能を発揮する撥液膜116を保持する機能を有し、本実施例1においては粉体202の集合体によって構成されている。粉体201の集合体によって構成することにより、所定大きさの微細な孔が連続する多孔質体114を安定的に製造することができるからである。本実施例1において、多孔質体114は平均粒径1ミクロン程度に形成されたスラリーを乾燥させた粉体202を結合させて多孔質体114を形成している。なお、図7において、粉体202は便宜的に球状に表しているが、実際には図6に示すように、複雑な形状をしている。
具体的には、セラミック204の一種であるアルミナセラミック206の粉末と水と粉砕用のセラミックスボールをミキサーに入れて攪拌することによって、アルミナセラミック206を粉砕混合し、粒径1ミクロン程度のスラリーを生成し、次いで、スプレードライヤーによって当該スラリーから水分を蒸発させ、セラミック204(アルミナセラミック206)の粉体202を得る。次いで、結合材を加えて所定の形状、本実施例1においては円筒状に成形した後、焼成し、所定の第9直径D9の内径と第10直径D10の外径、及び、所定の第3長さL3を有する円筒体172である多孔質体114を得る。第9直径D9は、小径部194に大きなガタが無い程度に密に外装可能であり、第10直径D10は、第2直径D2よりも小径であって、大径部192と同一直径に形成してある。したがって、気泡混入装置100が装着部134に装着された場合、通気液止体112の外周面と第2孔142の内周面との間には、隙間Gが形成される。換言すれば、通気液止体112の周囲には、隙間(厚み)Gの円筒状の分配室207が形成される。分配室207は外気導入孔166に連通している。
多孔質体114は円筒状に限らす、通液管108の外面形状に応じて形成することができる。例えば、通気孔110(110A、110B)内に挿入して設置する場合、円柱状に形成し、環状溝184に設置する場合、薄肉リング状に形成される。
セラミック204を用いることにより、粒径を揃えることが比較的容易であるので、所定の通気率の多孔質体114を得ることが比較的容易にできる利点がある。セラミックとしては、ジルコニア、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等現在公知の、又は、将来作り出されるセラミックを用いることができる。
また、アルミナセラミック206を用いることにより、比較的安価に多孔質体114を構成することができる利点がある。すなわち、図7に概略を示すように、粉体202の間に多少の大小差はあるものの微細気孔208が形成されるので、それら微細気孔208が多孔質体114の少なくとも厚み方向又は長手方向に連通することによって、外面198と内面200との間は所定の通気率を有するように構成される。換言すれば、多孔質体114の外面198側から内面200側へ、又は、その逆方向へ気体(空気)が通過することができる。さらに換言すれば、減圧部104に生じた減(負)圧(大気圧よりも低い気圧)によって、外気導入孔166、分配室207、通気液止体112、環状溝184、及び、通気孔110を介して外気を吸入することができる。
多孔質体114はセラミックの粉体202の集合体の他、微細な孔が形成された網状体を1〜複数回巻き回して筒状に形成しても良い。網状体としては防虫網としての帝人フロンティア(株)製のクロスキャビン(登録商標)を用いることができる。換言すれば、多孔質体114は、所定の大きさの微細気孔208が多数形成されてそれらが厚み方向に連通し、かつ、一方側から他方側へ、又は、他方側から一方側へ気体が通過可能であって、所定の通気率を有すれば良い。しかし、粉体202を結合して成形した場合、所定の通気率を有する多孔質体114の製造が容易である利点がある。本実施例1において、アルミナセラミック206を焼成して多孔質体114を得、気孔率40%、気孔208の大きさが50〜100ミクロン、かさ密度2.58gr/立方センチメートル、通気率100(×10-13平方メートル)の特性を有する通気液止体112を用いている。
次ぎに撥液膜116を説明する。
撥液膜116は、膜状であって、水をはじく機能を有し、本実施例1においては、多孔質体114を構成する粉体202の表面を覆うように形成されている。
撥液膜116は膜状であればよく、一枚の連続した完全なシート状になっている必要はなく、多孔質体114における微細な連続する微細気孔208を、液体(水)が通過できない程度の大きさに液(水)滴化させる機能を有すれば、本発明でいうところの撥液膜116に該当するものである。さらに、微細気孔208の全てが水滴を通過させない機能を有する必要はなく、内面200から外面198への所定の厚み中における連続する微細気孔208内の1つの微細気孔208の機能によって上記機能を発揮するものであっても良い。撥液膜116は、対象が水である場合、フッ素系コーティング剤又はシリコン系コーティング剤等を用いることができる。本実施例1においては、対象が水であるので、フッ素系コーティング剤210によって撥液膜116が形成されている。このフッ素系コーティング剤210によって撥液膜116を粉体202の表面に形成する工程の一例を概説すれば、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素系コーティング剤210を、多孔質体114を構成する粉体202に付着させた後、乾燥させて形成される。付着は、刷毛によって多孔質体114の外表面(外面198及び内面200)に付着させても、多孔質体114をフッ素系コーティング剤210の溶液中に所定時間浸した後、室温において5秒から15分程度放置することによって、乾燥させて行う。これによって、図7において鎖線で示すように、粉体202に接触したフッ素系コーティング剤210は、その粉体202の表面において大凡連続したフッ素コーティング膜212の状態で付着する。詳述すれば、微細気孔208を形成する粉体202の表面は多孔質体114の内部の表面までフッ素コーティング膜212、したがって、撥液膜116によって覆われている。換言すれば、微細気孔208は撥液膜116によって囲われている。本実施例1においては、フッ素コーティング剤として、(株)フロロテクノロジー製フロロサーフの溶液中に前述した多孔質体114を10分間浸した後、100度C程度にて1時間程度加熱乾燥させて撥液膜116を形成した通気液止体112を用いている。このフロロサーフによって形成された撥液膜116における撥水効果の劣化要因は、当該撥液膜116に対する物理的な外力の作用、又は、紫外線に対する暴露がある。しかし、本実施例1における撥液膜116は、円筒状の多孔質体114を構成する粉体202の表面に付着させられ、静的に固定されるため、物理的な外力は作用せず、また、他の物体と摩擦接触することがなく、さらに、通気液止体112は蛇口本体122内に組込まれるため紫外線に対し暴露されないことから、撥液膜116の劣化を想定する必要が無いほど長期にわたり撥液効果を発揮する。
次ぎに撥液膜116、本実施例1においてはフッ素コーティング膜212の作用、効果について図8をも参照して説明する。
フッ素コーティング膜212は低表面張力被膜であり、撥液機能を有する。すなわち、撥液膜116は低表面張力被膜であるため、その膜上に付着した水は、はじかれて水滴214状を呈する。換言すれば、図8に示すように、平坦面状の撥液膜116(フッ素コーティング膜212)に水が接した場合、当該水が受けるはじき力によって撥液膜116と当該水滴214の接触角αが119度程度と極めて大きいため、水は撥液膜116と点接触的に接するようはじかれた水滴214を呈する。また、微細気孔208の全周は、撥液膜116によって被覆されているので、当該水滴214は大凡全周から弾かれることから、比較的大きな水滴214を形成する。この水滴214の大きさは、大凡の微細気孔208の大きさよりも大きい、換言すれば最小の微細気孔208の大きさよりも大きいので、多数の微細気孔208が連続する通気液止体112においては、結果的に、水が通過することはできない。一方、気体である空気は、撥液膜116からはじかれないため、多数の連続する微細気孔208を通って流れることができる。換言すれば、本実施例1においては、通気液止体112を通過した外気を環状溝184及び通気孔110を介して減圧部104(減圧孔182)に吸入することはできるが、通気孔110側から通気液止体112の外面198側への水の通過は阻止される。なお、フッ素コーティング膜212は水に対しての接触角αよりは減少するものの、油に対しても撥液性を有しているので、水以外の油等の液体にも適用することができる。
次ぎにロックナット162を図9を参照して説明する。
ロックナット162は、通気液止体112を通液管108に固定する機能を有し、本実施例1においては、第1ロックナット162Aと第2ロックナット162Bとによって構成されている。したがって、ロックナット162は通気液止体112を通液管108に固定する機能を有すれば、他の装置に変更することができる。例えば、本実施例1においては2つのロックナットを用いているが、一つのロックナットでもよい。第1ロックナット162Aは、雄ねじ部196にねじ込まれ、通気液止体112が自由に移動しないよう第2パッキン201Bを介してその端面を所定の力で押圧する位置までねじ込む。さらに、第2ロックナット162Bを雄ねじ部196にねじ込み、第1ロックナット162Aの端面に所定の力で押圧させることによって、第1ロックナット162Aの緩みを防止している。したがって、ロックナット162は通気液止体112の通液管108に対する位置を保持出来る機能を有する他の装置に変更すすることができる。第1ロックナット162Aの外周のリング状の溝はオーリング168-2を装着するための装着溝174である。
したがって、気泡混入装置100は、通液管108に通気液止体112が嵌合され、第1ロックナット162A及び第2ロックナット162Bによって一体化された状態で、蛇口本体122の入口開口138から装着部134内に挿入され、下端部の固定ねじ164を装着ねじ160にねじ込んで一体化される。この状態において、外気導入孔166は通気液止体112の外面198に相対し、環状溝184も通気液止体112の内面200に相対する。通液管108の下端部の取付ねじ168が水栓付きの圧力水供給源に接続されるパイプ端部の雌ネジにねじ込まれている。このパイプとの接続部における水漏れは、第3オーリング186-3によって防止される。環状溝184、通気液止体112、及び、外気導入孔166は、横方向に並列することが好ましい。吸入する外気の流れ抵抗を可及的に減少するためである。しかし、環状溝184、通気液止体112、及び、外気導入孔166の位置関係はこれに限定されない。
図1において、通液管108の基部の挿入孔176には、流量調整装置218が接続されている。流量調整装置218は、蛇口102に流れる水量を一定に調整する機能を有し、例えば、本出願人の出願に係る、特開2011-236921に開示された流量調整装置を採用することができるが、同様の機能を有する他の装置を用いることができる。最終的に出口開口120から流出する水量を制御して使用水量を低減する機能を有せ売れば良い。したがって、流量調整装置218は通液管108の基部以外の接続パイプに装着することができるが、通液管108の基部の挿入孔176に装着することにより、装置全体として纏まりよく構成できるので、組み付け性に優れると共にコスト低減できる利点がある。
次ぎに実施例1の作用を図10をも参照しつつ説明する。
図1に示すように、蛇口本体122に気泡混入装置100が装着され、通液管108に圧力水が供給された場合、当該圧力水は整流部170、及び、テーパー孔186に続いてオリフィス106を流れ、その端面のオリフィス出口178から大径の減圧孔182へ円柱状の水柱216を呈して噴出する。これによって、減圧孔182の直径はオリフィス106の直径よりも大きいので、水柱216周囲の空気が当該水柱216の移動に連動して移動することから、水柱216の周囲に矢印Aによって示す気流が生じ、減圧部104が生じる。したがって、この減圧部104を基点として、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110B、環状溝184、通気液止体112の微細気孔208、分配室207、及び、外気導入孔166に連なる減圧部が生じることから、結果として、外気導入孔166から分配室207、通気液止体112、環状溝184、並びに、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110Bを介して減圧部104に外気を吸入する。減圧部104に吸入された外気は、水柱216に衝突し、水柱216中に微細気泡になって混入される。したがって、減圧孔182の先端からは気泡混入水流が流出し、当該気泡混入水流は、直状部150、横向転向部126、横向部154、下向弧状部156及び下向部158によって順次案内された後、出口開口120から流出する。水栓が閉じられた場合、蛇口本体122内に残留する水のうち、少なくとも、直状部150及び横向転向部126内の水には重力が作用する。これによって、減圧孔182に連なる通気孔110、したがって、環状溝184へ水が逆流する。しかしながら、前述したように、通気液止体112は、多孔質体114の微細気孔208を構成する粉体202の表面が撥液膜116により覆われていることから、当該撥液膜116よる撥液作用により水滴214化され、当該水滴214は微細気孔208を通過できない。したがって、蛇口本体122内の残留水が外気導入孔166から流出することがない。また、出口開口120から吐出する水流には気泡が混入していることから、必然的に単位時間当たりの水流が減少し、節水できる利点がある。さらに、流量調整装置218と組み合わせることにより、流量調整装置218において設定した流量以上は流れないので、より一層、節水出来る利点がある。
次ぎに実施例2を説明する。
実施例2は、本発明に係る気泡混入装置100をシャワー本体220に組み込み、気泡混入シャワー装置222を構成したものである。実施例1と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、異なる構成のみを説明する。したがって、実施例1と実施例2は気泡混入装置100が同一であることから、異なる構成であるシャワー本体220を主に図13を参照しつつ説明する。
シャワー本体220は、気泡混入装置100を内蔵すると共に、気泡混入水を気水吐出板224から吐出する機能を有し、本実施例2においては、シャワー本体220は、本体基部226と吐出部228を含んでいる。
まず本体基部226を説明する。
本体基部226は、気泡混入装置100が内蔵されると共に、使用者が手に持つ握り手機能を有し、本実施例2においては、円筒状に形成されている。本体基部226の内部構造は実施例1における気泡混入装置100が装着される部分と同一構成である。すなわち、基部(下端部)側から順に、所定直径を有し、かつ、所定長を有する第1孔140、第2孔142、第3孔144、第4孔146、及び、第5孔148が形成されている。
次ぎに吐出部228を説明する。
吐出部228は、気泡混入装置100の減圧孔182、換言すれば、第5孔148たる直状部150から流出した気泡混入水を大凡120度方向転換させた後、気水吐出板224から吐出させる機能を有し、本実施例2においては、図12及び図13から明らかなように、気水吐出板224から遠い直状部150の一側壁に続いて所定の長さで形成された弧状の気水案内部230、及び、気水案内部230に対面する方向に所定の長さで、かつ、直状部150の第5直径D5に対し大凡4.5倍である第11直径D11において延在する吐出水案内部232を含んでいる。換言すれば、気水案内部232の第4軸線SL4は軸線SL1に対し、60度の交差角βにて設定されている。さらに換言すれば、直状部150からから流出する気泡混入水は、120度方向転換されて気水吐出板224から吐出する。
次ぎに気水吐出板224を説明する。
気水吐出板224は、気泡混入水を微細水流として吐出する機能を有し、本実施例2においては、規則的に、又は、不規則に配置された多数の小径の吐出孔234が形成された薄板状体であり、吐出水案内部232の先端部に配置されている。したがって、気水案内部230によって反射された気泡混入水は気水吐出板224に形成された吐出孔234を通って極細水柱状に吐出する。
次ぎに実施例2の気泡混入シャワー装置222の作用を説明する。
実施例2の気泡混入シャワー装置222において、気泡混入装置100の構造は実施例1と同一であるので実施例1と異なる作用を説明する。
減圧孔182から噴出した気泡混入水は、直状部150に案内された後、気水案内部230に衝突して横方向に偏向され、さらに、吐出水案内部232によって案内された後、気水吐出板224の吐出孔234から極小径水流となって吐出する。この吐出水流は、気泡を含んでいることから、1つの吐出孔234から吐出する水流を微視的に見た場合、水滴と気泡とが交互に頭皮に衝突するため、頭皮は水流が連続する場合に比し、弱い水流として感じ、快適感が得られる。また、吐出孔234から吐出する水流には気泡が混入していることから、必然的に単位時間当たりの水量が減少し、節水できる利点がある。さらに、流量調整装置218と組み合わせることにより、より一層、節水出来る利点がある。
次ぎに実施例3を図14を参照して説明する。
本実施例3は実施例2における気泡混入シャワー装置222の改良であって、減圧孔182から流出する気泡混入水の流速が変わっても、吐出孔234から吐出する吐出水の吐出方向が変わらないように気泡混入水案内体236を配置した例である。したがって、気泡混入水案内体236は同一機能を有する他の装置に変更することができる。以下、実施例2と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
実施例3においては、吐出水案内部232に気泡混入水案内体236が配置されている。気泡混入水案内体236は、吐出水案内部232に配置され、大凡半球形状に形成されている。詳述すれば、気水案内部230側に突出水案内部の直径よりも僅かに小さい半径を有する半球形の半球形部240が形成され、反球形部240に続いて突出案内部232よりも僅かに大径の案内体大径部242が形成され、その中心部には第4軸線SL4に沿うと共に水流の流れ方向に順次拡大するテーパー状を呈する吐出水案内孔244が形成されている。換言すれば、気泡混入水案内体236の気水案内部230側はドーム型に形成され、気水案内部230との間には、断面が鎌型であって、全体として皿形の保留空間248が形成される。この保留空間248の容積は、気水吐出板224から吐出する気泡混入水の流勢に影響するため、流勢の仕様に基づいて定めることが好ましい。例えば、流勢を強くしたい場合、保留空間248の容積は小さくする、換言すれば、反球形部240と気水案内部230との距離を小さくすることが好ましい。また、図14に示すように、気水案内部230からの反射気泡混入水は、吐出水案内孔244の入口開口245に指向するよう設定することが好ましい。換言すれば、吐出水案内孔244の入口端面は、気水案内部230による反射水の殆どが吐出水案内孔244に進行するように配置されている。なお、吐出水案内孔244は、同一直径であっても良い。気水案内部230からの反射気泡混入水の多くを直接受け入れるため入口開口245の直径は第5孔148の直径よりも大径に形成されている。吐出水案内孔244の長さは、吐出水案内孔244の直径(テーパー状である場合、最小直径)以上に設定されている。反球形部240は気水案内部230の形状によって定めればよく、必ずしもドーム型でなくとも良い。案内体大径部242は吐出水案内部232の第11直径D11よりも僅かに大径に形成されているので、吐出水案内部232の端部に圧入されて所定の位置に摩擦力によって保持される。気泡混入水案内体236の下流側端面250は、下流側ほど径が拡大する。換言すれば、気水吐出板224側に向かって急拡開するラッパ型に形成されている。
図14に示すように、下流側端面250と気水吐出板224は近接して配置されている。
次ぎに実施例3の作用を説明する。
実施例2と同一の作用の説明を省略し、異なる作用を説明する。
気水案内部230に衝突して跳ね返った気泡混入水は、その大部分が吐出水案内孔244に進行して当該吐出水案内孔244によって案内された後、下流側端面250のラッパ形状に沿って拡散し、もって、気水吐出板224の全域の吐出口234から吐出するが、吐出水案内孔244の延長上の吐出口234からの吐出する流勢が最も強い。吐出水案内孔244に進行出来なかった気泡混入水は、保留空間248に保留されるが、吐出水案内孔244内に進行する気泡混入水流に巻き込まれて吐出水案内孔244内へ進行し、吐出孔234から吐出する。本実施例3においては、吐出水案内孔244に案内された気泡混入水が吐出孔234から吐出するので、吐出水案内孔244に入る角度が異なったとしても、吐出孔234からの吐出方向は変わらない利点を有する。
次ぎに実施例4を図15を参照して説明する。
本実施例4は、実施例2の気泡混入シャワー装置222における通気孔110(第1通気孔110A及び第2通気孔110B)の位置を外気導入孔166に対して第2軸線SL2に沿ってずらして配置すると共に環状溝184を廃止した例である。詳述すれば、第1通気孔110A及び第2通気孔110Bは、外気導入孔166に対して下方、換言すれば、整流部170側に所定量ずらして配置してある。このずらし量は、適宜設定されるが、必要以上にずれ量が大きい場合、気泡混入シャワー装置222が長くなるので好ましくない。本実施例4において、減圧孔182の減圧部104に発生した減圧(負圧)によって、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110B、気水液止体112の微細気孔208、分配室207、及び、外気導入孔166に連なる減圧域が生じ、外気導入孔166から分配室207、通気液止体112の微細気孔208、並びに、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110Bを介して減圧部104に外気が吸入される。なお、本実施例4においても環状溝184を設けても良い。
次ぎに実施例4の作用を説明する。
実施例1と同一の作用の説明を省略し、異なる作用を説明する。
通液管108に圧力水が流れると、前述のように減圧部104が減圧され、当該減圧部104を基点として、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110B、通気液止体112の微細気孔208、分配室207、並びに、外気導入孔166に連なる減圧域が生じることから、結果として、外気導入孔166から分配室207、通気液止体112の微細気孔208、並びに、第1通気孔110A、及び、第2通気孔110Bを介して減圧部104に外気が吸入される。この吸入過程において、外気導入孔168から分配室207に流入した空気は、分配室207において通気液止体112の外面を取り囲むように筒状に分布して通気液止体112に沿って流れつつ適宜の微細気孔208を介して第1通気孔110A、又は、第2通気孔110Bに吸入される。したがって、第1通気孔110A、又は、第2通気孔110Bに吸入される空気は、外気導入孔168から第1通気孔110A、又は、第2通気孔110Bの間に存する通気液止体112の筒状の外周面から吸入されることから、その吸入面積が増大し、もって、吸気中に含まれる塵埃が当該外周面に分散して付着する。これによって、通気液止体112の微細気孔208に空気中の塵埃が目詰まりした場合であっても、第1通気孔110A、又は、第2通気孔110Bへの空気の流入には実質的に影響を及ぼさないので、本発明の第19の目的を達成できる利点がある。また、外気導入孔166における流路断面積よりも分配室207における流路断面積が大きいことから、空気の流速が減少し、混入している塵埃が微細気孔208に吸入される際の速度も減速する。これによって、塵埃が微細気孔208に目詰まりする際の食い込み力が低下し、ブラシでこすれば脱落する程度の食い込み力になることから、目詰まりした塵埃の除去が容易になるという利点がある。
なお、通気孔110と外気導入口166との位置関係は、本実施例4とは逆に、外気吸入口166を通気孔110よりも整流部170の近くに配置することができる。
本構造は、実施例1における気泡混入装置にも採用することができる。
104 減圧部
106 オリフィス
108 通液管
110 通気孔
112 通気液止体
114 多孔質体
116 撥液膜
172 円筒体
206 アルミナセラミック
202 粉体
204 セラミック
210 フッ素コーティング剤
212 フッ素コーティング膜
216 流量調整装置
220 シャワー本体
224 気水吐出板
230 気水案内部
234 吐出口
244 吐出水案内孔
SL1 第1軸線
SL2 第2軸線

Claims (17)

  1. 液流によって減圧部(104)を形成し、当該減圧部(104)に外気導入口(166)から外気を導入することによって、気泡混入液流を生成する気泡混入装置であって、
    軸線(SL2)回りに形成され、液体が流れる円柱状の整流部(170)、及び、前記整流部(170)の下流側に前記軸線(SL2)と同軸であると共に、前記整流部(170)よりも小径のオリフィス(106)、及び、当該オリフィス(106)に連続して前記オリフィス(106)と同軸であって、当該オリフィス(106)よりも大径の減圧部(104)が形成された通液管(108)と、
    前記減圧部(104)の通液管(108)に形成され、前記通液管(108)の内側と外側とを連通する通気孔(110)と、
    前記通気孔(110)外側に配置された通気液止体(112)を含み、
    前記通気液止体(112)は、多孔質体(114)によって構成され、前記通気孔(110)の周囲に位置するように通液管(108)に被せられた円筒体(172)であると共に、
    前記多孔質体(114)の多数の微細気孔(208)を構成する周壁表面に撥液膜(116)が付着され、
    前記多孔質体(114)の前記微細気孔(208)を介する前記外気導入口(166)から前記減圧部(104)への外気の流入は可能であるが、前記減圧部(104)から前記外気導入口(166)への液体の流出は、前記撥液膜(116)の撥液作用によって阻止される
    ことを特徴とする気泡混入装置。
  2. 前記多孔質体(114)は、粉体(202)を結合させた多孔質体(114)であることを特徴とする請求項に記載の気泡混入装置。
  3. 前記粉体(202)が、セラミック(204)である
    ことを特徴とする請求項に記載の気泡混入装置。
  4. 前記セラミック(204)が、アルミナセラミック(206)である
    ことを特徴とする請求項に記載の気泡混入装置。
  5. 前記撥液膜(116)が、フッ素コーティング膜(212)である
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の気泡混入装置。
  6. 前記フッ素コーティング膜(212)は、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤(210)を前記多孔質体(114)を構成する粉体(202)の表面に付着させた後、乾燥されて形成される、
    ことを特徴とする請求項に記載の気泡混入装置。
  7. さらに、前記通液管(108)におけるオリフィス(106)よりも上流側に流量調整装置(216)を配置したことを特徴とする請求項に記載の気泡混入装置。
  8. 水流によって減圧部(104)を形成し、当該減圧部(104)に外気導入口(166)から外気を導入することによって、気泡混入水流を生成する気泡混入シャワー装置であって、
    軸線(SL2)回りに形成され、液体が流れる円柱状の整流部(170)、及び、前記整流部(170)の下流側に前記軸線(SL2)と同軸であると共に、前記整流部(170)よりも小径のオリフィス(106)、及び、当該オリフィス(106)に連続して前記オリフィス(106)と同軸であって、当該オリフィス(106)よりも大径の減圧孔(182)が形成された通液管(108)と、
    前記減圧孔(182)の通液管(108)に形成され、前記通液管(108)の内側と外側とを連通する通気孔(110)と、
    前記通気孔(110)の外側に配置された通気液止体(112)を含み、
    前記通気液止体(112)は、多孔質体(114)によって構成され、前記通気孔(110)の周囲に位置するように通液管(108)に被せられた円筒体(172)であると共に、
    前記多孔質体(114)の多数の微細気孔(208)を構成する周壁表面に撥液膜(116)が付着され、
    前記多孔質体(114)の前記微細気孔(208)を介する前記外気導入口(166)から前記減圧孔(182)内の減圧部(104)への外気の流入は可能であるが、前記減圧部(104)から前記外気導入口(166)への水の流出は、前記撥液膜(116)の撥液作用によって阻止される
    ことを特徴とする気泡混入シャワー装置。
  9. 前記円筒体(172)は、粉体(202)を結合させた多孔質体(114)によって形成される
    ことを特徴とする請求項に記載の気泡混入シャワー装置。
  10. 前記粉体(202)が、セラミック(204)である
    ことを特徴とする請求項に記載の気泡混入シャワー装置。
  11. 前記セラミック(204)が、アルミナセラミック(206)である
    ことを特徴とする請求項10に記載の気泡混入シャワー装置。
  12. 前記撥液膜(116)が、フッ素コーティング膜(212)である
    ことを特徴とする請求項9〜11の何れかに記載の気泡混入シャワー装置。
  13. 前記フッ素コーティング膜(212)は、フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤又は石油系溶剤に溶解して溶液化したフッ素コーティング剤を多孔質体に付着させた後、乾燥されて形成される
    ことを特徴とする請求項12に記載の気泡混入シャワー装置。
  14. さらに、前記通液管(108)におけるオリフィス(106)よりも上流側に流量調整装置(216)を配置したことを特徴とする請求項に記載の気泡混入シャワー装置。
  15. 水流によって減圧部(104)を形成し、当該減圧部(104)に外気導入口(166)から外気を導入することによって、気泡混入水流を生成する気泡混入シャワー装置であって、
    先端部に多数の吐出口(234)が形成された気水吐出板(224)が配置され、入口開口(138)が形成された根本部に通液管(108)の装着部(134)が形成された筒状のシャワー本体(220)と、
    前記入口開口(138)から前記シャワー本体(220)内に挿入されると共に前記通液管(108)の装着部(134)に固定されてなり、かつ、水が流れると共に減圧部(104)を生成するためのオリフィス(106)が形成された通液管(108)と、
    前記減圧部(104)の通液管(108)に形成され、前記通液管(108)の内側と外側とを連通する通気孔(110)と、
    前記通気孔(110)が形成された前記通液管(108)の外側に嵌合された円筒状の通気液止体(112)を含み、
    前記通気液止体(112)は、セラミック(204)の粉体(202)の結合によって円筒状に形成された多孔質体(114)の多数の微細気孔(208)を構成する周壁表面に撥液膜(116)が付着され、
    前記多孔質体(114)の前記微細気孔(208)を介する前記外気導入口(166)から前記減圧部(104)への外気の流入は可能であるが、前記減圧部(104)から前記外気導入口(166)への水の流出は、前記撥液膜(116)の撥液作用によって阻止される
    ことを特徴とする気泡混入シャワー装置。
  16. 前記シャワー本体(220)において、前記気水吐出板(224)は前記通液管(108)の軸線(SL2)に対し大凡60度をなす位置に配置されると共に、前記通液管(108)の軸線(SL1)の延長上に気水案内部(230)配置され、
    さらに、前記気水案内部(230)と気水吐出板(224)との間に、前記気水案内部(230)によって案内された気泡混入水を所定の距離において案内する吐出水案内孔(244)を設けたことを特徴とする請求項15に記載した気泡混入シャワー装置。
  17. 前記吐出水案内孔(244)は、前記通液管(108)の出口の直径以上の入口直径を有すると共に、前記入口直径以上の長さを有することを特徴とする請求項16に記載した気泡混入シャワー装置。
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