JP6355263B2 - 受信装置、受信方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
2014年9月9に総務省が発表したロードマップ(非特許文献1参照)では、日本において2015年に4K超高解像度テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television)の実用放送開始し、2018年に8K超高解像度テレビジョン放送の実用放送開始としている。また、このロードマップでは、4K、8K放送は、衛星による放送、ケーブルテレビ放送網による放送、IPTV等による配信が予定されている。また、このロードマップによれば、2016年から8K放送の実験放送を開始し、衛星による放送は、4K放送と8K放送とを時分割で放送することが提案されている。
次に、本実施形態に係る送信装置20の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置20の構成を示すブロック図である。図2に示すように、送信装置20は、番組データ生成部201、構成情報生成部202、多重化部203、暗号化部204、及び送信部205を含んで構成される。
番組データ生成部201は、取得した映像データを所定の映像符号化方式で符号化する。所定の映像符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008 HEVC(International Organization for Standardization/International Electronical Commission 23008 Part2 High Efficiency Video Coding、単に、HEVCとも呼ばれる)で規格化された方式である。
また、番組データ生成部201は、取得した音声データを所定の映像符号化方式で符号化する。所定の音声符号化方式は、例えば、ISO/IEC 14496 Part3(単に、MPEG−4オーディオとも呼ばれる。なお、MPEGはMoving Picture Experts Groupを略したものである。)で規定された音声符号化方式である。
例えば、上記の構成要素情報には、階層伝送方式による放送をする場合等、複数の放送映像を同時に送信する場合においては、各映像の解像度に関する情報や、各映像が表示される優先度に関する情報等も構成要素情報に含まれる。
構成情報生成部202は、取得した構成要素情報から所定の形式の構成情報を生成し、生成した構成情報を多重化部203に出力する。所定の形式の構成データは、例えば、MMT−SI(MMT−System Information)を構成するMPT(MMT Package Table)である。MPTの例については後述する。
次に、MMTを用いるシステムのプロトコルスタックの構造の例について説明する。
図3は、本実施形態に係る放送システムに用いるプロトコルスタックの構造の例について説明する図である。図3に示すように、放送システムに用いるプロトコルスタックは、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)、時刻情報、符号化された映像データ、符号化された音声データ、符号化された字幕データ、MMT−SI、HTML5規格で記述されたアプリケーション(単にアプリともいう)、EPG(電子番組ガイド)、コンテンツダウンロードデータ等を含んで構成される。放送番組の映像信号及び音声信号の符号はMFU(Media Fragment Unit)/MPUである。そして、MFU/MPUは、MMTPペイロードに乗せて送信装置20によってMMTPパケット化され、IPパケットで送信装置20によって伝送される。データコンテンツの伝送は、データが送信装置20によってMMTPパケット化され、IPパケットで送信装置20によって伝送される。このように構成されたIPパケットは、放送伝送路を用いて放送される場合、TLVパケットの形式で送信装置20によって伝送される。一つのIPパケットあるいは一つのヘッダー圧縮したIPパケットは、一つのTLVパケットで送信装置20によって伝送する(ARIB STD−B32及びSTD−B60参照)。
次に、番組情報の例について説明する。
番組情報とは、具体的には、MMT−SI(伝送制御信号)である。MMT−SIには、メッセージ、テーブル、記述子が含まれている。
まずMMT−SIのメッセージについて説明する。
メッセージには、Package Access(PA)メッセージ、M2セクションメッセージ、CAメッセージ、M2短セクションメッセージ、データ伝送メッセージ、及び事業者が設定するメッセージが含まれる。
M2セクションメッセージは、MPEG−2 Systemsのセクション拡張形式を伝送する制御情報である。
CAメッセージは、限定受信方式に関する情報を伝送する制御情報である。なお、限定受信によって受信される放送とは、放送事業者と視聴者とが視聴契約を結ばないと受信装置10で視聴できない放送である。
データ伝送メッセージは、データ伝送に関するテーブルを伝送する制御情報である。
事業者が設定するメッセージは、放送事業者が設定する制御情報である。
MH−BITは、ネットワーク上に存在するブロードキャスタの情報を提示するために用いられるテーブルである。
次に、MPTについて説明する。
図4は、本実施形態に係る放送システムに用いるMPTのデータ構造を示す概略図である。図4に示すように、MPT(MMT_Package_Table())は、MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)を含む。MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)は、MPTの記述子が記述される領域である。番組がマルチビュー番組である場合、MPTの記述子領域には、MH−コンポーネントグループ記述子(MH−Component_Group_Descriptor())が含まれる。これに対して、番組がマルチビュー番組ではない場合、MPTの記述子領域には、MH−コンポーネントグループ記述子が含まれない。
また、MPTは、アセット毎にアセットタイプ(asset_type)を含む。アセットタイプには、アセットの種類を示す符号が記述される。アセットタイプには、例えば、HEVCで符号化された映像データを示すhcv1と、MPEG−4オーディオで符号化された音声データを示すmp4aとが記述される。
次に、映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())の例について説明する。
図5は、本実施形態に係る映像コンポーネント記述子の例を示す図である。図5に示すように、映像コンポーネント記述子は、記述子タグ(descriptor_tag)、記述子長(descriptor_length)、映像信号解像度(video_resolution)、映像信号アスペクト比(video_aspect_ratio)、映像スキャンフラグ(video_scan_flag)、映像信号フレームレート(video_frame_rate)、コンポーネントタグ(component_tag)、言語コード(ISO_639_language_code)を含む。
図6は、本実施形態に係る映像信号解像度に記述される情報の例を示す図である。図6に示すように、映像信号解像度の値が5の場合が、2K放送の空間解像度(1080(1125))を意味し、映像信号解像度の値が6の場合が、4K放送の空間解像度(2160)を意味し、映像信号解像度の値が7の場合が、8K放送の空間解像度(4320)を意味する。
映像スキャンフラグ(video_scan_flag)には、映像信号がインターレース信号であるか、プログレッシブ信号であるかを示すフラグが記述される。映像信号フレームレートには、映像信号のフレームレートが記述される。コンポーネントタグ(componet_tag)には、コンポーネントストリームを識別するためのラベルが記述される。
言語コード(ISO_639_language_code)には、コンポーネント(音声、あるいはデータ)の言語及びこの記述子に含まれる文字記述の言語を識別するための情報が記述される。
次に、MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())の例について説明する。
図7は、本実施形態に係るMH−音声コンポーネント記述子の例を示す図である。図7に示すように、MH−音声コンポーネント記述子は、記述子タグ(descriptor_tag)、記述子長(descriptor_length)、コンポーネント内容(stream_content)、コンポーネント種別(component_type)、コンポーネントタグ(component_tag)、ストリーム形式種別(stream_type)、サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)、ES多言語フラグ(ES_multi_lingual_flag)、主コンポーネントフラグ(main_component_flag)、音質表示(quality_indicator)、サンプリング周波数(sampling_rate)、言語コード(ISO_639_language_code)等を含んでいる。
図8は、本実施形態に係るコンポーネント種別に記述される情報の例を示す図である。図8に示すように、コンポーネント種別が設定されている値に応じて符号化されている。本実施形態では、受信した放送が8K放送の場合、コンポーネント種別が“0x40”の“視覚障害者用音声解説”を抽出して出力する。
ストリーム形式種別には、音声ストリームの形式をISO/IEC 13818−1に規定されるstream_typeで示す情報が記述される。
サイマルキャストグループ識別は、サイマルキャスト(同一内容を異なる符号化方式で伝送)を行なっているコンポーネントに対して同じ番号を与えられる。また、サイマルキャストグループ識別は、サイマルキャストを行なっていないコンポーネントに対しては0xFFに設定される。
ES多言語フラグは、1/0+1/0モードにおいて、ES内で2言語(ES多言語モード)多重が行われている場合に‘1’に設定される。
主コンポーネントフラグには、音声コンポーネントが主音声であるとき‘1’が記述され、1/0+1/0モードの場合、第1音声コンポーネントが主音声であるとき‘1’が記述される。
音質表示には、音質モードを表す情報が記述される。
サンプリング周波数には、サンプリング周波数を示す情報が記述される。
言語コードには、音声コンポーネントの言語を示す情報が記述される。
次に、本実施形態に係る受信装置10の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る受信装置10の構成を示すブロック図である。図9に示すように、受信装置10は、受信部101、復調部103、分離部104、制御部105、記憶部106、音声復号部107、音声切替部108、音声再生部109、映像復号部110、映像合成部111、表示部112、及び操作部113を備える。
音声再生部109は、音声復号部107が出力した音声信号を再生するものであり、例えば、スピーカーを含んで構成される。
例えば、映像復号部110は、4K放送の場合、デコード指示に応じて映像データに対してデコードを行い、デコードした映像データを映像合成部111に出力する。または、映像復号部110は、8K放送の場合、デコード指示に応じて映像データに対してデコードを行わず、例えば黒画像のデータを映像合成部111に出力する。なお、デコードが行われた映像データは、各時刻における映像(フレーム画像)を形成する信号値を示すデータである。
表示解像度取得部1051は、表示部112によって表示可能な解像度を取得する。なお、表示部112によって表示可能な解像度は、予め記憶部106に記憶されていてもよい。記憶部106に表示可能な解像度が予め記憶されている場合、表示解像度取得部1051は、表示可能な解像度を記憶部106から読み出して取得する。表示解像度取得部1051は、取得した解像度を示す情報を、表示解像度を示す情報として比較部1053に出力する。
4K放送の場合、比較部1053は、音声データのデコードを行うデコード指示を音声復号部107に出力し、映像データのデコードを行うデコード指示を映像復号部110に出力する。比較部1053は、主音声に切り替える切替信号を音声切替部108に出力する。比較部1053は、コーションメッセージを生成しない報知情報生成指示を報知部1054に出力する。
または、8K放送の場合、比較部1053は、音声データのデコードを行うデコード指示を音声復号部107に出力し、映像データのデコードを行なわないデコード指示を映像復号部110に出力する。比較部1053は、視覚障害者用音声解説に切り替える切替信号を音声切替部108に出力する。比較部1053は、コーションメッセージを生成する報知情報生成指示を報知部1054に出力する。
次に、本実施形態に係る音声処理と報知処理とについて説明する。
図11は、本実施形態に係る表示処理と報知処理の手順を示すフローチャートである。なお、図11に示す例では、視聴者によって放送衛星41を介して放送番組のチャンネルが選択された後の処理を説明する。
(ステップS102)表示解像度取得部1051は、表示部112によって表示可能な解像度を取得する。
この構成によって、本実施形態によれば、受信している映像データの解像度が表示部112で表示できない場合、視覚障害者用音声解説に切り替えて出力するので、視聴者は表示部112に映像が表示されていなくても、放送されている内容を視覚障害者用音声解説によって、ある程度把握できる。
この構成によって、本実施形態によれば、受信している映像データの解像度が表示部112で表示できない場合、視聴者によって選択した音声が出力されるので、視聴者は表示部112に映像が表示されていなくても、放送されている内容を視覚障害者用音声解説によって、ある程度把握できる。
この構成によって、本実施形態によれば、受信装置10の表示部112が表示可能な解像度が4K放送に対応したものであり、8K放送を受信した場合であっても、副音声が再生され、再生されている状態が報知することで、視聴者に受信装置が受信している状況を報知することができる。
Claims (6)
- 番組データと、番組に関する情報を含む構成データと、を含む放送波を受信する受信部と、
前記受信部によって受信した前記構成データに含まれる映像の解像度を示す情報に基づいて、前記番組データに含まれる映像データの解像度が表示部で表示可能な解像度であるか否かを判別する比較部と、
前記比較部によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、主音声とは異なる副音声があるか否かを判別し、前記副音声がある場合に、前記放送波から音声のみをデコードし、デコードした前記音声のうち前記副音声を出力する音声切替部と、
前記比較部によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、前記映像データを受信し前記副音声を出力していることを示す情報を報知する報知部と、
を備える受信装置。 - 前記副音声は、
解説放送の音声または視覚障害者用音声解説である請求項1に記載の受信装置。 - 前記副音声は、
利用者が操作部を操作して選択した音声である請求項1に記載の受信装置。 - 前記表示部で表示可能な解像度は、横の解像度が4096または3840ピクセルであり、
前記音声切替部は、
前記映像データの横の解像度が7680であり、前記副音声がある場合に前記副音声に切り替え、
前記報知部は、
前記映像データの横の解像度が7680であり、前記副音声がある場合に前記映像データを受信していることを示す情報を報知する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の受信装置。 - 受信部が、番組データと、番組に関する情報を含む構成データと、を含む放送波を受信する受信手順と、
比較部が、前記受信手順によって受信された前記構成データに含まれる映像の解像度を示す情報に基づいて、前記番組データに含まれる映像データの解像度が表示部で表示可能な解像度であるか否かを判別する比較手順と、
音声切替部が、前記比較手順によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、主音声とは異なる副音声があるか否かを判別する判別手順と、
デコード部が、前記判別手順によって前記副音声があると判別された場合に、前記放送波から音声のみをデコードするデコード手順と、
音声切替部が、前記デコード手順によって復調された前記音声のうち前記副音声を出力する音声切替手順と、
報知部が、前記比較手順によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、前記映像データを受信し前記副音声を出力していることを示す情報を報知する報知手順と、
を含む受信方法。 - 受信装置のコンピュータに、
番組データと、番組に関する情報を含む構成データと、を含む放送波を受信する受信手順と、
前記受信手順によって受信された前記構成データに含まれる映像の解像度を示す情報に基づいて、前記番組データに含まれる映像データの解像度が表示部で表示可能な解像度であるか否かを判別する比較手順と、
前記比較手順によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、主音声とは異なる副音声があるか否かを判別する判別手順と、
前記判別手順によって前記副音声があると判別された場合に、前記放送波から音声のみをデコードするデコード手順と、
前記デコード手順によってデコードされた前記音声のうち前記副音声を出力する音声切替手順と、
前記比較手順によって前記映像データの解像度が前記表示部で表示できないと判別された場合に、前記映像データを受信し前記副音声を出力していることを示す情報を報知する報知手順と、
を実行させるプログラム。
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