JP6358714B2 - ミストシャワー入浴装置 - Google Patents

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本発明は、少ない使用湯量で浴室外での入浴ができる温湯のミストによるミストシャワー入浴装置に関する。
従来、入浴効果を高めるのに有利な温泡入浴ブース装置が知られている。この温泡入浴ブース装置は、使用者が入る収容空間を有するブースと、該ブースに設けられ収容空間に温泡を吐出する温泡吐出部と、ブースに設けられ温泡吐出部に温泡を供給する温泡供給部とを具備するもので、温泡吐出部は収容空間に入った使用者の肩部付近に向けて温泡を吐出するようにしたものである。
ここで用いられる温泡は、泡剤を用いた大きな気泡からなる泡である。このため、温泡で入浴した後は、使用者の身体に付着した泡、収容空間内に残留する泡を洗い流す必要があり、大量の温湯を使うことになる。従って、このブース装置は、浴室に設ける必要がある。
しかし、浴室での入浴は、弱者にとって、急激な温度変化による血圧の乱高下等の問題(所謂ヒートショック)を引き起こすおそれもある。また、温泡に含まれる泡剤は石鹸やボディーソープであるので、入浴者にとって油分が失われすぎて、肌荒れを引き起こすこともある。
リビングで入浴できれば、このような急激な温度変化による血圧の乱高下等の問題も起こすことがなくなる。
ナノバブルが混入した温湯シャワーを用いれば、ナノバブルによる高い洗浄力のため石鹸などの洗浄剤を使用することなく、身体の洗浄効果を発揮できる。また、通常より少ない湯量で充分な洗浄効果が得られる。石鹸などの海面活性剤を使用する必要がないので、身体から油分が必要以上に洗い流されることがない。また、温湯によるミストシャワーを用いれば、極めて少量の湯量で高い入浴効果が得られる。
使用する湯量を少なくできれば、給水栓や給湯栓に接続することなく、タンクに必要量の水又は湯を溜めておけば使用でき、浴室外のリビングでの使用も可能となる。
特開2005−296522号公報
そこで、本発明は、少ない使用湯量での入浴を可能にして浴室外での使用が可能で、洗浄剤を用いることなく洗浄効果を有し、リラックス効果を発揮するミストシャワー入浴装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係るミストシャワー入浴装置は、使用者が着座する着座部又は着床する着床部を有するバスタブ本体と該バスタブ本体に開閉自在に連結されるカバーとを備え、着座部又は着床部とカバー内部との間に使用者の収容空間を形成し、バスタブ本体には幅方向中央部に縦方向に延びる排水溝を設け、該排水溝内の複数個所にミストを噴出するミストシャワーのノズルを突出させて設けるとともに、カバーには使用者の身体に向けてミストを噴出するミストシャワーのノズルを複数個所に設け、バスタブ本体にはナノバブルが混入された温湯シャワーを生成するハンドシャワーを備え、バスタブ本体にカバーを閉じた際の外観形態が略卵形に形成されてなり、前記着床部の傾斜角度を足部から臀部までは0〜5度程度と低くし、腰部から頭部に向けて次第に傾斜角度を5〜20度程度と高くし、着床する前に一時的に腰掛ける広幅の一時座部を臀部付近のバスタブ本体の上面に設けたこと、を特徴としている。
請求項2に係るミストシャワー入浴装置は、バスタブ本体の少なくとも1個所に手すりを設けたものである。
請求項に係るミストシャワー入浴装置は、温湯を供給する給湯タンク及び使用済の排水を収容する排水タンクを外部に備えたものである。
請求項1に係る発明によれば、バスタブ本体には幅方向中央部に縦方向に延びる排水溝を設け、該排水溝内の複数個所にミストを噴出するミストシャワーのノズルを突出させて設けるとともに、カバーには使用者の身体に向けてミストを噴出するミストシャワーのノズルを複数個所に設け、バスタブ本体にはナノバブルが混入された温湯シャワーを生成するハンドシャワーを備えたので、ミストシャワーに使用する温湯の量は数リットル程度と極めて少ない量で温浴効果を十分に発揮でき、またナノバブルによる高い洗浄力により少ない使用湯量で十分な洗浄効果を発揮できる。このため、数十リットル程度の給湯タンク、同容量の排水タンクを備えれば足り、浴室外での使用が可能となる。
また、外観形態を略卵形に形成することによって、内部に広い収容空間を確保でき、内部対流によって温浴効果を高め、リラックス効果も高まる。
また、着床部の傾斜角度を足部から臀部までは0〜5度程度と低くし、腰部から頭部に向けて次第に傾斜角度を5〜20度程度と高くし、着床する前に一時的に腰掛ける広幅の一時座部を臀部付近のバスタブ本体の上面に設けたもので、使用者が着床部に着床して使用するタイプのものである。この場合、臀部付近に設けた一時座部は広幅で傾斜もわずかなので、弱者でも安全に腰掛けることができ、体を回転させて着床するのも容易となる。
請求項2に係る発明によれば、バスタブ本体の少なくとも1個所に手すりを設けたので、使用者が着座部に着座し又は着床部に着床するのが安全かつ容易となる。
請求項に係る発明によれば、温湯を供給する給湯タンク及び使用済の排水を収容する排水タンクを外部に備えたもので、給水栓や排水口のない浴室外の場所でも容易に設置できる。
第1実施例のミストシャワー入浴装置においてカバーを開いた状態の斜視図である。 第1実施例のミストシャワー入浴装置の断面図である。 第1実施例のミストシャワー入浴装置におけるバスタブ本体の正面図である。 第2実施例のミストシャワー入浴装置においてカバーを開いた状態の斜視図である。 第2実施例のミストシャワー入浴装置の断面図である。 図5のVI−VI断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。本発明の第1実施例によるミストシャワー入浴装置1は、使用者Mが着座して使用するタイプのもので、健常者及び介護度が軽度までの者が使用可能で、くつろぎと介護ができる入浴装置である。使用者Mが着座する着座部2を有するバスタブ本体3と該バスタブ本体3に開閉自在に連結されるカバー4とを備える。着座部2とカバー4内部との間に使用者の収容空間5を形成する。
バスタブ本体3内はシート様に形成され、使用者Mが着座する着座部2、背もたれ部6、枕部7、収容空間5内への出入りの際に使用する手すりを兼用する肘掛8、足を乗せる足乗せ部9等を有し、枕7の上方には頭部を後方へ向けた際にも十分なゆとりのある空間部10を形成してある。なお、使用者Mの身長に合わせて高さ調整するため、必要に応じて補助座11を着座部2上に設置する。着座部の傾斜角度は60〜70度としてある。
頭部から着座部2の下方までバスタブ本体3の中央部に縦方向に排水溝12を形成してある。該排水溝12内にはミストシャワーのノズル13が2個所、使用者Mの肩部、腰部に向けて突出して設けてある。
バスタブ本体3の正面側の周縁部には、対面するカバー4の周縁部に設けたラバー等からなる突条14に嵌合する溝15を形成してある。これにより、バスタブ本体3にカバー4を閉じた際に、収容空間5内の湯や蒸気が外に漏れないようにしてある。
足乗せ部9には、排水孔16を形成して該排水孔16を流下した排水が本体内部の一時排水タンク17に貯留されるようになっている。
バスタブ本体3は、その主要部が卵を縦に半割にしたような外観を有し、下部にはバスタブ本体3を支持する脚部18が一体的に形成されている。なお、脚部18の四隅の下端部にはストッパー付きのキャスター19を取付けて、移動できるようにしてある。
カバー4は、卵を縦に半割したような外観を有し、内部には広い空間が形成され、使用者Mが着座した際に広い収容空間5を確保してある。これにより、使用者Mはゆったりとゆとりのある気分をあじわうことができる。
カバー4の内面にはミストシャワーのノズル13が適度な間隔を隔てて複数個所(図1では、上部に2個所、中間部に2個所、下部に1個所の計5個所)に設けてあり、使用者Mに万遍なくミストシャワーが噴霧されるようになっている。
カバー4は一側がヒンジ20によりバスタブ本体3に開閉自在に連結されている。カバー4の他側外側の中央部には取っ手21を、カバー4の他側内側の上部には使用者Mが内側からカバー4を開閉するための取っ手22を設けてある。カバー4は図2に示すように二重構造に形成されており、内部に配管や配線を設置可能としてある。
カバー4の上端部には、制御装置を内蔵した制御ボックス23が設けてあり、上端面が液晶画面24となっており、この画面のボタンを操作して所望の入浴プログラムをコントロールする。制御ボックス23には、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末を保持できるスペース(図示せず)を設けてあり、入浴中に通信や音楽等を楽しむことができる。
制御ボックス23の下端縁には硬軟質素材からなるカーテン25を備えて首部の周囲を覆うようにして(図2)、蒸気が外部に漏れにくいようにしてある。
バスタブ本体3にカバー4を閉じた際の外観形態は略卵形をなし、その卵形が60〜70度傾斜した形態となっている。使用者Mは若干後ろ側に傾いたくつろぎ姿勢をとり、内部には広い空間5が確保され、内部対流によって温浴効果が高まり、リラックス効果も高まる。
ミストシャワー入浴装置1の外部には、図2に示すように、給湯タンク26、排水タンク27を備えてある。給湯タンク26に水を供給すると、タンク26内に設けたヒータにより、所定の湯温に保持するようになっている。タンク26の容量は40〜50リットル程度としてある。この程度の容量であれば、浴室外の例えばリビング等でも容易に設置できる。また、排水タンク27の容量も給湯タンク26と同容量の40〜50リットル程度としてある。
給湯タンク26から供給された湯はポンプP1を介して流路28を経て各ミストシャワーのノズル13に供給され、該ノズル13からミストシャワーを収容空間内に噴霧する。
バスタブ本体3に備えられたハンドシャワー29を使用する際には、切り替え弁30によりハンドシャワー29側の流路31に切り替える。
次に、使用手順について説明する。先ず、給湯タンク26に水を入れ、タンク26内の湯を所望の温度に設定しておく。使用者Mは、カバー4の取っ手21を引いてカバー4を開け、手すり8を持って収容空間5内に入り、着座部2に着座する。カバー4内部の取っ手22を引いてカバー4の周縁部の突条14をバスタブ本体3の周縁部の溝15に嵌合させてカバー4を閉じる。そして、所望の入浴時間、洗髪時間、身体洗浄時間、休息時間等を選択し、液晶画面の表示部のボタンを押して入浴プログラムを設定する。
入浴タイムでは、各ミストシャワーのノズル13から粒径が50〜100μm程度の微細な温湯のミストが噴霧される。バスタブ本体3の排水溝12内に設置したミストシャワーのノズル13からは背中側の肩部及び腰部に向けてミストが噴霧され、カバー4に設置した複数のミストシャワーのノズル13からは胸部や脚部に向けてミストが噴霧される。こうして、収容空間5内は微細な温湯のミストで充満され、温浴効果が高まり、ゆったりとした気分で入浴を味わうことができる。
入浴後、洗髪する場合、使用者Mはバスタブ3内に設置してあるハンドシャワー29を持ち、頭部を前かがみにしてハンドシャワー29で洗髪する。又は、頭部を後方に向けて、洗髪するようにすることもできる。このために、頭部の後方には十分な空間部10を設けてある。
また、身体を洗浄する場合、使用者Mはハンドシャワー29を持ち、洗浄したい部位に向けてシャワーを吐出させて洗浄する。このとき、ナノバブルによる高い洗浄力のため、洗浄剤を用いることなく、温湯のみで充分な洗浄効果が得られる。また、使用する湯量も少なくて済む。ナノバブルは粒径が1μmより小さいバブルのことで、ナノバブルを混入した温湯のシャワーは、高い洗浄効果、節水効果の他、温浴効果等を有する。
使用湯量について、ミストシャワーによる入浴の際に使用される湯量は、1ノズル当り0.03リットル/分程度で、ノズル13が7個所あり、15分間の入浴とすると、
0.03×7×15=3.15リットル
2回入浴、計30分間の入浴では、6.3リットルとなる。
洗髪や身体洗浄の際に使用される湯量は、水圧147kPa(1.5kgf/cm2)、通常5リットル/分程度であるが、ナノバブルが混入された温湯によるハンドシャワー29の洗浄では、30%程度の節水が可能であるので、
洗髪に4分使用とすると、使用湯量は、
5リットル/分×0.7×4分=14.0リットル
身体洗浄を4分使用とすると、使用湯量は、
5リットル/分×0.7×4分=14.0リットル
洗髪と身体洗浄とを合計して28.0リットルの使用湯量となる。
入浴(15分の入浴を2回)と洗浄(洗髪4分と身体洗浄4分とを合わせて)の使用湯量は、合わせて34.3リットルとなる。
この程度の湯量であるので、給湯タンク26も排水タンク27もそれぞれ40〜50リットル程度の容量があれば十分である。このため、給水栓や排水口がなくても設置可能である。従って、浴室外の場所での使用が容易である。例えば、リビングに設置して使用することも容易で、急激な温度変化による血圧の乱高下等の問題も回避できる。
入浴や洗浄に使用した排水は、排水溝12を流下し足元の排水孔16を流下して一時排水タンク17に溜まり、排水ポンプP2を介して排水タンク27に溜められる。
次に、第2実施例によるミストシャワー入浴装置35は、使用者Mが寝た状態で使用するタイプのものである。健常者の他、歩行が可能な介護度が中程度までの弱者が使用可能で、介護とくつろぎができる入浴装置である。使用者Mが仰向けに寝た状態に着床する着床部36を有するバスタブ本体37と該バスタブ本体37に開閉自在に連結されるカバー38とを備える。着床部36とカバー38内部との間に使用者の収容空間5を形成する。
バスタブ本体37内には、使用者Mが仰向けに寝る着床部(寝台)36、枕部7、収容空間に出入りする際に座る広幅の一時座部39、収容空間内への出入りの際に使用する手すり40等を有し、枕7の上方には頭部を後方へ向けた際にも十分なゆとりのある空間部10を形成してある。
着床部36はその傾斜角度を足部から臀部までは0〜5度程度と低くし、腰部から頭部に向けて次第に傾斜角度を5〜20度程度と高くしてある。また、着床部36は幅方向において、本体の周縁部から幅方向の中央部に向かって緩やかに凹むように形成してあり(図6)、幅方向に滑り易く形成して、着床部36の中央部に着床し易いようにしてある。また、縦方向(長手方向)にはすべり難く形成してあり、身長差があっても所望の着床位置を保持でき、着床部36の傾斜によって身体が下方に滑らないようにしている。
頭部から足部の下方までバスタブ本体37(着床部36)の中央部に縦方向に排水溝41を形成してある。該排水溝41内には、ミストシャワーのノズル13が3個所、使用者の肩部、臀部、脚部に向けて突出して設けてある。
バスタブ本体37の上面側の周縁部には、カバー38の対面する周縁部に設けたラバー等からなる突条14に嵌合する溝15を形成してある。これにより、バスタブ本体37にカバー38を閉じた際に、収容空間5内の湯や蒸気が外に漏れないようにしてある。
足部の排水溝41の底部には、排水孔16を形成して該排水孔16を流下した排水が本体内部の一時排水タンク17に貯留されるようになっている。
バスタブ本体37は、その主要部が卵を縦に半割にしたような外観を有し、下部にはバスタブ本体37を支持する脚部18が一体的に形成されている。なお、脚部18の四隅の下端部にはストッパー付きのキャスター19を取付けて、移動できるようにしてある。
カバー38は、外観が卵を縦に半割したような外観を有し、内部には広い空間が形成され、使用者Mが着床した際に広い収容空間5を確保してある。これにより、使用者Mはゆったりとゆとりのある気分をあじわうことができる。
カバー38の内面にはミストシャワーのノズル13が適度な間隔を隔てて複数個所(図4では上部に2個所、中間部に2個所、下部に2個所の計6個所)に設けてあり、使用者Mに万遍なくミストシャワーが噴霧されるようになっている。
カバー38は一側がヒンジ20によりバスタブ本体37に開閉自在に連結されている。なお、ヒンジ20はカバー38を所望の角度に保持できるものを用いる。カバー38の他側外側の中央部には取っ手21を、カバー38の他側内側の上部には使用者Mが内側からカバー38を開閉するための取っ手22を設けてある。カバー38は図5、図6に示すように、二重構造に形成されており、内部を配管や配線可能としてある。
カバー38の上端部には、制御装置を内蔵した制御ボックス23が設けてあり、上端面が液晶画面24となっており、この画面のボタンを操作して所望の入浴プログラムをコントロールする。制御ボックス23には、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末を保持できるスペース(図示せず)を設けてあり、入浴中に通信や音楽等を楽しむことができる。
制御ボックス23の下端縁には図示しない硬軟質素材からなるカーテンを備えて首部の周囲を覆うようにして、蒸気が外部に漏れにくいようにしてある。
バスタブ本体37にカバー38を閉じた際の外観形態は略卵形をなし、その卵形が10〜20度程度傾斜した形態となっている。足部から臀部までは小さな傾斜とし、腰部から上は次第に傾斜を大きくしてある。これにより、上半身がやや起きた姿勢となる。内部には広い空間が確保され、内部対流によって温浴効果が高まり、リラックス効果も高まる。
第1実施例と同様、ミストシャワー入浴装置35の外部には、図5に示すように、給湯タンク26、排水タンク27を備えてある。給湯タンク26に水を供給すると、タンク26内に設けたヒータにより、所定の湯温に保持するようになっている。タンク26の容量は40〜50リットル程度としてある。この程度の容量であれば、浴室外の例えばリビング等でも容易に設置できる。また、排水タンク27の容量も給湯タンク26と同容量の40〜50リットル程度としてある。
給湯タンク26から供給された湯はポンプP1を介して流路28を経て各ミストシャワーのノズル13に供給され、該ノズル13からミストシャワーを収容空間内に噴霧する。
バスタブ本体37に備えられたハンドシャワー29を使用する際には、切り替え弁30によりハンドシャワー29側の流路31に切り替える。
次に、使用手順について説明する。先ず、給湯タンク26に水を入れタンク26内の湯を所望の温度に設定しておく。使用者Mは、カバー38の取っ手21を引いてカバー38を開け、一時座部39に腰掛ける。このとき、一時座部39は広幅で傾斜が小さく、弱者でも安定して腰掛けることができる。手すり40を持って体を支えながら体を回転させて脚をバスタブ本体37の長手方向に向けつつ着床部36の中央部に腰を移動させる。次いで、仰向けに寝る。このとき、上半身はやや起きた姿勢となる(図5)。次に、カバー38内の取っ手22を引いてカバー38の周縁部の突条14をバスタブ本体37の周縁部の溝15に嵌合させてカバー38を閉じる。又は、介護者がいる場合は、介護者が外部から取っ手21を操作してカバー38を閉じるようにする。そして、所望の入浴時間、洗髪時間、身体洗浄時間、休息時間等を選択し、液晶画面24の表示部のボタンを押して入浴プログラムを設定する。
入浴タイムでは、各ミストシャワーのノズル13から粒径が50〜100μm程度の微細な温湯のミストが噴霧される。バスタブ本体37の排水溝41内に設置したミストシャワーのノズル13からは背中側の肩部、臀部及び脚部に向けてミストが噴霧され、カバー38に設置した複数のミストシャワーのノズル13からは胸部や脚部に向けてミストが噴霧される。こうして、収容空間5内は微細な温湯のミストで充満され、温浴効果が高まり、ゆったりとした気分で入浴を味わうことができる。
入浴後、洗髪する場合、使用者M又は介護者がバスタブ37内に設置してあるハンドシャワー29を持ち、頭部を後方に向けて、洗髪するようにする。このために、頭部の後方には十分な空間部10を設けてある。
また、身体を洗浄する場合、使用者Mはハンドシャワー29を持ち、洗浄したい部位に向けてシャワーを吐出させて洗浄する。このとき、ナノバブルによる高い洗浄力のため、洗浄剤を用いることなく、温湯のみで十分な洗浄効果が得られる。また、使用する湯量も少なくて済む。ナノバブルは粒径が1μmより小さいバブルのことで、ナノバブルを混入した温湯のシャワーは、高い洗浄効果、節水効果の他、温浴効果等を有する。
使用湯量について、ミストシャワーによる入浴の際に使用される湯量は、1ノズル当り0.03リットル/分程度で、ノズル13が9個所あり、15分間の入浴とすると、
0.03×9×15=4.05リットル
2回入浴、計30分間の入浴では、8.1リットルとなる。
洗髪や身体洗浄の際に使用される湯量は、第1実施例と同様、水圧147kPa(1.5kgf/cm2)、通常5リットル/分程度であるが、ナノバブルが混入された温湯によるハンドシャワー29の洗浄では、30%程度の節水が可能であるので、
洗髪に4分使用とすると、使用湯量は、
5リットル/分×0.7×4分=14.0リットル
身体洗浄を4分使用とすると、使用湯量は、
5リットル/分×0.7×4分=14.0リットル
洗髪と身体洗浄とを合計して28.0リットルの使用量となる。
入浴(15分の入浴を2回)と洗浄(洗髪4分と身体洗浄4分とを合わせて)の使用湯量は、合わせて36.1リットルとなる。
この程度の湯量であるので、給湯タンク26も排水タンク27もそれぞれ40〜50リットル程度の容量があれば充分である。このため、給水栓や排水口がなくても設置可能である。従って、浴室外の場所での使用が容易である。例えば、リビングに設置して使用することも容易で、急激な温度変化による血圧の乱高下等の問題も回避できる。
入浴や洗浄に使用した排水は、排水溝41を流下し足元の排水孔16を流下して一時排水タンク17に溜まり、排水ポンプP2を介して排水タンク27に溜められる。
第1実施例によるミストシャワー入浴装置1の概略寸法は、長さが1400〜1500mm,幅が900〜1000mm,高さが1600〜1700mm程度である。
また、第2実施例によるミストシャワー入浴装置35の概略寸法は、長さが1700〜2000mm,幅が800〜900mm,高さが1000〜1100mm程度である。
上記したミストシャワーのノズル13の設置位置や設置数は、一例であって適宜変更可能である。また、上記した数値(使用湯量、寸法等)は、目安を示す一例であって、限定されるものではない。
その他、制御ボックス部に乾燥した温風を収容空間内に送風する噴出口を設け(図示せず)、乾燥温風が収容空間内を対流しながら身体を乾燥し、排水溝を通過して首の後ろから外へ抜けるようにしてもよい。
1 ミストシャワー入浴装置
2 着床部
3 バスタブ本体
4 カバー
5 収容空間
6 背もたれ部
7 枕部
8 肘掛(手すり)
9 足乗せ部
10 空間部
11 補助座
12 排水溝
13 ノズル
14 突条
15 溝
16 排水孔
17 排水タンク
18 脚部
19 キャスター
20 ヒンジ
21,22 取っ手
23 制御ボックス
24 液晶画面
25 カーテン
26 給湯タンク
27 排水タンク
28 流路
29 ハンドシャワー
30 切り替え弁
31 流路
35 ミストシャワー入浴装置
36 着床部
37 バスタブ本体
38 カバー
39 一時座部
40 手すり
41 排水溝
M 使用者























Claims (3)

  1. 使用者が着座する着座部又は着床する着床部を有するバスタブ本体と該バスタブ本体に開閉自在に連結されるカバーとを備え、着座部又は着床部とカバー内部との間に使用者の収容空間を形成し、バスタブ本体には幅方向中央部に縦方向に延びる排水溝を設け、該排水溝内の複数個所にミストを噴出するミストシャワーのノズルを突出させて設けるとともに、カバーには使用者の身体に向けてミストを噴出するミストシャワーのノズルを複数個所に設け、バスタブ本体にはナノバブルが混入された温湯シャワーを生成するハンドシャワーを備え、バスタブ本体にカバーを閉じた際の外観形態が略卵形に形成されてなり、前記着床部の傾斜角度を足部から臀部までは0〜5度程度と低くし、腰部から頭部に向けて次第に傾斜角度を5〜20度程度と高くし、着床する前に一時的に腰掛ける広幅の一時座部を臀部付近のバスタブ本体の上面に設けたことを特徴とするミストシャワー入浴装置。
  2. バスタブ本体の少なくとも1個所に手すりを設けた請求項1に記載のミストシャワー入浴装置。
  3. 温湯を供給する給湯タンク及び使用済の排水を収容する排水タンクを外部に備えた請求項1又は2に記載のミストシャワー入浴装置。
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