JP6354932B2 - 発振回路、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

発振回路、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、発振回路、発振器、電子機器および移動体に関する。
近年、シリアルインターフェースを備えた発振器が用いられることがある。このような発振器では、発振器内のレジスターをシリアルインターフェースで操作することで、例えばPLL(phase locked loop)の逓倍数設定等を変更して出力周波数を変えるといった使い方が可能である。
例えば非特許文献1には、出力周波数を設定するパラメーターをアドレス14〜18のレジスターに記憶すること、アドレス135、137のレジスターに所定のデータを書くことで出力周波数を変更するタイミングを制御できることが書かれている(非特許文献1の18ページ参照)。
特開平05−284021号公報 特開2006−5489号公報 特開2013−98872号公報
"Si570 データ・シート"、[online]、シリコン・ラボラトリーズ社(Silicon Laboratories)、[平成25年9月30日検索]、インターネット<URL:http://www.silabs.com/Support%20Documents/TechnicalDocs/si570.pdf>
ここで、発振器が例えば網同期を構成する装置に用いられる場合、変調帯域を高める必要がある。網同期は各装置のクロックを高精度かつ素早く一致させる必要があるため、これを構成する発振器には高い変調帯域が必要とされる。
変調帯域を高めるには、パラレルインターフェースを用いたり、アナログ信号を用いたりする方法もある。しかし、パラレルインターフェースを用いると発振器の端子数が多くなり小型化の要請に反する。また、アナログ信号を用いると、アナログ素子の経年変化や温度による特性変化に基づく周波数偏差等の問題が生じるため、各装置のクロックを高精度に一致させることが困難になる。そこで、シリアルインターフェースを用いて、かつ変調帯域を高めることが好ましい。
発振器がシリアルインターフェースを用いる場合、出力周波数を変更するのに必要な送信データを減らすことで、変調帯域を高めることができる。例えば、特許文献1および特許文献2の発明は、PLLの設定を符号化することで送信情報量を抑える。しかし、これらの発明では、符号化による送信データ量の圧縮のために、PLLの状態設定数、すなわち出力周波数を決定する分周比の組み合わせの数を限定している。分周比の組み合わせの限定は、クロックを高精度に一致させることを困難にするため、特許文献1または特許文献2に開示された技術を適用しても、網同期に適した発振器を実現することは難しい。
また、特許文献3の発振器は、公称周波数に対する比率をシリアルインターフェース経
由で設定することで出力周波数を調整する。特許文献3の発振器は、使用範囲に応じて可変幅を設定し、その可変幅の中で、特許文献1および特許文献2の発明と比べて高精度な周波数の設定が可能である。しかし、例えば電源投入時に周波数調整が実行されることを想定しており(特許文献3の0029段落)連続的な周波数変更が困難である。例えば、公称周波数に対する比率を記憶する第2のレジスターは、高精度に周波数の設定を行う要請に応えるため3つのアドレスに分割されており(特許文献3の図4)、周波数を変更するためには、3つのアドレスすべての情報を書き換える必要があるため、変調帯域を低くする要因となる。
本発明は、以上の事を鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、出力周波数を高い変調帯域で高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングを調整可能な発振回路、発振器、電子機器および移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る発振回路は、発振素子を発振させて発振信号を生成する発振回路であって、前記発振信号の周波数を設定する周波数設定データと、前記周波数設定データに基づいて前記発振信号の周波数を変更するタイミングを与える周波数変更データと、をシリアル転送によって受け取る通信部と、前記通信部が受け取った前記周波数設定データ、前記周波数変更データが記憶されるレジスターと、を含み、前記周波数設定データが記憶されるレジスターのアドレスと、前記周波数変更データが記憶されるレジスターのアドレスとが、連続している。
本適用例に係る発振回路によれば、周波数設定データが記憶されるレジスターと、周波数変更データが記憶されるレジスターのアドレスとが連続している。例えばI2Cを用いたシリアル通信では、マスターが連続してデータを送るとスレーブでアドレスが自動的にインクリメントされるので、連続したアドレスのレジスターに連続書き込みが可能である。本適用例に係る発振回路がI2Cのスレーブである場合、周波数設定データをレジスターに記憶した後、新たにアドレス設定を要求することなく、周波数変更データをレジスターに記憶できる。途中でアドレス設定を要求しないため、発振信号の周波数を設定するのに必要な転送データの量を減らすことができ、変調帯域を高めることができる。また、デジタル信号を用いており、周波数設定データのビット長を調整することで高精度な出力周波数の調整が可能である。また、周波数変更データを用いることで、出力周波数の変更のタイミングを調整可能であり、周波数変更データの一部が変更された状態で意図しない周波数の発振信号が出力されるという問題も生じない。
[適用例2]
本適用例に係る発振回路は、発振素子を発振させて発振信号を生成する発振回路であって、前記発振信号の周波数を設定する周波数設定データを、シリアル転送によって受け取る通信部と、前記通信部が受け取った前記周波数設定データを、前記シリアル転送の転送単位で分割して記憶するレジスターと、を含み、前記周波数設定データが記憶されるレジスターのうち、所定のアドレスのレジスターへ前記周波数設定データが書き込まれることによって、前記周波数設定データに基づいて前記発振信号の周波数が変更される。
本適用例に係る発振回路によれば、周波数変更データが記憶されるレジスターのうち、所定のアドレスのレジスターへ前記周波数設定データが書き込まれることで発振信号の周波数が変更されるので、シリアル転送の転送順によって出力周波数の変更のタイミングを
調整可能である。例えば、周波数変更データが記憶されるレジスターのうちアドレスが最も大きいものを上記の所定のアドレスとすれば、本適用例に係る発振回路がI2Cのスレーブである場合、アドレスの自動インクリメントによって、全ての周波数設定データが書き込まれてから出力周波数が変更されることになる。そのため、周波数変更データの一部が変更された状態で意図しない周波数の発振信号が出力されるという問題も生じない。また、デジタル信号を用いており、周波数設定データのビット長を調整することで高精度な出力周波数の調整が可能である。そして、出力周波数の変更のタイミングを指示する専用のデータを転送する必要がないので、発振信号の周波数を設定するのに受け取るデータを減らすことができ、変調帯域を高めることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る発振回路において、前記通信部は、第1設定データおよび第2設定データを含む前記周波数設定データを受け取り、前記発振信号の変更前の周波数と変更後の周波数との差が、前記第1設定データと前記第2設定データとを乗じた値で与えられてもよい。
[適用例4]
上記適用例に係る発振回路において、前記通信部は、第1設定データおよび第2設定データを含む前記周波数設定データを受け取り、前記発振信号の変更前の周波数と変更後の周波数との差が、前記第1設定データと前記第2設定データとを乗じた値で与えられ、前記所定のアドレスのレジスターは、前記第1設定データが記憶されるレジスターであってもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、周波数設定データは変更前後の周波数の差を表すものであり、第1設定データと前記第2設定データとを含む。そのため、周波数設定データによって、出力周波数を定める計算式のパラメーターをすべて指定する場合と比べて、発振信号の周波数を設定するのに受け取るデータをさらに減らすことができ、変調帯域を高めることができる。
このとき、第1設定データが記憶されるレジスターのアドレスを、上記の所定のアドレスとすれば、出力周波数の変更のタイミングを指示する専用のデータを転送する必要がないので、さらに発振信号の周波数を設定するのに受け取るデータを減らして変調帯域を高めることができる。
[適用例5]
上記適用例に係る発振回路において、前記第2設定データは、前記第1設定データのシフト量を定めるデータであってもよい。
本適用例に係る発振回路によれば、第1設定データと前記第2設定データとの乗算を、乗算器でなくビットシフターで実現できるので、回路規模の増大を抑え、小型の発振回路を実現できる。
[適用例6]
本適用例に係る発振器は、前記適用例に係る発振回路と、前記発振素子と、を含む。
[適用例7]
本適用例に係る電子機器は、前記適用例に係る発振回路、または前記適用例に係る発振器を含む。
[適用例8]
本適用例に係る移動体は、前記適用例に係る発振回路、または前記適用例に係る発振器を含む。
本適用例に係る発振器、電子機器、移動体によれば、上記適用例に係る発振回路を含むので、その出力周波数を高い変調帯域で高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングを調整可能である。そのため、所望の周波数を直ちに得られる発振器、電子機器および移動体を提供することができる。
第1実施形態の発振回路を含む発振器のブロック図。 第1実施形態の発振回路のレジスターマップを例示する図。 第1実施形態の発振回路との通信手順を例示する図。 第2実施形態の発振回路を含む発振器のブロック図。 第2実施形態の発振回路のレジスターマップを例示する図。 第2実施形態の発振回路との通信手順を例示する図。 第3実施形態の発振回路を含む発振器のブロック図。 第3実施形態の発振回路のレジスターマップを例示する図。 第3実施形態の発振回路との通信手順を例示する図。 第4実施形態の発振回路を含む発振器のブロック図。 第4実施形態の発振回路のレジスターマップを例示する図。 第4実施形態の発振回路との通信手順を例示する図。 電子機器の機能ブロック図。 電子機器の一例であるジッタクリーナーのブロック図。 電子機器のCPUが行うシリアル通信のフローチャート。 電子機器のCPUが行う別のシリアル通信のフローチャート。 移動体の一例を示す図。 比較例の発振回路のレジスターマップを例示する図。 比較例の発振回路との通信手順を例示する図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.発振回路、発振器
1.1.第1実施形態
1.1.1.全体構成について
図1は、第1実施形態の発振回路12を含む発振器200のブロック図である。発振回路12は、発振素子を発振させて発振信号124を生成する発振部220と、発振部220から発振信号124を受け取って所定の出力形式に変換して出力する出力部221と、外部とのシリアル通信を行う通信部222と、シリアル通信によって外部から更新可能なレジスターを含む記憶部223と、を含む。
本実施形態では、発振素子としてはATカットの水晶振動子26を用いているが、これに限定されるものではなく、例えばSCカットの水晶振動子、音叉型水晶振動子、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子、その他の圧電振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などを用いることができる。
発振回路12は発振器200の一部を構成する。発振器200としては、SPXO(simple packaged crystal oscillator:水晶発振器)、TCXO(temperature compensated c
rystal oscillator:温度補償型発振器)、VCXO(voltage-controlled crystal oscillator:電圧制御型発振器)、OCXO(oven-controlled crystal oscillator:恒温型発振器)といった圧電発振器(水晶発振器等)や、SAW発振器、シリコン発振器、原子発振器等が挙げられる。本実施形態の発振回路12は、SPXOの一部を構成するとして説明する。ここで、発振器200と発振回路12の構成要素の違いは水晶振動子26だけであり、発振回路12と水晶振動子26とを備えたものが発振器200である。以下では特に断ることなく、発振器200についての説明をもって、発振回路12の説明とすることがある。
図1のように、発振回路12は集積回路(Integrated Circuit、IC)化されて、水晶振動子26と接続するための端子T1、T2を備えていてもよい。図1では、端子T1側の入力信号をXI、端子T2側の出力信号をXOとしている。発振回路12は、発振信号124を差動出力するための端子T3、T4を備えていてもよい。ここで、端子T3側の非反転出力信号をOUTP、端子T4側の反転出力信号をOUTNとする。発振回路12は、それぞれ電源電圧VCC、接地電圧GNDを供給するための端子T5、T6を備えていてもよい。発振回路12は、2線式のシリアルインターフェースの端子T7、T8を備えていてもよい。本実施形態ではシリアルインターフェースの方式としてI2C(Inter-Integrated Circuit)を用いており、端子T7側のシリアルデータをSDA、端子T8側のシリアルクロックをSCLとする。
なお、発振回路12は水晶振動子26を含めて一体化されて、パッケージングされた発振器200を構成してもよい。また、シリアルインターフェースの方式としては、連続したデータ書き込みの場合にアドレスを自動でインクリメントする(またはデクリメントする)ものであれば、I2C以外の方式が用いられてもよい。このとき、2線式のシリアルインターフェースに限らず、1線式、または3線式以上のシリアルインターフェースが用いられてもよい。また、本実施形態では、発振信号124を差動出力しているが、シングルエンド出力であってもよい。
1.1.2.発振部および出力部について
発振部220は、水晶振動子26を発振させて基発振信号122(発振信号124の基となる信号)を生成するメイン回路部と、フラクショナルN−PLL(図1のfpll)と、デルタシグマ変調器1220と、フラクショナルN−PLLから受け取った信号を分周して発振信号124として出力する出力分周器ODを含む。
メイン回路部は、アナログ反転増幅器として機能する帰還抵抗28を備えたインバーター24と、容量素子43、44とが、図1のように接続されて構成されている。インバーター24の入力側、出力側は、それぞれ端子T1、T2を介して水晶振動子26と接続されており、水晶振動子26を発振させて基発振信号122を生成する。
フラクショナルN−PLL(図1のfpll)は、VCO1214の出力を分周する分周器1215の分周比を切り替えることにより、平均的には整数のNINTとNINT+1との間の小数である分周比を実現するPLLである。フラクショナルN−PLLはPFD1211(Phase Frequency Detector:位相周波数比較器)、CP1212(Charge Pump:チャージポンプ)、LPF1213(Low-Pass Filter:ローパスフィルター)、VCO1214(Voltage-Controlled Oscillator:電圧制御発振器)、分周器1215を含む。また、デルタシグマ変調器1220は、分周器1215の分周比の切り替えを指示する信号を生成する。
PFD1211は、基準信号として基発振信号122を受け取り、分周器1215から受け取る帰還信号との位相差を検出し、位相差に応じてUP信号、DOWN信号を出力す
る。CP1212は、UP信号、DOWN信号に応じた値の電流を出力する。LPF1213は、その電流から高周波雑音成分を取り除き、電圧に変換する事でVCO1214を制御する。VCO1214はLPF1213から出力される制御用電圧に応じて出力周波数を変化させる。分周器1215はVCO1214の出力信号を分周してPFD1211へ帰還信号として出力する。
デルタシグマ変調器1220は、分周比の設定により、分周器1215における分周比を、NINTとNINT+1とで時間的に切り替える。基準信号(基発振信号122)の周波数をFREF、分周比の整数部分をNINT、分数部分(小数点以下の部分)をNFRAC/2とすると、VCO1214の出力信号の周波数FVCOは、以下の式(1)で表される。
Figure 0006354932
なお、“m”はNFRACのビット数であり、NFRAC/2は1未満の値となる。例えば、NFRACは24ビット(m=24)の値であってもよい。また、NINTは例えば6ビットの値であってもよい。
また、デルタシグマ変調器1220を用いることによって、非周期的に分周比を切り替えることができるため、切り替えの周期に応じた固有のスプリアスであるフラクショナルスプリアスが生じ難いという利点がある。なお、デルタシグマ変調器1220に代えてアキュムレータを用いるアキュムレータ型のフラクショナルN−PLLが使用されてもよい。
出力分周器ODは、フラクショナルN−PLLから受け取った信号を分周して発振信号124として出力する。出力分周器ODの分周比をODIVとすると、発振信号124の周波数Fは、以下の式(2)で表される。
Figure 0006354932
出力部221は、発振信号124を出力バッファーOBUFによって差動信号に変換して出力する。本実施形態の発振回路12は、端子T3から非反転出力信号OUTPを、端子T4から反転出力信号OUTNを出力する。
1.1.3.通信部および記憶部について
上記のように、発振信号124の周波数Fは、式(2)のパラメーターであるNINT、NFRAC、ODIVによって変化させることができる。このことは、発振回路12で様々な周波数の発振信号124を生成することを可能にし、ユーザーにとって使い勝手のよい発振回路12を提供する。ここで、端子の数を大きく増加させることなく、これらのパラメーターを更新するために、本実施形態の発振回路12ではシリアルインターフェースの方式として2線式のシリアル通信であるI2Cを用いる。発振回路12は、I2Cを用いた通信で、1つのスレーブとして扱われる。
通信部222は、受け取ったシリアルデータをパラレルに変換し、また、発振回路12
から出力するデータをシリアルデータに変換する。図1のように、通信部222は式(2)のパラメーターを受け取ると、記憶部223に出力し、レジスターの値を更新する。記憶部223には、NINT、NFRAC、ODIVのそれぞれを記憶するレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVが含まれている。なお、上記のパラメーターのNINT、NFRAC、ODIVは、本発明の周波数設定データに対応する。
ここで、発振信号124の周波数Fを高精度に調整するため、NFRACは例えば24ビットといった、I2Cの転送単位(8ビット)よりも大きいビット数を有する。そのため、NFRACは複数回に分けて転送される必要がある。また、NINT、ODIVについてもNFRACと同時に転送することができず、別途転送する必要がある。そのため、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値を更新する過程で、以前のパラメーターと新しいパラメーターとが混在する状態が生じる。
仮に、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値がそのままデルタシグマ変調器1220、出力分周器ODで用いられるとする。このとき、発振回路12の動作中に発振信号124の周波数Fを変更すると、以前のパラメーターと新しいパラメーターとが混在する状態が生じるため、意図しない周波数の発振信号124が出力される可能性がある。これは、発振回路12の非反転出力信号OUTP、反転出力信号OUTNをクロックとして用いるシステム全体の動作を不安定にする可能性があるため、回避しなければならない。
そこで、記憶部223は、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVとは別に、NINT、NFRAC、ODIVのそれぞれを記憶する同名のレジスター(NINT、NFRAC、ODIV)を含み、これらのレジスターの値がデルタシグマ変調器1220、出力分周器ODで用いられる。レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVは、変更されたパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)を一時的に記憶する。そして、適切なタイミングでレジスターNINT、NFRAC、ODIVが、それぞれレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値を受け取る。適切なタイミングとは、変更されたパラメーターの全てが、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVに書かれた後である。
記憶部223は、NEWFを記憶する同名のレジスター(NEWF)を有する。NEWFは例えば1ビットの信号であって、NEWFが“0”から“1”へと変化した場合に、レジスターNINT、NFRAC、ODIVはそれぞれレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値を受け取る。つまり、I2Cのマスター(例えば、発振回路12の外部のCPU)は、変更するパラメーターの全てをレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVに書いた後で、値が“0”であったレジスターNEWFに“1”を書くことで、意図しない周波数の発振信号124が出力されることを回避できる。したがって、発振回路12は、例えば十分大きなビットを有するNFRACといったパラメーターを用いて出力周波数(発振信号124またはその差動信号の周波数)を高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングをNEWFによって調整可能である。なお、NEWFは、本発明の周波数変更データに対応する。また、図1では回路の図示を省略しているが、レジスターNEWFの値は“1”に変化して、レジスターNINT、NFRAC、ODIVはそれぞれレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値を受け取る動作が完了すると、“0”に戻るものとする。
1.1.4.比較例のレジスターアドレス
発振回路12が、例えば網同期を構成する装置に用いられる場合、高精度に周波数が連続的に指定できるのと同時に、その変調帯域を高める必要がある。例えば、必要とされる変調帯域が4kHzの場合、1秒間に4000回、出力周波数を調整する必要がある。I
2CのシリアルクロックSCLは、例えば400kHzであるから、周波数の設定(周波数の変更)に必要なパラメーターの転送量を減らして変調帯域を高める必要がある。
ここで、本実施形態の発振回路12と対比するために比較例の発振器について説明する。比較例の発振器は、本実施形態の発振回路12と同じ構成であるが、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIV、NEWFがマッピングされているアドレスに違いがある。
図18は、比較例の発振回路のレジスターマップを示す図である。レジスターU_ODIVは、アドレスが10であるレジスター名“Freq00”の下位4ビットに割り当てられている。レジスターU_NINTは、アドレスが11であるレジスター名“Freq01”の下位6ビットに割り当てられている。レジスターU_NFRACは、転送単位である8ビットで分割されて、アドレスが12、13、14(それぞれ、レジスター名は“Freq02”、“Freq03”、“Freq04”)に割り当てられている。具体的には、レジスターU_NFRACのビット23〜16はアドレス12に、ビット15〜8はアドレス13に、ビット7〜0はアドレス14に割り当てられている。
ここで、比較例の発振回路では、レジスターNEWFは、アドレスが100であるレジスター名“SysCtrl”のbit2に割り当てられている。つまり、アドレスに関して、レジスターNEWFは、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVと不連続にマッピングされている。
I2Cを用いたシリアル通信では、マスター(例えばCPU)が連続してデータを送るとスレーブ(例えば比較例の発振回路、本実施形態の発振回路12)でアドレスが自動的にインクリメントされるので連続書き込みが可能である。しかし、アドレスが不連続であるレジスターに書き込みを行う場合には、再度レジスターのアドレスを指定する手順が必要になる。
図19は、比較例の発振回路との通信手順を示す図である。この例で、マスターは、NINT、NFRAC、ODIVの全てを変更し、NEWFを“0”から“1”へと変化させて出力周波数に反映させる。図19のように、マスターは、まずスタートコンディション(図19のS)にすることで通信を開始する。スタートコンディションは、シリアルクロックSCLがハイレベルの時に、シリアルデータSDAをハイレベルからローレベルに遷移させる状態である。
マスターは、比較例の発振回路を指定する7ビットのスレーブアドレスおよびライト信号(図19のW)を出力する。正しいスレーブアドレスを指定している場合には、比較例の発振回路はACK信号(図19のA)を出力する。その後、マスターは、ライトするレジスターのアドレスのうち最も小さいものを指定し(図19の例では“10”、すなわち“Freq00”のアドレス)、その後“Freq00”から“Freq04”のデータ(図19のデータ(Freq00)〜データ(Freq04))を連続して出力する。なお、比較例の発振回路は、8ビットのレジスターアドレスやデータを受け取る毎にACK信号を出力する。比較例の発振回路は、内部でレジスターアドレスを自動的にインクリメントして、アドレス10〜14のレジスターのデータを更新する。
次に、マスターは、NEWFを“0”から“1”へと変化させて、更新されたパラメーターを出力周波数に反映させる必要がある。しかし、レジスターNEWFは、“Freq04”とアドレスが連続していない“SysCtrl”に割り当てられているため、マスターは、ストップコンディション(図19のP)にして、この通信を一度停止させる必要がある。なお、ストップコンディションは、シリアルクロックSCLがハイレベルの時に
、シリアルデータSDAをローレベルからハイレベルに遷移させる状態である。
そして、マスターは、再びスタートコンディションにすることで通信を開始し、7ビットのスレーブアドレスおよびライト信号を出力した後に、“SysCtrl”のアドレスである100を指定する(図19のレジスターアドレス(100))。そして、レジスターNEWFが“1”となるようにデータを出力する(図19のデータ(SysCtrl))。
比較例の発振回路では、マスターがストップコンディションで一度通信を停止して、その後に再開する必要があった。また、スレーブアドレスやレジスターアドレスを2回指定する必要があり、重複する部分(図19のRPで示す部分)が存在する。
1.1.5.本実施形態のレジスターアドレス
一方、図2は本実施形態の発振回路12のレジスターマップを示す図である。なお、図18と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12のレジスターマップは、比較例とは異なり、レジスターNEWFが割り当てられている“SysCtrl”のアドレスが15である。つまり、レジスターNEWFは、レジスターU_NFRACと連続してマッピングされている。
なお、レジスターNEWFは、本実施形態のように自動的にアドレスがインクリメントされるシリアル通信を用いる場合には、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVがマッピングされている最後のアドレスの次にマッピングする。別の実施形態として、自動的にアドレスがデクリメントされるシリアル通信を用いる場合には、レジスターNEWFは、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVがマッピングされている最初のアドレスの1つ前にマッピングする。
また、式(2)のようにNFRACは小数部分を調整するパラメーターであって、NFRACのLSB(Least Significant Bit)は、出力周波数のおおまかな調整を行う場合でも、微調整を行う場合でも変更される可能性が高い。そのため、NFRACのLSBを記憶するレジスター(図2の“Freq04”)と“SysCtrl”のアドレスを連続させることが好ましい。例えば、出力周波数の微調整を行う場合に、“Freq04”だけが変更されることがある。この場合でも、連続書き込みによって出力周波数を更新することが可能であり、マスターが通信を停止、再開して“SysCtrl”のアドレスを指定する必要はない。
図3は、本実施形態の発振回路12との通信手順を示す図である。なお、図19と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12では、比較例とは異なり、マスターが“SysCtrl”のアドレスを再度指定する必要はなく、自動インクリメント機能により“SysCtrl”まで連続してデータを書くことができる。図3に示すように、マスターは、データ(Freq04)に続いて直ちにデータ(SysCtrl)を出力すればよい。このとき、比較例の通信手順で必要であった重複する部分(図19のRPで示す部分)を省略することが可能になり、データの転送量を少なくして、出力周波数を変更するのに必要な通信時間を短縮できる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域を高めることができる。なお、図3は一例であり、マスターはデータ(Freq00)〜データ(Freq04)の全てを出力する必要はなく、例えば図15を参照して後述するように、データ(Freq02)〜データ(Freq04)やデータ(Freq03)〜データ(Freq04)などのように連続したアドレスのデータで、アドレスの大きい方の一部のデータを出力してもよい。
以上のように、本実施形態の発振回路12は、例えば十分大きなビットを有するNFR
ACといったパラメーターを用いて出力周波数を高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングをNEWFによって調整可能であり、NEWFを上記のパラメーターと連続するアドレスとすることでデータの転送量を少なくして、変調帯域を高めることができる。
1.2.第2実施形態
図4は、第2実施形態の発振回路12を含む発振器200のブロック図である。図1と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12は、第1実施形態の発振回路12と異なり、出力周波数の変更のタイミングをNEWFによらずに調整するので、記憶部223はレジスターNEWFを含まない。また、マスターはNEWFを送信する必要がないため、第1実施形態の発振回路12よりもデータの転送量をさらに少なくできる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域をさらに高めることができる。
本実施形態の発振回路12は、アドレス14(本発明の所定のアドレスに対応)のレジスター“Freq04”に、NFRACのLSBを含むデータ(NFRAC[7:0])が書かれた場合に、レジスターNINT、NFRAC、ODIVがそれぞれレジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVの値を受け取り、新たなパラメーターを反映した出力周波数が得られる。
本実施形態の発振回路12は、レジスター“Freq04”が第1実施形態におけるレジスターNEWFの機能を兼ねる。よって、第1実施形態の発振回路12よりもデータの転送量をさらに少なくでき、変調帯域をさらに高めることができる。
ここで、本実施形態の発振回路12は、シリアル転送の転送順によって出力周波数の変更のタイミングを調整するものである。よって、意図しない周波数の発振信号が出力されないようにするために、変更するデータの最後でNFRAC[7:0]を書く必要がある。したがって、本実施形態のように自動的にアドレスがインクリメントされるシリアル通信を用いる場合には、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVがマッピングされている最後のアドレスが、第1実施形態におけるレジスターNEWFの機能を兼ねるようにしなければならない。
図5は本実施形態の発振回路12のレジスターマップを示す図である。なお、図2、図18と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12は、第1実施形態の発振回路12と異なり、レジスターNEWFを含まない。また、レジスターU_NINT、U_NFRAC、U_ODIVがマッピングされている最後のアドレスは14であり、対応するレジスター“Freq04”にNFRAC[7:0]を書くことで新たなパラメーターに従う周波数に変更される。つまり、“Freq04”が第1実施形態におけるレジスターNEWFの機能を兼ねる。
図6は、本実施形態の発振回路12との通信手順を示す図である。なお、図3、図19と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。図6のように、本実施形態の発振回路12では、第1実施形態と比べて、マスターが“データ(SysCtrl)”を出力しないので、データの転送量をさらに少なくして、出力周波数を変更するのに必要な通信時間を短縮できる。よって、本実施形態の発振回路12は変調帯域をさらに高めることができる。
なお、本実施形態の発振回路12では、仮にNFRAC[7:0]については変更がないとしても、マスターは最後にデータ(Freq04)を出力する必要がある。また、図6は一例であり、マスターはデータ(Freq00)〜データ(Freq03)の全てを
出力する必要はなく、一部だけを出力してもよい。また、データ(Freq00)〜データ(Freq03)を出力することなく、データ(Freq04)だけを出力してもよい。
1.3.第3実施形態
図7は、第3実施形態の発振回路12を含む発振器200のブロック図である。図1、図4と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12は、第1実施形態、第2実施形態の発振回路12と異なり、マスターは、現在の出力周波数との差を与えるパラメーターであるCOEFとADSUBを指定する。そして、本実施形態の発振回路12は演算部224を含み、演算部224がCOEFとADSUBから、新たな周波数を定めるパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)を計算して出力する。よって、マスターは、周波数設定データとしては、COEFおよびADSUBの少なくとも一方を出力すればよいため、第1実施形態、第2実施形態の発振回路12よりもデータの転送量をさらに少なくできる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域をさらに高めることができる。
第1実施形態、第2実施形態では、マスターが式(2)に基づいて、所望する出力周波数から必要なパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)を計算して出力していた。このとき、高精度に調整できるようにするため、NFRACは例えば24ビットといった、I2Cの転送単位(8ビット)よりも大きいビット数を有していた。よって、NFRACだけでも複数回の転送が必要であった。
本実施形態の発振回路12では、マスターが現在の出力周波数との差を与えるパラメーターであるCOEFとADSUBを指定する。本実施形態の発振回路12では、新しい周波数(本発明の「変更後の周波数」に対応)を現在の出力周波数(本発明の「変更前の周波数」に対応)との差で表すので、COEFとADSUBのビット数を小さくできる。COEFとADSUBは、例えばそれぞれ8ビットの値であってもよい。特に、ADSUBのビット数はI2Cの1回の転送ビット数と同じ8ビットであることが、変調帯域の高速化と高精度の周波数設定の両立にとって望ましい。このとき、ADSUBは例えば−128〜+127の間の整数をとり、COEFはその係数である。後述するように、現在の出力周波数との差はADSUBとCOEFとを乗じたものになる。例えば、大きく周波数を変化させる場合(粗い調整を行う場合)にCOEFは大きな値(例えば128)に設定され、周波数をそれほど変化させない場合(微調整を行う場合)にCOEFは小さな値(例えば1)に設定される。なお、ADSUBおよびCOEFは本発明の周波数設定データに対応する。そして、ADSUBは本発明の第1設定データに対応し、COEFは本発明の第2設定データに対応する。
マスターは、COEFをあらかじめ設定しておき、ADSUBを指定することで出力周波数を調整する。つまり、粗い調整を行う段階では、COEFを大きな値に設定しておきADSUBを調整量に応じて変更し、微調整を行う段階では、COEFを小さな値に設定しておきADSUBを調整量に応じて変更する。つまり、第1実施形態、第2実施形態のパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)に代えて、マスターはADSUBを出力する。なお、マスターは必要に応じてCOEFを変更してもよい。また、マスターはNEWFも出力するが、NEWFは第1実施形態と同じであり説明を省略する。
記憶部223は、COEF、ADSUB、NEWFのそれぞれを記憶する同名のレジスター(COEF、ADSUB、NEWF)を含み、レジスターCOEF、ADSUBの値が演算部224で用いられる。
演算部224は、乗算部230、加算部231、パラメーター計算部232を含む。乗
算部230は、レジスターCOEF、ADSUBの値を乗じて、新しい出力周波数と現在の出力周波数との差(以下、差分値とする)を計算する。ここで、本実施形態のCOEFは2のべき乗の指数部の値であって、ADSUBのシフト量を定める。よって、乗算部230は乗算器であってもよいが、COEFを2のべき乗の指数に限定すれば、ビットシフターで実現可能である。このとき、乗算器を用いる場合と比べて、乗算部230の回路規模の増大を抑えることができ、小型の発振回路12を実現できる。
加算部231は、現在のレジスターNINT、NFRAC、ODIVの値と、乗算部230で計算された差分値から、新しい出力周波数を求める。加算部231は、例えば加算器を含んで構成されてもよい。そして、パラメーター計算部232は、新しい出力周波数を実現するパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)を計算する。そして、第1実施形態と同じようにレジスターNEWFに“1”が書かれると、レジスターNINT、NFRAC、ODIVは、それぞれ新しい出力周波数を実現するパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)をパラメーター計算部232から受け取り、発振信号124の周波数が変化することになる。
図8は、本実施形態の発振回路12のレジスターマップを示す図である。なお、図2、図5、図18と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12では、レジスターCOEFは、アドレスが10であるレジスター名“Freq10”に割り当てられている。レジスターADSUBは、アドレスが14であるレジスター名“Freq11”に割り当てられている。レジスターNEWFは、第1実施形態と同じように、アドレスが15であるレジスター名“SysCtrl”のbit2に割り当てられている。
ここで、上記のとおり、COEFは値が頻繁に変わるものではなく、例えば粗い調整を行う段階では128に、微調整を行う段階では1に設定される。そのため、本実施形態のように“Freq10”と“Freq11”のアドレスは不連続でもよい。なお、別の実施形態として、“Freq10”のアドレスを13として“Freq11”と連続するようにしてもよい。
図9は、本実施形態の発振回路12との通信手順を示す図である。なお、図3、図6、図19と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。第1実施形態がデータ(Freq00)〜データ(Freq04)を出力しているのに対し、本実施形態の発振回路12では、データ(Freq11)だけを出力している。そのため、第1実施形態と比べても、データの転送量を少なくして、出力周波数を変更するのに必要な通信時間を短縮できる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域をさらに高めることができる。
1.4.第4実施形態
図10は、第4実施形態の発振回路12を含む発振器200のブロック図である。図1、図4、図7と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12は、第3実施形態の発振回路12と異なり、出力周波数の変更のタイミングをNEWFによらずに調整するので、記憶部223はレジスターNEWFを含まない。また、マスターはNEWFを送信する必要がないため、第3実施形態の発振回路12よりもデータの転送量をさらに少なくできる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域をさらに高めることができる。
本実施形態の発振回路12は、アドレス14(本発明の所定のアドレスに対応)のレジスター“Freq11”にADSUB[7:0]が書かれた場合に、レジスターNINT、NFRAC、ODIVのそれぞれに演算部224が算出した新たなパラメーターが書か
れ、これらを反映した出力周波数が得られる。
本実施形態の発振回路12は、レジスター“Freq11”が第3実施形態におけるレジスターNEWFの機能を兼ねる。よって、第3実施形態の発振回路12よりもデータの転送量をさらに少なくでき、変調帯域をさらに高めることができる。
図11は本実施形態の発振回路12のレジスターマップを示す図である。なお、図2、図5、図8、図18と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。本実施形態の発振回路12は、第3実施形態の発振回路12と異なり、レジスターNEWFを含まない。そして、上記のように、“Freq11”が第3実施形態におけるレジスターNEWFの機能を兼ねる。
図12は、本実施形態の発振回路12との通信手順を示す図である。なお、図3、図6、図9、図19と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。図12のように、本実施形態の発振回路12では、第3実施形態と比べて、マスターが“データ(SysCtrl)”を出力しないので、データの転送量をさらに少なくして、出力周波数を変更するのに必要な通信時間を短縮できる。よって、本実施形態の発振回路12では変調帯域をさらに高めることができる。
2.電子機器
本実施形態の電子機器300について、図13〜図16を用いて説明する。なお、図1〜図12、図18、図19と同じ要素については同じ番号、符号を付しており説明を省略する。
図13は、電子機器300の機能ブロック図である。電子機器300は、発振回路12と水晶振動子26とを含む発振器200、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、電子機器300は、図13の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振器200は、クロックパルスをCPU320だけでなく各部に供給する(図示は省略)。なお、発振器200は、発振回路12と水晶振動子26とが一体化されてパッケージングされていてもよい。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、発振回路12が出力するクロックパルスを用いて各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
そして、音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
上記の通り、発振器200が含む発振回路12は、出力周波数を高い変調帯域で高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングを調整可能である。そのため、所望の周波数を直ちに得られる電子機器300を実現できる。
電子機器300としては種々のものが考えられる。例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)、ジッタクリーナー等が挙げられる。
図14は、電子機器300の一例であるジッタクリーナー300Aのブロック図である。なお、図13と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。ジッタクリーナー300Aは、基準信号と完全に同期したクロック(図14の出力信号)を生成する。図14のように、ジッタクリーナー300Aは、デジタル制御発振器(Digital Controlled Oscillator、図14のDCO200A)、位相比較器2、コントローラー3、分周器(図14のDIV5)を含む。また、図14の例のように、ジッタクリーナー300Aは、上位ネットワーク機器6、メモリー7、バックアップ電源8を含んでいてもよい。DCO200Aは、上記の発振回路12と発振素子とを含む発振器200に対応する。
位相比較器2は、DCO200Aの出力信号と基準信号との位相差もしくは周波数差を検出しデジタル信号として出力する。例えば、ジッタクリーナー300Aは、上位ネットワークの基準信号を得て、網同期を構成する装置として用いられてもよい。
コントローラー3は、位相比較器2の出力信号に基づいて出力信号の周波数を調整する上記のパラメーターを生成する。コントローラー3は、生成したパラメーター(例えばNINT、NFRAC、ODIV)を、シリアルクロックSCL、シリアルデータSDAを用いて、DCO200Aに出力する。
コントローラー3は、CPU320と、このCPU320が実行するプログラムを記録したROM340とを備えていてもよい。CPU320は、上記プログラムに従って動作することにより、制御電圧データ、パラメーターを生成する処理のほか、これらをメモリー7に記憶させてもよいし、メモリー7に保存されている制御電圧データ、パラメーター
を起動時、電源復旧時等に読み込む処理を行ってもよい。
DIV5は、DCO200Aから出力され位相比較器2に入力される出力信号の周波数を分周する。上位ネットワーク機器6は、ネットワークから信号を受信し、位相比較器2に基準信号を出力する。メモリー7は、コントローラー3に接続され、随時書き換え可能なSRAM等で構成されていてもよい。バックアップ電源8は、メモリー7が記憶されたデータを失わないように設けられる電源である。
図15はCPU320が行うシリアル通信の例を表すフローチャートである。ここでは、DCO200Aは第1実施形態の発振回路12を含むとする。また、DCO200Aの出力信号の周波数を調整するために、CPU320が式(2)の小数部分を調整するパラメーターであるNFRACを変更する場合を想定する。つまり、NINT、ODIVは、変更されないものとする。しかし、この場合でも、NFRACは転送単位よりも大きいビット数を有しているため、CPU320は不要な転送をなるべく減らして変調帯域を高めるように制御する必要がある。
CPU320は、現在のパラメーター(NINT、NFRAC、ODIV)と位相比較器2からの位相差に応じて、新しいパラメーターを算出する(S10)。ここで、CPU320が変更するパラメーターはNFRACだけであったとする。CPU320は、新しいNFRACについて転送単位(8ビット)ごとに、すなわちNFRACを記憶するレジスターごとに、変更の有無を判定する。なお、CPU320は、レジスターのアドレスの小さい順に判定を行う。
まず、CPU320は、レジスター“Freq02”(図2参照)に記憶されるNFRAC[23:16]の値に違いが生じるか否かを判定する(S20)。NFRAC[23:16]の値に違いが生じる場合には(S20Y)、CPU320は、レジスターアドレス(図3参照)を12にして送信し(S22)、ステップS40に進む。
FRAC[23:16]の値に違いが生じない場合、すなわちレジスター“Freq02”の変更が不要の場合には(S20N)、CPU320は、レジスター“Freq03”(図2参照)に記憶されるNFRAC[15:8]の値に違いが生じるか否かを判定する(S30)。NFRAC[15:8]の値に違いが生じる場合には(S30Y)、CPU320は、レジスターアドレスを13にして送信し(S32)、ステップS40に進む。
FRAC[15:8]の値に違いが生じない場合、すなわちレジスター“Freq03”の変更が不要の場合には(S30N)、レジスターアドレスを14にして送信し(S32)、ステップS40に進む。このような分岐処理を行うことで、CPU320は不要な転送を減らせるので、変調帯域を高めることが可能である。
そして、CPU320は、新しいパラメーター、すなわち新しいNFRACをバイト単位で送信する(S40)。新しいNFRACがレジスターU_NFRAC(図1参照)に記憶された後で、CPU320は、新しいパラメーター(新しいNFRAC)に基づく出力周波数に変更させる(S42)。具体的には、CPU320はレジスターNEWF(図1参照)に“1”を書く。そして、S10〜S42が繰り返し行われる。
図16はCPU320が行う別のシリアル通信の例を表すフローチャートである。ここでは、DCO200Aは第3実施形態の発振回路12を含むとする。CPU320は、現在のパラメーター(COEF、ADSUB)に基づく現在の出力周波数(現在の周波数設定値)と、調整後(パラメーター変更後)に出力させたい所望の周波数(目標周波数設定
値)との差(差分値)を算出する(S110)。
そして、CPU320は、今回算出した差分値(以下、現在の差分値)と、例えばメモリー7に記憶しておいた前回算出した差分値(以下、前回の差分値)とを比較して、桁数が同じであるかを判定する(S120)。ここで、COEFはADSUBの係数を指定するものであり、差分値はCOEFとADSUBとを乗じて表される。よって、前回の差分値の桁数と現在の差分値の桁数とが同じであれば、同じ係数を用いることができるので、COEFの値を変更する必要がない。
つまり、CPU320は、前回の差分値の桁数と現在の差分値の桁数とが同じであれば(S120Y)、現在の差分値に基づいてADSUBを算出して(S142)、ADSUBだけを送信する(S144)。しかし、前回の差分値の桁数と現在の差分値の桁数とが同じでなければ(S120N)、CPU320は、現在の差分値に基づいてCOEFの算出(S130)、ADSUBの算出(S132)を行い、COEFおよびADSUBを送信する(S134)。
ステップS134またはS144の後で、CPU320は、新しいパラメーターに基づく出力周波数に変更させる(S150)。具体的には、CPU320はレジスターNEWF(図7参照)に“1”を書く。そして、S110〜S150が繰り返し行われる。
DCO200Aが含む発振回路12は、出力周波数を高い変調帯域で高精度に調整でき、かつ出力周波数の変更のタイミングを調整可能である。そのため、CPU320が図15、図16のフローチャートに従う制御を行うことで、所望の周波数を直ちに得られるジッタクリーナー300Aを実現できる。
3.移動体
本実施形態の移動体400について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態の移動体400の一例を示す図(上面図)である。図17に示す移動体400は、発振回路410、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420、430、440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体400は、図17の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
発振回路410は、上記の発振回路12に対応し、不図示の水晶振動子26と接続されて使用されるが、発振器200に置き換えてもよい。その他の構成要素の詳細な説明は省略するが、移動体400の移動に必要な制御を行うため高い信頼性が要求される。例えば、バッテリー450の他に、バックアップ用バッテリー460を備えることで信頼性を高めている。
発振回路410が出力するクロックパルスについても、高信頼性のために、所望の周波数に直ちに調整可能である必要がある。発振回路410は、発振回路12を含むことで、高精度な調整を素早く行うことが可能である。よって、信頼性の高い移動体400を実現できる。
このような移動体400としては種々のものが考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
4.その他
本発明は、上記の実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2 位相比較器、3 コントローラー、5 DIV(分周器)、6 上位ネットワーク機器、7 メモリー、8 バックアップ電源、12 発振回路、24 インバーター、26
水晶振動子、28 帰還抵抗、43 容量素子、44 容量素子、122 基発振信号、124 発振信号、200 発振器、220 発振部、221 出力部、222 通信部、223 記憶部、224 演算部、230 乗算部、231 加算部、232 パラメーター計算部、300 電子機器、300A ジッタクリーナー、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、380 音出力部、400 移動体、410 発振回路、420 コントローラー、430
コントローラー、440 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー、1211 PFD、1212 CP、1213 LPF、1214 VCO、1215 分周器、1220 デルタシグマ変調器、GND 接地電圧、OBUF
出力バッファー、OD 出力分周器、OUTN 反転出力信号、OUTP 非反転出力信号、SCL シリアルクロック、SDA シリアルデータ、T1〜T8 端子、VC 電圧制御信号、VCC 電源電圧

Claims (8)

  1. 発振素子を発振させて発振信号を生成する発振回路であって、
    前記発振信号の周波数を設定する周波数設定データと、前記周波数設定データに基づいて前記発振信号の周波数を変更するタイミングを与える周波数変更データと、をシリアル転送によって受け取る通信部と、
    前記通信部が受け取った前記周波数設定データ、前記周波数変更データが記憶される第1のレジスターと、
    前記第1のレジスターに記憶された前記周波数変更データの値に応じて、前記第1のレジスターから前記周波数設定データを受け取る第2のレジスターと、を含み、
    前記第1のレジスターにおいて、前記周波数設定データが記憶されるレジスターのアドレスと、前記周波数変更データが記憶されるレジスターのアドレスとが、連続している発振回路。
  2. 発振素子を発振させて発振信号を生成する発振回路であって、
    前記発振信号の周波数を設定する周波数設定データを、シリアル転送によって受け取る通信部と、
    前記通信部が受け取った前記周波数設定データを、前記シリアル転送の転送単位で分割して記憶するレジスターと、を含み、
    前記周波数設定データが記憶されるレジスターのうち、最後のアドレスのレジスターへ前記周波数設定データが書き込まれることによって、前記周波数設定データに基づいて前記発振信号の周波数が変更される発振回路。
  3. 前記通信部は、
    第1設定データおよび第2設定データを含む前記周波数設定データを受け取り、
    前記発振信号の変更前の周波数と変更後の周波数との差が、前記第1設定データと前記第2設定データとを乗じた値で与えられる請求項1に記載の発振回路。
  4. 前記通信部は、
    第1設定データおよび第2設定データを含む前記周波数設定データを受け取り、
    前記発振信号の変更前の周波数と変更後の周波数との差が、前記第1設定データと前記第2設定データとを乗じた値で与えられ、
    前記最後のアドレスのレジスターは、前記第1設定データが記憶されるレジスターである請求項2に記載の発振回路。
  5. 前記第2設定データは、
    前記第1設定データのシフト量を定めるデータである請求項3または4に記載の発振回路。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の発振回路と、
    前記発振素子と、
    を含む発振器。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の発振回路、または請求項6に記載の発振器
    を含む電子機器。
  8. 請求項1から5のいずれか1項に記載の発振回路、または請求項6に記載の発振器
    を含む移動体。
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