以下、メニュー画面構築装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるメニュー管理システム1000のブロック図である。
メニュー管理システム1000は、メニュー画面構築装置1と、一または二以上のメニュー処理装置2とを備える。メニュー画面構築装置1と、メニュー処理装置2とは、例えば、ネットワークや通信回線等を介して、情報の送受信が可能となるよう接続されている。ただし、メニュー画面構築装置と、メニュー処理装置2とは、情報の送受信が可能となるよう接続されていなくてもよい。なお、本実施の形態においては、説明の便宜上、メニュー管理システム1000が一のメニュー処理装置2を備えている場合を示しているが、メニュー処理装置2は、複数であっても良い。
メニュー画面構築装置1には、画像格納部101、表示部102、図形配置操作受付部103、図形配置部104、商品情報格納部105、処理関連情報受付部106、蓄積部107、格納部108、送信部109を備える。
メニュー処理装置2は、受付部201、メニュー画像格納部202、メニュー情報格納部203、メニュー表示部204、提供関連情報受付部205、状況表示部206、指示受付部207、処理実行部208、及び注文送信部209を備える。
メニュー画面構築装置1は、例えば、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話や、携帯情報端末、タブレット型端末等により実現可能である。なお、メニュー画面とは、例えば、メニュー処理装置2の図示しないモニタ画面等に表示される商品のメニューの画面である。
画像格納部101は、一または二以上のメニュー画像が格納される。メニュー画像は、例えば、メニューの画像情報である。メニュー画像とは、例えば、商品の注文や照会等に用いられる画像である。メニュー画像は、例えば、一または二以上の商品についてのメニューの画像である。一のメニュー画像には、例えば、一のメニュー画面に表示される一または二以上の商品に関連した画像が配置されている。メニュー画像に配置された画像は、例えば、注文や照会の対象となる商品に関連した画像である。商品に関連した画像は、例えば、商品の画像や、商品名や、商品の価格や、商品の説明等の文字を示す画像である。メニュー画像が示す商品は、例えば、飲食物や、衣料や、電化製品等である。なお、メニュー画像は、一または二以上の商品に関連した画像が配置された画像であればどのような画像であっても良く、例えば、商品カタログの画像や、商品チラシの画像であってもよい。
画像格納部101には、メニュー画像が、メニュー画像識別子と対応づけて格納される。メニュー画像識別子は、メニュー画像の識別子である。メニュー画像識別子は、メニュー画像の名称や、メニュー画像に割り当てられたコードや、メニュー画像のファイル名等である。
メニュー画像のデータタイプや、ファイル形式等は問わない。メニュー画像は、ビットマップ形式のデータであっても良く、ベクトル形式のデータであっても良い。ビットマップ形式は、例えばラスタ形式とも呼ばれる。メニュー画像は、通常、静止画像であるが、動画像であっても良い。
メニュー画像は、例えば、紙等の印刷用の媒体等にメニューを印刷するために用いられるメニューの画像データや、メニューを印刷するために用いられる電子データを用いて出力される画像データである。例えば、メニュー画像は、DTPソフトウェアやグラフィックソフトウェア等を用いて作成される電子データである。メニュー画像は、例えば、紙等に印刷されるメニューと実質的に同じ出力内容が配置された画像である。また、メニュー画像は、例えば、紙等の媒体に印刷、あるいは描かれたメニューを、スキャナやデジタルカメラ等の撮像装置(図示せず)で撮像したビットマップ形式のデータである。例えば、撮像装置(図示せず)がメニューを撮像して取得したメニュー画像が、画像格納部101に蓄積されるようにしてもよい。例えば、メニュー画面構築装置1が、このようなメニュー画像を取得するためのカメラを更に備えていても良い。例えば、このようなカメラを備えることで、後述する構成も利用して、紙等の媒体に表示されたメニューを撮影してメニュー画像を取得する処理から、メニュー画面の表示に用いる情報を取得するまでの処理を、メニュー画面構築装置1において、容易に、かつシームレスに実現することが可能となる。
画像格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは以下の他の格納部についても同様である。
表示部102は、画像格納部101に格納されたメニュー画像を表示する。例えば、表示部102は、図示しないモニタ等に、画像格納部101に格納されたメニュー画像のうちの一のメニュー画像を表示する。表示部102は、例えば、後述する図形配置操作受付部103等が、一のメニュー画像を表示する操作を受け付けた場合に、この一のメニュー画像を画像格納部101から読み出して表示する。ただし、メニュー画像を表示するタイミングやトリガー等は問わない。例えば、メニュー画面構築装置1の起動時に、自動的に、メニュー画像を表示するようにしても良い。
また、表示部102は、後述する図形配置部104が配置した図形を表示する。図形については後述する。表示部102は、例えば、図形配置部104が一のメニュー画像に配置した図形を、このメニュー画像と合成して表示する。あるいは、表示部102は、例えば、図形を、メニュー画像上に重ねて表示してもよい。図形を合成して表示する際の合成モードは問わない。また、図形を合成したり、重ねて表示したりする際の、図形の透過度等は問わない。ただし、メニュー画像の、図形が配置された領域内の画像の少なくとも一部が、図形を透過して表示されるように、図形を、メニュー画像と合成、あるいは重ねて表示することが好ましい。例えば、図形の全てを半透明として、メニュー画像と合成、あるいは重ねて表示してもよく、図形の輪郭以外の部分を、半透明、あるいは透明として、メニュー画像と合成、あるいは重ねて表示してもよい。また、配置した図形の内部や、輪郭線の少なくとも一方が、透明であっても良い。
表示部102は、表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部102は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
図形配置操作受付部103は、ユーザから図形配置操作を受け付ける。図形配置操作は、メニュー画像に対して、一または二以上の図形を配置する操作である。例えば、図形配置操作受付部103は、表示部102が表示するメニュー画像に対して、図形配置操作を受け付ける。また、図形配置操作受付部103は、一旦配置した図形のサイズや、縦横比や、回転角度等を変更する操作を受け付けても良い。このような変更操作も、図形配置操作やその一部と考えてもよい。
図形とは、図形の画像や、図形のオブジェクトと考えてもよい。この図形は、ビットマップ形式の図形であっても良く、ベクトル形式の図形であっても良い。図形配置操作で配置される図形は、予め指定された一または二以上の形状の図形である。予め指定された形状は、例えば、楕円形や、三角形や矩形等の多角形である。楕円形は、ここでは、円形も含む概念である。また、予め指定あれた形状を、ユーザの操作に応じて変形した形状であっても良い。また、図形配置操作で配置される図形は、任意の形状の図形であっても良い。また、配置される図形のサイズは問わない。図形は、メニュー画像に配置された一以上の商品と区別が可能な形状等の属性を有した図形であることが好ましい。
図形配置操作受付部103は、例えば、メニュー画像の、一以上の商品に関連した画像が配置されている領域上や、この領域を覆う領域や、この領域を少なくとも一部に含む領域に、一の図形を配置するための図形配置操作を、ユーザから受け付ける。商品に関連した画像については、上記と同様である。一の図形を配置するための図形配置操作は、例えば、メニュー画像に配置されている一以上の商品に関連する画像のうちの、一度の注文操作で注文が可能な一以上の商品に関連した画像上に一の図形を配置する操作である。例えば、図形配置操作受付部103は、メニュー画像の一の商品の画像上に、一の図形を配置する図形配置操作を受け付ける。図形配置操作受付部103は、例えば、メニュー画像の一の商品の画像上に、一の図形を配置する図形配置操作を受け付ける。図形配置操作受付部103は、例えば、メニュー画像に二以上の商品に関連する画像が配置されている場合、各商品に関連した画像上に、それぞれ、個別に図形を配置する図形配置操作を受け付ける。
図形配置操作は、例えば、配置する図形の形状と、図形が配置される位置とを指定する操作である。ここでの位置は、一の地点(例えば、座標等)や領域を含む概念である。図形配置操作は、例えば、図形配置用のツールバーやパネル等(図示せず)の、メニュー画像が表示された領域以外の場所等に予め配置された図形を、メニュー画像上に、ドラッグアンドドロップ等の操作により配置する操作である。また、図形配置操作は、例えば、図形配置用のツールバーやパネル等に配置されたメニュー画像に配置する図形を選択し、更に、この図形を配置する位置を、メニュー画像上をクリックやタップにより指定する操作である。また、図形配置操作は、例えば、図形配置用のツールバーやパネル等に配置されたメニュー画像に配置する図形や図形のアイコン等を選択し、この図形の配置する位置を指定するために、選択した図形やアイコン等を、メニュー画像上にいわゆるドラッグアンドドロップする操作であっても良い。
また、図形配置操作は、メニュー画像上において行われる、メニュー画像上に配置する図形を描く操作であっても良い。例えば、図形配置操作は、マウス(図示せず)や指等で、メニュー画像上に配置される任意の形状の図形の輪郭をなぞる操作である。また、図形配置操作は、メニュー画像上に配置される任意の形状の図形の輪郭上の複数の点を、マウスによってクリックする操作であってもよい。
また、配置した図形の位置や、大きさや形状、回転角度等を変更する操作は、例えば、通常の画像作成ソフトウェアにおける図形の位置や大きさや形状や回転角度等を変更する操作と同様の操作である。例えば、図形の大きさや回転角度、縦横比等を変更する操作は、配置された図形の辺や角や輪郭の一部をドラッグする操作である。また、配置した図形の位置を変更する操作は、配置された図形内の一部をドラッグする操作である。
図形配置操作受付部103は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイス等を介して操作を受け付ける。図形配置操作受付部103は、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
図形配置部104は、メニュー画像に、図形配置操作に応じた一以上の図形を配置する。図形を配置するということは、例えば、図形が配置される位置を示す情報や、図形の形状やサイズ等を示す情報等を取得することや、取得した情報を、図示しない格納部等に蓄積すること等である。図形が配置される位置は、例えば、図形が配置されるメニュー画像に対する位置や、配置された図形が表示される表示画面に対する位置である。位置を示す情報は、例えば、メニュー画像の座標系や、表示画面の座標系における座標である。図形が配置される位置は、例えば、図形の中心位置や重心位置の座標である。図形が配置される位置を示す情報は、例えば、図形が配置される領域を示す情報であってもよい。例えば、図形が配置される領域を示す情報は、図形が配置される領域の輪郭上の複数の座標であってもよい。
図形配置部104により配置された図形が、例えば、上述したように、表示部102によって図示しないモニタ等に表示される。
図形配置部104は、例えば、図形配置操作受付部103が、上述したように、図形をドラッグアンドドロップ等によりメニュー画像上に配置する図形配置操作を受け付けた場合に、ドラッグドロップ操作の対象となった図形をドロップされた位置に配置する。また、図形配置操作受付部103は、例えば、図形配置操作受付部103が、上述したように、選択した図形が配置される位置を、メニュー画像上をクリックやタップすることで指定する図形配置操作を受け付けた場合に、この指定された位置に、選択された図形を配置してもよい。また、例えば、上述したように、図形配置操作受付部103が、メニュー画像に配置する図形を選択し、メニュー画像上をドラッグする図形配置操作を受け付けた場合に、このドラッグの始点と終点となる位置が、図形の対角や、図形の中心を挟んで対向する位置となるように、選択された図形をメニュー画像に配置してもよい。
また、図形配置部104は、例えば、図形配置操作受付部103が、メニュー画像について受け付けた図形を描く操作に応じて、この描く操作によって描かれた図形を、メニュー画像に配置しても良い。
また、図形配置操作受付部103が、既に配置された図形を変形または移動する操作を受け付けた場合、図形配置部104は、操作に応じて図形を変形または移動してもよい。そして、変形または移動した図形の位置や、形状や、サイズ等の情報を取得するようにしてもよい。
商品情報格納部105には、一または二以上の商品情報が格納される。商品情報は、注文対象となる商品の識別子である商品識別子と、商品に関する情報と、を有する一以上の情報である。商品識別子は、商品を識別可能な情報であり、例えば、商品名や、商品に割り当てられたコード等である。商品識別子は、例えば、異なる商品が識別可能な情報であればよく、同じ商品内において、ここの商品を識別可能な情報でなくても良い。商品に関する情報(以下、商品関連情報と称す)は、対応する商品識別子が示す商品に関する情報であり、例えば、商品の価格や、商品の材質や材料や、商品の説明や、商品の画像や、商品名等の一以上の情報である。例えば、商品が飲食物である場合、商品関連情報は、アレルギーに関する情報等を含んでいてもよい。なお、商品識別子が商品名である場合、商品関連情報は、商品名を含むと考えても、含まないと考えてもよい。商品情報格納部105に格納された商品情報は、例えば、一以上のメニュー画像に示された商品に関する商品情報である。
処理関連情報受付部106は、図形配置部104が配置した一以上の図形に対し、処理関連情報を受け付ける。処理関連情報受付部106は、例えば、図形配置部104が配置した二以上の図形に対し、それぞれ、処理関連情報を受け付ける。処理関連情報は、メニュー画像の図形が配置された領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報である。ここでのメニュー画像の図形が配置された領域とは、処理関連情報が対応づけられた図形が配置された領域である。
領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理とは、商品を発注する処理や、商品の決済を行う処理や、商品の注文画面や注文確認画面や決済画面を出力する処理や、商品についての説明画面を表示する処理である。ここでの注文画面や注文確認画面や決済画面や説明画面は、メニュー画面に表示されるウィンドウやパネル等であっても良い。
処理関連情報は、例えば、商品を注文するための処理や、商品の決済処理等の予め指定された処理を実行させる指示や命令等や、予め指定された1以上の処理を実行させるプログラムや、スクリプト等であっても良い。また、処理関連情報は、商品の注文を受け付ける注文画面や決済画面を出力する処理を実行させる指示や命令等や、処理を実行させるプログラムや、スクリプト等であっても良い。また、これらの処理に用いられる情報であっても良い。また、処理関連情報は、商品の注文画面や注文確認画面や決済画面や説明画面に表示される商品に関連した情報等の情報であっても良い。例えば、処理関連情報は、商品情報格納部105に格納されている商品関連情報や、この商品関連情報と同様の情報であっても良い。例えば、処理関連情報は、メニュー画像の、処理関連情報を受け付けた図形が配置された領域に示された商品に関する情報であってもよい。また、処理関連情報は、これらの情報の一以上の組み合わせであっても良い。
また、処理関連情報は、商品識別子を有していてもよい。例えば、処理関連情報は、商品識別子のみであっても良い。例えば、一の処理関連情報は、メニュー画像の、この処理関連情報を受け付ける図形が配置されている領域に示される商品についての商品識別子を有していても良い。この場合、例えば、処理関連情報は、この処理関連情報が有する商品識別子が示す商品に関する情報を有していてもよい。なお、処理関連情報が、商品識別子であっても良い。例えば、一の処理関連情報は、メニュー画像の、この処理関連情報を受け付ける図形が配置されている領域に示される商品についての商品識別子であってもよい。
図形が配置された領域を指定する指示とは、このメニュー画像を用いたメニュー画面を表示するメニュー処理装置2等の装置が受け付ける指示であって、メニュー画面内の一の図形が配置された領域を指定する指示である。例えば、図形が配置された領域のうちの一つに対し、マウス等でクリックしたり、タッチパネルでタップしたりする等の予め指定された操作が行われた場合に、このメニュー画像を用いたメニュー画面を表示する装置が受け付ける指示であって、このクリックやタップされた図形が配置された領域を指定する指示である。ただし、どのように領域を指定する指示を受け付けるかは問わない。
例えば、処理関連情報受付部106は、メニュー画面に配置された一の図形を指定した場合に表示部102等が表示する処理関連情報を入力する入力画面等を用いて、キーボードやマウスやタッチパネル等の入力デバイスを介して、処理関連情報の入力を受け付ける。
なお、メニュー画像の図形が配置された領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報に対して、これらの情報を識別する識別子が対応づけられている場合、処理関連情報受付部106は、この識別子を処理関連情報として受け付けても良い。この場合、処理関連情報受付部106が、この識別子に対応づけられた一以上の処理に関連した情報を受け付けたことと考えるようにしてもよい。
例えば、処理関連情報受付部106は、商品情報格納部105に格納された一の商品情報が有する商品識別子を、図形配置部104が配置した一の図形に対する処理関連情報として受け付けてもよい。この場合、この商品識別子に対応づけられた商品関連情報を処理関連情報として受け付けたと考えても良く、あるいは、この商品識別子と対応する商品関連情報との対を受け付けたと考えてもよい。例えば、処理関連情報受付部106は、メニュー画像に配置された一の図形上に対して、商品識別子の文字列や、商品識別子を示す画像をドラッグアンドドロップすることで、この図形に対する処理関連情報として、この商品識別子を受け付けても良い。ここで一の図形に対して受け付ける商品識別子は、メニュー画像のこの一の図形が配置された領域に示された商品の商品識別子であることが好ましい。
処理関連情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。処理関連情報受付部106は、例えば、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
蓄積部107は、メニュー画像の、図形が配置された領域を示す領域情報と、この図形に対して受け付けた処理関連情報とを、メニュー画像と対応づけて蓄積する。例えば、蓄積部107は、メニュー画像の、二以上の図形がそれぞれ配置された領域を示す領域情報と、これらの二以上の図形のそれぞれに対して受け付けた二以上の処理関連情報とを、メニュー画像と対応づけて蓄積する。メニュー画像と対応づけて蓄積するということは、例えばメニュー画像のメニュー画像識別子と、このメニュー画像に対応した上記の領域情報と処理関連情報とを対応づけて蓄積することであっても良く、メニュー画像と、このメニュー画像に対応した上記の領域情報と処理関連情報とを対応づけて蓄積することであっても良い。ここでは、上記のメニュー画像と対応づけられた領域情報と処理関連情報とを有する情報を、領域処理情報と呼ぶ。なお、以下、領域処理情報が、メニュー画像識別子と領域情報と処理関連情報とを有する情報である場合を例に挙げて説明する。ただし、領域処理情報は、メニュー画像識別子の代わりにメニュー画像を有していても良い。
メニュー画像の、図形が配置された領域とは、例えば、メニュー画像の図形と重なっていた領域である。領域情報は、図形が配置されていた領域の輪郭を示す情報である。例えば、領域情報は、図形が配置されていた領域の輪郭上の複数の座標や、輪郭を示すベクトルデータ等である。領域情報は、メニュー画像の、図形が配置されていた領域内の全ての座標の情報等であっても良い。
蓄積部107は、領域処理情報を、例えば、格納部108に蓄積する。なお、ここでの蓄積は一時記憶であっても良い。
また、蓄積部107は、蓄積する領域処理情報が、メニュー画像を有していない場合、例えば、この領域処理情報が有するメニュー画像識別子が示す一以上のメニュー画像を、画像格納部101から読み出して更に蓄積するようにしてもよい。このとき、メニュー画像と、メニュー画像識別子との一以上の対を蓄積することが好ましい。
格納部108には、領域処理情報が格納される。なお、格納部108は、光ディスクやいわゆるUSBメモリや、可搬型ハードディスクドライブ等の可搬型記録媒体で構成されていても良い。
送信部109は、蓄積部107が蓄積した領域処理情報を送信する。送信部109は、例えば、格納部108に格納された領域処理情報を送信する。例えば、送信部109は、一以上のメニュー処理装置2に領域処理情報を送信する。
また、送信する領域処理情報がメニュー画像を有していない場合、送信部109は、例えば、領域処理情報が有するメニュー画像識別子が示す一以上のメニュー画像を、画像格納部101から読み出して送信してもよい。このとき、メニュー画像と、メニュー画像識別子との一以上の対を送信することが好ましい。
送信部109は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。送信部109は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
なお、格納部108が、着脱可能な可搬型の記録媒体である場合、格納部108を移動させて、メニュー処理装置2等の他の装置で、直接、蓄積部107が格納部108等に蓄積したデータを読み出させること等ができるため、送信部109は省略可能である。
メニュー処理装置2は、例えば、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話や、携帯情報端末、タブレット型端末等により実現可能である。また、専用端末で実現してもよい。
受付部201は、領域処理情報を受け付ける。受付部201は、例えば、可搬性を有する格納部〔図示せず)等に格納された領域処理情報を読み出すことで、領域処理情報を受け付ける。また、例えば、受付部201は、メニュー画面構築装置1から送信される領域処理情報を受信する。受付部201は、メニュー画面構築装置1が送信する領域処理情報を、一以上の他のサーバ等を介して、受信してもよい。なお、受付部201が受け付ける領域処理情報が、メニュー画像識別子を有しており、かつ、メニュー画像を有していない場合、受付部201は、メニュー画面構築装置1から送信されるメニュー画像とメニュー画像識別子とを有する情報を、更に受け付けても良い。なお、この実施の形態においては、一例として、受付部201が、メニュー画面構築装置1から送信される領域処理情報を受信する場合について説明する。
ここでの受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。受付部201は、キーボードやタッチパネル等の入力手段や、通信手段や、読出手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
受付部201は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。受付部201は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
メニュー画像格納部202には、一以上の商品のメニューの画像であるメニュー画像が格納される。例えば、メニュー画像格納部202には、受付部201が受信した領域処理情報に含まれるメニュー画像が、受付部201等により蓄積される。例えば、メニュー画像が、メニュー画像識別子と対応づけられて、メニュー画像格納部202に蓄積される。また、受付部201が受信する領域処理情報が、メニュー画像識別子を有しており、かつ、メニュー画像を有していない場合、受付部201は、メニュー画面構築装置1から受信したメニュー画像とメニュー画像識別子とを有する情報を、更にメニュー画像格納部202に蓄積してもよい。
ただし、メニュー画像格納部202にメニュー画像が蓄積される過程は問わない。例えば、格納部108が可搬型の記憶媒体である場合、この格納部108から、図示しない読出部等が、領域処理情報に対応するメニュー画像を読み出して、メニュー画像格納部202に蓄積しても良い。かかることは、メニュー情報格納部203に格納されるメニュー情報に関しても同様である。
メニュー情報格納部203には、一以上のメニュー情報が格納される。メニュー情報は、メニュー画像と対応づけられた情報であり、対応するメニュー画像内の一以上の領域を示す領域情報と、一以上の商品処理関連情報とを有する情報である。例えば、メニュー情報格納部203には、メニュー情報と、当該メニュー情報が対応づけられたメニュー画像のメニュー画像識別子とを対応づけた一以上の情報が格納される。
商品処理関連情報は、一以上の領域のそれぞれを指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報であって、注文対象となる商品の商品識別子を有する情報である。商品処理関連情報は、一以上のメニュー画像のそれぞれに対して、一の領域情報と、一の商品処理関連情報との対を、一以上有する情報である。
商品処理関連情報は、商品識別子を有さない処理関連情報に、注文対象となる商品の商品識別子を加えたものと考えてもよい。例えば、処理関連情報が有する商品識別子を注文対象となる商品の商品識別子と考えた場合、商品処理関連情報は、商品識別子を有する処理関連情報と同じ情報であると考えてもよい。例えば、メニュー画面構築装置1の処理関連情報受付部106が、商品識別子を有する処理関連情報を受け付け、蓄積部107が、商品識別子を有する処理関連情報を有する領域処理情報を蓄積する場合、受付部201が受信した領域処理情報が有する処理関連情報や、可搬型の格納部108等から読み出される領域処理情報が有する処理関連情報を、商品処理関連情報と考えてもよい。この場合、受付部201が受信した領域処理情報や、着脱可能な可搬型の格納部108等から図示しない読出部等が読み出した領域処理情報を、メニュー情報として、メニュー情報格納部203に蓄積しても良い。
なお、メニュー画像格納部202と、メニュー情報格納部203とを一の格納部により実現するようにしても良い。また、この場合、例えば、同じメニュー画像識別子と対応づけられたメニュー画像とメニュー情報とを有する情報を、メニュー画像格納部202に格納するようにしても良い。
メニュー表示部204は、メニュー画像格納部202に格納されたメニュー画像を表示する。例えば、図示しない受付部が、一以上のメニュー画像を表示する指示を受け付けた場合に、メニュー表示部204は、一以上のメニュー画像を表示する。例えば、メニュー画像を表示する指示が、表示するメニュー画像を指定する情報(例えば、メニュー画像識別子等)を有する場合、この指定されたメニュー画像を、処理関連情報受付部202から読み出して表示する。また、例えば、メニュー画像の指定がない場合、任意のメニュー画像や、予め指定されたメニュー画像を出力しても良い。
メニュー表示部204は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。メニュー表示部204は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
提供関連情報受付部205は、一または二以上の提供関連情報を受け付ける。提供関連情報や、商品識別子と、この商品識別子が示す商品の提供状況に関連した情報である状況情報とを有する情報である。状況情報は、例えば、対応する商品識別子が示す商品が売り切れであることを示す情報である。また、状況情報は、対応する商品識別子が示す商品の値引きに関する情報である。値引きに関する情報は、例えば、値引きが行われていることを示す情報や、値引き後の価格を示す情報や、値引率等を示す情報である。また、状況情報は、対応する商品識別子が示す商品の、提供可能な数を示す情報や、提供可能な数が少ないことを示す情報であっても良い。提供可能な数は、商品の残数と考えてもよい。また、状況情報は、対応する商品識別子が示す商品が、提供数に限りがあることを示す情報であっても良い。例えば、状況情報は、上記のような状況を示すコードや、文字列(数字も含む)や、画像等である。
提供関連情報受付部205は、例えば、受け付けた提供関連情報を、図示しない格納部等に蓄積する。
なお、以下、説明の便宜上、提供関連情報が有する商品識別子を状況商品識別子と呼ぶ場合がある。
ここでの受付とは、通常は、他の装置等から送信される提供関連情報の受信であるが、例えば、入力手段からの受付や、記録媒体等からの情報の読み出し等であってもよい。提供関連情報受付部205は、キーボードやタッチパネル等の入力手段や、通信手段や、読出手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
状況表示部206は、提供関連情報が有する状況情報に対応した情報を表示する。状況表示部206は、例えば、提供関連情報受付部205が受け付けた提供関連情報が有する状況情報のうちの、メニュー表示部204が表示するメニュー画像に対応する状況情報に対応する情報を、メニュー表示部204が表示するメニュー画像と合成して表示する。あるいは、状況情報に対応する情報を、メニュー画像に重ねて表示しても良い。
メニュー画像に対応する状況情報は、例えば、メニュー画像と対応づけられたメニュー情報の商品処理関連情報が有する商品識別子と一致する状況商品識別子と対応づけられた状況情報である。商品識別子と一致する状況商品識別子と対応づけられた状況情報は、具体的には、商品識別子と一致する状況商品識別子を有する提供関連情報が有する状況情報である。状況情報に対応する情報とは、状況情報自身であっても良く、状況情報と対応づけて図示しない格納部等に予め格納されている文字列や画像等の情報であっても良い。
例えば、メニュー画像に対応する状況情報が、売り切れであることを示す情報である場合、状況表示部206は、売り切れであることを示す情報を表示する。また、例えば、メニュー画像に対応する状況情報が、値引きに関する情報である場合、状況表示部206は、値引きに関する情報を表示する。
状況表示部206は、例えば、状況情報に対応した情報を、この状況情報に対応したメニュー画像の、この状況情報と対応づけられた状況商品識別子と一致する商品識別子を有するメニュー情報が有する領域情報が示す領域に対応した位置に表示する。領域情報が示す領域に対応した位置とは、例えば、領域情報が示す領域上の位置であっても良く、領域情報が示す領域に対して上下左右等の予め指定された方向に、予め指定された距離だけ離れた位置であっても良い。
なお、状況表示部206による合成した表示や、重ねた表示は、上述した表示部102によるメニュー画像と図形とを合成した表示や、重ねた表示と同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
状況表示部206は、例えば、メニュー表示部204が表示するメニュー画像に対応したメニュー情報が有する一以上の商品処理関連情報から、それぞれ商品識別子を取得し、取得した商品識別子のそれぞれについて、提供関連情報受付部205が受け付けた提供関連情報が有する状況商品識別子の中から、一致するものを検出する。一致する状況商品識別子が検出された場合、状況表示部206は、この状況商品識別子が有する状況情報を取得する。更に、一致するものが検出された商品識別子については、状況表示部206は、この商品識別子を有する商品処理関連情報と対応づけられた領域情報を取得する。そして、メニュー表示部204が表示するメニュー画像の取得した領域情報が示す領域に対応する位置に、上記で取得した状況情報に対応する情報を表示する。
状況表示部206は、表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。状況表示部206は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、表示デバイスのドライバーソフトと表示デバイス等で実現され得る。
なお、メニュー表示部204と、状況表示部206とを、一の表示部により実現するようにしても良い。
指示受付部207は、商品処理関連情報が示す領域を指定する指示を受け付ける。このことは、商品識別子を有する処理関連情報が示す領域を指定する指示を受け付けることと考えてもよい。指示受付部207は、例えば、メニュー表示部204が表示するメニュー画像の、このメニュー画像に対応した商品処理関連情報が有する一の領域情報が示す領域を指定する指示を受け付ける。指示受付部207は、例えば、タッチパネルやマウス等の入力デバイス(図示せず)を介して、領域を指定する指示を受け付ける。例えば、指示受付部207は、領域を指でタップする操作や、領域をマウスでクリックする操作等に応じて、操作された領域を指定する指示を受け付ける。
なお、指示受付部207は、一以上のメニュー画像を表示する指示を受け付けても良い。
処理実行部208は、指示受付部207が上述した領域を指定する指示を受け付けた場合に、この領域に対応した処理を行う。領域に対応した処理は、例えば、処理に用いられるデータが異なるだけの処理であっても良い。例えば、複数の領域にそれぞれ対応した処理が、同じ処理であってもよく、処理に用いられるデータだけが異なる処理であっても良い。例えば、指定された領域を示す領域情報に対応する商品処理関連情報が、この領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理を指定する情報を有している場合、処理実行部208は、この処理を実行する。例えば、この処理を指定する情報が、商品の注文を実行させる指示(例えば、命令等)である場合、処理実行部208は、この処理を指定する情報に応じて、指定された領域に対応する商品処理関連情報が有する商品識別子を備えた注文情報を取得して、後述する注文送信部209等を用いて、注文を受け付けるためのサーバ装置(図示せず)等に送信させてもよい。注文情報は、注文を行うための情報である。注文情報は、さらに、注文を行うユーザを識別可能な情報を有していることが好ましい。また、注文情報は、更に、商品識別子が示す商品の注文数を指定する情報を有していてもよい。
また、例えば、指定された領域を示す領域情報に対応する商品処理関連情報が、この領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報として、商品関連情報を有する場合、この商品関連情報を取得して、取得した情報を配置した商品の注文画面や注文確認画面や決済画面や説明画面等を、上述したメニュー表示部204に表示させてもよい。また、これらの画面を、ウィンドウやパネルとして表示させても良い。これらの画面は、例えば、予め図示しない格納部等に用意された一または二以上のテンプレートに、商品関連情報を構成する一以上の情報を配置することで取得可能である。
また、指示受付部207等が、このメニュー表示部204が表示した注文画面等の画面に対して、文字や数字等を入力する指示や、画面に配置されたボタン等を押す指示等を受け付けた場合に、処理実行部208は、メニュー表示部204が表した画面に文字や数字等を入力する処理や、ボタンに応じた処理を実行するようにしてもよい。
注文送信部209は、商品識別子を有する注文情報を送信する。例えば、処理実行部208の指示に応じて、注文情報を送信する。あるいは、指示受付部207が一の領域を指定する指示を受け付けた場合に、この領域に対応した商品識別子を有する注文情報を送信するようにしてもよい。注文送信部209は、注文を受け付けるためのサーバ装置(図示せず)に対して、注文情報を送信する。注文情報は、上述したように、注文を行うユーザ識別する情報や、注文する商品の個数等を示す情報を更に有していても良い。
注文送信部209は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。注文送信部209は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
次に、メニュー管理システム1000のメニュー画面構築装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)表示部102は、メニュー画面の構築対象となるメニュー画像を表示する。表示部102は、例えば、画像格納部101に予め格納されているメニュー画像のうちの、ユーザにより指定されたメニュー画像を表示する。また、例えば、表示部102は、メニュー画面構築装置1の図示しないカメラが撮影したメニュー画像を表示してもよい。この場合、撮影したメニュー画像は、画像格納部101に蓄積される。
(ステップS102)図形配置操作受付部103は、図形配置操作を受け付けた否かを判断する。受け付けた場合、ステップS103に進み、受け付けていない場合、ステップS104に進む。
(ステップS103)図形配置部104は、ステップS102で受け付けた図形配置操作に応じて図形を配置する。表示部102は、配置した図形を表示する。そして、ステップS102に戻る。
(ステップS104)図形配置操作受付部103は、配置済の図形に対して、変形または位置を移動させる操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS105に進み、受け付けていない場合、ステップS106に進む。
(ステップS105)図形配置部104は、ステップS104で受け付けた図形を変形または移動させる操作に応じて、図形を変形または移動させる。表示部102は、変形または移動後の図形を表示する。そして、ステップS102に戻る。
(ステップS106)処理関連情報受付部106は、配置済の一の図形に対して、処理関連情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS106に進み、受け付けていない場合、ステップS108に進む。
(ステップS107)蓄積部107は、ステップS106で受け付けた処理関連情報と、この処理関連情報を受け付けた図形が配置された領域を示す領域情報とを、ステップS101で表示したメニュー画像と対応づけた領域処理情報を、格納部108に蓄積する。そして、ステップS102に戻る。
(ステップS108)図示しない受付部等が、格納部108に格納された一または二以上の領域処理情報を送信する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS109に進み、受け付けていない場合、ステップS110に進む。
(ステップS109)送信部109は、格納部108に格納された一または二以上の領域処理情報を送信する。例えば、一以上のメニュー処理装置2に送信する。そして、ステップS102に戻る。なお、領域処理情報が、メニュー画像を有していない場合、領域処理情報に対応するメニュー画像を更に画像格納部101から読み出して送信するようにしてもよい。
(ステップS110)図示しない受付部が、メニュー画面を構築する処理を終了する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、処理を終了し、受け付けていない場合、ステップS102に戻る。
なお、メニュー画面構築装置1が、カメラを有している場合、図2のフローチャートにおいて、ステップS101の前の処理ステップとして、カメラでメニュー画像を撮影する処理ステップを更に含むようにしても良い。
次に、メニュー管理システム1000のメニュー画面構築装置1の動作の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)受付部201は、一または二以上の領域処理情報を受け付けたか否かを判断する。例えば、領域処理情報を、メニュー画面構築装置1等から受信したか否かを判断する。なお、領域処理情報がメニュー画像を有していない場合、受付部201は、領域処理情報と対応づけて送信されるメニュー画像を更に受け付けても良い。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS203に進む。
(ステップS202)受付部201は、ステップS201で受け付けた領域処理情報を用いて、メニュー情報を取得して、メニュー画像識別子と対応づけて、メニュー情報格納部203に蓄積する。また、ステップS201で受け付けた領域処理情報から取得したメニュー画像、あるいは、領域処理情報とともに受信したメニュー画像と、このメニュー画像のメニュー画像識別子とを対応づけて、メニュー画像格納部202に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS203)提供関連情報受付部205は、提供関連情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS204に進み、受け付けていない場合、ステップS205に進む。
(ステップS204)提供関連情報受付部205は、ステップS203で受け付けた提供関連情報を、図示しない格納部等に蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS205)指示受付部207等の受付部が、メニュー画像を表示する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS206に進み、受け付けていない場合、ステップS212に進む。
(ステップS206)メニュー表示部204は、メニュー画像を処理関連情報受付部202から読み出して表示する。
(ステップS207)状況表示部206は、カウンターmの値に1を代入する。
(ステップS208)状況表示部206は、表示されているメニュー画像に対応する領域情報が示すm番目の領域に対応する商品識別子を取得する。例えば状況表示部206は、メニュー画像と同じメニュー画像識別子と対応づけられたm番目のメニュー情報が有する商品処理関連情報から、商品識別子を取得する。
(ステップS209)状況表示部206は、ステップS208で取得した商品識別子に対応する状況情報があるか否かを判断する。例えば、ステップS204で蓄積した提供関連情報に、ステップS208で取得した商品識別子と一致する商品識別子を有する提供関連情報があるか否かを判断し、ある場合、対応する状況情報があると判断し、ない場合、対応する状況情報がないと判断する。ある場合、ステップS210に進み、ない場合、ステップS211に進む。
なお、ステップS208で取得した商品識別子と一致する商品識別子を有する提供関連情報が有する状況情報が、ステップS208で取得した商品識別子に対応する状況情報、即ちm番目の領域に対応する状況情報である。
(ステップS210)状況表示部206は、m番目の領域に対応する状況情報に対応する情報を、メニュー画像のm番目の領域に対応する位置に表示する。例えば、状況表示部206は、メニュー表示部204が表示するメニュー画像のm番目の領域上に、ステップS208で取得した商品識別子と一致する商品識別子を有する提供関連情報が有する状況情報に対応した情報を表示する。例えば、状況情報に対応した情報は、状況情報の文字列である。そして、ステップS211に進む。
(ステップS211)状況表示部206は、カウンターmの値を1インクリメントする。
(ステップS212)状況表示部206は、表示されているメニュー画像に対応するm番目の領域があるか否かを判断する。例えば、状況表示部206は、表示されているメニュー画像に対応する領域情報にm番目の領域情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS208に戻り、ない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS213)指示受付部207は、表示されているメニュー画像に対応する領域情報が示す領域のうちの一の領域を指定する指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS201に進む。
(ステップS214)処理実行部208等は、ステップS213で受け付けた指示が指定する領域に対応する処理を行う。例えば、処理実行部208は、指定された領域を示す領域情報と対応づけられたメニュー情報が有する処理関連情報を有する画面(図示せず)を、メニュー表示部204に表示させる。また、例えば、処理実行部208は、指定された領域を示す領域情報と対応づけられたメニュー情報が有する商品識別子についての注文を受け付ける画面(図示せず)を、メニュー表示部204に表示させる。また、このメニュー表示部204が表示させた画面等に対して、指示受付部207等が文字や数字等を受け付けても良い。また、注文を受け付ける画面等について、指示受付部207等が注文を行う指示等を更に受け付けた場合に、注文送信部209が、商品識別子や、数量や、メニュー処理装置の識別子等を備えた注文情報を、図示しない注文を受け付けるサーバ装置等に送信してもよい。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態におけるメニュー管理システム1000の具体的な動作について説明する。ここでは、一例として、メニューが飲食店等において利用される飲食物のメニューである場合を例に挙げて説明する。また、メニュー画面構築装置1が、タブレット型端末である場合を例に挙げて説明する。このタブレット端末は、入力デバイスとしてタッチパネルを備えているものとする。メニュー処理装置2も、ここでは、例えば、同様のタブレット端末であるとする。また、このメニュー処理装置2は、例えば、メニュー画面構築装置1で構築されるメニューが示す飲食物を提供する飲食店の店舗等に配置されているものとする。
図4は、メニュー画面構築装置1に格納されているメニュー画像の一例を示す図(図4(a))、及び、メニュー画像を、メニュー画面構築装置1のモニタ102aで表示している状態を示す図(図4(b))である。
図5は、画像格納部101に格納されているメニュー画像を管理する画像管理情報である。画像管理情報は、「画像」と、「画像ID」という属性を有している。「画像」は、画像のデータである。「画像ID」は、画像識別子である。なお、ここでは既に複数のメニュー画像が格納されているものとする。
例えば、画像格納部101には、図5に示すように、飲食店等の店舗において利用されている紙の飲食物のメニューの、印刷に用いられる画像データが格納されていたとする。この画像データはメニューの原稿データであってもよい。
まず、ユーザAが、メニュー画面を構築するために、画像格納部101に格納されているメニュー画像の中から、図4(a)に示したメニュー画像50を表示する操作を行ったとする。例えば、メニュー画像50に対応づけられた「画像ID」が「P015」であったとすると、ユーザAがタッチパネル等を用いて、この「P015」が示すメニュー画像を表示する操作を行うと、表示部102は、「画像ID」が「P015」と対応づけられたメニュー画像を、図5に示した画像管理情報から読み出して、図4(b)に示すように、モニタ102aに表示する。
次に、図6(a)に示すように、ユーザAが、表示されたメニュー画像50の横に表示される楕円形の図形を示すアイコン51を指で押さえたまま、指をメニュー画像50に表示されている一の飲食物上の領域上に移動させ、指を画面から離したとする。この操作によって、図形配置操作受付部103は、表示されているメニュー画像の指を離した位置に、楕円形の図形を配置する操作を受け付ける。そして、図形配置部104は、この位置に、予め指定されたサイズの楕円形を配置する処理を行う。例えば、図形の輪郭を示す座標の情報等を取得して、図示しない格納部等に蓄積する。
表示部102は、図形配置部104により、配置された楕円形の図形を既に表示されているメニュー画像と合成して表示する。ここでは、表示部102は、予め指定された線の属性値と、色の属性値とを有する楕円形の図形を、予め指定された透過度で半透明となるようメニュー画像上に配置した画像を表示する。これにより、図6(b)に示すように、メニュー画像50の一の飲食物上の領域上に、予め指定されたサイズの楕円形の図形55が表示される。
更に、ユーザAが、配置された図形55のサイズを上下や左右に広げるための予め指定された操作等を行うことにより、図形のサイズや回転角度や位置等が変更され、変更された図形が表示され、図形の配置等を示す情報も更新される。
また、上記と同様の操作を行うことで、図7(a)に示すように、メニュー画像上の他の飲食物の画像上にも図形56が配置されたとする。
図8は、商品情報格納部105に格納されている商品情報を管理する商品情報管理情報である。商品情報管理情報は、「商品ID」と、「商品名」と、「価格」と、「説明」という属性を有している。「商品ID」は、商品識別子であり、ここでは、飲食物に割り当てられたコードである。「商品名」は、商品名である。「価格」は、商品の価格である。「説明」は商品についての説明であり、ここではテキストデータであるとする。この商品情報においては、「商品ID」以外の属性の情報は、上述した商品関連情報に相当する。
次に、ユーザAが、図形55に対して、処理関連情報を対応づけるために、モニタ102a(タッチパネル)の図形55上を、指で予め指定された時間以上押さえつづけると、処理関連情報受付部106は、図8に示した商品情報管理情報の、各行の「商品ID」の値を読出し、表示部102に、読み出した「商品ID」の値のリストを、指で押さえた位置に表示させる。これにより、図7(b)に示すように、指が配置されている位置に、「商品ID」が配置されたリスト70が表示される。
ユーザAがこのリスト70から、「F10010」という「商品ID」が配置されたメニュー項目71を選択すると、処理関連情報受付部106は、この図形55に対して、「F10010」という商品識別子を、処理関連情報として受け付ける。なお、ここでは、この図形55に対して、商品識別子「F10010」を受け付けたことにより、この「F10010」と対応づけられた商品関連情報も、処理関連情報として受け付けたと考える。
蓄積部107は、処理関連情報受付部106が図形55に対し、商品識別子「F10010」を処理関連情報として受け付けたため、蓄積部107は、図形55が配置されていた領域を示す領域情報を取得する。領域情報として、例えば、領域の輪郭を示す各座標の値を取得する。また、図8に示した商品情報管理情報の「商品ID」が「F10010」であるレコード(行)の各属性の属性値を処理関連情報として取得する。そして、取得した領域情報と、処理関連情報とを、現在表示されているメニュー画像のメニュー画像識別子「P015」とを有する領域処理情報を、格納部108に蓄積する。ここでの蓄積は、例えば追記である。
図9は、格納部108に蓄積された領域処理情報を管理する領域処理情報管理表を示す図である。ここでは、各レコード(行)が、各領域処理情報を示している。領域処理情報は、「画像ID」と、「領域ID」と、「領域」と、「商品ID」と、「商品名」と、「価格」と、「説明」という項目を有している。図9において、図5及び図8と同じ属性名は同じ、または相当する属性を示す。「領域ID」は領域に割り当てられた領域識別子である。「領域」は、領域情報であり、ここでは領域の輪郭を示す複数の座標で構成されている。なお、「領域」の属性値において、x101,y101等は、輪郭を構成する点のx座標及びy座標を示す任意の値であるとする。
また、同様に、図形56に対しても同様に、処理関連情報を対応づける処理が行われ、領域処理情報が、格納部108に追記されたとする。
これにより、メニュー画像を用いてメニュー画面を表示するための情報を構築したこととなる。
次に、メニュー画面構築装置1の、図示しない受付部が、上記のようにして構築したメニュー画面を表示するための情報を送信する指示を、ユーザAから受け付けたとすると、送信部109は、図9に示した領域処理情報管理表で管理されている一以上の領域処理情報と、図5に示した画像管理情報のうちの、「画像ID」の属性値が、この領域処理情報が有する「画像ID」と一致するレコードが有するメニュー画像と、メニュー画像識別子との一以上の対(ここでは、複数の対)とを、ユーザAにより指定された一以上のメニュー処理装置2に送信する。
メニュー処理装置2の受付部201は、メニュー画面構築装置1から送信される領域処理情報、及びメニュー画像とメニュー画像識別子との一以上の対を受信すると、受信した領域処理情報をメニュー情報として、メニュー情報格納部203に蓄積する。なお、蓄積したメニュー情報において、受信した領域処理情報の「領域」と、「領域ID」とが、メニュー情報の領域情報に相当し、「領域」と、「領域ID」と「画像ID」とを除いた残りの領域処理情報が、メニュー情報の商品処理関連情報に相当する。
また、受付部201は、受信したメニュー画像とメニュー画像識別子との対を、メニュー画像格納部101に蓄積する。
図10は、メニュー情報格納部203に格納されたメニュー情報を管理するメニュー情報管理表である。図において、図9と同じ属性名は、同一または相当する属性を示している。
図11は、メニュー画像格納部202に格納されたメニュー画像を管理するメニュー画像管理表である。図において、図5と同じ属性名は、同一または相当する属性を示している。
図12は、メニュー処理装置2のモニタ204aにメニュー画像を表示した状態を示す図(図12(a))、及びメニュー画像を用いて、注文対象となる飲食物を指定している状態を示す図(図12(b))である。
例えば、ユーザBが、飲食店の店舗に配置されているメニュー処理装置2を用いて、飲食物を注文するために、メニュー処理装置2のモニタ204aの表面に設けられた図示しないタッチパネル等を操作して、図11に示したメニュー画像管理表により管理されている「画像ID」が「P015」であるメニュー画像を表示する指示をメニュー処理装置2に与えたとすると、メニュー表示部204は、メニュー画像格納部202から、「画像ID」が「P015」であるメニュー画像を読出し、図12(a)に示すように、メニュー処理装置2のモニタ204aに表示する。表示される画像は、図4(b)のメニュー画像50と同じ画像であるとする。なお、ここでは、説明の便宜上、提供関連情報受付部205が提供関連情報を受信しておらず、状況表示部206が、提供関連情報が有する状況情報を表示しなかったものとする。なお、提供関連情報が有する状況情報を表示する処理の詳細については、後述する。
そして、ユーザBが、メニュー画像50の上方に配置されている飲食物を注文するために、図12(b)メニュー処理装置2のモニタ204aの、注文対象となる飲食物の画像上を指で軽く押すと、指示受付部207は、図示しないタッチパネルを介してこの押された位置の座標(x521,y521)を取得する。
ここで、指示受付部207には、予め、メニュー情報格納部203に格納されている一のメニュー情報の「領域」の属性値が示す領域を指定する指示を受け付けた場合に、このメニュー情報に対応する商品(飲食物)の注文画面を表示する指示を、処理実行部208等に出力するためのスクリプト等のプログラム等が設定されているものとする。
このため、指示受付部207は、上記においてユーザBの操作に応じて取得した座標(x521,y521)が、メニュー情報格納部203に格納されている一のメニュー情報の「領域」の属性値が示す領域内の位置であるか否かを判断する。具体的には、メニュー情報格納部203に格納されている各メニュー情報のレコードのうちの、「画像ID」が現在表示されているメニュー画像の「画像ID」である「P015」と一致するレコードから、「領域」の属性値を順次取得し、この「領域」の属性値が示す領域内に、上記の座標(x521,y521)が含まれるか否かを判断していく。そして、含まれる場合、このメニュー情報の注文画面を表示する指示を、処理実行部208に出力する。また、上記の座標(x521,y521)を含む領域を示す「領域」の属性値を有するメニュー情報が検出されなかった場合、指示受付部207は、注文画面を表示する指示を出力しない。なお、ユーザBの操作に応じて取得した座標(x521,y521)が、提供関連情報受付部205が受け付けた提供関連情報のうちの、予め指定された状況情報を有する提供関連情報が有する状況商品識別子と一致する商品識別子と対応づけられた領域内の座標であった場合においても、注文画面を表示する指示を出力しないが、この処理の詳細については、後述する。
ここでは、仮に、上記の座標(x521,y521)が、図10に示したメニュー情報管理表の、「画像ID」が「P015」であって「領域ID」が「A0152]であるレコードの「領域」が示す領域内の座標であったとし、この領域と対応づけられた商品識別子が、提供関連情報受付部205が受け付けた提供関連情報が有する状況商品識別子のいずれにも一致しなかったとすると、指示受付部207は、このレコードに対応する商品の注文画面を表示する指示を処理実行部208に出力する。なお、注文画面を表示する処理をメニュー表示部204が行う場合には、メニュー表示部204にこの注文画面を表示する指示を出力しても良い。
処理実行部208は、指示受付部207が受け付けた指示に応じて、「画像ID」が「P015」であり、「領域ID」が「A0152」であるレコードに対応する商品の注文画面を表示するための処理を実行する。具体的には、「画像ID」が「P015」であり、「領域ID」が「A0152」であるレコードから、商品処理関連情報、具体的には、「商品ID」である「F10010」、「商品名」である「ミックスピザ」、「価格」である「1300」、及び「説明」である「いろいろな味が楽しめる大人気のピザ。」を読出し、予め図示しない格納部等に格納されている注文画面のテンプレート(図示せず)に配置して、注文画面を作成する。なお、注文する数量は、デフォルトでは「1」である。そして、作成した注文画面を、メニュー表示部204に表示させる。
図13は、メニュー表示部204が表示する注文画面の一例を示す図である。
更に、注文画面の、注文ボタン130を押すと、図示しない格納部等に格納されたメニュー処理装置2の識別子(図示せず)と、「商品ID」である、「F10010」と、数量「1」とが、例えば、同じ店舗内の注文を受け付けるサーバ装置(図示せず)に無線通信等により送信される。これにより、店舗側は、メニュー処理装置2を介して、ユーザBから、注文を受け付けることができる。
なお、メニュー処理装置2の識別子は、テーブル番号等であっても良い。
また、注文する数量は、図13に示した注文画面において変更可能であるとする。
なお、各メニュー情報がメニュー処理装置2が実行する処理(例えば、処理実行部208等が実行する処理)を指定する情報を有する場合、指示受付部207は、メニュー情報のうちの、現在表示されているメニュー画像に対応したメニュー情報であって、「領域」の属性値が示す領域が、指等で押された位置に対応した位置を含む領域であるメニュー情報が有するメニュー処理装置2が実行する処理を指定する情報を、メニュー処理装置2内のこの処理を実行する処理部、例えば、処理実行部208等に出力するようにしても良い。
ここで、提供関連情報受付部205が、提供関連情報を受信した場合について説明する。
例えば、上記において、ユーザBから、メニュー画像を表示する指示を受け付ける前に、例えば、店舗において、「商品ID」が「F10010」である商品が売り切れとなったため、図示しない店舗の管理者等が、図示しないサーバ装置から、商品識別子「F10010」と、テキストデータである状況情報「売り切れ」とを有する提供関連情報を、店舗内に配置された各メニュー処理装置2に送信したとする。また、同様に、「商品ID」が「F10013」である商品を三割引で販売したいと考え、商品識別子「F10013」と、テキストデータである状況情報「三割引」とを有する提供関連情報も送信したとする。
提供関連情報受付部205は、上記のような提供関連情報を、図示しないサーバ装置から受信する。提供関連情報受付部205は、受信した提供関連情報を、図示しない格納部に蓄積する。
図14は、図示しない格納部に格納された提供関連情報を管理するための提供関連情報管理表である。提供関連情報管理表は、「状況商品ID」と「状況」という属性を有している。「状況商品ID」は、提供関連情報が有する状況商品識別子であり、「状況」は状況情報である。
そして、上記と同様に、ユーザBが、「画像ID」が「P015」であるメニュー画像を表示する指示をメニュー処理装置2に与えたとすると、メニュー表示部204は、「画像ID」が「P015」であるメニュー画像を表示する。
更に、状況表示部206は、図10に示したメニュー情報管理表から、「画像ID」が「P015」であるレコードを検出し、検出したレコードから、順次、「商品ID」の属性値を取得し、取得した「商品ID」と一致する「状況商品ID」を有するレコードを、図14に示した提供関連情報管理表において検出する処理を順次行う。そして、一致するレコードが検出された場合には、検出されたレコードの「状況」の属性値と、検出する際に用いた「商品ID」と対応づけられた「領域」の値とを取得し、この「領域」が示す領域上、例えばこの領域を囲む最小矩形の中心点等に、取得した「状況」の属性値である文字列を表示する処理を行う。
具体的には、状況表示部206は、図10に示したメニュー情報管理表において、「画像ID」が「P015」であるレコードを、例えば、上から順番に検索し、検出した一番目のレコードの「商品ID」の属性値である「P10010」を取得する。そして、図14に示した提供関連情報管理表において一致する「状況商品ID」を有するレコードを検索する。ここでは、一致するレコードが存在するため、検出したレコードの「状況」の値「売り切れ」を取得する。
さらに、ここでは、図示しない格納部に、予め、状況情報と、状況情報に応じて表示される画像である状況画像とを有する一以上の状況画像管理情報が格納されているものとすると、状況表示部206は、上記で取得した「状況」の値である「売り切れ」と一致する状況情報と対応づけられた状況画像を、状況画像管理情報から読み出す。この状況画像は、例えば、「売り切れ」という文字が配置された画像であるとする。
そして、状況表示部206は、上記のメニュー情報管理表において検出した一番目のレコードの「領域」の属性値を取得し、この属性値を用いて、この属性値が示す領域の中心の座標を取得し、上記で取得した状況画像を、取得した座標が文字列の中心位置となるようにを、既に表示されているメニュー画像に重ねて表示する。
また、状況表示部206は、メニュー情報管理表において検索した二番目のレコードから、「商品ID」の属性値である「P10013」を取得し、図14に示した提供関連情報管理表において一致する「状況商品ID」を有するレコードを検索する。ここでも、一致するレコードが存在するため、検出したレコードの「状況」の値「三割引」を取得する。
さらに、状況表示部206は、この状況情報に対応する状況画像を、上述した状況画像管理情報から取得する。この状況画像は、例えば、「三割引」という文字が配置された画像であるとする。
そして、状況表示部206は、上記のメニュー情報管理表において検出した二番目のレコードの「領域」の属性値を取得し、この属性値を用いて、この属性値が示す領域の中心の座標を取得し、上記で取得した状況画像を、取得した座標が文字列の中心位置となるようにを、既に表示されているメニュー画像に重ねて表示する。
図15は、状況表示部206による状況情報の表示例を示す図である。
これにより、現在表示されているメニュー画像上の、提供関連情報が有する商品識別子と対応づけられたメニュー情報が示す領域上に、商品(ここでは飲食物)の状況情報を表示することができる。
ここで、例えば、指示受付部207が、上記と同様に、メニュー画像50の上方に配置されている飲食物の画像上の位置をタッチする操作を受け付け、この位置の座標(x521,y521)を取得したとする。
指示受付部207は、上記と同様に、ユーザBの操作に応じて取得した座標(x521,y521)が、メニュー情報格納部203に格納されている一のメニュー情報の「領域」の属性値が示す領域内の位置であるか否かを判断していく。そして、上記と同様に、この座標(x521,y521)が、図10に示したメニュー情報管理表の、「画像ID」が「P015」であり、「領域ID」が「A0152」であるレコードの「領域」が示す領域内の座標であったとする。指示受付部207は、このレコードの「商品ID」である「F10010」を取得し、図14に示した提供関連情報管理表から、「状況商品ID」がこの商品識別子「F10010」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「状況」の値が、領域の指定を無効とするための予め指定された値である「売り切れ」と一致するか否かを判断する。ここでは、商品識別子「F10010」と一致するレコードが検出され、検出したレコードの「状況」の値が、「売り切れ」と一致するため、指示受付部207は、この指示受付部207が受け付けた領域を指定する指示、例えば、座標(x521,y521)により領域を指定する指示を無効とする。例えば、指示受付部207は、上記とは異なり、受け付けた座標を破棄して、注文画面を表示する指示等を、処理実行部208等に出力しない。
なお、図14に示した提供関連情報管理表に、「状況商品ID」が商品識別子「F10010」と一致するレコードが検出されなかった場合、または検出されたレコードの「状況」の値が「売り切れ」と一致しない場合には、指示受付部207は、例えば、上記と同様に、指示受付部207が受け付けた領域を指定する指示に応じて注文情報を表示する処理等を行うようにすればよい。
これにより、対応する状況情報が売り切れであることを示す商品(飲食物)の注文を受注しないようにすることができる。
なお、状況情報「三割引」を送信する際には、メニュー情報の「商品ID」が「F10013」であるレコードの「価格」の値を、三割引した値に変更する指示を、メニュー処理装置2に送信して、この商品に関するメニュー情報の「価格」の値を更新するようにして、対応する商品の価格を三割引にしても良く、あるいは、注文を受け付けたサーバ装置(図示せず)等が、「商品ID」が「F10013」である飲食物については、決済時に価格を三割引するようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、メニュー画像に図形を配置して、この図形に対して、処理関連情報を受け付けることにより、メニュー画面を構築する際の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、紙等の印刷媒体に印刷されたメニューと同じメニュー画面を容易に構築することができる。
また、本実施の形態によれば、メニュー画像の、商品と対応づけられた領域に対応する位置に、この商品に関する状況情報に対応した情報を表示することができ、適切なメニュー画面を提供して、メニュー画面を利用する際の利便性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態において、メニュー画面構築装置1と、メニュー処理装置2とは、一の装置で実現されてもよい。例えば、一のタブレット型端末等で実現されても良い。また、各装置の処理は、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態では、メニュー画面構築装置及びメニュー処理装置がそれぞれスタンドアロンである場合について説明したが、メニュー画面構築装置及びメニュー処理装置の少なくとも一方は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、表示部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を表示したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態におけるメニュー画面構築装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、一以上の商品のメニューの画像であるメニュー画像が格納される画像格納部にアクセス可能なコンピュータを、メニュー画像に対して、一以上の図形を配置する図形配置操作を受け付ける図形配置操作受付部と、メニュー画像に、図形配置操作に応じた一以上の図形を配置する図形配置部と、図形配置部が配置した一以上の図形に対し、メニュー画像の図形が配置された領域を指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報である処理関連情報を受け付ける処理関連情報受付部と、メニュー画像の、図形が配置された領域を示す領域情報と、図形に対して受け付けた処理関連情報とを、メニュー画像と対応づけて蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態におけるメニュー処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、一以上の商品のメニューの画像であるメニュー画像が格納されるメニュー画像格納部と、メニュー画像に対応づけられており、メニュー画像内の、一以上の領域を示す一以上の領域情報と、一以上の領域のそれぞれを指定する指示を受け付けた場合に実行される一以上の処理に関連した情報であって、注文対象となる商品の識別子である商品識別子を有する情報である一以上の商品処理関連情報と、を有する一以上のメニュー情報が格納されるメニュー情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、メニュー画像格納部に格納されたメニュー画像を表示するメニュー表示部と、商品識別子と、商品識別子が示す商品の提供状況に関連した情報である状況情報とを有する提供関連情報を受け付ける提供関連情報受付部と、メニュー表示部が表示するメニュー画像の、提供関連情報受付部が受け付けた提供関連情報が有する商品識別子と対応づけられた領域情報が示す領域に対応した位置に、提供関連情報が有する状況情報に対応した情報を表示する状況表示部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図16は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるメニュー画面構築装置やメニュー処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図16において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図17は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図17において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるメニュー画面構築装置やメニュー処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるメニュー画面構築装置やメニュー処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。